JPH08321916A - 原稿読取装置 - Google Patents

原稿読取装置

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JPH08321916A
JPH08321916A JP12478095A JP12478095A JPH08321916A JP H08321916 A JPH08321916 A JP H08321916A JP 12478095 A JP12478095 A JP 12478095A JP 12478095 A JP12478095 A JP 12478095A JP H08321916 A JPH08321916 A JP H08321916A
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lever
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JP12478095A
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Inventor
Satoshi Kitaoka
聡 北岡
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、圧接する密着イメージセンサおよ
び読取ローラの間に原稿を通紙搬送して原稿画像を読み
取る原稿読取装置に関し、原稿の搬送路を開放する際
に、圧接力を発生させる付勢力を緩和することにより、
圧接状態の解除を実現して、作業性の向上を図ることを
目的とする。 【構成】 スプリング19に付勢されている密着イメージ
センサ11が圧接する読取ローラ12を、レバー14の基端部
に一体形成されガイド溝18内を移動または係止されるD
型軸受15に回転自在に支持させ、そのレバー14の一端部
のピン16を圧板13の側面カバー23に突設するリブ24、25
に係合させて回動または移動させることによって、圧板
13の閉時にはD型軸受15をガイド溝18の係止部18bに係
止させて読取時に必要な圧接力をスプリング19の付勢力
により発生させ、また開時にはD型軸受15をガイド溝18
の案内部18aを移動可能にしてその付勢力を緩和する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿読取装置に関し、
詳しくは、圧接する密着イメージセンサおよび読取ロー
ラの間に原稿を通紙搬送して原稿画像を読み取る原稿読
取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、密着イメージセンサにより原
稿画像を読み取る原稿読取装置が知られており、この原
稿読取装置は密着イメージセンサの焦点深度が浅いため
読取ローラが読取面に原稿を介して圧接回転することに
よって読取原稿を密着させつつ通紙搬送する。
【0003】この種の原稿読取装置としては、ジャム発
生時やメンテナンス時に原稿の搬送路を開放する際に
も、密着イメージセンサおよび読取ローラの圧接状態を
維持してこれらの間の搬送路を開放しないものがある。
このような原稿読取装置は、例えば、特開平6−412
76号公報に記載されており、密着イメージセンサをブ
ラケットで回動可能に支持するとともに読取ローラに対
する背面側からスプリングで付勢してこれらの間に読取
時に必要な圧接力を発生させている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の原稿読取装置にあっては、ジャムした原稿の
除去するときなどに原稿の搬送路のほとんどを開放して
も、密着イメージセンサおよび読取ローラは圧接状態を
維持しているため、この圧接状態を解除する作業が必要
であり、作業が煩雑である。このことから、圧接状態を
解除することなく強引にジャム原稿を引っ張って取り除
こうとすると原稿が破損してしまうことがあるという問
題があった。
【0005】そのため、上記した特開平6−41276
号公報に記載の原稿読取装置は、カバーの開閉支軸を回
動支点として同一方向に回動するクランク腕と、ブラケ
ットを密着イメージセンサの反対方向に延設した揺動腕
とが設けられており、カバーの開放時に回動するクラン
ク腕が揺動腕に当接して密着イメージセンサを読取ロー
ラから離隔方向に揺動させ互いの圧接を解除することに
よって、ジャム原稿の除去作業を容易にしている。
【0006】しかし、この原稿読取装置は、密着イメー
ジセンサおよび読取ローラの圧接状態をスプリングを押
し縮めて解除するため、かなりの回動力が必要となって
カバーを支えていたり、カバーを重くしなければならな
いという問題があった。そこで、請求項1記載の発明
は、原稿の搬送路を開放する際に、読取ローラおよび密
着イメージセンサの圧接力を発生させる付勢力を緩和す
ることにより、圧接状態の解除を実現して、作業性の向
上を図ることを目的とする。
【0007】そして、請求項2記載の発明は、読取ロー
ラおよび密着イメージセンサの圧接力を発生させる付勢
力の緩和を簡易な機構により実現して、低コスト化を図
ることを目的とする。また、請求項3記載の発明は、密
着イメージセンサまたは読取ローラを着脱可能にして、
メンテナンス作業の容易化を図ることを目的とする。
【0008】請求項4記載の発明は、部品点数を削減し
て、組立性の向上およびコストの削減を図ることを目的
とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、原稿画像を読み取る密着イメージ
センサと、該密着イメージセンサに搬送原稿を介して当
接する読取ローラと、該読取ローラまたは密着イメージ
センサの一方を他方に近接する方向へ付勢し互いを圧接
させる付勢手段と、原稿の搬送路の少なくとも一部を開
放可能に装置本体に支持された開閉部材とを備え、読取
ローラおよび密着イメージセンサを装置本体側に配設し
た原稿読取装置において、前記開閉部材の閉時には読取
ローラおよび密着イメージセンサの読取時に必要な圧接
力を付勢手段の付勢力により発生させ、開時には該付勢
力を緩和する調整手段を設けたことを特徴とするもので
ある。
【0010】そして、請求項2記載の発明は、前記調整
手段として、前記読取ローラまたは密着イメージセンサ
の他方を支持する支持部材と、読取ローラまたは密着イ
メージセンサの読取時に必要な圧接力を発生させる圧接
位置で所定量回転した支持部材を移動不能に支持すると
ともに、該圧接位置で所定量逆回転した支持部材を回転
を制限しつつ付勢手段による付勢方向の正逆方向へ案内
するガイド溝と、支持部材を基端部に固設され、閉動作
する前記開閉部材側に一端側が係合して付勢手段の付勢
力を増加させる方向へ移動された後に該基端部を回動中
心にして支持部材を所定量回転させるだけ回動され、ま
た、開動作する開閉部材側に一端側が係合して支持部材
を所定量逆回転させるだけ逆回動された後に該係合を解
除されるレバーと、を設けたことを特徴とするものであ
る。
【0011】また、請求項3記載の発明は、前記ガイド
溝の装置本体の外面側を切り欠いて開放したことを特徴
とするものであり、請求項4記載の発明は、前記支持部
材およびレバーを高摺動成形材料により一体成形し、該
支持部材を読取ローラを回転自在に支持する軸受とした
ことを特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明では、読取ローラおよび密
着イメージセンサの圧接力を発生させる付勢手段の付勢
力が調整手段によって調整され、開閉部材の閉時には読
取時に必要な圧接力が発生され、開時にはその付勢力が
緩和されて圧接力が小さくなる。したがって、開閉部材
の開閉状態によって読取ローラおよび密着イメージセン
サの圧接力が調整され、読取時には圧接状態が維持され
るとともに搬送路の開放時には圧接状態が解除される。
【0013】そして、請求項2記載の発明では、調整手
段として、支持部材、ガイド溝、およびレバーが設けら
れ、読取ローラまたは密着イメージセンサの他方を支持
する支持部材は、レバーの基端部に固設されてその回動
方向に一体回転されるとともに、ガイド溝により読取ロ
ーラおよび密着イメージセンサの読取時の圧接位置に移
動不能に支持され、または、回転を制限されつつ付勢手
段による付勢方向の正逆方向へ案内される。
【0014】開閉部材の閉動作時には、レバーは一端側
が開閉部材側に係合してガイド溝により回転を制限され
つつ案内される支持部材とともに付勢手段の付勢力に抗
して移動される。そして、支持部材が圧接位置に位置し
たとき、レバーが基端部を回動中心に支持部材を所定量
回転させるだけ回動され、その支持部材が圧接位置に移
動不能に支持されるとともに、レバーが回動を制限され
ることによって回転不能に支持される。したがって、開
閉部材の閉時には支持部材が移動および回転を不能に圧
接位置に位置決めされ、読取ローラおよび密着イメージ
センサの圧接状態が維持される。このとき、支持部材が
ガイド溝により圧接位置に支持されるので、レバーおよ
び開閉部材に付勢手段による付勢力の負荷が加えられる
ことはない。
【0015】一方、開閉部材の開動作時には、一端側が
係合するレバーが支持部材を所定量逆回転させるだけ逆
回動されて支持部材のガイド溝内の移動が許容された後
に、そのレバーと開閉部材との係合が解除されるととも
に、支持部材がガイド溝内を回転が制限されレバーの姿
勢を保持しつつ付勢手段の付勢力によりその付勢方向に
移動される。したがって、開閉部材の開時には支持部材
の圧接位置からの移動が許容され、読取ローラおよび密
着イメージセンサが付勢手段の付勢力を緩和する方向に
移動されてこれらの圧接状態が解除される。このとき、
レバーは支持部材がガイド溝により回転を制限され姿勢
が保持されるので、閉動作時に一端側と開閉部材側とは
安定して再係合される。また、開閉部材はレバーの一端
側との係合が解除されているので、開動作を継続でき
る。
【0016】また、請求項3記載の発明では、ガイド溝
の装置本体の外面側(例えば、上面側)が切り欠かれ外
部に開放される。したがって、支持部材はガイド溝から
離脱可能にされて密着イメージセンサまたは読取ローラ
を装置本体から容易に着脱することができる。請求項4
記載の発明では、支持部材およびレバーが高摺動成形材
料により一体成形され、その支持部材が読取ローラを回
転自在に支持する軸受にされる。したがって、読取ロー
ラの軸受を特に設ける必要がなく、部品点数が削減され
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1〜図5は本発明に係る原稿読取装置の一実施例を示す
図である。本実施例は単独で、または複写機やファクシ
ミリ装置などに搭載されて利用される原稿読取装置であ
り、本実施例は原稿読取装置の基本的な構成は公知であ
るため特徴部分について説明する。
【0018】まず、構成を説明する。図1〜図3におい
て、11は密着イメージセンサ、12は読取ローラであり、
密着イメージセンサ11および読取ローラ12は図面に対し
て垂直方向を主走査方向として延在して装置本体の上部
に配設されており、密着イメージセンサ11は装置本体の
開閉支軸13aに回動自在に支持された圧板(開閉部材)
13とその装置本体との間に形成される図示していない搬
送路内を例えば、搬送ベルトや搬送ローラ等の搬送手段
により副走査方向(図中右から左方向)に搬送される原
稿を読取面11aと読取ローラ12との間で挟持し、その読
取ローラ12により間を通紙搬送されるその原稿の画像を
1ライン毎に読み取る。
【0019】この密着イメージセンサ11は、一般に原稿
画像を読み取る焦点深度が浅いことから読取面11aに原
稿の画像面を密着させる必要があり、読取ローラ12が原
稿を介してその読取面11aに所定の圧接力で圧接し回転
することによって画像面を密着されるようになってい
る。そして、この原稿を搬送する搬送路は、圧板13を開
閉支軸13aを中心に回動させることにより密着イメージ
センサ11および読取ローラ12の間以外を開放することが
できようになっている。
【0020】読取ローラ12は、回転軸12aの両端側をレ
バー14の基端部に高摺動成形材料(例えば、ポリアセタ
ール等)により一体成形され軸受を兼ねるD型軸受(支
持部材)15に回転自在に支持されている。D型軸受15
は、円柱の外周面を軸対称に切り欠かれレバー14の延長
方向と平行に形成された平行面15aおよびその円柱の円
弧面15bを有しており、このD型軸受15は読取ローラ12
を支持するとともに装置本体側に設けられ前記搬送路の
側方に位置する側板17に上下方向に延設されたガイド溝
18内に移動可能に支持されている。ガイド溝18は、上端
側から下端側まで平行面15aに摺接してD型軸受15を回
転を制限しつつ案内する案内部18aおよび下端部に形成
され図中時計廻り方向に所定量回転したD型軸受15の平
行面15に当接してそのD型軸受15を移動不能に係止(支
持)する係止部18bを形成されており、案内部18aの上
端側は側板17の上方(装置本体上部の外面側)が切り欠
かれて開放されている。なお、ガイド溝18は、案内部18
aの上端側を開放しなくても問題ないが、開放すること
によって読取ローラ12をレバー14と一緒にガイド溝18か
ら離脱させ装置本体に容易に着脱できるので開放した方
が好適である。
【0021】そして、密着イメージセンサ11は、装置本
体に読取ローラ12方向に移動可能に保持されるとともに
読取面11aの背面側からスプリング(付勢手段)19の弾
性力(付勢力)を加えられており、ガイド溝18の係止部
18bに位置するD型軸受18に軸支されている読取ローラ
12に読取時に必要な圧接力で圧接し、そのD型軸受15が
係止部18bで所定量逆回転して案内部18a内の移動が可
能となったときには読取ローラ12とともにスプリング19
の弾性力により押し上げられる。すなわち、ガイド溝18
の係止部18bが読取ローラを圧接位置に位置させてい
る。
【0022】また、レバー14は、基端部と離隔する一端
部にD型軸受15とともに前記高摺動成形材料により一体
成形され、そのD型軸受15の裏面側に突出するピン16が
設けられており、このピン16は原稿を搬送する搬送路の
開閉動作に伴って圧板13の側面カバー23に突設された一
対のリブ24、25の間に係合する。リブ24、25は、圧板13
が搬送路を開閉する際に所定角度回動した状態で、レバ
ー14がガイド溝18と平行に位置するときに閉状態では上
方に位置するリブ24下面のみがピン16と係合するように
そのリブ24の方を幅広に形成されるとともに、その位置
から圧板13が閉方向側で回動するときにはリブ24、25の
下面または上面がピン16と係合してレバー14を正逆方向
に回動または移動させ、開方向側で回動するときにはピ
ン16との係合を解除するように、傾斜して側面カバー23
に突設されている。すなわち、これらレバー14、側板1
7、および側面カバー23は、搬送路の内方(または外方
でもよい)から、D型軸受15、ガイド溝18、ピン16、お
よびリブ24、25と並設されており、圧板13のリブ24、25
に係合するピン16を備えるレバー14、このレバー14に一
体に形成(固設)されたD型軸受15、および側板17に形
成されたガイド溝18により調整手段を構成している。
【0023】次に、図4〜図8を用いて搬送路の開動作
時および閉動作時における作用を説明する。 <搬送路の開動作時>まず、搬送路を開放する際に、図
1に示す状態から圧板13が図中反時計廻りに回動される
と、図4に示すように、リブ25上面がピン25と係合して
レバー14の反時計廻りの回動が開始され、D型軸受15が
ガイド溝18の係止部18b内で逆回転される。このとき、
D型軸受15は、ガイド溝18の係止部18bに位置している
ので、読取ローラ12および密着イメージセンサ11はスプ
リング19の弾性力により読取時の圧接力で圧接してい
る。
【0024】さらに、圧板13とともにレバー14が図中反
時計廻りに回動されると、レバー14がガイド溝18と平行
にされD型軸受15は平行部15aとガイド溝18の案内部15
aとの延長線が一致するまで係止部18b内で逆回転され
て、図5に示す状態よりリブ25がピン25から離隔してそ
の係合が解除されるとともに、D型軸受15の上方への移
動が許容される。
【0025】そして、図6に示すように、圧板13は搬送
路を十分に開放するまで回動され、またスプリング19の
弾性力により密着イメージセンサ11が上方に付勢される
ことによって、D型軸受15がガイド溝18の案内部18aで
回転を制限されレバー14の姿勢を保持しつつ密着イメー
ジセンサ11とともに読取ローラ12が上方に移動される。
このとき、スプリング19は密着イメージセンサ11および
読取ローラ12等の自重と釣り合うまで伸長するので、密
着イメージセンサ11および読取ローラ12はスプリング19
の付勢力を緩和する方向に移動されることになり、互い
の圧接力が小さく調整されて圧接状態が解除される。
【0026】したがって、密着イメージセンサ11および
読取ローラ12の圧接状態は、搬送路の開動作に伴って解
除され、ジャム原稿の除去作業等を容易に行なうことが
できる。また、D型軸受15は、ガイド溝18の上端側が開
放されているので、そこから離脱させ、読取ローラ12を
装置本体に容易に着脱することができ、読取ローラ12の
清掃等のメンテナンスにおいても容易に作業することが
できる。また、このときには、レバー14はD型軸受15が
ガイド溝18の案内部18aにより回転を制限され姿勢が保
持される。
【0027】<搬送路の閉動作時>この後、搬送路を閉
止する際に、図6に示す状態から圧板13が図中時計廻り
に回動されると、図7に示すように、ガイド溝18の案内
部18aにより姿勢が保持された状態のレバー14のピン16
に、圧板13のリブ24の下面がリブ25との対向面外方から
再係合して、圧板13の回動力Fの分圧力f1が加えられ
ることによって、レバー14はD型軸受15がガイド溝18の
案内部18aにより案内されつつスプリング19の弾性力に
抗して押し下げられる。
【0028】さらに、圧板13が図中時計廻りに回動され
てると、図8に示すように、D型軸受15がガイド溝18の
係止部18bまで移動される。このとき、D型軸受15は、
ガイド溝18の係止部18bに位置するので、読取ローラ12
および密着イメージセンサ11はスプリング19の弾性力に
より読取時の圧接力で圧接よう調整される。そして、ピ
ン16に圧板13の回動力Fの分圧力f2が加えられ、レバ
ー14の時計廻りの回動が開始され、D型軸受15がガイド
溝18の係止部18bに係止されるまで回転されて図1に示
す状態となって圧板13の閉動作は終了される。このと
き、ピン16がリブ24の下面に当接または近接する位置で
レバー14の回動は停止されるので、D型軸受15は、ガイ
ド溝18の係止部bに移動不能に係止されるとともに、レ
バー14が回動を制限されて回転不能に支持され、読取ロ
ーラ12が位置決めされる。
【0029】したがって、密着イメージセンサ11および
読取ローラ12の圧接状態は、搬送路の閉動作に伴って再
現・維持され、原稿の搬送および読取を再開可能な状態
になる。また、このときには、D型軸受15はガイド溝18
の係止部18bに支持されるので、レバー14および圧板13
にスプリング19の弾性力による付勢力の負荷が加えられ
ることはない。
【0030】このように本実施例においては、スプリン
グ19により付勢されている密着イメージセンサ11が圧接
する読取ローラ12を、レバー14と一体のD型軸受15によ
り回転自在に支持させ、そのレバー14のピン16を圧板13
の開閉動作によりリブ24、25に係合させて回動および移
動させることにより、D型軸受15をガイド溝18の案内部
18a内を移動させ、また係止部18bに係止させることが
できる。そのため、圧板13を回動させるだけの搬送路の
開閉動作により、密着イメージセンサ11および読取ロー
ラ12の圧接力を調整することができ、ジャム発生時等に
その搬送路を開放するだけでこれらの圧接状態を解除す
ることができる。また、読取ローラ12を支持するD型軸
受15は、開放されているガイド溝18の上端側から離脱さ
せ装置本体に着脱することができる。
【0031】したがって、圧板13のリブ24、25に係合す
るピン16を備えるレバー14、レバー14に一体に形成され
たD型軸受15、および側板17に形成されたガイド溝18の
簡易で、かつ安価な機構によって、搬送路の開閉に伴う
圧板13の開閉動作により密着イメージセンサ11および読
取ローラ12の圧接状態を解除または維持することができ
る。また、D型軸受15およびピン16はレバー14に高摺動
成形材料により一体成形し、そのD型軸受15を読取ロー
ラ12の軸受とするので、軸受を別に設ける必要がなく、
容易にかつ精度良く組み立てることができ、組立性が向
上するとともにコストが低減する。
【0032】また、搬送路を閉止しているときには、読
取ローラ12を支持するD型軸受15はガイド溝18の係止部
18bが移動不能に支持するので、レバー14および圧板13
にスプリング19の弾性力が加えられることがなく、圧板
13の強度を無駄に増加させる必要もない。また、搬送路
を開放する際にはレバー14のピン16とのリブ25との係合
は途中で解除するので、開動作を継続することができ、
十分に搬送路を開放することができる。
【0033】なお、本実施例では、密着イメージセンサ
11および読取ローラ12を移動させて圧接状態を解除して
いるが、スプリング19を密着イメージセンサ11の反対側
で支持する部材を圧板13の開閉動作に伴って移動させる
調整手段を設けてもよい。また、レバー14にピン16を、
圧板13にリブ24、25を設けているが、これに限らず、例
えば、側面カバー23側にピンを設けるとともにレバー14
の一端側に溝を形成してもよい。また、レバー14のD型
軸受15に読取ローラ12を支持させているが、密着イメー
ジセンサ11を回転不能に固設しても同様な作用効果が得
られることはいうまでもない。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、読取ロー
ラおよび密着イメージセンサの圧接力を発生させる付勢
手段の付勢力を開閉部材の閉時または開時に応じて調整
しているので、原稿の搬送路を開放する際には、開閉部
材を開動作させるだけで読取ローラおよび密着イメージ
センサの圧接力を緩和し圧接状態を解除することがで
き、ジャム原稿除去やメンテナンス等の作業性が向上す
る。
【0035】そして、請求項2記載の発明によれば、読
取ローラまたは密着イメージセンサの他方を支持する支
持部材を、開閉部材の閉動作により付勢手段の付勢力に
抗してガイド溝で案内しつつレバーにより移動および回
転させ圧接位置に位置決めし読取ローラおよび密着イメ
ージセンサの読取時に必要な圧接力を発生させる。ま
た、開閉部材の開動作によりレバーが支持部材を所定量
逆回転させるだけ逆回動してその支持部材のガイド溝内
の移動を許容させた後に、レバーと開閉部材との係合が
解除されるとともに、ガイド溝が支持部材の回転を制限
してレバーの姿勢を保持しつつ付勢手段の付勢力により
その付勢方向に移動させる。したがって、開閉部材の閉
時には支持部材を圧接位置に位置させて密着イメージセ
ンサおよび読取ローラの読取時に必要な圧接力を発生さ
せることができ、また開時には支持部材の圧接位置から
の移動を許容して密着イメージセンサおよび読取ローラ
を付勢手段の付勢力を緩和する方向に移動させてこれら
の圧接状態を解除することができる。このとき、開閉部
材の開時には支持部材がガイド溝により回転を制限され
レバーの姿勢が保持されるので、閉動作時にレバーの一
端側と開閉部材側とは安定して再係合される。また、開
閉部材はレバーの一端側との係合が解除されているの
で、開動作を継続できる。
【0036】また、請求項3記載の発明によれば、支持
部材を案内するガイド溝の装置本体の外面側(例えば、
上面側)を開放しているので、支持部材をガイド溝から
離脱させて密着イメージセンサまたは読取ローラを装置
本体から容易に着脱することができる。したがって、メ
ンテナンス作業が容易になる。請求項4記載の発明によ
れば、支持部材をレバーとともに高摺動成形材料により
一体成形し読取ローラの軸受にするので、読取ローラの
軸受を省いて部品点数を削減することができ、容易にか
つ精度良く組み立てることができる。したがって、組立
性が向上するとともにコストが低減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る原稿読取装置の一実施例の要部を
示す構成図であり、その読取ローラの軸方向からの透視
図である。
【図2】その要部を説明するための搬送路の開放時を示
す説明図である。
【図3】そのレバーを示す拡大平面図である。
【図4】その搬送路の開動作時の作用を説明する説明図
である。
【図5】図4に続く説明図である。
【図6】図5に続く説明図である。
【図7】その搬送路の閉動作時の作用を説明する説明図
である。
【図8】図7に続く説明図である。
【符号の説明】
11 密着イメージセンサ 12 読取ローラ 13 圧板(開閉部材) 14 レバー 15 D型軸受(支持部材) 16 ピン 17 側板 18 ガイド溝 18a 案内部 18b 係止部 19 スプリング(付勢手段) 23 側面カバー 24、25 リブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿画像を読み取る密着イメージセンサ
    と、該密着イメージセンサに搬送原稿を介して当接する
    読取ローラと、該読取ローラまたは密着イメージセンサ
    の一方を他方に近接する方向へ付勢し互いを圧接させる
    付勢手段と、原稿の搬送路の少なくとも一部を開放可能
    に装置本体に支持された開閉部材とを備え、読取ローラ
    および密着イメージセンサを装置本体側に配設した原稿
    読取装置において、 前記開閉部材の閉時には読取ローラおよび密着イメージ
    センサの読取時に必要な圧接力を付勢手段の付勢力によ
    り発生させ、開時には該付勢力を緩和する調整手段を設
    けたことを特徴とする原稿読取装置。
  2. 【請求項2】前記調整手段として、 前記読取ローラまたは密着イメージセンサの他方を支持
    する支持部材と、 読取ローラまたは密着イメージセンサの読取時に必要な
    圧接力を発生させる圧接位置で所定量回転した支持部材
    を移動不能に支持するとともに、該圧接位置で所定量逆
    回転した支持部材を回転を制限しつつ付勢手段による付
    勢方向の正逆方向へ案内するガイド溝と、 支持部材を基端部に固設され、閉動作する前記開閉部材
    側に一端側が係合して付勢手段の付勢力を増加させる方
    向へ移動された後に該基端部を回動中心にして支持部材
    を所定量回転させるだけ回動され、また、開動作する開
    閉部材側に一端側が係合して支持部材を所定量逆回転さ
    せるだけ逆回動された後に該係合を解除されるレバー
    と、を設けたことを特徴とする請求項1記載の原稿読取
    装置。
  3. 【請求項3】前記ガイド溝の装置本体の外面側を切り欠
    いて開放したことを特徴とする請求項2記載の原稿読取
    装置。
  4. 【請求項4】前記支持部材およびレバーを高摺動成形材
    料により一体成形し、該支持部材を読取ローラを回転自
    在に支持する軸受としたことを特徴とする請求項2また
    は3記載の原稿読取装置。
JP12478095A 1995-05-24 1995-05-24 原稿読取装置 Pending JPH08321916A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100428549B1 (ko) * 2002-05-31 2004-04-29 삼성전자주식회사 사무기기의 접촉 이미지 센서 취부장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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