JPH08333505A - 液晶性樹脂組成物および液晶性樹脂成形品 - Google Patents
液晶性樹脂組成物および液晶性樹脂成形品Info
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- JPH08333505A JPH08333505A JP8291596A JP8291596A JPH08333505A JP H08333505 A JPH08333505 A JP H08333505A JP 8291596 A JP8291596 A JP 8291596A JP 8291596 A JP8291596 A JP 8291596A JP H08333505 A JPH08333505 A JP H08333505A
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Abstract
を抑制した液晶性樹脂組成物および成形品を提供する。 【解決手段】 (A)液晶ポリエステルまたは液晶ポリ
エステルアミドからなる液晶性樹脂100重量部に対し
て、(B)ハイドロタルサイト類化合物0.001〜1
0重量部、(C)充填剤0〜200重量部を含有するこ
とを特徴とする液晶性樹脂組成物。
Description
融時に発生する腐食性ガスを抑制した液晶性樹脂組成物
および成形品に関するものである。
求がますます高まり、種々の新規性能を有するポリマが
数多く開発され、市場に供されているが、中でも分子鎖
の平行な配列を特徴とする光学異方性の液晶ポリエステ
ルが優れた成形性と機械的性質を有する点で注目され、
機械部品、電気・電子部品などに用途が拡大されつつあ
る。これらの液晶ポリエステルの製造は現在、芳香族フ
ェノールを無水酢酸によりアセチル化させた後、あるい
は芳香族フェノール類と酢酸とのエステル化合物を芳香
族カルボン酸とエステル交換反応させ、生成する酢酸を
除去しながら溶融重合する方法が一般的である(例えば
特開昭63−118325公報)。しかしながら、これ
らの方法は分子鎖末端に必ず反応性基が残るため、加熱
時あるいは溶融時に重合が進行し酢酸が発生するなどの
問題がある。
が発生するという問題は電気・電子部品などに用いられ
る成形品では金属性接点を腐食する原因となる。よって
本発明は、加熱時あるいは溶融時に発生する腐食性ガス
を抑制した液晶性樹脂組成物および成形品を提供するこ
とにある。
(A)液晶ポリエステルおよび/または液晶ポリエステ
ルアミドからなる液晶性樹脂100重量部に対して、下
記構造式(1)で表される(B)ハイドロタルサイト類
化合物0.001〜10重量部、(C)充填剤0〜20
0重量部を含有することを特徴とする液晶性樹脂組成
物、 [M2+ 1-x M3+ x (OH)2 ]x+[An- x/n ・mH2 O]x- (1) (ここでM2+は2価の金属イオン、M3+は3価の金属イ
オン、An-はn価のアニオンを示し、xは、0<x≦
0.33の範囲にあり、m≧0である。) 上記液晶性樹脂組成物を成形してなる液晶性樹脂組成物
成形品、該液晶性樹脂成形品が、これを二次的に加工す
る時および/またはこれを使用する時に150℃以上の
環境にさらされるものである上記液晶性樹脂成形品、液
晶性樹脂成形品が、金属と接触させて用いられることを
特徴とする上記液晶性樹脂成形品および上記液晶性樹脂
成形品と、金属とからなることを特徴とする液晶性樹脂
複合物品である。
樹脂とは、異方性溶融相を形成するポリエステルであ
り、芳香族オキシカルボニル単位、芳香族ジオキシ単
位、芳香族ジカルボニル単位、エチレンジオキシ単位な
どから選ばれた構造単位からなる異方性溶融相を形成す
るポリエステルであり、液晶性ポリエステルアミド樹脂
とは異方性溶融相を形成するポリエステルアミドであ
り、上記構造単位と芳香族イミノカルボニル単位、芳香
族ジイミノ単位、芳香族イミノオキシ単位などから選ば
れた構造単位からなるポリエステルアミドである。
ステル樹脂はエチレンジオキシ単位を含む液晶性樹脂で
あり、さらに好ましくは下記構造単位(I) 、(III) 、(I
V)あるいは(I) 、(II)、(III) 、(IV)の構造単位からな
るポリエステルであり、最も好ましいのは(I) 、(II)、
(III) 、(IV)の構造単位からなるポリエステルである。
原子または塩素原子を示し、構造単位[(II)+(III) ]
と構造単位(IV)は実質的に等モルである。) 上記構造単位(I) はp−ヒドロキシ安息香酸から生成し
たポリエステルの構造単位であり、構造単位(II)は4,
4´−ジヒドロキシビフェニル、3,3´,5,5´−
テトラメチル−4,4´−ジヒドロキシビフェニル、ハ
イドロキノン、t−ブチルハイドロキノン、フェニルハ
イドロキノン、メチルハイドロキノン、2,6−ジヒド
ロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンおよ
び4,4´−ジヒドロキシジフェニルエーテルから選ば
れた芳香族ジヒドロキシ化合物から生成した構造単位
を、構造単位(III) はエチレングリコールから生成した
構造単位を、構造単位(IV)はテレフタル酸、イソフタル
酸、4,4´−ジフェニルジカルボン酸、2,6−ナフ
タレンジカルボン酸、1,2−ビス(フェノキシ)エタ
ン−4,4´−ジカルボン酸、1,2−ビス(2−クロ
ルフェノキシ)エタン−4,4´−ジカルボン酸および
ジフェニルエーテルジカルボン酸から選ばれた芳香族ジ
カルボン酸から生成した構造単位を各々示す。これらの
うちR1 が
ステルは、上記構造単位(I) 、(III) 、(IV)または(I)
、(II)、(III) 、(IV)からなる共重合体であり、上記
構造単位(I) 、(II)、(III) および(IV)の共重合量は任
意である。しかし、流動性の点から次の共重合量である
ことが好ましい。
V)からなる共重合体の場合は、上記構造単位(I) は
[(I) +(III) ]の30〜95モル%が好ましく、40
〜95モル%がより好ましい。また、構造単位(IV)は構
造単位(III) と実質的に等モルである。
(IV)からなる共重合体の場合は、耐熱性、難燃性および
機械的特性の点から上記構造単位[(I) +(II)]は
[(I) +(II)+(III) ]の60〜95モル%が好まし
く、80〜92モル%がより好ましい。また、構造単位
(III) は[(I) +(II)+(III) ]の40〜5モル%が好
ましく、20〜8モル%がより好ましい。また、構造単
位(I) /(II)のモル比は耐熱性と流動性のバランスの点
から好ましくは75/25〜95/5であり、より好ま
しくは78/22〜93/7である。また、構造単位(I
V)は構造単位[(II)+(III) ]と実質的に等モルであ
る。
上記構造単位(I) 〜(IV)以外にp−アミノフェノールか
ら生成したp−イミノフェノキシ単位を含有した異方性
溶融相を形成するポリエステルアミドが好ましい。
ポリエステルアミドは上記構造単位(I) 〜(IV)を構成す
る成分以外に3,3´−ジフェニルジカルボン酸、2,
2´−ジフェニルジカルボン酸などの芳香族ジカルボン
酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカン
ジオン酸などの脂肪族ジカルボン酸、ヘキサヒドロテレ
フタル酸などの脂環式ジカルボン酸、クロルハイドロキ
ノン、3,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4´−
ジヒドロキシジフェニルスルホン、4,4´−ジヒドロ
キシジフェニルスルフィド、4,4´−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン等の芳香族ジオール、1,4−ブタンジオ
ール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコ
ール、1,4−シクロヘキサンジオール、1,4−シク
ロヘキサンジメタノール等の脂肪族、脂環式ジオールお
よびm−ヒドロキシ安息香酸、2,6−ヒドロキシナフ
トエ酸などの芳香族ヒドロキシカルボン酸およびp−ア
ミノ安息香酸などを本発明の目的を損なわない程度の少
割合の範囲でさらに共重合せしめることができる。
晶性ポリエステル、液晶性ポリエステルアミドの製造方
法は、公知のポリエステルあるいはポリエステルアミド
の重縮合法に準じて製造できる。
リエステルの製造において、次の製造方法が好ましく挙
げられる。
−ジアセトキシビフェニル、ジアセトキシベンゼンなど
の芳香族ジヒドロキシ化合物のジアシル化物とテレフタ
ル酸などの芳香族ジカルボン酸およびポリエチレンテレ
フタレートなどのポリエステルのポリマ、オリゴマまた
はビス(β−ヒドロキシエチル)テレフタレートなど芳
香族ジカルボン酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エス
テルから脱酢酸重縮合反応によって製造する方法。
−ジヒドロキシビフェニル、ハイドロキノンなどの芳香
族ジヒドロキシ化合物、無水酢酸、テレフタル酸などの
芳香族ジカルボン酸、ポリエチレンテレフタレートなど
のポリエステルのポリマ、オリゴマまたはビス(β−ヒ
ドロキシエチル)テレフタレートなど芳香族ジカルボン
酸のビス(β−ヒドロキシエチル)エステルとを脱酢酸
重縮合反応によって製造する方法。
いて出発原料の一部に特開平3−59024号公報のよ
うに1,2−ビス(4−ヒドロキシベンゾイル)エタン
を用いる方法。
性樹脂の重縮合触媒として公知のものを使用することが
できる。
脂は、ペンタフルオロフェノール中で対数粘度を測定す
ることが可能であり、その際には0.1g/dlの濃度
で60℃で測定した値で0.3以上が好ましく、構造単
位(III) を含む場合は0.5〜3.0dl/g、構造単
位(III) を含まない場合は1.0〜15.0dl/gが
特に好ましい。
度は10〜20,000ポイズが好ましく、特に20〜
10,000ポイズがより好ましい。
ドロタルサイト類化合物は下記構造式(1)で表される
化合物である。
オン、An-はn価のアニオンを示し、xは、0<x≦
0.33の範囲にあり、m≧0である。) 2価の金属イオンとしてはマグネシウム、マンガン、
鉄、コバルト、ニッケル、銅、亜鉛などが挙げられ、マ
グネシウム、ニッケル、亜鉛が好ましく用いられ、マグ
ネシウムがより好ましく用いられる。3価金属イオンと
してはアルミニウム、鉄、クロム、コバルト、インジウ
ムなどが挙げられ、アルミニウム、鉄、クロムが好まし
く用いられ、アルミニウムがより好ましく用いられる。
アニオンとしては水酸化物イオン、炭酸イオン、硫酸イ
オン、サリチル酸イオン、シュウ酸イオン、クエン酸イ
オンなどが挙げられ、炭酸イオンが好ましく用いられ
る。また、xは0<x≦0.33の範囲にあり、0.2
≦x≦0.33であることが好ましい。mはm≧0であ
り、0≦m≦1であることが好ましく、さらに好ましく
は0≦m≦0.5であり、より好ましくは0≦m≦0.
2である。
ロタルサイト類化合物の量は液晶ポリエステル樹脂およ
び/または液晶ポリエステルアミド樹脂100重量部に
対して0.001〜10重量部であり、好ましくは0.
01〜5重量部、さらに好ましくは0.03〜3重量部
である。ハイドロタルサイト類化合物の量が0.001
重量部より少ないと腐食性ガスを抑制する効果が著しく
小さくなり、10重量部より多いと機械物性が低下する
ので好ましくない。
が好ましく、溶融混練には公知の方法を用いることがで
きる。たとえば、バンバリーミキサー、ゴムロール機、
ニーダー、単軸もしくは二軸押出機などを用い、200
〜370℃の温度で溶融混練して組成物とすることがで
きる。
剤の量は、液晶ポリエステル樹脂および/または液晶ポ
リエステルアミド樹脂100重量部に対して0〜200
重量部であり、5〜150重量部が好ましく、ガラス繊
維、炭素繊維、芳香族ポリアミド繊維、チタン酸カリウ
ム繊維、石膏繊維、ホウ酸アルミニウム繊維、黄銅繊
維、ステンレス繊維、スチール繊維、セラミック繊維、
ボロンウィスカー繊維、アスベスト繊維、グラファイ
ト、マイカ、タルク、シリカ、炭酸カルシウム、ガラス
ビーズ、ガラスフレーク、ガラスマイクロバルーン、ク
レー、ワラステナイト、酸化チタン、二硫化モリブデ
ン、等の繊維状、粉状、粒状あるいは板状の無機フィラ
ーが挙げられる。又、これらの充填剤についてはシラン
系、チタネート系などのカップリング剤、その他の表面
処理剤で処理されたものを用いてもよい。 これらを添
加する方法は溶融混練することが好ましく、溶融混練に
は公知の方法を用いることができる。たとえば、バンバ
リーミキサー、ゴムロール機、ニーダー、単軸もしくは
二軸押出機などを用い、200〜370℃の温度で溶融
混練して組成物とすることができる。
でさらに(D)有機臭素化合物を加えることができる。
有機臭素化合物は、分子中に臭素原子を有するものであ
り、特に臭素含量20重量%以上のものが好ましい。具
体的には、デカブロモジフェニルエーテル、エチレンビ
ス−(テトラブロモフタルイミド)などの低分子量有機
臭素化合物、臭素化ポリカーボネート(例えば臭素化ビ
スフェノールAを原料として製造されたポリカーボネー
トオリゴマーあるいはそのビスフェノールAとの共重合
物)、臭素化エポキシ化合物(例えば臭素化ビスフェノ
ールAとエピクロルヒドリンとの反応によって製造され
るジエポキシ化合物や臭素化フェノール類とエピクロル
ヒドリンとの反応によって得られるモノエポキシ化合
物)、ポリ(臭素化ベンジルアクリレート)、臭素化ポ
リフェニレンエーテル、臭素化ビスフェノールA、塩化
シアヌルおよび臭素化フェノールの縮合物、臭素化ポリ
スチレン、架橋臭素化ポリスチレン、架橋臭素化ポリα
−メチルスチレン等のハロゲン化されたポリマーやオリ
ゴマーあるいは、これらの混合物が挙げられ、なかでも
エチレンビス−(テトラブロモフタルイミド)、臭素化
エポキシオリゴマーまたはポリマー、臭素化ポリスチレ
ン、架橋臭素化ポリスチレン、臭素化ポリフェニレンエ
ーテルおよび臭素化ポリカーボネートが好ましく、エチ
レンビス−(テトラブロモフタルイミド)、臭素化ポリ
スチレン、臭素化ポリカーボネートが特に好ましく使用
できる。上記の好ましい有機臭素化合物についてさらに
詳しく述べると、臭素化エポキシポリマーとしては下記
一般式(a)で表わされるものが好ましい。
さらに好ましくは50〜80である。また、臭素化ポリ
スチレンとしてはラジカル重合またはアニオン重合によ
って得られたポリスチレンを臭素化することによって製
造された重量平均分子量1×103 〜3×105 の下記
(b)式で表わされるもの、あるいは臭素化スチレンモ
ノマをラジカル重合またはアニオン重合、好ましくはラ
ジカル重合によって製造された(b)または(c)式で
表わされる臭素化スチレン単位を有するポリ臭素化スチ
レンなどが挙げられるが、とりわけ臭素化スチレンモノ
マから製造した下記(c)式で示される構造単位を主要
構成成分とする重量平均分子量1×103 〜3×105
のポリ臭素化スチレンが好ましい。
個あたり、その芳香環に約2個の臭素原子が置換反応に
より導入されたものが好ましく、二臭素化スチレンの他
に一臭素化スチレン、三臭素化スチレンなどを含んでい
てもよい。上記ポリ臭素化スチレンは二臭素化スチレン
単位を60重量%以上含有しているものが好ましく、7
0重量%以上含有しているものがより好ましい。二臭素
化スチレン以外に一臭素化スチレンおよび/または三臭
素化スチレンを40重量%以下、好ましくは30重量%
以下共重合したポリ臭素化スチレンであってもよい。こ
のポリ臭素化スチレンの重量平均分子量は1×104 〜
1.5×105 がより好ましい。重量平均分子量が1×
103 未満では、成形時の機械的特性、ハンダ耐熱性の
低下が大きく、3×105 より大きい場合には、本願発
明の組成物の流動性が不良となる傾向がある。なお、こ
の重量平均分子量はゲル浸透クロマトグラフを用いて測
定した値であり、ポリスチレン分子量基準の相対値であ
る。臭素化ポリカーボネートとしては、下記一般式
(d)で表わされるものが好ましい。
し、p−t−フェニル基が最も好ましい。) 上記式(d)中の重合度nとしては4以上のものが好ま
しく、8以上のもの、とりわけ8〜25がより好ましく
使用できる。これらの有機臭素化合物(D)の添加量は
液晶性樹脂100重量部当り、0.5〜30重量部、好
ましくは1〜20重量部である。
が好ましく、溶融混練には公知の方法を用いることがで
きる。たとえば、バンバリーミキサー、ゴムロール機、
ニーダー、単軸もしくは二軸押出機などを用い、200
〜370℃の温度で溶融混練して組成物とすることがで
きる。
発明の目的を損なわない程度の範囲で、酸化防止剤およ
び熱安定剤(たとえばヒンダードフェノール、ヒドロキ
ノン、ホスファイト類およびこれらの置換体など)、紫
外線吸収剤(たとえばレゾルシノール、サリシレート、
ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンなど)、滑剤およ
び離型剤(モンタン酸およびその塩、そのエステル、そ
のハーフエステル、ステアリルアルコール、ステアラミ
ド、ポリエチレンおよびポリエチレンワックスなど)、
染料(たとえばニトロシンなど)および顔料(たとえば
硫化カドミウム、フタロシアニン、カーボンブラックな
ど)を含む着色剤、可塑剤、帯電防止剤などの通常の添
加剤や他の熱可塑性樹脂を添加して、所定の特性を付与
することができる。
が好ましく、溶融混練には公知の方法を用いることがで
きる。たとえば、バンバリーミキサー、ゴムロール機、
ニーダー、単軸もしくは二軸押出機などを用い、200
〜370℃の温度で溶融混練して組成物とすることがで
きる。
は、例えば射出成形、押出成形、圧縮成形など通常の成
形方法により成形することができ、それにより三次元成
形品、シート、容器、パイプなどに加工することが可能
である。なかでも射出成形することが好ましく、通常の
射出成形、インサート成形、アウトサート成形などに供
することにより各種成形品とすることができる。
溶融時に発生する腐食性ガスが抑制され、優れた溶融流
動性、成形性、光学異方性を有し、優れた耐熱性、耐薬
品性、耐加水分解性、および機械的性質を有し、例え
ば、各種ギヤー、各種ケース、センサー、LEDラン
プ、コネクター、ソケット、抵抗器、リレーケーススイ
ッチコイルボビン、コンデンサー、バリコンケース、光
ピックアップ、発振子、各種端子板、変成器、プラグ、
プリント配線板、チューナー、スピーカー、マイクロフ
ォン、ヘッドフォン、小型モーター、磁気ヘッドベー
ス、パワーモジュール、ハウジング、半導体、液晶ディ
スプレー部品、FDDキャリッジ、FDDシャーシ、H
DD部品、モーターブラッシュホルダー、パラボラアン
テナ、コンピューター関連部品などに代表される電気・
電子部品;VTR部品、テレビ部品、アイロン、ヘアー
ドライヤー、炊飯器部品、電子レンジ部品、音響部品、
オーディオ・レーザーディスク・コンパクトディスクな
どの音声機器部品、照明部品、冷蔵庫部品、エアコン部
品、タイプライター部品、ワードプロセッサー部品など
に代表される家庭、事務電気製品部品、オフィスコンピ
ューター関連部品、電話機関連部品、ファクシミリ関連
部品複写機関連部品、洗浄用治具、オイルレス軸受、船
尾軸受、水中軸受、などの各種軸受、モーター部品、ラ
イター、タイプライターなどに代表される機械関連部
品、顕微鏡、双眼鏡、カメラ、時計などに代表される光
学機器、精密機械関連部品;オルタネーターターミナ
ル、オルタネーターコネクター、ICレギュレーター、
ライトディヤー用ポテンショメーターベース、排気ガス
バルブなどの各種バルブ、燃料関係・排気系・吸気系各
種パイプ、エアーインテークノズルスノーケル、インテ
ークマニホールド、燃料ポンプ、エンジン冷却水ジョイ
ント、キャブレターメインボディー、キャブレタースペ
ーサー、排気ガスセンサー、冷却水センサー、油温セン
サー、ブレーキパットウェアーセンサー、スロットルポ
ジションセンサー、クランクシャフトポジションセンサ
ー、エアーフローメーター、ブレーキバット磨耗センサ
ー、エアコン用サーモスタットベース、暖房温風フロー
コントロールバルブ、ラジエーターモーター用ブラッシ
ュホルダー、ウォーターポンプインペラー、タービンべ
イン、ワイパーモーター関係部品、デュストリビュタ
ー、スタータースィッチ、スターターリレー、トランス
ミッション用ワイヤーハーネス、ウィンドウオッシャー
ノズル、エアコンパネルスィッチ基板、燃料関係電磁気
弁用コイル、ヒューズ用コネクター、ホーンターミナ
ル、電装部品絶縁板、ステップモーターローター、ラン
プソケット、ランプリフレクター、ランプハウジング、
ブレーキピストン、ソレノイドボビン、エンジンオイル
フィルター、点火装置ケースなどの自動車・車両関連部
品、その他各種用途に有用である。
食性ガスが抑制されるという特徴をいかす点から成形品
が加熱条件下にさらされるような場合や、金属腐食が問
題となるような用途に適している。
の例としては、成形品を半田付け、表面実装、別の素材
を加熱融着する場合など高温条件下で二次的に加工する
場合、あるいは成形品を例えば機械・機構部品、あるい
は自動車等のエンジンまわり部品などの部品として、あ
るいは摺動することによる発熱を伴なうような部品、発
熱体の近くで使用されるなど高温条件下で使用される場
合などが挙げられ、特に成形品が150℃以上、特に2
00℃以上の環境にさらされるような場合にその効果を
発揮する。
しては成形品が金属と接触して用いられる場合、あるい
は金属製品がごく近くに存在するような場所で使用され
る場合が挙げられ、中でも金属製品をインサート成形、
あるいはアウトサート成形した成形品、制振鋼板など金
属板と積層した積層板など、成形品と金属からなる複合
物品が挙げられる。また、液晶性樹脂成形品が絶縁部を
なし、それに金属が導電部をなす複合物品にも有用であ
る。
品の2次的に加工により製造される場合、および/また
は使用される場合に高温条件下にさらされる場合に本願
発明効果を発揮することができる。
熱風による加熱などの二次的加工を施し製造される各種
ケース、スイッチ、ボビン、コネクター、ソケット類や
使用時に高温にさらされる耐熱容器、電子レンジ部品な
どが挙げられる。
る。
ドロキシビフェニル126重量部、テレフタル酸112
重量部、固有粘度が約0.6dl/gのポリエチレンテ
レフタレ−ト216重量部及び無水酢酸960重量部を
撹拌翼、留出管を備えた反応容器に仕込み、次の条件で
脱酢酸重合を行った。
℃で5時間、250〜300℃で1.5時間反応させた
後、315℃、1時間で0.5mmHgに減圧し、更に1.
25時間反応させ、重縮合を完結させたところ、ほぼ理
論量の酢酸が留出し、下記の理論構造式を有する液晶ポ
リエステル樹脂を得た。
イドロタルサイト(協和化学製 DHT−4A−2 化学
式:[Mg2+ 0.68Al3+ 0.32(OH)2 ]0.32+[CO
32 -0 .16 ]0.32- x=0.32)0.5重量部、平均
径10μm、平均長3000μmのガラス繊維45重量
部をリボンブレンダーで混合後、30mmφの2軸押出
機を用いて310℃で溶融混練後ペレット化した。この
ペレット50gと5×10mmの銀端子を200mlの
広口ビンに入れ密封し、150℃で1000時間熱処理
したときの銀端子の抵抗値を測定することで腐食テスト
を行った。その結果を表1に示す。
重合したポリ二臭素化スチレン(臭素含量59%)10
重量部を加えた以外は実施例1と同様に溶融混練後ペレ
ット化し、同様に腐食テストを行った。その結果を表1
に示す。
と以外は実施例1と同様に溶融混練後ペレット化し、同
様に腐食テストを行った。その結果を表1に示す。
と以外は実施例2と同様に溶融混練後ペレット化し、同
様に腐食テストを行った。その結果を表1に示す。
−ル射出成形機プロマット40/25(住友重機械工業
(株)製)に供し、シリンダ−温度320℃、金型温度
90℃に設定し、5mm×30mm×10mmのコネク
ターを成形した。このコネクター20個と5×10mm
の銀端子を200mlの広口ビンに入れ密封し、200
℃で500時間熱処理処理し、実施例1と同様に腐食テ
ストを行った。その結果を表2に示す。
し、同様に腐食テストを行った。その結果を表2に示
す。
脂組成物および成形品は耐腐食試験が優れたものが得ら
れることがわかる。
する腐食性ガスを抑制した液晶性樹脂組成物および成形
品を与えるものである。
Claims (8)
- 【請求項1】(A)液晶ポリエステルおよび/または液
晶ポリエステルアミドからなる液晶性樹脂100重量部
に対して、下記構造式(1)で表される(B)ハイドロ
タルサイト類化合物0.001〜10重量部、(C)充
填剤0〜200重量部を含有することを特徴とする液晶
性樹脂組成物。 [M2+ 1-x M3+ x (OH)2 ]x+[An- x/n ・mH2 O]x- (1) (ここでM2+は2価の金属イオン、M3+は3価の金属イ
オン、An-はn価のアニオンを示し、xは、0<x≦
0.33の範囲にあり、m≧0である。) - 【請求項2】(A)液晶ポリエステルまたは液晶ポリエ
ステルアミドからなる液晶性樹脂100重量部に対し
て、上記構造式(1)で表される(B)ハイドロタルサ
イト類化合物0.001〜10重量部、(C)充填剤0
〜200重量部さらに(D)有機臭素化合物0.5〜3
0重量部を含有することを特徴とする液晶性樹脂組成
物。 - 【請求項3】上記液晶性樹脂がエチレンジオキシ単位を
必須成分として含有する請求項1または2記載の液晶性
樹脂組成物。 - 【請求項4】上記液晶性樹脂が下記構造単位(I) 、(I
I)、(III) および(IV)からなり、構造単位[(I) +(I
I)]が[(I) +(II)+(III) ]の60〜95モル%、構
造単位(III) が[(I) +(II)+(III) ]の40〜5モル
%であり、構造単位(I)/(II)のモル比が75/25〜9
5/5である請求項1または2記載の液晶性樹脂組成
物。 【化1】 (ただし式中のR1 は 【化2】 から選ばれた1種以上の基を示し、R2 は 【化3】 から選ばれた1種以上の基を示す。ただし式中Xは水素
原子または塩素原子を示す。また構造単位(IV)は構造単
位[(II)+(III) ]と実質的に等モルである。) - 【請求項5】請求項1〜3いずれか1項記載の液晶性樹
脂組成物を成形してなる液晶性樹脂成形品。 - 【請求項6】液晶性樹脂成形品が、これを二次的に加工
する時および/またはこれを使用する時に150℃以上
の環境にさらされるものである請求項5記載の液晶性樹
脂成形品。 - 【請求項7】液晶性樹脂成形品が、金属と接触させて用
いられることを特徴とする請求項5または6項記載の液
晶性樹脂成形品。 - 【請求項8】請求項5または6記載の液晶性樹脂成形品
と、金属とからなることを特徴とする液晶性樹脂複合物
品。
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JP8055795 | 1995-04-05 | ||
JP7-80557 | 1995-04-05 | ||
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JPH08333505A true JPH08333505A (ja) | 1996-12-17 |
JP3564860B2 JP3564860B2 (ja) | 2004-09-15 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000159957A (ja) * | 1998-11-30 | 2000-06-13 | Toray Ind Inc | 熱可塑性樹脂組成物および成形品 |
CN105504698A (zh) * | 2015-12-29 | 2016-04-20 | 江苏沃特特种材料制造有限公司 | 耐热液晶聚酯树脂复合物及其制备方法 |
-
1996
- 1996-04-04 JP JP08291596A patent/JP3564860B2/ja not_active Expired - Fee Related
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