JPH08310401A - 警報装置 - Google Patents

警報装置

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Publication number
JPH08310401A
JPH08310401A JP7118596A JP11859695A JPH08310401A JP H08310401 A JPH08310401 A JP H08310401A JP 7118596 A JP7118596 A JP 7118596A JP 11859695 A JP11859695 A JP 11859695A JP H08310401 A JPH08310401 A JP H08310401A
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JP
Japan
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alarm
sound
circuit
output signal
microphone
Prior art date
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Application number
JP7118596A
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English (en)
Inventor
Moriharu Yasuhira
守治 安平
Takeaki Yamagata
毅章 山形
Hiroshi Miyashiba
博 宮芝
Yoshiaki Kishi
義明 岸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
West Japan Railway Co
Original Assignee
Sharp Corp
West Japan Railway Co
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Publication date
Application filed by Sharp Corp, West Japan Railway Co filed Critical Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 コンデンサマイク21と、マイクアンプ回路
22と、高レベル入力時に増幅利得を下げて増幅出力を
減衰させるALC回路29及びマイク感度調整回路30
と、同一周期で発生する2種類の周波数の音を検出する
各トーン検知回路23・24と、トーン検知回路23・
24の出力信号に基づきパルス信号を発生するカウント
パルス回路25と、カウントパルス回路25のパルスを
カウントし、かつ所定数のカウントにより出力信号を出
力するカウンタ回路26と、トーン検知回路23・24
が同時に各周波数の音を検出した時に、カウンタ回路2
6にそのパルス信号数をカウントさせるカウンタゲート
回路33と、警報表示を駆動させる表示回路部12とが
設けられている。 【効果】 警報音を検知して、間接的に同期をとること
により、警告や注意喚起をすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば踏切の警報機と
共に設置される注意喚起装置や警告装置等の警報装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】踏切の警報機は、列車の通過を予告する
と共に、踏切内の通行人や車両に速やかな退去を促しか
つ踏切への侵入を防止するための警告装置として極めて
有効な装置である。しかしながら、交通量の多い踏切で
は雑音や騒音が多く、例えば聴覚障害のある人や密閉さ
れた車両内からでは警報音が聞き辛いこともある。そこ
で、警告や注意喚起のインパクトを高めるために、各種
の文字表示と併用して警告及び注意喚起をする例が増加
している。
【0003】ところが、列車の運行に係わりなく表示さ
れる例えば「列車注意」等の文字では見慣れてしまい、
列車が通過する時と通過しない時との変化が無いので、
インパクトが乏しいものとなっている。
【0004】したがって、警報音と同期して警告や注意
喚起の表示が出るものであればインパクトの強いものに
なることが容易に想像できるが、そのためには、既存の
警報機リレー等の踏切施設を改造する必要があり、万一
の工事ミスの場合に起こり得る結果が重大であることか
らして容易には実施できない。
【0005】そこで、警報音を検知して、間接的に同期
がとれる装置があれば、かかる問題が解消される上に、
施設が簡単であり、かつ列車運行の合間を縫って設置工
事ができるので、極めて有効な手段となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
踏切設備には、上述したような警報音を検知して他の設
備を駆動させる装置は無い。この理由の1つは、踏切の
環境条件が種々雑多の雑音を拾い易い環境にあり、かつ
警報音が減音装置により途中で音量変化する、つまり、
遮断桿が降り切るまでは音量が大きく、降り切った後に
は音量が小さくなることにより警報音のみを検知するこ
とが難しいためである。また、他の理由としては、列車
通過時には極めて騒音レベルの高い音が混合することに
より、警報音の鳴動開始から鳴動終了までを連続して検
知することが難しい等が挙げられる。
【0007】本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされ
たものであって、その目的は、警報音を検知して、間接
的に同期をとることにより、警告や注意喚起等の警報動
作を行い得る警報装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の警
報装置は、上記課題を解決するために、音を検出する音
検出手段と、この音検出手段の出力信号を増幅する増幅
手段と、増幅手段における出力信号の増幅に際して音検
出手段の出力信号が高いレベルの入力信号であるときに
増幅手段の増幅利得を下げて増幅出力を減衰させるレベ
ル制御手段と、同一周期で発生する異なる複数種類の周
波数の音をそれぞれ別々に検出する複数の周波数検出手
段と、上記周波数検出手段の出力信号に基づいてパルス
信号を発生するパルス発生手段と、このパルス発生手段
の発生パルスをカウントし、かつ所定数のカウントによ
り出力信号を出力するカウント手段と、上記の複数の周
波数検出手段が同時にそれぞれの周波数の音を検出した
ときに、カウント手段にそのパルス信号の信号数をカウ
ントさせるカウント制御手段と、上記カウント手段から
の出力信号により、警報動作を行う警報手段とが設けら
れていることを特徴としている。
【0009】請求項2記載の発明の警報装置は、上記課
題を解決するために、請求項1記載の警報装置におい
て、上記警報手段は、警報表示を駆動させる表示手段に
てなっていることを特徴としている。
【0010】請求項3記載の発明の警報装置は、上記課
題を解決するために、請求項1又は2記載の警報装置に
おいて、上記の音検出手段、増幅手段、レベル制御手
段、周波数検出手段、パルス発生手段、カウント手段、
カウント制御手段及び警報手段、又は表示手段等の各手
段を駆動するための電源は、太陽電池にて充電されるこ
とを特徴としている。
【0011】請求項4記載の発明の警報装置は、上記課
題を解決するために、請求項1又は2記載の警報装置に
おいて、上記の音検出手段は、指向性を有すると共に、
取り付けに際してその向きを変化し得るように形成され
ていることを特徴としている。
【0012】
【作用】請求項1の構成によれば、例えば、踏切警報機
の音を検出するに際して、まず、音検出手段にて音を検
出する。そして、増幅手段にて、音検出手段の出力信号
を増幅する。このとき、踏切警報機の音は、遮断桿が降
りるまでは大きく遮断桿が降り切った後は小さくなる。
したがって、このように、検出音が途中で大きく変化し
た場合において、増幅手段における出力信号の増幅に際
して音検出手段の出力信号が高いレベルの入力信号であ
るときに、レベル制御手段が増幅手段の増幅利得を下げ
て増幅出力を減衰させる。このため、踏切警報機の音の
減音があっても、鳴動開始から鳴動終了までを確実に検
知することができる。
【0013】次に、増幅手段にて増幅された信号は、同
一周期で発生する異なる複数種類の周波数の音をそれぞ
れ別々に検出する複数の周波数検出手段に送られる。
【0014】そして、複数の周波数検出手段によって検
出された出力信号は、周波数検出手段の出力信号に基づ
いてパルス信号を発生するパルス発生手段と、このパル
ス発生手段の発生パルスをカウントし、かつ所定数のカ
ウントにより出力信号を出力するカウント手段と、上記
の複数の周波数検出手段が同時にそれぞれの周波数の音
を検出したときに、カウント手段にそのパルス信号の信
号数をカウントさせるカウント制御手段とによって、雑
音が排除され警報音のみが検知される。
【0015】すなわち、踏切警報機における警報音の種
類の異なる周波数をそれぞれの周波数検出手段にて検知
した後、その同時音が一定周期で、かつ持続性があるこ
とを判断することにより、当該音検出手段にて検出した
検出音が踏切警報機の警報音であることを識別できる。
【0016】そして、このように警報音であることが識
別できたときに、カウント手段からの出力信号により、
警報手段が、警告や注意喚起等の警報動作を行う。
【0017】したがって、警報音を検知して、間接的に
同期をとることにより、警告や注意喚起等の警報動作を
行い得る警報装置を提供することができる。
【0018】また、請求項2の構成によれば、上記警報
手段は、警報表示を駆動させる表示手段にてなっている
ので、警報音であることが識別できたときに、カウント
手段からの出力信号により、表示手段が、警告や注意喚
起等の警報表示を駆動させる。
【0019】したがって、警報音を検知して、間接的に
同期をとることにより、警告や注意喚起を視覚的に表示
し得る警報装置を提供することができる。
【0020】また、請求項3の構成によれば、音検出手
段、増幅手段、レベル制御手段、周波数検出手段、パル
ス発生手段、カウント手段、カウント制御手段及び警報
手段又は表示手段等の各手段を駆動するための電源は太
陽電池にて充電されるので、電力が消耗して無くなると
いうことがない。このため、電力の補充の手間が省け、
踏切警報機への設置に好適である。
【0021】また、請求項4の構成によれば、音検出手
段は、指向性を有すると共に、取り付けに際してその向
きを変化し得るように形成されているので、音検出手段
の向きを踏切警報機の警報スピーカの方向に向けること
により、検出能力を向上させることができる。
【0022】
【実施例】本発明の一実施例について図1ないし図10
に基づいて説明すれば、以下の通りである。
【0023】本実施例の警報装置1は、図2に示すよう
に、鉄道用の踏切警報機2に設けられており、装置本体
3と警報音検知センサ部4と蓄電池ボックス5と太陽電
池6とから構成されている。
【0024】上記の装置本体3は、踏切警報機2の柱7
における所定高さから横方向に突出する支持部材8にて
支持されている。装置本体3の上端には上記の警報音検
知センサ部4が取り付けられている。なお、この警報音
検知センサ部4は、図示しないリード線を延長して装置
本体3から切り離し、その取り付け場所を踏切警報機2
の警報スピーカ9から例えば約20m離れた位置にして
も検出し得る性能を有するものとなっている。また、警
報音検知センサ部4からマイクロホンのみを切り離して
リード線等で電気的に接続するようにしておけば、警報
音検知センサ部4の取り付けは場所的な制限を受けな
い。
【0025】上記の蓄電池ボックス5には、蓄電池が収
納されており、上記太陽電池6にて充電した電力を蓄電
してリード線10を通して装置本体3に電気を供給する
ものである。この蓄電池ボックス5は、上記柱7におけ
る人の届く位置に取り付けられて、蓄電池ボックス5内
に収納された蓄電池を容易に取り替え得るようになって
いる。
【0026】また、装置本体3は、警報手段及び表示手
段としての表示回路部12を有している。この表示回路
部12には、例えば「停止」等の文字にて表記された表
示灯13が設けられており、踏切の外側に向けて表示さ
れることにより、踏切への侵入者に対して視覚的に注意
を促すようになっている。
【0027】上記装置本体3における上記警報音検知セ
ンサ部4は、図1に示すように、警報音検知回路20に
て構成されている。
【0028】警報音検知回路20は、同図に示すよう
に、音検出手段としてのマイクロホンであるコンデンサ
マイク21、増幅手段としてのマイクアンプ回路22、
2つの周波数検出手段としてのトーン検知回路23・2
4、パルス発生手段としてのカウントパルス回路25、
カウント手段としてのカウンタ回路26、整流回路2
7、LED(Light Emitting Diode) カプラードライブ
回路28が順に接続されたものとして構成されている。
また、上記のマイクアンプ回路22には、ALC(Auto
Level Control)回路29が接続されており、このAL
C回路29の出力はマイク感度調整回路30を介してマ
イクアンプ回路22の出力端子31に戻されるようにな
っている。そして、これらALC回路29及びマイク感
度調整回路30によってレベル制御手段が構成されてい
る。
【0029】さらに、カウントパルス回路25の入力端
子32からカウント制御手段としてのカウンタゲート回
路33に分岐され、このカウンタゲート回路33の出力
がカウンタ回路26に戻されるようになっている。そし
て、警報音検知回路20のLEDカプラードライブ回路
28からの出力が、表示回路部12に入力されるように
なっている。
【0030】上記のコンデンサマイク21は、指向性を
有し、上述したように、装置本体3の上端の警報音検知
センサ部4に設けられているので、取り付けに際してそ
の向きを変化し得るようになっている。
【0031】上記の警報音検知回路20におけるマイク
アンプ回路22は、図3に示すように、例えば、増幅器
22a等にて構成されており、コンデンサマイク21か
らの信号を増幅するようになっている。これにより、コ
ンデンサマイク21が警報スピーカから例えば約20m
程度離れても、警報音を検知し得るものとなっている。
【0032】このマイクアンプ回路22の増幅利得は、
例えば約40db程度に設定されており、750Hzを
中心に±15Hzで約−20db、及び7.5kHzで
約−10dbの周波数特性を有するものとなっている。
【0033】また、同図に示すように、マイクアンプ回
路22の出力はALC回路29に入力されており、この
ALC回路29によって、踏切警報機2の警報スピーカ
9における警報音が大きい時も、また、減音されて小さ
くなった時にも、検出信号が大きく変わることなく連続
して検知し得るように調整されている。すなわち、AL
C回路29は、マイク入力−40db/min程度の入
力により、コンデンサマイク21の増幅利得を下げ、音
量の大きい時のマイクアンプ回路22の出力を減衰させ
て、音の大小で検知信号が大きく変わることを防止して
いる。
【0034】そして、ALC回路29の出力は、マイク
感度調整回路30である可変抵抗器R1 を介して出力端
子31に出力され、2つのトーン検知回路23・24に
入力されるようになっている。
【0035】上記のトーン検知回路23・24は、図4
に示すように、並列に設けられ、警報音のみを確実に検
出するために、警報音の持つ750±15Hzと700
±15Hzとの同時音を各トーン検知回路23・24の
それぞれのトーン検出器23a・24aにて検出するよ
うになっている。上記の各トーン検出器23a・24a
の検出周波数は、半固定抵抗値R2 ・R3 を変更するこ
とにより行われる。
【0036】なお、本実施例では、トーン検知回路23
・24は、2種類の周波数を検知するために2個設けら
れているが、必ずしもこれに限らず、2以上の複数周波
数を検出するために2以上の複数個であっても良い。
【0037】上記のトーン検知回路23・24の出力
は、図5に示すように、カウントパルス回路25及びカ
ウンタゲート回路33に入力される。
【0038】カウントパルス回路25では、トーン検知
回路23・24の警報音の検出信号に基づきパルスを発
生し、カウンタ回路26に出力する。また、カウンタゲ
ート回路33は、回路のリセット解除を行うものであ
り、トーン検知回路23・24の警報音が同時に検出さ
れたときのみゲートを開いて、図6に示すカウンタ回路
26のカウンタ26aによりカウントを開始させるよう
になっている。
【0039】そして、カウンタ回路26からの出力はパ
ルス波形であるため、図7に示すように、コンデンサC
及び抵抗R3 ・R4 にて形成される整流回路27にて直
流信号に変換される。変換された直流信号は、LEDカ
プラードライブ回路28により、図1に示す表示回路部
12に出力される。なお、上記の警報音検知回路20を
まとめて表すと図8にて示される。
【0040】上記の表示回路部12は、図9に示すよう
に、ホトカプラー回路41、LED点滅信号発生回路4
2、LEDドライブ回路43、5V定電圧回路44、過
充電電圧検知及びスイッチ回路45、過放電電圧検知回
路46、日没/日照検知回路47、LED明暗スイッチ
回路48及び表示灯13から構成されている。具体的な
回路構成は、図10に示す回路図にて示される。
【0041】そして、この表示回路部12は、上記LE
Dカプラードライブ回路28からの出力信号により、図
10に示すように、太陽電池6から充電され前記蓄電池
ボックス5内の蓄電池を電源として、表示灯13におけ
るLEDの発光素子により「停止」の文字等の警告文字
を表示するようになっている。
【0042】また、本実施例では、踏切警報機2の警報
スピーカ9が鳴動している期間、表示灯13を点灯さ
せ、警報スピーカ9が鳴動が停止すると表示灯13の点
灯も停止するようになっている。
【0043】これによって、踏切警報機2の動作と相ま
って表示動作することにより、列車の通過中や通過直前
における踏切への自動車等の侵入をさらに防止すること
ができる。
【0044】このように、本実施例の警報装置1は、踏
切警報機2の音を検出するに際して、まず、コンデンサ
マイク21にて音を検出する。そして、マイクアンプ回
路22にて、コンデンサマイク21の出力信号を増幅す
る。このとき、踏切警報機2の音は、遮断桿が降りるま
では大きく遮断桿が降り切った後は小さくなる。
【0045】したがって、このように、検出音が途中で
大きく変化した場合において、マイクアンプ回路22に
おける出力信号の増幅に際してコンデンサマイク21の
出力信号が高いレベルの入力信号であるときに、ALC
回路29及びマイク感度調整回路30がマイクアンプ回
路22の増幅利得を下げて増幅出力を減衰させる。この
ため、踏切警報機2の音の減音があっても、音量レベル
によって、自動的にコンデンサマイク21のマイク感度
を調整するので、鳴動開始から鳴動終了までを確実に検
知することができる。
【0046】次に、マイクアンプ回路22にて増幅され
た信号は、同一周期で発生する異なる2種類の周波数の
音をそれぞれ別々に検出する2つのトーン検知回路23
・24に送られる。
【0047】そして、2つのトーン検知回路23・24
によって検出された出力信号は、トーン検知回路23・
24の出力信号に基づいてパルス信号を発生するカウン
トパルス回路25と、このカウントパルス回路25の発
生パルスをカウントし、かつ所定数のカウントにより出
力信号を出力するカウンタ回路26と、上記2つのトー
ン検知回路23・24が同時にそれぞれの周波数の音を
検出したときに、カウンタ回路26にそのパルス信号の
信号数をカウントさせるカウンタゲート回路33とによ
って、雑音を排除して警報音のみ検知される。
【0048】すなわち、踏切警報機2における警報音を
確実に検出するために、警報音の種類の異なる周波数を
それぞれのトーン検知回路23・24にて検知する。そ
して、並列のトーン検知回路23・24だけでは、複数
の音源が入った場合に、警報音のみを検知するには不十
分である。そこで、これを解決するために、警報音の発
生周期に併せて出てくる一定数以上のトーン検知回路2
3・24からの信号をカウントした後に、同時音が連続
することを認識し出力信号を出すカウンタ回路26によ
り雑音誤動作を防止している。このように、同時音が一
定周期で、かつ持続性のあることを判断することによ
り、当該コンデンサマイク21にて検出した検出音が踏
切警報機2の警報音であることが識別できる。そして、
このような識別方法を採用することによって、確実に警
報音を識別することができる。
【0049】さらに、このように警報音であることが識
別できたときに、カウンタ回路26からの出力信号によ
り、表示回路部12が、警告や注意喚起等の警報表示を
駆動させる。
【0050】したがって、警報音を検知して、間接的に
同期をとることにより、警告や注意喚起を視覚的に表示
し得る警報装置1を提供することができる。
【0051】そして、これによって、踏切警報機2とは
別体の装置にて踏切警報機2の施設とは係わりなく警告
や注意喚起等の警報表示を行うことができる。したがっ
て、施設が簡単であり、かつ列車運行の合間を縫って設
置工事ができるので、取り付けを容易に行うことができ
る。
【0052】さらに、既存設備の保守・メンテナンス・
安全性に影響を与えず、極めて有効な装置とすることが
できる。
【0053】特に、本実施例では、警報音を検知して、
間接的に同期をとることにより、警告や注意喚起を視覚
的に表示し得る警報装置1を提供することができる。
【0054】また、本実施例では、コンデンサマイク2
1、マイクアンプ回路22、ALC回路29及びマイク
感度調整回路30、トーン検知回路23・24、カウン
トパルス回路25、カウンタ回路26、カウンタゲート
回路33並びに表示回路部12等の各手段を駆動するた
めの電源は太陽電池6にて充電されるので、電力が消耗
して無くなるということがない。このため、電力の補充
の手間が省け、踏切警報機への設置に好適である。ま
た、これによって、踏切内の既存の電源設備を使用する
ことがなく、完全独立型の装置として設置することが可
能なる。
【0055】また、コンデンサマイク21は、指向性を
有すると共に、取り付けに際してその向きを変化し得る
ように形成されているので、コンデンサマイク21の向
きを踏切警報機2の警報スピーカ9の方向に向けること
により、検出能力を向上させることができる。
【0056】なお、本実施例においては、警報手段とし
て視覚的に認識される表示手段である表示灯13にて警
告するものとなっているが、必ずしもこれに限らず、例
えば、「危険ですから下がって下さい」等の警報手段と
しての音声による注意喚起や警告を行うことが可能であ
り、さらに、表示灯13と音声とを共に使用することも
可能である。
【0057】最後に、本実施例の警報装置1についての
効果を把握するために行った試験の結果について説明す
る。
【0058】試験は、特に交通量が多く、かつ空港が近
くに存在して雑音の種類も多い実際の踏切警報機2に本
実施例の警報装置1を取り付け、警報装置1が誤動作し
ないかの確認を行った。
【0059】条件としては、警報スピーカ9から警報音
検知センサ部4までの距離を5、10、15及び20m
とし、各設置位置において、鳴動開始時、減音時、列車
通過時について、各種の騒音があるときとした。結果を
表1に示す。
【0060】この表1の結果、どの場合においても殆ど
誤動作することなく、極めて良好な動作状態を示してい
ることが分かる。これにより、本実施例の警報装置1
は、条件の厳しい各種の踏切においても有効であること
が実証されたとするものである。
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】請求項1の発明の警報装置は、以上のよ
うに、音を検出する音検出手段と、この音検出手段の出
力信号を増幅する増幅手段と、増幅手段における出力信
号の増幅に際して音検出手段の出力信号が高いレベルの
入力信号であるときに増幅手段の増幅利得を下げて増幅
出力を減衰させるレベル制御手段と、同一周期で発生す
る異なる複数種類の周波数の音をそれぞれ別々に検出す
る複数の周波数検出手段と、上記周波数検出手段の出力
信号に基づいてパルス信号を発生するパルス発生手段
と、このパルス発生手段の発生パルスをカウントし、か
つ所定数のカウントにより出力信号を出力するカウント
手段と、上記の複数の周波数検出手段が同時にそれぞれ
の周波数の音を検出したときに、カウント手段にそのパ
ルス信号の信号数をカウントさせるカウント制御手段
と、上記カウント手段からの出力信号により、警報動作
を行う警報手段とが設けられている構成である。
【0063】これにより、踏切警報機の音の減音があっ
ても、増幅手段における出力信号の増幅に際して音検出
手段の出力信号が高いレベルの入力信号であるときに、
レベル制御手段が増幅手段の増幅利得を下げて増幅出力
を減衰させるので、鳴動開始から鳴動終了までを確実に
検知することができる。
【0064】また、踏切警報機における警報音の種類の
異なる周波数をそれぞれの周波数検出手段にて検知した
後、その同時音が一定周期で、かつ持続性のあることを
判断することにより、当該音検出手段にて検出した検出
音が踏切警報機の警報音であることが識別できる。
【0065】そして、このように警報音であることが識
別できたときに、カウント手段からの出力信号により、
警報手段が、警告や注意喚起等の警報動作を行う。
【0066】したがって、警報音を検知して、間接的に
同期をとることにより、警告や注意喚起等の警報動作を
行い得る警報装置を提供することができるという効果を
奏する。
【0067】請求項2の発明の警報装置は、以上のよう
に、請求項1記載の警報装置において、上記警報手段
は、警報表示を駆動させる表示手段にてなっている構成
である。
【0068】これにより、警報音であることが識別でき
たときに、カウント手段からの出力信号により、表示手
段が、警告や注意喚起等の警報表示を駆動させる。
【0069】したがって、警報音を検知して、間接的に
同期をとることにより、警告や注意喚起を視覚的に表示
し得る警報装置を提供することができるという効果を奏
する。
【0070】請求項3の発明の警報装置は、以上のよう
に、請求項1又は2記載の警報装置において、上記の各
手段を駆動するための電源は、太陽電池にて充電される
構成である。
【0071】これにより、電力が消耗して無くなるとい
うことがない。このため、電力の補充の手間が省け、踏
切警報機への設置に好適であるという効果を奏する。
【0072】請求項4の発明の警報装置は、以上のよう
に、請求項1又は2記載の警報装置において、上記の音
検出手段は、指向性を有すると共に、取り付けに際して
その向きを変化し得るように形成されている構成であ
る。
【0073】これにより、音検出手段の向きを警報遮断
機の警報スピーカの方向に向けることにより、検出能力
を向上させることができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例における警報装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】上記警報装置を踏切警報機に取り付けた状態を
示す説明図である。
【図3】上記警報装置における警報音検知回路のマイク
アンプ回路、ALC回路及びマイク感度調整回路を示す
回路図である。
【図4】上記警報装置における警報音検知回路のトーン
検知回路を示す回路図である。
【図5】上記警報装置における警報音検知回路のカウン
トパルス回路及びカウンタゲート回路を示す回路図であ
る。
【図6】上記警報装置における警報音検知回路のカウン
タ回路を示す回路図である。
【図7】上記警報装置における警報音検知回路の整流回
路及びLEDカプラードライブ回路を示す回路図であ
る。
【図8】上記警報装置における警報音検知回路を示す回
路図である。
【図9】上記警報装置における表示回路部の構成を示す
ブロック図である。
【図10】上記警報装置における表示回路部を示す回路
図である。
【符号の説明】
1 警報装置 2 踏切警報機 4 警報音検知センサ部 5 蓄電池ボックス 6 太陽電池 12 表示回路部(警報手段・表示手段) 20 警報音検知回路 21 コンデンサマイク(音検出手段) 22 マイクアンプ回路(増幅手段) 23・24 トーン検知回路(周波数検出手段) 25 カウントパルス回路(パルス発生手段) 26 カウンタ回路(カウント手段) 27 整流回路 28 LEDカプラードライブ回路 29 ALC回路(レベル制御手段) 30 マイク感度調整回路(レベル制御手段) 33 カウンタゲート回路(カウント制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮芝 博 大阪府大阪市淀川区西中島5丁目4番20号 JR西日本レールウェテクノセンター内 (72)発明者 岸 義明 大阪府大阪市淀川区西中島5丁目4番20号 JR西日本レールウェテクノセンター内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】音を検出する音検出手段と、この音検出手
    段の出力信号を増幅する増幅手段と、増幅手段における
    出力信号の増幅に際して音検出手段の出力信号が高いレ
    ベルの入力信号であるときに増幅手段の増幅利得を下げ
    て増幅出力を減衰させるレベル制御手段と、同一周期で
    発生する異なる複数種類の周波数の音をそれぞれ別々に
    検出する複数の周波数検出手段と、上記周波数検出手段
    の出力信号に基づいてパルス信号を発生するパルス発生
    手段と、このパルス発生手段の発生パルスをカウント
    し、かつ所定数のカウントにより出力信号を出力するカ
    ウント手段と、上記の複数の周波数検出手段が同時にそ
    れぞれの周波数の音を検出したときに、カウント手段に
    そのパルス信号の信号数をカウントさせるカウント制御
    手段と、上記カウント手段からの出力信号により、警報
    動作を行う警報手段とが設けられていることを特徴とす
    る警報装置。
  2. 【請求項2】上記警報手段は、警報表示を駆動させる表
    示手段にてなっていることを特徴とする請求項1記載の
    警報装置。
  3. 【請求項3】上記の各手段を駆動するための電源は、太
    陽電池にて充電されることを特徴とする請求項1又は2
    記載の警報装置。
  4. 【請求項4】上記の音検出手段は、指向性を有すると共
    に、取り付けに際してその向きを変化し得るように形成
    されていることを特徴とする請求項1又は2記載の警報
    装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003047096A (ja) * 2001-07-30 2003-02-14 Mitsubishi Electric Engineering Co Ltd 踏切用超指向性スピーカー装置
CN105894745A (zh) * 2014-09-23 2016-08-24 广州黄叶枫机电设备有限公司 智能型声光报警装置的控制方法及其报警装置和***
CN110689695A (zh) * 2019-11-18 2020-01-14 四川工商学院 一种消防警报管理装置

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