JPH08327035A - 有機物含有残渣焼却処理装置 - Google Patents

有機物含有残渣焼却処理装置

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Publication number
JPH08327035A
JPH08327035A JP13013795A JP13013795A JPH08327035A JP H08327035 A JPH08327035 A JP H08327035A JP 13013795 A JP13013795 A JP 13013795A JP 13013795 A JP13013795 A JP 13013795A JP H08327035 A JPH08327035 A JP H08327035A
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JP
Japan
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liquid
combustion
steam
vapor
water
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Application number
JP13013795A
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English (en)
Inventor
Makoto Tonokouchi
誠 殿河内
Mitsuo Kasai
三夫 笠井
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Ube Corp
Original Assignee
Ube Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 設置スペースを小、運転及び保守管理容易、
熱効率の良い有機物含有残渣の焼却処理装置を得る。 【構成】 焼酎蒸留残渣中の固形分と水分を主体とした
液とに分離する脱水器10と、脱水器10で取り出された液
を加熱蒸発させて液中に残留した固形分を含んだ液を濃
縮液として取り出すと共に蒸気を取り出す濃縮缶20と、
濃縮缶20からの濃縮液と脱水器10からの固形分と液とを
焼却する流動床焼却炉30と、濃縮缶からの蒸気中の有機
分を燃焼する触媒燃焼器43とから構成される。又、流動
床焼却炉30は燃焼廃熱を加熱源とする廃熱ボイラ37と空
気予熱器35、38を備え、加熱器22に廃熱ボイラで発生し
た蒸気を導くと共に、助燃バーナー39に空気予熱器35、
38で予熱された高温空気を導き、更に、触媒燃焼器43は
燃焼による廃熱を加熱源とする該濃縮缶20からの蒸気の
予熱器44と該蒸気の燃焼用の空気の予熱器45を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は例えばアルコール含有残
渣などの有機物含有残渣の焼却処理装置に係り、例えば
米焼酎、麦焼酎、蕎麦焼酎等の焼酎の製造工程において
もろみを蒸留釜で蒸留して原酒を得るときに該蒸留釜の
釜底から排出される残渣である所謂、焼酎蒸留残渣など
の有機物含有残渣の焼却処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】有機物含有残渣としての焼酎蒸留残渣
(単に焼酎残渣又は焼酎廃液又は焼酎粕又は残渣液と言
われることもある。)は、米或いは麦或いは蕎麦(そ
ば)或いはイモ類等の穀物類である固形分(有機物)お
よび水分およびエチルアルコールなどのアルコール類な
どの有機物からなり該水分を90%前後を含有し、蒸留
釜の釜底から排出される高含水の廃液であるが、このよ
うな廃液はBOD(生化学的酸素要求量)が高いもので
ある故、そのまま河川或いは海水に排出することはでき
ない。そのため、焼酎蒸留残渣の処理は、従来から、焼
酎蒸留残渣をまず濃縮缶に供給し、該濃縮缶で該焼酎蒸
留残渣を加熱してアルコール類および水分等の液分の一
部を蒸発させると共に穀物類などの固形分を含んだ濃縮
ケーキ液を取り出すようにし、さらに該蒸発されたアル
コール類および水分等を含んだ蒸気は凝縮器で冷やして
凝縮させたのち、該凝縮液を活性汚泥法等の生物処理等
の所謂、排水処理を行ってBOD値を下げて河川等に放
流することにより処理すると共に、該濃縮ケーキ液はさ
らに乾燥工程を経て家畜飼料等として製造されることに
よって処理されていた。なお、濃縮缶では焼酎蒸留残渣
の有機物である固形分と水およびアルコール類などの有
機物とを分離して該水やアルコール類のBOD値を排水
処理可能な程度まで下げるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記焼
酎蒸留残渣である高含水の廃液を直接、蒸発缶に供給し
てアルコール類、水分等の液分の一部を蒸発させて固形
分を含んだ濃縮液を取り出す方法は、蒸発に要する熱量
が過大となる。即ち、蒸発缶は加熱源として蒸気を必要
とするがその蒸気量が過大なものとなり蒸気発生源の例
えばボイラに必要な重油などの燃料量が過大なものとな
る。また、該濃縮缶に焼酎蒸留残渣である高含水の廃液
を直接投入するものであるから、焼酎蒸留残渣中に含ま
れる米或いは麦等の穀物類である全ての固形分が濃縮缶
の加熱部で加熱されるために濃縮缶内で焦げつきなどの
問題が生じる。
【0004】また、蒸発缶で発生したアルコール蒸気又
は水蒸気を取り出して排水処理するために凝縮器で該蒸
気を冷やして凝縮させるのであるが、このための冷却水
量が大量に必要になると共に高温の蒸気を冷却処理する
ものである故、熱量損失にもなる。一方、排水処理され
る前記凝縮液はBOD値が所定の低い値にされて排水処
理によって河川等に排出可能な程度にまでにさらにBO
D値を下げることが可能であるが、該排水処理のための
処理装置は大型の曝気槽および嫌気性処理用反応槽、そ
れらのポンプ等の付帯設備等を必要とするため設置スペ
ースが大となり、設置コストも高くなり、かつ、生物処
理法である故に温度管理やPH管理が必要になり操作、
管理面からも煩雑さがあり運転コストも高いものとなっ
ていた。
【0005】なお、濃縮ケーキ液の飼料化は乾燥工程を
経るものである故、そのための乾燥熱量も別途必要とし
ていた。そして、以上のような廃液の濃縮工程、それか
ら排出される蒸気の凝縮工程およびその凝縮液の排水処
理工程さらに濃縮ケーキ液の乾燥工程等からなる従来の
焼酎蒸留残渣処理方法では、特に、必要熱量が大であり
燃料費が嵩むこと、運転保守管理費用か嵩むこと等の理
由によって、結局、焼酎蒸留残渣はこのような処理を経
ないまま海洋投棄をせざるを得ないという状況も呈して
いた。
【0006】本発明は、上記のような従来の焼酎蒸留残
渣等の有機物含有残渣の処理装置の問題点に鑑みてなさ
れたものであり、設置スペースを少なくすることができ
ると共に運転及び保守管理が容易であり、また、処理の
ために必要な燃料を少なくして熱効率の良い焼酎蒸留残
渣などの有機物含有残渣の焼却処理装置を得ることを目
的する。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の有機物含有残渣焼却処理装置は、
【0008】(1)有機物含有残渣を投入して該残渣中
の固形分と水分を主体とした液と水分を主体とした液と
に分離して取り出す脱水器と、該脱水器で取り出された
水分を主体とした液を加熱蒸発させて該液中に残留した
固形分を含んだ液を濃縮液として取り出すと共に蒸発し
た蒸気を取り出す濃縮缶と、該濃縮缶から取り出された
濃縮液と該脱水器から取り出された固形分と水分を主体
とした液とを焼却する流動床焼却炉と、該濃縮缶から取
り出された蒸気中の有機分を燃焼する触媒燃焼器とから
構成したものである。
【0009】(2)上記(1)の有機物含有残渣焼却処
理装置において、該流動床焼却炉は燃焼による廃熱をそ
れぞれ加熱源とする廃熱ボイラと空気予熱器を備えてお
り、該濃縮缶の供給液加熱部に該廃熱ボイラで発生され
る蒸気を導くと共に該流動床焼却炉の助燃バーナーに該
空気予熱器で予熱された高温空気を導く構成とした。
【0010】(3)上記(2)の有機物含有残渣焼却処
理装置において、該触媒燃焼器は燃焼による廃熱をそれ
ぞれ加熱源とする該濃縮缶から取り出された蒸気の予熱
器と該蒸気の燃焼用の空気の予熱器を備えた構成にし
た。
【0011】
【作用】上記(1)の構成では、有機物含有残渣として
の例えば焼酎蒸留残渣はまず脱水機に投入され、ここで
固形分と水分を主体とした液と水分を主体とした液に分
離されて取り出される。そして、その水分を主体とした
液は穀物類等の固形分が少なくされていることによりB
OD値が所定値低くされると共に、水分量が所定量減少
されており、この液が濃縮缶に供給される。濃縮缶では
加熱部で該供給液が加熱され、該液中の一部の水分およ
びアルコール類などの有機物が蒸発されて蒸気にされ、
該蒸気は濃縮缶から取り出されて次工程の触媒燃焼器に
供給されてそのまま燃焼処理される。一方、濃縮缶から
は前記のとおり一部の水分およびアルコール類が蒸発除
去されて固形分濃度が濃くされた所謂、濃縮液が取り出
される。そして、この取り出された濃縮液と前記脱水器
から取り出された固形分と水分を主体とした液は、流動
床焼却炉に投入されて焼却処理されると共に脱臭され、
無害化される。
【0012】しかして、焼酎蒸留残渣は濃縮缶に供給さ
れる前に脱水器で所定量の水分等の液分が除去されてい
るので、濃縮缶の加熱部に供給する熱量は少ないものと
され加熱部に供給する蒸気発生源としての重油等の燃料
が少ないものとされる。また、該脱水器から濃縮缶に供
給される液は焼酎蒸留残渣に含まれる大部分の量の固形
分が除去されていることにより濃縮缶内での固形分の焦
げつきが少なく運転が円滑に行われる。また、この触媒
燃焼においては該濃縮缶で発生したアルコール蒸気を冷
却する必要もなく該発生蒸気のまま燃焼させ、しかも、
該アルコール等の有機物蒸気自身の急速燃焼による燃焼
熱で極力所定の燃焼温度に維持させるようにすることが
可能であるため燃焼のための助燃量はほとんど必要とせ
ず、熱効率良くアルコール等の有機分が燃焼処理されて
無害化される。
【0013】なお、触媒燃焼器にはアルコール蒸気等の
有機物蒸気と水蒸気に燃焼用空気を混入したガスが投入
され、該有機物蒸気は触媒燃焼器内に設けられた白金触
媒等の触媒の表面で一気に燃焼されて酸化燃焼反応が行
われ完全燃焼されて炭酸ガスと水蒸気に変えられると共
に脱臭される。一方、前記触媒燃焼器に投入された水蒸
気は該触媒をそのまま通過して燃焼器の該触媒の上部空
間に入れられて高温雰囲気で脱臭される。前記酸化燃焼
されて発生した炭酸ガスと水蒸気および前記触媒を通過
した水蒸気は燃焼器の該上部空間から器外へ排出され大
気へ放出される。しかして、触媒燃焼器は従来技術のよ
うな排水処理装置に比べてコンパクトに形成できるので
設置スペースが少なくて済み、また、運転操作も容易で
ある。そして、この触媒燃焼により従来装置のように蒸
気を凝縮するための冷却水も必要でない。
【0014】上記(2)の構成とすると、濃縮缶の加熱
源として流動床焼却炉の排ガスの廃熱によって得られた
蒸気が用いられ、また、流動床焼却炉の助燃バーナーに
は流動床焼却炉の排ガスの廃熱によって予熱された燃焼
用空気が供給されることにより、焼酎蒸留残渣等の有機
物含有残渣の焼却装置全体としての熱効率が高められ
る。
【0015】上記(3)の構成とすると、濃縮缶から排
出されて触媒燃焼器に供給される水蒸気およびアルコー
ル類等の有機物の蒸気が該燃焼器自体の廃熱によって予
熱されると共に該アルコール類の蒸気の燃焼用の空気が
該燃焼器自体の廃熱によって予熱されるため、アルコー
ル等の有機物蒸気自身の急速燃焼による燃焼熱で燃焼温
度が維持されることと相まり、触媒燃焼器の助燃料を必
要とせず、触媒燃焼がより効率良く行われ、触媒燃焼器
はもとより焼酎蒸留残渣等の有機物含有残渣の焼却装置
全体としての熱効率が高められる。
【0016】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1は本発明の有機物含有残渣としての焼酎蒸留
残渣の焼却処理装置のフロー図兼本装置を構成する各機
器の概略図(一部縦断面図)である。
【0017】1は焼酎蒸留残渣(以下、単に主として残
渣液という)のタンク、10は脱水機であり本実施例で
はスクリューデカンタタイプが用いられている。タンク
1に溜められる該残渣液は米或いは麦或いは蕎麦(そ
ば)或いはイモ等の穀物類である有機物としての固形分
〔サスペンションソリッドと呼ばれる固体浮遊物(単に
ケーキ又は懸濁物とも呼ばれる)〕および水分およびエ
チルアルコールなどのアルコール類などの有機物からな
り該水分を本実施例では約89〜92%含有する高含水の廃
液であり、該残渣液は供給ポンプを介装した供給管2を
通して脱水機10に送られる。
【0018】脱水機10では脱水機10に供給された該
残渣液中の該固体浮遊物と水分を主体とした液〔以下、
単に残渣という。この残渣は本実施例では固形分を20
%、水分(少量のアルコール類を含有)を80%含有す
る。〕と、水分を主体とした液〔以下、単に廃液とい
う。この廃液は本実施例では水分(アルコール類を含
有)を91〜95%、前記残渣を取り出すときにリークして
排出された固形分を9〜5%含有する。〕とに分離され
て取り出される。3は廃液タンク、4は残渣タンクであ
り、前記の通り脱水機10で分離取り出された廃液と残
渣がそれぞれ一時的に貯えられる。
【0019】廃液タンク3からは廃液が供給ポンプを介
装した供給管5を通して濃縮缶20へ送られる。濃縮缶
20は、該濃縮缶の加熱部としての加熱器22と該加熱
器22で加熱された廃液を蒸発させる蒸発缶21を有
し、加熱器22上部と蒸発缶21の胴部を加熱液送給管
23で接続され、蒸発缶21の底部と加熱器22の底部
とを液戻り管24で接続されて構成されている。22a
は加熱器22へ接続された蒸気供給管、22bは凝縮水
排出管である。加熱器22は縦方向に多数の熱交換用パ
イプが併置されて設けられており、該パイプの中を廃液
が通過し、該パイプの外側を加熱蒸気で加熱する。
【0020】廃液供給管5の供給端は液戻り管24へ接
続されており廃液タンク3から廃液が濃縮缶20へ供給
される。廃液は液戻り管24内を蒸発缶21から加熱器
22へ循環する液と合流してまず循環液加熱部としての
加熱器22へ流入する。蒸発管21の頂部には蒸気取出
管25が接続され、この管の他端は後記する触媒燃焼器
40へ接続される。液戻り管24の前記廃液供給管5の
接続点よりも戻り液流れの上流位置には供給ポンプを介
装した濃縮液取出管26が接続され、この管の他端は流
動床焼却炉30の入口ホッパ7へ接続されている。一
方、上記残渣タンク液4と流動床焼却炉30の入口ホッ
パ7の間は供給ポンプを介装した残渣供給管6で連絡さ
れている。
【0021】30は流動床焼却炉であり、流動床焼却炉
30は下部に空気室31が位置され、その上部に多数の
空気分散管を取付けた空気分散板32を介在されて流動
燃焼室33が位置されて構成されている。空気室31に
はその側壁に助燃バーナ39が取付けられている。Fは
砂などの流動媒体が空気室から空気分散板32によって
吹き上げられる高温空気によって流動化されて形成され
る燃焼流動床である。流動燃焼室33の側壁の該流動床
Fの上部に臨む位置には、被焼却物の分散ノズル34が
取付けられており、該分散ノズル34の中央部に設けら
れた被焼却物供給通路の端部と前記流動床焼却炉30の
入口ホッパ7の下部の供給フィーダ(スクリューポン
プ)8の排出口との間を開閉弁を付設した被焼却物供給
管9で連結されている。該分散ノズル34の外周囲には
分散用蒸気の供給通路が設けられている。
【0022】流動床焼却炉30の流動燃焼室33の頂部
の燃焼排ガスの排出口には高温空気予熱器35が取付け
られ、そのガス下流側には排ガスダクト36が接続さ
れ、該排ガスダクト36の垂下部分の内部には排ガス流
の上流側に廃熱ボイラ37が設置され、その下流側に低
温空気予熱器38が設置されている。該低温空気予熱器
38の空気取入口には燃焼空気供給管60が連結され、
該予熱器38の空気取出口と前記高温空気予熱器35の
空気取入口の間は予熱器38で予熱された空気を供給す
る管61で連絡され、さらに高温空気予熱器35の空気
取出口と前記助燃バーナ39の間は高温空気供給管62
で連絡されている。この低温予熱器38で予熱された空
気は管61を介して高温空気予熱器35へ供給され、こ
の予熱器35でさらに予熱されて高温空気にされ、この
高温空気は管62を通して助燃バーナ39へ送られて燃
焼用空気として使用される。
【0023】50はスチームドラム、51は該スチーム
ドラム50に給水するボイラ給水管、56は該スチーム
ドラム50から発生した蒸気を取り出すための蒸気取出
管である。該スチームドラム50と流動床焼却炉30の
空気分散板32の内部の冷却管の冷却水入口との間には
ボイラ循環ポンプを付設したボイラ循環水取出管52が
取付けられており、さらに空気分散板32の内部の冷却
管の冷却水出口と該スチームドラム50の間には第1の
循環水戻り管53が取付けられている。そして、該ボイ
ラ循環水取出管52の途中と該廃熱ボイラ37の伝熱管
(ボイラチューブ)の給水入口の間は給水管54で接続
されると共に廃熱ボイラ37の伝熱管の給水出口とスチ
ームドラム50の間には第2の循環水戻り管55が取付
けられている。
【0024】なお、前記スチームドラム50に取付けら
れた蒸気取出管56は図示を省略したが前記濃縮缶20
の加熱器22の蒸気供給管22aや流動床焼却炉30の
助燃バーナ39の蒸気供給管及び分散ノズル34の蒸気
供給管に接続されている。
【0025】前記排ガスダクト36の下流にはバッグフ
ィルタ70が設置され、その排ガス排出口と煙突の間は
排ガス排出管71で結ばれており、バッグフィルタ70
により排ガス中のアッシュが捕獲され、清浄ガスは該排
出管71を介して煙突80へ送られ大気へ放散される。
【0026】一方、40は触媒燃焼装置であり、該触媒
燃焼装置40は、運転開始時に被燃焼物(濃縮缶20の
蒸発缶21から排出されたアルコール蒸気と水蒸気)の
予熱を行うための起動炉41とそれと管41bを介して
接続されて設けられた触媒燃焼器43とを備えており、
該燃焼器43の内部にはハニカム状担体に白金を担持さ
せた高活性触媒(白金触媒)42が設けられている。燃
焼器43において被燃焼物であるアルコール蒸気と水蒸
気は該触媒42の下面から内部に入り触媒内部を通過し
て触媒の上面から触媒の上部の空間へ排出される。
【0027】触媒燃焼装置40はさらに燃焼器43の燃
焼ガス排出管46の排ガス上流側に介在させて設けた該
被燃焼物の予熱器44と、その排ガス下流側に介在させ
て設けた燃焼用空気の予熱器45を有して構成されてい
る。45aは燃焼用空気の取入管、45bは予熱された
空気の排出管であり、該排出管45bは蒸発缶21の蒸
気出口に接続された蒸気取出管25の途中に連結されて
いる。
【0028】47は被燃焼物(アルコール蒸気と水蒸
気)の誘引ファンであり、その吸込口には前記蒸気取出
管25の他端が接続され、排出口には前記被燃焼物の予
熱器44の被燃焼物入口に接続される供給管48が取付
けられている。49は予熱された被燃焼物を前記起動炉
41へ送るための配管である。41aは起動炉41に設
けた予熱バーナであり、該バーナ41aには助燃料とし
てのLPG 等の供給管が接続されている。
【0029】つぎに、以上のように構成された本実施例
の焼酎蒸留残渣焼却処理装置の作用を説明する。残渣液
タンク1に溜められた残渣液は、米或いは麦或いは蕎麦
(そば)或いはイモ等の穀物類である固形分および水分
およびエチルアルコールなどのアルコール類などの有機
物からなり該水分を約89〜92%含有する高含水の廃液で
あり、該残渣液はタンク1から供給ポンプにより供給管
2を通して脱水機10に供給される。
【0030】脱水機10では該残渣液中の該固形分と水
分を主体とした液〔以下、単に残渣という。この残渣は
本実施例では固形分を20%、水分(少量のアルコール類
を含有)を80%含有する。〕と、水分を主体とした液
〔以下、単に廃液という。この廃液は本実施例では水分
(アルコール類を含有)を91〜95%、前記残渣を取り出
すときにリークして排出された固形分を9〜5%含有す
る。〕とに分離されて取り出され、該残渣は残渣タンク
4に一時的に貯えられ、該廃液は廃液タンク3に一時的
に貯えられる。
【0031】廃液タンク3からは廃液が供給ポンプによ
って供給管5を通して濃縮缶20の液戻り管24内へ送
られ液戻り管24内を流れている蒸発缶21から排出さ
れる蒸発残液とともに循環液加熱部としての加熱器22
へ送られて蒸気供給管22aから供給される加熱源とし
ての蒸気によって加熱される。この加熱源としての蒸気
は流動床焼却炉30の廃熱によって蒸気スチームドラム
50で回収され蒸気取出管56から取り出された蒸気が
該蒸気供給管22aへ送られて用いられる。なお、この
加熱源としての蒸気は残渣液の液量が増加され濃縮缶2
0での必要蒸発量が増やされたような場合は必要に応じ
て他の蒸気発生源からの蒸気が補給されて用いられる。
該加熱器22で廃液の加熱に供された後の蒸気は凝縮水
として管22bから排出される。
【0032】この加熱器22での該廃液の加熱に際して
は該廃液は前記脱水機10での分離作用によりその含有
固形分を少なくされているため熱交換チューブ内での焦
げつきが少なく運転が円滑に行われる。そして、加熱源
として必要な熱量、即ち必要蒸気量は、加熱器21で加
熱を被る廃液は水分等の液分量が脱水機10での分離作
用で所定量減じられているため、従来方法に比べて少な
くて済む。
【0033】加熱器22で加熱されて一部の蒸気を伴っ
た加熱廃液は加熱液送給管23を通って蒸発缶21に供
給され、ここで蒸発が促進されて該蒸発蒸気は蒸気取出
管25へ流入する。該蒸気はエチルアルコール等のアル
コール類の蒸気と水蒸気であり、温度は約90〜95℃であ
る。そして、該アルコール類の蒸気は濃度が約15,000pp
m(1.5 %) である。そして、この蒸発缶21で蒸気を分
離された残りの液(固形分を含有)は固形分の濃度を高
くした、所謂、濃縮液にされ、その濃度は固形分約20
%、水分(少量のアルコール類も含む)約80%であり、
該濃縮液は液戻り管24へ流入して循環し、その途中か
ら分岐されて取付けられた濃縮液取出管26に流入す
る。なお、蒸発缶21の内部は該蒸気取出管25に介装
された誘引ファン47の作用によって僅かな負圧(例え
ば-100〜-200mmAq) に保たれており、ここで蒸発作用が
効果的に行われる。
【0034】そして、該蒸発缶21から蒸気取出管25
へ流入した該アルコール類の蒸気と水蒸気(以下、被燃
焼物ともいう)は誘引ファン47によって該蒸気取出管
25内を流れ、触媒燃焼装置40へ送られる。該蒸気取
出管25内には触媒燃焼装置40の燃焼用空気予熱器4
5によって予熱された燃焼空気が管45bを通して送ら
れ、該被燃焼物と該燃焼空気が合流して管48へ流され
る。そして、予熱器44へ送られて排ガスで予熱され管
49を通って触媒燃焼装置40の起動炉41に送られ
る。なお、燃焼空気は予熱器45と予熱器44とで二度
予熱されることになる。
【0035】また、起動炉41では運転開始時に予熱バ
ーナ41aにLPG が助燃料として供給されて燃焼され触
媒42を所望の燃焼反応温度までヒートアップさせる。
なお、正常運転時にはアルコール蒸気の燃焼熱で燃焼温
度が維持されるため起動炉41の予熱バーナ41aは作
動させる必要はない。即ち、正常運転時は管49から起
動炉41へ流入したガス(被燃焼物、即ち、予熱器44
で予熱を受けたアルコール蒸気と水蒸気および燃焼用空
気)は該起動炉41を通過して燃焼器43へ供給され
る。
【0036】被燃焼物は起動炉41を通過して燃焼器4
3の内部に設けられた白金触媒42内に流入し、被燃焼
物のうちのアルコール類の蒸気は該触媒42の表面で一
気に燃焼されて酸化燃焼反応が行われ完全燃焼されて炭
酸ガス(CO2) と水蒸気(H2O)にされて無害化されると共
に脱臭される。なお、運転時には起動炉41を通過する
部分の被燃焼物の温度は約350℃に保たれ、燃焼器4
3は約400℃に保たれている。一方、被燃焼物の水蒸
気は該触媒42をそのまま通過して燃焼器43の触媒の
上部空間に入れられて高温雰囲気で脱臭される。前記酸
化燃焼されて発生した炭酸ガスと水蒸気および前記触媒
42を通過した水蒸気は燃焼器43から燃焼ガス排出管
46へ導入され、前記のようにアルコール蒸気や水蒸気
である被燃焼物及び燃焼空気を予熱した後、温度を降下
されて100〜150℃とされ大気へ放出される。
【0037】しかして、このような触媒燃焼では蒸発缶
20から取り出された蒸気をそのまま酸化燃焼反応に供
して燃焼させることができるので処理を極めて簡便に行
うことができると共に該蒸気や燃焼用空気は燃焼器43
の廃熱によって予熱されること及び蒸気中のアルコール
自身の急速な燃焼により燃焼温度が維持されるため、触
媒燃焼での助燃料は必要ではなく、熱効率の高い燃焼を
行うことができる。また、燃焼器43はもとより該燃焼
器43を含んだ触媒燃焼装置40は従来技術のような排
水処理装置に比べて格段にコンパクトに形成することが
できる。このため設置スペースが少なくて済む。また、
該従来方法の排水処理に比べて運転操作も容易である。
そして、この触媒燃焼により従来装置のように蒸気を凝
縮するための冷却水も必要でない。
【0038】一方、前記濃縮缶20から供給ポンプによ
り管26を通して取り出される濃縮液と、前記残渣タン
ク4から供給ポンプによって管6を通して取り出される
残渣(以下、両者を称して被焼却物ということもある)
は被焼却物ホッパ7に投入されて混合され一時的に貯え
られた後、該ホッパ7の下部のスクリューポンプ8によ
り被焼却物供給管9を経由して分散ノズル34に投入さ
れる。該分散ノズル34では外周から取り入れられる蒸
気の作用によって該被焼却物が分散ノズルの先端開口か
ら分散されて噴出され燃焼流動床Fへ供給される。
【0039】流動床焼却炉30の流動燃焼室33内では
砂などの流動媒体が空気室31から供給される高温空気
によって流動化され温度が750〜800℃の高温の燃
焼流動床Fが形成されており、該分散ノズル34により
分散供給された被焼却物〔固形分約20%、水分(少量の
アルコール類も含む)約80%の高含水物〕はこの中に供
給されて燃焼焼却される。なお、燃焼流動床Fに投入さ
れる被焼却物は脱水機10又は濃縮缶20によって水分を減
じられて水分80%程度とされており、燃焼流動床Fで固
形分はもとより水、アルコール類等の液分も効率良く燃
焼焼却されると共に脱臭される。液分の一部は分散ノズ
ル34から放出されて燃焼流動床Fに投入されるまでの
間において流動燃焼室33のフリーボード(空塔部)で
高温雰囲気によって燃焼される。
【0040】なお、空気室39の助燃バーナ39には低
温空気予熱器38及び高温空気予熱器35によって予熱
されて得られた高温空気が管62を通して供給される共
に、助燃料としての重油及びミキシング用の蒸気が供給
されることにより該助燃バーナ39が焚かれて空気室3
9で高温空気が発生され、この高温空気が空気分散板3
2を通過して流動燃焼室33内に分散供給され燃焼流動
床Fが形成される。
【0041】燃焼排ガスは流動燃焼室33のフリーボー
ドを通過して上部の排ガス排出口を通り高温空気予熱器
35内に流入しここで燃焼空気の予熱に供される。該予
熱器35を出た排ガスは排ガスダクト36に導かれて廃
熱ボイラ37に到り、ここでボイラ循環水を加熱し蒸気
を発生させる。廃熱ボイラ37を出た排ガスはさらに低
温空気予熱器38内に流入し、ここで管60から供給さ
れる燃焼空気を一次予熱する。この後、排ガスは排ガス
ダクト36を通されてバッグフィルタ70に送られて排
ガス中のアッシュが捕集される。アッシュを分離除去さ
れた清浄ガスは管71を経てスタック(煙突)80から
大気へ放出される。
【0042】一方、高温に加熱された空気分散板32は
その内部に配設された冷却管にスチームドラム50から
管52を通して送られるボイラ循環水(冷却水)が循環
供給され、該冷却管を出た加熱されたボイラ循環水はス
チームドラム50に返される。これにより空気分散板3
2は所定の低温に維持される。また、前記廃熱ボイラ3
7によって焼却炉30の排ガスの廃熱によって加熱され
たボイラ循環水は管55を通ってスチームドラム50に
返される。スチームドラム54からは管56を通して蒸
気が取り出され、前記したように濃縮缶20の加熱器2
2、或いは、分散ノズル34、或いは、助燃バーナ39
等に送られて使用される。
【0043】以上のとおり、本実施例装置では、水分を
多量に含んだ残渣液を脱水機10で先ず固形分と水を主
体とした残渣と、水を主体とした廃液に分け、つぎに、
該残渣は流動床焼却炉30で焼却させ、該廃液は濃縮缶
20で濃縮して濃縮液として固形分を多く取り出す一
方、残りの液分は蒸気(アルコール類の蒸気および水蒸
気)として取り出し、該濃縮液は流動床焼却炉30で焼
却させ、該蒸気は触媒燃焼器40で燃焼させて処理する
ようにしたので、高含水でありでそのまま廃棄しようと
するとBOD が高く廃棄できない残渣液であっても最終的
に全て焼却又は燃焼によって処理することができ、従来
のように大掛かりとなり設置スペースを多く必要とする
排水処理装置も必要でなく、設置スペースを少なくする
ことができ、運転保守管理も容易な装置とすることがで
きる。
【0044】なお、本実施例装置における触媒燃焼装置
40の代わりに生物処理装置等の排水処理装置を使用す
ると、その排水処理装置は例えば17m×12m≒20
0m2の設置スペースを要するが、本実施例の触媒燃焼装
置40では例えば6m×6m=36m2の設置スペースを
以て構成することができ、設置面積を約六分の一に縮小
することができる。
【0045】そして、この実施例装置においては、濃縮
缶20の加熱源などとして流動床焼却炉30の排ガスの
排熱によって得られた蒸気が用いられ、また、流動床焼
却炉30の助燃バーナー39などには流動床焼却炉30
の排ガスの排熱によって予熱された燃焼用空気が供給さ
れることにより、焼酎蒸留残渣焼却装置全体としての熱
効率が高められる。
【0046】さらに、本実施例においては、触媒燃焼器
43においては、濃縮缶20から排出されて触媒燃焼器
43に供給される水蒸気およびアルコール類の蒸気が該
燃焼器43自体の廃熱によって予熱されると共に、該ア
ルコール類の蒸気の燃焼用の空気が該燃焼器43自体の
廃熱によって予熱されることと、アルコール類自身の燃
焼熱を用いるため、起動炉41の助燃料(LPG等) は必要
でなく、触媒燃焼器43はもとより焼酎蒸留残渣焼却装
置全体としての熱効率が高められる。
【0047】なお、以上の図1の実施例では、濃縮缶2
1の加熱源として排熱によって回収した蒸気を用い、助
燃バーナ39には空気予熱器38で予熱した燃焼用空気
を用い、さらに、触媒燃焼器43に予熱器44、45を
付設した場合を示したが、本発明では、この濃縮缶21
の加熱源としては別途のボイラ等で発生される蒸気を用
いても良く、また、助燃バーナ39には空気予熱器38
で予熱された空気を必ずしも用いる必要はないものであ
り、さらに、触媒燃焼器43の予熱器44、45を必ず
しも設ける必要はないものである。
【0048】また、以上の実施例では触媒燃焼装置40
を起動炉41、燃焼器43を個別に設置しそれらを配管
41bで接続して構成した場合を示したが、起動炉41
と燃焼器43を一体型の炉として形成することもでき、
こうすると触媒燃焼装置を一層コンパクト化することが
可能になる。
【0049】また、以上の実施例では有機物含有残渣が
高含水のアルコール含有残渣の焼酎蒸留残渣である場合
について示したが、本発明はウイスキー、ブランディー
などの蒸留酒の蒸留残渣や他のアルコール、ベンゼン、
エチレン等の有機物を含有した残渣にも適用することが
できる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
はつぎのような優れた効果がある。
【0051】請求項1の構成では、有機物含有残渣とし
ての例えば焼酎蒸留残渣は濃縮缶に供給される前に脱水
器で所定量の水分等の液分が除去されるので、濃縮缶の
加熱部に供給する熱量を少ないものとすることができ加
熱部に供給する蒸気量、又は、該蒸気発生源としての重
油等の燃料を少ないものとすることができる。また、脱
水器から濃縮缶に供給される液は該焼酎蒸留残渣に含ま
れる大部分の量の固形分が除去されていることにより濃
縮缶内での固形分の焦げつきを少なくすることができ運
転を円滑に行うことができる。
【0052】また、この触媒燃焼においては該濃縮缶で
発生したアルコール蒸気を冷却する必要もなく所定の高
温度の発生蒸気のまま燃焼させることができ、しかも、
該アルコール等の有機物蒸気自身の急速燃焼による燃焼
熱で極力所定の燃焼温度に維持するようにすることがで
きるため燃焼のための助燃量はほとんど必要とせず、熱
効率良くアルコール等の有機分を燃焼処理させて無害化
することができる。
【0053】また、触媒燃焼器は従来用いられていたよ
うな排水処理装置に比べてコンパクトに形成することが
できるので設置スペースを少なくすることができ、ま
た、運転操作も容易にすることができる。そして、この
触媒燃焼により従来装置のように蒸気を凝縮するための
冷却水も必要でない。また、焼酎蒸留残渣などの有機物
含有残渣は生物処理装置などの排水処理装置は必要とせ
ず全てを燃焼又は焼却処理するので装置全体をコンパク
トに構成することができる。
【0054】請求項2の構成では、上記効果に加えて、
濃縮缶の加熱源として流動床焼却炉の排ガスの廃熱によ
って得られた蒸気を用い、また、流動床焼却炉の助燃バ
ーナーには流動床焼却炉の排ガスの廃熱によって予熱さ
れた燃焼用空気を用いるので、焼酎蒸留残渣などの有機
物含有残渣の焼却装置全体の熱効率を高めることができ
る。
【0055】請求項3の構成では、上記の効果に加え
て、濃縮缶から排出されて触媒燃焼器に供給される水蒸
気およびアルコール類等の有機分の蒸気が該燃焼器自体
の廃熱によって予熱されると共に該アルコール類等の有
機分の蒸気の燃焼用の空気が該燃焼器自体の廃熱によっ
て予熱されるので、該アルコール等の有機物蒸気自身の
急速燃焼による燃焼熱で燃焼温度に維持することができ
ることと相まって、触媒燃焼器の助燃料を不要とするこ
とができ、触媒燃焼をより効率良く行うことができ触媒
燃焼器はもとより焼酎蒸留残渣などの有機物含有残渣の
焼却装置全体の熱効率を一層高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の焼酎蒸留残渣焼却処理装置の
フロー図兼本装置を構成する各機器の概略図(一部縦断
面図)である。
【符号の説明】
10 脱水機 20 濃縮缶 21 蒸発缶 22 加熱器 23 加熱液送給管 24 液戻り管 30 流動床焼却炉 31 空気室 33 流動燃焼室 F 燃焼流動床 34 焼却物分散ノズル 35 高温空気予熱器 37 排熱ボイラ 38 低温空気予熱器 39 助燃バーナ(流動床焼却炉) 40 触媒燃焼装置 41 起動炉 42 触媒 43 触媒燃焼器 44 被燃焼物予熱器 45 燃焼空気予熱器 50 スチームドラム 70 バッグフィルタ 80 煙突
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F23G 5/02 ZAB F23G 5/02 ZABB ZABZ 5/46 ZAB 5/46 ZABA 7/06 ZAB 7/06 ZAB 105 105

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機物含有残渣を投入して該残渣中の固
    形分と水分を主体とした液と水分を主体とした液とに分
    離して取り出す脱水器と、該脱水器で取り出された水分
    を主体とした液を加熱蒸発させて該液中に残留した固形
    分を含んだ液を濃縮液として取り出すと共に蒸発した蒸
    気を取り出す濃縮缶と、該濃縮缶から取り出された濃縮
    液と該脱水器から取り出された固形分と水分を主体とし
    た液とを焼却する流動床焼却炉と、該濃縮缶から取り出
    された蒸気中の有機分を燃焼する触媒燃焼器とから構成
    したことを特徴とする有機物含有残渣焼却処理装置。
  2. 【請求項2】 該流動床焼却炉は燃焼による廃熱をそれ
    ぞれ加熱源とする廃熱ボイラと空気予熱器を備えてお
    り、該濃縮缶の供給液加熱部に該廃熱ボイラで発生され
    る蒸気を導くと共に該流動床焼却炉の助燃バーナーに該
    空気予熱器で予熱された高温空気を導く構成としたこと
    を特徴とする請求項1記載の有機物含有残渣焼却処理装
    置。
  3. 【請求項3】 該触媒燃焼器は燃焼による廃熱をそれぞ
    れ加熱源とする該濃縮缶から取り出された蒸気の予熱器
    と該蒸気の燃焼用の空気の予熱器を備えたことを特徴と
    する請求項2記載の有機物含有残渣焼却処理装置。
JP13013795A 1995-05-29 1995-05-29 有機物含有残渣焼却処理装置 Pending JPH08327035A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008256226A (ja) * 2007-03-30 2008-10-23 Mitsui Eng & Shipbuild Co Ltd 焼酎粕処理方法及び焼酎粕処理装置
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