JPH08314150A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JPH08314150A
JPH08314150A JP12170295A JP12170295A JPH08314150A JP H08314150 A JPH08314150 A JP H08314150A JP 12170295 A JP12170295 A JP 12170295A JP 12170295 A JP12170295 A JP 12170295A JP H08314150 A JPH08314150 A JP H08314150A
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JP
Japan
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exposure
image
timing
group
scanning
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Pending
Application number
JP12170295A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoomi Mitsuki
清臣 光木
Kunio Ikuta
国男 生田
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Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機械的な描画タイミング制御機構を設けるこ
とがなく、かつ画像の歪みの少ない画像記録装置を提供
する。 【構成】 32個の露光素子B0〜B31を8個ずつ4つ
のグループに分けて、副走査方向にグループが異なるに
つれて描画タイミングを早める。 【効果】 機械的な描画タイミング制御機構を必要とし
ないで記録画像の図形歪を軽減することが可能であり、
さらに描画ビーム径の変更や記録画像の複製倍率の変更
等に対する調整が容易である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像を走査線順次に
記録する画像記録装置に関し、特に複数の描画ビームに
より、並行して画像を記録する際の画像の歪みを補正す
るための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】描画ビームによって感材等の表面に複製
画像を走査線順次に記録する画像記録装置が周知である
が、以下ドラム型スキャナを例としてその実施例を説明
していく。
【0003】図11はドラム型スキャナのドラム表面に
巻き付けられた感材フィルムの展開図を示しており、ま
ず、単一の露光ビーム(シングルビーム)によって感材
フィルム上に走査線単位に画像が記録されてゆく場合を
考える。このとき、描画ビームによる走査線には実際に
は幅があるためドラムが1回転する間、すなわち図11
では第1走査のS1からE1の間にこの走査線の幅Dだ
け副走査方向に走査位置がずれることになる。したがっ
て第2走査は第1走査の開始位置からDだけ副走査方向
にずれた位置S2から開始される。そのためそれぞれの
走査線は図11の実線のようにドラム2の外周方向に対
してある角度θだけ傾くことになり、記録された画像は
歪みを持ってしまう。
【0004】そこで、この歪みを防止するために従来広
く用いられてきた方法として特開昭59−63876に
示された方法がある。この方法はシングルビームの場合
を対象として図12に示したように副走査方向に対して
θの角度を持つ点線MSのように描画の開始を走査線ご
とに早める。すなわち第2走査線以降の描画開始点をS
2からM2、S3からM3・・・とし、それに伴って描
画終了点をE1からN1、E2からN2・・・とするの
である。このことにより、描画時の主走査と副走査の方
向のなす角度を直角にすることにより記録画像の歪みを
防止するものである。
【0005】さらにこの方法を複数の描画ビーム(以下
「マルチビーム」という。)により並行して描画する場
合に用いた技術が幾つか知られている。
【0006】第1例としての特開昭59−80061の
方法は、マルチビームヘッドをドラムの回転軸に対して
図11におけるθの角度をなすように設定して、描画時
の副走査を図12の矢符AAの方向に行っていく。そし
て、その際の走査は描画ビーム素子の数だけ同時に行っ
ていくというものである。この方法によれば描画開始の
タイミングの制御は不要となる。
【0007】さらに第2例としての特開昭58−111
566の方法は、マルチビームヘッドは前例と同じくド
ラムの回転軸に対してθの角度をなすように設定するの
であるが、描画時の副走査を図12の矢符AB、すなわ
ちドラムの回転軸に対して平行に行っていく。そして走
査は描画ビーム素子の数だけ同時に行う。この方法の場
合、描画開始のタイミングはドラムが1回転するごと、
すなわち各描画ビームが1走査行うごとに早められる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述の従来
の方法ではマルチビームヘッドがドラムの回転軸に対し
て傾斜しているために、ビーム径の変更を行う際やマル
チビームヘッドの素子の数や大きさの変更を行う際に上
述の2例においてマルチビームヘッドの傾斜角度の機械
的調整をしなければならないが、この機械的調整におい
て誤差を防止することはかなり困難である。
【0009】また上述の第1例ではマルチビームヘッド
の傾斜角度を変更するとそれに伴って副走査方向(図1
2中の矢符AA方向)も変更しなければならないが、こ
れには微妙な調整が必要となりオペレータの熟練を必要
とする。
【0010】このような問題があるため、マルチビーム
ヘッドの機械的角度調整を行わずに歪み補償をすること
が望ましいことになる。そのためにマルチビームヘッド
に属する各素子ごとに遅延回路を設けてタイミング補償
をするという対策も考えられるが、素子数と同数の遅延
回路を設けると回路構成が極めて複雑になってしまうと
いう新たな問題が生じる。
【0011】
【発明の目的】この発明は、従来技術における上述の問
題の克服を意図しており、機械的な描画タイミング制御
機構を設けることがなく、回路構成も比較的簡単であっ
て、かつ画像の歪みの少ない画像記録装置を提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明の第1の装置は、画像記録媒体を連続的に
搬送しつつ前記画像記録媒体上に複数の露光素子により
生成された複数の露光ビームを用いて画像記録媒体上に
複製画像を走査線順次に記録する画像記録装置におい
て、前記複数の露光素子の配列において互いに隣接する
複数個ずつの露光素子を1グループとして、前記複数の
露光素子が複数のグループに概念的に区分けされるとと
もに、前記露光素子のそれぞれへ与える画像信号のタイ
ミングを、前記グループの相互の空間的隔たりの大きさ
に従ってグループ単位でずらすタイミング制御手段を備
える。
【0013】この発明の第2の装置は、第1の装置にお
いて、各グループに属する露光素子の数のグループ相互
間での差が最小化されていることを特徴とする。
【0014】
【発明の原理および作用】請求項1の発明では、たとえ
ばN個(Nは4以上の整数)の露光素子があったとき、
それらをk個(kは2以上の整数)のグループに分ける
とともに、各グループは互いに隣接するNk個(Nkは2
以上の整数)の露光素子からなるようにする。ただし、 N1+N2+…+Nk=N である。
【0015】そして、この発明では露光素子のそれぞれ
へ与える画像信号のタイミングを、各グループ相互の空
間的隔たりの大きさに従ってグループ単位でずらす。
【0016】したがって、たとえば円筒走査型記録装置
の場合、画像記録媒体上での露光ビームの大きさ(ビー
ムスポット径)をdとししたとき、なんらの傾き補償を
しない場合の画像の最大歪み量はa・Nd(aは定数)
となるが、この発明では、 a・(max[N1,N2,…,Nk]・d) となる。ただし、記号max[ ]は引数の最大値を示
す。
【0017】上記の数Nj(j=1,2,…,k)の定
義によって、 max[N1,N2,…,Nk]<N であるから、 a・(max[N1,N2,…,Nk]・d) < a・
(Nd) となり、これによって傾きによる歪みが軽減されること
がわかる。この発明ではグループを単位としてタイミン
グ調整をしているためにグループ内での傾き補償は行わ
れないが、なんらの補償を行わない場合と比較すれば画
像の歪は確実に軽減される。
【0018】また、この発明ではグループ単位でタイミ
ング調整を行うため、すべての露光素子のそれぞれにタ
イミング制御手段を設ける場合と比較と異なり、グルー
プ単位でタイミング制御を行えばよいから、回路構成も
比較的簡単になる。
【0019】一方、請求項2の発明において、「各グル
ープに属する露光素子の数のグループ相互間での差を最
小化する」とは、たとえば32個の露光素子があってそ
れらを4つのグループに概念的に分割するときには、そ
れらを4等分して32/4=8個ずつの露光素子が各グ
ループに属するようにすることに対応する。このように
すれば、各グループに属する描画ビームの数の差は最小
(すなわちゼロ)になる。
【0020】このような条件を満足させることによっ
て、各グループに属する露光素子の数が等しくなるだけ
でなく、各グループに属する露光素子の数の差が最小と
なる。たとえば、上記の例では32個の露光素子を(1
0,10,10,2)のように分割した場合には、10
個の露光素子からなるグループでは走査線の10本分の
傾きが残るとともに、露光素子10個からなるグループ
での画像の傾きと、露光素子2個からなるグループでの
画像の傾きとが異なったものとなる。これに対して、上
記のように(8,8,8,8)のように分割すればグル
ープ内で走査線8本分の傾きが残るだけであるととも
に、すべてのグループでグループ内の傾きが同じとな
り、画像の歪が最小化される。
【0021】換言すれば、グループ分けは各グループに
属する露光素子数が同数となるような等分とすることが
好ましい。そのようにすればグループ内に残っている傾
きにばらつきがなるとともにそれらの傾きが最小化さ
れ、複製画像の歪みの軽減効果が高まる。
【0022】もっとも、露光素子の数と分割数との関係
で上記のように数学的に等分することができない場合も
あるが、このときには次のようにすればよい。すなわ
ち、たとえば32個の露光素子を3つのグループに概念
的に分割する必要があるときには、 (12,12,8);(11,11,10);(12,
11,9)… など種々の分割法があるが、露光素子の数の相互の最大
の差が最小になるものすなわち、 (11,11,10):最大差=11−10=1 を採用すればよい。ちなみに、 (12,12,8):最大差=12−8=4; (12,11,9):最大差=12−9=3 である。
【0023】このようにすれば、等分ができない場合で
も複製画像の歪のばらつきが軽減されるが、望ましくは
上記の例のように等分ができるような分割数を選択する
方がよい。
【0024】
【実施例】
【0025】
【1.機構的概略構成と装置配列】図1はこの発明の実
施例における画像記録装置の主要部の構成図である。以
下において、この図1を用いてこの実施例の画像記録装
置の処理概要を説明していく。
【0026】主走査モータ3の回転により、感材フィル
ムFを巻き付けたドラム2が回転する。このドラム2の
回転中にマルチビームヘッド5によって照射された複数
の露光ビームによって感材フィルムF上にスパイラル走
査により画像が露光されていく。その際、ドラム2の回
転によって主走査が行われる。また副走査モータ6によ
って副走査軸8が回転し、それに刻まれている送りネジ
によってマルチビームヘッド5が副走査方向(ドラム2
の回転軸に平行)に送られていく。
【0027】さらに、この実施例の画像記録装置ではマ
ルチビームヘッド5の細部は図中には表されていないが
32個の露光素子および倍率変更のためのズームレンズ
を持っていて、同時に32本の露光ビームを照射するこ
とができる。さらにマルチビームヘッド5はドラム2の
回転軸と平行に設置されている。そしてこの装置では3
2個の露光素子を概念的に8個ずつ4つのグループに分
けて、副走査方向にグループが異なるにつれて描画開始
およびその後の画像信号供給のタイミングを早めること
によって、画像の歪みを抑えることとしている。その描
画開始のタイミング制御を行うのが制御部1である。
【0028】ドラム2の主走査位置は主走査エンコーダ
4により計測され主走査エンコーダ信号SSとして、ま
たマルチビームヘッド5の副走査位置は副走査エンコー
ダ7により計測され副走査エンコーダ信号FSとして、
制御部1に送られる。そして制御部1はそれらの信号を
もとにマルチビームヘッド5に露光素子の各グループの
描画開始の制御信号を送る。
【0029】
【2.実施例の描画開始タイミング制御】以下において
この実施例の画像記録装置の描画開始のタイミング制御
について説明していく。
【0030】図2はこの実施例の画像記録装置による走
査面の展開図である。前述のようにこの実施例の装置で
は露光ピクセルサイズを一辺Pの正方形領域で近似する
と、これを副走査方向に32個一括露光するようにマル
チビームによる露光光学系が構成されている。これら3
2個の露光ビームB0・・・B31の直線配列の例は図1
0(a)に示されている。
【0031】図2に示すように1回の走査につき32本
の走査を行うため、32本のうちの左端のビームは次の
走査時には副走査方向に32P隔たった位置を走査する
ようにしなければならない。そのため、ドラム2の外周
方向ADと走査線とは角度θ(以下「走査角度θ」とい
う。)をなす。図2から明らかなようにドラム2の外周
長をLとすると tanθ=32P/L ・・・(1) である。この(1)式から露光ビーム径の変更や、記録
画像の複製倍率の変更によって露光ピクセルサイズが変
更(すなわちPが変更)されると走査角度θが変化する
ことが分かる。
【0032】さて、この走査角が存在することによる画
像歪みをなくすために、図3に示すように記録開始点を
A0とし、A0から副走査方向にMピクセル、即ちM・P
離れた露光ビームに対してはAM点から露光を開始す
る。そのためにこの実施例の装置では図3に示したよう
に上端基準線ULを設定し、その位置からAM点までの
距離LMを基に制御を行う。
【0033】図3よりAMの上端基準線ULからの距離
LMは LM=L0−M・P・tanθ ・・・(2) となる。この式でθは(1)式によって与えられる。
【0034】つぎに、このような補正を行うに際して長
さを表現する尺度としてPS=P/16を導入する。こ
のPSはより精密な制御を行うためのものである。さら
に、このPSを用いて、 NM=[LM/PS] ・・・(3) を定義する。ただし[]はガウス記号である(小数位以
下切捨て)。NMはLMを尺度PSを単位として表現した
ものである。
【0035】そこで以下において、これらLMおよびNM
を用いて、この実施例の装置の露光ビームの制御を説明
していく。露光開始のタイミング制御の方法として、全
ての露光素子にタイミング回路を設けることも考えられ
るが、制御部1としてかなり大きなものを必要とする上
に、制御用の回路が複雑になるなどの問題点がある。そ
こでこの実施例の装置では32本の露光ビームを8本毎
に4つのグループに分割し、同じグループ内では同じタ
イミングで露光を開始し、各グループ毎に異なったタイ
ミングで露光を開始する。なお32本の露光ビームを8
本を単位として分けたのは、あまり多くのビームを同じ
タイミングで用いると記録画像の歪みが目立つようにな
り、逆にあまり多くのグループに分けると上述のように
制御が複雑になるからである。
【0036】さて、32個の露光素子B0・・・B31を
図10(a)に示すように互いに隣接する8個ずつに4
分割してグループG1,G2,G3,G4とし、各グルー
プを単位としてタイミング制御するのであるが、その各
々のグループの左端は露光素子B0,B8,B16,B24と
なる。このうち露光素子B0についてのS0の様子を図4
に示した。A0点よりスパイラル走査をR回転行う間の
各左端露光素子の副走査方向への移動量は、次のように
表せる。すなわち、 B0に対して: S0=32R・P B8に対して: S8=32R・P+8P B16に対して: S16=32R・P+16P B24に対して: S24=32R・P+24P となる。
【0037】さらに主走査方向についてはこれらの値を
(2)式のR・Pに代入すると各左端露光素子に対する
上端基準線ULからの距離LRiが求められ、それらをさ
らに(3)式のLRに代入すると露光素子B0に対するP
Sを尺度とした上端基準線ULと露光開始点までの距離
NRiが求められる。ただしi=0,8,16,24を表
している。
【0038】例としてi=0すなわち露光素子B0に対
するLR0およびNR0を求めておく。すなわち、 LR0=L0−S0・tanθ NR0=[LR0/PS] ・・・(4) である。これらの諸量の関係は図4に現れている。この
ようにしてNRi(R=1,2・・・およびi=0,8,
16,24)を、あらかじめコンピュータ等により算出
して後に詳述する図6のNR0メモリ13〜NR24メモリ
16のそれぞれのR(=1,2・・・)なるアドレスに
格納しておく。このようにすれば、このメモリをRなる
アドレスで読み出すことにより、NR0〜NR24は容易に
得られる。
【0039】そしてこの実施例の装置では露光素子の4
つのグループの露光開始を、マルチビームヘッド5が上
端基準線UL上を通過してから(4)式により求められ
たNRiだけ主走査方向にドラム2が回転する時間(以下
「遅延時間」という。)の後にそれぞれのグループが露
光を開始する。この様子を示した図が図5である。図中
の平行四辺形が露光ピクセルに対応していて、ハッチン
グを施した部分が露光された画像である。この図5から
分かるように、露光ヘッドのそれぞれのグループの露光
開始タイミングをずらしたことで露光画像の頂角αの角
度が直角になっていることより画像の歪みが抑えられた
ことが分かる。各グループ内だけで考えると理想的な傾
斜DIRから傾いているが、これは何らの傾き補償をし
ない場合と比較して1/4程度の区間内だけであって、
実際上はこれだけで十分な改善となる。
【0040】また、このように頂角αを直角にするため
にこの実施例の装置では露光素子の各グループの互いに
異なる描画開始位置としてNR0〜NR24を求め、それら
をメモリに保存しておく構成としているため、(1)式
より露光ビーム径や記録画像の複製倍率を変更すること
により走査角度θが変化してもメモリに保存されたNR0
〜NR24を変更するだけでよく、ドラム2の回転軸に対
するマルチビームヘッド5自体またはその副走査方向の
角度を調整する必要がない。
【0041】図6は制御部1の内部構成を示すブロック
図である。以下に、図6を基に処理部1による具体的な
露光のタイミング制御について説明する。主走査エンコ
ーダ4から送られてきた主走査エンコーダ信号SSおよ
び副走査エンコーダ7から送られてきた副走査エンコー
ダ信号FSはクロック発生器10に入力される。そして
クロック発生器10はそれらの信号を基に3種類のパル
ス信号TP,TSV,TSHを発生する。
【0042】図7はそれらのパルス信号のタイミングチ
ャートである。信号TSVは露光ビームが上端基準線UL
を通過する時に発生するパルス信号である。また信号T
SHはマルチビームヘッド6が副走査送りにより記録領域
左端を通過するときのパルス信号である。また信号TP
は露光ビームがPS(=(P/16))だけ主走査方向
に移動する毎に発生するパルス信号であり、何れも主走
査エンコーダ信号SSおよび副走査エンコーダ信号FS
を基に作成される。
【0043】図7において、2進カウンタ11はパルス
信号TSVによりクリアされパルス信号TPによりカウン
トアップされる。したがって、2進カウンター11の出
力は、露光ビームの上端基準線ULからの移動距離をP
Sを尺度として表現している。
【0044】2進カウンター12はパルス信号TSHによ
りクリアされ、パルス信号TSVによりカウントアップさ
れるので、この出力は画像記録領域にマルチビームヘッ
ド5が対向し始めて以来の主走査回数を表現している。
したがって前述のように2進カウンター12の出力は上
端基準線ULから露光開始点までの距離NRiを格納した
NR0メモリ13〜NR24メモリ16のアドレスとなる。
【0045】図8は引算器17のS端子、2の3乗端
子、2の4乗端子の出力信号、およびラッチ回路23へ
の画像メモリ22からの画像信号の読み出しについての
タイミングチャートである。
【0046】以下、図8を用いて露光素子B0〜B7のグ
ループに対する処理を例にとって説明していく。
【0047】引算器17において2進カウンター11の
出力からこのNR0メモリの出力NR0を引算すれば、この
引算器出力のサイン信号Sが負から正に反転する瞬間が
補正された露光素子B0〜B7のグループの露光開始のタ
イミングとなり、これ以後以下のように同期をとりなが
ら画像メモリ22の画像信号を読み出し、画像露光を行
う。
【0048】引算器17の2の4乗以上の端子の出力信
号の表す2進数の数値は、パルス信号TPが16個発生
する毎、すなわち16PSごとに1ずつ増えるので、露
光ビームの露光ピクセルの1辺P(=16PS)を尺度
とした露光開始点からの距離を表現する。これを画像メ
モリのアドレスとして、画像メモリ22に入力する。す
るとそのアドレスに記憶されていた1画素分の画像信号
がラッチ回路23に入力されラッチされる。
【0049】またサイン信号Sが負から正に反転した
後、引算器17の2の3乗の端子の出力信号の立ち下が
りの度に制御信号発生器21で画像メモリ読み出し制御
信号GSが生成される。その信号はラッチ回路23に入
力され、前述の画像メモリ22のアドレスが変化するの
と同期を保ちつつ画像メモリ22に記憶された画像信号
の読み出しを行なう。また、ラッチ回路23から出力さ
れた画像信号は露光素子B0〜B7に送られて各露光ビー
ムを変調し、それによって感材フィルムFに記録されて
いく。
【0050】以上の処理と同様の処理が画像制御部30
〜60において並行して行われることによって、感材フ
ィルムF上に歪みの少ない画像が記録されていく。
【0051】
【3.変形例】この実施例の画像記録装置では32個の
露光素子が副走査方向に一列に並んでいる場合を記した
が、露光素子の配列を諸々の都合で図9のように、各グ
ループを斜めに設置することもあり、このような配列に
対しては横一列配置に対し、前記実施例で行ったような
タイミング制御の他にさらに各素子の主走査方向位置に
対応するタイミング制御を行えばよい。
【0052】また、この発明を図10(b)のような千
鳥配列のマルチビームに適用することもできる。この場
合にたとえば16個のビームB0・・・B15を、左側の
8個のビームよりなる第1グループG11+G12と、左側
の8個のビームよりなる第2グループG21+G22とに概
念的に分割し、第1グループに与える画像信号のタイミ
ングを第2グループに与える画像信号のタイミングより
も遅延させる。
【0053】図9の波形配列や図10の千鳥配置の場合
には、傾き補償のためのタイミング調整手段のほかに、
直線配列でないことに起因するタイミングずれを補償す
る回路構成が必要となるが、すべての露光ビームについ
て個々に異なるタイミング調整を行う場合と比較すれば
回路構成は簡単になる。たとえば図11の千鳥配列の場
合には描画ビームは2行に配列されているため、千鳥補
償のためのタイミング調整は1種類であり、傾き補償の
ためのタイミング調整も1種類であるから合計2種類だ
けである。これに対してすべて露光ビームにつき傾き補
償のためのタイミング調整を行おうとすれば、多数のタ
イミング調整が必要である。
【0054】また、図9の場合には波形配列が周期的で
あるために、この波形配列の補償のためのタイミング調
整はひとつの波に含まれるビームの数すなわち7個のタ
イミング調整と、各グループ(波型ひとつずつ)間の傾
き補償のための4種類(最も早く画像信号出力を行うも
のについて遅延を省略すれば3種類)だけであり、すべ
てのビームにつき個々のタイミング調整を行う場合の8
×4=32種類(最も早く画像信号出力を行うものにつ
いて遅延を省略しても31種類)が必要である。このよ
うに、ビームの配列のバリエーションにかかわらず、こ
の発明の適用によって回路構成の複雑化も防止できる。
【0055】さらに、図9以外の発行素子の配列に対し
ても適当なタイミング制御を行うことによってこの発明
の意図する露光開始タイミングの制御を行うこともでき
る。
【0056】また、この実施例の画像記録装置では画像
素子を32個とし、それらを8個ずつ4つのグループに
分けたが画像素子の総数やグループの分割を他の数にし
てもよい。いずれの場合でも、各グループに属する描画
ビームの数のグループ相互間での差を最小化することが
好ましい。
【0057】また、この発明は円筒走査型の画像記録装
置だけでなく、平面走査型の画像記録装置であっても、
副走査が連続的に行われることによってそのままでは走
査線が副走査方向に直角にならないような装置一般に使
用可能である。
【0058】さらに、光ビームによる画像記録に限ら
ず、電子ビーム画像記録装置やインクジェットプリンタ
などにも応用できる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は複数の露光素子を少なくとも2つ以上のグループに分
け、そのグループごとの隔たりの大きさに従って描画の
タイミングをずらす構成となっているため、機械的な描
画タイミング制御機構を必要としないで記録画像の歪を
軽減することが可能である。
【0060】またタイミング制御の機械的な機構がない
ため露光ビーム径の変更や記録画像の複製倍率の変更等
に対する調整が容易である。特に、すべての露光素子に
ついて素子ごとにタイミング制御をする必要がないた
め、回路構成が簡単になる。
【0061】また、請求項2の発明では複数の露光素子
の概念的分割を各グループに属する露光素子の数のグル
ープ相互間での差を最小化してあるため、グループごと
による傾き補償の程度の差が少なく、画像歪の補償の効
果が特に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の画像記録装置における主要部の構成図
である。
【図2】実施例の画像記録装置における走査面の展開図
である。
【図3】実施例の画像記録装置における記録領域の説明
図である。
【図4】実施例の画像記録装置における露光開始位置の
説明図である。
【図5】実施例の画像記録装置における露光素子の各グ
ループの露光開始点の説明図である。
【図6】実施例の画像記録装置における制御部1の内部
構成を示すブロック図である。
【図7】実施例の画像記録装置における各パルス信号の
タイミングチャートである。
【図8】実施例の画像記録装置における引算器17の各
種出力信号、および画像メモリからの画像信号の読み出
しのタイミングチャートである。
【図9】変形例における露光ヘッドの波型配列の説明図
である。
【図10】実施例における露光ヘッドの直線配列および
従来例における露光ヘッドの千鳥配列の説明図である。
【図11】従来例の画像記録装置による記録画像の歪み
の説明図である。
【図12】従来例の画像記録装置における露光ヘッドお
よびその副走査の傾きの説明図である。
【符号の説明】
1 制御部 2 ドラム 3 主走査モータ 4 主走査エンコーダ 5 マルチビームヘッド 6 副走査モータ 7 副走査エンコーダ 8 副走査軸 θ 走査線とドラムのなす角度 P 露光ピクセルの1辺の長さ A0 左端記録開始点 AM 左端から副走査方向にMピクセル離れた位置の記
録開始点 L0 上端基準線からの左端開始点までの距離 LM 上端基準線からのAMまでの距離 NR0 露光開始からR回転後のB0の上端基準線から露
光開始点までのP/16を単位とした距離 S A0とAMとの間の副走査方向の距離 B0〜B36 露光素子 TP 主走査がP/16進む毎に発生するパルス信号 TSV 露光ビームが上端基準線ULを通過する時に発生
するパルス信号 TSH 露光ビームが記録領域左端を通過するときのパル
ス信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像記録媒体を連続的に搬送しつつ前記
    画像記録媒体上に複数の露光素子により生成された複数
    の露光ビームを用いて画像記録媒体上に複製画像を走査
    線順次に記録する画像記録装置において、 前記複数の露光素子の配列において互いに隣接する複数
    個ずつの露光素子を1グループとして、前記複数の露光
    素子が複数のグループに概念的に区分けされるととも
    に、 前記露光素子のそれぞれへ与える画像信号のタイミング
    を、前記グループの相互の空間的隔たりの大きさに従っ
    てグループ単位でずらすタイミング制御手段を備えるこ
    とを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 請求項1の画像記録装置において、 各グループに属する露光素子の数のグループ相互間での
    差が最小化されていることを特徴とする画像記録装置。
JP12170295A 1995-05-19 1995-05-19 画像記録装置 Pending JPH08314150A (ja)

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