JPH08316222A - 熱処理方法及びその装置 - Google Patents

熱処理方法及びその装置

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JPH08316222A
JPH08316222A JP14565895A JP14565895A JPH08316222A JP H08316222 A JPH08316222 A JP H08316222A JP 14565895 A JP14565895 A JP 14565895A JP 14565895 A JP14565895 A JP 14565895A JP H08316222 A JPH08316222 A JP H08316222A
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JP
Japan
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wafer
heat
heat treatment
substrate
temperature
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JP14565895A
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Wataru Okase
亘 大加瀬
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Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Tohoku Ltd
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Tokyo Electron Ltd
Tokyo Electron Tohoku Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被処理基板を反応容器内に搬入して熱処理を
行うにあたり、被処理基板を速やかに所定の熱処理温度
に安定させ、均一な熱処理を行うこと。 【構成】 ウエハWの温度が例えば500℃付近では入
射角により熱線Hの吸収率が異なり、垂直に入射するも
のほど吸収率が小さいが、ウエハ保持具3を上昇させる
際、例えば突上げピンPによりウエハ保持板31を突上
げて、ウエハ保持板31を水平面から傾いた状態で支持
すると、加熱源24から直接到達する熱線HはウエハW
に斜めから所定の入射角を持って入射するので、大きな
吸収率で熱線Hを吸収することができ、ウエハWの各位
置での温度上昇が揃ってくる。従ってウエハWの温度が
速やかに所定温度に安定し、この結果面内均一性の高い
熱処理を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱処理方法及びその装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの製造プロセスの中に、
高温下においてシリコンの表面部を酸化しこれにより酸
化膜(絶縁膜)を得る酸化処理や、不純物層を表面に形
成したシリコン層を加熱し、これにより不純物をシリコ
ン層内に熱拡散する拡散処理などがある。
【0003】この種の酸化、拡散を行う熱処理装置とし
てバッチ式である縦型熱処理装置が知られているが、例
えばキャパシタ絶縁膜の酸化膜やゲート酸化膜の形成あ
るいは不純物イオンの拡散処理では、極めて薄い膜や浅
い接合を得る場合、膜質、膜厚や拡散深さがサーマルバ
ジェット(熱履歴)の影響を大きく受け、バッチ式の熱
処理装置では、先に反応管内に搬入されたウエハと最後
の方に搬入されたウエハとではサーマルバジェットに大
きな差が生じてしまう。
【0004】そこで上述の熱処理炉を改良し、反応管内
の設定位置に1枚づつウエハを保持具に載せて搬入した
後急加熱する枚葉式の熱処理装置についても検討が進め
られている。このような枚葉式の熱処理装置について図
8(a)に示す概略図を参照しながら説明すると、1は
縦型の反応容器であり、熱処理領域を含む部分が断熱体
10で囲まれている。この反応容器1には、上から下へ
向って処理ガスが流れるように処理ガス供給管11及び
排気管12が設けられている。
【0005】反応容器1の中には、ウエハWを水平に保
持するウエハ保持具13が設けられており、このウエハ
保持具13には反応容器1の下方側の図示しない移載室
にて図示しない搬送手段により1枚のウエハWが載置さ
れ、ウエハWが所定位置まで上昇される。一方抵抗発熱
体15a及び均熱体15bよりなる加熱部15により前
記ウエハWが所定の熱処理温度まで加熱されると共に処
理ガス供給管11より処理ガスが供給されて例えば常圧
雰囲気で酸化処理される。
【0006】
【発明が解決しようとしている課題】上述の熱処理装置
では、ウエハWはウエハ保持具13に水平に保持された
状態で反応容器1内の熱処理領域に搬入されるが、ウエ
ハ保持具13が上昇する間ウエハWは図9(b)に実線
の矢印で示すように加熱部15より垂直方向に直接に入
射する熱線を受けると共に、点線の矢印で示すように断
熱体10より反射されて斜めに入射する熱線(二次輻射
熱)をも受ける。このようにウエハWには加熱部15よ
り入射角の異なる熱線が入射するが、入射角が異なると
熱線の透過率や反射率が異なり、これによりウエハWに
吸収される熱線の量も変ってくる。
【0007】ところで反応容器1内を予熱する際、ウエ
ハWの温度が例えば600℃程度と低い場合には、ウエ
ハWの表面は鏡面であり、波長の短い例えば0.9μm
〜3μm程度の熱線の一部は透過、反射してしまうの
で、熱線の透過や反射の割合が入射角によって大きく異
なり、被処理面に垂直に入射するものほど吸収率が小さ
く、垂直に入射する熱線では吸収率は例えば0.1程度
と非常に小さい。
【0008】従ってウエハWを水平に保持する場合に
は、ウエハWの加熱にあたっては、比較的吸収率の高い
斜めから入射する熱線の影響が大きくなるが、斜めに入
射する熱線の量はウエハWの各位置において異なると共
に夫々の入射角も異なり、これに応じて吸収される熱線
の量も異なるため、各位置において温度上昇にばらつき
を生じてしまう。このためウエハWを熱処理領域まで上
昇させたときにウエハWの温度が全面に亘って熱処理温
度に安定するまでの時間が長くなってしまい、この結果
熱処理速度例えば酸化膜の成長速度にばらつきが生じ、
膜厚についての面内均一性が低くなってしまうという問
題があった。
【0009】またウエハWを水平に保持して熱処理領域
に搬入すると、ウエハWの表面積が大きいため、ウエハ
Wが大きな抵抗(風圧)を受け、これによりウエハWの
直ぐ後方領域が負圧となり、ウエハWの表面側の圧力と
裏面側の圧力に圧力差が生じてしまい、処理ガスの流れ
が乱されてしまうという問題もあった。
【0010】本発明はこのような事情の下になされたも
のであり、その目的は被処理基板の温度を短時間で安定
させ、これにより面内均一性の高い熱処理を行うことが
できる熱処理方法及びその装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、被
処理基板をほぼ水平な状態で保持具に保持させて反応容
器内に下方側から搬入し、反応容器の外に設けられた加
熱源からの輻射熱により熱処理する熱処理方法におい
て、前記被処理基板を傾けた状態で反応容器内の熱処理
領域まで上昇させることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明では、被処理基板をほぼ水
平な状態で保持具に保持させて反応容器内に下方側から
搬入し、反応容器の外に設けられた加熱源からの輻射熱
により熱処理する熱処理方法において、前記被処理基板
の中で上端位置が時間と共に周方向に移動するように、
前記被処理基板を傾けた状態で反応容器内の熱処理領域
まで上昇させることを特徴とする。
【0013】請求項3の発明は、被処理基板をほぼ水平
な状態で保持具に保持させて反応容器内に下方側から搬
入し、反応容器の外に設けられた加熱源からの輻射熱に
より熱処理する熱処理装置において、被処理基板を傾け
るための機構を前記保持具に組み合わせて設けたことを
特徴とする。
【0014】
【作用】例えば反応容器の上方に加熱源を設けると共に
反応容器の周囲にこれを囲むように断熱材を設けると、
被処理基板の被処理面には加熱源から垂直方向に直接に
熱線が入射すると共に、断熱材などで反射された熱線も
入射するが、被処理基板を水平面に対して傾けながら反
応容器内の熱処理領域まで上昇させると、加熱源から直
接入射する熱線は斜めから被処理面に入射する。
【0015】ここで被処理基板が例えば500℃付近の
低温の場合には、熱線の透過や反射の割合が入射角によ
って大きく異なり、被処理面に垂直に入射するものほど
吸収率が小さく、斜めから入射するものとの間では吸収
率の差が大きい。また加熱源から直接入射する熱線は、
断熱材によって反射されて入射する熱線よりも量が多い
ので、この直接の熱線を斜めから入射するようにすれ
ば、大きな吸収率で熱線を吸収することができ、被処理
面の各位置での温度上昇も揃ってくる。従って被処理体
の温度が速やかに所定温度に安定し、この結果面内均一
性の高い熱処理を行なうことができる。
【0016】また被処理基板の中で上端位置が時間と共
に周方向に移動するように、被処理基板を傾けた状態で
反応容器内の熱処理領域まで上昇させるようにすると、
被処理基板の各位置において加熱源に近い部分が時間と
共に変化していくので、加熱源から受ける熱線の強さの
ばらつきが抑えられ、より面内均一性の高い熱処理を行
なうことができる。
【0017】
【実施例】図1は本発明の実施例に係る熱処理方法を実
施するための熱処理装置を示す断面図である。図1中2
は例えば石英よりなる、下端部が開口した管状の反応容
器であり、この反応容器2により被処理基板例えば半導
体ウエハWに対して熱処理を行う処理室が構成されてい
る。この反応容器2は加熱炉20の中に配置されてお
り、この加熱炉20は、反応容器2の周囲及び上面を間
隙を介して覆うように設けられた例えば炭化ケイ素(S
iC)よりなる均熱部材21を備えている。
【0018】更に均熱部材21の外側には断熱体22及
び、水冷ジャケット23aを備えた外装体23が設けら
れている。また均熱部材21の上面と断熱体22との間
には抵抗発熱体よりなる加熱源24が配置されている。
さらに、前記反応容器2には、図示しない処理ガス供給
源からの処理ガスを、後述するウエハ保持具3上のウエ
ハWに供給するように、処理ガス供給管25が設けられ
ると共に、反応容器2内を排気する排気管26が接続さ
れている。
【0019】前記反応容器2内には被処理基板の保持具
であるウエハ保持具3が設けられており、このウエハ保
持具3は、図2及び図3に示すようにウエハを載置する
ウエハ保持板31を支持部32にて支持するように構成
されている。ウエハ保持板31は、例えば図2に示すよ
うに、底面に搬送ア−ム30aが水平方向に挿脱できる
ように周縁から中央へ切り込まれた段差30を形成する
と共に、ウエハWの脱落を防ぐために周縁を起立して構
成されている。
【0020】前記支持部32は、例えば円柱形状をなし
ており、その上面の中央部には支持棒33が突設されて
いる。前記ウエハ保持板31は、鉛直軸及び水平軸のい
ずれの軸まわりにも回動できるように前記支持棒33に
ボールジョイント部34を介して支持されている。また
支持部32には、支持棒33を挟んで径方向に対向する
位置に設けられた突上げピンP,Pを1組として、周方
向にn等分例えば8等分する位置に、4組のピンP1〜
P4(1組のピンは同符号を付してある)が配列されて
いる。なお各ピンPの上端はウエハ保持板31の支持を
確実にするために例えば平面が円弧形状の平板状に形成
されている。
【0021】これら一組の突上げピンP、Pは、例えば
同時に上下方向に移動するように構成されており、ウエ
ハ保持板31を水平に支持する場合には、図3(a)に
示すように、1組の突上げピンP、Pが、ウエハ保持板
31の下面と支持部材32の上面との間の距離である長
さL分上昇して、これら1組の突上げピンPと支持部3
6とにより、ウエハ保持板31が支持される。またウエ
ハ保持板31を水平面から傾けて支持する場合には、図
3(b)に示すように、1組の突上げピンPの一方が長
さLの位置から△L分上昇すると共に、他方のピンが長
さLの位置から△L分下降して、これら1組の突上げピ
ンP、Pと支持棒33とにより、ボールジョイント部3
4を介してウエハ保持板31が水平面から傾くように支
持される。
【0022】このとき△Lはウエハ保持板31の水平面
からの傾きの角度に応じて決定されるが、この傾きの角
度は後述するように例えば加熱源24からの直接の熱線
Hを高い吸収率で吸収するために必要な熱線Hの入射角
に応じて所定の角度に設定される。例えばウエハ保持板
31は水平面から例えば30度以内の範囲で傾くように
△Lが設定される。この実施例では、支持部32、突き
上げピンP、支持棒33及びボールジョイント部34に
より、ウエハ保持板31を傾けるための傾斜機構が構成
されている。
【0023】またこのウエハ保持具3は、回転テ−ブル
41を介して昇降軸42の頂部に取り付けられ、昇降軸
42は図1に示すように反応容器2の下方側の後述の筒
状体5の下端部にてボールネジなどを含む昇降機構43
により昇降できるように構成されている。そして昇降軸
42内には軸受け部42aを介して回転軸44を有して
おり、モータMにより回転軸44が回転し、これにより
回転テ−ブル41を介してウエハ保持具3が回転できる
ようになっている。
【0024】前記反応容器2の下方側には、上端部が反
応容器2の下端部に気密に接続され、内部空間が反応容
器2内の空間に連続する、水冷ジャケットを有する筒状
体5が配設されている。この筒状体5には前記ウエハ保
持具3と外部との間でウエハの移載を行うための移載室
51が形成されており、この移載室51の側壁部にはゲ
ートバルブにより開閉されるウエハWの搬入出口52が
形成されている。また移載室51の上部両側には、反応
容器側からの輻射熱を遮断するためのシャッタS1、S
2が設けられると共に、移載室51の下部両側にも、筒
状体5の底部側との間を遮断するように、シャッタS
3、S4が設けられており、シャッタS3、S4は閉じ
たときに昇降軸42を囲む半円状の切り欠きが先端に形
成されている。53、54、55、56はシャッタの待
機室である。
【0025】次に上述実施例の作用について述べる。先
ずウエハ保持具3を鎖線の如く移載室51内に位置させ
ておき、搬入出口52より被処理基板であるウエハWを
搬入してウエハ保持板31上に載置する。この際ウエハ
保持板31は、図4(a)に示すように1組の突上げピ
ンPと支持部36とにより水平に支持されており、搬送
ア−ム30a(図2参照)はウエハWを載せた状態で、
段差部30内に収まるように下降し、ウエハWをウエハ
保持板31上へ載置した後抜き出される。
【0026】一方加熱源24よりの輻射熱が均熱体21
を通じて反応容器2内に入射し、所定温度の均熱領域が
形成されると共に、処理ガス供給管25から処理ガス例
えばO2 ガス及びHClガスの混合ガスが反応容器2内
に供給される。このときシャッタS1、S2、及びS
3、S4は閉じられており、反応管2からの輻射熱がシ
ャッタS1、S2で遮られている。
【0027】次いでシャッタ(S1、S2)を開いた
後、ウエハ保持具3を回転軸44、回転テ−ブル41を
介して回転させながら、昇降軸42により上昇させる
が、このとき突上げ部材35より1組の突上げピンPが
周方向に順次上下方向に移動し、これによってウエハ保
持板31は水平面から所定角度例えば0〜30度傾くと
共に、その上端の位置が時間と共に周方向に移動しなが
ら上昇していく。
【0028】即ち先ず上述のように1組の突上げピンP
1、P1が共に長さL分上昇してウエハ保持板31を支
持し、次いで一方の突上げピンP1が△L分上昇すると
共に他方の突上げピンP1が△L分下降して、ウエハ保
持板31を水平面から傾けて支持する。この後再び突上
げピンP1が共に元の位置(Lの位置)に戻りウエハ保
持板31を水平に支持すると共に、これら突上げピンP
1と周方向に隣接する1組の突上げピンP2、P2が共
に長さL分上昇してウエハ保持板31を水平に支持し、
一方1組の突上げピンP1、P1は共に下降する。次い
で突上げピンP1と同様に突上げピンP2を移動させて
ウエハ保持板31を水平面から傾けて支持した後、さら
に突上げピンP3、突上げピンP4を順次上下方向に移
動させる。
【0029】このようにして図4(b),(c)に示す
ように、ウエハ保持板31を突上げピンP1,P2,P
3,P4により順次突き上げることにより、ウエハ保持
板31を、その上端位置が時間と共に移動するように傾
けて支持しながら、図4(d)に示すように反応容器2
内の所定位置まで上昇させる。これによりウエハWが所
定温度例えば1100℃まで昇温する。そしてウエハ保
持具3を所定時間この高さ位置に停止させておくことに
よりウエハWの表面に例えば厚さ50オングストローム
の酸化膜を形成させ、この後ウエハ保持板31を例えば
水平面に対して傾けながら、図4(c),(b),
(a)の順番でウエハ保持具3を下降させる。
【0030】このようにウエハ保持具3を上昇させる
と、加熱源24から直接にウエハWの被処理面に入射す
る熱線Hは、図5に示すようにウエハWに対して斜めに
入射する。ここで入射角が異なると熱線Hの透過率や反
射率が異なり、熱線Hの吸収率は、熱線Hが垂直に入射
するほど低くなる。この傾向は温度が低くなる程大き
く、例えばウエハWが500℃前後の場合には吸収率が
相当小さい。
【0031】一方ウエハWの被処理面は、加熱源24か
ら直接に入射する熱線Hと、断熱体22で反射されて入
射する熱線H(二次輻射熱)とを受けることになるが、
熱線Hの量としては直接に入射するもののほうが圧倒的
に多く、この熱線HはウエハWの全面にほぼ同じ角度で
入射する。
【0032】ここでウエハWを移載室51から上昇させ
るときに傾けるようにすれば、加熱源24からの直接の
熱線HはウエハWの被処理面に斜めから入射するので高
い吸収率で吸収される。一方断熱体22で反射して入射
する二次的な熱線は反射の仕方が多様であり、被処理面
の入射位置によって入射角も異なり、吸熱量が異なる。
【0033】従って二次的な熱線の影響についてみれ
ば、被処理面の位置によって吸熱量のばらつきがある
が、加熱源24から直接入射する熱線の吸熱量が多いの
で二次的な熱線Hの吸熱量のばらつきの影響が少なく、
ウエハWの各位置での温度上昇が揃ってくる。従って面
内温度が所定温度例えば1100℃に短時間で安定する
ため、酸化膜の成長を左右する熱処理温度付近の温度に
よる熱履歴のばらつきが小さくなるため酸化膜の膜厚の
面内均一性が高くなる。
【0034】またウエハWをその上端位置が時間と共に
移動するように傾けながら上昇させると、ウエハWの各
位置において加熱源24に近い部分が時間と共に変化し
ていくので、加熱源24から受ける熱線Hの強さのばら
つきが抑えられ、より高い面内均一性で熱処理を行なう
ことができる。
【0035】ここで図6(a)は上述実施例のように、
ウエハWを上昇時させたときにおける面内温度の経時変
化を示し、図6(b)は、ウエハWを水平に保持した状
態でウエハ保持具3を上昇させた場合についての面内温
度の経時変化である。この図のように、面内温度が11
00℃に安定するまでの時間T1、T2は、ウエハを傾
けた場合の方が水平の場合よりも短く(T1<T2)、
また面内温度が1100℃に収束したときの面内温度差
も小さい。
【0036】さらにウエハ保持具3の昇降時にウエハ保
持板31を水平面から傾けて支持するようにすると、ウ
エハWの受ける抵抗(風圧)の程度が小さくなり、これ
によりウエハWの上昇時にはウエハWの裏面側が、また
下降時にはウエハWの表面側が負圧となるが、その負圧
の程度が小さく、このためウエハWの表面側と裏面側の
圧力の差も小さくなる。従って反応容器2内の気流の乱
れが抑えられ、この結果処理ガスはほぼ均一にウエハW
の表面へ流れるので酸化膜の成長の乱れが少くなり、高
い面内均一性を得ることができるという利点も合わせて
得られる。
【0037】更に本発明を実施するための熱処理装置と
しては、上述の構成に限らず、例えば図8に示すように
ウエハ保持具にシ−ソ−機構6を組み合わせて構成して
もよい。即ちこのシ−ソ−機構6は軸部61により可動
板62がシーソー運動する第1のシ−ソ−部63と、軸
部64により可動板65がシーソー運動する第2のシ−
ソ−部64とを互いに直交するように上下に重ねて構成
されている。
【0038】このような構成では、ウエハ保持具3が上
昇する際、ウエハ保持板31は先ず第1のシ−ソ−部6
3によりその一部が持ち上げられて、水平面から傾いた
状態で支持され、次いでこのシ−ソ−部63のシ−ソ−
運動に合わせて先に持ち上げられた位置から周方向に1
80度移動した位置が持上げられる。この後第2のシ−
ソ−部66により、前記位置から周方向に90度移動し
た位置が持ち上げられ、さらに当該位置から周方向に1
80度移動した位置が持上げられる。従ってこのような
例においてもウエハWは水平面から傾いた状態で支持さ
れながら熱処理領域まで上昇し、ウエハWの上端位置が
時間と共に90度ずつ変化する。
【0039】以上において本発明では、ウエハが熱処理
領域まで到達した後その位置に停止して熱処理が行われ
ている間においても、ウエハを傾けるようにしてもよ
い。また本発明は、上述実施例のような枚葉式の熱処理
装置に限らず、複数枚のウエハを保持具に棚状に配列し
て保持し、これらウエハを一括して熱処理するバッチ式
の熱処理装置に適用してもよい。なお本発明は、酸化膜
の形成に限らず他の熱処理例えば不純物イオンの拡散処
理やCVD処理、あるいはアニール処理などの熱処理を
行う場合に適用することができる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、被処理基
板を傾けた状態で熱処理領域まで上昇させるようにした
ので、被処理基板を所定温度に速やかに安定させて、面
内均一性の高い熱処理を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法の一実施例に用いられる熱処理装置
を示す断面図である。
【図2】本発明方法の一実施例に用いられるウエハ保持
板、支持部を示す斜視図である。
【図3】本発明方法の一実施例に用いられる支持部を示
す断面図である。
【図4】本発明方法の作用を示す説明図である。
【図5】本発明方法の一実施例の工程を示す説明図であ
る。
【図6】ウエハの面内温度の経時変化を示す特性図であ
る。
【図7】本発明方法の他の実施例に用いられるシ−ソ−
機構を示す斜視図である。
【図8】従来の熱処理装置を示す概略断面図である。
【符号の説明】
2 反応容器 20 加熱炉 22 断熱体 24 加熱源 3 ウエハ保持具 31 ウエハ保持板 32 支持部 33 支持棒 34 ボールジョイント部 P(P1〜P4)突上げピン 41 回転テ−ブル H 熱線 W ウエハ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被処理基板をほぼ水平な状態で保持具に
    保持させて反応容器内に下方側から搬入し、反応容器の
    外に設けられた加熱源からの輻射熱により熱処理する熱
    処理方法において、 前記被処理基板を傾けた状態で反応容器内の熱処理領域
    まで上昇させることを特徴とする熱処理方法。
  2. 【請求項2】 被処理基板をほぼ水平な状態で保持具に
    保持させて反応容器内に下方側から搬入し、反応容器の
    外に設けられた加熱源からの輻射熱により熱処理する熱
    処理方法において、 前記被処理基板の中で上端位置が時間と共に周方向に移
    動するように、前記被処理基板を傾けた状態で反応容器
    内の熱処理領域まで上昇させることを特徴とする熱処理
    方法。
  3. 【請求項3】 被処理基板をほぼ水平な状態で保持具に
    保持させて反応容器内に下方側から搬入し、反応容器の
    外に設けられた加熱源からの輻射熱により熱処理する熱
    処理装置において、 被処理基板を傾けるための機構を前記保持具に組み合わ
    せて設けたことを特徴とする熱処理装置。
JP14565895A 1995-05-19 1995-05-19 熱処理方法及びその装置 Pending JPH08316222A (ja)

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Cited By (7)

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