JPH08329339A - 釣銭払出機付商品販売登録データ処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】両替も加味した釣銭払出しを行える取扱い容易
な釣銭払出機付商品販売登録データ処理装置を提供する
ことにある。 【構成】電子キャッシュレジスタ１０に釣銭払出機３０
を接続した構成とされ、かつ釣銭払出時両替宣言手段
（２０Ｄ）と，両替元貨幣種類入力手段（２０Ａ）と，
両替元貨幣枚数入力手段（２０Ｎ）と，両替元貨幣枚数
減算出手段（３２，３３）と，両替貨幣枚数加算出手段
（３２，３３）とを設け、両替元貨幣種類Ａとその枚数
Ｎとを入力するだけで釣銭の払出し時に併せて両替を実
行可能に構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、商品登録および会計処
理後に釣銭払出機へ釣払出データを転送可能、かつ釣銭
払出機が受信した釣払出データに基き各貨幣種類を各枚
数だけ自動払出可能に構成された釣銭払出機付商品販売
登録データ処理装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】例えば，電子キャッシュレジスタに釣銭
払出機を接続してなる商品販売登録データ処理装置が知
られている。かかる装置では、電子キャッシュレジスタ
を用いて商品登録（図５のＳＴ３０）してから１取引き
終了宣言たる締め操作（ＳＴ３１のＹＥＳ）を行う。す
ると、制御部が、合計金額，釣銭金額の算出等を含む会
計処理（ＳＴ３２）を行う。

【０００３】また、釣銭金額から払出枚数が最小となる
釣払出金データを算出（ＳＴ３３）するとともに、この
データと支払命令コマンドとを含む具体的な釣払出デー
タ（貨幣種類別枚数）を作成（ＳＴ３４）し、釣銭払出
機に転送（ＳＴ３５）する。

【０００４】釣銭払出機では、図６に示す如く、受信
（ＳＴ４０のＹＥＳ）した釣払出データに基く釣払出金
データをメモリに一旦記憶（ＳＴ４１）してから、例え
ば、５００円貨幣（Ａ５００コイン）をその枚数（Ｎ５
００）だけ払出し、次いで１００円貨幣（Ａ１００コイ
ン）をＮ１００枚だけ払出し、また１０円貨幣（Ａ１０
コイン）を所定のＮ１０枚だけ払出す（ＳＴ４２〜４
４）。

【０００５】したがって、オペレータ（キャッシャー）
は、釣銭金額に相当する貨幣種類別枚数の揃え作業を省
略できるので負担が大幅に軽減され、顧客も速やかなチ
ェックアウトを受けられる。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来釣銭払
出機は上位機たる電子キャッシュレジスタからの釣払出
データに基き貨幣種類ごとの各枚数を払出すものと形成
されてる。

【０００７】しかるに、顧客の中には、例えばバス代支
払い便宜等のために、払出しされた釣銭の中からある貨
幣種類〔例えば、１００円コイン（Ａ１００）〕を他の
貨幣種類〔例えば、１０円コイン（Ａ１０）〕に、両替
してほしいと要求する者がある。

【０００８】かくして、従来は、オペレータが先の顧客
から受取ったコインを予め手元に貯めておき、両替要求
があった場合には商品登録業務等を中断しかつ所定枚数
だけ貨幣種類別に選別して当該顧客に手渡しているのが
実状である。

【０００９】したがって、業務能率が低下するばかりか
貨幣の紛失も生じ易く、さらに手元に貯めておく貨幣枚
数が増大する程に釣銭払出機への貨幣補給が少なくなる
ので、自動払出しに支障を招くことがある。

【００１０】本発明の目的は、両替も加味した釣銭払出
しを行える取扱い容易な釣銭払出機付商品販売登録デー
タ処理装置を提供することにある。

【００１１】

【課題を解決するための手段】本発明は、商品登録およ
び会計処理後に釣銭払出機へ釣払出データを転送可能、
かつ釣銭払出機が受信した釣払出データに基き各貨幣種
類を各枚数だけ払出可能に構成された釣銭払出機付商品
販売登録データ処理装置において、釣銭払出時両替宣言
手段と、両替元貨幣種類を入力する両替元貨幣種類入力
手段と、両替元貨幣種類の貨幣枚数を入力する両替元貨
幣枚数入力手段と、釣銭払出時両替宣言が成された後に
入力された両替元貨幣種類および両替元貨幣枚数を用い
て前記釣払出データ中の当該入力両替元貨幣種類と同じ
種類の貨幣枚数から当該入力両替元貨幣種類の貨幣枚数
を減算する両替元貨幣枚数減算手段および当該入力両替
元貨幣種類の金額よりも低額な金額の貨幣種類の貨幣枚
数に当該入力両替元貨幣種類の金額に相当する貨幣枚数
を加算する両替貨幣枚数加算手段とを設けた、ことを特
徴とする。

【００１２】

【作用】上記構成による本発明の場合、予め顧客から例
えば１０円コイン（Ａ１０）への両替希望があるとき
は、オペレータが釣銭払出時両替宣言手段を用いてその
宣言をする。そして、両替元貨幣種類入力手段を用いて
両替元貨幣種類〔例えば、１００円コイン（Ａ１０
０）〕を入力し、かつ両替元貨幣枚数入力手段を用いて
その枚数（Ｎ１０）〔例えば、１枚〕を入力する。

【００１３】すると、両替元貨幣枚数減算手段が、釣払
出データ中の当該入力両替元貨幣種類（Ａ１００）と同
じ種類（Ａ１００）のコイン枚数〔Ｎ１００（例えば、
３枚）〕から当該入力両替元貨幣枚数（Ｎ１０＝１）だ
け減算（Ｎ１００＝Ｎ１００−１＝３−１）する。一
方、両替貨幣枚数加算手段が、当該入力両替元貨幣種類
（Ａ１００）の金額よりも低額な金額（Ａ１０）の貨幣
枚数つまりコイン枚数（Ｎ１０）に当該入力両替元貨幣
種類の金額（Ａ１００）に相当するコイン枚数（１０
枚）を加算する。

【００１４】すなわち、釣払出データ（釣銭金額）中の
３枚の１００円コインを２枚としかつｎ枚の１０円コイ
ンを（ｎ＋１０）枚として払出しする。よって、両替を
しつつ釣銭金額を払出しできる。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本釣銭払出機付商品販売登録データ処理装置は、
図１に示す如く、電子キャッシュレジスタ１０に釣銭払
出機３０を接続した構成とされ、かつ釣銭払出時両替宣
言手段（２０Ｄ）と，両替元貨幣種類入力手段（２０
Ａ）と，両替元貨幣枚数入力手段（２０Ｎ）と，両替元
貨幣枚数減算出手段（３２，３３）と，両替貨幣枚数加
算出手段（３２，３３）とを設け、釣銭の払出し時に併
せて両替を実行可能に構成されている。

【００１６】なお、この実施例の場合は、両替元貨幣枚
数減算手段（３２，３３）および両替貨幣枚数加算手段
（３２，３３）を釣銭払出機３０側に設けたが、これら
は電子キャッシュレジスタ１０側に設けてもよい。ま
た、以下では、両替元貨幣種類を５００円コイン，１０
０円コインとし、両替貨幣を１０円コインとして説明す
る。もとより、両替貨幣を設定入力可能として実施する
ことができる。

【００１７】図１において、電子キャッシュレジスタ１
０は、ＣＰＵ１１，ＲＯＭ１２，ＲＡＭ１３，時計回路
１４，スキャナ１９（スキャナ回路１５），キーボード
２０（キーボード回路１６），表示器２１（表示制御回
路１７），入出力ポート（Ｉ／Ｏ）を介して接続された
プリンタ２２（プリンタ駆動回路２４）を含み、従来例
（図５のＳＴ３０〜３２）の場合と同じ商品登録業務等
（図２のＳＴ１０〜１３）を実行できる。

【００１８】また、図３に示す如く、算出（ＳＴ１３）
された釣払出金データＤ１に払出命令コマンドを加えた
釣払出データＤ２を作成（ＳＴ１８）し、かつ釣銭払出
機３０へ転送（ＳＴ１９）することができる。

【００１９】この釣銭払出機３０は、制御部３１（ＣＰ
Ｕ３２，ＲＯＭ３３，ＲＡＭ３４）と，入金口３５Ｉを
有する金銭収容部３５と，出金口３６Ｏを有する出金機
構３６を含み、従来例（図６のＳＴ４０〜４４）と同じ
釣銭払出機能（図４のＳＴ２０，２１、ＳＴ３１〜３
３）を有する。

【００２０】釣銭収容部３５には、入金口３５Ｉから投
入された貨幣（コイン）を検出すると、モータ動力によ
って貨幣種類別に収容する。出金機構３６は、各貨幣種
類別のコインを計数しつつ出金口３６Ｏから払出しす
る。

【００２１】ここに、電子キャッシュレジスタ１０側に
設けられた釣銭払出時両替宣言手段は、顧客から両替の
申出を受けた場合に、釣銭払出時両替宣言をするもの
で、キーボード２０上の両替キー２０Ｄから形成されて
いる。

【００２２】両替元貨幣種類入力手段は、釣銭の中から
両替してもらおうとする両替元種類Ａ（例えば、１００
円）を入力する手段で、貨幣種類入力キー２０Ａから形
成されている。また、貨幣枚数入力キーからなる両替元
貨幣枚数入力手段は、その枚数Ｎを入力する。これら、
両替元貨幣枚数Ｎおよび両替元貨幣種類Ａは、図３に示
す払出データテーブル１３ＡＮの下欄に記憶される（図
２のＳＴ１５のＹＥＳ，ＳＴ１６のＹＥＳ）。

【００２３】なお、図３において、Ｄ１は釣払出金デー
タ（ＳＴ１３）、これに払出命令コマンドを加えたＤ２
は釣払出データ（ＳＴ１８）、さらにこれに両替元貨幣
種類Ａおよび両替元貨幣枚数Ｎを加えたものが両替払出
データＤ３（ＳＴ１７）である。

【００２４】両替キー２０Ｄが押下操作（ＳＴ１４のＹ
ＥＳ）された場合は両替払出データＤ３を転送（ＳＴ１
９）し、押下操作されない場合（ＳＴ１４のＮＯ）には
釣払出データＤ２が転送される。

【００２５】かくして、いずれかの払出データ（Ｄ２，
Ｄ３）を受信（図４のＳＴ２０のＹＥＳ）した釣銭払出
機３０では、それをＲＡＭ３４に記憶（ＳＴ２１）す
る。両替有無判別手段（ＣＰＵ３２，ＲＯＭ３３）が、
Ｎ＝０と判別（ＳＴ２２のＹＥＳ）すると、釣払出金デ
ータＤ１に基き、通常の払出しを行う（ＳＴ３１〜３
３）。

【００２６】そして、両替が必要と判別（ＳＴ２２のＮ
Ｏ）されると、両替元貨幣枚数加算手段（３２，３３）
と両替貨幣枚数減算手段（３２，３３）とが働く。

【００２７】すなわち、入力された両替元貨幣種類Ａが
１００円コイン（Ａ１００）の場合、加算プログラムを
格納させたＲＯＭ３３とＣＰＵ３２とからなる両替貨幣
枚数加算手段は、釣払出データＤ２（Ｄ１）中の両替元
貨幣種類Ａ（＝Ａ１００）の金額よりも低額な金額〔１
０円コイン（Ａ１０）〕の貨幣種類（Ａ１０）の貨幣枚
数（Ｎ１０）に入力両替元貨幣種類の金額（Ａ１００）
に相当する貨幣枚数（“１０”）を加算（Ｎ１０＝Ｎ１
０＋１０）する（ＳＴ２９）。

【００２８】一方の両替元貨幣枚数減算手段は、減算プ
ログラムを格納させたＲＯＭ３３とＣＰＵ３２とから形
成され、釣払出データＤ２（Ｄ１）中の両替元貨幣種類
Ａ（＝Ａ１００）と同じ種類（Ａ１００）の貨幣枚数
（Ｎ１００）から入力された両替元貨幣種類の貨幣枚数
Ｎを減算〔Ｎ１００＝Ｎ１００−Ｎ（＝１）〕する（Ｓ
Ｔ３０）。

【００２９】これらは、両替元貨幣種類の枚数Ｎが零
（０）となるまで実行される（ＳＴ２６，２７のＹＥ
Ｓ）。なお、両替元貨幣種類Ａが５００円コイン（Ａ５
００）の場合（ＳＴ２３のＹＥＳ）は、ＳＴ２４，２５
で実行される。

【００３０】次に、この実施例の作用を説明する。図２
のＳＴ１３で算出された釣払出金データＤ１が図３に示
すＮ５００＝１，Ｎ１００＝３，Ｎ１０＝１，Ｎ１＝０
であったとする。

【００３１】ここに、顧客が１００円コイン（Ａ１０
０）を２枚だけ１０円コイン（Ａ１０）に両替してもら
いたいとの申出があった場合、オペレータは、釣銭払出
両替宣言手段（２０Ｄ）を用いて両替宣言（図２のＳＴ
１４のＹＥＳ）してから、両替元貨幣種類入力手段（２
０Ａ）を用いて両替元貨幣種類Ａ（＝Ａ１００）を入力
（ＳＴ１５のＹＥＳ）するとともに両替元貨幣枚数入力
手段（２０Ｎ）を用いてその枚数Ｎ（＝２）を入力す
る。

【００３２】これら両替元貨幣種類の枚数Ｎ（＝２）と
両替元貨幣種類Ａ（＝Ａ１００）とは、図３に示すよう
に記憶される。すなわち、両替払出データＤ３〔（Ｄ
１）＋（Ｄ２）＋（Ａ＋Ｎ）〕が作成（ＳＴ１７）さ
れ、釣銭払出機３０へ転送（ＳＴ１９）される。

【００３３】釣銭払出機３０は、この両替払出データＤ
３を受信（図４のＳＴ２０のＹＥＳ）すると、釣払出金
データＤ１等をＲＡＭ３４に記憶（ＳＴ２１）する。か
くして、ＣＰＵ３２は、Ｎ＝０でないと判別（ＳＴ２２
のＮＯ）するとともにＡ＝Ａ１００と判別（ＳＴ２８の
ＹＥＳ）する。

【００３４】ここに、両替貨幣枚数加算手段（３２，３
３）は、釣払出金データＤ１中の１０円コイン（Ａ１
０）の枚数Ｎ１０（＝１）に両替元貨幣種類Ａ（＝Ａ１
００）の枚数Ｎ（＝２）のうちその１枚に相当する枚数
（“１０”）を加算（Ｎ１０＝Ｎ１０＋１０＝１＋１０
＝１１）する（ＳＴ２９）。引続き、両替元貨幣枚数減
算手段（３２，３３）は、両替元貨幣種類Ａ（＝Ａ１０
０）の枚数Ｎ１００（＝３）から１枚を減算（Ｎ１００
＝Ｎ１００−１＝３−１＝２）する（ＳＴ３０）。

【００３５】この第１回目では、Ｎ＝Ｎ−１＝２−１＝
１とされ（ＳＴ２６）、かつＳＴ２７でＮＯ判別され
る。かくして、第２回目では、ＳＴ２９でＮ１０＝Ｎ１
０＋１０＝１１＋１０＝２１とされ、かつＳＴ３０でＮ
１００＝Ｎ１００−１＝２−１＝１とされる。したがっ
て、ＳＴ２７でＹＥＳ判断される。

【００３６】ここにおいて、図３に示す釣払出金データ
Ｄ１中のＮ５００（＝１），Ｎ１（＝０）は変りない
が、Ｎ１００（＝３）がＮ１００＝１とされ、かつＮ１
０（＝１）がＮ１０＝２１になると理解される。

【００３７】以下、各コインＡ５００，Ａ１００，Ａ１
０が払出される（ＳＴ３１〜３３）。つまり、釣銭とし
ては、１００円コイン（Ａ１００）が３枚でかつ１０円
コイン（Ａ１０）が１枚であるところ、２枚の１００円
コインを両替したので、１００円コインが１枚と１０円
コインが２１枚となる。

【００３８】

【発明の効果】本発明によれば、釣銭払出時両替宣言手
段と，両替元貨幣種類入力手段と，両替元貨幣枚数入力
手段と，両替元貨幣枚数減算出手段と，両替貨幣枚数加
算出手段とを設け、釣銭の払出し時に併せて両替を実行
可能に構成されているので、オペレータの業務能率およ
び顧客満足を大幅に向上できるとともに、取扱い容易で
従来例による貨幣の紛失や商品登録業務の中断等を一掃
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施例を示すブロック図である。

【図２】同じく、電子キャッシュレジスタ側の動作を説
明するためのフローチャートである。

【図３】同じく、釣払出金データＤ１，釣払出データＤ
２および両替払出データＤ３を説明するための図であ
る。

【図４】同じく、釣銭払出機側の動作を説明するための
フローチャートである。

【図５】従来例における電子キャッシュレジスタ側の動
作を説明するためのフローチャートである。

【図６】従来例における釣銭払出機側の動作を説明する
ためのフローチャートである。

【符号の説明】

１０ 電子キャッシュレジスタ（商品販売登録データ処
理装置） １１ ＣＰＵ １２ ＲＯＭ １３ ＲＡＭ １３Ｆ １３ＡＮ 払出データテーブル １９ スキャナ ２０ キーボード ２０Ｄ 両替キー（釣銭払出時両替宣言手段） ２０Ａ 貨幣種類入力キー（両替元貨幣種類入力手段） ２０Ｎ 貨幣枚数入力キー（両替元貨幣枚数入力手段） ２１ 表示器 ２２ プリンタ ３０ 釣銭払出機 ３１ 制御部 ３２ ＣＰＵ（両替元貨幣枚数減算手段，両替貨幣枚数
加算手段） ３３ ＲＯＭ（両替元貨幣枚数減算手段，両替貨幣枚数
加算手段） ３４ ＲＡＭ ３５ 金銭収容部 ３５Ｉ 入金口 ３６ 出金機構 ３６Ｏ 出金口 Ｄ１ 釣払出金データ Ｄ２ 釣払出データ Ｄ３ 両替払出データ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品登録および会計処理後に釣銭払出機
   へ釣払出データを転送可能、かつ釣銭払出機が受信した
   釣払出データに基き各貨幣種類を各枚数だけ払出可能に
   構成された釣銭払出機付商品販売登録データ処理装置に
   おいて、 釣銭払出時両替宣言手段と、両替元貨幣種類を入力する
   両替元貨幣種類入力手段と、両替元貨幣種類の貨幣枚数
   を入力する両替元貨幣枚数入力手段と、釣銭払出時両替
   宣言が成された後に入力された両替元貨幣種類および両
   替元貨幣枚数を用いて前記釣払出データ中の当該入力両
   替元貨幣種類と同じ種類の貨幣枚数から当該入力両替元
   貨幣種類の貨幣枚数を減算する両替元貨幣枚数減算手段
   および当該入力両替元貨幣種類の金額よりも低額な金額
   の貨幣種類の貨幣枚数に当該入力両替元貨幣種類の金額
   に相当する貨幣枚数を加算する両替貨幣枚数加算手段と
   を設けた、ことを特徴とする釣銭払出機付商品販売登録
   データ処理装置。