JPH08328415A - ヒータロール - Google Patents

ヒータロール

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Publication number
JPH08328415A
JPH08328415A JP13666795A JP13666795A JPH08328415A JP H08328415 A JPH08328415 A JP H08328415A JP 13666795 A JP13666795 A JP 13666795A JP 13666795 A JP13666795 A JP 13666795A JP H08328415 A JPH08328415 A JP H08328415A
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JP
Japan
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roll
heater
heater roll
heating wire
heat
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Withdrawn
Application number
JP13666795A
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English (en)
Inventor
Toshihiko Numazu
俊彦 沼津
Kazutaka Otsuka
一隆 大塚
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Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Casio Electronics Manufacturing Co Ltd
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Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd, Casio Electronics Manufacturing Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP13666795A priority Critical patent/JPH08328415A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】安定した均一な熱分布を形成する部品点数の少
ない組み立てが容易なヒータロールを提供する。 【構成】定着装置のヒータロール30は、外管31、絶
縁フィルム32、螺旋状の電熱線33、絶縁部材34、
及び導電性の芯管35a、35bが円筒状に積層されて
成る。芯管35a及び35bは、共通の部品からなり、
セパレータ36で分離絶縁され、夫々電熱線33の端部
33a及び33bを接続され、更に導電性フランジ37
a及び37bを嵌め込まれて電極を形成する。ヒータロ
ール30は一端に駆動用ギア38を固着され、定着部に
組込まれた後は、導電性フランジ37a、37bの軸受
用開口部37−1に嵌入する給電支持軸42により回転
自在に支持されると共に、その給電支持軸42から内部
の電熱線33に電力を供給される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリンタや複写機等の
定着装置に組み込まれるヒータロールに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、プリンタや複写機には、用紙
上に転写した文字や画像を加熱によって用紙に定着させ
る定着装置が配設されている。
【0003】図5は、そのような定着装置の側断面図で
ある。同図に示す定着装置1は、図面に垂直方向に延設
されたアルミロール2と、このアルミロール2と平行に
延設され該アルミロール2に圧接するプレスロール3と
が、夫々断熱カバー4a、4bに覆われて、特には図示
しないプリンタ又は複写機等の装置本体後段部に配設さ
れる。アルミロール2の内部には円筒中心にハロゲンヒ
ータ5が配設されており、このハロゲンヒータ5が外部
からの給電により発熱してアルミロール2に熱を供給す
る。アルミロール2の周面の適宜な位置にサーミスタ6
が当接してアルミロール2周面の温度を検出し、この検
出に基づいてアルミロール2が所定の温度に維持され
る。図外右方にある前段部の印字部によりトナー画像F
を転写された用紙Pが、図の矢印Aに示すように上記ア
ルミロール2とプレスロール3との圧接部に搬送され、
図の矢印B及びCで示す後段方向に向けてそれぞれ回転
するアルミロール2とプレスロール3により挟持され、
後方(図の左方)に搬出されながらトナー画像Fを紙面
に熱定着される。定着が終了してアルミロール2の周面
に密着する用紙Pは、分離爪7によりアルミロール2周
面から分離され、排紙ロール対8により装置本体外へ排
出される。また、アルミロール2の周面上に付着して残
留するトナーはクリーナ9によって除去される。
【0004】図6(a) は、上記アルミロール2及びハロ
ゲンヒータ5の配設状態を示す側面図であり、同図(b)
は、そのD−D´断面矢視図である。この断面図には、
同図(a) では図示を省略した周囲部材を詳細に示してい
る。
【0005】同図(a),(b) に示すように、アルミロール
2は、定着装置のフレーム11に配設された軸受12a
及び12bに両端を挿通されて回転自在に配設され、軸
方向には抜け止めリング13a及び13bにより位置固
定されている。一方の軸受12bよりも外方に突出する
上記アルミロール2の端部には、同軸に回転する駆動ギ
ア14が、抜け止めリング13c及び嵌合爪14−1に
より、アルミロール2に固定されている。アルミロール
2は、不図示の駆動系から駆動ギア14に動力を伝達さ
れて回転する。
【0006】このアルミロール2の管内には、円筒中心
にハロゲンヒータ5が挿通され、両端をヒータ保持金具
15a及び15bによって保持されて定着装置のフレー
ム11に固定されている。ハロゲンヒータ5の両端から
ヒータハーネス(電極線)16a及び16bが引出さ
れ、先端部を、それぞれ補助フレーム17にビス止めさ
れている。このビス止め部に電源が接続され、これによ
りハロゲンヒータ5が発熱する。このハロゲンヒータ5
は、同図(a) に示すように、ハロゲンガスを管内に封入
する際に必然的に形成される通称「へそ」と呼ばれる突
起部5−1を周面の一定位置に有している。
【0007】また、ヒータロールには、上記のハロゲン
ヒータを使用せず、電熱線を用いる方式のものも実用化
されている。図7は、そのような電熱線を熱源に用いた
ヒータロールの断面図である。同図に示すように、この
電熱線式ヒータロールは、導電性の外管21及び内管2
2と、外管21の一端を除く全周面を覆う絶縁部材23
とが一体に形成され、外管21と内管22の間には、ニ
クロム線等からなる電熱線24が内管22の周面に所定
の間隔で卷着されている。電熱線24の一端24aは外
管21に半田付け等で接続され、他端24bも内管22
に半田付け等で接続されている。
【0008】上記電熱線24の一端24aが接続されて
いる外管21の端部は絶縁部材23に覆われておらず導
電性の表面が露出している。この露出周面に一方の給電
ブラシ25aが摺接するように配設される。また、電熱
線24の他端24bが接続されている内管22の端部
は、外管21の端部よりも外方に突出して周面が露出し
ている。この露出部に他方の給電ブラシ25bが摺接す
るように配設される。このヒータロールは、上述したハ
ロゲン式ヒータロールの場合と同様に、定着装置のフレ
ーム11に配設された軸受12a及び12bに両端を挿
通されて回転自在に配設され、抜け止めリング13a及
び13bにより軸方向を位置固定され、一方の軸受12
bよりも外方に突出する端部に固定された駆動ギア14
により不図示の駆動系から動力を伝達されて回転する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ハロゲン式ヒータロールは、ハロゲンヒータ5がヒータ
保持金具15a及び15bを介して定着装置のフレーム
11に位置決めされ、一方、アルミロール2は、軸受け
12a及び12bを介して定着部フレーム11に支持さ
れるため、これらの部品の製作精度や組立工程における
組み立て精度のバラツキによって、ハロゲンヒータ5が
アルミロール2の軸中心からずれ、一方に偏って固定さ
れることがしばしばある。このように、ハロゲンヒータ
5の位置がアルミロール2の軸中心からずれると、アル
ミロール2周面への熱分布が不均等になって上述した定
着が不安定になるという問題が発生する。また、それば
かりでなく、ハロゲンヒータ5には、上述したように、
へそと称される突起部5−1があるために、この突起部
5−1が組み立ての際誤ってアルミロール2の内面に接
触して破損する虞がある。このためヒータロールの内径
を比較的大きく形成しておかなければならなくなり、定
着装置全体の小型化が阻害されるという問題があった。
また、そのように破損し易い虞があるために、組み立て
工程には細心の注意と高度の技術が要求される。このた
め作業能率の向上に支障をきたすという問題もあった。
【0010】これに対して電熱線式ヒータロールは、筒
内に収納するものがないから設計上の環境が許す限りに
おいて小型化することが可能であるという利点を有して
いる。また、破損し易い部品がないから取り扱いが容易
であるという利点もある。
【0011】しかしながら、電熱線式ヒータロールは、
給電ブラシ25a及び25bがヒータロールの外管21
及び内管22の周面に摺接する形態であることから、ヒ
ータロールの回転に伴なう給電ブラシ25a(又は25
b)と外管21(又は内管22)との相対的な移動距離
が極めて大きい。即ちヒータロールの1回転を平面距離
に換算した場合、この距離は摺接する管の直径のおよそ
3倍であることから解るように、摺動速度は比較的大き
い。このため摺接面において発生する雑音が大きく、こ
れが周辺装置、特に印字処理系の制御に悪影響を与える
という問題を有していた。
【0012】更にまた、上記の電熱線式ヒータロールと
前述のハロゲン式ヒータロールは両ヒータロール共に以
下に述べるような欠点を有している。即ち、組立におい
てヒータロールが軸受を介して定着部のフレームに支持
されるためには、軸受をヒータロールに位置固定するた
めの抜け止めリング用の嵌合溝をヒータロールの周面に
切削加工しなければならない。これが、部品の製造工程
を増やして作業能率の向上を阻害するという問題も有し
ている。
【0013】また、ヒータロールは、一方ではその外径
で軸受に支持されていて軸受との接触面積が大きく、他
方では数kgの荷重でプレスロールに圧着しているから
その分だけ軸受との間に大きな応力を生じている。この
ため定着時における回転では、上記軸受との接触面積が
大きい分だけ軸受との間に発生する摩擦トルクが大きく
なり、このため駆動用モータが必要とするトルク負担が
大きくなり、したがって大型のモータを配設しなければ
ならない。このため、消費電力が大きくなるばかりでな
く、装置全体が大型化するという問題を有していた。
【0014】また、ヒータロールの両端が開口している
ために光や熱が開口部から漏洩する。このような漏洩
は、近傍に配設されている画像処理系の露光装置に与え
る影響が大きい。このため、露光装置に対して遮光部材
の配設を行う必要があり、これによって組み立て部材が
増加してコストの上昇を招き、また、設計の自由度が制
約されるという問題も有していた。
【0015】同様に、上記ヒータの発生する光や熱が外
部に放散され易いために、消費電力が大きく、また、ヒ
ータロールの両端から光や熱が放散されるためにヒータ
ロールの中央部と両端部とでは熱量が均一でなく、定着
が不均一で不安定になるという問題が発生した。
【0016】特に、ヒータロールの支持部材、ヒータロ
ールへの給電部材、及びこれらの部材を固定する部材等
の部品点数が多く、このため部品管理が煩雑であるばか
りでなく組み立て工程における作業能率の向上が阻害さ
れるという問題もあった。
【0017】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
安定した均一な熱分布を形成し、部品点数の少ない、組
み立てが容易な新規なヒータロールを提供することであ
る。
【0018】
【課題を解決するための手段及び作用】以下に、本発明
に係わる定着装置の構成及び機能を述べる。本発明のヒ
ータロールにおいて、ロール部材は円筒状に形成され
る。芯管部材は円筒状に形成されロール部材内にロール
部材と所定の間隙を有して挿通され電気絶縁性部材を挟
んでロール部材の両端において第1及び第2の電極部を
形成する。発熱部材は芯管部材とロール部材の上記間隙
に配設され一端を第1の電極に接続され他端を第2の電
極に接続される。導電性軸受部材は芯管部材の円筒中心
に軸受用貫通孔を有して第1及び第2の電極部に嵌合す
る。
【0019】そして、上記第1及び第2の電極部を形成
する円筒状の芯管部材は、共通に使用可能とすべく同一
長さの形状に形成される。また、発熱部材は、例えば請
求項2記載のように、上記所定の間隙において螺旋状に
卷着された巻線であり、ヒータロール全体を所定の熱分
布特性とすべくヒータロールの長手方向の所定範囲に巻
着される巻線の発熱量を他の範囲に巻着される巻線の発
熱量と異ならせて形成される。
【0020】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。図1は、一実施例のヒータロールの断面図で
ある。同図に示すように、ヒータロール30は、円筒状
に形成されたロール部材として最外周部を形成する外管
31、その内側に配設された絶縁フィルム32、その内
側に螺旋状に配設された巻線からなる電熱線33、その
内側に配設された絶縁部材34、並びに最も内側に配設
された芯管35a及び35bまで、順次円筒状に積層さ
れて形成されている。ヒータロール30内には、絶縁性
部材であるセパレータ36が、短い円筒形の外側中央部
に外周を巡ってリング状に突設された段差部36−1を
形成されて配設される。このセパレータ36の段差部3
6−1は電気の絶縁に関わる安全規格で定められている
所定の間隔に対応する幅で形成されている。
【0021】上記の芯管35a及び35bは、導電性部
材からなっており、上記外管31内に所定の間隙を有し
て挿通されている。これら芯管35a及び35bは、上
記セパレータ36の段差部36−1を挟んだことによっ
て所定の間隔で軸方向に分離されて互いに絶縁され、外
管31の両端において第1及び第2の2つの電極部を形
成している。
【0022】そして、電熱線33は、上記外管31と芯
管35(35a及び35b)との間隙に配設されてお
り、半田付け等により一端33aを芯管35a(第1の
電極)に接続され、他端33bを芯管35b(第2の電
極)に接続され、これら芯管35を介して電力を供給さ
れる。
【0023】上記の芯管35a及び35bの外側の端部
には、導電性軸受部材である導電性フランジ37a及び
37bが夫々嵌合している。これら導電性フランジ37
(37a及び37b)は、上記芯管35(35a及び3
5b)の円筒中心に対応する軸受用貫通孔37−1を有
している。これら導電性フランジ37及び上記の芯管3
5を介して電熱線33に電力が供給される。
【0024】また、ヒータロール30の一方の至端(図
では芯管35b側の外端部)にはギア38が固着されて
いる。ヒータロール30は、定着部に取付けられたとき
上記ギア38を介して装置本体の駆動系から駆動力を伝
達されて回転する。このヒータロール30の形状は左右
同形であるから、上記のギア38はヒータロール30の
いずれか任意の一端に取り付けることができる。同図
は、ギア38を取り付けた端部を単に右側に示したもの
にすぎない。
【0025】また、内部の芯管35a及び35bは、同
図の長さLで示すように、同一の長さ、つまり共通の部
品で構成されている。したがって、ヒータロール30の
組み立てに際しては、最終工程におけるギア38の取り
付けを行うまでの間、外管31のいずれの端部からでも
各部の挿入組み立てが可能である。このため、組み立て
作業が極めて容易であり、したがって、作業の能率が向
上する。また、左右に分かれて配設される芯管35を別
個に区分する必要がなく1種類の部品として管理できる
から部品在庫を1種類分削減することができ、したがっ
て、全体としての製造コストが低減する。
【0026】このヒータロール30は、装置本体の定着
部に組み付けられたとき不図示の圧接部材に圧接して記
録紙に画像を定着する。図2は、上記ヒータロール30
の組み付け部分の構成を示す分解断面図である。同図に
示すように、ヒータロール30の支持機構は、定着装置
のフレーム41に形成される給電支持軸保持孔41−
1、図の矢印Fの方向に向けて給電支持軸保持孔41−
1に挿通される給電支持軸42、及びこの給電支持軸4
2の後端部にビス43によって固着される給電ばね44
により構成される。
【0027】給電支持軸保持孔41−1に挿通される給
電支持軸42は、その胴部42−1が給電支持軸保持孔
41−1に保持されて位置固定され、軸支部42−2が
ヒータロール30の端部に嵌合している導電性フランジ
37の軸受用開口部37−1に嵌入し、給電ばね44に
より付勢されてヒータロール30を両側から適宜に押接
しながら挟持して回転自在に支持するように構成され
る。
【0028】これにより、ヒータロール30の電熱線3
3を発熱させる電力は、給電ばね44、給電支持軸4
2、導電性フランジ37(37a及び37b)、芯管3
5(35a及び35b)を介して電熱線33に伝達され
る。
【0029】このように、ヒータロール30の支持機能
と給電機能とを給電支持軸42の1個(両端で2個)の
部品で兼用するので、組み立てが容易で且つ組み立て精
度がよく、製品コストが低減する。
【0030】また、この電力伝達経路における給電支持
軸42の軸支部42−2と導電性フランジ37の軸受用
開口部37−1との摺接部の径は、ヒータロール30の
外径よりも小さく、外径が小さいと回転周面の速度は幾
何級数的に低減するから、その分だけヒータロール30
の回転による摺接面間の相対的移動速度が小さくなる。
これにより、導電ブラシ等がヒータロール30の外径に
摺接する場合に比較して、導電摺接部から発生する雑音
が格段に低減される。
【0031】また、このヒータロール30は、電熱線式
であるため、小型化が可能であり且つ取り扱いが容易で
あるという利点を失うことなく、更に次の利点も備えて
いる。即ち、ヒータロール30は、両端が導電性フラン
ジ37によって外気から遮封されているため赤外線や熱
が外部に放散されることがなく、ヒータロールの温度が
ヒータの発熱に略比例して上昇し、したがって電力を浪
費することなく有効に利用できる。また、同様に赤外線
や熱が端部から外部に放散されることがないのでヒータ
ロール30の熱量が中央及び端部ともに比較的均一に形
成され安定した定着を行うことができるようになる。ま
た、赤外線や熱の開口部からの漏洩がないから近傍に配
設されている印字処理系等への影響がなく、したがって
遮光部材等の配設が不要であり、その分の部材が減少し
て製品コストが低減し、また、設計の自由度も向上す
る。
【0032】また、定着装置のフレーム41へのヒータ
ロール30の位置固定は、給電支持軸42によって行っ
ているから、軸受をヒータロールに位置固定するための
抜け止めリングが不用であり、したがって、その嵌合溝
をヒータロールの周面に切削加工する必要がなく、その
分だけ部品の製造工程が低減して作業能率が向上する。
【0033】また、ヒータロール30は、導電性フラン
ジ37と給電支持軸42との係合によって支持されてい
て、これらの摺接面は上述したように比較的小さいか
ら、ヒータロール30の圧接による大きな荷重を加えら
れても発生する摩擦トルクが小さく、したがって駆動が
容易であり、小型の駆動用モータを使用できるという利
点がある。
【0034】ところで、上記ヒータロール30の内部に
は左右の芯管35a及び35bを絶縁するためにセパレ
ータ36が配設されている。このセパレータ36がある
ことにより、この部分(図1ではヒータロール30の中
央部)の熱容量が他の部分と異なり、熱量がやや低くな
る虞れがある。
【0035】図3(a) は、そのようなヒータロール30
の熱分布特性に対応して、電熱線33を巻き付ける螺旋
の間隔を密に形成して発熱量を増大させた例を模式的に
示す図である。同図(a) に示すように、セパレータ36
が配設される中央部の長さEの範囲には、電熱線33が
螺旋の間隔を他の部分よりも密にして巻き付けられる。
これにより、この部分の発熱量が他の部分よりも大きく
なり、この、より大きな発熱量により、上述の熱分布特
性に基づく中央部における熱量の低下を補完する。これ
によって、ヒータロール30の均一な熱分布が得られ
る。
【0036】また、上記のように、セパレータ36の配
置に対応する位置の熱分布を均一にしても、より幅の広
い大サイズの記録紙に対応すべくヒータロール30が長
い構成になると、いかに筒体の両端が導電性フランジ3
7a及び37bで封鎖されて熱の放散が防止されている
とはいえ、端部における熱量は中央部よりもやや低くな
る傾向が見られる。
【0037】図3(b) は、そのようなヒータロール30
の熱分布特性に対応して、両端部において電熱線33を
巻き付ける螺旋の間隔を密に形成した例を模式的に示す
図である。同図(b) に示すように、ヒータロール30の
夫々の端部における長さG1及びG2の範囲において、
上述した中央部と同様に電熱線33が螺旋の間隔を他の
部分よりも密にして巻き付けられる。これにより、この
部分の発熱量が他の部分よりも大きくなり、この、より
大きな発熱量により、上述の熱分布特性に基づく両端部
における熱量の低下を補完する。これによって、より一
層均一な熱分布が得られる。
【0038】上記密にする電熱線33の螺旋の間隔は、
例えば、各種の螺旋間隔からなる電熱線の試材を用い、
ヒータロール30表面の温度を試験室的にモニタリング
することにより決定する。
【0039】尚、ヒータロール全体の熱分布特性を所定
の熱分布特性とする構成としては、上述の螺旋の間隔を
異ならせる他、巻線の材質、太さ等を異ならせるように
しても良い。
【0040】又、上記の実施例では、いずれも定着部に
用いるヒータロールについて説明したが、発熱源内蔵の
ロールは、上述した表面が硬質な専用ヒータロールに限
ることなく、加熱ゴムロールに応用することもできる。
【0041】図4は、上述した構成のヒータロールを加
熱ゴムロールに応用した例を示す図である。図4に示す
ように、加熱ゴムロール45は、図1又は図3(a),(b)
に示したヒータロール30の構成を芯金として、その表
面にシリコンゴム等の弾性部材46を配設してある。こ
の場合も熱分布の均一な加熱温度が得られる。この加熱
ゴムロール45を定着装置の圧接ロールとして用いると
きは、ヒータロールと共に記録紙を挟持して、記録紙に
対しヒータロールの反対側からも加熱することにより画
像の定着性を向上させることができる。また、定着性の
向上のみならず、暖機運転の時間を短縮して、起動直後
における速やかな稼働状態に移ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ヒータロールを外管、電熱線、及びヒータロール筒内で
セパレータにより絶縁されて電極を形成する同一長さの
2つの芯管で構成するので、ヒータロールの支持部と電
力の受電部とを同一部品で形成できると共に左右の両電
極を共通部品とすることができ、これにより、部品点数
が減少し、したがって、製品コストが低減すると共に部
品点数が少ない分組み立て作業の能率が向上する。ま
た、温度の低くなる部分の電熱線の螺旋を密にする等で
発熱量を増大させる構成とするので、ヒータロールを所
定の熱分布特性に設定して電熱線の発熱による熱量が均
一に分布されて安定した定着を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のヒータロールの断面図である。
【図2】ヒータロールの組み付け部分の構成を示す分解
断面図である。
【図3】(a),(b) はヒータロールの巻線の螺旋密度の形
成例を示す図である。
【図4】ヒータロールを圧接ロールに応用した例を示す
図である。
【図5】従来のハロゲンヒータを用いた定着部の側断面
図である。
【図6】(a) は従来のアルミロール及びハロゲンヒータ
の配設状態を示す側面図、(b)はそのD−D´断面矢視
図である。
【図7】従来の電熱線を熱源に用いたヒータロールの断
面図である。
【符号の説明】
1 定着部 2 アルミロール 3 プレスロール 4a、4b 断熱カバー 5 ハロゲンヒータ 5−1 突起部(へそ) 6 サーミスタ 7 分離爪 8 排紙ロール対 9 クリーナ F トナー画像 P 用紙 11 定着装置のフレーム 12a、12b 軸受 13a、13b、13c 抜け止めリング 14 駆動ギア 14−1 嵌合爪 15a、15b ヒータ保持金具 16a、16b ヒータハーネス(電極線) 17 補助フレーム 21 外管 22 内管 23 絶縁部材 24 電熱線 24a、24b 電熱線端部 25a、25b 給電ブラシ 30、50 ヒータロール 31 外管 32 絶縁フィルム 33 電熱線 34 絶縁部材 35(35a、35b) 芯管 36 セパレータ 36−1 段差部 37(37a、37b) 導電性フランジ 37−1 軸受用開口部 38 ギア 41 定着装置のフレーム 41−1 支持軸保持孔 42 給電支持軸 42−1 胴部 42−2 軸支部 43 ビス 44 給電ばね 45 圧接ロール 46 弾性部材

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状に形成されたロール部材と、 該ロール部材内に該ロール部材と所定の間隙を有して挿
    通され、電気絶縁性部材を挟んで前記ロール部材の両端
    において第1及び第2の電極部を形成する円筒状の芯管
    部材と、 該芯管部材と前記ロール部材の前記間隙に配設され一端
    を前記第1の電極に接続され他端を前記第2の電極に接
    続される発熱部材と、 前記芯管部材の円筒中心に軸受用貫通孔を有し前記第1
    及び前記第2の電極部に嵌合する導電性軸受部材と、 を有して画像形成装置の定着装置に用いられるヒータロ
    ールであって、 前記第1及び第2の電極部を形成する円筒状の芯管部材
    を共通に使用可能とすべく同一長さの形状に形成したこ
    とを特徴とするヒータロール。
  2. 【請求項2】 前記発熱部材は、前記間隙において螺旋
    状に卷着される巻線であって、ヒータロール全体を所定
    の熱分布特性とすべくヒータロールの長手方向の所定範
    囲に巻着される巻線の発熱量を他の範囲に巻着される巻
    線の発熱量と異ならせて形成されることを特徴とする請
    求項1記載のヒータロール。
JP13666795A 1995-06-02 1995-06-02 ヒータロール Withdrawn JPH08328415A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20190063303A (ko) * 2017-11-29 2019-06-07 자동차부품연구원 디젤연료 필터용 히팅장치

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