JPH08333953A - 窓開閉装置 - Google Patents

窓開閉装置

Info

Publication number
JPH08333953A
JPH08333953A JP7139311A JP13931195A JPH08333953A JP H08333953 A JPH08333953 A JP H08333953A JP 7139311 A JP7139311 A JP 7139311A JP 13931195 A JP13931195 A JP 13931195A JP H08333953 A JPH08333953 A JP H08333953A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
opening
interval
window
control
closing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7139311A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2746547B2 (ja
Inventor
Wataru Tsubaki
渉 椿
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP7139311A priority Critical patent/JP2746547B2/ja
Publication of JPH08333953A publication Critical patent/JPH08333953A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2746547B2 publication Critical patent/JP2746547B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Window Of Vehicle (AREA)
  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 窓の所望の開成間隔を開成間隔設定部4を操
作して予め設定すると、マイコン3が、この開成間隔情
報をメモリ3aに記憶する。そして、ユーザにより開閉
スイッチ1が操作されると、マイコン3が上記メモリ3
aに記憶した開成間隔情報を読み出し、該情報に応じて
窓の開閉制御を行う窓開閉モータ6を回転制御する。 【効果】 例えば自動車のパワーウインド装置の場合、
微妙な開成間隔に設定することは困難であるが、上記開
成間隔設定部4を用いて所望の微妙な開成間隔を予め設
定しておくことにより、いわばワンタッチで自動的に微
妙な開成間隔に窓を開成制御することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば自動車,小型飛
行機,ヘリコプタ,家窓等のあらゆる窓の自動開閉を行
う窓開閉装置に関し、特に、1回の操作で自動的に所望
の間隔で窓の開成制御を行うことにより、例えば車内,
部屋内の換気等を面倒な操作なく可能とした窓開閉装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】今日において、自動的に窓の開閉制御を
行うものとしては、乗用車に設けられている、いわゆる
パワーウインド装置が広く知られている。このパワーウ
インド装置は、窓の開閉を指示するための開閉スイッチ
と、窓の開閉用のモータを含む窓開閉機構と、上記開閉
スイッチの操作状態を検出し、これに応じて窓開閉機構
を制御するマイクロコンピュータとで構成されている。
【0003】上記開閉スイッチは、例えば中立状態が当
該スイッチのオフ状態となっており、この状態で一方向
側にスイッチを倒すと窓の開成制御を指示し、他方向側
にスイッチを倒すと窓の閉成制御を指示するようになっ
ている。このため、ユーザは、窓を開ける場合、開閉ス
イッチを一方向側に倒操作する。開閉スイッチが一方向
側に倒操作されるとマイコンがこれを検出し、該開閉ス
イッチが一方向側に倒操作された時間分(スイッチオフ
が検出されるまで)、或いは、窓が全開となったことを
検出するまで、窓を開成制御するように窓開閉機構を制
御する。
【0004】また、この逆に、窓を閉める場合、ユーザ
は、開閉スイッチを他方向側に倒操作する。開閉スイッ
チが他方向側に倒操作されるとマイコンがこれを検出
し、該開閉スイッチが他方向側に倒操作された時間分
(スイッチオフが検出されるまで)、或いは、窓が閉め
きられたことを検出するまで、窓を閉成制御するように
窓開閉機構を制御する。
【0005】このように、パワーウインド装置は、開閉
スイッチを操作する時間で開閉間隔が調整されるように
なっており、ユーザは、開閉間隔を確認しながら、或い
は、適当な感覚で開閉スイッチを操作して窓の開閉調整
を行っていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ここで、乗用車の運転
中に喫煙等により車内の空気が汚れた場合、窓を少し開
けて車内の換気を行うのが常であるが、自動車のパワー
ウインド装置は、意外と開閉速度が速めに調整されてい
る。このため、丁度良いと思ったところで開閉スイッチ
をオフ操作しても窓が開き過ぎてしまい、また、これを
是正しようと窓の閉操作を行うと、今度は窓が閉じきっ
てしまい、複数回の開閉操作を繰り返しながら所望の開
成間隔に調整するようなことは、誰にでも経験があるこ
とである。また、大量の外気を車内に取り込んで換気を
行う場合は、窓を大きく開ければよいためそう問題はな
いのであるが、微妙な間隔だけ窓を開けて換気を行いた
い場合がある。このときの開成間隔は、ユーザの好みに
大きく依存し、しかも微妙な間隔であることから、1回
の操作でこの間隔に窓を開成調整することは非常に困難
である。そして、このような窓の開閉調整は、自動車の
運転中に行うことが多いため、該窓の開閉調整に気を取
られて運転が疎かになり、重大な事故につながる虞れが
ある。これは、自動車の安全対策上問題である。
【0007】また、窓の開閉調整を行うモータの回転速
度や開閉機構等は車種によって異なるため、異なる車種
の自動車を運転した場合、ユーザが自分の自動車で体得
した感覚で開閉スイッチを操作しても、所望の開成間隔
とはならない不都合もあった。
【0008】一方、このような問題は、自動車のパワー
ウインド装置に限らず、自動開閉装置を設けようとする
あらゆる窓にいえることであり、いわばワンタッチでユ
ーザ所望の微妙な間隔での開調整可能な窓開閉装置の開
発が望まれている。
【0009】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、自動的にユーザ所望の微妙な間隔に窓を開成
制御することができ、開閉調整の煩雑さを解消して自動
車の安全運転等に貢献することができるような窓開閉装
置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明に係る窓開閉装置
は、窓の自動開閉制御を行う窓開閉装置において、1回
の操作で窓を開成する間隔を示す開成間隔情報が予め記
憶された記憶手段と、窓の開成を指定するための開成指
定手段と、上記開成指定手段により窓の開成が指定され
ると、上記記憶手段から開成間隔情報を読み出し、この
開成間隔情報に基づいて窓の開成制御を行う制御手段と
を有する。
【0011】また、本発明に係る窓開閉装置は、所望の
開成間隔を設定するための開成間隔設定手段を有する。
この場合、上記制御手段は、上記開成間隔設定手段によ
り所望の開成間隔が設定されると、これを上記開成間隔
情報として記憶するように上記記憶手段を書き込み制御
すると共に、上記開成指定手段により窓の開成が指定さ
れると、上記記憶手段から上記開成間隔情報を読み出
し、この開成間隔情報に基づいて窓の開成制御を行う。
【0012】また、本発明に係る窓開閉装置は、上記開
成間隔設定手段が、上記開成指定手段の2回目以降の操
作毎に窓を開成する間隔を設定するための微量開成間隔
設定部を有する。この場合、上記制御手段は、上記開成
指定手段の2回目以降の操作がなされる毎に、この微量
開成間隔設定部で設定された所望の開成間隔で窓の開成
制御を行う。
【0013】また、本発明に係る窓開閉装置は、上記開
成間隔設定手段が、上記開成指定手段の2回目以降の操
作毎に窓を開成する間隔の初期値を設定するための開成
間隔初期値設定部を有する。この場合、上記制御手段
は、上記開成指定手段の2回目の操作がなされると、こ
の開成間隔初期値設定部で設定された初期値の開成間隔
で窓の開成制御を行うと共に、該開成指定手段の3回目
以降の操作がなされる毎に、上記初期値に所定値を徐々
に加算処理し、この加算値の開成間隔で窓の開成制御を
行う。
【0014】また、本発明に係る窓開閉装置は、上記開
成間隔設定手段が、窓の開成間隔の限界を設定するため
の限界開成間隔設定部を有する。この場合、上記制御手
段は、上記開成指定手段の2回目以降の操作に応じて窓
を開成制御することで、該窓の開成間隔が上記限界開成
間隔設定部で設定された限界の開成間隔となったとき
に、該窓を全開に開成制御する。
【0015】
【作用】本発明に係る窓開閉装置は、例えば半導体メモ
リ(ROM)等の記憶手段に、1回の操作で窓を開成す
る間隔を示す開成間隔情報が予め記憶されている。この
開成間隔情報は、当該窓開閉装置が設けられるものに応
じて、また、大きな開成間隔の開成制御は簡単に行うこ
とができるため、人間が調整困難な微妙な開成間隔を指
定するような値とすることが好ましい。例えば、当該窓
開閉装置を自動車のパワーウインド装置や家窓の自動開
閉装置に設ける場合は、5mm〜3cm程度の開成間隔
を指定する値とすることが好ましいであろう。
【0016】制御手段は、開成指定手段により窓の開成
が指定されると、記憶手段から上述のような開成間隔情
報を読み出し、この開成間隔情報に基づいて窓の開成制
御を行う。これにより、1回の操作で、微妙な開成間隔
で窓を開成制御することができ、車内,室内の換気等を
行うことができる。従って、複数回の開閉調整を経て微
妙な開成間隔に調整するような面倒を省くことができ利
便性の向上を図ることができる。また、当該窓開閉装置
を自動車等に設けた場合は、このような窓の開成間隔の
調整に気を取られることなく運転に集中することができ
るため、不意の事故を防止することができ、安全運転に
大きく貢献することができる。さらに、誰が操作しても
同じ開成間隔とすることができる。このため、当該窓開
閉装置が設けられていれば、異なる車種の自動車を運転
した場合でも、常に同じ開成間隔で窓を開成制御するこ
とができる。
【0017】ここで、このような窓の開成間隔は、メー
カ側が一義的に決定してもよいのであるが、ユーザが所
望の開成間隔に設定できれば、より好ましい。また、所
望の開成間隔は、ユーザ毎に異なるものである。このた
め、本発明に係る窓開閉装置には、所望の開成間隔を設
定するための開成間隔設定手段が設けられており、ユー
ザは、この開成間隔設定手段を用いて所望の開成間隔を
設定する。そして、上記制御手段は、この開成間隔設定
手段により所望の開成間隔が設定されると、これを上記
開成間隔情報として記憶するように上記記憶手段を書き
込み制御すると共に、上記開成指定手段により窓の開成
が指定されたときにこれを読み出し、この開成間隔情報
に基づいて窓の開成制御を行う。これにより、ユーザ毎
の所望の開成間隔に対応して窓の開成制御を行うことが
でき、より利便性の向上を図ることができる。
【0018】このように、本発明に係る窓開閉装置は、
1回の操作で所望の開成間隔だけ窓を開成制御すること
ができるのであるが、場合によっては設定した開成間隔
よりも、もう少しだけ開成制御したいような場合もあ
る。このような場合、開成間隔を所望の間隔に調整でき
るのであれば再度設定をし直せばよいが、これは面倒な
ことである。このようなことから、本発明に係る窓開閉
装置には、上記開成間隔設定手段に、上記開成指定手段
の2回目以降の操作毎に窓を開成する間隔を設定するた
めの微量開成間隔設定部が設けられており、上記制御手
段は、上記開成指定手段の2回目以降の操作がなされる
毎に、この微量開成間隔設定部で設定された所望の開成
間隔で窓の開成制御を行う。
【0019】具体的には、1回目の操作による開成間隔
が2cmに設定されており、2回目以降の開成間隔が、
上記微量開成間隔設定部により1ミリに設定されていた
とすると、上記制御手段は、上記開成指定手段の1回目
の操作で窓を2cm開成制御し、2回目以降の操作毎に
1mmずつ窓を開成制御する。これにより、真にユーザ
が希望する微妙な開成間隔に窓を開成制御することがで
き、よりユーザの希望に沿った製品とすることができ
る。
【0020】一方、上記2回目以降の開成間隔を、例え
ば1mmずつのような等間隔制御としてもよいが、該1
mmずつのような微少間隔で設定すると、現在の開成間
隔に対して希望する開成間隔が離れていた場合、該希望
する開成間隔まで窓を開成制御するには時間を要する。
このようなことから、本発明に係る窓開閉装置には、上
記開成間隔設定手段に、上記開成指定手段の2回目以降
の操作毎に窓を開成する間隔の初期値を設定するための
開成間隔初期値設定部が設けられている。そして、上記
制御手段は、上記開成指定手段の2回目の操作がなされ
ると、この開成間隔初期値設定部で設定された初期値の
開成間隔で窓の開成制御を行うと共に、該開成指定手段
の3回目以降の操作がなされる毎に、上記初期値に所定
値を徐々に加算処理し、この加算値の開成間隔で窓の開
成制御を行う。
【0021】具体的には、1回目の操作による開成間隔
が2cmに設定されており、2回目以降の開成間隔の初
期値が、上記開成間隔初期値設定部により1ミリに設定
されていたとすると、上記制御手段は、上記開成指定手
段の1回目の操作で窓を2cm開成制御し、2回目の操
作で窓を1mm開成制御し、3回目の操作で窓を2mm
開成制御し、4回目の操作で窓を3mm開成制御する等
のように、徐々に開成間隔を大きくして開成制御する。
これにより、ユーザが希望する開成間隔に、早く到達す
ることができ、利便性の向上を図ることができる。
【0022】次に、窓の開成間隔が所定以上大きくなる
と、すなわち、例えば自動車の窓の場合は開成間隔が5
cm以上となると、これは通常の開成操作で簡単に調整
できる開成間隔となり、これ以上微妙な開成制御を行っ
ても無駄なものとなる。このため、本発明に係る窓開閉
装置には、上記開成間隔設定手段に、窓の開成間隔の限
界を設定するための限界開成間隔設定部が設けられてお
り、ユーザは、この限界開成間隔設定部を用いて、上述
のような微妙な開成制御を行う開成間隔の限界を設定す
る。これにより、上記制御手段が、上記開成指定手段の
2回目以降の操作に応じて窓を開成制御することで、該
窓の開成間隔が上記限界開成間隔設定部で設定された限
界の開成間隔となったときに、該窓を全開に開成制御す
る。これにより、窓の開成間隔が通常の開成操作で簡単
に調整できる開成間隔以上となった後においても、上述
のような微妙な開成制御を繰り返す不都合を防止するこ
とができる。
【0023】
【実施例】以下、本発明に係る窓開閉装置の実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。まず、図1
は、本発明に係る窓開閉装置を自動車のパワーウインド
装置に設けた場合の実施例のブロック図である。この図
1に示す本実施例のパワーウインド装置は、窓の開閉制
御を指定するための3段切換え構造の開閉スイッチ1
と、上記開閉スイッチ1のポジション検出を行うポジシ
ョン検出回路2と、窓を開閉する開閉機構を移動制御す
るための窓開閉モータ6と、上記窓開閉モータ6をパル
ス駆動するためのパルスを発生するパルス発生回路5と
を有している。
【0024】また、上記パワーウインド装置は、上記パ
ルス発生回路5からのパルスをカウントするパルスカウ
ンタ7と、1回の操作で得たい所望の窓の開成間隔等を
設定するための開成間隔設定部4と、上記開成間隔設定
部4により設定された所望の開成間隔等を表示するため
の表示部8とを有している。
【0025】また、上記パワーウインド装置は、上記開
成間隔設定部4により設定された所望の窓の開成間隔を
示す開成間隔データ等を記憶するためのメモリ3aを備
え、上記ポジション検出回路2で検出された開閉スイッ
チ1のポジション,パルスカウンタ7からのカウント値
及び該メモリ3aに記憶された開成間隔データに応じて
パルス発生回路5等を制御するマイクロコンピュータ
(マイコン)3を有している。
【0026】上記開閉スイッチ1は、例えば自動車の運
転席側に設けられており、図2(a)に示すように人間
の人差し指で操作部1aを引っ張り上げ或いは押し込む
と支軸1bを軸として該操作部1aが上下に移動し、こ
れと共に内部の3段構造の内部スイッチが切り換わるよ
うになっている。具体的には、開閉スイッチ1の通常状
態は、図2(b)中点線で示すように当該開閉スイッチ
1が設けられる底板1cに対して操作部1aが平行に位
置している状態であり、この通常状態のときには、3段
構造の内部スイッチは全てオフとなっている。このよう
な通常状態から、図2(b)中実線で示すように上記操
作部1を引っ張り上げると窓の開成を指示する内部スイ
ッチがオンとなり、同図(c)に示すように操作部1を
いっぱいに押し込むと窓の閉成を指示する内部スイッチ
がオンとなる。また、図2(d)に実線で示すように、
同図(d)中一点鎖線及び点線で示す上記通常状態と操
作部1をいっぱいに押し込んだ状態との中間の状態(ハ
ーフポジション)とすると、後述する1回の操作で予め
設定された開成間隔分、窓を開成制御するための内部ス
イッチがオンとなる。
【0027】次に、このような開閉スイッチ1の操作状
態に応じた本実施例に係るパワーウインド装置の動作説
明をする。
【0028】まず、窓の開成制御を行う場合、ユーザ
は、上記図2(c)に示したように開閉スイッチ1をい
っぱいに押し込む。これにより、窓を開成するための内
部スイッチがオンとなる。図1に示すポジション検出回
路2は、この内部スイッチの状態を検出し、この内部ス
イッチがオンされている間、窓の開成を指示する開成指
示信号をマイコン3に供給する。マイコン3は、上記開
成指示信号が供給されると窓を開成する方向に動作する
開成モードとなり、開成指示信号が供給されている間パ
ルス発生回路5を発信制御し、窓開閉モータ6に窓の開
成を指示する開成指示パルスを供給する。これにより、
窓開閉モータ6が窓を開成する方向に回転駆動され、こ
れに連動して窓が開成制御される。ユーザは、窓が所望
の開成間隔となるまで上記開閉スイッチ1を連続してオ
ン操作する。そして、窓が、所望の開成間隔となったタ
イミングで開閉スイッチ1をオフ操作する。ポジション
検出回路2は、開閉スイッチ1がオフ操作されるとこれ
を検出して上記開成指示信号の供給を停止する。マイコ
ン3は、この開成指示信号の供給が停止されると、パル
ス発生回路5の発信制御を停止し、この開成モードの動
作を終了する。これにより、ユーザが開閉スイッチ1を
オフ操作したタイミングで窓の開成制御を停止すること
ができ、窓の開成間隔をユーザの所望の開成間隔とする
ことができる。或いは、窓がいっぱいに開成されると、
これを示す信号がマイコン3に供給されるようになって
いる。マイコン3は、この窓がいっぱいに開成されたこ
とを示す信号が供給されると、パルス発生回路5の発信
制御を停止し、この開成モードの動作を終了する。これ
により、窓がいっぱいに開成されたにもかかわらず、開
閉スイッチ1がオン操作され続けることで、窓を開成し
ようとする無理な力が開閉機構等に加わり各部に破損を
生ずるような不都合を防止することができる。
【0029】次に、窓の閉成制御を行う場合、ユーザ
は、上記図2(b)に示したように開閉スイッチ1を引
っ張り上げる。これにより、窓を閉成するための内部ス
イッチがオンとなる。上記ポジション検出回路2は、こ
の内部スイッチの状態を検出し、この内部スイッチがオ
ンされている間、窓の閉成を指示する閉成指示信号をマ
イコン3に供給する。マイコン3は、上記閉成指示信号
が供給されると窓を閉成する方向に動作する閉成モード
となり、上記閉成指示信号が供給されている間パルス発
生回路5を発信制御し、窓開閉モータ6に窓の閉成を指
示する閉成指示パルスを供給する。これにより、窓開閉
モータ6が窓を閉成する方向に回転駆動され、これに連
動して窓が閉成制御される。ユーザは、窓が所望の開成
間隔となるまで上記開閉スイッチ1を連続してオン操作
する。そして、窓が、所望の開成間隔となったタイミン
グで開閉スイッチ1をオフ操作する。ポジション検出回
路2は、開閉スイッチ1がオフ操作されるとこれを検出
して上記閉成指示信号の供給を停止する。マイコン3
は、この閉成指示信号の供給が停止されると、パルス発
生回路5の発信制御を停止し、この閉成モードの動作を
終了する。これにより、ユーザが開閉スイッチ1をオフ
操作したタイミングで窓の閉成制御を停止することがで
き、窓の開成間隔をユーザの所望の開成間隔とすること
ができる。或いは、窓がいっぱいに閉成されると、これ
を示す信号がマイコン3に供給されるようになってい
る。マイコン3は、この窓がいっぱいに閉成されたこと
を示す信号が供給されると、パルス発生回路5の発信制
御を停止し、この閉成モードの動作を終了する。これに
より、窓がいっぱいに閉成されたにもかかわらず、開閉
スイッチ1がオン操作され続けることで、窓を閉成しよ
うとする無理な力が開閉機構等に加わり各部に破損を生
ずるような不都合を防止することができる。
【0030】次に、例えば車内で煙草を吸ったとき等に
窓を開成して車内の換気を行う場合があるが、このよう
な場合の窓の開成間隔は、車内に入る風が気にならず、
かつ、車内の換気を行える程度という、非常に微妙な間
隔が要求される場合が多い。しかし、上記開成モード及
び閉成モードにおける窓の開閉速度は、意外と速いた
め、上述のような微妙な開成間隔に調整することは困難
となる。このようなときのために、当該パワーウインド
装置には、上記開閉スイッチ1に図2(d)に示したよ
うなハーフポジションが設けられており、このハーフポ
ジションにおけるハーフポジションモードにおいて、1
回の操作で予め設定された微妙な間隔分、窓を開閉制御
できるようになっている。
【0031】ここで、このハーフポジションにおける微
妙な開成間隔は、メーカ側で一義的に設定しておいても
よいのであるが、該開成間隔は、ユーザ毎に好みの間隔
があるため、ユーザが任意に設定できるようにすること
が好ましい。このため、本実施例に係るパワーウインド
装置は、この場合の微妙な開成間隔をユーザが予め設定
するようになっている。
【0032】すなわち、当該パワーウインド装置には、
この開成間隔を設定するための開成間隔設定部4及び該
開成間隔設定部4により設定された値等を表示するため
の表示部8が設けられている。開成間隔設定部4は、図
3に示すように上記開閉スイッチ1の1回の操作で開成
制御される間隔(初期値)を設定するための初期値設定
釦16と、ハーフポジションモードにおいて開成制御さ
れる最大限の開成間隔を設定するための最大制御間隔設
定釦17と、2回目の操作以降の開成間隔、或いは、2
回目の操作以降の開成間隔の初期値を設定するための制
御間隔設定釦18とを有している。
【0033】上記表示部8は、上記初期値設定釦16で
設定された初期値を表示する初期値表示部13と、上記
最大制御間隔設定釦17で設定された最大制御間隔値を
表示する最大制御間隔表示部14と、制御間隔設定釦1
8で設定された2回目の操作以降の開成間隔、或いは、
2回目の操作以降の開成間隔の初期値を表示する制御間
隔表示部15とを有している。また、上記制御間隔表示
部15には、開閉スイッチ1の2回目以降の操作毎に、
当該制御間隔表示部15に表示された初期値ずつ等間隔
で窓が開成制御されることを示す等間隔表示部19と、
開閉スイッチ1の2回目以降の操作毎に、当該制御間隔
表示部15に徐々に大きく窓が開成制御されることを示
す累積間隔表示部20とを有している。
【0034】まず、上記初期値は、例えばmm単位で設
定可能となっており、この初期値を設定する場合、ユー
ザは、上記初期値設定釦16をオン操作する。マイコン
3は、初期値設定釦16が1回オン操作されると、これ
を検出して初期値設定モードとなり、初期値表示部13
に0を点滅表示するように表示部8を制御する。この初
期値設定モードにおいては、最大制御間隔設定釦17が
該初期値表示部13に点滅表示された数値をインクリメ
ントする釦となり、制御間隔設定釦18が該初期値表示
部13に点滅表示された数値をデクリメントする釦とな
る。マイコン3は、この初期値設定モードとなると、上
記最大制御間隔設定釦17が1回オン操作される毎に、
初期値表示部13に表示される初期値が1,2,3・・
・等のように1mmずつインクリメントされて点滅表示
されるように表示部8を制御する。また、マイコン3
は、制御間隔設定釦18が1回オン操作される毎に、初
期値表示部13に表示される初期値が9,8,7・・・
等のように1mmずつデクリメントされて点滅表示され
るように表示部8を制御する。このため、ユーザは、上
記初期値設定釦16を1回操作してマイコン3を初期値
設定モードとした後に、上記最大制御間隔設定釦17或
いは制御間隔設定釦18を操作して初期値表示部13に
表示される初期値を所望の値に設定する。そして、初期
値表示部13に表示される初期値を所望の値としたとこ
ろで、上記初期値設定釦16を再度オン操作する。マイ
コン3は、上記初期値設定釦16が再度オン操作される
と、初期値表示部13に現在表示されている値を点灯表
示するように表示部8を制御するとともに、この値を初
期値として当該マイコン3内に設けられているメモリ3
aに一旦記憶して当該初期値設定モードを終了する。後
に説明するが、この初期値は、ハーフポジションモード
における、上記開閉スイッチ1の1回目の操作で窓が開
成制御される開成間隔を示す値である。また、大きな開
成間隔の開成制御は上述の開成モード或いは閉成モード
により簡単に行うことができるため、人間が調整困難な
微妙な開成間隔を指定するような値とすることが好まし
く、例えば5mm〜3cm程度の開成間隔を指定するこ
とが好ましいであろう。
【0035】次に、上記最大制御間隔値は、例えばmm
単位で設定可能となっており、この最大制御間隔値を設
定する場合、ユーザは、上記最大制御間隔設定釦17を
オン操作する。マイコン3は、最大制御間隔設定釦17
が1回オン操作されると、これを検出して最大制御間隔
値設定モードとなり、最大制御間隔表示部14に0を点
滅表示するように表示部8を制御する。この最大制御間
隔値設定モードにおいては、初期値設定釦16が該最大
制御間隔表示部14に点滅表示された数値をインクリメ
ントする釦となり、制御間隔設定釦18が該最大制御間
隔表示部14に点滅表示された数値をデクリメントする
釦となる。マイコン3は、この最大制御間隔値設定モー
ドとなると、上記初期値設定釦16が1回オン操作され
る毎に、最大制御間隔表示部14に表示される初期値が
1,2,3・・・等のように1mmずつインクリメント
されて点滅表示されるように表示部8を制御する。ま
た、マイコン3は、制御間隔設定釦18が1回オン操作
される毎に、最大制御間隔表示部14に表示される初期
値が9,8,7・・・等のように1mmずつデクリメン
トされて点滅表示されるように表示部8を制御する。こ
のため、ユーザは、上記最大制御間隔設定釦17を1回
操作してマイコン3を最大制御間隔値設定モードとした
後に、上記初期値設定釦16或いは制御間隔設定釦18
を操作して最大制御間隔表示部14に表示される最大制
御間隔値を所望の値に設定する。そして、最大制御間隔
表示部14に表示される最大制御間隔値を所望の値とし
たところで、上記最大制御間隔設定釦17を再度オン操
作する。マイコン3は、上記最大制御間隔設定釦17が
再度オン操作されると、最大制御間隔表示部14に現在
表示されている値を点灯表示するように表示部8を制御
するとともに、この値を最大制御間隔値としてメモリ3
aに一旦記憶して当該最大制御間隔値設定モードを終了
する。後に説明するが、この最大制御間隔値は、ハーフ
ポジションモードで開成制御する最大限の開成間隔を示
す値であり、この値以上に窓の開成が指定された場合、
当該パワーウインド装置は、自動的に窓を全開に開成制
御するようになっている。また、窓の開成間隔が所定以
上大きくなると、これは上記開成モード或いは閉成モー
ドで簡単に調整できる開成間隔となり、これ以上微妙な
開成制御を行っても無駄なものとなるため、このような
微妙な開成制御の限度である上記最大制御間隔値として
は、例えば5cm〜10cm程度を指定することが好ま
しいであろう。
【0036】次に、上記制御間隔値は、例えばmm単位
で設定可能となっており、当該パワーウインド装置は、
この設定された制御間隔値ずつの等間隔制御と、設定さ
れた制御間隔値を累積加算して徐々に大きく開成制御す
る累積間隔制御とが選択可能となっている。この最大制
御間隔値を設定する場合、ユーザは、まず、上記等間隔
制御或いは累積加算制御を選択すべく、上記制御間隔設
定釦18をオン操作する。マイコン3は、制御間隔設定
釦18が1回オン操作されると、これを検出して制御選
択モードとなり、制御間隔表示部15内の等間隔表示部
19を点灯表示するように表示部8を制御する。また、
マイコン3は、制御間隔設定釦18が2回オン操作され
ると、これを検出して制御間隔表示部15内の累積間隔
表示部20を点灯表示するように表示部8を制御する。
すなわち、ユーザは、上記制御間隔設定釦18を1回又
は2回オン操作することにより、等間隔制御或いは累積
加算制御を選択し、この選択後に、以下に説明するよう
に制御間隔値の設定を行う。
【0037】次に、ユーザは、制御間隔値を設定すべ
く、上記制御間隔設定釦18の3回目のオン操作を行
う。マイコン3は、制御間隔設定釦18の3回目のオン
操作を検出すると、上記制御選択モードを終了して、選
択された等間隔制御或いは累積間隔制御を示すデータを
メモリ3aに一旦記憶するとともに、新たに制御間隔値
設定モードとなり、制御間隔表示部15に0を点滅表示
するように表示部8を制御する。この制御間隔値設定モ
ードにおいては、初期値設定釦16が該制御間隔表示部
15に点滅表示された数値をインクリメントする釦とな
り、最大制御間隔設定釦17が該制御間隔表示部15に
点滅表示された数値をデクリメントする釦となる。マイ
コン3は、この制御間隔値設定モードとなると、上記初
期値設定釦16が1回オン操作される毎に、制御間隔表
示部15に表示される初期値が1,2,3・・・等のよ
うに1mmずつインクリメントされて点滅表示されるよ
うに表示部8を制御する。また、マイコン3は、最大制
御間隔設定釦17が1回オン操作される毎に、制御間隔
表示部15に表示される初期値が9,8,7・・・等の
ように1mmずつデクリメントされて点滅表示されるよ
うに表示部8を制御する。このため、ユーザは、上記等
間隔制御或いは累積加算制御を選択した後に、上記初期
値設定釦16或いは最大制御間隔設定釦17を操作して
制御間隔表示部15に表示される制御間隔値を所望の値
に設定する。そして、制御間隔表示部15に表示される
制御間隔値を所望の値としたところで、制御間隔設定釦
18を再度オン操作する(4回目のオン操作)。マイコ
ン3は、上記制御間隔設定釦18が再度オン操作される
と、制御間隔表示部15に現在表示されている値を点灯
表示するように表示部8を制御するとともに、この値を
制御間隔値としてメモリ3aに一旦記憶して当該制御間
隔値設定モードを終了する。
【0038】このようにして初期値,最大値制御間隔
値,制御間隔値等がメモリ3aに記憶されると、以下に
説明するハーフポジションモードにおける窓の微量開閉
制御が可能となる。
【0039】すなわち、このハーフポジションモードに
おける当該パワーウインド装置の動作は、図4のフロー
チャートに示すようになっている。このフローチャート
は、当該パワーウインド装置が設けられている自動車の
エンジンがかけられ、当該パワーウインド装置のメイン
電源がオンされることによりスタートとなりステップS
1に進む。ユーザは、このハーフポジションモードを指
定する場合(窓を微量に開成して車内の換気等を行う場
合)、図2(d)に示すように開閉スイッチ1を、同図
中一点鎖線及び点線で示す上記通常状態と操作部1をい
っぱいに押し込んだ状態との中間の状態(ハーフポジシ
ョン)とする。これにより、開閉スイッチ1内の、ハー
フポジションを指定するための内部スイッチがオンとな
り、これがポジション検出回路2により検出されてマイ
コン3に伝達される。上記ステップS1では、マイコン
3が、このポジション検出回路2から供給されるポジシ
ョン検出信号が、ハーフポジションモードを指定する信
号であるか否かを判別し、Yesの場合はステップS2
に進み、Noの場合はステップS7に進む。
【0040】上記ポジション検出回路2から供給される
ポジション検出信号がハーフポジションモードを指定す
る信号ではないと判別された場合は、ステップS7にお
いて、マイコン3が、ポジション検出回路2から供給さ
れたそのポジション検出信号は、図2(b)に示した窓
の閉成を指定するためのポジション検出信号であるか、
或いは、同図(c)に示した窓の開成を指定するための
ポジション検出信号であるかを判別する。そして、No
の場合は、開閉スイッチ1が操作されていないことを示
すため、そのまま終了し、Yesの場合はステップS8
に進み、上述のように開閉スイッチ1がオン操作されて
いる時間分、開成モード或いは閉成モードを実行して終
了する。
【0041】一方、ステップS1でYesと判別されハ
ーフポジションモードの指定がされたことを検出する
と、マイコン3は、ステップS2においてメモリ3aに
記憶された初期値を読み出し、この初期値に基づいてパ
ルス発生回路5を発信制御する。これにより、窓開成モ
ータ6が回転駆動され窓の開成が開始される。パルス発
生回路5から発信されるパルスは、パルスカウンタ7に
帰還されており、該パルスカウンタ7は、この帰還され
るパルスのパルス数をカウントし、このカウント値をマ
イコン3に帰還する。マイコン3は、このカウント値を
検出することにより、窓の開成間隔を検出する。そし
て、このカウント値と、上記メモリ3aから読みだした
初期値とを比較し、該カウント値と初期値とが一致した
タイミングでパルス発生回路5を停止制御する。これに
より、上記開閉スイッチ1を1回ハーフポジションに操
作するだけで、窓の開成間隔を予めユーザにより設定さ
れた所望の開成間隔に開成制御することができる。具体
的には、上記初期値として例えば3mmが指定されてい
たとすると、このハーフポジションモードにおける上記
窓の開成間隔を、1回の操作で3mmという微妙な開成
間隔に制御することができ、車内の換気等を行うことが
できる。従って、複数回の開閉調整を経て微妙な開成間
隔に調整するような面倒を省くことができ利便性の向上
を図ることができる。また、このような窓の微妙な開成
間隔の調整に気を取られることなく運転に集中すること
ができるため、不意の事故を防止することができ、安全
運転に大きく貢献することができる。さらに、誰が操作
しても同じ開成間隔とすることができる。このため、当
該パワーウインド装置が設けられていれば、異なる車種
の自動車を運転した場合でも、常に同じ開成間隔で窓を
開成制御することができる。
【0042】次に、マイコン3は、上記ポジション検出
回路2から供給されるハーフポジションを指定するポジ
ション検出信号の供給時間をカウントするとともに、該
ポジション検出信号の供給停止を検出してハーフポジシ
ョンを指定するための内部スイッチがオフされたか否か
を判別する。そして、ポジション検出信号の供給時間が
所定時間以上となった場合は、ハーフポジションを指定
するための内部スイッチがオン操作され続けていると判
断してステップS4に進み、ポジション検出信号の供給
時間が所定時間以下或いは所定時間内に供給停止された
場合は、ハーフポジションを指定するための内部スイッ
チがオフ操作されたものと判断してステップS7に進
む。
【0043】上記ステップS7では、上述のようにマイ
コン3が、ポジション検出回路2から開成モード或いは
閉成モードを指定するポジション検出信号が供給されて
いるか否かを判別し、Noの場合は、開閉スイッチ1が
操作されていないことを示すため、そのまま終了し、Y
esの場合はステップS8に進み、上述のように開閉ス
イッチ1がオン操作されている時間分、開成モード或い
は閉成モードを実行して終了する。
【0044】ステップS4では、マイコン3がメモリ3
aに記憶されている制御間隔値及び等間隔制御データ或
いは累積間隔制御データを読み出すとともに、最大制御
間隔値を読み出す。そして、上記制御間隔値と等間隔制
御データに基づいて、或いは上記制御間隔値と累積間隔
制御データに基づいて次に制御する開成幅を形成して上
記しステップS5に進む。ステップS5では、上記パル
スカウンタ7からのカウント値に基づいて、現在の窓の
開成間隔を検出し、これを上記最大制御間隔値と比較す
る。そして、現在の窓の開成間隔が最大制御間隔値以下
の場合はステップS2に戻り、現在の窓の開成間隔と最
大制御間隔値とが一致したときにステップS6に進む。
【0045】具体的には、上記初期値が3mmに設定さ
れており、最大制御間隔値が例えば5cmに設定されて
いたとすると、第1回目の開成制御により窓は3mmし
か開成制御されないため、該開成間隔は5cm以下であ
り、ステップS2に戻ることとなる。
【0046】次にステップS2に戻ると、マイコン3
は、上記ステップS4で形成された開成幅分、窓を開成
制御する。そして、ステップS3でNoと判断されると
ステップS4に進み、さらに次の開成幅を形成してステ
ップS5に進み、現在の窓の開成間隔が上記最大制御間
隔値以下である場合にこのステップS2に戻る。このよ
うに、マイコン3は、ハーフポジションモードが指定さ
れている間、等間隔制御が指定されている場合は上記制
御間隔値の等間隔で窓の開成制御を行い、累積間隔制御
が指定されている場合は制御間隔値を累積加算した間隔
で窓の開成制御を行う。
【0047】具体的には、等間隔制御が指定されてお
り、上記制御間隔値が1mmに設定されている場合、マ
イコン3は、上記1回目の制御で窓を3mm開成制御し
た後は、ハーフポジションモードが指定されている間、
1mmずつ等間隔で窓を開成制御する。これにより、等
間隔制御が指定されている場合は、3mm,4mm,5
mm・・・の順に窓が等間隔的に開成制御されることと
なる。
【0048】また、累積間隔制御が指定されており、上
記制御間隔値が1mmに設定されている場合、マイコン
3は、上記1回目の制御で3mmの開成制御を行った後
は、ハーフポジションモードが指定されている間、2回
目の制御で1mmの開成制御を行い、3回目の制御で該
2回目の制御値である1mmに制御間隔値1mmを加算
した2mmの開成制御を行い、4回目の制御で該3回目
の制御値である2mmに制御間隔値1mmを加算した3
mmの開成制御を行う等のように累積的に制御間隔を可
変して窓を開成制御する。これにより、累積間隔制御が
指定されている場合は、3mm,4mm,6mm,9m
m・・・の順に窓が徐々に大きく開成制御されることと
なる。
【0049】本実施例に係るパワーウインド装置は、上
述のように開閉スイッチ1の1回の操作で所望の開成間
隔だけ窓を微妙に開成制御することができるのである
が、この設定した開成間隔よりも、もう少しだけ開成制
御したいような場合に、上記等間隔制御或いは累積加算
制御を行うことができるため、真にユーザが希望する微
妙な開成間隔に窓を開成制御することができ、よりユー
ザの希望に沿った製品とすることができる。
【0050】次に、当該パワーウインド装置は、このよ
うな等間隔制御或いは累積加算制御により窓を徐々に開
成制御するとともに、ステップS5において、マイコン
3が、現在の窓の開成間隔と最大制御間隔値とを比較
し、現在の窓の開成間隔と該最大制御間隔値とが一致し
たときにステップS6に進む。なお、これは、現在の窓
の開成間隔が最大制御間隔値よりも大きくなったときに
ステップS6に進むようにしてもよい。ステップS6で
は、現在の窓の開成間隔が最大制御間隔値で指定された
開成間隔となったため、マイコン3が、窓を全開に開成
制御し、この図4に示す全てのルーチンを終了する。
【0051】具体的には、上記最大制御間隔値が例えば
5cmに設定されているとすると、図5に示すようにマ
イコン3は、この5cmの開成間隔となるまで断続的な
パルスを窓開閉モータ6に供給するようにパルス発生回
路5を発信制御する。これにより、窓は、図6に示すよ
うに上記5cmの開成間隔となるまで等間隔的に或いは
累積加算的に開成制御される。そして、上記マイコン3
は、現在の窓の開成間隔が最大制御間隔値である5cm
となったときに、図5に示すように連続的なパルスを窓
開閉モータ6に供給するようにパルス発生回路5を発信
制御する。これにより、窓は、図6に示すように上記5
cmの開成間隔以降、全開となるように開成制御され
る。
【0052】自動車の窓の場合、開成間隔が例えば5c
m以上となると、これは上記開成モード或いは閉成モー
ドで簡単に調整できる開成間隔であり、これ以上微妙な
開成制御を行っても無駄なものとなるが、本実施例に係
るパワーウインド装置のように、所定の開成間隔以上と
なったときに自動的に全開制御することにより、窓の開
成間隔が通常の開成操作で簡単に調整できる開成間隔以
上となった後においても、上述のような微妙な開成制御
を繰り返す不都合を防止することができる。
【0053】なお、上述の実施例の説明では、本発明に
係る窓開閉装置を自動車のパワーウインド装置に適用す
ることとしたが、当該窓開閉装置はこれに限らず、例え
ば自動車のいわゆるサンルーフの自動開閉装置,部屋窓
の自動開閉装置,或いは、小型飛行機,ヘリコプタのパ
ワーウインド装置等、あらゆる窓の自動開閉装置に適用
可能である。
【0054】また、既存の開閉スイッチにハーフポジシ
ョンを設け上述の微妙な開成制御を行うこととしたが、
これは専用のスイッチを別に設けるようにしてもよい。
また、窓開閉モータ6をパルス駆動することとしたが、
これはアナログ駆動でもよい。また、微妙な開成制御を
行う開成間隔等をユーザが任意に設定できるようにした
が、これはメーカ側で予め設定された値が記憶されたR
OM等を用い、一義的に開成制御するようにしてもよ
い。また、上記ハーフポジションを設けた開閉スイッチ
1を自動車の運転席側の窓のみならず、助手席及び後部
座席の窓にも設けるようにしてもよい。
【0055】また、このような微妙な開成制御は、窓の
開成時に行うこととしたが、これは、逆に窓の閉成時に
行うようにしてもよい。この場合、マイコン3は、例え
ば窓が全閉から3cmの開成間隔まで閉成制御されたこ
とを検出し、ここから徐々に等間隔或いは累積加算的に
窓を閉成制御すればよい。このような変更は、マイコン
3のプログラム次第で簡単に行うことができる。
【0056】最後に、ハーフポジションモードにおける
最初の開成制御間隔(初期値)を3mmとし、最大制御
間隔値を5cmとする等のように、具体的な数値を掲げ
て説明したが、これはほんの一例であり、この他、本発
明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば種々の変
更が可能であることは勿論である。
【0057】
【発明の効果】本発明に係る窓開閉装置は、いわばワン
タッチで自動的に所望の分だけ窓を開けることができ
る。このため、窓の開閉間隔を調整する時間及び煩わし
さを解消することができる。さらに、当該窓開閉装置を
乗り物の運転席側の窓に設けた場合、上述のようにワン
タッチで自動的に所望の分だけ窓を開けることができる
ことから、窓の開閉に気を取られることなく運転に集中
することができ、安全運転に大きく貢献することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る窓開閉装置を自動車のパワーウイ
ンド装置に適用した実施例のブロック図である。
【図2】上記パワーウインド装置に設けられている開閉
スイッチの操作状態を示す模式図である。
【図3】上記パワーウインド装置に設けられている開成
間隔設定部及び表示部で構成される操作パネルの外観を
示す図である。
【図4】上記パワーウインド装置のハーフポジションモ
ードの動作を説明するためのフローチャートである。
【図5】上記開閉スイッチがハーフポジションである場
合に、窓開閉モータに供給されるモータ駆動パルスを示
す図である。
【図6】上記開閉スイッチがハーフポジションである場
合における窓の開成制御を説明するための模式図であ
る。
【符号の説明】
1 開閉スイッチ 2 ポジション検出回路 3 マイクロコンピュータ(マイコン) 3a マイコン内のメモリ 4 開成間隔設定部 5 パルス発生回路 6 窓開閉モータ 7 パルスカウンタ 8 表示部 13 初期値表示部 14 最大制御間隔表示部 15 制御間隔表示部 16 初期値設定釦 17 最大制御間隔設定釦 18 制御間隔設定釦

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓の自動開閉制御を行う窓開閉装置にお
    いて、 1回の操作で窓を開成する間隔を示す開成間隔情報が予
    め記憶された記憶手段と、 窓の開成を指定するための開成指定手段と、 上記開成指定手段により窓の開成が指定されると、上記
    記憶手段から開成間隔情報を読み出し、この開成間隔情
    報に基づいて窓の開成制御を行う制御手段とを有するこ
    とを特徴とする窓開閉装置。
  2. 【請求項2】 所望の開成間隔を設定するための開成間
    隔設定手段を有し、 上記制御手段は、この開成間隔設定手段により所望の開
    成間隔が設定されると、これを上記開成間隔情報として
    記憶するように上記記憶手段を書き込み制御すると共
    に、上記開成指定手段により窓の開成が指定されると、
    上記記憶手段から上記開成間隔情報を読み出し、この開
    成間隔情報に基づいて窓の開成制御を行うことを特徴と
    する請求項1記載の窓開閉装置。
  3. 【請求項3】 上記開成間隔設定手段は、上記開成指定
    手段の2回目以降の操作毎に窓を開成する間隔を設定す
    るための微量開成間隔設定部を有し、 上記制御手段は、上記開成指定手段の2回目以降の操作
    がなされる毎に、この微量開成間隔設定部で設定された
    所望の開成間隔で窓の開成制御を行うことを特徴とする
    請求項2記載の窓開閉装置。
  4. 【請求項4】 上記開成間隔設定手段は、上記開成指定
    手段の2回目以降の操作毎に窓を開成する間隔の初期値
    を設定するための開成間隔初期値設定部を有し、 上記制御手段は、上記開成指定手段の2回目の操作がな
    されると、この開成間隔初期値設定部で設定された初期
    値の開成間隔で窓の開成制御を行うと共に、該開成指定
    手段の3回目以降の操作がなされる毎に、上記初期値に
    所定値を徐々に加算処理し、この加算値の開成間隔で窓
    の開成制御を行うことを特徴とする請求項2又は請求項
    3記載の窓開閉装置。
  5. 【請求項5】 上記開成間隔設定手段は、窓の開成間隔
    の限界を設定するための限界開成間隔設定部を有し、 上記制御手段は、上記開成指定手段の2回目以降の操作
    に応じて窓を開成制御することで、該窓の開成間隔が上
    記限界開成間隔設定部で設定された限界の開成間隔とな
    ったときに、該窓を全開に開成制御することを特徴とす
    る請求項3又は請求項4記載の窓開閉装置。
JP7139311A 1995-06-06 1995-06-06 窓開閉装置 Expired - Lifetime JP2746547B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7139311A JP2746547B2 (ja) 1995-06-06 1995-06-06 窓開閉装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7139311A JP2746547B2 (ja) 1995-06-06 1995-06-06 窓開閉装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08333953A true JPH08333953A (ja) 1996-12-17
JP2746547B2 JP2746547B2 (ja) 1998-05-06

Family

ID=15242351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7139311A Expired - Lifetime JP2746547B2 (ja) 1995-06-06 1995-06-06 窓開閉装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2746547B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1251227A3 (en) * 2001-01-31 2007-03-07 Mazda Motor Corporation Window opening/closing control system

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59148586A (ja) * 1982-09-30 1984-08-25 Aisin Seiki Co Ltd 車上電動装置の駆動制御装置
JPS6023575A (ja) * 1983-07-15 1985-02-06 本田技研工業株式会社 パワ−ウインドシステム
JPH03166476A (ja) * 1989-11-24 1991-07-18 Hino Motors Ltd 自動車のパワーウィンドウ装置
JPH06117160A (ja) * 1992-10-07 1994-04-26 Chuo Spring Co Ltd 自動開閉窓の段階開放位置制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59148586A (ja) * 1982-09-30 1984-08-25 Aisin Seiki Co Ltd 車上電動装置の駆動制御装置
JPS6023575A (ja) * 1983-07-15 1985-02-06 本田技研工業株式会社 パワ−ウインドシステム
JPH03166476A (ja) * 1989-11-24 1991-07-18 Hino Motors Ltd 自動車のパワーウィンドウ装置
JPH06117160A (ja) * 1992-10-07 1994-04-26 Chuo Spring Co Ltd 自動開閉窓の段階開放位置制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1251227A3 (en) * 2001-01-31 2007-03-07 Mazda Motor Corporation Window opening/closing control system

Also Published As

Publication number Publication date
JP2746547B2 (ja) 1998-05-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4668946B2 (ja) 車載エアコン用操作ユニット及びそれを用いた車載エアコン制御装置
US8814257B2 (en) Vehicle roof device
JPH08282407A (ja) 多機能操作スイッチを持った調整装置
EP3037613B1 (en) Power window device
JPH08333953A (ja) 窓開閉装置
US5238447A (en) Process for cooling a motor vehicle interior and a vehicle roof system for the performance thereof
JP2742485B2 (ja) サンルーフ開閉装置
JP2000297577A (ja) パワーウィンドウの開閉方法及び装置
KR20120061218A (ko) 차량용 공조장치의 콘트롤러
KR101991103B1 (ko) 자동차 윈도우 개폐 제어 장치 및 방법
WO2019208207A1 (ja) 車両用空調装置およびその制御方法
JPH05229373A (ja) シ−トのサイドサポ−ト制御装置
JP3653527B2 (ja) ヘッドレスト調整装置
JP3818080B2 (ja) 車両用空調制御装置
JP4915266B2 (ja) 車載エアコン用操作ユニット及び車載エアコン制御装置
JP3558826B2 (ja) 出力パルス制御装置及び調光装置
JP3069485B2 (ja) パワーウインドウ制御回路
JP2005146599A (ja) オートドアの開閉作動制御装置
JP2792305B2 (ja) シートのサイドサポート制御装置
JP7351742B2 (ja) 車両の窓開閉装置
JP2003314146A (ja) 開閉体制御装置及び開閉体制御方法
KR20220072489A (ko) 차량용 듀얼 송풍 장치, 이의 제어 시스템 및 방법
KR0126515Y1 (ko) 전동식 사이드미러의 구동제어장치
KR0153654B1 (ko) 자동차용 리어 사이드 미러
JPH04212620A (ja) 自動車窓の開閉制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19980127