JPH0832137A - 圧電振動子 - Google Patents

圧電振動子

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JPH0832137A
JPH0832137A JP6200053A JP20005394A JPH0832137A JP H0832137 A JPH0832137 A JP H0832137A JP 6200053 A JP6200053 A JP 6200053A JP 20005394 A JP20005394 A JP 20005394A JP H0832137 A JPH0832137 A JP H0832137A
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JP
Japan
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vibrator
cut
corners
piezoelectric
transformer
Prior art date
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Pending
Application number
JP6200053A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Iwata
比呂志 岩田
晃 ▲徳▼島
Akira Tokushima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
West Electric Co Ltd
Original Assignee
West Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 圧電トランスの発熱を抑制し、安定性および
信頼性を高めるとともに不要な振動を抑制して、低入力
で高出力を得る。 【構成】 圧電トランスの隅を直線状あるいは円弧状に
切り落とす。

Description

【発明の詳細な説明】
【産業上の利用分野】本発明は、概して圧電セラミック
スからなる圧電素子に関し、より詳しくは隅を切り落と
した矩形状の圧電振動子に関するものである。
【0002】
【従来技術】最近、小型携帯用のパーソナルコンピュー
タ、ワードプロセッサ等、いわゆるラップトップおよび
パームトップタイプの電子機器が急速に普及してきてお
り、一方、これらの電子機器には液晶表示装置が表示部
として使用され、その照明用光源である冷陰極放電ラン
プの駆動に圧電トランスを含む回路が採用されているこ
とは周知である。また、従来の圧電トランスは、線形領
域の特性を使用域にとるために、圧電トランスの寸法の
長さLと幅Wとの比を、例えば0.2〜0.3以下程度
として、長さ方向の振動に幅方向の振動がカップリング
しないようにした基本的構造設計手法に基づくものであ
った。このため数ワットの出力を得ようとすると、圧電
トランスの全長は70〜100mm程度の長尺なものと
なった。これは圧電トランスの昇圧比が、長さ/厚さ
(L/T)比で決まるために、全長を長くした上で圧電
トランスの厚みを増して、目的とした電流を増加させる
ことによる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】小型でかつ薄型の圧電
トランスを使用して、数ワット程度の出力を実現する従
来方法の一つにおいては、圧電トランスの長さ方向の共
振モードと幅方向の共振モードを略一致させた複合共振
モードを応用して、高電圧と大電流を同時に共に得てい
る。従来の圧電振動子ないし圧電トランスは概して矩形
状をなしており、これを駆動したとき振動の変位は周辺
部および四隅で最大となることがわかっている。これが
ために特に四隅が振動によって、異常音を発生したり破
壊したり、また、温度上昇も顕著である。
【0004】圧電トランス1を実際に駆動させ、その振
動変位分布をレーザ・ドップラー変位計で測定した結果
を図1に示す。図において中央破線で示した楕円状部は
振動節部Nで、変位量の少ない部分を示している。圧電
トランスの振動変位は周辺部および四隅で最大となっ
た。このときの圧電振動子の共振(周波数)特性を図2
に示す。破線Aで示した特性が、長さ方向の共振特性と
幅方向の共振特性を、略一致させたときに得られたもの
である。この曲線からわかるように共振点と***振点と
の間に二つの副共振モードが発生しており、圧電振動子
を自励発振回路でドライブすると、負荷変動時にこの副
共振モードの二つの共振周波数に駆動周波数が移動し
て、負荷として使用した冷陰極放電管の照度が不安定に
なった。さらに、前述の周波数とびの誤動作を防止する
には、フィルタ等の保護回路を必要とし、回路構成が複
雑になり、コスト高となるという欠点がある。
【0005】図3に示すように、矩形状の圧電トランス
の四隅を、例えば切り落とし寸法比率を1:1あるいは
1:2程度で切り落とした。これは前述の圧電トランス
の全表面積の約0.5〜4%程度になり、この切り落と
しの結果として図2の実線Bで示したように、共振点と
***振点との間に現れていた二つの副共振点が消滅し、
理想的な単峰特性となった。また、切り落とし部の面積
を大きくするにしたがって圧電トランスの出力特性(冷
陰極放電管の照度)が図4に破線Iで示すように低下し
た。圧電トランスの切り落とし面積が1〜2%のとき、
入力電流が1.6〜1.8倍程度低下するにもかかわら
ず、実負荷である放電管の照度が1.5〜1.7倍程度
増加するという効果を得た。入力を一定にして測定した
結果では、1.5〜2倍程度高効率化を達成した。さら
に、圧電トランスの四隅の切り落とし加工後、その振動
変位をレーザ・ドップラー変位計で測定すると、周辺部
および四隅でも最大変位量を示さず、略振動のノード部
を除いた全域で平均的で連続した振動変位量を観測し
た。
【0006】また、入力電力を1〜3ワット程度以上に
印加すると、これまでの圧電トランスは高周波の異音を
発し、さらに電力を増加させると最大振動変位部の周辺
部あるいは出力部の二隅が破壊したが、本発明による圧
電トランスの出力部の二隅あるいは四隅を0.1〜4%
の範囲で切り落とすことにより、その振動変位が平均化
される効果により、出力で数ワット程度まで耐えられる
ようになり、圧電トランスが破壊しなくなった。さら
に、圧電セミックスの実駆動時の表面温度も40℃前後
の低温度で飽和するという効果が得られた。
【0007】従って、本発明の課題は前述のような従来
の欠点を克服して、圧電振動子の発熱を低く抑えるとと
もに、安定性および信頼性を高め、さらに不要な振動を
抑制して低入力で高出力を得ることにある。
【0008】
【発明が解決しようとするための手段および作用】本発
明によれば、矩形状の圧電振動子の隅を円弧状や直線状
に切り落とした。これによって圧電振動子の駆動時に発
生する振動による異常音を抑え、強いては破壊を阻止で
き、温度上昇を抑制できる。
【0009】
【実施例】図3を参照して、本発明の一実施例を説明す
る。1は矩形状の圧電振動子からなる圧電トランスで、
入力部1Aと出力(昇圧)部1Bとからなり、入力部に
は両面電極2a,2bが添着されている。2cは中央電
極でほぼ中央に環状にとりまかれている。2dは出力電
極で出力部1Bの端面に設けられている。圧電振動子か
らなる圧電トランス1は四隅1a,1b,1c,1dを
切り落としている。この切り落としの寸法比率は、1:
1あるいは1:2程度であり、好ましくは1:1.4で
あり、これを圧電振動子の全面積に対する割合に換算す
ると0.5〜4%、好ましくは1〜4%になる。
【0010】なお、切り落としについては、図では圧電
振動子の表面と直交する方向に切断しているが、表面に
対してある一定角度をなして切断してもよい。さらに、
図示実施例では入力部1Aの二隅の全体を切り落として
いるが、圧電セラミックス振動子の素子は切り落さずに
両面電極2a,2bのみを切り欠くようにして圧電トラ
ンスの未分極部を設けてもよい。
【0011】
【発明の効果】圧電振動子の隅を切り落としたことによ
り、入力電流が低下するにもかかわらず、実負荷として
の放電管の照度が増加する効果が得られる。また、入力
を一定にして測定した場合、1.5〜2倍程度の高効率
が得られる。さらに、振動が抑制されるために、異常音
の発生が阻止されるとともに、温度上昇が低下する効果
も得られる。
【0012】
【図面の簡単な説明】
【図1】圧電振動子の斜視図を示し、実駆動時の振動変
位分布をレーザ・ドップラー変位計で測定した結果を模
式的に示した図である。
【図2】圧電トランスを駆動したときの周波数特性を示
す図である。
【図3】本発明による圧電トランスの四隅を切り落とし
た状態を示す図である。
【図4】本発明による圧電トランスの発熱特性と負荷特
性を示す図である。
【符号の説明】
1 圧電トランス 1A 入力部 1B 出力(昇圧)部 1a,1b,1c,1d 切り落とし部 2a,2b 両面電極 2c 中央電極 2d 出力電極

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電セラミックスから成り、四隅を切り
    落とした矩形状の圧電振動子。
  2. 【請求項2】 圧電振動子から成り、その入力部あるい
    は出力部または入出力部共にその隅を切り落とした圧電
    トランス。
  3. 【請求項3】 前記切り落とした表面積が全表面積の
    0.5〜4%の範囲である請求項1に記載の圧電振動
    子。
  4. 【請求項4】 前記切り落とした表面積が全表面積の
    0.1〜4%の範囲である請求項2に記載の圧電トラン
    ス。
  5. 【請求項5】 前記四隅の切り落としの形状が円弧状ま
    たは直線状である請求項1に記載の圧電振動子。
  6. 【請求項6】 前記隅の切り落としの形状が円弧状また
    は直線状である請求項2に記載の圧電トランス。
  7. 【請求項7】 前記四隅を厚み方向に斜めに切り落とし
    た請求項1に記載の圧電振動子。
  8. 【請求項8】 前記隅を厚み方向に斜めに切り落とした
    請求項2に記載の圧電トランス。 【0001】
JP6200053A 1994-07-20 1994-07-20 圧電振動子 Pending JPH0832137A (ja)

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JP6200053A JPH0832137A (ja) 1994-07-20 1994-07-20 圧電振動子

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JP6200053A JPH0832137A (ja) 1994-07-20 1994-07-20 圧電振動子

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JPH0832137A true JPH0832137A (ja) 1996-02-02

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ID=16418053

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JP6200053A Pending JPH0832137A (ja) 1994-07-20 1994-07-20 圧電振動子

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JP (1) JPH0832137A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0794580A1 (en) * 1996-02-14 1997-09-10 Murata Manufacturing Co., Ltd. Piezoelectric transformer
JP2003224314A (ja) * 2002-01-31 2003-08-08 Tamura Seisakusho Co Ltd 圧電トランス
JP2014085547A (ja) * 2012-10-24 2014-05-12 Ricoh Co Ltd 圧電光偏向器、光走査装置、画像形成装置及び画像投影装置

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JP2003224314A (ja) * 2002-01-31 2003-08-08 Tamura Seisakusho Co Ltd 圧電トランス
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