JPH0832548B2 - 残留ガスに含まれる硫黄化合物を除去する方法 - Google Patents

残留ガスに含まれる硫黄化合物を除去する方法

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JPH0832548B2
JPH0832548B2 JP61505667A JP50566786A JPH0832548B2 JP H0832548 B2 JPH0832548 B2 JP H0832548B2 JP 61505667 A JP61505667 A JP 61505667A JP 50566786 A JP50566786 A JP 50566786A JP H0832548 B2 JPH0832548 B2 JP H0832548B2
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ソシエテ・ナシオナル・エルフ・アキテ−ヌ (プロデユクシオン)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、特にCLAUS式硫黄工場から排出されるよう
な残留ガスの中に含まれる硫黄化合物を除去するための
方法に係わる。この方法では前記硫黄化合物を硫黄の形
態で回収する。
CLAUS法という名称で知られているH2S含有酸性ガスの
部分的酸化処理によって硫黄を製造するような硫黄工場
から排出される残留ガスは約0.2〜2容量%の硫黄化合
物と蒸気状及び/又は胞状硫黄とを含む。これら硫黄化
合物の大部分はH2Sからなり、残りはSO2、CS2、COSから
なる。
このような残留ガスは通常、大気汚染に関する法律に
よって課せられた基準を遵守しながら焼却後に大気中に
排出できるように、硫黄化合物総含量を最大限に低下さ
せ、それと同時にこれらの硫黄化合物を硫黄工場で処理
される酸性ガスから生成される利用価値のある生成物の
収率増加に寄与するような形態で回収すべく処理され
る。
CLAUS式硫黄工場の残留ガスを処理するために本出願
人によって開発された公知の方法は、残留ガスを任意に
160℃未満の温度に冷却した後でCLAUS触媒に接触させて
H2SとSO2との反応により硫黄を形成し、硫黄を含んだCL
AUS触媒を200℃〜500℃の非酸化作用ガスで定期的に掃
気して該触媒に保持された硫黄を蒸発させ、それによっ
て触媒を再生し、次いでこの再生した触媒を残留ガスと
新たに接触させるのに必要な温度まで冷却することから
なる。前記触媒は発生した硫黄がこの触媒に保持される
ように十分低い温度で機能する。また、前記触媒冷却処
理は160℃未満の温度の不活性ガスを用いて実施し、こ
の冷却ガスは少なくともその使用の最終段階の間水蒸気
を含む。
硫黄化合物による大気汚染に関する法律によって課さ
れる基準は厳しくなる一方であるため、これらの基準に
対処すべく本出願人は前述の方法に改良を加えた。本発
明はこの改良に係わるものである。この改良された方法
は残留ガス中に存在し且つ前述の公知方法では回収され
なかった硫黄有機化合物を十分に回収せしめると共に、
CLAUS触媒との接触によるH2SとSO2との反応の硫黄収率
を向上させる。その結果、残留ガスに含まれる硫黄化合
物の回収率が全体的に向上し、それに付随して大気中に
排出される硫黄生成物の総濃度が更に低下することにな
る。
本発明の目的は、特にCLAUS式硫黄工場からの残留ガ
スのごとき残留ガスの中に含まれる硫黄化合物のより完
璧な除去法であって、該化合物の硫黄の形での回収を伴
うものであり、残留ガスに由来しH2SとSO2とを含む160
℃未満のガス流をCLAUS触媒に接触させてH2SとSO2との
反応により硫黄を形成せしめ、但しこの触媒は発生した
硫黄が該触媒に保持されるように十分低い温度で機能
し、次いで硫黄化合物含量の極めて低い精製された残留
ガスを排出し、硫黄を保持したCLAUS触媒を200℃〜500
℃の温度の非酸化作用ガスで定期的に掃気して該触媒に
保持された硫黄を蒸発させ、このようにして触媒を再生
し、その後160℃未満の温度の不活性ガスを用いて、再
生触媒をH2S及びSO2含有ガスと新たに接触させるのに必
要な温度まで冷却することからなり、前記冷却ガスは少
なくともその使用の最終段階の間は水蒸気を含んでいる
のが好ましく、CLAUS触媒に接触させられる前記ガス
が、硫黄工場から排出される残留ガスをそれに含まれる
硫黄化合物をH2Sの形態に統一すべく水素化と加水分解
とを組合わせた処理にかけ、次いで前記処理により生じ
た気体排出物を冷却してその水分を約10容量%未満の値
にし、この低水分気体排出物に調節量の遊離酸素含有ガ
スを加え、これを150℃より高い温度でH2S酸化触媒と接
触させて、H2Sの調整酸化を生起させ且つH2S及びSOをほ
ぼ2:1のモル比で含むと共に硫黄元素を含むガス流を発
生させ、但し前記モル比は前記低水分気体排出物に加え
る遊離酸素含有ガスの流量を連続的に調整することによ
って調節し、次いで前記酸化反応の結果生じた前記ガス
流を冷却して160℃未満の温度にし、その結果このガス
に含まれる硫黄の大部分が凝縮によって分離されるよう
にすることによって形成されることを特徴とする方法を
提供することにある。
残留ガスを水素化と加水分解とを組合わせた処理にか
ける操作は通常触媒の存在下で実施されるが、この操作
の間に、残留ガスに含まれるSO2、CS2、COSのごとき硫
黄化合物並びに蒸気状及び/又は胞状硫黄がH2Sに変換
される。この変換はSO2並びに蒸気状及び/又は胞状硫
黄の場合には水素の作用で実施され、COS及びCS2の場合
には残留ガス中に存在する水蒸気の作用で加水分解によ
って実施される。触媒の存在下での、水素化と加水分解
とを組合わせた処理は約140℃〜550℃に達し得る温度、
好ましくは約200℃〜400℃の温度で実施する。水素化反
応に必要な水素は残留ガスに既に含まれているものを使
用してもよく、又は残留ガスが例えばCO及びH2Oを含む
場合にはCO及びH2Oの反応によって水素化及び加水分解
ゾーン内にその場で発生させてもよく、又は外部の水素
源から残留ガスに加えるようにしてもよい。残留ガスに
H2及びCOを供給する有利な方法の1つは、化学量論量以
下で機能する燃料ガスバーナーによって生じる燃料ガス
を前記残留ガスに添加することからなる。使用する水素
量は、水素化/加水分解処理にかけられる残留ガスに含
まれ水素化し得るSO2のごとき硫黄化合物もしくは生成
物、蒸気状及び/又は胞状硫黄をほぼ完全にH2Sに変換
するのに十分なものにする必要がある。実際の操作では
使用する水素量を、残留ガス中に存在する水素化可能硫
黄生成物のH2Sへの変換に必要な化学量論量の1〜6倍
にすることができる。
残留ガスが化合物COS及びCS2の加水分解に必要とされ
る十分な量の水蒸気を含んでいない場合には、水素化/
加水分解組合わせ処理を実施する前に必要量の水蒸気を
残留ガスに加え得る。
水素化/加水分解処理に使用できる触媒としては、元
素周期率表の第Va族、第VIa族、及び第VIII族の金属、
例えばコバルト、モリブデン、クロム、バナジウム、ト
リウム、ニッケル、タングステン、ウラニウムのごとき
金属の化合物を含むものが挙げられる。前記化合物はシ
リカ、アルミナ、シリカ/アルミナタイプの支持体上に
配置しても、又は配置しなくてもよい。アルミナ上に配
置された酸化コバルト及び酸化モリブデンをベースとす
る水化脱硫触媒はこの水素化/加水分解処理に特に有効
である。この水素化/加水分解処理では、気体反応媒質
と触媒との接触時間をかなり広範囲で変えることができ
る。この接触時間は普通の圧力及び温度条件の下で有利
には0.5〜8秒、より特定的には1〜5秒である。
残留ガスを水素化/加水分解組合わせ処理にかけた結
果生じる気体排出物は任意の公知技術、例えばより低温
の流体との間接的熱交換及び/又は水の噴霧により冷却
して温度を十分低くし、その結果中に含まれる水の大部
分が凝縮されて水含量の低下した水分10容量%未満の気
体排出物が生じるようにする。
このようにして得た低水分気体排出物は次いで、H2S
の酸化を生起させる時に必要な温度に適合した温度まで
再加熱する。この加熱処理は特に、凝縮によって水を分
離するために冷却される高温気体排出物との間接的熱交
換によって実施し得る。次いでこの排出物に必要量の遊
離酸素含有ガスを加える。この添加操作は前記低水分気
体排出物と150℃より高い温度で機能する酸化触媒との
接触処理の間、又は好ましくはこの接触処理の前に実施
する。
前記気体排出物に含まれるH2Sの酸化に使用される遊
離酸素含有ガスは通常空気であるが、純酸素、酸素含量
の高い空気、又は酸素以外の不活性ガスと酸素との種々
の割合を混合物を使用することもできる。遊離酸素含有
ガスは前述のごとく、H2S及びSO2を約2:1のモル比に等
しいH2S:SO2モル比で含むと共に硫黄元素を或る程度含
むガス流を形成すべく、H2Sを部分的に酸化するのに必
要な最小量に相当する量の酸素が得られるように調整し
た量だけ使用される。
遊離酸素含有ガスの量の調節は任意の公知方法、例え
ば酸化の結果生じるガス流のH2S:SO2モル比の値を測定
し、これらの測定の結果に基づいて計算した必要量の大
きさに応じて酸化に使用する遊離酸素含有ガスの流量を
変化させ、それによってH2S:SO2モル比を2:1の値に維
持するような方法で実施する。
気体反応媒質と酸化触媒との接触時間は、普通の圧力
及び温度条件で0.5〜10秒にし得る。
酸化触媒はCLAUS化学量論量の酸素によるH2Sの酸化、
即ち下記の反応式 1/3 H2S+1/2 O2 →1/3 SO2+1/3H2O 2/3 H2S+1/3 SO2 → S +2/3 H2O H2S+1/2 O2 → S +H2O に従う酸化を促進し得る種々の触媒の中から選択し得
る。この反応は、硫黄元素の他にH2S及びSO2をほぼ2:1
に等しいH2S:SO2モル比で含むガス流を発生させる。
特に、本発明の方法で使用できる酸化触媒は、有利に
は下記のグループから選択し得る。
I) Fe、Ni、Co、Cu、及びZnの中から選択した金属の
少なくとも1種類の化合物とシリカ及び/又はアルミナ
からなる支持体とを組合わせた触媒。1975年10月17日付
仏国特許第7,531,769号(公開番号第2,327,960号)に開
示。
II) 酸化チタンをベースとする触媒、特に酸化チタン
とアルカリ土類金属の硫酸塩、例えば硫酸カルシウムと
を組み合わせたもの。1981年3月13日付仏国特許第81,0
5029号(公開番号第2,501532号)に開示。
III) Fe、Cu、Cd、Zn、Cr、Mo、W、Co、Ni及びBiの
中から選択した金属の少なくとも1種類の化合物、並び
に場合によってはPd、Pt、Ir及びRhのごとき貴金属の少
なくとも1種類の化合物をシリカ及び/又は酸化チタン
からなる支持体と組合わせた触媒。前記支持体は任意に
少量のアルミナを含み得る。1981年8月19日付仏国特許
第8115900号(公開番号第2,511,663号)に開示。
IV) III)に挙げたグループから選択した金属の少な
くとも1種類の化合物と、特に少なくとも1種類の希土
類酸化物少量によって熱的に安定化された活性化アルミ
ナからなる支持体とを組合わせて形成した触媒。独国特
許公開第3,403,328号に開示。
酸化触媒は有利には、タイプIの触媒とタイプII、II
I又はIVの触媒とを続けて使用して構成し、利点とし
て、酸化の結果生じるガス流がもはや酸素を含まないよ
うにし得る。これは処理の後段階でCLAUS触媒の不活性
化を回避するのに必要なことである。
CLAUS化学量論量でのH2Sの酸化反応は150℃〜1000℃
の温度で実施し得、酸化触媒は保持温度で十分な熱的安
定性を示す触媒の中から選択する。例えばタイプI)の
触媒は約400℃まで使用可能であり、タイプII)の触媒
は約500℃まで、タイプIII)の触媒は約700℃まで、タ
イプIV)の触媒は約1000℃まで使用できる。
酸化処理の結果生じるガス流は蒸気状の硫黄を含むと
共に、H2S及びSO2を約2:1に等しいモル比で含む。この
ガス流は例えば硫黄凝縮器のごとき凝縮器内での操作に
より冷却して温度を160℃未満の値にし、その結果中に
含まれる硫黄の大部分が凝縮によって分離されるように
し、次いでCLAUS触媒に接触させる。この触媒はH2SとSO
2との反応によって生じる硫黄がその上に堆積されるの
に十分な低い温度で機能する。この温度は有利には約12
0℃〜140℃である。
CLAUS触媒との接触の結果得られる精製残留ガスは通
常、大気中に排出される前に、まだ極めて少量含まれて
いる可能性のある硫黄化合物を総てSO2に変換させるべ
く、熱的焼却又は触媒焼却にかけられる。
硫黄を含んだCLAUS触媒は、該触媒に保持された硫黄
を蒸発させるべく200℃〜500℃の温度の非酸化作用ガス
で掃気することによって定期的に再生し、再生された触
媒は酸化の結果生じるガス流と新たに接触させるのに必
要な温度まで冷却する。この冷却は160℃未満の温度の
不活性ガスを用いて行う。この冷却ガスは有利には、触
媒冷却処理の少なくとも最終段階の間水蒸気を保持す
る。
硫黄を含んだCLAUS触媒の再生に使用される掃気ガス
はメタン、窒素、CO2、もしくはこれらのガスの混合物
であってよく、又は焼却すべき精製残留ガスの一部分も
しくは処理すべき残留ガスの一部分であってもよい。こ
の掃気ガスはH2、CO及び特にH2Sのごとき還元作用気体
化合物を、少なくとも再生処理の最終段階の間、即ち触
媒上に堆積した硫黄の大部分が蒸発した後で、或る程
度、例えば0.5〜25容量%含み得る。
酸化処理の結果生じるガス流をCLAUS触媒と接触させ
る操作は通常複数の触媒変換ゾーンで実施される。これ
らのゾーンは少なくとも1つのゾーンが再生/冷却段階
で機能し、残りがCLAUS反応の段階で機能するように使
用される。あるいは、1つ以上のゾーンをCLAUS反応に
使用し、少なくとも1つのゾーンを再生段階に使用し、
少なくとも1つのゾーンを冷却に使用して操作を行うこ
ともできる。
CLAUS触媒はH2SとSO2との反応、即ち下記の反応 2 H2S+SO23/x Sx+2 H2O による硫黄形成を促進させ得る任意の触媒であってよ
い。
例えば、前記CLAUS触媒はボーキサイト、アルミナ、
シリカ、天然もしくは合成ゼオライト、前述のタイプ
I)の触媒、又はこれらの物質の混合物もしくは組合わ
せで構成し得る。
再生ガスは好ましくは加熱ゾーンから再生中のゾーン
と冷却ゾーンとを順次通過し、この冷却ゾーンで該ガス
に含まれる硫黄の大部分が凝縮によって分離され、その
後加熱ゾーンに戻るように閉回路状に循環する。この再
生ガスは勿論開回路状に循環させてもよい。
再生した触媒の冷却に使用されるガスは、硫黄を含ん
だ触媒の再生に使用されるガスと同じタイプ、即ちほぼ
不活性のガスである。再生ガス及び冷却ガスの回路は互
いに独立していてもよい。前述のごとき再生ガス回路は
冷却ゾーンの出口と再生中のゾーンの入口とを加熱ゾー
ンを迂回して接続する分岐を有し得る。このようにする
と前記加熱ゾーンを通らずにすむため、再生ガスを冷却
ガスとして使用することが可能になる。
前述のごとく、冷却ガスは再生触媒冷却処理の少なく
とも最終段階の間、より特定的には冷却中の再生触媒の
温度が約25℃より低くなった時に水蒸気を含み得る。但
し、この再生ガスは再生触媒冷却処理の最初から水蒸気
を含み得る。冷却ガスが含み得る水蒸気の量はかなり大
幅に変化し得、例えば1〜50容量%であり得る。
以上記述してきた本発明の方法をより詳細に説明すべ
く、以下に非限定的実施例を挙げる。
実施例 60.4容量%のH2Sと、36.3容量%のCO2と、3.2容量%
の水と、0.1容量%の炭化水素とを含む酸性ガスの部分
的酸化を行う硫黄工場から排出される残留ガスを処理し
た。
処理した残留ガスはモル%で表して下記の組成を有し
ていた。
H2S : 0.80 SO2 : 0.40 S1(蒸気) : 0.08 CO2 :16.65 H2O :29.80 N2 :49.75 H2 : 1.93 CO : 0.52 COS : 0.02 CS2 : 0.05 この処理は下記の部材からなる装置を使用して行っ
た。
空気により燃料ガスを燃焼させるバーナーであって、
処理すべき残留ガスを導入する入口と出口とを有し、化
学量論量以下で機能するバーナー、 −水素化及び加水分解触媒の固定ベッドにより互いに
分離された入口及び出口を有し、その入口が管を介して
前記バーナーの出口に接続される水素化及び加水分解反
応器、 −間接的熱交換器の第1交換回路と、低圧蒸気発生熱交
換器と、空気冷却器(arorfrigrant))と、底
に液体用出口を備え上部にガス用出口を備える水噴霧カ
ラムとを直列に含む冷却アセンブリであって、前記第1
交換回路の入口が管を介して前記水素化及び加水分解反
応器の出口に接続されるようなアセンブリ、 −H2Sを硫黄に酸化する触媒の固定ベッドにより互いに
分離された入口及び出口を有する触媒酸化反応器であっ
て、その入口が前記冷却アセンブリの熱交換器の第2交
換回路を介して入口管により前記水噴霧カラムの上部の
出口に接続され、一方出口の先には管が延びてこの管の
上に硫黄凝縮器が配置され、前記入口管が熱交換器の下
流に配置された空気注入口と可変流量弁とを備え、この
弁が該酸化反応器の出口のモル比H2S:SO2を調節する調
整器によって制御されるような触媒酸化反応器、 −互いに並列に配置され且つ各々がCLAUS触媒の固定ベ
ッドにより互いに分離された入口及び出口を有するよう
な2つの触媒変換器からなる触媒変換例。これら2つの
変換器はクロックによりスイッチされる弁を介して、一
方が反応段階、即ち入口が前記触媒酸化反応器に接続さ
れた硫黄凝縮器の出口に接続され且つ出口が焼却器の入
口に接続される状態におかれ、他方が再生/冷却段階に
おかれる、即ち先ず再生回路内に配置され次いで冷却回
路内に配置されるという具合に交互に作動する。尚、前
記再生回路には非酸化作用掃気ガスを前記変換器を介し
て加熱器から硫黄凝縮器まで流し、再び加熱器に戻すよ
うに循環させる手段を含み、前記冷却回路はその回路に
配置された変換器を介して低温不活性ガスを循環させる
べく配置される。
水素化と加水分解とを組合わせた処理で使用する触媒
は、酸化コバルトと酸化モリブデンとを含浸したアルミ
ナからなる直径約5mmの玉で構成した。この玉は比表面
積が250m2/gであり、触媒の重量に対して1.75%のコバ
ルトと8%のモリブデンとを含んでいた。
H2Sを硫黄に酸化するための触媒は10重量%の硫酸カ
ルシウムで安定化した酸化チタンからなる直径4mmの押
出し体の層と、硫酸鉄を含浸した活性化アルミナからな
る直径4〜6mmの玉の層とを重ねたもので構成した(触
媒中の鉄含量は5重量%)。
CLAUS触媒は比表面積260m2/g、直径4〜6mmのアルミ
ナからなる玉で構成した。
233kモル/時の流量でバーナー内に注入した残留ガス
はこのバーナー内で約350℃の温度になり、この温度で
水素化/加水分解反応器内に流入した。この反応器では
SO2、S、CS2及びCOSのH2Sへの変換が実質的に完全に実
施され、この反応器から排出される気体排出物は約380
℃の温度を有し且つ硫黄含有化合物として実質的にH2S
しか含んでいなかった。この気体排出物は冷却アセンブ
リの熱交換器と蒸気発生交換器と空気冷却器とを通して
約80℃まで冷却され、この温度で前記アセンブリの水噴
霧カラム内に流入した。
前記カラムの上部からは約4.6容量%の水蒸気を含む
約35℃の冷却された気体排出物が流出した。
この冷却された排出物は冷却アセンブリの熱交換器で
再加熱され、次いでそのために設けた口部を介して空気
が7.61モル/時で加えられた。得られた混合物は200℃
の温度で触媒酸化反応器内に侵入した。酸化反応器内を
通過するガスと安定化した酸化チタンの層及び硫酸鉄含
浸アルミナ層との接触時間は夫々約3秒1.5秒であっ
た。酸化反応器内でのH2Sの交換率は約72%であり、こ
の反応器から流出するガス流は約295℃の温度を有し且
つH2S及びSO2をほぼ2:1に等しいH2S:SO2モル比で含む
と共に、或る程度の量の硫黄元素も含んでいた。
前記ガス流は酸化反応器に接続された硫黄凝縮器内で
130℃に冷却され、このガス流に含まれる硫黄の大部分
が凝縮によって分離された。このガス流は次いでCLAUS
反応段階で機能する触媒変換器に注入された。前記変換
器の出口からは、約135℃の温度を有し且つ全体で800容
量p.p.m.に等しい硫黄生成物を含む精製された残留ガス
が排出された。
再生段階と冷却段階とに順次おかれる前記変換器の中
に収容された硫黄を含む触媒の再生に使用する掃気ガス
は精製された残留ガスの一部分で構成し、再生回路の再
加熱器で300〜350℃にした後2600Nm3/時の流量で再生
段階の変換器に導入した。再生段階の変換器から排出さ
れた硫黄含有掃気ガスは次いで再生回路の硫黄凝縮器内
に流入し、該ガスに含まれる硫黄の大部分が凝縮により
分離されるようにそこで約130℃に冷却され、その後再
加熱器に戻って再生に再使用された。再生段階の変換器
から排出される掃気ガスが硫黄を実質的に含まないよう
になった時点で、処理すべき残留ガスを排出する硫黄ユ
ニットで処理された酸性ガスの一部分をこの掃気ガスに
注入して掃気ガスのH2S濃度を約10容量%にし、H2S含有
ガスによる触媒の掃気処理を該触媒の再活性化に十分な
時間にわたって実施した。
次いで、再生触媒を収容する変換器に約130℃のガス
流を通すことによって該触媒を約130℃に冷却した。こ
の冷却ガスは適切な温度に冷却した精製残留ガスの一部
分で精成し、これを2100Nm3/時の流量で冷却回路に流
した。この冷却ガスの水分は約5容量%であった。
触媒変換器は精製段階、即ち反応段階で30時間、再生
/冷却段階で30時間、但しこのうち10時間は冷却用、と
いう状態で交互に作動した。
H2Sの存在下で実施した再生の最終段階の時間は2時
間であった。
排出される残留ガスをこのような残留ガス処理法で処
理する硫黄工場は数箇月で99.70%の合計硫黄収率を示
した。
フロントページの続き (72)発明者 フィリップ、アンドレ フランス国、エフ‐64300・オルテ、アン パス・デ・ビオレット・2 (56)参考文献 特開 昭57−175710(JP,A) 特開 昭52−114593(JP,A) 特開 昭59−182205(JP,A) 特開 昭60−36309(JP,A)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】特にCLAUS式硫黄工場からの残留ガスのご
    とき残留ガスに含まれる硫黄化合物を硫黄の形態で回収
    しながら除去するために、処理すべきガスを水素化と加
    水分解を組合せた処理にかけ含まれる硫黄化合物をH2S
    の形態に統一し、次いでこの水素化及び加水分解処理の
    結果生じる気体排出物を冷却して約10容量%以下の水分
    含量を有する低水分気体排出物を製造し、この低水分気
    体排出物からH2S及びSO2をほぼ2:1に等しいH2S:SO2
    ル比で含みかつ160℃未満の温度を有するガス流を発生
    させ、該ガス流とCLAUS触媒とを生成した硫黄が該触媒
    上に保持されるように十分低い温度で接触してH2SとSO2
    との反応により硫黄を形成せしめ、硫黄含量の極めて低
    い精製残留ガスを排出し、硫黄を保持するCLAUS触媒を2
    00℃〜500℃の温度の非酸化作用ガスで定期的に掃気し
    て触媒上に保持された硫黄を蒸発させ、これにより触媒
    を再生し、その後160℃未満の温度の不活性ガスを用い
    てこの再生触媒を、H2S及びSO2含有ガス流と新たに接触
    させるのに必要な温度まで冷却することよりなる方法で
    あって、 H2S及びSO2含有ガス流が、全ての低水分気体排出物と該
    排出物に加えた調節量の遊離酸素含有ガスとを、150℃
    より高い温度でH2S酸化触媒と接触させながら通過させ
    てH2Sを部分的に酸化し、H2S及びSO2をほぼ2:1に等しい
    H2S:SO2モル比で含むとともに元素硫黄も含むガス流を
    形成することにより製造され; 前記モル比が、低水分気体排出物に加える遊離酸素含有
    ガスの流量を連続的に調製すること及び酸化により得ら
    れた気体排出物を160℃未満の温度に冷却し、この排出
    物に含まれる硫黄の大部分を凝縮によって分離すること
    により調節され;及び 再生CLAUS触媒の冷却に使用するガスが少なくとも触媒
    冷却処理の最終段階の間1〜50容量%の濃度で水蒸気を
    含むことを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】硫黄を保持するCLAUS触媒の再生に使用さ
    れる掃気ガスがH2,CO及びH2Sから選択した還元作用化合
    物を、少なくとも再生の最終段階の間、即ち触媒上に堆
    積した硫黄の大部分が蒸発した後で含むことを特徴とす
    る請求の範囲1に記載の方法。
  3. 【請求項3】再生に使用される掃気ガスに含まれる還元
    作用化合物の濃度が0.5〜25容量%であることを特徴と
    する請求の範囲第2に記載の方法。
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