JPH08318703A

JPH08318703A - タイヤ交換補助工具

Info

Publication number: JPH08318703A
Application number: JP15275295A
Authority: JP
Inventors: Tomiji Isogai; 富治磯貝
Original assignee: Aisan Industry Co Ltd
Current assignee: Aisan Industry Co Ltd
Priority date: 1995-05-29
Filing date: 1995-05-29
Publication date: 1996-12-03

Abstract

(57)【要約】（修正有）【目的】タイヤ交換補助工具において、タイヤを所望
の高さに正確に維持し、タイヤを前後左右に容易に移動
できるようにすること。【構成】タイヤ交換補助工具において、第１支持フレ
ーム11及び第２支持フレーム12の各両端部に２個のキャ
スター19A 〜19D が固定され、第１支持フレーム11及び
第２支持フレーム12に形成された各一対の上向き垂直片
11A,11B; 12A,12Bに直接又はリンク14〜17を介して第１
支持ローラ34及び第２支持ローラ35が回転自在に連結さ
れる。ハンドル26の回転によって第１支持フレーム11と
第２支持フレーム12との間隔が変更され、かつ第１支持
ローラ34と第２支持ローラ35との間隔又は第１支持ロー
ラ34・第２支持ローラ35の高さが変更されるように構成
される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、自動車のタイヤや車輪
の取り付け、取り外し、運搬に適用されるタイヤ交換補
助工具に関する。

【０００２】

【従来の技術】図４(a) 〜(c) は、従来から一般に行わ
れているタイヤ（ホイールの付いた車輪を含む。以下同
様）の交換方法を示す。自動車のタイヤ（旧タイヤ）１
を交換したいときは、車体２の下側にジャッキ３をお
き、ジャッキ３を操作して車体２を必要な高さに上昇さ
せる。ナットをホイールボルト６から外し、タイヤ１を
取り外すと、図４(b) に示すようにタイヤ取付部５及び
ホイールボルト６が露出される。図４(c) に示すよう
に、交換タイヤ（新タイヤ）７を手で持ち上げてタイヤ
取付部５及びホイールボルト６に装着し、ナットをホイ
ールボルト６に締めつけ、交換タイヤ７を定位置に固定
する。交換タイヤ７の装着に際しては、交換タイヤ７の
中心をタイヤ取付部５の中心位置まで持ち上げ、交換タ
イヤ７のホイールのボルト穴がホイールボルト６と一致
するように回転させ、交換タイヤ７をタイヤ取付部５の
方向に移動させることが必要である。

【０００３】図４に示すように人間の手によりタイヤの
脱着作業をする場合には、作業者に相当の肉体的負担が
掛かり、またホイールボルト６が曲がる事故等の発生す
ることがある。こうした問題を解決するために、タイヤ
交換補助工具（例えば、実開平２−３８２０２号参照）
が考えられている。このタイヤ交換補助工具は、台座の
４隅にガイドバーを立設し、ガイドバーにタイヤ受け具
を上下動自在に取り付け、タイヤ受け具のローラに交換
タイヤを載せ、テコバーによってタイヤを上下動させる
ものである。このタイヤ交換補助工具の使用に際して
は、足でテコバーを操作するためタイヤを所定の高さに
正確に維持することが困難であり、またタイヤの前後左
右への移動が困難である。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、タイヤ交換
補助工具において、タイヤを所望の高さに正確に維持
し、タイヤを前後左右に容易に移動できるようにするこ
とを課題とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、タイヤ交換補
助工具において、第１支持フレーム(11)及び第２支持フ
レーム(12)の各両端部に２個のキャスター(19A,19B、19
C,19D)が固定され、第１支持フレーム(11)及び第２支持
フレーム(12)に形成された各一対の上向き垂直片(11A,1
1B、12A,12B 、58A,58B 、59A,59B ）に直接又はリンク
を介して第１支持ローラ(34)及び第２支持ローラ(35)が
回転自在に連結され、ハンドル(26)の回転によって第１
支持フレーム(11)と第２支持フレーム(12)との間隔が調
整され、かつ第１支持ローラ(34)と第２支持ローラ(35)
との間隔又は（及び）第１支持ローラ(34)・第２支持ロ
ーラ(35)の高さが調整されるようにされたことを構成と
する。なお、この構成の説明において「又は」の用語は
「及び」を含むものとする。前記構成において、上向き
垂直片(11A,11B、12A,12B)が第１支持フレーム(11)及び
第２支持フレーム(12)の各両端に配置され、第１支持フ
レーム(11)及び第２支持フレーム(12)の各下向き垂直部
(11D,12D) の端部近傍に取付穴が形成され、第１支持フ
レーム(11)の下向き垂直部(11D) の取付穴に水平ナット
(23)の端部が固定され、第２支持フレーム(12)の下向き
垂直部(12D) の取付穴にガイド(24)が固定され、ハンド
ル(26)付の長ボルト(25)がガイド(24)を挿通して水平ナ
ット(23)に螺合されるようになすことができる。前記の
２つの構成において、第１支持フレーム(11)両端の上向
き垂直片（11A,11B)に第１リンク(14)及び第２リンク(1
5)の下端がそれぞれ揺動自在に連結され、第２支持フレ
ーム(12)両端の上向き垂直片(12A,12B) に第３リンク(1
6)及び第４リンク(17)の下端が揺動自在に連結され、第
１リンク(14)と第３リンク(16)の各中央部近傍が互いに
揺動自在に連結され、第２リンク(15)と第４リンク(17)
の各中央部近傍が互いに揺動自在に連結され、第１リン
ク(14)及び第２リンク(15)の上端に第１支持ローラ(34)
が回転自在に連結され、第３リンク(16)及び第４リンク
(17)の上端に第２支持ローラ(35)が連結されるようにな
すことができる。前記の１番目の構成において、第１支
持フレーム(11)及び第２支持フレーム(12)に形成された
各一対の上向き垂直片(58A,58B.59A,59B) に第１パンタ
グラフ機構(50)及び第２パンタグラフ機構(51)の下端が
それぞれ連結され、第１パンタグラフ機構(50)及び第２
パンタグラフ機構(51)の上端に第１ローラ支持フレーム
(61)及び第２ローラ支持フレーム(62)がそれぞれ連結さ
れ、第１ローラ支持フレーム(61)及び第２ローラ支持フ
レーム(62)に第１支持ローラ(34)及び第２支持ローラ(3
5)が回転自在に連結され、第１パンタグラフ機構(50)及
び第２パンタグラフ機構(51)の各第１番目のリンク(54
B,54D) にＬ形金具付ナット(36,37) が連結され、第１
パンタグラフ機構(50)及び第２パンタグラフ機構(51)の
各第２番目のリンク(55B,55D) にＬ形金具(38,39) が連
結され、ハンドル付の長ボルト(25)がＬ形金具(39)、Ｌ
形金具付ナット(37)、Ｌ形金具(38)、Ｌ形金具付ナット
(36)の順に挿通又は螺合され、前記Ｌ形金具付ナット(3
7)とＬ形金具(38)との間に中間部ガイド(47)が配置され
るようになすことができる。

【０００６】

【作用】第１支持フレーム(11)及び第２支持フレーム(1
2)の各両端部にそれぞれ２個のキャスター(19A,19B、19
C,19D)が固定されているので、第１支持ローラ(34)と第
２支持ローラ(35)の上にタイヤを載せ、タイヤを手で押
せばタイヤ交換補助工具に載ったタイヤを移動させるこ
とができる。ハンドル(26)の回転によって第１支持フレ
ーム(11)と第２支持フレーム(12)との間の距離が調整さ
れ、かつ第１支持ローラ(34)と第２支持ローラ(35)との
間の距離が調整されるので、タイヤの中心部の位置を上
下動させることができる。タイヤの交換に際しては、タ
イヤを所望の高さに維持させ、タイヤを容易に取り外
し、また取り付けることができる。

【０００７】

【実施例】図１は、本発明のタイヤ交換補助工具の第１
実施例を示し、図１(a) は斜視図であり、図１(b) は部
分断面側面図である。１枚の板部材を曲げて形成された
第１支持フレーム11及び第２支持フレーム12があり、各
支持フレーム11・12の両端部には上方へ折り曲げられた
上向き垂直片11Ａ・11Ｂ，12Ａ・12Ｂがそれぞれ形成さ
れる。第１支持フレーム11の右側面には下方へ折り曲げ
られた下向き垂直部11Ｄが形成され、第２支持フレーム
12の左側面には下方へ折り曲げられた下向き垂直部12Ｄ
が形成されている。第１支持フレーム11の下向き垂直部
11Ｄと第２支持フレーム12の下向き垂直部12Ｄとを対向
させ、第１支持フレーム11と第２支持フレーム12とは所
望の間隔をおいて配置される。第１支持フレーム11の水
平部11Ｃ及び第２支持フレーム12の水平部12Ｃの両端部
（左右端よりやや内側の位置）に、キャスター取付穴が
それぞれ形成され、キャスター取付穴にキャスター19Ａ
〜Ｄの取付ボルト20Ａ〜Ｄが挿通され、取付ボルト20Ａ
〜Ｄにナット21Ａ〜Ｄを螺合して、第１支持フレーム11
及び第２支持フレーム12にキャスター19Ａ〜Ｄが固定さ
れる。なお、キャスターは自由に移動方向を変えられる
車輪をいうこととする。

【０００８】第１支持フレーム11の下向き垂直部11Ｄ及
び第２支持フレーム12の下向き垂直部12Ｄの各端部近傍
（図１(a) の左方からみてキャスター19Ｂに隣接した位
置）に取付穴がそれぞれ形成され、下向き垂直部11Ｄの
取付穴に右側から水平ナット23の端部の小径部が嵌合さ
れ固定される。下向き垂直部12Ｄの取付穴に右側から円
筒状のガイド24が整合して固定され、ハンドル26付の長
ボルト25がガイド24を挿通して水平ナット23に螺合され
る。このようにして構成された支持フレーム間隔調節機
構22により第１支持フレーム11と第２支持フレーム12と
が連結され、支持フレーム間隔調節機構22のハンドル26
を回転させることにより、第１支持フレーム11と第２支
持フレーム12との間隔を調整することができる。なお、
第１支持フレーム11又は第２支持フレーム12に操作ハン
ドルを連結して、操作ハンドルを手に持ってキャスター
19Ａ〜Ｄの付いたタイヤ交換補助工具を移動させること
ができる。

【０００９】細長い板状体の先端部を直角に屈曲させ、
後端部に細長い案内溝43が形成された第１案内ステー40
及び第２案内ステー41を用意し、第１支持フレーム11の
下向き垂直部11Ｄの両端に、第１案内ステー40及び第２
案内ステー41の屈曲部がそれぞれ溶接等により固定され
る。第２支持フレーム12の水平部12Ｃの両端部に、所定
間隔の２本の案内ピン45が、外側に向けて溶接等により
それぞれ固定され、第１案内ステー40及び第２案内ステ
ー41の案内溝43とそれぞれ２本の案内ピン45とが係合さ
れる。２本の案内ピン45と案内溝43との係合が解除され
ないように、案内ピン45に頭部を形成してもよい。第１
案内ステー40及び第２案内ステー41は、後記のようにタ
イヤ交換補助工具にタイヤを載せたときに、長ボルト25
に曲げモーメントが作用して、長ボルト25が曲げられる
ことを防止するために配置されるものである。長ボルト
25の強度が充分なときは、第１案内ステー40及び第２案
内ステー41を配設する必要はない。

【００１０】第１支持フレーム11の上向き垂直片11Ａ・
11Ｂ及び第２支持フレーム12の上向き垂直片12Ａ・12Ｂ
にリンク取付用穴が形成され、これらのリンク取付用穴
に各リンク14〜17の下端部の取付穴を整合してボルト28
が挿通されナットが螺合される。各リンク14〜17の中央
部近傍（中央部よりやや下方位置）に中央ボルト穴がそ
れぞれ形成され、第１リンク14の中央ボルト穴と第３リ
ンク16の中央ボルト穴とを整合してボルト29が挿通され
ナットが螺合される。同様に第２リンク15の中央ボルト
穴と第４リンク17の中央ボルト穴とを整合してボルト30
が挿通されナットが螺合される。第１リンク14と第３リ
ンク16とがボルト29の回りに揺動することができ、同様
に第２リンク15と第４リンク17とがボルト30の回りに揺
動することができる。

【００１１】各リンク14〜17の上端部に支持穴がそれぞ
れ形成され、第１リンク14の支持穴と第２リンク15の支
持穴とに、棒状の第１支持部材32の両端のボルト部が挿
通され、ボルト部にナットが螺合され固定される。第１
支持部材32は不図示のベアリングを介して第１支持ロー
ラ34を回転自在に支持する。同様に、第３リンク16の支
持穴と第４リンク17の支持穴とに、棒状の第２支持部材
33の両端のボルト部が挿通され、ボルト部にナットが螺
合され固定される。第２支持部材33は不図示のベアリン
グを介して第２支持ローラ35を回転自在に支持し、第１
支持ローラ34及び第２支持ローラ35の上にタイヤを回転
自在に載せる。なお、タイヤを低位置に維持する場合
に、タイヤと水平ナット23・長ボルト25とが接触するこ
とのないように、ハンドル26・ガイド24・長ボルト25・
水平ナット23は第１支持フレーム11・第２支持フレーム
12の端部近傍に配置され、第１支持フレーム11・第２支
持フレーム12の長さが所定値に決められる。

【００１２】次に、本発明のタイヤ交換補助工具の第１
実施例の作用について説明する。自動車のタイヤ１（旧
タイヤ）を交換したいときは、車体２の下側にジャッキ
３をおき、ジャッキ３を操作して車体２を必要な高さに
上昇させる。第１実施例のタイヤ交換補助工具をタイヤ
１の下側に移動させ、ハンドル26を回転させて第１支持
ローラ34及び第２支持ローラ35を上昇させて、タイヤ１
をやや持ち上げる。ホイールボルト６からナットを外
し、タイヤ交換補助工具をホイールボルト６と平行に移
動させ、タイヤ１を取り外す。タイヤ１をタイヤ交換補
助工具に載せたまま所定の位置に運搬し、交換タイヤ７
（新タイヤ）をタイヤ交換補助工具に載せて交換タイヤ
７の取付位置に移動する。ハンドル26を回転させて第１
支持ローラ34及び第２支持ローラ35の高さを調整し、タ
イヤ取付部５の中心の高さと交換タイヤ７の中心の高さ
とを一致させる。手を交換タイヤ７に当てて交換タイヤ
７を回転させ、ホイールのボルト穴をホイールボルト６
に整合させ対向させて、タイヤ交換補助工具をホイール
ボルト６と平行にしてタイヤ取付部５に接近させる。ホ
イールのボルト穴にホイールボルト６を挿通させ、交換
タイヤ７をタイヤ取付部５に装着し、ナットをホイール
ボルト６に締めつけ、交換タイヤ７を定位置に固定す
る。ハンドル26を回転して第１支持ローラ34及び第２支
持ローラ35を下降させ、タイヤ交換補助工具を所定の保
管場所に移す。ジャッキ３を操作して車体２を走行位置
に戻し、ジャッキ３を所定の保管場所に移す。このよう
にして、タイヤの交換作業を終了する。

【００１３】図２は、本発明のタイヤ交換補助工具の第
２実施例を示す。図２(a) は斜視図であり、図２(b) は
部分断面側面図であり、図２(c) は高さ調節機構の平面
図であり、図２(d) は案内ステーの側面図である。第２
実施例において、第１実施例と同一の部分には第１実施
例と同一の符号を付し、その説明は省略し又は簡略にす
る。第２実施例は、第１支持フレーム11及び第２支持フ
レーム12として平らな板状体を用い、第１支持ローラ34
及び第２支持ローラ35と第１支持フレーム11及び第２支
持フレーム12とを第１パンダグラフ機構50及び第２パン
タグラフ機構51によってそれぞれ連結されている。ま
た、ハンドル、長ボルト等からなる高さ調節機構48は第
１パンダグラフ機構50及び第２パンタグラフ機構51に連
結されている。

【００１４】平らで水平な第１支持フレーム11及び第２
支持フレーム12の各両端にキャスター19Ａ〜19Ｄが第１
実施例と同様にして固定され、第１支持フレーム11及び
第２支持フレーム12の中央部上面に断面コ字形の第１取
付金具58及び第２取付金具59がそれぞれ溶接等により固
定される。第１取付金具58の両端に上向き垂直片58Ａ及
び58Ｂが形成され、上向き垂直片58Ａ及び58Ｂには第５
リンク54Ａ・第６リンク55Ａ及び第５リンク54Ｂ・第６
リンク55Ｂの下端がそれぞれ回動自在に連結される。第
５リンク54Ａ・54Ｂの上端は第７リンク56Ａ・56Ｂの下
端に連結バー60Ａによってそれぞれ回動自在に連結さ
れ、同様に第６リンク55Ａ・55Ｂの上端は第８リンク57
Ａ・57Ｂの下端に連結バー60Ｂによってそれぞれ回動自
在に連結される。第７リンク56Ａ・第８リンク57Ａ及び
第７リンク56Ｂ・第８リンク57Ｂの上端は断面コ字形の
第３取付金具63の下向き垂直片63Ａ及び63Ｂにそれぞれ
回動自在に連結され、こうして第１パンダグラフ機構50
が構成される。第２パンタグラフ機構51は、第２取付金
具59の上向き垂直片59Ａ・59Ｂ、第５リンク54Ｃ・54
Ｄ、第６リンク55Ｃ・55Ｄ、第７リンク56Ｃ・56Ｄ、第
８リンク57Ｃ・57Ｄ、連結バー60Ｃ・60Ｄ、第４取付金
具64の下向き垂直片64Ａ・64Ｂを用いて、第１パンダグ
ラフ機構50と同様にして構成される。

【００１５】第３取付金具63及び第４取付金具64は、第
１ローラ支持フレーム61及び第２ローラ支持フレーム62
の下面中央部に溶接等により固定され、第１ローラ支持
フレーム61及び第２ローラ支持フレーム62の端部垂直片
61Ａ・61Ｂ及び端部垂直片62Ａ・62Ｂに棒状の第１支持
部材32及び第２支持部材33の両端が第１実施例と同様に
して固定される。第１支持部材32及び第２支持部材33は
不図示のベアリングを介して第１支持ローラ34及び第２
支持ローラ35を回転自在に支持する。

【００１６】高さ調節機構48は第１パンダグラフ機構50
及び第２パンダグラフ機構51のリンクの内側に配置され
る。第１Ｌ形金具ナット36及び第２Ｌ形金具ナット37の
取付面が、第５リンク54Ｂ及び第５リンク54Ｄの上端部
近傍に、不図示のボルト・ナット等により回転可能に連
結され、第１Ｌ形金具38及び第２Ｌ形金具39の取付面
が、第６リンク55Ｂ及び第６リンク55Ｄの上端部近傍に
不図示のボルト・ナット等により回転可能に連結される
（図２(b),(c) 参照）。第１Ｌ形金具38と第２Ｌ形金具
ナット37との間に所定長さＬの中間部ガイド47を配置し
て、第１Ｌ形金具38と第２Ｌ形金具ナット37との間隔を
所定間隔となし、ガイド24にハンドル26付の長ボルト25
を挿通する。長ボルト25を第２Ｌ形金具39に挿通し、第
２Ｌ形金具ナット37に螺合させ、第１Ｌ形金具38に挿通
し、第１Ｌ形金具ナット36に螺合させて図２(c) に示す
状態にする。ハンドル26を正方向に回転させると、第２
Ｌ形金具ナット37と第２Ｌ形金具39の間隔及び第１Ｌ形
金具38と第１Ｌ形金具ナット36との間隔が同じ割合で小
さくなり、第１パンダグラフ機構50及び第２パンダグラ
フ機構51が同じ割合で伸長し、第１支持ローラ34及び第
２支持ローラ35が同じ割合で上昇する。反対にハンドル
26を負方向に回転させると、第１パンダグラフ機構50及
び第２パンダグラフ機構51が同じ割合で縮み、第１支持
ローラ34及び第２支持ローラ35が同じ割合で下降する。

【００１７】図２(a),(b) では図示が省略されている
が、図２(d) に示す案内ステー42Ａ（42Ｂ）を第１パン
ダグラフ機構50及び第２パンダグラフ機構51のリンクの
外側で長ボルト25と略同一高さの位置に配置する。案内
ステー42Ａ（42Ｂ）は細長い金属板に所定長さの３個の
案内溝43Ａ〜43Ｃが形成されたものであり、案内ステー
42Ａ及び42Ｂの先端（図では左端）は第５リンク54Ａの
上端部近傍（図２(a) では正面) 及び第５リンク54Ｂの
上端部近傍（図２(a) では背面）に不図示のボルト・ナ
ット等により回転可能に連結される。図２(a) に示すよ
うに、第６リンク55Ａ・第５リンク54Ｃ・第６リンク55
Ｃの上端部近傍（図２(a) では正面) にそれぞれ１本の
案内ピン44Ａ〜44Ｃが突設され、案内ピン44Ａ〜44Ｃに
案内ステー42Ａの案内溝43Ａ〜43Ｃがそれぞれ係合され
る。同様に、第６リンク55Ｂ・第５リンク54Ｄ・第６リ
ンク55Ｄの上端部近傍（図２(a) では背面）にそれぞれ
１本の案内ピンが突設され、各案内ピンに案内ステー42
Ｂの案内溝43Ａ〜43Ｃがそれぞれ係合される。第１支持
ローラ34及び第２支持ローラ35にタイヤを載せ、第２実
施例のタイヤ交換補助工具を第１実施例と同様にして用
いることができる。

【００１８】図３は、本発明のタイヤ交換補助工具の第
３実施例を示す。図３(a) は斜視図であり、図３(b) は
部分断面側面図である。第３実施例において、第１実施
例と同一の部分には第１実施例と同一の符号を付し、そ
の説明は省略し又は簡略にする。第３実施例は、第１実
施例の各リンク14〜17を第１支持フレーム11・第２支持
フレーム12の上向き垂直片11Ａ・11Ｂ・12Ａ・12Ｂのリ
ンク取付用穴から外し、その取付用穴に第１支持ローラ
34及び第２支持ローラ35を取り付けたものに相当する。

【００１９】第１支持フレーム11の端部の上向き垂直片
11Ａ・11Ｂ及び第２支持フレーム12の端部の上向き垂直
片12Ａ・12Ｂにローラ取付用穴が形成され、これらのロ
ーラ取付用穴に棒状の第１支持部材32及び第２支持部材
33の両端のボルト部がそれぞれ挿通され、ボルト部にナ
ットがそれぞれ螺合され固定される。第１支持部材32及
び第２支持部材33は不図示のベアリングを介して第１支
持ローラ34及び第２支持ローラ35を回転自在に支持し、
第１支持ローラ34及び第２支持ローラ35の上にタイヤを
回転自在に載せる。その他の構成、例えば支持フレーム
間隔調節機構22、第１案内ステー40・第２案内ステー4
1、案内ピン45及びキャスター19Ａ〜19Ｄに関する構成
は、第１実施例と同様である。第１支持ローラ34及び第
２支持ローラ35の上にタイヤを載せ、ハンドル26を回転
させると、第１支持ローラ34と第２支持ローラ35との間
隔が変化して、タイヤの中心位置の高さが変化し、こう
してタイヤの高さを調節することができる。第３実施例
のタイヤ交換補助工具を第１実施例と同様にして用いる
ことができる。

【００２０】

【発明の効果】本発明のタイヤ交換補助工具において
は、第１支持フレーム及び第２支持フレームの各両端部
に２個のキャスターが固定され、合計４個のキャスター
によりタイヤ交換補助工具の第１支持ローラ及び第２支
持ローラに載せられたタイヤを、手で押して前後左右に
容易に移動することができる。また、ハンドルの回転に
よって第１支持ローラと第２支持ローラとの間隔又は第
１支持ローラ・第２支持ローラの高さが調整されるよう
に構成されているので、第１支持ローラ及び第２支持ロ
ーラに載せられたタイヤの高さを、容易かつ正確に調整
し所望の高さに維持することができる。また、第１支持
ローラ及び第２支持ローラは回転自在に連結されている
ので、高さ調整のできることとあいまって、取り付ける
ときに、タイヤのホイール穴とホイールボルトとの位置
合わせが容易に行われる。従って、タイヤ交換に際して
は、ジャッキによって車体を少々上昇させ、本発明のタ
イヤ交換補助工具を旧タイヤの下に移動させ、ハンドル
を回転させてタイヤを僅かに持ち上げる。ナットをホイ
ールボルトから外し、タイヤを手前に引けば、タイヤ交
換補助工具に載ったタイヤが容易に外れ、そのままタイ
ヤを所定の場所に移動することができる。次に新タイヤ
をタイヤ交換補助工具に載せ、ホイールボルトの手前で
タイヤの高さをハンドルを回転して調整し、第１支持ロ
ーラ及び第２支持ローラの上の新タイヤを回転させて、
新タイヤのホイール穴とホイールボルトとの位置合わせ
を行う。新タイヤをホイールボルトに向かって押すと、
ホイールボルトに新タイヤのホイール穴が係合し、ホイ
ールボルトにナットをねじ込んで新タイヤの取付が完了
する。このように、タイヤを手で持つのは、旧タイヤを
タイヤ交換補助工具から降ろすときと、新タイヤをタイ
ヤ交換補助工具に載せるときのみであり、作業者に掛か
る肉体的負担が少ない。また、本発明のタイヤ交換補助
工具においては、第１支持フレーム及び第２支持フレー
ムの各下向き垂直部の端部近傍に取付穴が形成され、第
１支持フレームの下向き垂直部の取付穴に水平ナットの
端部が固定され、第２支持フレームの下向き垂直部の取
付穴にガイドが固定され、ハンドル付の長ボルトがガイ
ドを挿通して水平ナットに螺合されている。このよう
に、水平ナット及び長ボルトが第１支持フレーム及び第
２支持フレーム端部近傍に取り付けられているので、タ
イヤを下降させたとき、水平ナット及び長ボルトをタイ
ヤの側方に位置させることができ、タイヤを水平ナット
及び長ボルトに接触させることなく、十分に下降させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本発明のタイヤ交換補助工具の第１実施
例を示し、図１(a) は斜視図であり、図１(b) は部分断
面側面図である。

【図２】図２は本発明のタイヤ交換補助工具の第２実施
例を示し、図２(a) は斜視図であり、図２(b) は部分断
面側面図であり、図２(c) は高さ調節機構の平面図であ
り、図２(d) は案内ステーの側面図である。

【図３】図３は本発明のタイヤ交換補助工具の第３実施
例を示し、図３(a) は斜視図であり、図３(b) は部分断
面側面図である。

【図４】図４は従来のタイヤ交換方法の説明図である。

【符号の説明】

11 第１支持フレーム 11A,B 上向き垂直片 12 第２支持フレーム 12A,B 上向き垂直片 19A-D キャスター 26 ハンドル 34 第１支持ローラ 35 第２支持ローラ 58A,B 上向き垂直片 59A,B 上向き垂直片

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】第１支持フレーム及び第２支持フレーム
の各両端部に２個のキャスターが固定され、第１支持フ
レーム及び第２支持フレームに形成された各一対の上向
き垂直片に直接又はリンクを介して第１支持ローラ及び
第２支持ローラが回転自在に連結され、ハンドルの回転
によって第１支持フレームと第２支持フレームとの間隔
が調整され、かつ第１支持ローラと第２支持ローラとの
間隔又は第１支持ローラ・第２支持ローラの高さが調整
されるように構成されたタイヤ交換補助工具。
【請求項２】上向き垂直片が第１支持フレーム及び第
２支持フレームの各両端に配置され、第１支持フレーム
及び第２支持フレームの各下向き垂直部の端部近傍に取
付穴が形成され、第１支持フレームの下向き垂直部の取
付穴に水平ナットの端部が固定され、第２支持フレーム
の下向き垂直部の取付穴にガイドが固定され、ハンドル
付の長ボルトがガイドを挿通して水平ナットに螺合され
る請求項１記載のタイヤ交換補助工具。
【請求項３】第１支持フレーム両端の上向き垂直片に
第１リンク及び第２リンクの下端がそれぞれ揺動自在に
連結され、第２支持フレーム両端の上向き垂直片に第３
リンク及び第４リンクの下端がそれぞれ揺動自在に連結
され、第１リンクと第３リンクの各中央部近傍が互いに
揺動自在に連結され、第２リンクと第４リンクの各中央
部近傍が互いに揺動自在に連結され、第１リンク及び第
２リンクの上端に第１支持ローラが回転自在に連結さ
れ、第３リンク及び第４リンクの上端に第２支持ローラ
が回転自在に連結された請求項１又は２記載のタイヤ交
換補助工具。
【請求項４】第１支持フレーム及び第２支持フレーム
に形成された各一対の上向き垂直片に第１パンタグラフ
機構及び第２パンタグラフ機構の下端がそれぞれ連結さ
れ、第１パンタグラフ機構及び第２パンタグラフ機構の
上端に第１ローラ支持フレーム及び第２ローラ支持フレ
ームがそれぞれ連結され、第１ローラ支持フレーム及び
第２ローラ支持フレームに第１支持ローラ及び第２支持
ローラが回転自在に連結され、第１パンタグラフ機構及
び第２パンタグラフ機構の各第１番目のリンクにＬ形金
具付ナットが連結され、第１パンタグラフ機構及び第２
パンタグラフ機構の各第２番目のリンクにＬ形金具が連
結され、ハンドル付の長ボルトがＬ形金具、Ｌ形金具付
ナット、Ｌ形金具、Ｌ形金具付ナットの順に挿通又は螺
合され、前記Ｌ形金具付ナットとＬ形金具との間に中間
部ガイドが配置された請求項１記載のタイヤ交換補助工
具。