JPH08309626A - ネジ締め装置 - Google Patents

ネジ締め装置

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Publication number
JPH08309626A
JPH08309626A JP13997695A JP13997695A JPH08309626A JP H08309626 A JPH08309626 A JP H08309626A JP 13997695 A JP13997695 A JP 13997695A JP 13997695 A JP13997695 A JP 13997695A JP H08309626 A JPH08309626 A JP H08309626A
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JP
Japan
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screw
screw tightening
robot hand
rotary shaft
rotation
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Application number
JP13997695A
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English (en)
Inventor
Naoyuki Kiuchi
尚之 木内
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Daifuku Co Ltd
Original Assignee
Daifuku Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少なくとも自転可能で且つ当該自転軸芯5a
の方向に往復移動自在なロボットハンド5に取付けられ
る、増し締めが簡単容易に実行し得るネジ締め装置を提
供すること。 【構成】 ネジ保持手段2は、開閉駆動手段14によっ
て開閉駆動され且つ閉じたときにネジをロボットハンド
の自転軸芯5aと同心状態で定位置に保持する一対の保
持具13a,13bを有し、ネジ締め手段3は、ネジ締
め用回転軸28と、この回転軸の回転駆動手段29,3
1と、当該回転軸28をその軸芯方向に往復移動させる
昇降駆動手段30とを有し、ネジ締め用回転軸28は、
ロボットハンドの自転軸芯5aと同心状のものであり、
その回転駆動手段は、前記回転軸28をネジ締め方向に
回転駆動するモータ29と、当該回転軸28がフレーム
1に対し逆回転するのを阻止する機構(一方向回転クラ
ッチなど)31を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複数部品をネジにより
一体化するための組立ラインなどにおいて、送給された
ネジをネジ締め対象物に直接または前もって設けられた
下穴にネジ込むためのネジ締め装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術及びその問題点】この種のネジ締め装置と
して、少なくとも自転可能で且つ当該自転軸芯の方向に
往復移動自在なロボットハンドに取付けられ且つネジ保
持手段とネジ締め手段とを備えたネジ締め装置が考えら
れた。このネジ締め装置は、送給されたネジを前記ネジ
保持手段によって定位置に保持し、このネジを前記ロボ
ットハンドによりネジ締め対象物の所定位置に移動させ
た状態で、前記ネジ締め手段のネジ締め用回転軸でネジ
締め対象物に直接または下穴にねじ込むものであるが、
ロボットハンドに取付けて使用するものであるため、前
記ネジ締め手段のビットを回転駆動するモータとして大
型大容量のものを使用することが困難である。従って、
ネジ締め対象物の材質やネジ径などによっては、例えば
ネジ頭部がネジ締め対象物の表面より没入する程度まで
十分な深さまでねじ込むことができない、というような
問題点があった。
【0003】本発明は、ロボットハンドに取付けられる
ネジ締め装置には、ビット回転駆動用モータとして小型
小容量のものを使用しながら、必要に応じてロボットハ
ンド自体の大きな自転トルクを利用してネジの増し締め
を行うことのできるネジ締め装置を提供することを目的
とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のネジ締め装置は、後述する実施例の参照符号
を付して示すと、少なくとも自転可能で且つ当該自転軸
芯(5a)の方向に往復移動自在なロボットハンド(5) に取
付けられるネジ締め装置(M) であって、フレーム(1) に
装着されたネジ保持手段(2) とネジ締め手段(3) とを備
え、ネジ保持手段(2) は、開閉駆動手段(14)によって開
閉駆動される一対の保持具(13a,13b) を有し、この保持
具(13a,13b) には、閉じたときにネジ(S) をロボットハ
ンドの自転軸芯(5a)と同心状態で定位置に保持するネジ
保持部(15)と、当該ネジ保持部(15)内へネジ(S) を誘導
するネジ誘導路(16)とが設けられ、ネジ締め手段(3)
は、ネジ締め用回転軸(28)と、この回転軸(28)の回転駆
動手段(29,31) と、当該回転軸(28)をその軸芯方向に往
復移動させる昇降駆動手段(30)とを有し、ネジ締め用回
転軸(28)は、ロボットハンドの自転軸芯(5a)と同心状の
もので、先端には、前記一対の保持具(13a,13b) のネジ
保持部(15)に保持されたネジ(S) の頭部(Sa)に対し係合
可能なネジ締め用ビット(38)を備え、回転駆動手段は、
前記回転軸(28)をネジ締め方向に回転駆動するモータ(2
9)と、当該回転軸(28)がフレーム(1) に対し逆回転する
のを阻止する機構(31)を備えている構成となっている。
【0005】上記本発明を実施するに際し、前記回転駆
動手段の逆回転阻止機構を、ネジ締め用回転軸(28)とフ
レーム(1) 側との間に介装された一方向回転クラッチ(3
1)から構成することができる。また、ロボットハンド
(5) とフレーム(1) との間に、ロボットハンド(5) の自
転はフレーム(1) に伝達するがロボットハンド自転軸芯
(5a)方向の一定範囲内のフレーム(1) の移動は許容し、
そしてフレーム(1) をロボットハンド(5) から遠ざける
方向に付勢するスプリング(6) を備えている連結手段
(4) を介装することができる。
【0006】前記ネジ保持手段(2) の一対の保持具(13
a,13b) を開閉する開閉駆動手段(14)は、開閉駆動用シ
リンダユニット(19)とスプリング(27a,27b) とを備えた
ものとし、シリンダユニット(19)は一対の保持具(13a,1
3b) を自由状態に切り換え可能なものとし、スプリング
(27a,27b) は、シリンダユニット(19)が自由状態にある
ときに一対の保持具(13a,13b) 間のネジ保持部(15)を、
ネジクランプ状態よりも若干広がったネジ受け入れ状態
に保持するものとすることができる。
【0007】
【実施例】以下に本発明の好適実施例を添付図に基づい
て説明すると、図1及び図2に示すように本発明に係る
ネジ締め装置は、板状フレーム1に装着されたネジ保持
手段2とネジ締め手段3とを備えている。板状フレーム
1は、連結手段4を介してロボットハンド5に連結され
る。このロボットハンド5は、自転軸芯5aの周りに自
転可能であるとともに、当該自転軸芯5aの方向に往復
移動可能なものである。連結手段4は、ロボットハンド
5の自転はフレーム1に伝達するがロボットハンド自転
軸芯5aの方向の一定範囲内のフレーム1の移動は許容
し得るもので、フレーム1をロボットハンド5から遠ざ
ける方向に付勢する圧縮コイルスプリング6を備えてい
る。
【0008】連結手段4の具体例を説明すると、ロボッ
トハンド先端から自転軸芯5aと同心状態に突設された
角軸部7に、板状フレーム1側にブラケット8を介して
取付けられた角筒状部材9を、自転軸芯5aの方向に一
定範囲内摺動のみ可能に外嵌させ、ロボットハンド5の
先端とこれに対向する前記ブラケット8との間で角筒状
部材9に圧縮コイルスプリング6を遊嵌させ、角軸部7
の下端受け板部10でブラケット8を支持させている。
この連結手段4の具体構造は種々考えられるものであっ
て、上記機能を具備するものであれば如何なる構造のも
のでも良い。
【0009】ネジ保持手段2は、板状フレーム1に取付
けられた左右一対の軸受け板11に、ロボットハンド5
の自転軸芯5aに対し直交する支軸12を介して開閉自
在に軸支された一対の保持具13a,13bと、この一
対の保持具13a,13bを開閉する開閉駆動手段14
とから構成されている。この保持具13a,13bに
は、図5に示すように、閉じたときにネジSをロボット
ハンド5の自転軸芯5aと同心状態で定位置に保持する
ネジ保持部15と、当該ネジ保持部15内へネジSを誘
導するネジ誘導路16とが設けられている。具体的に
は、ネジ保持部15は一対の保持具13a,13bの先
端部内側に形成された凹溝により形成され、その上端
は、ネジSの頭部Saを受けるように上広がりのテーパ
ー状に形成されている。またネジ誘導路16は、内端部
が前記ネジ保持部15に連通するように片側の保持具1
3a内に形成され、その外端にはネジ送給管17が連設
されている。なお、図5に仮想線で示すように、例えば
一方の保持具13bに、ネジ保持部15内に清掃用エア
ーを吹き込むエアー吹き込み通路18を設けておくこと
ができる。
【0010】開閉駆動手段14は、図1に示すように、
板状フレーム1の背面側に取付けられたシリンダユニッ
ト19と、可動台20と、連結リンク21a,21bと
から構成されている。可動台20は、板状フレーム1の
正面側に敷設されたガイドレール22にスライドガイド
23を介して支持され、板状フレーム1に設けられた長
穴を通じて板状フレーム1の背面側へ突出するアーム2
4を備え、このアーム24がシリンダユニット19のピ
ストンロッド19aに連結され、当該シリンダユニット
19により、ロボットハンド自転軸芯5aの方向に往復
移動せしめられる。前記シリンダユニット19は、その
流体圧供給路に介装された電磁弁(図示省略)を中立位
置に切り換えることによりピストンロッド19aが自由
状態となるものである。
【0011】連結リンク21a,21bは、各保持具1
3a,13bの上端から斜め外向きに連設された各一対
のアーム25a,25bの遊端部と、可動台20から突
設されたブラケット26のロボットハンド自転軸芯5a
の両側位置とを連結するものであって、可動台20がロ
ボットハンド5に接近する方向に移動したときに一対の
保持具13a,13bを支軸12の周りに開動させ、可
動台20がロボットハンド5から遠ざかる方向に移動し
たときに一対の保持具13a,13bを支軸12の周り
に閉動させるものである。しかして、前記のようにシリ
ンダユニット19のピストンロッド19aを自由状態に
切り換えたとき、一対の保持具13a,13b間のネジ
保持部15が図5Aに示すネジクランプ状態よりも若干
広がったネジ受け入れ状態(図4に示す状態)に保持さ
れるように、図2に示すように軸受け板11と各保持具
13a,13bとの間に、支軸12に遊嵌する状態で捩
じりコイルスプリング27a,27bが介装されてい
る。
【0012】ネジ締め手段3は、ロボットハンド自転軸
芯5aと同心状のネジ締め用回転軸28と、この回転軸
28を回転駆動するモータ29と、前記回転軸28をそ
の軸芯方向に往復移動させる昇降駆動手段30と、一方
向回転クラッチ31とから構成されている。昇降駆動手
段30は、板状フレーム1の背面側に取付けられたシリ
ンダユニット32と可動台33とから成り、可動台33
は、板状フレーム1の正面側に付設されたスライドガイ
ド34にガイドレール35を介して支持され、板状フレ
ーム1に設けられた長穴を通じて板状フレーム1の背面
側へ突出するアーム36を備え、このアーム36がシリ
ンダユニット32のピストンロッド32aに連結されて
いる。モータ29は可動台33に支持されており、前記
シリンダユニット32により可動台33をロボットハン
ド自転軸芯5aの方向に往復移動することにより、モー
タ29を介してネジ締め用回転軸28をその軸芯方向に
往復移動させることができる。
【0013】ネジ締め用回転軸28は、図4に示すよう
に、一対の保持具13a,13bを支承する支軸12を
直径方向に貫通するとともに、当該保持具13a,13
bが閉じたときに両保持具13a,13b間に形成され
る通路37内に先端部が挿入され、その先端には、一対
の保持具13a,13bのネジ保持部15に保持された
ネジSの頭部Saに対し係合可能なネジ締め用ビット3
8を備えている。一方向回転クラッチ31は、ネジ締め
用回転軸28とその両側に位置する前記ブラケット26
との間に介装されたもので、前記回転軸28に対して
は、その軸芯方向相対摺動のみ可能に外嵌している。
【0014】しかして当該一方向回転クラッチ31は、
ネジ締め用回転軸28の軸芯方向往復移動と、モータ2
9によるネジ締め方向の正回転とは許容するが、逆回転
は阻止するものである。この一方向回転クラッチ31
は、ネジ締め用回転軸28に対し相対移動しないフレー
ム側部分、例えばモータ29を支持している可動台33
に取付けたブラケットと回転軸28との間に介装するこ
ともできる。この場合は、前記のように回転軸28に対
しその軸芯方向の相対移動を許容する構造とする必要が
ない。
【0015】前記ロボットハンド5を備えたマニピュレ
ータ(工業用ロボット)39の一例が図3に示されてい
る。このマニピュレータ39は、ガイドレール40によ
り二次元平面上のX方向に移動可能に支持された横動体
41と、この横動体41上のガイドレール42により前
記X方向に対し直交するY方向に移動可能に支持された
縦動体43と、この縦動体43に前記二次元平面に対し
垂直なZ方向に移動可能に支持されたロボット本体44
と、このロボット本体44の下端にZ方向の軸芯44a
の周りのA方向回転が可能に支持された第一アーム45
と、当該第一アーム45の先端下側に前記二次元平面と
平行な軸芯46aの周りのB方向回転が可能に支持され
た第二アーム46と、この第二アーム46に前記軸芯4
6aに対し直交する軸芯5aの周りのC方向に自転可能
に支持されたロボットハンド5とから構成されている。
【0016】上記のマニピュレータ39によれば、横動
体41のX方向移動と縦動体43のY方向移動とによ
り、前記二次元平面と平行にセットされたネジ締め対象
物Wの表面上の任意の位置にロボットハンド5を対向さ
せることができ、さらに第一アーム45のA方向回転と
第二アーム46のB方向回転とにより、ロボットハンド
5をネジ締め対象物Wの表面に対し任意の向きと角度に
傾斜させることができる。また、第二アーム46のB方
向回転によりロボットハンド5の自転軸芯5aをZ方向
にした状態では、ロボット本体44のZ方向移動により
ロボットハンド5をその自転軸芯5aの方向(ネジ締め
対象物Wの表面に対し垂直な方向)に往復(昇降)移動
させることができる。
【0017】ネジ締め作業の開始に先立ってネジSが、
図4に示すようにネジ送給管17を通じて閉じた一対の
保持具13a,13b間のネジ保持部15内に供給され
る。このとき、先に説明したようにシリンダユニット1
9のピストンロッド19aを自由状態にして、捩じりコ
イルスプリング27a,27bにより前記ネジ保持部1
5を図5Aに示すネジクランプ状態よりも若干広がった
ネジ受け入れ状態(図4に示す状態)に保持しておくこ
とにより、ネジ誘導路16内に供給されたネジSが円滑
にネジ保持部15内に嵌入し、ネジ頭部Saがネジ保持
部15の上端上広がりテーパー部で受け止められる。
【0018】図4に仮想線で示すように、ネジSがネジ
保持部15内の定位置に供給されたならば、図1に示す
シリンダユニット19により可動台20をロボットハン
ド5から遠ざかる方向に移動させて、図5Aに示すよう
にブラケット26、リンク21a,21b、及びアーム
25a,25bを介して一対の保持具13a,13bを
捩じりコイルスプリング27a,27bの付勢力に抗し
て閉動させ、ネジ保持部15内のネジSを定位置に位置
決めしクランプする。そして、図1に示すシリンダユニ
ット32により可動台33、モータ29、及びネジ締め
用回転軸28を一体にロボットハンド5から遠ざかる方
向に移動させ、図5Aに示すように定位置にクランプさ
れているネジSの頭部Saにネジ締め用ビット38を嵌
合させる。
【0019】以上のようにして、ネジ締め装置Mに対す
るネジSのセッティングが完了したならば、当該ネジ締
め装置Mがネジ締め作業開始位置、即ち、ネジ締め対象
物Wに設けられたネジ締め用下穴H(図5B参照)とロ
ボットハンド5の自転軸芯5aとが同心状態となるネジ
締め作業開始位置にある状態で、ロボットハンド5によ
りネジ締め装置Mをネジ締め対象物Wに接近させるよう
にロボットハンド自転軸芯5aの方向に移動させ、図5
Bに示すように一対の保持具13a,13bでクランプ
され且つその先端から突出しているネジSの先端を下穴
Hに圧入させる。係る状態で、図1に示すモータ29に
よりネジ締め用回転軸28を回転駆動し、ビット38を
介してネジSをネジ締め方向に回転させると同時に、シ
リンダユニット19により可動台20をロボットハンド
5から遠ざかる方向に移動させ、ブラケット26、リン
ク21a,21b、及びアーム25a,25bを介して
一対の保持具13a,13bを開動させる。
【0020】この結果、図6Aに示すように一対の保持
具13a,13bが開いてネジSが開放されるととも
に、ネジ締め方向に回転駆動される当該ネジSがネジ締
め対象物Wの下穴H内に螺進することになる。このと
き、ロボットハンド5によりネジ締め装置Mをロボット
ハンド自転軸芯5aの方向でネジ締め対象物Wに接近移
動させるのであるが、当該ネジ締め装置M(ロボットハ
ンド5)の前進速度は、ネジSの螺進速度と同一かまた
は若干早くなるように設定しておく。これにより、ビッ
ト38を介してネジSにロボットハンド5の前進力を作
用させ、ネジ締め方向に回転駆動される当該ネジSをネ
ジ締め対象物Wの下穴H内に確実強力に螺進させること
ができる。このときのネジSの螺進速度(ネジ締め装置
Mの前進速度)とロボットハンド5の前進速度との差分
は、連結手段4における圧縮コイルスプリング6の圧縮
を伴うロボットハンド5とネジ締め装置Mとの接近移動
によって吸収される。
【0021】ネジ頭部Saがネジ締め対象物Wの下穴H
内に食い込み初めて、ネジ締め用回転軸28を回転駆動
させているモータ29にかかる負荷が設定値以上になっ
たことを検出したとき、あるいはネジ締め装置Mがネジ
締め対象物Wの表面に一定距離以内に接近したことを検
出したときに、モータ29による回転軸28の駆動を終
了させる。そして次に、図6Bに示すようにロボットハ
ンド5をその自転軸芯5aの周りにネジ締め方向に回転
駆動させる。このロボットハンド5の自転は連結手段4
を介してネジ締め装置Mに伝達され、当該ネジ締め装置
Mがロボットハンド自転軸芯5a(ネジ締め用回転軸2
8の軸芯)の周りにネジ締め方向に回転することになる
が、ネジ締め用回転軸28がフレーム1に対してネジ締
め方向とは逆方向に回転することが一方向回転クラッチ
31により阻止されているので、ネジ締め装置M(フレ
ーム1)のネジ締め方向の回転力は一方向回転クラッチ
31を介してネジ締め用回転軸28に伝達され、ビット
38を介してネジSがロボットハンド5の大きな回転力
でさらにネジ締め方向に回転駆動される。従って、図6
Bに示すようにネジ頭部Saがネジ締め対象物Wの下穴
H内に所定深さまで没入する深さまでネジSを増し締め
することができる。
【0022】ネジ締めが完了すれば、ロボットハンド5
をその自転軸芯5aに沿ってネジ締め対象物Wから遠ざ
ける方向に移動させ、ビット38をネジ頭部Saから離
脱させるとともに、図1に示す昇降駆動手段30のシリ
ンダユニット32により可動台33を後退移動させて、
ネジ締め用回転軸28とその回転駆動用モータ29とを
一体にロボットハンド5に接近する方向に後退移動さ
せ、そして保持具開閉駆動手段14のシリンダユニット
19により可動台20を前進移動させて、リンク21
a,21b及びアーム25a,25bを介して一対の保
持具13a,13bを閉動させた後、当該シリンダユニ
ット19を自由状態に切り換えることにより、一対の保
持具13a,13bを、図2に示す捩じりコイルスプリ
ング27a,27bにより図4に示すネジ受け入れ状態
に復帰させれば良い。
【0023】なお、本発明によるネジ締め装置Mを取付
けるロボットハンド5、即ち、少なくとも自転可能で且
つ当該自転軸芯5aの方向に往復移動自在なロボットハ
ンド5を備えたマニピュレータ(工業用ロボット)とし
ては、図3に示す構造のものに限定されず、例えば多関
節アーム型のマニピュレータであっても良い。また、上
記実施例では、ネジSを上から下に垂直にネジ締めする
ネジ締め装置として実施しているが、そのネジ締め方向
は、左右水平方向や任意の角度の斜め方向とすることが
できる。勿論、ネジ締め装置Mの向きによって、一対の
保持具13a,13b間のネジ保持部15に対しネジS
を重力で供給することができなくなる場合には、適当な
強制的ネジ供給手段を併用しなければならない。
【0024】また、上記実施例では、ネジ締め用回転軸
28の回転駆動手段の逆回転阻止機構を、ネジ締め用回
転軸28とフレーム1側との間に介装された一方向回転
クラッチ31から構成したが、モータ29とネジ締め用
回転軸28との間に例えばウオームギヤを使用した減速
伝動手段を介装し、この減速伝動手段により、ネジ締め
用回転軸28を外力で逆回転させることができないよう
に構成することもできる。
【0025】
【発明の作用及び効果】以上のように、少なくとも自転
可能で且つ当該自転軸芯(5a)の方向に往復移動自在なロ
ボットハンド(5) に取付けて使用される本発明のネジ締
め装置によれば、ネジ保持手段(2) の一対の保持具(13
a,13b) 間のネジ保持部(15)にネジ誘導路(16)を通じて
送給されたネジ(S) を、ネジ締め手段(3) のネジ締め用
回転軸(28)により、例えばネジ締め対象物の下穴内に螺
進させてネジ締めすることができるのであるが、前記ネ
ジ締め手段(3) におけるネジ締め用回転軸(28)が、ロボ
ットハンドの自転軸芯(5a)と同心状であって、当該回転
軸(28)の回転駆動手段には、当該回転軸(28)がフレーム
(1) に対し逆回転するのを阻止する機構(31)を設けてあ
るので、ネジ締め用回転軸(28)を回転駆動手段のモータ
(29)でネジ締め方向に回転駆動してネジ締めを行った
後、ロボットハンド(5) をその自転軸芯(5a)の周りにネ
ジ締め方向に自転させることにより、前記ネジ締め用回
転軸(28)をロボットハンド(5) を自転させる大きなトル
クにより強制駆動して、ネジ(S) の増し締めを行うこと
ができるのである。
【0026】従って、ロボットハンドに取付けられるネ
ジ締め装置が具備するネジ締め用回転軸(28)の回転駆動
用モータ(29)として小型小容量のものを使用し、以て、
ネジ締め装置全体を小型軽量に構成しても、ネジ締め対
象物の材質やネジ径などの関係から当該モータ(29)の回
転力ではネジを十分な深さまで螺進させることが困難な
状況であれば、ロボットハンド自転駆動用の大型大容量
のモータ(油圧モータなど)を利用して前記ネジ締め用
回転軸(28)を強力に回転駆動し、ネジの増し締めを行う
ことができる。即ち、小型軽量なネジ締め装置でありな
がら、大型大容量のネジ締め用モータを備えたネジ締め
装置と同様に活用することができる。
【0027】なお、請求項2に記載の構成によれば、ロ
ボットハンドの自転駆動用モータをネジ締め用に利用す
る際に必要な逆回転阻止機能を、一方向回転クラッチ(3
1)を利用して簡単且つ安価に実現することができる。
【0028】また、請求項3に記載の構成によれば、ネ
ジ締め時のロボットハンド(5) の自転軸芯方向の前進速
度をネジ締め用回転軸(28)によってネジ締めされるネジ
の螺進速度よりも若干早くして、確実強力をネジ締めを
行わせることができるにも拘わらず、ネジ締め装置に無
理な外力が作用するのを回避することができる。
【0029】さらに請求項4に記載の構成によれば、ネ
ジ保持手段(2) の一対の保持具(13a,13b) の開閉駆動用
シリンダユニット(19)を、ネジ送給時に自由状態に切り
換えておくことにより、一対の保持具(13a,13b) 間のネ
ジ保持部(15)をスプリング(27a,27b) により、ネジクラ
ンプ状態よりも若干広がったネジ受け入れ状態に保持す
ることができるので、ネジ保持部(15)へのネジの送給を
確実円滑に行わせることができるにも拘わらず、ネジ締
め用回転軸(28)のビット(38)をネジ保持部(15)に保持さ
れたネジの頭部に係合させるときには、当該ネジを一対
の保持具(13a,13b) により定位置に強固にクランプして
おくことができ、ネジ締め用回転軸(28)のビット(38)と
ネジとの係合を確実に行わせ得るとともに、ネジをネジ
締め対象物の所定位置に精度良く螺進させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ロボットハンドに取付けられたネジ締め装置
を示す一部縦断側面図である。
【図2】 同正面図である。
【図3】 ロボットハンドを備えたマニピュレータ(工
業用ロボット)の一例を示す概略斜視図である。
【図4】 ネジ締め装置がネジ受け入れ状態にあるとき
の要部を示す一部縦断側面図である。
【図5】 A図はネジ締め装置がネジクランプ状態にあ
るときの要部を示す一部縦断側面図であり、B図はネジ
締め作業開始時の状態を示す要部の一部縦断側面図であ
る。
【図6】 A図はネジ締め用回転軸によるネジ締め行程
完了時の状態を示す要部の一部縦断側面図であり、B図
はロボットハンドによる増し締め時の状態を示す要部の
一部縦断側面図である。
【符号の説明】
1 ネジ締め装置のフレーム 2 ネジ保持手段 3 ネジ締め手段 4 連結手段 5 ロボットハンド 5a ロボットハンドの自転軸芯 6 圧縮コイルスプリング 12 一対の保持具の支軸 13a 保持具 13b 保持具 14 一対の保持具の開閉駆動手段 15 ネジ保持部 16 ネジ誘導路 19 シリンダユニット 20 可動台 21a リンク 21b リンク 25a 保持具のアーム 25b 保持具のアーム 27a 捩じりコイルスプリング 27b 捩じりコイルスプリング 28 ネジ締め用回転軸 29 回転駆動用モータ 30 ネジ締め用回転軸の昇降駆動手段 31 一方向回転クラッチ 32 シリンダユニット 33 可動台 38 ネジ締め用ビット H ネジ締め対象物の下穴 M ネジ締め装置 S ネジ Sa ネジ頭部 W ネジ締め対象物

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも自転可能で且つ当該自転軸芯(5
    a)の方向に往復移動自在なロボットハンド(5) に取付け
    られるネジ締め装置(M) であって、フレーム(1) に装着
    されたネジ保持手段(2) とネジ締め手段(3) とを備え、 ネジ保持手段(2) は、開閉駆動手段(14)によって開閉駆
    動される一対の保持具(13a,13b) を有し、この保持具(1
    3a,13b) には、閉じたときにネジ(S) をロボットハンド
    の自転軸芯(5a)と同心状態で定位置に保持するネジ保持
    部(15)と、当該ネジ保持部(15)内へネジ(S) を誘導する
    ネジ誘導路(16)とが設けられ、 ネジ締め手段(3) は、ネジ締め用回転軸(28)と、この回
    転軸(28)の回転駆動手段(29,31) と、当該回転軸(28)を
    その軸芯方向に往復移動させる昇降駆動手段(30)とを有
    し、ネジ締め用回転軸(28)は、ロボットハンドの自転軸
    芯(5a)と同心状のもので、先端には、前記一対の保持具
    (13a,13b) のネジ保持部(15)に保持されたネジ(S) の頭
    部(Sa)に対し係合可能なネジ締め用ビット(38)を備え、
    回転駆動手段は、前記回転軸(28)をネジ締め方向に回転
    駆動するモータ(29)と、当該回転軸(28)がフレーム(1)
    に対し逆回転するのを阻止する機構(31)を備えているネ
    ジ締め装置。
  2. 【請求項2】回転駆動手段の逆回転阻止機構が、ネジ締
    め用回転軸(28)とフレーム(1) 側との間に介装された一
    方向回転クラッチ(31)から成る請求項1に記載のネジ締
    め装置。
  3. 【請求項3】ロボットハンド(5) とフレーム(1) との間
    に連結手段(4) が介装され、当該連結手段(4) は、ロボ
    ットハンド(5) の自転はフレーム(1) に伝達するがロボ
    ットハンド自転軸芯(5a)方向の一定範囲内のフレーム
    (1) の移動は許容し、フレーム(1) をロボットハンド
    (5) から遠ざける方向に付勢するスプリング(6) を備え
    ている請求項1または2に記載のネジ締め装置。
  4. 【請求項4】ネジ保持手段(2) の一対の保持具(13a,13
    b) を開閉する開閉駆動手段(14)は、開閉駆動用シリン
    ダユニット(19)とスプリング(27a,27b) とを備え、シリ
    ンダユニット(19)は一対の保持具(13a,13b) を自由状態
    に切り換え可能なものであり、スプリング(27a,27b)
    は、シリンダユニット(19)が自由状態にあるときに一対
    の保持具(13a,13b) 間のネジ保持部(15)を、ネジクラン
    プ状態よりも若干広がったネジ受け入れ状態に保持する
    請求項1〜3の何れかに記載のネジ締め装置。
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