JPH08310925A - シヤンプーの防腐剤包接製剤 - Google Patents

シヤンプーの防腐剤包接製剤

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JPH08310925A
JPH08310925A JP7141346A JP14134695A JPH08310925A JP H08310925 A JPH08310925 A JP H08310925A JP 7141346 A JP7141346 A JP 7141346A JP 14134695 A JP14134695 A JP 14134695A JP H08310925 A JPH08310925 A JP H08310925A
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JP
Japan
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cyclodextrin
preservative
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shampoo
benzoic acid
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JP7141346A
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English (en)
Inventor
Shigeo Ikeda
茂男 池田
Shige Hatakeyama
樹 畠山
Akihiko Akiba
晄彦 秋葉
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Arimino Co Ltd
Original Assignee
Arimino Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 シャンプーの使用に伴う防腐剤による皮膚及
び粘膜に対する不要の刺激を未然に防ぎ、よりマイルド
で安全性の高い品質を有するシャンプーの防腐剤製剤を
提供する。 【構成】 α−、β−、またはγ−シクロデキストリン
の分子中に、防腐剤としての安息香酸、サリチル酸、安
息香酸ナトリウム及びサリチル酸ナトリウムのいずれか
を包接して生成するシクロデキストリン/安息香酸包接
製剤(1)、シクロデキストリン/サリチル酸包接製剤
(2)、シクロデキストリン/安息香酸ナトリウム包接
製剤(3)またはシクロデキストリン/サリチル酸ナト
リウム包接製剤(4)を、防腐剤として0.05から
1.0重量%の範囲内で、シャンプーに配合することを
特徴とするシャンプーの防腐剤包接製剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はシャンプーの防腐剤に関
し、更に詳細には、従来シャンプーに直接配合していた
安息香酸及びサリチル酸等の防腐剤をα−、β−、また
はγ−シクロデキストリンに包接して成した防腐剤の包
接製剤に関する。
【0002】
【従来の技術】シャンプーは、頭皮や毛髪の汚れを洗い
落として清潔にし、頭皮及び毛髪を美しく保つために用
いられる。
【0003】安息香酸とサリチル酸及びそれらのナトリ
ウム塩は、シャンプーの防腐剤として広く利用されてい
るが、これらの防腐剤は皮膚及び粘膜に対する刺激性を
有し、過敏性の人が使用するには安全性に劣る。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】シャンプーの使用に
伴なう防腐剤による皮膚及び粘膜に対する不要の刺激を
未然に防ぎ、皮膚及び粘膜に対してよりマイルドな、か
つ安全性の高い品質を有するシャンプーの防腐剤製剤が
強く要望されている。
【0005】
【問題点を解決するための手段及び作用】本発明者ら
は、安息香酸及びサリチル酸の防腐活性を維持しつつ、
皮膚及び粘膜に対する刺激を無くした安全性の高いシャ
ンプーの防腐剤を開発すべく検討した結果、シクロデキ
ストリン分子の包接機能を活用することにより、所期の
目的が達成できることを見いだし、本発明を完成するに
至った。
【0006】安息香酸及びサリチル酸は、ともに水溶液
中における溶解度が低い。しかしこれらをシクロデキス
トリンに包接させることにより、水溶液中への分散性が
向上するため、防腐活性の浸透性が改善される。各包接
製剤の殺菌作用は、シャンプーの防腐殺菌の目的を充分
に達しうるものである。
【0007】皮膚及び粘膜に刺激性を示す安息香酸、サ
リチル酸またはそれらのナトリウム塩は、シクロデキス
トリン分子中に包接されて、それぞれシクロデキストリ
ン/安息香酸包接製剤(1)、シクロデキストリン/サ
リチル酸包接製剤(2)、シクロデキストリン/安息香
酸ナトリウム包接製剤(3)またはシクロデキストリン
/サリチル酸ナトリウム包接製剤(4)を形成すること
により皮膚及び粘膜に対する刺激性が軽減され従ってこ
れらの防腐剤に過敏性の人にも安全に使用できる。
【0008】シクロデキストリンへ防腐剤を包接した事
例は、これまでにアルキルパラベンの例が報告されてい
るのみで、安息香酸、サリチル酸、及びこれらのナトリ
ウム塩を包接する研究は行われておらず、またそれらを
シャンプーに配合する例はまだない。
【0009】本発明において用いられる包接剤、α−、
β−、またはγ−シクロデキストリンから選ばれる1種
であり、これに安息香酸またはサリチル酸またはこれら
のナトリウム塩を包接させる。
【0010】α−シクロデキストリン及びβ−シクロデ
キストリンの各1モルは安息香酸及びサリチル酸(ゲス
ト化合物という)の各1モルを包接し、γ−シクロデキ
ストリン2モルはゲスト化合物各1モルを包接する。
【0011】包接製剤を調製するには、α−またはβ−
シクロデキストリンとゲスト化合物をそれぞれ等モル溶
かした水溶液を調製し、室温で4から24時間撹拌した
のち冷却して生成するシクロデキストリン/ゲスト化合
物の包接製剤の沈澱物をろ過法または遠心分離法により
分別し、ついでこれを自然乾燥または減圧乾燥する。γ
−シクロデキストリンはその2モルにゲスト化合物各1
モルを使用して同様に包接製剤を調製する。
【0012】このようにして調製されたシクロデキスト
リン/防腐剤の包接製剤は、防腐剤として0.05から
1.0重量%、好ましくは0.1から0.6重量%の範
囲内でシャンプーに配合される。この方法をとることに
より防腐剤の直接配合に起因する皮膚及び粘膜への刺激
が抑制され、安全性に優れたシャンプーを製造すること
ができる。このシクロデキストリン包接製剤の使用は、
シャンプーの構成分になんらの影響をも与えることはな
い。
【0013】本発明におけるシクロデキストリン/防腐
剤の包接製剤は、また、シャンプー以外の化粧料にも安
全性の高い防腐剤として配合することが可能である。
【0014】次に、本発明を実施例によって具体的に説
明する。
【0015】
【実施例】実施例1 α−シクロデキストリン48.6g(50ミリモル)と
安息香酸6.1g(50ミリモル)を水400ミリリッ
トルに溶かし、室温にて24時間撹拌したのち冷却して
生成する沈殿物を遠心分離し、ついで減圧乾燥する。ま
たβ−シクロデキストリン9.1g(8ミリモル)と安
息香酸1.0g(8ミリモル)を水500ミリリットル
に溶かし、室温にて24時間撹拌したのち冷却して生成
する沈殿物を遠心分離し、ついで減圧乾燥する。以上の
如くしてα−シクロデキストリン/安息香酸包接製剤
(a)32.0gまたはβ−シクロデキストリン/安息
香酸包接製剤(b)6.0gを得る。
【0016】これらの包接製剤(a)及び(b)が、安
息香酸単独使用の場合と同等の防腐殺菌効果を有するも
のであることを確認するために、細菌培養における生育
阻害を評価した。両包接製剤(a)及び(b)をそれぞ
れ1.79重量%、2.06重量%(安息香酸の純分と
して0.2重量%に相当)加えたニュートリエント液体
培地に大腸菌(Escherichia coli)及び枯草菌(Bacil
lus subtilis)を植え、32℃で静置培養し両細菌の
生育を観察した。対照培養として安息香酸0.2重量%
を加えたニュートリエント液体培地、及びいずれの防腐
剤も加えないニュートリエント液体培地にそれぞれ両細
菌を植えて同様に培養した。
【0017】表1の結果から明らかなように、防腐剤を
配合しないニュートリエント液体培地では両細菌の生育
を認めたのに対し、本発明の防腐剤包接製剤(a)及び
(b)は2種の供試細菌の生育を阻害することが証明さ
れ、安息香酸と同様の殺菌効果を示すことが認められ
る。
【0018】
【表1】
【0019】実施例2 α−シクロデキストリン48.6g(50ミリモル)と
サリチル酸6.9g(50ミリモル)を水400ミリリ
ットルに溶かし、室温にて24時間撹拌したのち冷却し
て生成する沈殿物を遠心分離し、ついで減圧乾燥する。
またβ−シクロデキストリン9.1g(8ミリモル)と
サリチル酸1.1g(8ミリモル)を水500ミリリッ
トルに溶かし、室温にて24時間撹拌したのち冷却して
生成する沈殿物を遠心分離し、ついで減圧乾燥する。以
上の如くしてα−シクロデキストリン/サリチル酸包接
製剤(c)34.0gまたはβ−シクロデキストリン/
サリチル酸包接製剤(d)6.5gを得る。
【0020】これらの包接製剤(c)及び(d)が、サ
リチル酸単独使用の場合と同等の防腐殺菌効果を有する
ものであることを確認するために、細菌培養における生
育阻害を評価した。両包接製剤(c)及び(d)をそれ
ぞれ1.61重量%、1.85重量%(サリチル酸の純
分として0.2重量%に相当)加えたニュートリエント
液体培地に大腸菌(Escherichia coli)及び枯草菌(B
acillus subtilis)を植え、32℃で静置培養し両細
菌の生育を観察した。対照培養としてサリチル酸0.2
重量%を加えたニュートリエント液体培地、及びいずれ
の防腐剤も加えないニュートリエント液体培地にそれぞ
れに両細菌を植えて同様に培養した。
【0021】表2の結果から明らかなように、防腐剤を
配合しないニュートリエント液体培地では両細菌の生育
を認めたのに対し、本発明の防腐剤包接製剤(c)及び
(d)は2種の供試細菌の生育を阻害することが証明さ
れ、サリチル酸と同様の殺菌効果を示すことが認められ
る。
【0022】
【表2】
【0023】実施例3 γ−シクロデキストリン20.6g(16ミリモル)と
安息香酸1.0g(8ミリモル)またはサリチル酸1.
1g(8ミリモル)を水100ミリリットルに溶かし、
室温にて24時間撹拌したのち冷却して生成する沈殿物
を遠心分離し、ついで減圧乾燥する。以上の如くしてγ
−シクロデキストリン/安息香酸包接製剤(e)9.0
gまたはγ−シクロデキストリン/サリチル酸包接製剤
(f)9.5gを得る。
【0024】これらの包接製剤(e)及び(f)が、そ
れぞれ安息香酸またはサリチル酸の単独使用の場合と同
等の防腐殺菌効果を有するものであることを確認するた
めに、細菌培養における生育阻害を評価した。両包接製
剤(e)及び(f)をそれぞれ2.32重量%、2.0
8重量%(安息香酸またはサリチル酸の純分として0.
2重量%に相当)加えたニュートリエント液体培地に大
腸菌(Escherichia coli)及び枯草菌(Bacillus sub
tilis)を植え、32℃で静置培養し両細菌の生育を観
察した。対照培養として安息香酸0.2重量%またはサ
リチル酸0.2重量%を加えたニュートリエント液体培
地に両細菌を植えて同様に培養した。
【0025】表3の結果から明らかなように、本発明の
防腐剤包接製剤(e)及び(f)は2種の供試細菌の生
育を阻害することが証明され、それぞれ安息香酸または
サリチル酸と同様の殺菌効果を示すことが認められる。
【0026】
【表3】
【0027】実施例4 α−、β−及びγ−シクロデキストリンにそれぞれ安息
香酸及びサリチル酸を包接した6種の包接製剤(実施例
1の(a)と(b)、実施例2の(c)と(d)及び実
施例3の(e)と(f))の皮膚刺激性を評価するため
に、安息香酸及びサリチル酸を対照にパッチテストを行
った。パッチテストは11名からなるパネルの上腕部に
上記6種の包接製剤の水溶液(防腐剤として0.2重量
%に相当)及び2種の対照防腐剤のそれぞれ0.2重量
%水溶液を塗布し、24時間経過したのちの皮膚反応を
観察した。表4の結果から明らかなように、本発明であ
る防腐剤包接製剤ではいずれも皮膚刺激性が軽減してお
り、安息香酸及びサリチル酸と比較して安全性に優れた
防腐剤になることが認められた。
【0028】
【表4】
【0029】実施例5 α−、β−及びγ−シクロデキストリンにそれぞれ安息
香酸およびサリチル酸を包接した6種の包接製剤(実施
例1の(a)と(b)、実施例2の(c)と(d)およ
び実施例3の(e)と(f))が、シャンプーの洗浄成
分である、陰イオン界面活性剤の存在下においても防腐
殺菌効果を示すことを確認するために、細胞培養におけ
る生育阻害を評価した。ポリオキシエチレンラウリル硫
酸ナトリウムを5重量%含んだニュートリエント液体培
地に上記6種の包接製剤を防腐剤として0.2重量%を
それぞれ配合し、大腸菌(Escherichia coli)および
枯草菌(Bacillus subtilis)を植え、32℃で静置培
養し両細菌の生育を観察した。対照培養としてポリオキ
シエチレンラウリル硫酸ナトリウムを5重量%含んだニ
ュートリエント液体培地に、安息香酸0.2重量%また
はサリチル酸0.2重量%を溶かした液に両細菌を植え
て同様に培養した。また、ポリオキシエチレンラウリル
硫酸ナトリウムを5重量%含んだニュートリエント液体
培地に、いずれの防腐剤も溶かすことなく、両細菌を植
えて培養した。
【0030】表5の結果から明らかなように、防腐剤を
配合しない培地では細菌の生育を認めたのに対し、本発
明の防腐剤である包接製剤(a)、(b)および(e)
では、2種の供試細菌の生育を阻害することが証明さ
れ、安息香酸と同様の殺菌効果を示すことが認められ
る。また包接製剤(c)、(d)および(f)では、サ
リチル酸と同様の殺菌効果を示すことが認められる。
【0031】
【表5】
【0032】実施例6 α−シクロデキストリン13.6g(14ミリモル)と
安息香酸ナトリウム2.0g(14ミリモル)を水20
0ミリリットルに溶かし、室温にて24時間撹拌したの
ち減圧下で水を蒸発させ生成する沈殿物を遠心分離し、
ついで減圧乾燥する。またα−シクロデキストリン1
3.6g(14ミリモル)とサリチル酸ナトリウム2.
2g(14ミリモル)を水200ミリリットルに溶か
し、室温にて24時間撹拌したのち減圧下で水を蒸発さ
せ生成する沈殿物を遠心分離し、ついで減圧乾燥する。
以上の如くしてα−シクロデキストリン/安息香酸ナト
リウム包接製剤(g)10.0gまたはα−シクロデキ
ストリン/サリチル酸ナトリウム包接製剤(h)11.
3gを得る。
【0033】β−シクロデキストリン9.2g(8.3
ミリモル)と安息香酸ナトリウム1.2g(8.3ミリ
モル)を水500ミリリットルに溶かし、室温にて24
時間撹拌したのち冷却して生成する沈殿物を遠心分離
し、ついで減圧乾燥する。またβ−シクロデキストリン
9.2g(8.3ミリモル)とサリチル酸ナトリウム
1.3g(8.3ミリモル)を水500ミリリットルに
溶かし、室温にて24時間撹拌したのち冷却して生成す
る沈殿物を遠心分離し、ついで減圧乾燥する。以上の如
くしてβ−シクロデキストリン/安息香酸ナトリウム包
接製剤(i)7.3gまたはβ−シクロデキストリン/
サリチル酸ナトリウム包接製剤(j)6.0gを得る。
【0034】γ−シクロデキストリン18.2g(14
ミリモル)と安息香酸ナトリウム1.0g(7ミリモ
ル)を水100ミリリットルに溶かし、室温にて24時
間撹拌したのち減圧下で水を蒸発させ生成する沈殿物を
遠心分離し、ついで減圧乾燥する。またγ−シクロデキ
ストリン18.2g(14ミリモル)とサリチル酸ナト
リウム1.1g(7ミリモル)を水100ミリリットル
に溶かし、室温にて24時間撹拌したのち減圧下で水を
蒸発させ生成する沈殿物を遠心分離し、ついで減圧乾燥
する。以上の如くしてγ−シクロデキストリン/安息香
酸ナトリウム包接製剤(k)13.2gまたはγ−シク
ロデキストリン/サリチル酸ナトリウム包接製剤(l)
13.5gを得る。
【0035】これらの包接製剤(g)、(h)、
(i)、(j)、(k)、(l)及び実施例1の(a)
と(b)、実施例2の(c)と(d)及び実施例3の
(e)と(f)が、シャンプーに配合したとき防腐殺菌
効果を示すことを確認するために、シャンプーに配合し
その防腐殺菌効果を評価した。
【0036】表6の処方1、処方2及び処方3に示すシ
ャンプーを製造した。処方1、処方2及び処方3のシャ
ンプーに、上記12種の包接製剤を防腐剤として0.2
重量%それぞれ配合し、大腸菌(Escherichia coli)
を植え、32℃で静置培養し生育を観察した。
【0037】対照培養として、処方1、処方2及び処方
3のシャンプーに、いずれの防腐殺菌剤も配合せず、大
腸菌(Escherichia coli)を植え、同様に培養し生育
を観察した。また、処方1のシャンプーに、安息香酸、
サリチル酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウ
ムをそれぞれ0.2重量%配合し、大腸菌(Escherichi
a coli)を植え、同様に培養し生育を観察した。処方
2及び処方3のシャンプーについても処方1と同様に安
息香酸、サリチル酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸
ナトリウムをそれぞれ0.2重量%配合し、大腸菌(Es
cherichia coli)を植え、同様に培養し生育を観察し
た。
【0038】表7の結果から明らかなように、防腐剤を
配合しないシャンプーでは細菌の生育を認めたのに対
し、本発明の防腐剤包接製剤(a)、(b)、及び
(e)では、供試細菌の生育を阻害することが証明さ
れ、安息香酸と同様の殺菌効果を示すことが認められ
る。包接製剤(c)、(d)及び(f)では、サリチル
酸と同様の殺菌効果を示すことが認められる。包接製剤
(g)、(i)及び(k)では、安息香酸ナトリウムと
同様の殺菌効果を示すことが認められる。包接製剤
(h)、(j)及び(l)では、サリチル酸ナトリウム
と同様の殺菌効果を示すことが認められる。
【0039】
【表6】
【0040】
【表7】
【0041】実施例7 実施例6で用いた12種の包接製剤(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、
(i)、(j)、(k)、(l)を処方1、処方2及び
処方3のシャンプーに、防腐剤として本発明における最
少配合量である0.05重量%をそれぞれ配合し、大腸
菌(Escherichia coli)を植え、32℃で静置培養し
生育を観察した。対照培養については、実施例6の対照
培養と同一になるので省いた。
【0042】表8の結果から明らかなように、本発明の
防腐剤包接製剤(a)、(b)、及び(e)では、供試
細菌の生育を阻害することが証明され、安息香酸と同様
の殺菌効果を示すことが認められる。包接製剤(c)、
(d)及び(f)では、サリチル酸と同様の殺菌効果を
示すことが認められる。包接製剤(g)、(i)及び
(k)では、安息香酸ナトリウムと同様の殺菌効果を示
すことが認められる。包接製剤(h)、(j)及び
(l)では、サリチル酸ナトリウムと同様の殺菌効果を
示すことが認められる。
【0043】
【表8】
【0044】実施例8 実施例6で用いた12種の包接製剤(a)、(b)、
(c)、(d)、(e)、(f)、(g)、(h)、
(i)、(j)、(k)、(l)を処方1、処方2及び
処方3のシャンプーに、防腐剤として本発明における配
合量の最大量である1.0重量%それぞれ配合し、大腸
菌(Escherichia coli)を植え、32℃で静置培養し
生育を観察した。対照培養については、実施例6の対照
培養と同一になるので省いた。
【0045】表9の結果から明らかなように、本発明の
防腐剤包接製剤(a)、(b)、及び(e)では、供試
細菌の生育を阻害することが証明され、安息香酸と同様
の殺菌効果を示すことが認められる。包接製剤(c)、
(d)及び(f)では、サリチル酸と同様の殺菌効果を
示すことが認められる。包接製剤(g)、(i)及び
(k)では、安息香酸ナトリウムと同様の殺菌効果を示
すことが認められる。包接製剤(h)、(j)及び
(l)では、サリチル酸ナトリウムと同様の殺菌効果を
示すことが認められる。
【0046】
【表9】
【0047】実施例9 請求項1に示すシクロデキストリン/安息香酸包接製
剤、シクロデキストリン/サリチル酸包接製剤、シクロ
デキストリン/安息香酸ナトリウム包接製剤またはシク
ロデキストリン/サリチル酸ナトリウム包接製剤のうち
から2種以上を混合してシャンプーに配合したとき、未
包接の防腐剤と同様の防腐殺菌効果を示すことを確認す
るために、包接製剤を混合し、シャンプーに配合してそ
の防腐殺菌効果を評価した。
【0048】実施例6の表6に示す処方2のシャンプー
を製造し、表10に示すとおり、本発明における最少配
合量である割合で混合した包接製剤を配合し、大腸菌
(Escherichia coli)を植え、32℃で静置培養し生
育を観察した。
【0049】対照培養として、処方2のシャンプーに、
いずれの防腐殺菌剤も配合せず、大腸菌(Escherichia
coli)を植え、同様に培養し生育を観察した。また、
処方2のシャンプーに、安息香酸、サリチル酸、安息香
酸ナトリウム、サリチル酸ナトリウムを表11に示す割
合で配合し、大腸菌(Escherichia coli)を植え、同
様に培養し生育を観察した。
【0050】表12の結果から明らかなように、防腐剤
を配合しないシャンプーでは細菌の生育を認めたのに対
し、本発明の防腐剤包接製剤を混合して配合したとき、
いずれも未包接の安息香酸、サリチル酸、安息香酸ナト
リウムまたはサリチル酸ナトリウムと同様の防腐殺菌効
果を示すことが認められる。
【0051】
【表10】
【0052】
【表11】
【0053】
【表12】
【0054】実施例10 防腐剤包接製剤の配合量のみ、表13および表14に示
すように、現在わが国で、安息香酸またはサリチル酸を
シャンプーに配合する際の上限である、0.2重量%に
変更して実施例9と同様に試験した。
【0055】表15の結果から明らかなように、防腐剤
を配合しないシャンプーでは細菌の生育を認めたのに対
し、本発明の防腐剤包接製剤を混合して配合したとき、
いずれも未包接の安息香酸、サリチル酸、安息香酸ナト
リウムまたはサリチル酸ナトリウムと同様の防腐殺菌効
果を示すことが認められる。
【0056】
【表13】
【0057】
【表14】
【0058】
【表15】
【0059】実施例11 防腐剤包接製剤の配合量のみ、表16および表17に示
すように、本発明における上限である、1.0重量%と
して実施例9と同様に試験した。
【0060】表18の結果から明らかなように、防腐剤
を配合しないシャンプーでは細菌の生育を認めたのに対
し、本発明の防腐剤包接製剤を混合して配合したとき、
いずれも未包接の安息香酸、サリチル酸、安息香酸ナト
リウムまたはサリチル酸ナトリウムと同様の防腐殺菌効
果を示すことが認められる。
【0061】
【表16】
【0062】
【表17】
【0063】
【表18】

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 α−、β−、またはγ−シクロデキスト
    リンの中から選ばれるシクロデキストリン1種の分子中
    に、防腐剤としての安息香酸、サリチル酸、安息香酸ナ
    トリウム及びサリチル酸ナトリウムのいずれかを包接し
    て生成するシクロデキストリン/安息香酸包接製剤
    (1)、シクロデキストリン/サリチル酸包接製剤
    (2)、シクロデキストリン/安息香酸ナトリウム包接
    製剤(3)またはシクロデキストリン/サリチル酸ナト
    リウム包接製剤(4)を、防腐剤として0.05から
    1.0重量%の範囲内で、シャンプーに配合することを
    特徴とするシャンプーの防腐剤包接製剤。
  2. 【請求項2】 請求項第1項記載の包接製剤(1)から
    (4)のうち2種以上を混合し、合わせて防腐剤として
    0.05から1.0重量%の範囲内で、シャンプーに配
    合することを特徴とするシャンプーの防腐剤包接製剤。
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