JPH083265A - オイルフィルター用の熱硬化ポリエーテルポリウレタン製エンドキャップ - Google Patents

オイルフィルター用の熱硬化ポリエーテルポリウレタン製エンドキャップ

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JPH083265A
JPH083265A JP7093933A JP9393395A JPH083265A JP H083265 A JPH083265 A JP H083265A JP 7093933 A JP7093933 A JP 7093933A JP 9393395 A JP9393395 A JP 9393395A JP H083265 A JPH083265 A JP H083265A
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08GMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED OTHERWISE THAN BY REACTIONS ONLY INVOLVING UNSATURATED CARBON-TO-CARBON BONDS
    • C08G18/00Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates
    • C08G18/06Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen
    • C08G18/28Polymeric products of isocyanates or isothiocyanates with compounds having active hydrogen characterised by the compounds used containing active hydrogen
    • C08G18/65Low-molecular-weight compounds having active hydrogen with high-molecular-weight compounds having active hydrogen
    • C08G18/66Compounds of groups C08G18/42, C08G18/48, or C08G18/52
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    • C08G18/6674Compounds of group C08G18/48 or C08G18/52 with compounds of group C08G18/32 or polyamines of C08G18/38 with compounds of group C08G18/3203
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オイルフィルター用エンドキャップに適した
新規なポリエーテルポリウレタン系を提供すること。 【構成】 本発明のポリエーテルポリウレタン系は、官
能価が2より高く且つオキシエチレン成分を含まないオ
キシアルキレンポリオールの混合物を使用する。この官
能価が2より大きな混合物を、ジオール架橋剤と混合し
てから、イソシアネートと反応させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般に、ポリエーテル
ポリウレタンでできた改善されたオイルフィルター用エ
ンドキャップに関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】長年の
間、一般社会は、「今支払うか、後で支払え」といった
セリフや、太った自動車工が壊れた自動車エンジンに寄
り掛かりオイルフィルターを持ちながらカメラに向かっ
て優しく微笑みかけているシーンの攻撃を受けてきた。
これらのフィルターはよく知られており、また内部のカ
ートリッジはエンドキャップによってオイルを濾過でき
るように一緒に保持されており、オイルをフィルター内
部へ導入して強制的に濾過媒体を通過させて有害な粗粒
子や汚れを除去し、運転中の内燃機関へ戻すことができ
る。オイルフィルターのどの部品についても、それらを
製造するための代替材料が、優れた性能を探究する上で
も、またコストを削減するためにも、継続して追い求め
られている。本発明は、成形されたエンドキャップと、
それを特別なポリエーテルポリウレタン材料で製造する
方法とに関する。
【0003】米国特許第5,001,167号明細書に
は、特別な熱硬化ポリエーテルポリウレタン系のいくつ
かの使用法が記載されており、その中で、炭化水素系燃
料、炭化水素系潤滑剤、凝固点降下剤流体(凍結防止
剤)及び水の存在下でポリウレタンを使用するための多
種多様な試みが記載されている。この特許明細書はま
た、耐溶剤性のポリエーテルポリウレタン製品を製造す
るための従来の試みについても記載しており、その解決
策を提供し、とりわけオイルフィルターに関する実施法
やこのようなフィルター用のエンドキャップについて言
及している。提案された解決策は、熱硬化ポリウレタン
エラストマーを製造するためのよく知られているポリエ
ーテルポリオール成分に関するものであった。従来技術
の米国特許第5,001,167号明細書に記載された
ポリエーテルポリオールは、オキシエチレン基を全活性
水素成分に対して50重量%以上含有するが、「エチレ
ンオキシドでキャップされた」ポリオールを使用すると
いう周知の概念を含むものではない。換言すれば、この
ポリエーテルポリオールは相当数のオキシエチレン単位
を含有するが、その反応性末端基は、どれも炭素原子を
3個以上含有するエポキシドの反応によって生成した第
二ヒドロキシル基である。米国特許第5,001,16
7号明細書に教示されているように、ポリエーテルポリ
オールから調製されたポリウレタンは、ポリウレタン製
品の製造によく用いられているポリエステルポリオール
よりも、水の存在下での加水分解に対する抵抗性が高
い。
【0004】しかしながら、米国特許第5,001,1
67号明細書に教示されたポリエーテルポリオール反応
材料は、そのオキシエチレン単位が水を吸収し易いため
に、ウレタン生成反応時に水が存在すると、それがイソ
シアネート基と反応して二酸化炭素を生じ、発泡の原因
となるという欠点がある。発泡性反応は中実ポリウレタ
ン製品の物理特性の劣化原因となるため、攻撃的溶剤の
組合せの存在における高温、高圧環境下では不良品が出
来やすくなる。
【0005】オイルフィルター用のエンドキャップは、
高温、高圧で汚染物の多い厳しい環境下で多種多様な攻
撃的溶剤に対して抵抗性を示さなければならないだけで
なく、こうした厳しい環境に長期間暴露された際にも製
品が破損することのない物理特性を有する必要がある。
その製品は硬質でなければならないが、耐久時に亀裂が
生じやすいほど硬質であってはならない。それは、運転
中の内燃機関の内圧に耐えられるように広い範囲にわた
る十分な引張強さを有することが必要である。炭素原子
を3個以上有するエポキシ化合物からのみ合成されたポ
リエーテルポリオールがよく知られているが、本発明
は、これらのポリエーテルポリオールの特定の組合せ
が、官能価が2より高い周知のメチレン橋を含む芳香族
ポリイソシアネートと反応させた場合に、炭化水素、水
又はグリコールのいずれの溶剤に対しても耐性を示すと
共に優れた物理特性を有するオイルフィルター用エンド
キャップをもたらすという発見に基づくものである。従
前よりこうした目的に用いられてきたポリウレタン配合
物は、先に従来技術の特許明細書に関連して記載したよ
うに、物理特性の一つ以上に欠けるという欠点に悩まさ
れてきた。さらに、従来技術に記載されているポリウレ
タン熱硬化ポリマーは、その部品を棚に置いておくと亀
裂、特に放射状の亀裂が発生する傾向を示した。交換用
のオイルフィルターは、劣化のない良好な保存寿命を有
する必要がある。
【0006】これらの欠点や、オキシエチレン基を含有
するポリエーテルポリオールの使用がもたらすその他の
劣悪な物理特性は、本発明のオイルフィルター用エンド
キャップを形成するポリウレタンエラストマーにおいて
特定のポリエーテルポリオールを使用することによって
排除される。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明によると、メチレ
ン橋を含むポリアリールポリイソシアネート成分と特定
のポリエーテルポリオール成分との触媒反応が関与する
熱硬化ポリエーテルポリウレタンエラストマーから、改
善されたオイルフィルター用エンドキャップが製造され
る。このポリエーテルポリオール成分は、本発明のオイ
ルフィルター用の改善された耐溶剤性ポリエーテルポリ
ウレタン製エンドキャップをもたらし、分子量約75〜
約200のジオールの第一成分、及びオキシエチレン基
を含まず、官能価が2より高く且つヒドロキシル価が約
30〜約60であるポリエーテルポリオール約15〜約
90重量%と、オキシエチレン基を含まず、官能価が2
より高く且つヒドロキシル価が約170〜約110であ
るポリエーテルポリオール約10〜約85重量%との官
能価が高いポリエーテルポリオール混合物の第二成分を
含む。このポリオール成分は、ポリイソシアネートと反
応するものであって、約10〜約25重量%のジオール
の第一成分と、これに対応して約90〜約75重量%の
官能価が高いポリエーテルポリオール混合物の第二成分
とを含む混合物である。好ましくは、約15〜約20重
量%のブタンジオールが、これに対応する約80〜85
重量%の分子量の高い物質と共に存在する。これらのパ
ーセントを上記範囲内で変化させることにより、フィル
ターの使用条件や暴露される溶剤によって、オイルフィ
ルター用ポリエーテルポリウレタン製エンドキャップの
硬度、引張強さ、その他物理特性を調整することができ
る。
【0008】本発明の広い範囲を記述したが、好ましい
実施態様は、オキシエチレン基を含まず、官能価が約3
であり且つヒドロキシル価が約50〜約60であるポリ
エーテルポリオール約30〜約70重量%と、オキシエ
チレン基を含まず且つヒドロキシル価が約110〜約1
20である第二のポリエーテルトリオール約70〜約3
0重量%とを含むポリエーテルポリオール混合物の第二
成分を使用することを包含する。このポリエーテルポリ
オール第二成分は、好ましいジオールの1,4−ブタン
ジオールと混合され、ポリエーテルポリウレタン製中実
オイルフィルターキャップの全ポリオール成分がポリイ
ソシアネートとの反応時に形成される。
【0009】オイルフィルター用エンドキャップの物理
特性は、高分子量、ヒドロキシル価30〜60、高官能
価の物質と、ジオール架橋剤を含む低分子量、高官能価
の物質との相対比率を上記変数範囲内で変更することに
より、容易に調整することができる。例えば、低分子量
トリオールを増加すると、ポリウレタンの硬度及び剛性
は増大するが、伸び特性は低下する。硬度は、材料中の
架橋剤(好ましくはブタンジオール)の比率を増減する
ことにより調節することができる。ポリウレタンは、そ
の使用に際して、配合されて金型へ注入されてフィルタ
ー要素に固定されるため、材料の成形性や取出し性につ
いても考慮すべきである。第二成分の高分子量部分を増
加すると、すなわち第二成分の低分子量ポリエーテルポ
リオールを減少すると、硬度が低下する。ブタンジオー
ル又は架橋剤部分を増加させると、硬度を回復すること
ができる。
【0010】本発明の実施に有用なポリエーテルポリオ
ールは、炭素原子を3個以上有する酸化アルキレン、好
ましくは酸化プロピレンを、多価開始剤と反応させるこ
とにより調製される。このポリエーテルポリオールは、
酸化アルキレン、好ましくは酸化プロピレンと最初に反
応した開始剤の官能価を引き継ぐ。この反応は、当業者
であれば周知であるが、ヒドロキシル価で示される所望
の分子量が得られるまで継続する。好適な開始剤触媒や
アルコキシル化反応についてはよく知られており、ここ
で詳細に記述する必要はない。
【0011】特に好ましい配合物は、分子量3,000
(ヒドロキシル価56)のトリオール50重量部と、ヒ
ドロキシル価約112のトリオール33重量部と、ブタ
ンジオール約17重量部とを含む。この配合物は、硬
度、伸び率及び剛性のバランスに優れているだけでな
く、金型へ流し込み、オイルフィルターの各端部へ固定
し、その形状のまま亀裂を生じさせずに硬化させること
ができる成形特性をも示すポリエーテルポリウレタン製
のオイルフィルター用エンドキャップをもたらす。後に
示すように、この特に好ましい実施態様の物理特性か
ら、優れたフィルター材料が得られる。
【0012】本発明の実施に有用なメチレン橋含有ポリ
アリールポリイソシアネートは、米国特許第3,59
4,352号及び同第5,001,167号明細書(本
明細書ではこれらを参照することにより取り入れる)に
記載されているように、ポリウレタン業界ではよく知ら
れている。後者の特許明細書は、本発明の実施に有用な
特別なポリフェニルメタンポリイソシアネート成分につ
いて記載し、エラストマーの形成にこのような成分を使
用することが周知であることを例示している。
【0013】これらの高分子イソシアネートの官能価
は、上記のように2.0よりも高いことが知られてい
る。この平均官能価が約2.2〜約4の範囲にあると好
ましい。ポリウレタンの官能価の好ましい範囲は約2.
2〜約3.3であり、中でも特に好ましい範囲は約2.
2〜約2.5である。ウレタン形成反応は、約0.9〜
約1.5の、好ましくは約1.0〜約1.25の、最も
好ましくは約1.05のイソシアネートインデックス
(NCO/OH)において実施される。
【0014】本発明の実施に有用なウレタン形成の好適
な触媒についても、上記特許明細書に記載されているよ
うに当該技術分野では周知であり、そして触媒量で添加
される。この系に有用な触媒系には、好ましくはジブチ
ル錫ジラウレートのような有機金属触媒が含まれる。本
発明の実施では多くの有機金属触媒が有用であり、Ai
r Products社より商標「DABCO」で市販
されている。取り扱い性や少量を測定する便宜上、有機
金属触媒をブタンジオールの溶液として使用して取り扱
い易くする場合が多い。このブタンジオールは反応に関
与するので、汚染物にはならない。好ましい触媒混合物
は、通常はブタンジオール9部に対して有機金属触媒1
部を含むものである。より多量を測定して用いる製造時
には、この希釈は重要とはならない。ポリウレタンの反
応に用いられる他の汎用触媒は、特定の第三アミン、例
えば、Rhein Chemie社よりRC−104の
商品名で市販されているトリエチレンジアミンである。
他の有用なアミン系触媒が米国特許第5,001,16
7号明細書に記載されている。この触媒系は、アミン触
媒と有機金属触媒を4:1(金属:アミン)〜約5:1
(アミン:金属)の比率で含む配合物である。この触媒
系は全体でポリオール成分の重量に対して約0.02〜
約1重量%、好ましくは約0.05〜約0.1重量%の
量で存在するが、通常は約0.1重量%未満で存在す
る。触媒量の選定や調節は、当業者のなしうる範囲にあ
るので、本発明の最良の実施態様以外の部分を構成する
ことはない。
【0015】オイルフィルター部品を製造する本発明の
実施において、上記の特別なポリオール成分を、官能価
が2よりも高い周知のメチレン橋を含む芳香族ポリイソ
シアネート、好ましくはポリフェニルメタンポリイソシ
アネートと、ポリウレタンエラストマーの調製によく知
られ且つ当業者により長年用いられている触媒系の存在
下で、混合して反応させる。必要に応じて添加すること
ができる別の成分は、所望によりエンドキャップの色を
変えたり表面処理を施したりするための様々な顔料や充
填剤である。このことは当業者の技術範囲内であり、こ
のような不活性、非反応性の物質をポリエーテルポリオ
ールを含有する反応混合物の一部に添加することは、本
明細書に記載し且つ特許請求した本発明の実施に付随す
るものにすぎない。
【0016】フィルター要素へのエンドキャップ自体を
製造する場合には、触媒系を含むポリオール成分を一緒
に混合する。エンドキャップ成形品を、典型的には約1
21℃(250°F)へ加熱する。イソシアネート成分
とポリオール成分をインラインの静的ミキサーで混合し
てエンドキャップの金型へ投入する。そのウレタン形成
性混合物をそのゲル化時間の約60〜80%の間、金型
内で反応させてから、フィルター媒体の一端を挿入す
る。この時間遅れは、エンドキャップとして用いられる
ポリウレタン反応混合物のゲル化時間によって変わる。
未ゲル化反応混合物中へフィルター媒体を挿入すること
により、ポリマーの反応構造内で媒体(通常は、紙)を
結合させることができる。次いで、金型内のフィルター
媒体とポリウレタン材料を、通常は約121℃(250
°F)で炉硬化する。もちろん、商業運転では、乾燥工
程やフィルター媒体の挿入工程はすべて自動化されるで
あろう。硬化後、フィルターを炉及び金型から取り出
し、そのフィルターの反対端についても再度この工程を
実施する。上記の配合物を使用すると、硬化及び室温保
存後に、オイルフィルター用エンドキャップの亀裂のな
いポリエーテルポリウレタン材料が得られる。成功する
ためには、これらのエンドキャップは、熟成時にフィル
ター媒体から分離してはならず、良好に接触させてお
く。
【0017】上記の配合の中で本発明を実施する最良の
態様は、ヒドロキシル価56のプロポキシレート化トリ
オール50重量部とヒドロキシル価約112のプロポキ
シレート化トリオール50重量部とのポリエーテルポリ
オール成分と、1,4−ブタンジオール16.92重量
部とを、トリエチレンジアミンの10%1,4−ブタン
ジオール溶液0.06重量部及びジブチル錫ジラウレー
トの10%1,4−ブタンジオール溶液0.02重量部
と一緒に混合することを含む。商業生産では、触媒は希
釈されずに添加されるであろう。このポリオール系を、
官能価約2.3のポリフェニルメタンイソシアネート
(PAPI 2094)と、反応混合物中のイソシアネ
ートインデックスを1.05とするのに十分な比率にお
いて反応させる。この値は、本発明を実施する上で特に
好ましいイソシアネートインデックスである。
【0018】この反応性材料を、予め約121℃(25
0°F)に加熱しておいた金型の中に投入する。フィル
ター媒体の一端を反応性材料中に差し込み、そして約1
21℃(250°F)の炉に配置して硬化させる。この
工程をフィルター媒体の他端についても繰り返し、フィ
ルターカートリッジを形成する。この方法の変型につい
ては、利用可能な装置の高度さによって当業者には明白
である。
【0019】また、試験目的で、各種ポリウレタン配合
物を用いて、約15.24cm(6インチ)×15.2
4cm(6インチ)×0.21cm(1/12インチ)
のプラックを製作した。これらのプラックから、通常の
方法で試験片を製作した。先に記載した配合物は、試験
後に特に好ましいことがわかった。
【0020】内燃機関内のフィルターが用いられる環境
のため、硬化後に、試料を炉から取り出して、室温で数
日間熟成させた。用いた材料のリトマス試験は室温にお
いてクラッキングであった。これが起こった場合、この
ようなポリウレタンエンドキャップは許容できないもの
として廃棄した。
【0021】同時に、それらのプラックから得られた試
験片を通常のフィルター使用環境よりも厳しい環境、す
なわち、エンジンオイル90%と水10%との混合物、
エチレングリコール50%と水50%との混合物、ディ
ーゼル燃料100%及びエンジンオイル100%、にお
いて試験した。試料を、ディーゼル燃料を除く溶剤中で
は約121℃(250°F)で浸漬し、暴露96時間及
び250時間時点で試料を引き抜いて検査した。試料の
ディーゼル燃料での浸漬は約21℃(70°F)で行っ
た。
【0022】プラックを、流体を含有するバケットから
取り出して、フリーザーの食物保存袋の中で室温まで冷
却させた。これらのプラックから切り出したダイについ
て標準の引張試験及び強度試験(ASTM)を実施し
た。硬度はショアA及びショアDのジュロメーターで検
査した。試験前の熟成は最低でも1週間とした。引張強
さ及び引裂強さの試料についてはクロスヘッド速度5
0.8cm(20インチ)/分で試験した。
【0023】上記の最良の態様と本発明自体を、以下の
実施例と比較例とでさらに強調し且つ例示し、オキシエ
チレン基を構造内にまったく含まないポリエーテルポリ
オール成分を使用する重要性について示す。これらの実
施例は例示目的で提供されるものであって、本発明を限
定するものではないことを理解されたい。
【0024】
【実施例】上記の手順によってポリエーテルポリウレタ
ンのオイルフィルター用エンドキャップと試験用プラッ
クを製作した。それらの配合と特性を以下に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】このように製作したポリウレタンエンドキ
ャップとポリウレタン材料を上記のように試験し、以下
の結果が得られた。
【0028】
【表3】
【0029】表中、引張強さの単位はポンド/平方イン
チ(PSI)、引裂強さの単位はポンド/線インチ(P
LI)である。硬度はショアスケール(ショアA又はシ
ョアD)を使用した。
【0030】上記のポリウレタン材料の試験の主観的観
察として、実施例1の材料は脆くなり、またエチレング
リコール/水混合物の存在下では亀裂が入り、そしてオ
イル/水溶液はこの材料をひどく劣化させた。実施例2
も従来技術のポリウレタン材料であるが、グリコール/
水試験では亀裂が発生し、脆化も示した。この材料は、
良好に成形され、また保存時には亀裂を生じなかった
が、フィルター用エンドキャップ又はフィルター媒体と
しての材料は、オイル/水溶液中で放射状の亀裂を形成
した。
【0031】実施例3及び4のポリウレタンは、本発明
に包含される配合物を代表するものである。これらの材
料はどちらも良好な特性及び強さを示したが、実施例3
の材料はデータが示すようにオイル/水の存在下でいく
らか不安定さを示した。実施例4の材料は、触媒量を大
幅に削減できることを示した。
【0032】本発明のポリウレタン製フィルターエンド
キャップを、ポリオール成分がオキシエチレン基を含有
するものとさらに比較するため、実施例2で調製した材
料と実施例4で調製した材料とをエンドキャップ又はフ
ィルターに成形したものを使用して寿命試験を実施し
た。上記のように、各種の物質を約121℃(250
°)に加熱し、そしてオイルフィルターに付けたポリウ
レタン製エンドキャップをそれらに浸漬し、周期的に検
査して試験した。実施例2の材料は、試験完了前に破損
したが、本発明の範囲に含まれる実施例4の材料は、グ
リコール/水での試験を除いて、すべてが少なくとも1
000時間以上の高温の試験バケット内に材料を保持し
た後の試験完了をもたらした。各場合において、ショア
硬度を試験し、これらの結果を比較したものを以下の
「寿命試験」と題する表に示した。
【0033】
【表4】
【0034】上記の結果からわかるように、本発明のポ
リウレタン製エンドキャップは、従来技術よりも有意な
改善を提供する。本出願の特許請求の範囲に記載したポ
リオール組成物を使用すると、特性が有意に改善され
る。
【0035】実施例6 試験用のポリウレタン製エンドキャップとプラックを、
実施例4の配合物を用い、そのポリオール成分に2pp
hのカーボンブラックを顔料として添加することにより
製作した。成形した黒色のエンドキャップに、上記のよ
うに約1000時間の寿命試験を施したところ、劣化は
まったく認められなかった。冷却後、硬度試験を行い、
以下の結果が得られた。
【0036】 エンジンオイル/水 121℃(250°F) 82〜87A 圧媒油/水 121℃(250°F) 91〜92A 圧媒油 121℃(250°F) 86〜90A トランスミッション流体 121℃(250°F) 88〜92A エンジンオイル 121℃(250°F) 85〜86A ディーゼル燃料 65.6℃(150°F) 88〜90A
【0037】顔料を添加したプラックから未熟成ダイを
製作し、以下のように試験した。
【0038】 引張強さ(psi) 2401 引裂強さ(pli) 192 硬度(ショアA) 92
【0039】当業者であれば、本発明についての記載と
実施例で提供したデータを入手することにより、本発明
の特許請求の範囲を逸脱することなく多種多様な改変を
行うことは可能である。このような改変は、本発明の特
許請求の範囲に包含されるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 18/76 NFH

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 メチレン橋を含むポリアリールポリイソ
    シアネート成分とポリエーテルポリオール成分との間の
    触媒的ウレタン生成反応によって形成された、オイルフ
    ィルター用の改善された耐溶剤性の熱硬化ポリエーテル
    ポリウレタン製エンドキャップであって、 前記ウレタン生成反応のポリオール成分が、 分子量75〜200のジオールの第一成分、及びオキシ
    エチレン基を含まず、官能価が2より高く且つヒドロキ
    シル価が30〜60であるポリエーテルポリオール15
    〜90重量%と、オキシエチレン基を含まず、官能価が
    2より高く且つヒドロキシル価が170〜110である
    ポリエーテルポリオール10〜85重量%とのポリエー
    テルポリオール混合物の第二成分を含み、その際、前記
    ポリオール成分は前記ジオールを10〜25重量%、こ
    れに対応して前記ポリエーテルポリオール混合物の第二
    成分を90〜75重量%含むことを特徴とする熱硬化ポ
    リエーテルポリウレタン製エンドキャップ。
  2. 【請求項2】 前記第二成分のポリエーテルポリオール
    の官能価がそれぞれ3である、請求項1記載のポリエー
    テルポリウレタン製エンドキャップ。
  3. 【請求項3】 前記ジオールが1,4−ブタンジオール
    である、請求項2記載のポリエーテルポリウレタン製エ
    ンドキャップ。
  4. 【請求項4】 ポリエーテルトリオールの第二成分が、
    ヒドロキシル価50〜60のポリエーテルトリオールを
    30〜70重量%、これに対応してヒドロキシル価11
    0〜120のポリエーテルトリオールを70〜30重量
    %含むものである、請求項3記載のポリエーテルポリウ
    レタン製エンドキャップ。
  5. 【請求項5】 前記ウレタン生成反応のポリエーテルポ
    リオール成分が、ブタンジオールを15〜20重量%含
    む、請求項4記載のポリエーテルポリウレタン製エンド
    キャップ。
  6. 【請求項6】 平均官能価が2.2〜2.5であるポリ
    フェニルメタンポリイソシアネート成分と、 イソシアネートインデックス1.0〜1.25を与える
    量の、(a)ヒドロキシル価50〜60のポリエーテル
    トリオール30〜70重量%及び(b)ヒドロキシル価
    110〜120のポリエーテルトリオール70〜30重
    量%を含むトリオール混合物並びにブタンジオールを、
    該ブタンジオールを15〜20重量%、これに対応して
    前記トリオール混合物を85〜80重量%含む、オキシ
    エチレン基を含まないポリエーテルポリオール成分混合
    物との触媒反応生成物を含む、オイルフィルター用のエ
    ンドキャップを成形するための熱硬化ポリエーテルポリ
    ウレタンエラストマー。
  7. 【請求項7】 前記ポリエーテルポリオール成分中に顔
    料を含む、請求項6記載のポリエーテルポリウレタンエ
    ラストマー。
  8. 【請求項8】 触媒がジブチル錫ジラウレートとトリエ
    チレンジアミンの混合物である、請求項6記載のポリエ
    ーテルポリウレタンエラストマー。
  9. 【請求項9】 触媒が、前記ポリエーテルポリオール成
    分中に、該ポリオール成分の重量に対して0.02〜1
    重量%の量で存在する、請求項8記載のポリエーテルポ
    リウレタンエラストマー。
JP7093933A 1994-04-20 1995-04-19 オイルフィルター用の熱硬化ポリエーテルポリウレタン製エンドキャップ Withdrawn JPH083265A (ja)

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