JPH08322041A - ブロック歪み除去装置 - Google Patents

ブロック歪み除去装置

Info

Publication number
JPH08322041A
JPH08322041A JP15094495A JP15094495A JPH08322041A JP H08322041 A JPH08322041 A JP H08322041A JP 15094495 A JP15094495 A JP 15094495A JP 15094495 A JP15094495 A JP 15094495A JP H08322041 A JPH08322041 A JP H08322041A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
class
block distortion
circuit
image information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP15094495A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3627291B2 (ja
Inventor
Masashi Uchida
真史 内田
Tetsujiro Kondo
哲二郎 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP15094495A priority Critical patent/JP3627291B2/ja
Publication of JPH08322041A publication Critical patent/JPH08322041A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3627291B2 publication Critical patent/JP3627291B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 モザイク化された画像からブロック歪みを除
去した画像を得る。 【構成】 入力ディジタル画像信号がブロック化回路1
2を介してモザイク化回路13へ供給され、その出力は
デ・ブロック化回路14へ供給され、モザイクが含まれ
るディジタル画像信号が画素データ抽出回路15へ供給
される。ADRC回路16では、そのディジタル画像信
号が圧縮され、クラスコード発生回路17において、ク
ラスコードが発生される。正規方程式加算回路19で
は、入力ディジタル画像信号と、画素データ抽出回路1
5からのディジタル画像信号と、クラスコードから正規
方程式の加算が行われ、予測係数決定回路21におい
て、予測係数が決定される。その予測係数は、クラス毎
にメモリ22へ格納される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えばモザイク化さ
れた画像のようなブロック歪みが存在する画像を、ブロ
ック歪みを除去した視覚的に良好な画像に変換するよう
なブロック歪み除去装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ディジタルビデオ信号を記録、伝送する
ときには、その情報量の多さ故に高能率符号化によっ
て、ディジタルビデオ信号を圧縮するのが一般的になり
つつある。高能率符号化としては、DCT(Discrete C
osine Transform )、ADRC(Adaptive Dynamic Ran
ge Coding )などのブロック変換符号化が知られてい
る。
【0003】例えば、DCTによる符号化方式は、1フ
レームのテレビジョン信号を水平方向のn画素×m画素
からなる複数個の小ブロックに分割し、各ブロックに対
してDCTを施し、その結果得られた直流成分の係数デ
ータと、複数個の交流成分の係数データを出現確率に応
じてビット長の異なるエントロピー符号、例えばハフマ
ンコードに変換して記録、伝送することにより情報量を
圧縮しようとするものである。
【0004】記録、伝送のためのレートが、もともとの
画像の持つ情報量に比べてある程度以上多い場合は、圧
縮によって情報量の削減を行っても画質的にはほとんど
劣化が生じない。一方、記録、伝送のためのレートが低
い場合は、大幅な情報量削減が必要になり、そのため画
質の劣化が生じてくる。
【0005】画質劣化の様子は高能率符号化の種類によ
り多少異なる。例えば、DCTによる圧縮では、圧縮比
が高くなると、高域の情報から削除していくため、画像
のボケ感が強まり、またエッジ近傍にモスキートノイズ
と呼ばれる特徴的な劣化が生じる。
【0006】さらに、非常に低レートの圧縮を行った場
合、画像全体にブロックの境界が目立つ、いわゆるブロ
ック歪みが生じ、画面がモザイク状になり、視覚的に劣
化が目立つ。DCTに限らずADRCにおいて、割り当
て量子化ビット数を非常に少なくした場合でも同様にブ
ロック歪みが生じる。このように、圧縮率を高くした場
合のブロック歪みの発生は、ブロック符号化共通の現象
である。
【0007】これに対し、従来から行われているブロッ
ク歪み軽減法のほとんどは、ローパスフィルタや線形補
間などの手法により、信号の帯域を落とし、ブロック境
界を目立たなくするという手法であった。しかしなが
ら、この手法によると、視覚的に画像のボケが増し、必
ずしも満足できる復元画像を得られないという問題点が
あった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、この発明
は、上述の問題点に鑑みてなされたものであり、ローパ
スフィルタや線形補間などの単純に帯域を落とす手法に
よらず、ブロック歪みを除去できるようなブロック歪み
除去装置の提供を目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、入力ディジタル画像信号中のブロック歪みを除去し
た画像信号に変換するようにしたブロック歪み除去装置
において、外部から供給された画像情報から所定の位置
の画像データを切り出す画像切り出し手段と、画像切り
出し手段により抽出された画像情報のレベル分布のパタ
ーンを検出し、このパターンに基づいて、その画像情報
が属するクラスを決定してクラス検出情報を出力するク
ラス検出手段と、検出されたクラス検出手段の結果から
最終的なクラスを決定するクラスコード発生手段と、外
部から供給された画像情報を、ブロック歪みを除去した
画像情報に変換するための情報である推定式の係数デー
タがクラス毎に記憶されており、クラス検出手段からの
クラス検出情報に応じて係数データを出力する係数デー
タ記憶手段と、係数データ記憶手段から供給された係数
データに応じて、推定演算を行い供給された画像情報
を、ブロック歪みを除去した画像情報に変換して出力す
る画像変換手段とを有することを特徴とするブロック歪
み除去装置である。
【0010】請求項3に記載の発明は、入力ディジタル
画像信号中のブロック歪みを除去した画像信号に変換す
るようにしたブロック歪み除去装置において、外部から
供給された画像情報から所定の位置の画像データをブロ
ック化するブロック化手段と、ブロック化がなされた画
像データをモザイク化するモザイク化手段と、モザイク
化がなされた画像データを画像情報とするためのブロッ
ク分解手段と、ブロック分解がなされた画像情報から所
定の位置の画像データを切り出す画像切り出し手段と、
画像切り出し手段により抽出された画像情報のレベル分
布のパターンを検出し、このパターンに基づいて、その
画像情報が属するクラスを決定してクラス検出情報を出
力するクラス検出手段と、検出されたクラス検出手段の
結果から最終的なクラスを決定するクラスコード発生手
段と、外部から供給された画像情報と、ブロック分解が
なされた画像情報とからブロック歪みを除去した画像情
報に変換するための情報である推定式の係数データを生
成する係数データ生成手段と、係数データがクラス毎に
記憶されている係数データ記憶手段とからなることを特
徴とするブロック歪み除去装置である。
【0011】
【作用】この発明に係るブロック歪み除去装置は、入力
ディジタル画像信号から、ブロック歪みを除去しようと
する対象ブロックの近傍のブロックの画素データを用い
て、レベル分布のパターンを検出を行い、クラス分類を
行う。一方、係数データ記憶手段には外部から供給され
たモザイク化された画像情報を、ブロック歪みを除去し
た画像情報に変換するための情報である線形推定式の係
数データがクラス毎に記憶されており、この係数データ
は、クラス検出情報に応じて出力される。そして、推定
演算手段が、係数データ記憶手段から供給された係数デ
ータに応じて、外部から供給されたモザイク化された画
像情報を、ブロック歪みを除去した画像情報に変換す
る。
【0012】
【実施例】以下、この発明に係るブロック歪み除去装置
の一実施例について図面を参照しながら詳細に説明す
る。図1は、この一実施例、すなわちブロック歪み除去
装置の信号処理の概略的構成を示す。1で示す入力端子
から、外部から供給される画像情報として、ディジタル
化された画像信号が供給される。なお、ここで供給され
る画像信号は、モザイク状の画像信号、すなわち小ブロ
ックに分割され、その各ブロックが同一の輝度値を持つ
信号とする。ただし、この発明は、同一の輝度値に限定
されず、ブロック内の輝度値の変化が非常に少ない画像
も、モザイク化された画像として、処理の対象とするこ
とができる。
【0013】入力端子1から供給された画像信号は、画
素データ抽出回路2に供給される。画素データ抽出回路
2は、ブロック歪みを除去する対象ブロックの近傍デー
タのレベル分布をパターン化するために必要な画素デー
タを抽出する働きをする。この実施例では、図3に示す
ようにブロック歪みを除去する対象ブロックB(0,0)
その周辺の8ブロック(B(-1,-1) 〜B(1,1) )からそ
れぞれ1画素、計9画素(x1 〜x9 )を抽出する。モ
ザイクデータであり、ブロック内の輝度値は均一である
から、取り出す画素の位置は所定のブロック内であれば
どこでも良い。画素データ抽出回路2の出力信号は、A
DRC回路3に供給される。
【0014】ADRC回路3は、供給された画素データ
の空間内波形を少ないビット数によりパターン化し、そ
の波形のクラス分類を行うことを目的として、画素デー
タ抽出回路2から供給される9画素からなる画素データ
を、例えば8ビットのデータから2ビットのデータに圧
縮するような演算を行う。
【0015】本来、ADRC(Adaptive Dynamic Range
Coding )は、ディジタルVTR用の高能率符号化用に
開発された適応的量子化法であるが、信号レベルの局所
的なパターンを短い語長で効率的に表現できるので、こ
の実施例では信号パターンのクラス分類のためのコード
発生に用いている。ADRC回路3は、領域内のダイナ
ミックレンジをDR、ビット割当をn、領域内画素のデ
ータレベルをL、再量子化コードをQとして以下の式
(1)により、領域内の最大値MAXと最小値MINと
の間を指定されたビット長で均等に分割して再量子化を
行う。
【0016】 DR=MAX−MIN+1 Q=〔(L−MIN+0.5)・2n /DR〕 (1) ただし、〔 〕は、切り捨てを意味する。
【0017】この実施例では、画素データ抽出回路2に
より抽出された9画素のデータを、各2ビットに圧縮す
るものとする。圧縮されたデータをそれぞれq1 〜q9
とする。また、その際検出されたダイナミックレンジD
Rを予め用意した以下に示すようなしきい値により、4
レベルのDR-classを算出する。
【0018】 ダイナミックレンジDR≦8の場合 :DR-class0 ダイナミックレンジDR≦16の場合:DR-class1 ダイナミックレンジDR≦36の場合:DR-class2 ダイナミックレンジDR>36の場合:DR-class3 ADRC回路3の出力信号、すなわち各2ビットに圧縮
された画素データq1 〜q9 およびDR-classは、クラ
スコード発生回路4に供給される。
【0019】クラスコード発生回路4は、ADRC回路
3から供給されるパターン圧縮データq1 〜q9 および
DR-classに基づいて以下の式(2)の演算を行うこと
により、抽出された画素データが属するクラスを検出
し、そのクラスを示すクラスコードclass をROMテー
ブル5に供給する。このクラスコードclass は、ROM
テーブル5からの読み出しアドレスを示すものとなって
いる。
【0020】
【数1】 この実施例では、nは9、pは2である。
【0021】ROMテーブル5には、モザイク化した後
のデータのパターンとモザイク化する前のデータの関係
を学習することにより、線形推定式を用いて、モザイク
化されたデータに対応するモザイク化する前のデータを
推定演算するための係数データが各クラス毎に記憶され
ている。この実施例においては、係数データは、ブロッ
ク内の各画素位置に対応した形で、すなわち4×4のブ
ロックであれば16組の係数が独立に用意されている。
なお、ROMテーブル5に記憶されている係数データの
作成方法については後述する。ROMテーブル5から
は、クラスコードclass で示されるアドレスから、その
クラスの係数データであるwi(class)が読み出される。
この係数データは、推定演算回路7に供給される。
【0022】一方、画素データ抽出回路2で切り出され
た9つの画素データx1 〜x9 も、ADRC回路3、ク
ラスコード発生回路4およびROMテーブル5に要する
時間だけ、信号を遅延させる働きをする遅延回路6を介
して推定演算回路7に供給される。推定演算回路7は、
画素データ抽出回路2から供給される画素データとRO
Mテーブル5から供給される係数データに基づいて、入
力されたモザイク化された画像のモザイクを除去する
(ブロック歪みを除去する)変換処理を行う。
【0023】より具体的には、推定演算回路7は、画素
データ抽出回路2から供給されるデータであるx1 〜x
9 と、クラスコード発生回路4により決定されたclass
に対応する形でROMテーブル5より供給された係数デ
ータであるw1 〜w9 により、推定する画素の画素位置
ごとに用意された係数を用いて演算を行うことにより、
入力されたモザイク化された画像のブロック歪みを除去
する処理を行う。ブロック歪み対象ブロックB(0,0)
画素が図4に示すようにy1 〜y16であった場合、推定
演算式は以下のようになる。
【0024】 y1 =w1(y1) 1 +w2(y1) 2 +・・・+w9(y1) 9 2 =w1(y2) 1 +w2(y2) 2 +・・・+w9(y2) 9 ・・・ y16=w1(y16)1 +w2(y16)2 +・・・+w9(y16)9 (3) 推定演算回路7の出力信号は、ブロック歪みの除去が完
了した信号であり、出力端子8を介して出力され、例え
ばテレビジョン受像機に供給される。
【0025】このように、モザイク化された画像データ
に対応する、モザイク化される前の画像データを推定す
るための係数データを各クラス毎に予め学習により求め
た上で、ROMテーブル5に記憶しておき、入力される
画像データおよびROMテーブル5から読み出した係数
データに基づいて演算を行う。そして、入力された画像
データに対応するブロック歪みを除去した画像データ形
成して出力することにより、入力される画像データを単
に帯域制限処理したのとは異なり、実際のモザイク化さ
れる前の画像データにより近いデータを出力することが
出来る。
【0026】上述のように、対象ブロックB(0,0) 内の
16個の画素の値がブロック歪みを除去することができ
る。残りの8個のブロックについていは、対象ブロック
(0,0) に関して得られた画素の値y1 〜y16の平均値
によって、8個のブロック内の画素の値が置き換えられ
る。すなわち、この一実施例では、(3×3)=9個の
ブロック毎にブロック歪みの除去の処理がなされる。も
ちろん、処理が複雑となるが入力画像データに対して、
(3×3)=9個のブロックの領域をオーバーラップさ
せて、全てのブロックについてブロック歪みの除去を行
うようにしても良い。
【0027】続いて、ROMテーブル5に格納される係
数データの作成方法について図2を用いて説明する。係
数データを学習によって得るためには、まず、既に知ら
れている画像信号に対応した、モザイク画像を形成す
る。具体的には、図2に示すように、入力端子11を介
して供給される画像信号をブロック化回路12により小
ブロックに分割し、さらにモザイク化回路13により、
各ブロック内の輝度値をブロック毎の平均値に置き換え
る、すなわちモザイク化する。モザイク化された信号を
デ・ブロック化回路14により、ブロックの順序の画素
データをラスター走査の順序に変換する。これらの処理
により、モザイク化された画像信号は、画素データ抽出
回路15に供給される。
【0028】画素データ抽出回路15に供給された画像
信号から、クラス分類のために必要なデータ切り出しが
行われる。具体的には、画素データ抽出回路15は、先
に説明した画素データ抽出回路2と同一の働きをするも
のである。画素データ抽出回路15により切り出された
画素データは、ADRC回路16に供給される。
【0029】ADRC回路16は、領域毎に供給される
画素データの1次元的あるいは2次元的なレベル分布の
パターンを検出するとともに、上述のように各領域の全
てのデータあるいは一部のデータを、例えば8ビットの
ディジタル画像データから2ビットのデータに圧縮する
ような演算を行うことによりパターン圧縮データを形成
し、このパターン圧縮データをクラスコード発生回路1
7に供給する。ADRC回路16は、先に説明したAD
RC回路3と同一のものである。
【0030】クラスコード発生回路17は、先に説明し
たクラスコード発生回路4と同一のものであり、ADR
C回路16から供給されるパターン圧縮データに基づい
て式(2)の演算を行うことにより、抽出された画素デ
ータが属するクラスを検出し、そのクラスを示すクラス
コードを出力するものである。クラスコード発生回路1
7は、クラスコードを正規方程式加算回路19に出力す
る。
【0031】一方、画素データ抽出回路15から供給さ
れたデータは、タイミング合わせのために用意された遅
延回路18を介して、正規方程式加算回路19に供給さ
れる。このデータは、推定演算に使用するためのもので
あり、この実施例では、クラス分類に使用する画素と推
定演算に使用する画素が同一であるため、画素データ抽
出回路15は、クラス分類に使用する画素の抽出と、推
定演算に使用する画素の抽出を兼ねるという構造になっ
ている。
【0032】ここで、正規方程式加算回路19の説明の
ために、複数個のモザイク化された画素からブロック歪
みを除去した画素への変換式の学習とその予測式を用い
た信号変換について述べる。以下では、説明のために画
素をより一般化してn画素による予測を行う場合につい
て説明する。
【0033】モザイク化された画素レベルをそれぞれ、
1 、・・・、xn とし、変換後の画素レベルをyとし
たとき、クラス毎に係数w1 、・・・、wn によるnタ
ップの線形推定式を設定する。これを式(4)に示す。
学習前は、wi が未定係数である。
【0034】 y=w1 1 +w2 2 +・・・+wn n (4)
【0035】学習は、クラス毎に複数の信号データに対
して行う。データ数がmの場合、式(4)に従って、以
下に示す式(5)が設定される。
【0036】 yk =w1 k1+w2 k2+・・・+wn kn (5) (k=1、2、・・・m)
【0037】m>nの場合、w1 、・・・、wn は一意
に決まらないので、誤差ベクトルeの要素を式(6)で
定義して、式(7)を最小にする係数を求める。いわゆ
る、最小二乗法による解法である。
【0038】 ek =yk −{w1 k1+w2 k2+・・・+wn kn} (6) (k=1、2、・・・、m)
【0039】
【数2】
【0040】ここで、式(7)のwi による偏微分係数
を求める。それは式(8)を0にするように、各wi
求めればよい。
【0041】
【数3】
【0042】以下、式(9)、式(10)のように、X
iji を定義すると、式(8)は、行列を用いて式(1
1)に書き換えられる。
【0043】
【数4】
【0044】
【数5】
【0045】
【数6】
【0046】この方程式は、一般に正規方程式と呼ばれ
ている。正規方程式加算回路19は、クラスコード発生
回路17から供給されたクラスコードと、画素データ抽
出回路15より供給されたモザイク化された画素データ
1 、・・・、xn と、入力端子21よりタイミング合
わせのために用意された遅延回路20を介して供給され
たモザイク化前の画素データとを用いて、この正規方程
式の加算を行う。
【0047】すべてのトレーニングデータの入力が終了
した後、正規方程式加算回路19は、予測係数決定回路
21に正規方程式データを出力する。予測係数決定回路
21は、正規方程式を掃き出し法などの一般的な行列解
法を用いて、wi について解き、予測係数を算出する。
予測係数決定回路21は、算出された予測係数をメモリ
22に書き込む。
【0048】以上のようにトレーニングを行った結果、
メモリ22には、クラス毎にモザイク化された画素デー
タからブロック歪みを除去したデータyを推定するため
の、統計的にもっとも真値に近い推定が出来る予測係数
が格納される。このメモリ22に格納されたデータテー
ブルが、上述した実施例の発明のブロック歪み除去装置
において使用されるROMテーブル5である。以上の処
理により、線形推定式により、モザイク化された画素デ
ータからブロック歪みを除去したデータ作成するための
係数データの学習が終了する。
【0049】なお、上述の実施例の説明では、空間波形
を少ないビット数でパターン化する情報圧縮手段とし
て、ADRCを設けることにしたが、これは一例であ
り、信号波形のパターンの少ないクラスで表現できるよ
うな情報圧縮手段であれば何を設けるかは自由であり、
例えばDPCM(予測符号化)やVQ(ベクトル量子
化)などの圧縮手段を設けても良い。
【0050】さらに、上述の実施例の説明では、簡単の
ため、完全にモザイク化された画像データからのブロッ
ク歪みの除去を対象としたが、DCTの直流成分のみが
記録/伝送されているブロックあるいはADRCの0ビ
ット割り当てのブロックは、これと全く同じ処理で、ブ
ロック歪みの除去が実現できる。また、わずかに信号変
化のあるブロックに関してもこの方式を応用することに
より、ブロック歪みの除去が実現できる。
【0051】
【発明の効果】この発明に依れば、原画像とモザイク化
されたデータとの間の関係を線形一次式を用いて、処理
対象ブロックの近傍画像データのレベル分布のパターン
によりクラス分類した各クラス毎に、最小二乗法を用い
て解き、モデル化し、推定演算式の係数を決定し、その
係数を用いて変換を行う。そのため従来よりも高性能な
ブロック歪みの除去が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係るブロック歪み除去装置の一実施
例のブロック図である。
【図2】この発明に係る変換のための係数テーブルを作
成する一実施例を示すブロック図である。
【図3】クラス分類および推定演算に使用する画素の説
明のための図である。
【図4】推定する画素の説明のための図である。
【符号の説明】
12 ブロック化回路 13 モザイク化回路 14 デ・ブロック化回路 15 画素データ抽出回路 16 ADRC回路 17 クラスコード発生回路 18、20 遅延回路 19 正規方程式加算回路 21 予測係数決定回路 22 メモリ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ディジタル画像信号中のブロック歪
    みを除去した画像信号に変換するようにしたブロック歪
    み除去装置において、 外部から供給された画像情報から所定の位置の画像デー
    タを切り出す画像切り出し手段と、 上記画像切り出し手段により抽出された画像情報のレベ
    ル分布のパターンを検出し、このパターンに基づいて、
    その画像情報が属するクラスを決定してクラス検出情報
    を出力するクラス検出手段と、 上記検出されたクラス検出手段の結果から最終的なクラ
    スを決定するクラスコード発生手段と、 上記外部から供給された画像情報を、ブロック歪みを除
    去した画像情報に変換するための情報である推定式の係
    数データが上記クラス毎に記憶されており、上記クラス
    検出手段からのクラス検出情報に応じて上記係数データ
    を出力する係数データ記憶手段と、 上記係数データ記憶手段から供給された係数データに応
    じて、推定演算を行い供給された画像情報を、ブロック
    歪みを除去した画像情報に変換して出力する画像変換手
    段とを有することを特徴とするブロック歪み除去装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のブロック歪み除去装置
    において、 上記入力ディジタル画像信号がモザイク化された画像信
    号であることを特徴とするブロック歪み除去装置。
  3. 【請求項3】 入力ディジタル画像信号中のブロック歪
    みを除去した画像信号に変換するようにしたブロック歪
    み除去装置において、 外部から供給された画像情報から所定の位置の画像デー
    タをブロック化するブロック化手段と、 上記ブロック化がなされた画像データをモザイク化する
    モザイク化手段と、 上記モザイク化がなされた画像データを画像情報とする
    ためのブロック分解手段と、 上記ブロック分解がなされた画像情報から所定の位置の
    画像データを切り出す画像切り出し手段と、 上記画像切り出し手段により抽出された画像情報のレベ
    ル分布のパターンを検出し、このパターンに基づいて、
    その画像情報が属するクラスを決定してクラス検出情報
    を出力するクラス検出手段と、 上記検出されたクラス検出手段の結果から最終的なクラ
    スを決定するクラスコード発生手段と、 上記外部から供給された画像情報と、上記ブロック分解
    がなされた画像情報とからブロック歪みを除去した画像
    情報に変換するための情報である推定式の係数データを
    生成する係数データ生成手段と、 上記係数データがクラス毎に記憶されている係数データ
    記憶手段とからなることを特徴とするブロック歪み除去
    装置。
JP15094495A 1995-05-25 1995-05-25 ブロック歪み除去装置および方法 Expired - Lifetime JP3627291B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15094495A JP3627291B2 (ja) 1995-05-25 1995-05-25 ブロック歪み除去装置および方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15094495A JP3627291B2 (ja) 1995-05-25 1995-05-25 ブロック歪み除去装置および方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004306301A Division JP3945503B2 (ja) 2004-10-21 2004-10-21 係数データ生成装置および方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08322041A true JPH08322041A (ja) 1996-12-03
JP3627291B2 JP3627291B2 (ja) 2005-03-09

Family

ID=15507836

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15094495A Expired - Lifetime JP3627291B2 (ja) 1995-05-25 1995-05-25 ブロック歪み除去装置および方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3627291B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990006985A (ko) * 1997-06-18 1999-01-25 크롤 티모시 렉스 모자이크 영상의 유손실 압축 방법 및 프로세서
WO2001086820A1 (en) * 2000-05-09 2001-11-15 Sony Corporation Data processing device and data processing method, and recorded medium
WO2002060069A1 (en) * 2001-01-25 2002-08-01 Sony Corporation Data processing apparatus
US7082220B2 (en) 2001-01-25 2006-07-25 Sony Corporation Data processing apparatus
US7650043B2 (en) 2003-08-11 2010-01-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of reducing blocking artifacts from block-coded digital images and image reproducing apparatus using the same
JP2010514246A (ja) * 2006-12-18 2010-04-30 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 画像圧縮及び伸張
US7729558B2 (en) 2002-11-20 2010-06-01 Sony Corporation Image signal, processing device and processing method, coefficient data generation device and generation method used for the same, program for executing the methods and computer readable medium containing the program

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990006985A (ko) * 1997-06-18 1999-01-25 크롤 티모시 렉스 모자이크 영상의 유손실 압축 방법 및 프로세서
US7336829B2 (en) 2000-05-09 2008-02-26 Sony Corporation Data processing apparatus and method and recording medium
US7283678B2 (en) 2000-05-09 2007-10-16 Sony Corporation Data processing apparatus and method and recording medium
WO2001086820A1 (en) * 2000-05-09 2001-11-15 Sony Corporation Data processing device and data processing method, and recorded medium
US7035471B2 (en) 2000-05-09 2006-04-25 Sony Corporation Data processing device and data processing method and recorded medium
US7289671B2 (en) 2000-05-09 2007-10-30 Sony Corporation Data processing apparatus and method and recording medium
US7206452B2 (en) 2000-05-09 2007-04-17 Sony Corporation Data processing apparatus and method and recording medium
US7082220B2 (en) 2001-01-25 2006-07-25 Sony Corporation Data processing apparatus
WO2002060069A1 (en) * 2001-01-25 2002-08-01 Sony Corporation Data processing apparatus
JP2002223167A (ja) * 2001-01-25 2002-08-09 Sony Corp データ処理装置およびデータ処理方法、並びにプログラムおよび記録媒体
JP4507046B2 (ja) * 2001-01-25 2010-07-21 ソニー株式会社 データ処理装置およびデータ処理方法、並びにプログラムおよび記録媒体
US7729558B2 (en) 2002-11-20 2010-06-01 Sony Corporation Image signal, processing device and processing method, coefficient data generation device and generation method used for the same, program for executing the methods and computer readable medium containing the program
US7650043B2 (en) 2003-08-11 2010-01-19 Samsung Electronics Co., Ltd. Method of reducing blocking artifacts from block-coded digital images and image reproducing apparatus using the same
JP2010514246A (ja) * 2006-12-18 2010-04-30 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ 画像圧縮及び伸張
US9786066B2 (en) 2006-12-18 2017-10-10 Koninklijke Philips N.V. Image compression and decompression

Also Published As

Publication number Publication date
JP3627291B2 (ja) 2005-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1138152B8 (en) Method and apparatus for performing hierarchical motion estimation using nonlinear pyramid
KR101031740B1 (ko) 화상 신호의 처리 장치 및 처리 방법, 그에 사용되는 계수 데이터의 생성 장치 및 생성 방법, 및 각 방법을 실행하기 위한 프로그램을 기록한 컴퓨터 판독 가능한 매체
EP1213928A2 (en) Image coding/decoding method, image coding apparatus and image decoding apparatus
JPH08154251A (ja) 画像信号補間装置
JP3627291B2 (ja) ブロック歪み除去装置および方法
JP4552261B2 (ja) ディジタル情報変換装置および方法、並びに画像情報変換装置および方法
US8144779B2 (en) Apparatus and method for detecting motion vector, program, and recording medium
US7570821B2 (en) Apparatus and method for image coding
JP3946781B2 (ja) 画像情報変換装置及び方法
JP2723867B2 (ja) 画像信号復号化装置
JP3747970B2 (ja) 画像符号化装置および画像符号化方法、画像復号化装置および画像復号化方法
JP3736291B2 (ja) 画像信号復号化装置および方法
JP3724008B2 (ja) 画像情報変換装置および係数データ作成装置
JP3945503B2 (ja) 係数データ生成装置および方法
JP4552262B2 (ja) ノイズ低減装置および方法
JP3371159B2 (ja) ディジタル画像信号処理装置および処理方法
JPH0888849A (ja) 画像信号処理方法及び画像信号伝送装置
JP4083043B2 (ja) 符号化ノイズ除去装置
JP4078652B2 (ja) 画像信号復号装置及び画像信号復号方法
JP4552263B2 (ja) ディジタル信号処理装置および方法、並びにディジタル画像信号処理装置および方法
JP3831955B2 (ja) クラス分類適応処理装置および方法
JP4552264B2 (ja) エラー修整装置および方法
US20070274397A1 (en) Algorithm for Reducing Artifacts in Decoded Video
JP4001143B2 (ja) 係数生成装置および方法
JPH09307903A (ja) 多階調画像符号化方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041021

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20041116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20041129

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20071217

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081217

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091217

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101217

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111217

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121217

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121217

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131217

Year of fee payment: 9

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term