JPH08324102A - インクジェット被記録材 - Google Patents
インクジェット被記録材Info
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- JPH08324102A JPH08324102A JP7136756A JP13675695A JPH08324102A JP H08324102 A JPH08324102 A JP H08324102A JP 7136756 A JP7136756 A JP 7136756A JP 13675695 A JP13675695 A JP 13675695A JP H08324102 A JPH08324102 A JP H08324102A
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Abstract
画像の均一性に優れたインクジェット用被記録材を提供
することを目的とする。 【構成】 本発明は、基材上に顔料を含んだ塗工層を設
けたインクジェット被記録材であって、該塗工層の成分
として、粒子径が1〜10μmである大きい粒子径を有
する顔料と粒子径が0.001〜0.04μmである細
かい粒子径を有する顔料との両者を、重量比で1:1〜
49:1の割合で、塗工層を形成する全顔料の重量に対
して90重量%以上となるように配合したインクジェッ
ト被記録材である。
Description
材に関するものであり、さらに詳しくは、優れた発色
性、解像性を有するとともに、印字面の記録画像の均一
性に優れるインクジェット被記録材に関するものであ
る。
液の小滴を発生、飛翔させ、被記録材に付着することに
より画像を得るものであり、容易に高品質、高解像度の
画像が得られるので近年急速に普及している。このイン
クジェット記録法に使用される被記録材としては、従
来、通常の紙が使用されてきた。しかし、インクジェッ
ト記録法における多色化や高速化などの要求が高まるに
つれて、被記録材に対しても高度な特性が求められるよ
うになった。具体的には、カラーグラビア印刷に匹敵す
る程度の色彩を発し、高解像度でかつ記録画像の保存性
にすぐれたものが必要とされている。このようなカラー
インクジェットプリンター用被記録材に必要とされる特
性としては、詳細には以下のような項目を挙げることが
できる。
は、インクドットの濃度が高く、色彩が明るく鮮やかに
発色されること。
体的には、インクの吸収がはやく、ドットが重なった場
合でも、先に打ち込まれたドットに流れだしたりにじん
だりしないこと。
には、インクドットが真円に近く、インクドットの縁が
滑らかであること。
には、記録画像が紫外線や空気中の酸素または水にさら
された場合であっても染料の堅牢性を低下させないこ
と。
は、インクのドット濃度・インクの吸収性が一定でむら
がないこと。
用被記録材の開発が進められている。
は、インク吸収性を低下させずに湿潤強度を向上させる
エピクロルヒドリン変性ポリアミド樹脂等の湿潤紙力増
強剤を内添して得られる低サイズ原紙に塗工紙製造用塗
料を薄く塗布した一般紙タイプのインクジェット記録用
紙が記載されている。又、特開昭55−5830号公報
には、支持体表面にインク吸収性の塗工層を設けたイン
クジェット記録用紙が開示され、特開昭61−6828
6号公報には高サイズ紙にシリカを含むインク吸収性の
塗工層を設けたものが開示されている。
53012号公報記載の一般紙タイプのインクジェット
用紙は、インクの吸収は速やかであるが、ドット周辺が
ぼけやすく、ドット濃度も低いという欠点がある。
昭61−68286号公報に記載の塗工層を設けたタイ
プのインクジェット用紙は、ドット径やドット濃度とい
う点では一般紙タイプのインクジェット用紙よりも改善
されてはいる。ところが、記録画像の均一性という点で
は、塗工層を設けたタイプの記録用紙によって均一性の
程度に差がみられるものの、一般紙タイプのものには遠
くおよばず、満足できる記録画像の均一性を有するイン
クジェット被記録材は得られていない。
層を設けたタイプのインクジェット用紙では、発色性や
解像性など前述の1〜4で列挙した性能と5の記録画像
の均一性とが両立しないという欠点がある。従って、本
発明は、これらの欠点を克服し、発色性や解像性などと
ともに記録画像の均一性に優れたインクジェット用被記
録材を提供することを目的とする。
に、本発明は、基材上に顔料を含んだ塗工層を設けたイ
ンクジェット被記録材であって、該塗工層の成分とし
て、粒子径が1〜10μmである大きい粒子径を有する
顔料と粒子径が0.001〜0.04μmである細かい
粒子径を有する顔料との両者を、重量比で1:1〜4
9:1の割合で、塗工層を形成する全顔料の重量に対し
て90重量%以上となるように配合したインクジェット
被記録材であることを特徴とする。
粒子径を有する顔料と細かい粒子径を有する顔料との粒
子径の比が、150〜2000:1の範囲であることを
特徴とする。
の顔料が、粒子径が10μm以下の顔料であることを特
徴とするものである。
ット被記録材に対してベタ印字を行った場合、ベタ印字
部に部分的に色が濃いところと薄いところがあり濃度や
色調が変化するというように記録画像に色ムラが起こら
ないことをいい、画質の優れた印字を行ううえに重要な
性質のひとつである。この記録画像の均一性という観点
で、従来のインクジェット被記録材について発色性や解
像性などとの関係を調べると次のようなことがわかる。
すなわち、1)普通紙タイプのインクジェット記録用紙
では発色性、解像性が十分なものが得られない。しか
し、記録画像の均一性という点では、高い均一性を有す
るものがあった。一方、2)塗工層を設けたタイプのイ
ンクジェット記録用紙では発色性、解像性は十分なもの
が得られる場合はあるが、記録画像の均一性という点で
は十分なものは得られていない。
性と、発色性や解像性などとの間に次のような関係があ
ることがわかった。すなわち、1)発色性が均一である
と、記録画像の均一性が向上する傾向があること。2)
しかし、著しく発色性が良いと、局所的な発色の差が著
しく、記録画像の均一性を低下させる傾向があること。
3)また、解像性が著しく良いと、ドット径が小さくな
りすぎベタ印字をした場合に表面をインクで覆いきれな
くなり記録画像の均一性が低下する傾向がみられるこ
と。4)一方、解像性が悪いと、ドット径が大きくなり
すぎベタ印字をした場合に必要以上に隣のドットと重な
ってしまい記録画像の均一性が低下する傾向がみられる
ことがわかった。
インクジェット被記録材を得るためには、適度なかつ実
用上満足できる発色性と解像性を有するものでなければ
ならず、このような観点から塗工層を構成する無機顔料
に着目し検討を行ったところ、1)発色性は塗工層を構
成する無機顔料の比表面積が大きな影響を与えている。
2)解像性は塗工層が十分なインク吸収性を持つ範囲で
は、顔料が小さいほどよい傾向がみられる。3)塗工層
が十分なインク吸収性を得るためには塗工層にある程度
の空隙が必要だと考えられるため粒径の異なる無機顔料
類を混合すると有効であるという知見を得、これに基づ
き本発明をなすに至った。以下、本発明について詳しく
説明する。
インクの吸収性を高め解像性や発色性などの記録画質を
向上させるものであり、このような目的が達成される顔
料を選ぶことが好ましい。このような顔料の種類として
は、例えば、シリカ、クレー、タルク、ケイソウ土、炭
酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、酸化亜
鉛、酸化チタン、サチンホワイト、ケイ酸アルミニウ
ム、リトポン等の無機系の白色顔料があげられる。
形成する際に、それぞれ顔料の粒子径により使い分け、
大きな粒子径を有する顔料と細かい粒子径を有する顔料
とを併用して用いることに特徴がある。
度や発色性に影響を与えるものである。本発明でいう大
きな粒子径を有する顔料としては、1μm以上の粒子径
を有する顔料が該当するが、粒子径が10μmを越える
ような顔料を用いると、塗工面の平滑性が低下する傾向
が見られるため、1〜10μm、好ましくは4〜8μm
の範囲のものを用いるのが好ましい。
顔料としては、粒子径が0.04μm以下の粒子径を有
するものが挙げられるが、粒子径が細かくなりすぎると
解像性や発色性が低下する傾向が見られ、また顔料自体
の取り扱いも困難となるため、0.001〜0.04μ
m、好ましくは0.005〜0.02μmの範囲の粒子
径を有する顔料を用いることが好ましい。
子径を有する顔料と細かい粒子径を有する顔料との粒子
径の比が重要となる。これは、本発明が粒子径の異なる
顔料を混合することによって、塗工層に生じた顔料間の
空隙によりインクの吸収性を高め、記録画像の均一性を
解決したものであるため、両者の顔料における粒子径の
比が空隙が生じるか否かに直接関連するためである。大
きい粒子径を有する顔料の細かい粒子径を有する顔料に
対する最適な粒子径の比は、150〜2000:1の範
囲、好ましくは150〜1500:1の範囲である。な
お、一般に、顔料はある程度の粒度分布をもち、粒子径
は一定の範囲の異なる値を有するものであり、配合した
すべての顔料の粒子径が上記の値に含まれいる必要はな
く、顔料の平均粒子径として示される値が上記の粒子径
比の範囲内となっていれば本発明の目的を達成すること
ができる。すなわち、これらの平均粒子径が上記の範囲
を逸脱する場合には得られる被記録材のインク吸収性が
低下し、記録画像の均一性が低下する傾向がみられる。
また、これらの顔料の粒子径の測定には、レ−ザ回転式
粒度分布計などの装置が用いられている。
性、解像度などのバランスにより達成されるものであ
り、これらに影響を与える顔料自体の性質や各々の顔料
の配合量も重要な因子となる。
保存性に影響を与えるものであり、比表面積が80m2
/g未満の場合は画像濃度が低下する傾向があり、ま
た、500m2 /gを越えると耐オゾン性が低下し、記
録画像の保存性が低下する傾向にあるため、80〜50
0m2 /g、好ましくは150〜400m2 /gの範囲
の比表面積を有する顔料を用いると、画像の発色性や保
存性に優れた被記録材が得られ、好ましいものとなる。
色性に影響を与える重要な物性のひとつである。一般的
には、吸油量が大きいほど高いインク吸収性が得られ、
吸油量が、150〜350ml/100gの範囲の顔料
を用いた場合に発色性の点で優れた被記録材が得られ
る。150ml/100g未満の場合には塗工層のイン
ク吸収性が低下する傾向を示し、一方、350ml/1
00gを越える場合には発色性が低下する傾向を示す。
積やインク吸収能などを考慮して2種類以上の顔料を選
んで用いるが、本発明では、上述のように大きな粒子径
を有する顔料と細かい粒子径を有する顔料とを組み合わ
せて用いるため、その配合割合および配合量が重要とな
る。
る顔料の量は、細かい粒子径を有する顔料の量よりも多
くしなければならない。これは、大きな粒子径を有する
顔料が塗工層中に空隙を形成するための核となるために
必要であり、実際に、細かい粒子径を有する顔料を大量
に用いると、インク吸収性とともに解像性が低下する傾
向がみられるためである。具体的にいえば、大きな粒子
径を有する顔料の細かい粒子径を有する顔料に対する配
合比が、重量比で1:1〜49:1の範囲のとき好まし
い結果が得られる。なお、この範囲外の場合、解像度や
記録画像の均一性が低下する傾向がみられる。
合した大きな粒子径を有する顔料と細かい粒子径を有す
る顔料とを、塗工層を形成する全顔料の重量に対して9
0重量%以上を占めるように塗工層中に添加しなければ
ならない。これは、大きな粒子径を有する顔料と細かい
粒子径を有する顔料とを混合したことによって塗工層中
に生じた空隙や顔料の配列状態が重要であり、90重量
%未満の状態では、もはやこのような塗工層の状態を維
持することが困難となり、記録画像の均一性が低下する
傾向がみられるようになるためである。
有する顔料は塗工層を構成する顔料全体に対して一般に
45〜98重量%、好ましくは60〜90重量%の範囲
で用いられる。
顔料および細かい粒子径を有する顔料に属さない、0.
04μmを越え1μm未満の粒子径を有する顔料を10
重量%を超えない範囲で、求められる性能に応じて補助
的に添加することができる。しかし、この0.04μm
を越え1μm未満の粒子径を有する顔料の代わりに10
μmを超える粒子径を有する顔料を用いた場合には、記
録画像の均一性が低下する傾向がみられるため、塗工層
に配合される顔料の粒子径はすべて10μm以下のもの
を用いることが好ましい結果を与える。
の大きい粒子径を有する顔料と細かい粒子径を有する顔
料とに、必要により中間の粒子径を有する顔料とを加
え、バインダーとともに混合して塗工液を調製し、得ら
れた塗工液を基材上に塗工し、乾燥して作製される。
ト紙、再生紙、上質紙、アート紙などのような紙、合成
紙、ポリエステルなのような樹脂フィルムがあげられ
る。
能力のある高分子であれば特に制限はなく、このような
ものとして、例えば、ポリビニルアルコール、澱粉、ゼ
ラチン、カゼイン、アラビアゴム、アルギン酸ソーダ、
カルボキシメチルセルロース、ポリクリル酸ソーダなど
のような水溶性高分子、SBRラテックス、NBRラテ
ックス、酢酸ビニルエマルジョンなどの水分散型高分
子、あるいは、ポリビニルブチラール、ポリビニルクロ
ライドなどのような有機溶剤可溶性樹脂があげられる
が、画像の光学濃度の点では、水溶性高分子を用いるこ
とが好ましい結果を与える。
顔料の総量に対して通常10〜200重量%の割合で用
いられ、特に、20〜100重量%の範囲がインク吸収
能の点において好ましい。配合量が10重量%未満の場
合、顔料を基材に接着させることができず、200重量
%を越える場合には、インク吸収性が低下し、また解像
性も低下する傾向がみられる。
ーター、キャストコーター等の公知の塗工装置を用い、
ついで、熱風乾燥機、熱ドラム、遠赤外線乾燥機などの
公知の乾燥装置で乾燥することにより被記録材が得られ
る。
50g/m2 、好ましくは、2〜10g/m2 である。
塗工量が、0.5g/m2 未満の場合は、基材を完全に
覆うことが難しくなり、50g/m2 を越える場合は、
塗工層の粉落ちが生じるようになる。
て顔料分散剤、保水剤、耐水化剤、増粘剤、離型剤、潤
滑剤、蛍光染料、紫外線吸収剤、筆記性改良剤等各種添
加剤を適宣併用することができる。
せるために、塗工層を設けた後、インク吸収能が低下し
ない程度に、スーパーカレンダー、グロスカレンダー等
で処理を施すことも差し支えない。
ンクジェット方式の記録に一般的に使用される水系のイ
ンクに適用することができる。このようなインクの成分
は、例えば、酸性染料や直接染料のような染料1〜5重
量%、ノズルの目詰まりを防止するためのジエチレング
リコールのような水溶性高沸点有機溶剤5〜60重量%
および水30〜80重量%を含んだ組成を有している。
詳しく説明する。
るアルミナゾル(製品名:AS−3、触媒化成社製、粒
子径:0.006〜0.02μm)6重量部、大きな粒
子径を有する顔料として合成シリカ(製品名:SYLC
IA450、富士シリシア工業社製、粒子径:5.2μ
m、比表面積:300m2 /g)9重量部およびヘキサ
メタリン酸ナトリウム(和光純薬社製)0.5重量部を
水85重量部にホモジナイザーを用いて分散させスラリ
ーを調製した。ついで得られたスラリー200重量部に
10重量%のポリビニルアルコール水溶液(製品名:P
VA117、クラレ社製)150重量部を添加し、スタ
ーラーで攪拌し塗工液を調製した。
22によるステキヒトサイズ度が27秒の原紙に乾燥後
の塗工量が7g/m2 となるようにバーコーターを用い
て塗工し、オーブンで乾燥(110℃、5分間)して塗
工層を設けインクジェット被記録材を作製した。
て、以下に示す方法に従って評価を行い、評価結果を表
1に示した。
社製)および専用インク(製品名:BJ CRG BC
−40Bk(ブラック)、BJ CRG BC−40C
(シアン)、BJ CRG BC−40M(マゼン
タ)、BJ CRGBC−40Y(イエロー)等、キヤ
ノン社製)を用いブラック、マゼンタ、シアン、イエロ
ー、レッド、ブルー、グリーンの各色についてベタパタ
ーンおよび6ポイントの文字を印字した。
度計(製品名:RD918、マクベス社製)を用いて測
定した。
部分の残り具合いを目視により以下の基準に従って判定
した。
プでない 4 2本の細線の区別は容易で、エッジもシャ−プであ
る 4 記録画像の均一性 3人のパネラ−の目視によって、ブラックのベタパター
ンの被記録部分の均一性を○(均一)又は×(不均一)
の2段階で評価し、以下の基準に従って判定した。
名:AS−3)の代わりに微粉無水水酸化アルミニウム
(製品名:アルミニウムオキサイドC、デグサ社製、粒
子径:0.013μm、比表面積:100±15m2 /
g)を6重量部用いて実施例1と同様にしてインクジェ
ット被記録材を作製し、評価した結果を表1に示す。
名:AS−3)の代わりに微粒球状シリカ(製品名:C
ataloid S−30L、触媒化成社製、粒子径:
0.01〜0.02μm)を6重量部用いて実施例1と
同様にしてインクジェット被記録材を作製し、評価した
結果を表1に示す。
SYLCIA450)の代わりに別の合成シリカ(製品
名:ミズカシールP−78A、水澤化学工業社製、粒子
径:3〜4μm、比表面積:300〜350m2 /g)
を9重量部用いて実施例1と同様にしてインクジェット
被記録材を作製し、評価した結果を表1に示す。
SYLCIA450)の代わりに別の合成シリカ(製品
名:ミズカシールP−78D、水澤化学工業社製、粒子
径:8±1μm、比表面積:300〜350m2 /g)
を9重量部用いて実施例1と同様にしてインクジェット
被記録材を作製し、評価した結果を表1に示す。
るアルミナゾル(製品名:AS−3、触媒化成社製、粒
子径:0.006〜0.02μm)6重量部、大きな粒
子径を有する顔料として合成シリカ(製品名:SYLC
IA450、富士シリシア工業社製、粒子径:5.2μ
m、比表面積:300m2 /g)8重量部および中間の
粒子径を有する顔料として炭酸カルシウム(製品名:B
rilliant−15、白石工業社製、粒子径:0.
55μm、比表面積:11.5m2 /g)を1重量部用
いて実施例1と同様にしてインクジェット被記録材を作
製し、評価した結果を表1に示す。
るアルミナゾル(製品名:AS−3、触媒化成社製、粒
子径:0.006〜0.02μm)6重量部、大きな粒
子径を有する顔料として合成シリカ(製品名:SYLC
IA450、富士シリシア工業社製、粒子径:5.2μ
m、比表面積:300m2 /g)8重量部および 中間
の粒子径を有する顔料として炭酸カルシウム、Bril
liant−15の代わりに合成シリカ、(製品名:ミ
ズカシールP−527、水澤化学工業社製、粒子径:
1.8μm、比表面積:30〜60m2 /g)を1重量
部用いて実施例1と同様にしてインクジェット被記録材
を作製し、評価した結果を表1に示す。
の原紙をそのまま、塗工層を設けないでインクジェット
被記録材として使用し、実施例1と同様にして評価を行
い、評価結果を表1に示した。
SYLCIA450)の代わりに別の合成シリカ(製品
名:ミズカシールP−78F、水澤化学工業社製、粒子
径:12μm、比表面積:320〜390m2 /g)を
9重量部用いて実施例1と同様にしてインクジェット被
記録材を作製し、評価した結果を表1に示す。
50)の代わりに別の微粒球状シリカ(製品名:Cat
aloid S−30L、触媒化成社製、粒子径:0.
01〜0.02μm)を9重量部用いて実施例1と同様
にしてインクジェット被記録材を作製し、評価した結果
を表1に示す。
るアルミナゾル(製品名:AS−3、触媒化成社製、粒
子径:0.006〜0.02μm)9重量部、大きな粒
子径を有する顔料として合成シリカ(製品名:SYLC
IA450、富士シリシア工業社製、粒子径:5.2μ
m、比表面積:300m2 /g)6重量部を用いて、実
施例1と同様にしてインクジェット被記録材を作製し、
評価した結果を表1に示す。
るアルミナゾル(製品名:AS−3、触媒化成社製、粒
子径:0.006〜0.02μm)6重量部、大きな粒
子径を有する顔料として合成シリカ(製品名:SYLC
IA450、富士シリシア工業社製、粒子径:5.2μ
m、比表面積:300m2 /g)8重量部および他の顔
料として合成シリカ(製品名:ミズカシールP−78
F、水澤化学工業社製、粒子径:12μm、比表面積:
320〜390m2 /g)1重量部を用いて実施例1と
同様にしてインクジェット被記録材を作製し、評価した
結果を表1に示す。
るアルミナゾル(製品名:AS−3、触媒化成社製、粒
子径:0.006〜0.02μm)6重量部、大きな粒
子径を有する顔料として合成シリカ(製品名:SYLC
IA450、富士シリシア工業社製、粒子径:5.2μ
m、比表面積:300m2 /g)8重量部および他の顔
料として合成シリカ(製品名:SYLCIA470、富
士シリシア工業社製、粒子径:12μm、比表面積:3
00m2 /g)1重量部を用いて実施例1と同様にして
インクジェット被記録材を作製し、評価した結果を表1
に示す。
び実施例から塗工層を設けることにより発色性と解像度
は大幅に改良されているが、記録画像の均一性は必ずし
も満足できるものではなく、実施例として示すように大
きな粒子径を有する顔料と細かい粒子径を有する顔料と
を特定の割合に混合して塗工層を形成した場合に、満足
すべき記録画像の均一性が達成されていることがわか
る。この理由は、定かではないが、大きな粒子径を有す
る顔料と細かい粒子径を有する顔料とを混合して塗工層
を形成することにより、塗工層中で両者の顔料間に空隙
が形成されるようになり、これがインクの吸収性を高
め、また、異なる粒子径を有する顔料が塗工層中で均一
に配列されているため、インクを打ち込んだときインク
の発色が均一に起こるようになる結果記録画像の均一性
が達成されるものと思われ、用いる顔料の粒子径が重要
であることが理解できる。
される塗工層の状態が重要であり、粒子径が10μmを
超える顔料を混合した場合には、塗工層表面の平滑性が
低下するとともに、塗工層に何等かのみだれが生じるた
め記録画像の均一性は低下する傾向がみられる(比較例
5および6)。一方、実施例6、7で示されるように1
0μmを超えない顔料の場合には、このような問題は生
じない。なお、実施例6は、本発明でいう大きな粒子径
を有する顔料ではなく、中間の粒子径を有する顔料を第
3成分として加えても、記録画像の均一性に優れる被記
録材を得ることができることがわかる。
たときは、発色性が低下する傾向が認められる(比較例
3)が、この傾向は実施例3でもみられるが、大きな粒
子径を有する顔料を加えることにより発色性の低下は少
なく、実用上十分な発色性を有する被記録材が得られて
いる。なお、発色性を考慮すると、実験結果より0.0
06〜0.02μmの範囲の粒子径を有する顔料を用い
ることが好ましいことがわかる。
れていた、優れた発色性や解像性などを有し、さらに印
字部分に色むらのない記録画像の均一性にも優れたイン
クジェット用被記録材が得られる。
Claims (3)
- 【請求項1】 基材上に顔料を含んだ塗工層を設けたイ
ンクジェット被記録材であって、該塗工層の成分とし
て、粒子径が1〜10μmである大きい粒子径を有する
顔料と粒子径が0.001〜0.04μmである細かい
粒子径を有する顔料との両者を、重量比で1:1〜4
9:1の割合で、塗工層を形成する全顔料の重量に対し
て90重量%以上となるように配合したインクジェット
被記録材。 - 【請求項2】 さらに、大きい粒子径を有する顔料の細
かい粒子径を有する顔料に対する粒子径の比が、150
〜2000:1の範囲であることを特徴とする請求項1
に記載のインクジェット被記録材。 - 【請求項3】 該塗工層に含まれるすべての顔料が、粒
子径が10μm以下の顔料からなることを特徴とする請
求項1または2に記載のインクジェット被記録材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13675695A JP3802103B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | インクジェット被記録材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13675695A JP3802103B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | インクジェット被記録材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08324102A true JPH08324102A (ja) | 1996-12-10 |
JP3802103B2 JP3802103B2 (ja) | 2006-07-26 |
Family
ID=15182774
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13675695A Expired - Lifetime JP3802103B2 (ja) | 1995-06-02 | 1995-06-02 | インクジェット被記録材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3802103B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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