JPH08333425A - 変性炭化水素樹脂及びその用途 - Google Patents
変性炭化水素樹脂及びその用途Info
- Publication number
- JPH08333425A JPH08333425A JP14080995A JP14080995A JPH08333425A JP H08333425 A JPH08333425 A JP H08333425A JP 14080995 A JP14080995 A JP 14080995A JP 14080995 A JP14080995 A JP 14080995A JP H08333425 A JPH08333425 A JP H08333425A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydrocarbon resin
- weight
- hydrocarbon
- modified
- unsaturated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Graft Or Block Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】タッキファイヤ−として特定の変性炭化水素樹
脂を使用することにより、アクリル樹脂等極性樹脂への
相容性をさらに改良し、接着剤の接着強度を向上させ
る。 【構成】ビニル芳香族炭化水素と石油精製、石油分解等
の際に副生する炭素数4〜5の不飽和炭化水素を含む留
分とをフリ−デルクラフツ触媒の存在下で共重合させて
得られる炭化水素樹脂であって、該共重合体のビニル芳
香族炭化水素に基づく構造単位100重量部に対する炭
素数4〜5の不飽和炭化水素に基づく構造単位2〜10
0重量部である炭化水素樹脂に不飽和カルボン酸アルキ
ルエステル0.1〜10重量%をグラフト共重合して得
られる、重量平均分子量300〜3000の変性炭化水
素樹脂及び該樹脂からなるアクリル接着剤用タッキファ
イヤ−。
脂を使用することにより、アクリル樹脂等極性樹脂への
相容性をさらに改良し、接着剤の接着強度を向上させ
る。 【構成】ビニル芳香族炭化水素と石油精製、石油分解等
の際に副生する炭素数4〜5の不飽和炭化水素を含む留
分とをフリ−デルクラフツ触媒の存在下で共重合させて
得られる炭化水素樹脂であって、該共重合体のビニル芳
香族炭化水素に基づく構造単位100重量部に対する炭
素数4〜5の不飽和炭化水素に基づく構造単位2〜10
0重量部である炭化水素樹脂に不飽和カルボン酸アルキ
ルエステル0.1〜10重量%をグラフト共重合して得
られる、重量平均分子量300〜3000の変性炭化水
素樹脂及び該樹脂からなるアクリル接着剤用タッキファ
イヤ−。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な変性炭化水素樹脂
及びそれからなるアクリル系感圧接着剤用タッキファイ
ヤ−に関する。
及びそれからなるアクリル系感圧接着剤用タッキファイ
ヤ−に関する。
【0002】
【従来の技術】粘着付与樹脂を使用する代表的な分野と
して粘着剤分野をあげることができる。アクリル系感圧
接着剤の粘着付与樹脂として、スチレン、ビニルトルエ
ン、α−メチルスチレン等の低分子量重合体や脂肪族系
石油樹脂、芳香族系石油樹脂あるいはロジン、変性ロジ
ン、テルペン樹脂、クマロン樹脂、フェノール樹脂、テ
ルペンーフェノール樹脂、クマロンーインデン樹脂、キ
シレン樹脂等を用いることが試みられている。しかしな
がら前記の樹脂はアクリル系感圧接着剤についていえ
ば、相容性不足により充分な接着力、粘着力が得られな
いという欠点を有していた。また、通常の不飽和炭化水
素含有留分から製造された石油樹脂あるいはロジン、テ
ルペンーフェノール樹脂、クマロンーインデン樹脂等
は、色、熱安定性等に問題を有している。
して粘着剤分野をあげることができる。アクリル系感圧
接着剤の粘着付与樹脂として、スチレン、ビニルトルエ
ン、α−メチルスチレン等の低分子量重合体や脂肪族系
石油樹脂、芳香族系石油樹脂あるいはロジン、変性ロジ
ン、テルペン樹脂、クマロン樹脂、フェノール樹脂、テ
ルペンーフェノール樹脂、クマロンーインデン樹脂、キ
シレン樹脂等を用いることが試みられている。しかしな
がら前記の樹脂はアクリル系感圧接着剤についていえ
ば、相容性不足により充分な接着力、粘着力が得られな
いという欠点を有していた。また、通常の不飽和炭化水
素含有留分から製造された石油樹脂あるいはロジン、テ
ルペンーフェノール樹脂、クマロンーインデン樹脂等
は、色、熱安定性等に問題を有している。
【0003】本発明者らはこれらを改良するものとし
て、イソプロペニルトルエンと石油精製や石油分解の際
に副生する炭素数4ないし5の留分から選ばれる任意の
留分と特定割合で重合して用いること及びイソプロペニ
ルトルエンの単独重合体を用いることを提案した。(特
開昭49−118729号,特開昭49−128945
号,特公昭54−34033号) これらの炭化水素樹脂は初期色相、耐熱色相及び耐熱安
定性に優れ、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の
低分子量重合体や石油樹脂に較べてアクリル樹脂との相
容性にも優れているため、アクリル系感圧接着剤のタッ
キファイヤーとして使用されてきた。
て、イソプロペニルトルエンと石油精製や石油分解の際
に副生する炭素数4ないし5の留分から選ばれる任意の
留分と特定割合で重合して用いること及びイソプロペニ
ルトルエンの単独重合体を用いることを提案した。(特
開昭49−118729号,特開昭49−128945
号,特公昭54−34033号) これらの炭化水素樹脂は初期色相、耐熱色相及び耐熱安
定性に優れ、ビニルトルエン、α−メチルスチレン等の
低分子量重合体や石油樹脂に較べてアクリル樹脂との相
容性にも優れているため、アクリル系感圧接着剤のタッ
キファイヤーとして使用されてきた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら近年の市
場の要求は接着剤の接着強度不足を指摘している。そこ
で本発明の目的は、タッキファイヤ−である炭化水素樹
脂として特定の変性炭化水素樹脂を使用することで、ア
クリル樹脂等極性樹脂への相容性をさらに改良し、接着
剤の接着強度を向上させることにある。
場の要求は接着剤の接着強度不足を指摘している。そこ
で本発明の目的は、タッキファイヤ−である炭化水素樹
脂として特定の変性炭化水素樹脂を使用することで、ア
クリル樹脂等極性樹脂への相容性をさらに改良し、接着
剤の接着強度を向上させることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は前記の課題を解
決するために、ビニル芳香族炭化水素と石油精製、石油
分解等の際に副生する炭素数4〜5の不飽和炭化水素を
含む留分とをフリ−デルクラフツ触媒の存在下で共重合
させて得られる炭化水素樹脂であって、該共重合体のビ
ニル芳香族炭化水素に基づく構造単位100重量部に対
する炭素数4〜5の不飽和炭化水素に基づく構造単位2
〜100重量部である炭化水素樹脂に不飽和カルボン酸
アルキルエステル0.1〜10重量%をグラフト共重合
して得られる、重量平均分子量300〜3000の変性
炭化水素樹脂及び該樹脂からなるアクリル接着剤用タッ
キファイヤ−を提供するものである。
決するために、ビニル芳香族炭化水素と石油精製、石油
分解等の際に副生する炭素数4〜5の不飽和炭化水素を
含む留分とをフリ−デルクラフツ触媒の存在下で共重合
させて得られる炭化水素樹脂であって、該共重合体のビ
ニル芳香族炭化水素に基づく構造単位100重量部に対
する炭素数4〜5の不飽和炭化水素に基づく構造単位2
〜100重量部である炭化水素樹脂に不飽和カルボン酸
アルキルエステル0.1〜10重量%をグラフト共重合
して得られる、重量平均分子量300〜3000の変性
炭化水素樹脂及び該樹脂からなるアクリル接着剤用タッ
キファイヤ−を提供するものである。
【0006】本発明に使用するビニル芳香族化合物とし
ては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、イソプロペニルトルエン等を挙げることができる
が、特にはイソプロペニルトルエンを用いた場合に分子
量分布の狭い、良好な性能の炭化水素樹脂を得ることが
できる。通常、イソプロペニルトルエン系の重合体を構
成するイソプロペニルトルエンとしては、オルソ、メ
タ、パラの各異性体、及びこれらの混合物が用いられる
が、パラ異性体20ないし60重量%、メタ異性体40
ないし80重量%、オルソ異性体0ないし10重量%の
混合物を用いるのが好ましい。
ては、スチレン、α−メチルスチレン、ビニルトルエ
ン、イソプロペニルトルエン等を挙げることができる
が、特にはイソプロペニルトルエンを用いた場合に分子
量分布の狭い、良好な性能の炭化水素樹脂を得ることが
できる。通常、イソプロペニルトルエン系の重合体を構
成するイソプロペニルトルエンとしては、オルソ、メ
タ、パラの各異性体、及びこれらの混合物が用いられる
が、パラ異性体20ないし60重量%、メタ異性体40
ないし80重量%、オルソ異性体0ないし10重量%の
混合物を用いるのが好ましい。
【0007】本発明で使用する炭素数4〜5の不飽和炭
化水素としては、石油精製、分解時に副生する炭素数4
〜5の不飽和炭化水素を含む留分から選ばれる任意の留
分が使用できる。石油生成、分解時に副生する炭素数4
〜5の不飽和炭化水素を含む留分(以下、C4,C5留分
という)は、常圧下における沸点範囲が通常−15ない
し+45℃の留分であって、1−ブテン、イソブテン、
2−ブテン、1,3−ブタジエン、1−ペンテン、2−
メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、2−ペ
ンテン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、シクロペ
ンタジエン等の重合性単量体を含んでいる。本発明にお
いては、C4,C5留分から選ばれる重合性単量体を含む
任意の留分、すなわち、C4,C5留分はもちろん、C4
留分、ブタジエンを除いたC4留分、C5留分、イソプレ
ンを除いたC5留分、シクロペンタジエンを除いたC5留
分等を用いることができる。本発明で使用される炭化水
素樹脂はビニル芳香族化合物100重量部に対して上記
のような炭素数4〜5の不飽和炭化水素2〜100重量
部、好ましくは5〜70重量部を共重合させることによ
り得られる。
化水素としては、石油精製、分解時に副生する炭素数4
〜5の不飽和炭化水素を含む留分から選ばれる任意の留
分が使用できる。石油生成、分解時に副生する炭素数4
〜5の不飽和炭化水素を含む留分(以下、C4,C5留分
という)は、常圧下における沸点範囲が通常−15ない
し+45℃の留分であって、1−ブテン、イソブテン、
2−ブテン、1,3−ブタジエン、1−ペンテン、2−
メチル−1−ブテン、3−メチル−1−ブテン、2−ペ
ンテン、イソプレン、1,3−ペンタジエン、シクロペ
ンタジエン等の重合性単量体を含んでいる。本発明にお
いては、C4,C5留分から選ばれる重合性単量体を含む
任意の留分、すなわち、C4,C5留分はもちろん、C4
留分、ブタジエンを除いたC4留分、C5留分、イソプレ
ンを除いたC5留分、シクロペンタジエンを除いたC5留
分等を用いることができる。本発明で使用される炭化水
素樹脂はビニル芳香族化合物100重量部に対して上記
のような炭素数4〜5の不飽和炭化水素2〜100重量
部、好ましくは5〜70重量部を共重合させることによ
り得られる。
【0008】両構成成分の共重合反応はフリ−デル−ク
ラフツ触媒の存在下に行うことが好ましい。フリ−デル
−クラフツ触媒としては、公知のフリ−デル−クラフツ
触媒が使用でき、具体的には塩化アルミニウム、臭化ア
ルミニウム、ジクロロモノエチルアルミニウム、四塩化
チタン、四塩化スズ、三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素
の各種錯体等をあげることができる。フリ−デル−クラ
フツ触媒の使用量は、原料の合計100重量部に対して
通常0.05ないし5重量部、好ましくは0.1ないし
2重量部の範囲が好ましい。
ラフツ触媒の存在下に行うことが好ましい。フリ−デル
−クラフツ触媒としては、公知のフリ−デル−クラフツ
触媒が使用でき、具体的には塩化アルミニウム、臭化ア
ルミニウム、ジクロロモノエチルアルミニウム、四塩化
チタン、四塩化スズ、三フッ化ホウ素、三フッ化ホウ素
の各種錯体等をあげることができる。フリ−デル−クラ
フツ触媒の使用量は、原料の合計100重量部に対して
通常0.05ないし5重量部、好ましくは0.1ないし
2重量部の範囲が好ましい。
【0009】両構成成分の共重合反応は反応熱の除去及
び反応液粘度の抑制、分子量の調整のため、重合性単量
体の濃度が10ないし60重量%程度になるように溶媒
を用いて行うのが好ましい。適当な溶媒としては、たと
えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂
肪族炭化水素;シクロペンタン、シクロヘキサン、メチ
ルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素;トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン、メシチレン等の芳香族炭化水
素;及びこれらの混合物をあげることができる。重合温
度は原料組成によって異なるが、通常−50ないし+5
0℃の範囲が好ましい。また反応時間は、通常10分な
いし10時間の範囲が好ましい。重合終了後はアルカリ
水溶液またはメタノ−ル等で触媒を分解した後、水洗
し、未反応の原料及び溶媒等をストリッピングすること
によって除き、目的の炭化水素樹脂を得る。このように
して得られる樹脂の軟化点(環球法)は通常30ないし
150℃である。また、分子量は通常重量平均分子量で
300ないし5000の範囲である。
び反応液粘度の抑制、分子量の調整のため、重合性単量
体の濃度が10ないし60重量%程度になるように溶媒
を用いて行うのが好ましい。適当な溶媒としては、たと
えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン、オクタン等の脂
肪族炭化水素;シクロペンタン、シクロヘキサン、メチ
ルシクロヘキサン等の脂環族炭化水素;トルエン、キシ
レン、エチルベンゼン、メシチレン等の芳香族炭化水
素;及びこれらの混合物をあげることができる。重合温
度は原料組成によって異なるが、通常−50ないし+5
0℃の範囲が好ましい。また反応時間は、通常10分な
いし10時間の範囲が好ましい。重合終了後はアルカリ
水溶液またはメタノ−ル等で触媒を分解した後、水洗
し、未反応の原料及び溶媒等をストリッピングすること
によって除き、目的の炭化水素樹脂を得る。このように
して得られる樹脂の軟化点(環球法)は通常30ないし
150℃である。また、分子量は通常重量平均分子量で
300ないし5000の範囲である。
【0010】本発明で得られる変性炭化水素樹脂を得る
ために、前記炭化水素樹脂にグラフト共重合される変性
単量体は、不飽和カルボン酸アルキルエステルから選ば
れる少なくとも一種である。グラフト共重合する単量体
としては、不飽和カルボン酸アルキルエステルが使用さ
れる。具体的には、アクリル酸,メタクリル酸等の不飽
和モノカルボン酸のアルキルエステル、マレイン酸,フ
マール酸,イタコン酸,クロトン酸,イソクロトン酸,
シトラコン酸,アリルコハク酸,メサコン酸,グルタコ
ン酸,ナジック酸(エンドシス−ビシクロ[2,2,
1]ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸],メチ
ルナジック酸,テトラヒドロフタール酸,メチルヘキサ
ヒドロフタル酸等の不飽和ジカルボン酸のアルキルエス
テルをあげることができる。アルキルエステルのアルキ
ルとしては、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピ
ル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル等の炭
素数1〜4のアルキルの他、これらのアルキル基に水酸
基、ハロゲン等が置換したものを挙げることができる。
ために、前記炭化水素樹脂にグラフト共重合される変性
単量体は、不飽和カルボン酸アルキルエステルから選ば
れる少なくとも一種である。グラフト共重合する単量体
としては、不飽和カルボン酸アルキルエステルが使用さ
れる。具体的には、アクリル酸,メタクリル酸等の不飽
和モノカルボン酸のアルキルエステル、マレイン酸,フ
マール酸,イタコン酸,クロトン酸,イソクロトン酸,
シトラコン酸,アリルコハク酸,メサコン酸,グルタコ
ン酸,ナジック酸(エンドシス−ビシクロ[2,2,
1]ヘプト−2−エン−5,6−ジカルボン酸],メチ
ルナジック酸,テトラヒドロフタール酸,メチルヘキサ
ヒドロフタル酸等の不飽和ジカルボン酸のアルキルエス
テルをあげることができる。アルキルエステルのアルキ
ルとしては、メチル、エチル、n-プロピル、i-プロピ
ル、n-ブチル、i-ブチル、sec-ブチル、t-ブチル等の炭
素数1〜4のアルキルの他、これらのアルキル基に水酸
基、ハロゲン等が置換したものを挙げることができる。
【0011】エステル部位に水酸基を含有する不飽和カ
ルボン酸アルキルエステルとして具体的には、ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレ−ト、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプ
ロピル(メタ)アクリレ−ト、3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレ−ト、グリセリンモノ
(メタ)アクリレ−ト、ペンタエリスロト−ルモノ(メ
タ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパンモノ(メ
タ)アクリレ−ト、テトラエチロ−ルエタンモノ(メ
タ)アクリレ−ト、ブタンジオ−ルモノ(メタ)アクリ
レ−ト、ポリエチレングリコ−ルモノ(メタ)アクリレ
−ト等を挙げることができる。
ルボン酸アルキルエステルとして具体的には、ヒドロキ
シエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシプロピ
ル(メタ)アクリレ−ト、3−ヒドロキシプロピル(メ
タ)アクリレ−ト、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプ
ロピル(メタ)アクリレ−ト、3−クロロ−2−ヒドロ
キシプロピル(メタ)アクリレ−ト、グリセリンモノ
(メタ)アクリレ−ト、ペンタエリスロト−ルモノ(メ
タ)アクリレ−ト、トリメチロ−ルプロパンモノ(メ
タ)アクリレ−ト、テトラエチロ−ルエタンモノ(メ
タ)アクリレ−ト、ブタンジオ−ルモノ(メタ)アクリ
レ−ト、ポリエチレングリコ−ルモノ(メタ)アクリレ
−ト等を挙げることができる。
【0012】上記単量体の中では、フマル酸ジ−n−ブ
チル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレ−トが好ましい。これらの単
量体は、単独で使用しても、2種類以上を同時に使用し
ても良い。また、これらの単量体とともに、他のビニル
単量体例えば、スチレン、α−メチルスチレン、(メ
タ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、酢酸
ビニル等を共グラフトしても良い。グラフト量としては
炭化水素樹脂の0.1〜10重量%が好ましく、特には
1〜8重量%が好ましい。グラフト量が0.1重量%よ
り低い場合には、接着剤のベ−スポリマ−としてアクリ
ル共重合体の様な極性を有するポリマ−との相溶性が悪
い。また、グラフト量が10重量%以上では相容性の改
良効果はかわらず、炭化水素樹脂の軟化点の低下が著し
くなる。
チル、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレ−ト、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレ−トが好ましい。これらの単
量体は、単独で使用しても、2種類以上を同時に使用し
ても良い。また、これらの単量体とともに、他のビニル
単量体例えば、スチレン、α−メチルスチレン、(メ
タ)アクリロニトリル、(メタ)アクリルアミド、酢酸
ビニル等を共グラフトしても良い。グラフト量としては
炭化水素樹脂の0.1〜10重量%が好ましく、特には
1〜8重量%が好ましい。グラフト量が0.1重量%よ
り低い場合には、接着剤のベ−スポリマ−としてアクリ
ル共重合体の様な極性を有するポリマ−との相溶性が悪
い。また、グラフト量が10重量%以上では相容性の改
良効果はかわらず、炭化水素樹脂の軟化点の低下が著し
くなる。
【0013】前記炭化水素樹脂に、不飽和カルボン酸ア
ルキルエステルから選ばれる少なくとも一種の変性単量
体をグラフト共重合させる方法として、種々の方法を挙
げることができる。例えば、炭化水素樹脂をを有機溶媒
に溶解し、前記変性単量体及びラジカル重合開始剤を逐
次添加して加熱、攪拌してグラフト共重合反応させる方
法、該炭化水素樹脂を加熱溶融して、得られる溶融物に
変性単量体及びラジカル重合開始剤を添加し、攪拌して
グラフト共重合反応させる方法、該炭化水素樹脂、変性
単量体及びラジカル開始剤を予め混合し、得られる混合
物を押し出し機に供給して加熱混練しながらグラフト共
重合反応させる方法、タブレット状の該炭化水素樹脂
に、変性単量体及びラジカル重合開始剤を有機溶媒に溶
解してなる溶液を含浸させた後、タブレット状の該炭化
水素樹脂が溶解しない最高の温度まで加熱し、グラフト
共重合反応させる方法などを挙げることができる。ま
た、該炭化水素樹脂の不飽和結合が残存している場合
は、ラジカル重合開始剤は必ずしも必要ではなく、ラジ
カル重合開始剤の非存在下で、前記のグラフト共重合反
応を行うことができる。反応温度は、50℃以上、特に
80〜200℃の範囲が好適であり、反応時間は2〜1
0時間程度である。反応方式は、回分式、連続式のいず
れでも良いが、グラフト共重合を均一に行うためには回
分式が好ましい。
ルキルエステルから選ばれる少なくとも一種の変性単量
体をグラフト共重合させる方法として、種々の方法を挙
げることができる。例えば、炭化水素樹脂をを有機溶媒
に溶解し、前記変性単量体及びラジカル重合開始剤を逐
次添加して加熱、攪拌してグラフト共重合反応させる方
法、該炭化水素樹脂を加熱溶融して、得られる溶融物に
変性単量体及びラジカル重合開始剤を添加し、攪拌して
グラフト共重合反応させる方法、該炭化水素樹脂、変性
単量体及びラジカル開始剤を予め混合し、得られる混合
物を押し出し機に供給して加熱混練しながらグラフト共
重合反応させる方法、タブレット状の該炭化水素樹脂
に、変性単量体及びラジカル重合開始剤を有機溶媒に溶
解してなる溶液を含浸させた後、タブレット状の該炭化
水素樹脂が溶解しない最高の温度まで加熱し、グラフト
共重合反応させる方法などを挙げることができる。ま
た、該炭化水素樹脂の不飽和結合が残存している場合
は、ラジカル重合開始剤は必ずしも必要ではなく、ラジ
カル重合開始剤の非存在下で、前記のグラフト共重合反
応を行うことができる。反応温度は、50℃以上、特に
80〜200℃の範囲が好適であり、反応時間は2〜1
0時間程度である。反応方式は、回分式、連続式のいず
れでも良いが、グラフト共重合を均一に行うためには回
分式が好ましい。
【0014】ラジカル重合開始剤を使用してグラフト反
応を行う場合、ラジカル重合開始剤は、ブロック共重合
体と前記グラフト共重合単位との反応を促進するもので
あれば何れでも良いが、特に有機ペルオキシド、有機ペ
ルエステルが好ましい。具体的には、ベンゾイルペルオ
キシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペ
ルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾエ−ト)
ヘキシン−3、1,4−ビス(tert−ブチルペルオ
キシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシ
ド、tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシ
ン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブ
チルペルオキシド)ヘキサン、tert−ブチルベンゾ
エート、tert−ブチルペルフェニルアセテート、t
ert−ブチルペルイソブチレート、tertーブチル
ペル−せc−オクトエート、tert−ブチルペルピパ
レート、クミルペルピパレート及びtert−ブチルペ
ルジエチルアセテートがあり、その他アゾ化合物、例え
ばアゾビス−イソブチルニトリル、ジメチルアゾイソブ
がある。これらのうちでは、ジクミルペルオキシド、、
ジーtert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル
ー2,5−ジ(tertーブチルペルオキシ)ヘキシン
−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチ
ルペルオキシ)ヘキサン、1,4−ビス(tert−ブ
チルペルオキシイソプロピル)ベンゼン等のジアルキル
ペルオキシドが好ましい。このようなラジカル重合開始
剤の使用量は原料炭化水素樹脂に対し、通常0.1〜5
重量%用いられる。
応を行う場合、ラジカル重合開始剤は、ブロック共重合
体と前記グラフト共重合単位との反応を促進するもので
あれば何れでも良いが、特に有機ペルオキシド、有機ペ
ルエステルが好ましい。具体的には、ベンゾイルペルオ
キシド、ジクロルベンゾイルペルオキシド、ジクミルペ
ルオキシド、ジ−tert−ブチルペルオキシド、2,
5−ジメチル−2,5−ジ(ペルオキシベンゾエ−ト)
ヘキシン−3、1,4−ビス(tert−ブチルペルオ
キシイソプロピル)ベンゼン、ラウロイルペルオキシ
ド、tert−ブチルペルアセテート、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(tert−ブチルペルオキシ)ヘキシ
ン−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブ
チルペルオキシド)ヘキサン、tert−ブチルベンゾ
エート、tert−ブチルペルフェニルアセテート、t
ert−ブチルペルイソブチレート、tertーブチル
ペル−せc−オクトエート、tert−ブチルペルピパ
レート、クミルペルピパレート及びtert−ブチルペ
ルジエチルアセテートがあり、その他アゾ化合物、例え
ばアゾビス−イソブチルニトリル、ジメチルアゾイソブ
がある。これらのうちでは、ジクミルペルオキシド、、
ジーtert−ブチルペルオキシド、2,5−ジメチル
ー2,5−ジ(tertーブチルペルオキシ)ヘキシン
−3、2,5−ジメチル−2,5−ジ(tert−ブチ
ルペルオキシ)ヘキサン、1,4−ビス(tert−ブ
チルペルオキシイソプロピル)ベンゼン等のジアルキル
ペルオキシドが好ましい。このようなラジカル重合開始
剤の使用量は原料炭化水素樹脂に対し、通常0.1〜5
重量%用いられる。
【0015】このようにして得られる変性炭化水素樹脂
の重量平均分子量は300〜3000、好ましくは50
0〜2500である。分子量が300未満の場合は変性
品のブロッキング性が著しく、ハンドリングが困難にな
る。また、分子量が3000より高いと変性炭化水素樹
脂の溶融粘度が高くなり、作業性が悪くなる。さらに、
粘着付与樹脂に求められるタックの性能も著しく低下す
る。該変性炭化水素樹脂の色相はガ−ドナ−色相測定法
において3以下、特には2以下であることが好ましい。
また本発明の変性炭化水素樹脂には、発明の目的を損な
わない範囲において、それ自体公知の配合剤、たとえば
軟化剤、安定剤、充填剤、酸化防止剤等を配合すること
ができる。
の重量平均分子量は300〜3000、好ましくは50
0〜2500である。分子量が300未満の場合は変性
品のブロッキング性が著しく、ハンドリングが困難にな
る。また、分子量が3000より高いと変性炭化水素樹
脂の溶融粘度が高くなり、作業性が悪くなる。さらに、
粘着付与樹脂に求められるタックの性能も著しく低下す
る。該変性炭化水素樹脂の色相はガ−ドナ−色相測定法
において3以下、特には2以下であることが好ましい。
また本発明の変性炭化水素樹脂には、発明の目的を損な
わない範囲において、それ自体公知の配合剤、たとえば
軟化剤、安定剤、充填剤、酸化防止剤等を配合すること
ができる。
【0016】本発明の変性炭化水素樹脂は、極性樹脂と
の相容性に優れるため、アクリル系粘接着剤のタッキフ
ァイヤ−として使用することができる。アクリル系粘接
着剤の主成分であるアクリル系重合体は特には制限はさ
れず、従来この種の感圧接着剤組成物として公知の各種
単独重合体又は共重合体をそのまま使用することができ
る。単量体としては、各種(メタ)アクリル酸エステル
を挙げることができ、具体的には(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等を挙
げることができ、これらを単独あるいは組み合わせて使
用する。また必要に応じて共重合可能なモノマ−、具体
的には酢酸ビニル、スチレン等を共重合することも可能
である。さらに架橋反応性を付与する場合には(メタ)
アクリル酸グリシジルエステル、N−メチロ−ル(メ
タ)アクリルアミドを併用する。架橋反応性を有するア
クリル系重合体を使用する場合は、架橋剤としてポリア
ミン、ポリイソシアネ−ト、メラミン樹脂、尿素樹脂、
エポキシ樹脂等を適宜使用する。
の相容性に優れるため、アクリル系粘接着剤のタッキフ
ァイヤ−として使用することができる。アクリル系粘接
着剤の主成分であるアクリル系重合体は特には制限はさ
れず、従来この種の感圧接着剤組成物として公知の各種
単独重合体又は共重合体をそのまま使用することができ
る。単量体としては、各種(メタ)アクリル酸エステル
を挙げることができ、具体的には(メタ)アクリル酸メ
チル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸
ブチル、(メタ)アクリル酸2−エチルヘキシル等を挙
げることができ、これらを単独あるいは組み合わせて使
用する。また必要に応じて共重合可能なモノマ−、具体
的には酢酸ビニル、スチレン等を共重合することも可能
である。さらに架橋反応性を付与する場合には(メタ)
アクリル酸グリシジルエステル、N−メチロ−ル(メ
タ)アクリルアミドを併用する。架橋反応性を有するア
クリル系重合体を使用する場合は、架橋剤としてポリア
ミン、ポリイソシアネ−ト、メラミン樹脂、尿素樹脂、
エポキシ樹脂等を適宜使用する。
【0017】上記アクリル系重合体の製造方法は特には
限定されず、各種公知の方法が使用される。例えば、バ
ルク重合法、溶液重合法、懸濁重合法等のラジカル重合
法により容易に重合することができる。上記アクリル系
重合体と本発明の変性炭化水素樹脂は通常、固形分比で
95:5〜50:50の割合で配合される。この様にし
て得られるアクリル系接着剤は色相に優れかつ接着強度
が改良されている。よって、これを適用したラベル、粘
接着テ−プ、両面接着テ−プ等はポリオレフィンを含め
た広範囲の被着体に使用することができる。また、該変
性炭化水素樹脂の用途はこれに限定されるものではな
く、例えば、ホットメルト接着剤、塗料、インキ、製紙
用サイズ剤、ゴム軟化剤等にも使用することができる。
限定されず、各種公知の方法が使用される。例えば、バ
ルク重合法、溶液重合法、懸濁重合法等のラジカル重合
法により容易に重合することができる。上記アクリル系
重合体と本発明の変性炭化水素樹脂は通常、固形分比で
95:5〜50:50の割合で配合される。この様にし
て得られるアクリル系接着剤は色相に優れかつ接着強度
が改良されている。よって、これを適用したラベル、粘
接着テ−プ、両面接着テ−プ等はポリオレフィンを含め
た広範囲の被着体に使用することができる。また、該変
性炭化水素樹脂の用途はこれに限定されるものではな
く、例えば、ホットメルト接着剤、塗料、インキ、製紙
用サイズ剤、ゴム軟化剤等にも使用することができる。
【0018】次に本発明の実施例を提示する。 <炭化水素樹脂の合成> (参考例1)シメン法クレゾ−ル製造プロセスにおいて
シメンヒドロペルオキシドの酸***生成物から蒸留分離
して得られるイソプロペニルトルエン(純度99.2
%)100g、石油ナフサの熱分解から得られるC4,
C5の不飽和炭化水素を含む留分10g及びトルエン1
50gをオ−トクレ−ブに仕込、攪拌下に温度を0℃に
保ちながら触媒としてBF3フェノ−ル錯体0.3gを
約10分間で滴下した。その後さらに3時間攪拌を続行
した。次に5重量%水酸化ナトリウム水溶液50mlを
加えて30分間激しく攪拌して触媒を分解した後、水相
を分離し、さらに重合油を中性になるまで水洗した後、
未反応油及び溶媒トルエンを加熱減圧留去し、白色塊状
の炭化水素樹脂を得た。原料単量体の組成は次の通りで
あった。また、得られた炭化水素樹脂の性状は表1に記
した。
シメンヒドロペルオキシドの酸***生成物から蒸留分離
して得られるイソプロペニルトルエン(純度99.2
%)100g、石油ナフサの熱分解から得られるC4,
C5の不飽和炭化水素を含む留分10g及びトルエン1
50gをオ−トクレ−ブに仕込、攪拌下に温度を0℃に
保ちながら触媒としてBF3フェノ−ル錯体0.3gを
約10分間で滴下した。その後さらに3時間攪拌を続行
した。次に5重量%水酸化ナトリウム水溶液50mlを
加えて30分間激しく攪拌して触媒を分解した後、水相
を分離し、さらに重合油を中性になるまで水洗した後、
未反応油及び溶媒トルエンを加熱減圧留去し、白色塊状
の炭化水素樹脂を得た。原料単量体の組成は次の通りで
あった。また、得られた炭化水素樹脂の性状は表1に記
した。
【0019】 イソプロペニルトルエン組成 重量% オルソ−イソプロペニルトルエン 5.3 メタ−イソプロペニルトルエン 60.4 パラ−イソプロペニルトルエン 33.5 シメン 0.8 C4,C5留分組成 C3 1.5 イソブタン 0.4 n−ブタン 1.3 1−ブテン 10.5 イソブチレン 19.8 トランス−2−ブテン 8.7 シス−2−ブテン 4.4 1,3−ブタジエン 20.9 n−ペンタン 5.1 イソプレン 5.6 1,3−ペンタジエン 2.8 シクロペンタジエン 3.1 その他(沸点80℃以下の留分) 15.9
【0020】(参考例2)参考例1においてBF3フェ
ノ−ル錯体の添加量を0.25gとした以外は、参考例
1と同様に炭化水素樹脂を合成した。得られた炭化水素
樹脂の性状は表1に記した。樹脂性状の測定は以下の方
法に従った。 色相:ガ−ドナ− ASTM D154−58 軟化点:環球法 分子量:GPC(ポリスチレン換算)
ノ−ル錯体の添加量を0.25gとした以外は、参考例
1と同様に炭化水素樹脂を合成した。得られた炭化水素
樹脂の性状は表1に記した。樹脂性状の測定は以下の方
法に従った。 色相:ガ−ドナ− ASTM D154−58 軟化点:環球法 分子量:GPC(ポリスチレン換算)
【0021】
【表1】
【0022】<アクリル系重合体の調製> (参考例3:ブチル系アクリル重合体)攪拌装置、冷却
管、滴下ロ−ト及び窒素導入管を備えた反応装置に酢酸
エチル100gを仕込み、80℃まで昇温した。つい
で、予めアクリル酸ブチル97g,アクリル酸3g及び
過酸化ベンゾイル0.2gからなる混合液を仕込んだ滴
下ロ−トより、窒素気流下に3時間かけて滴下し、さら
に温度を保ったまま1時間加熱攪拌し、反応を完結させ
た。得られた重合体は固形分濃度50%であった。 (参考例4:2−エチルヘキシル系アクリル重合体)一
方社油脂工業製 バインゾ−ルR−50(固形分濃度4
4wt%)を使用した。
管、滴下ロ−ト及び窒素導入管を備えた反応装置に酢酸
エチル100gを仕込み、80℃まで昇温した。つい
で、予めアクリル酸ブチル97g,アクリル酸3g及び
過酸化ベンゾイル0.2gからなる混合液を仕込んだ滴
下ロ−トより、窒素気流下に3時間かけて滴下し、さら
に温度を保ったまま1時間加熱攪拌し、反応を完結させ
た。得られた重合体は固形分濃度50%であった。 (参考例4:2−エチルヘキシル系アクリル重合体)一
方社油脂工業製 バインゾ−ルR−50(固形分濃度4
4wt%)を使用した。
【0023】<実施例1>攪拌装置、滴下ロ−ト、窒素
道入管を備えた反応装置に参考例1で合成した炭化水素
樹脂250gを入れ、15分間系内を窒素パ−ジした。
ついで窒素を流入したまま装置を170℃に加熱し炭化
水素樹脂を溶融した。ジ−タ−シャリ−ブチルパ−オキ
サイド(以下DTBPO)を1.3gとフマル酸ジ−n
−ブチル(以下フマル酸ジブチル)13gを2時間かけ
て滴下し、滴下終了後更に1時間反応して反応を終了し
た。反応終了後、未反応フマル酸ジブチル及びDTBP
Oの分解物を除去するために180℃、10mmHgの
条件でで30分間、減圧除去を行った。得られた変性炭
化水素樹脂のフマル酸ジブチルの変性量は酸素分析より
3.9wt%であった。色相は1であった。反応条件と
得られた樹脂物性を表2及び表3に記した。
道入管を備えた反応装置に参考例1で合成した炭化水素
樹脂250gを入れ、15分間系内を窒素パ−ジした。
ついで窒素を流入したまま装置を170℃に加熱し炭化
水素樹脂を溶融した。ジ−タ−シャリ−ブチルパ−オキ
サイド(以下DTBPO)を1.3gとフマル酸ジ−n
−ブチル(以下フマル酸ジブチル)13gを2時間かけ
て滴下し、滴下終了後更に1時間反応して反応を終了し
た。反応終了後、未反応フマル酸ジブチル及びDTBP
Oの分解物を除去するために180℃、10mmHgの
条件でで30分間、減圧除去を行った。得られた変性炭
化水素樹脂のフマル酸ジブチルの変性量は酸素分析より
3.9wt%であった。色相は1であった。反応条件と
得られた樹脂物性を表2及び表3に記した。
【0024】<実施例2〜7>実施例1と同様の装置を
用いて、炭化水素樹脂とグラフト単量体を変えて、実施
例1と同様の反応条件でグラフト反応を行った。反応条
件と得られた変性炭化水素樹脂の物性を表2及び表3に
記した。
用いて、炭化水素樹脂とグラフト単量体を変えて、実施
例1と同様の反応条件でグラフト反応を行った。反応条
件と得られた変性炭化水素樹脂の物性を表2及び表3に
記した。
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】<アクリル接着剤の調製及び接着力評価>
評価は以下のように行った。 接着剤外観:目視により○〜△〜×の3段階に分類し
た。 接着強度 :180°剥離試験により行った。 <実施例8>参考例3で合成したアクリル系重合体と実
施例1で合成した変性炭化水素重合体を固形分比で90
/10の割合で混合し充分攪拌した後、コロネ−トL
(ポリイソシアネ−ト系化合物:日本ポリウレタン社
製)を2.7部添加してアクリル系接着剤とした。接着
剤の外観は透明であった。該接着剤を厚さ40μのPE
Tフィルム上に、乾燥後の厚さが30μとなるように塗
布し、80℃で5分乾燥し粘着テープを作成した。この
粘着テープをPETフィルムに500g圧着下に張り付
け試料とし、接着強度を測定した。結果を表4に記し
た。 <実施例9〜12> 使用する変性炭化水素樹脂とアクリル系重合体の組み合
わせを変える以外は実施例8と同様の方法で試料を調製
し、接着強度を測定した。結果を表4に記した。
評価は以下のように行った。 接着剤外観:目視により○〜△〜×の3段階に分類し
た。 接着強度 :180°剥離試験により行った。 <実施例8>参考例3で合成したアクリル系重合体と実
施例1で合成した変性炭化水素重合体を固形分比で90
/10の割合で混合し充分攪拌した後、コロネ−トL
(ポリイソシアネ−ト系化合物:日本ポリウレタン社
製)を2.7部添加してアクリル系接着剤とした。接着
剤の外観は透明であった。該接着剤を厚さ40μのPE
Tフィルム上に、乾燥後の厚さが30μとなるように塗
布し、80℃で5分乾燥し粘着テープを作成した。この
粘着テープをPETフィルムに500g圧着下に張り付
け試料とし、接着強度を測定した。結果を表4に記し
た。 <実施例9〜12> 使用する変性炭化水素樹脂とアクリル系重合体の組み合
わせを変える以外は実施例8と同様の方法で試料を調製
し、接着強度を測定した。結果を表4に記した。
【0028】<比較例1>変性炭化水素樹脂を使用しな
いこと以外は、実施例8と同様の方法で試料を調製し、
接着強度を測定した。結果を表4に記した。 <比較例2、3>変性炭化水素樹脂の代わりに参考例
1、2の炭化水素樹脂を使用する以外は実施例8と同様
の方法で試料を調製し、接着強度を測定した。結果を表
4に記した。
いこと以外は、実施例8と同様の方法で試料を調製し、
接着強度を測定した。結果を表4に記した。 <比較例2、3>変性炭化水素樹脂の代わりに参考例
1、2の炭化水素樹脂を使用する以外は実施例8と同様
の方法で試料を調製し、接着強度を測定した。結果を表
4に記した。
【0029】
【表4】
Claims (7)
- 【請求項1】ビニル芳香族炭化水素と石油精製、石油分
解等の際に副生する炭素数4〜5の不飽和炭化水素を含
む留分とをフリ−デルクラフツ触媒の存在下で共重合さ
せて得られる炭化水素樹脂であって、ビニル芳香族炭化
水素に基づく構造単位100重量部に対する炭素数4〜
5の不飽和炭化水素に基づく構造単位2〜100重量部
である炭化水素樹脂に不飽和カルボン酸アルキルエステ
ル0.1〜10重量%をグラフト共重合して得られる、
重量平均分子量300〜3000の変性炭化水素樹脂。 - 【請求項2】ビニル芳香族炭化水素がイソプロペニルト
ルエンであることを特徴とする請求項1項記載の変性炭
化水素樹脂。 - 【請求項3】不飽和カルボン酸アルキルエステルが不飽
和ジカルボン酸のジアルキルエステルであることを特徴
とする請求項1項記載の変性炭化水素樹脂。 - 【請求項4】不飽和カルボン酸アルキルエステルがフマ
ル酸ジ−n−ジブチルであることを特徴とする請求項1
項記載の変性炭化水素樹脂。 - 【請求項5】不飽和カルボン酸アルキルエステルが水酸
基を含有していることを特徴とする請求項1項記載の変
性炭化水素樹脂。 - 【請求項6】水酸基を含有する不飽和カルボン酸アルキ
ルエステルが2−ヒドロキシプロピルアクリレ−ト、2
−ヒドロキシエチルアクリレ−トであることを特徴とす
る請求項5項記載の変性炭化水素樹脂。 - 【請求項7】ビニル芳香族炭化水素と石油精製、石油分
解等の際に副生する炭素数4〜5の不飽和炭化水素を含
む留分とをフリ−デルクラフツ触媒の存在下で共重合さ
せて得られる炭化水素樹脂であって、ビニル芳香族炭化
水素に基づく構造単位100重量部に対する炭素数4〜
5の不飽和炭化水素に基づく構造単位2〜100重量部
である炭化水素樹脂に不飽和カルボン酸アルキルエステ
ル0.1〜10重量%をグラフト共重合して得られる、
重量平均分子量300〜3000の変性炭化水素樹脂か
らなるアクリル接着剤用タッキファイヤ−。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14080995A JPH08333425A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 変性炭化水素樹脂及びその用途 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14080995A JPH08333425A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 変性炭化水素樹脂及びその用途 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08333425A true JPH08333425A (ja) | 1996-12-17 |
Family
ID=15277251
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14080995A Pending JPH08333425A (ja) | 1995-06-07 | 1995-06-07 | 変性炭化水素樹脂及びその用途 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH08333425A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5972547A (en) * | 1997-08-12 | 1999-10-26 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Electrostatic charge image developing toner, electrostatic charge image developer, and image forming method using this developer |
US6756170B2 (en) | 2001-12-28 | 2004-06-29 | Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd. | Electrostatic image developing toner and image-forming method using the same |
US7109266B2 (en) * | 2002-02-27 | 2006-09-19 | Nitto Denko Corporation | Acrylic pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive tape |
US7238732B2 (en) | 2004-02-18 | 2007-07-03 | Eastman Chemical Company | Radiation-curable adhesive compositions |
US7262242B2 (en) | 2004-02-18 | 2007-08-28 | Eastman Chemical Company | Aromatic/acrylate tackifier resin and acrylic polymer blends |
US7332540B2 (en) | 2004-02-18 | 2008-02-19 | Eastman Chemical Company | Aromatic-acrylate tackifier resins |
-
1995
- 1995-06-07 JP JP14080995A patent/JPH08333425A/ja active Pending
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5972547A (en) * | 1997-08-12 | 1999-10-26 | Fuji Xerox Co., Ltd. | Electrostatic charge image developing toner, electrostatic charge image developer, and image forming method using this developer |
US6756170B2 (en) | 2001-12-28 | 2004-06-29 | Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd. | Electrostatic image developing toner and image-forming method using the same |
US7109266B2 (en) * | 2002-02-27 | 2006-09-19 | Nitto Denko Corporation | Acrylic pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive tape |
US7326462B2 (en) | 2002-02-27 | 2008-02-05 | Nitto Denko Corporation | Acrylic pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive tape |
US7576156B2 (en) | 2002-02-27 | 2009-08-18 | Nitto Denko Corporation | Acrylic pressure-sensitive adhesive composition and pressure-sensitive adhesive tape |
US7238732B2 (en) | 2004-02-18 | 2007-07-03 | Eastman Chemical Company | Radiation-curable adhesive compositions |
US7262242B2 (en) | 2004-02-18 | 2007-08-28 | Eastman Chemical Company | Aromatic/acrylate tackifier resin and acrylic polymer blends |
US7332540B2 (en) | 2004-02-18 | 2008-02-19 | Eastman Chemical Company | Aromatic-acrylate tackifier resins |
US7723466B2 (en) | 2004-02-18 | 2010-05-25 | Eastman Chemical Company | Aromatic-acrylate tackifier resins |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1255469C (zh) | 粘合剂组分和制造方法 | |
US5693706A (en) | Aromatic tackifier resin | |
JPH05222348A (ja) | 感圧接着剤配合物 | |
US20090145329A1 (en) | Tackifier and Tackifier Emulsion | |
US5164441A (en) | Internal resin-tackified acrylic polymers | |
US5095065A (en) | Internal resin-tackified acrylic polymers | |
KR930008754B1 (ko) | 감압성 접착제 | |
EP1551918B1 (en) | Heat sealable compositions and uses thereof | |
US5516835A (en) | Isoprene-based hydrocarbon resin and adhesive composition containing the same | |
JPH08333425A (ja) | 変性炭化水素樹脂及びその用途 | |
JP3264452B2 (ja) | 接着剤組成物 | |
JP3453396B2 (ja) | ホットメルト接着剤組成物 | |
US5317055A (en) | Internal resin-tackified acrylic polymers | |
JPH11335654A (ja) | 粘着付与樹脂および粘着剤組成物 | |
JPH07331208A (ja) | 粘着付与剤樹脂エマルジョンおよび水性粘着剤組成物 | |
US3962198A (en) | Hot-melt composition | |
FI86069C (fi) | Kolvaetebaserad hartshaltig kopolymerkomposition, framstaellning och anvaendning daerav i lim. | |
US4048424A (en) | Novel hydrocarbon resins and process for preparation thereof | |
JP4433541B2 (ja) | アクリル系重合体組成物の製造方法および当該製造方法により得られるアクリル系重合体組成物 | |
JP3483175B2 (ja) | 変性炭化水素樹脂及びその用途 | |
JPH07188352A (ja) | 変性炭化水素樹脂およびその水性分散体 | |
JP4828676B2 (ja) | 粘着付与樹脂エマルジョンの製造方法 | |
JP4774189B2 (ja) | クロロプレン系グラフト接着剤組成物、及びその製造方法 | |
JPH02269789A (ja) | 感圧性接着剤 | |
JPH0848731A (ja) | 複合樹脂組成物およびホットメルト接着剤 |