JPH08308847A - 結紮具 - Google Patents

結紮具

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JPH08308847A
JPH08308847A JP7121856A JP12185695A JPH08308847A JP H08308847 A JPH08308847 A JP H08308847A JP 7121856 A JP7121856 A JP 7121856A JP 12185695 A JP12185695 A JP 12185695A JP H08308847 A JPH08308847 A JP H08308847A
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knot
forceps
thread
suture
arc
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JP7121856A
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Kunihide Kaji
国英 梶
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Olympus Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】簡単な操作によって緩みにくい結び目を形成す
ることができる結紮・縫合に適した汎用性の高い結紮具
の提供を目的としている。 【構成】本発明の結紮具52は、生体内に挿入可能な長
尺な管状部材13と、管状部材13の先端に設けられ、
閉ループの一部を切り欠いた形状を成す円弧部2を先端
に有するとともに、縫合糸3をセッティング可能な結び
目形成部材1と、管状部材13内に進退自在の挿通さ
れ、先端に縫合糸を把持可能な把持手段23を有すると
ともに、前記円弧部2のループ内を挿通可能な鉗子部材
10とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、外科手術等における縫
合・結紮に使用される結紮具に関する。
【0002】
【従来の技術】通常の手術では、数々の血管を結紮した
り体組織を縫い合わせるという作業が頻繁に行なわれ
る。その中で、特に、結び目を作るという作業に多くの
時間が費やされる。
【0003】近年、内視鏡観察下で行なわれる外科手
術、いわゆる内視鏡下外科手術が盛んに行なわれてい
る。こうした内視鏡下外科手術では、モニターに表示さ
れた内視鏡画像を見ながら血管を結紮したり体組織を縫
い合わせることが行なわれる。しかし、動きが限定され
た体腔内で糸の縫合・結紮を行なうことは非常に難し
く、この作業を容易に行なうために従来から数多くの結
紮具が開発されている。
【0004】一般に、内視鏡下外科手術において縫合・
結紮を行なう場合、 (1)体外結紮 (2)体内結紮 (3)クリップやステープラによる縫合・結紮 の3通りの方法が用いられている。
【0005】このうち、体外結紮は、対象組織下(対象
組織の裏)に糸を通し、この糸の両端を体外に引き出し
た状態で体外にて結び目を作り、この結び目をノットプ
ッシャー(ノットドライバ)と呼ばれる糸送り具によっ
て体内に送り込んで締めるというものである。通常は、
この操作を数回繰り返すが、この場合、結び目を形成す
る毎にその結び方向(糸の絡め方)を逆にして「男結
び」と呼ばれる緩みにくい結節(結び目)を作る。
【0006】また、体内結紮は、体腔内に導入された2
本の鉗子によって結び目を形成するというものである。
無論、この体内結紮の場合も、「男結び」と呼ばれる緩
みにくい結節を作ることが望まれる。
【0007】また、クリップやステープラによる縫合・
結紮は、体内結紮や体外結紮にて行なわれる繁雑な操作
を省くことができる点で有益である。ところで、体外結
紮は、道具の持ち換えや出し入れが多く、操作がかなり
面倒である。また、糸を体外に引き出す際に組織が糸で
擦られるという欠点がある。
【0008】また、クリップやステープラによる縫合・
結紮は、繁雑な操作を省くことができる一方、装置が高
価であり、体内にクリップ等の異物を残すことから、そ
の適用範囲が制限される。すなわち、生体組織の種類や
部位によってはクリップやステープラによる縫合・結紮
を適用できない場合がある。
【0009】これに対し、体内結紮は、クリップやステ
ープラによる縫合・結紮のような問題もなく、体外結紮
のように頻繁な道具の出し入れがないという利点があ
る。しかし、その反面、鉗子操作を体腔内という限定さ
れた環境下で行なわなければならず、また、奥行き感が
得られないモニタ越しで作業を行なわなければならない
など、通常の開腹手術とはその環境が大きく異なる。こ
のため、技術的にかなり難しく、かなりの熟練を要す
る。
【0010】そのため、米国特許第5,281,236 号やドイ
ツ特許DE3413744C2 では、体内結紮を容易に行なえる結
紮具を提案している。すなわち、米国特許第5,281,236
号のものは、管状のカテーテルを長尺なシース内に進退
自在に挿通し、シースの先端から突出するカテーテルの
先端部に閉塞ループを形成するように曲がり癖が付けら
れた湾曲部を設け、カテーテル内に挿通された糸あるい
は縫合糸の一端側を湾曲部の先端から突出させて成るも
のである。この構成では、湾曲部の先端から突出された
糸あるいは縫合糸の自由端を湾曲部のループ内に通過さ
せることによって結び目を形成するとともに、湾曲部を
シース内に引き込むことによって湾曲部を強制的に直線
化して結び目を湾曲部の先端から脱落させる。そして、
このように脱落させた後に糸の自由端を引くことにより
結び目を締めるというものである。
【0011】一方、ドイツ特許DE3413744C2 のものは、
長尺部材の先端に螺旋状のコイル部を設けて成るもので
ある。この構成では、コイル部内に糸あるいは縫合糸を
通過させることによって結び目を形成するとともに、長
尺部材を回転させることによってコイル部を回転させて
結び目をコイル部の先端から脱落させる。そして、この
ように脱落させた後に糸の自由端を引くことにより結び
目を締めるというものである。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかし、米国特許第5,
281,236 号とドイツ特許DE3413744C2 はいずれも、閉塞
ループの湾曲方向あるいはコイル部の巻き方向によって
結び目の形成方向(結び方向)が必然的に1方向に決定
されてしまうため、1つ目の結び目と2つ目の結び目が
同じ向きに形成されてしまう。このように、1つ目の結
び目と2つ目の結び目とが同じ向きとなる結節は一般に
「女結び」と呼ばれ、前述の「男結び」に比べて緩み易
く、通常使用されることは少ない。
【0013】したがって、「女結び」しか形成すること
ができない米国特許第5,281,236 号及びドイツ特許DE34
13744C2 の結紮具を使用する場合には、「女結び」の緩
みをカバーするために、結び目の数を多くするなどの余
計な操作を加えなければならない。
【0014】また、米国特許第5,281,236 号とドイツ特
許DE3413744C2 の結紮具は、糸を把持するための把持手
段を有していないため、結紮作業しか行なうことができ
ない。したがって、結紮具を腹腔に対して抜き差しする
回数が多くなり面倒である。
【0015】さらに、ドイツ特許DE3413744C2 の場合
は、コイル部内に針付きの糸を通す作業が難しく、ま
た、結び目をコイル部から脱落させるために、針付きの
糸が通過されるコイル部の巻数分だけ長尺部材を回転さ
せる必要があり、その作業は非常に面倒である。
【0016】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、簡単な操作によって
緩みにくい結び目を形成することができる結紮・縫合に
適した汎用性の高い結紮具を提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の結紮具は、生体内に挿入可能な長尺な管状
部材と、前記管状部材の先端に設けられ、閉ループの一
部を切り欠いた形状を成す円弧部を先端に有するととも
に、縫合糸をセッティング可能な結び目形成部材と、前
記管状部材内に進退自在且つ回転自在に挿通され、先端
に縫合糸を把持可能な把持手段を有するとともに、前記
円弧部のループ内を挿通可能な鉗子部材とを備えてい
る。
【0018】
【作用】上記構成の結紮具は、管状部材を回転させて、
縫合糸がセッティングされた結び目形成部材を回転させ
ることによって、円弧部と縫合糸とによって疑似ループ
を形成し、この疑似ループ内に縫合糸を把持した鉗子部
材を挿通することにより、結び目を形成してこれを締め
込むことができる。
【0019】結び目形成部材の円弧部が1巻き以上を持
つループ状のものであると、巻き方向が決められてしま
うために、2番目の結節が1番目の結節と同一方向の絡
み方をする「女結び」しか作れないが、上記構成では、
結び目形成部材の円弧部が単一のループを成しているた
め、巻き方向が決定されず、したがって、「男結び」を
形成することができる。
【0020】また、結び目形成部材の円弧部はループの
一部が切り欠かれており、したがって、結び目形成部材
の円弧部に形成された結び目をループの欠けた部分から
容易に脱落させることができる。したがって、結紮作業
を効率良く行なうことができる。さらに、縫合糸を把持
するための把持手段を有しているため、剥離作業と結紮
作業とをこの結紮具1つで一度に行なうことができる。
【0021】
【実施例】以下、図面を参照しつつ本発明の実施例につ
いて説明する。図1ないし図29は本発明の第1の実施
例を示すものである。図1に示すように、本実施例の結
紮具52は、縫合糸(結紮糸)3がセットされる管状の
糸掛け具12と、糸掛け具12の内部に進退自在に挿通
され且つ縫合糸3を把持するための把持部23を先端に
有する鉗子10とから成る。
【0022】図2及び図3に示すように、糸掛け具12
は、手元側にハンドル部21を有する外側パイプ14
と、その手元側が外側パイプ14内に着脱自在に挿通さ
れ且つ外側パイプ14に対して回転自在な内側パイプ1
3と、内側パイプ13の先端に着脱自在に装着可能な先
端部本体15とから構成されている。なお、先端部本体
15は、一旦、内側パイプ13に装着されると、内側パ
イプ13に対して回転不能に固定される。すなわち、先
端部本体15は、取り付け状態では、内側パイプ13と
一体に回転するようになる。
【0023】図3に示すように、先端部本体15は、円
弧状のループを形成する円弧部2を先端に有する管状の
結び目形成部材1と、これを先端で支持する支持部材1
6とから成る。結び目形成部材1内には縫合糸3の一端
側が挿通されており、この縫合糸3の自由端3aは結び
目形成部材1の円弧部2の末端36から外部に導出され
ている。
【0024】内側パイプ13は、弾性を有する着脱パイ
プ17a,17bをその両側に有している。また、内側
パイプ13の外周面には所定の経路を形成するカム溝1
9が設けられている。カム溝19は、直線溝19aと、
この直線溝19aの途中に形成された旋回溝19bとか
ら成る。旋回溝19bは、後述するように先端側に押し
進められた鉗子10の把持部23が結び目形成部材1の
円弧部2を貫く手前で内側パイプ13(すなわち、内側
パイプ13に取り付けられた結び目形成部材1)を右に
2/3回転、好ましくは1回転させるような位置に設け
られている。なお、カム溝19の先端は閉じた終端部4
5aとなっているが、カム溝19の基端側は開放された
開放部45bとなっている。
【0025】なお、カム溝19の終端部45aと着脱パ
イプ17aとの間の内側パイプ13の外周面には縫合糸
3を固定する環状の糸固定部18が嵌着されている。外
側パイプ14は、挿入部20と、この挿入部20の基端
部に2本の平行部材22,22を介して連結されたハン
ドル部21とから成る。この場合、2本の平行部材2
2,22間には、鉗子10の手元側を長手方向に案内す
る案内路74が形成される。
【0026】図4に示すように、鉗子10は、一般に、
内視鏡下外科手術に用いられるもので、縫合糸3を把持
可能な把持部23と、挿入部24と、ハンドル部25と
から主に構成されている。なお、鉗子10は自由に分解
・組み立てを行なうことができるように構成されてい
る。組み立てられた状態では、ハンドル25に対して挿
入部24と把持部23とが共に回転しないようになって
いる。
【0027】図4の(b)に示すように、把持部24
は、先端ほど細く、左に曲がった形状をしており、血管
などの剥離に適した形状に形成されている。また、図4
の(a)に示すように、挿入部24の外面には内側パイ
プ13のカム溝19と係合するピン26が突設されてい
る。さらに、ハンドル部25には、ラチェットで構成さ
れるハンドルロック機構27と、通電用ピン28とが設
けられている。
【0028】この構成では、ハンドル部25の開閉操作
によって把持部23が開閉するようになっており、ラチ
ェット27を掛けることにより把持部23を閉じた状態
に保持することができる。また、通電用ピン28を通じ
て高周波電流を把持部23に導くことができるようにな
っている。なお、通電用ピン28を含む導電部分以外は
電気的に絶縁されている。また、鉗子10の挿入部24
の途中にはピン26と把持部23との間に径縮小部44
が設けてある。
【0029】このような構成の鉗子10は、糸掛け具1
2の外側パイプ14の端部の鉗子挿入口29(図2参
照)を通じて内側パイプ13内に挿入される。そして、
鉗子10は、この挿入状態で、図5に示すように結び目
形成部材1よりも先端側へ例えば40mm程度突出する
位置まで移動することができる。この突出長Lは、剥離
操作等で鉗子10のみを使用する場合に結び目形成部材
1が邪魔にならない長さであり、且つ、縫合糸3の長さ
の目安にもなっている。
【0030】なお、内側パイプ13には前述したように
カム溝19が設けてあるため、鉗子挿入口29側に位置
する開放部45bからカム溝19内に鉗子10のピン2
6が挿入された後は、ピン26と溝19との係合状態に
拘束されながら鉗子10と内側パイプ13とが一体に動
作することになる。すなわち、鉗子10のピン26が直
線溝19aと係合している場合には、鉗子10が内側パ
イプ13内を単に進退することになるが、鉗子10のピ
ン26が旋回溝19bに係合すると、鉗子10の進退に
伴って内側パイプ13が回転することになる。
【0031】なお、本実施例では、内側パイプ13にカ
ム溝19を設け、鉗子10にピン26を設けてあるが、
内側パイプ13の内部にピンを突設し、鉗子10の挿入
部24の外周面に溝を設けた場合でも、同様の動作を実
現することができる。
【0032】次に、結紮具52の各部を更に詳細に説明
する。図6に示すように、先端部本体15を構成する結
び目形成部材1は、中空の硬い材質によって形成されて
おり、その内径が縫合糸3の太さよりも大きく、内部に
縫合糸3を挿通できるようになっている。また、結び目
形成部材1は、支持部材16の先端から支持部材16の
軸方向に延び、円弧起点部31から糸放出部32にわた
って支持部材16の軸線上にその中心Oを持つ右回りの
円弧部2を形成している。図から分かるように、糸放出
部32は円弧部2の末端36に一致している。なお、結
び目形成部材1は、曲り癖を有する柔軟なチューブによ
って形成されていても良い。
【0033】また、糸放出部32と円弧起点部31とを
結ぶ円弧および弦によって形成される疑似ループ4(図
9の(b)参照)内に鉗子10を挿通することができる
ように、円弧部2の内径と中心角とが決められている。
例えば、本実施例において、円弧部2の内径は鉗子10
の外径よりも僅かに大きく、円弧部2の中心角は270
度となっている。
【0034】また、縫合糸3は、糸放出部32から結び
目形成部材1内を案内され、糸出口53から支持部材1
6の外周面34を通じて外部に導出される。支持部材1
6は、その端部が左回りの螺旋形状部33として形成さ
れている。また、支持部材16の外周面34には、中心
角が約90度で且つ長さが40mmの切り欠き溝35が
長手方向にわたって形成されている。切り欠き溝35の
長さは、前述した鉗子先端突出長Lとほぼ等しくなって
いる。
【0035】結び目形成部材1は、その円弧部末端36
が切り欠き溝35の中心線30上に位置するように設け
られている。支持部材16の内側パイプ13側の端面は
斜めに切断されており、この端面37aには内側パイプ
13の先端の着脱パイプ17aと嵌合可能な長穴38が
設けられている。
【0036】図7及び図8に示すように、鉗子10は、
円弧部2を通過する時に鉗子10の把持部23の先端の
曲がり方向が円弧部2の先端(末端36)から約90度
の位置を向くようにセットされてある。このようにセッ
トすることで、疑似ループ4が図9に示すように十分な
大きさを有していない場合でも、把持部23の先端(図
9の(b)に把持部23の先端位置が×印で示されてい
る。)によって疑似ループ4を形成する縫合糸3を外側
に押し退けることができ、確実に疑似ループ4内に鉗子
10の先端を通過させることが可能となる。
【0037】図10に示すように、内側パイプ13の先
端面37bは、支持部材16の端面37aの切断方向と
逆方向に斜めに切断されており、この先端面37bから
は放射状に延びる4つのスリット39aを有するバネ性
のある着脱パイプ17aが軸方向に延設されている。な
お、この着脱パイプ17aの内径は鉗子10の挿入部2
4の外径と略同一になっている。
【0038】この着脱パイプ17aは、その先端側が数
ミリの長さにわたって肉厚大となっており、この部分の
外面に段差部41を持つ形状をしている。着脱パイプ1
7aを径方向内側(図10矢印方向)に撓ませた状態で
支持部材16の長穴38に着脱パイプ17aを挿入する
ことによって、内側パイプ13と先端部本体15とが同
軸上に配置される。そして、この状態で、着脱パイプ1
7aの撓みが戻って着脱パイプ17aの先端側が長穴3
8の大径な係合溝38a(図6参照)に係合する(図1
1参照)と、着脱パイプ17aの段差部41が抜け止め
の役割をなして内側パイプ13と先端部本体15との軸
方向の固定が成される。また、この固定状態では、内側
パイプ13と支持部材16の斜め切断面37a,37b
同士が隙間なく突き当たるようになっているので、内側
パイプ13に対する先端部本体15の回転も防止され
る。
【0039】さらに、この状態で内側パイプ13内に鉗
子10を挿通すると、鉗子10の挿入部24の外径と着
脱パイプ17aの内径は殆ど差がないため、着脱パイプ
17aの内部に鉗子10が位置する時は着脱パイプ17
aを撓ませることができない。したがって、内側パイプ
13に対して先端部本体15が外れることはない。
【0040】図12に示すように、内側パイプ13のハ
ンドル21側の端部に設けられた着脱パイプ17bにも
長溝39bが形成されている。着脱パイプ17bは、そ
の外径が内側パイプ13の外径よりも小さく形成されて
おり、段差状の突き当て部42を有している。また、着
脱パイプ17bの先端には、先端部本体15側の着脱パ
イプ17aと同様な段差部41bが形成されている。
【0041】このような構成では、内側パイプ13を外
側パイプ14内に挿入するとともに、着脱パイプ17b
を外側パイプ14の固定穴43に嵌め込むと、着脱パイ
プ17bの突き当て部42と段差部41bとによって内
側パイプ13の軸方向の固定が行なわれる。しかしなが
ら、内側パイプ13の回転方向の移動は、前述の鉗子1
0上のピン26と内側パイプ13のカム溝19との係合
によって可能となっている。なお、この場合、内側パイ
プ13内に挿通される鉗子10は、着脱パイプ17aの
固定の場合と同様、外側パイプ14に対する内側パイプ
13の外れを防止する。
【0042】次に、内側パイプ13の外周に嵌着された
環状の糸固定部18(図3参照)について図13及び図
14を参照しながら詳細に説明する。図示のように、糸
固定部18は、板バネ47と共働して縫合糸3を固定す
る。すなわち、内側パイプ13の外周面には軸方向にス
リット46が形成されており、このスリット46の幅よ
りも僅かに狭い幅を有する板バネ47がスリット46に
沿って固定されている。板バネ47は、その基端がバネ
固定部49に固定され、その先端が折り返されており、
この折り返された部位が内側パイプ13の軸にほぼ平行
する平面部48となっている。
【0043】また、平面部48とバネ固定部49との間
の板バネ47の部位には、内側パイプ13の径方向内側
に突出する凸状の曲がり癖が付与されており、自然状態
ではその頂点50が内側パイプ13の径方向内側に突出
している。さらに、内側パイプ13の外周に嵌着された
環状の糸固定部18が板バネ47の平面部48の外側に
位置している。
【0044】すなわち、この構成では、板バネ47を内
側パイプ13の径方向外側に強制的に押し上げると、平
面部48とリング状部材51との間に位置する縫合糸3
がこれらの間で挟持されて固定される。このような板バ
ネ47の押し上げ操作は、鉗子10の挿入部24によっ
て行なわれる。すなわち、内側パイプ13内に鉗子10
を挿通すると、鉗子10の挿入部24の外面によって板
バネ47が押し上げられて縫合糸3が平面部48とリン
グ状部材51との間で挟持されて固定される(図14の
状態)。しかし、結び目形成部材1からの鉗子10の突
出長が最大になった時に板バネ47が鉗子10の径縮小
部44に落ち込むようになっているため、この場合(図
13の状態)には、縫合糸3の固定状態が解除されて、
縫合糸3を自由に引き出すことができる。
【0045】なお、糸固定部18は、その外径が外側パ
イプ14の内径よりも僅かに小さくなっており、内側パ
イプ13と外側パイプ14とを組み立てた後にこれらが
滑らかに回転するためのガイドの役割も兼ねている。
【0046】次に、結紮具52の使用法をその手順に沿
って説明する。まず、本実施例の結紮具52を用いた結
び目形成方法について図15ないし図19を参照しなが
ら概念的に説明する。
【0047】図15に示すように、結び目形成部材1の
円弧部2と円弧状に配置した縫合糸3とによって1つの
疑似ループ4が形成される。この場合、縫合糸3を結び
目形成部材1の手前側でループさせる。この状態から、
縫合糸3の自由端3aを疑似ループ4内に手前側に向け
て通すことにより、図16に示すように1つの結び目6
aが形成される。この結び目6aを結び目形成部材1か
ら脱落させて、さらに締め込むことにより、図19の
(b)に示すような第1の結節7が完了する。
【0048】この後さらに第1結節7とは逆の絡み方を
する結節を作ることにより、結紮強度の高い「男結び」
(図19の(b)参照)ができ上がるが、この「男結
び」を形成するためには、図17及び図18に示すよう
に、縫合糸3の自由端3aを疑似ループ4に対して先程
と異なる方向から挿通しなければならない。つまり、縫
合糸3を結び目形成部材1の向こう側でループさせ、円
弧部2と円弧状に配置した縫合糸3とによって形成され
る疑似ループ4内に縫合糸3の自由端3aを向こう側に
向けて通すことによって結び目6bが形成され、第2の
結節8が完了する(図19の(b)参照)。
【0049】以上の作業により、「男結び」と呼ばれる
結節が完了する。なお、疑似ループ4への縫合糸3の挿
通は、内側パイプ13及び先端部本体15の内部を進退
する鉗子10によって行なわれる。また、先端部本体1
5に固定された結び目形成部材1は、鉗子10に対して
回転することによって、容易に疑似ループ4を作り且つ
結び目形成部材1から結び目6(6a,6b)を脱落さ
せる。
【0050】結び目形成部材1が1巻き以上を持つルー
プ状の部材であると、巻き方向が決められてしまうため
に、第2の結節11が第1の結節7と同一方向の絡み方
をする「女結び」しか作れない(図19の(a)参
照)。したがって、「男結び」を作るためには、結び目
形成部材1は、1つのループの一部を切り欠いた形状
(円弧形状)である必要があり、また、その巻き方向は
使用時に任意に決められるようにしておくことが条件に
なる。このような形状であれば、結び目形成部材1の円
弧部2に形成された結び目6をループの欠けた部分から
脱落させることができる。
【0051】次に、本実施例の結紮具52を用いて実際
に血管を結紮する場合について図20ないし図29を参
照しながら説明する。まず、使用前の準備として、縫合
糸3が予めセットされている先端部本体15を用意し、
使用毎に内側パイプ13に新品の先端部本体15を付け
替えるようにする。勿論、使用する度に縫合糸3のみを
先端部本体15にセットするようにしても良い。
【0052】縫合糸3は複数箇所の結紮を行なえるよう
に数十センチの長さにしておく。結び目形成部材1の糸
出口53側の縫合糸3を糸固定部18と板バネ47の平
面部48との間に通して内側パイプ13に巻き付けた状
態で外側パイプ14に挿入する。これにより、縫合糸3
が内側パイプ13と外側パイプ14との間に収納される
ため、結紮具52を移動・回転した時にも縫合糸3に影
響は生じない。この状態で鉗子挿入口29から内側パイ
プ13内に鉗子10を挿入すれば、前述したように縫合
糸3が固定され、使用前の準備が完了する。
【0053】次に、図20に示すように、血管等の管状
の組織54を鉗子10にて剥離・露出させる。この時、
必要に応じて鉗子10に高周波電流を流す。一旦、鉗子
10を結び目形成部材1の手前側に引き込み、他の鉗子
55で縫合糸3の自由端3aを掴みつつ(図21参
照)、再度、鉗子10を前進させることにより結び目形
成部材1を回転させて疑似ループ4を形成する(図22
参照)。この時、縫合糸3が結び目形成部材1の手前側
にくるようにする。さらに、鉗子10を前進させ、この
状態で縫合糸3の自由端3aを鉗子把持部23で把持す
る。縫合糸3の長さが短いようであれば、他の鉗子55
で縫合糸3を引き出して長さを設定すれば良い(この作
業は、結紮具52を体内に挿入する前に行なっておいて
も良い。)。
【0054】次に、組織54の裏側に縫合糸3を通し、
再び、鉗子10で縫合糸3の自由端3aを把持し、ラチ
ェット27を掛けてこの把持状態を保持したまま鉗子1
0を内側パイプ13内に引き込む(図23参照)。この
時、結び目6aが円弧部2上に形成されるが、結び目形
成部材1が回転するために円弧部末端36を通してこの
結び目6aを脱落させることができる(図24参照)。
【0055】そして、支持部材16の螺旋形状をした端
面33に案内されながら縫合糸3の一端が切り欠き溝3
5に導かれる。縫合糸3は糸固定部18で固定されてい
るので、さらに、引いて結び目6aを締め込むことによ
って第1の結節7が完了する(図25参照)。
【0056】この状態から、再度、鉗子10を前進させ
て、疑似ループ4bの手前側から縫合糸3を把持した鉗
子10を通過させ(図26:この時、疑似ループ4bを
形成する縫合糸3が結び目形成部材1の向こう側に位置
するように注意する。)、他の鉗子55に縫合糸3を受
け渡す(図27参照)。
【0057】その後、鉗子10を引き込んで結び目形成
部材1を回転させ、結び目6bを脱落させて(図28参
照)、他の鉗子55と結紮具52とで第2の結節8を締
め込む(図29参照)。
【0058】以上により、「男結び」が完成するが、必
要に応じて上記の手順を繰り返して、第3の結節、第4
の結節を形成しても良い。このようにして1か所の結紮
が終了したら、結紮箇所を残して縫合糸3を切断すれば
(図29のA部)、再び初めの状態に戻るため、結紮具
52を体内に入れたまま何度も繰り返し結紮を行なうこ
とができる。
【0059】以上説明したように、本実施例の結紮具5
2によれば、簡単な操作によって緩みにくい「男結び」
を形成することができる。また、糸を把持するための把
持手段を有しているため、剥離作業と結紮作業とをこの
結紮具52一つで一度に行なうことができる。さらに、
結び目形成部材1が1つのループの一部を切り欠いた形
状(円弧形状)であるため、結び目形成部材1の円弧部
2に形成された結び目6をループの欠けた部分から容易
に脱落させることができる。したがって、結紮作業を効
率良く行なうことができる。
【0060】図30は本発明の第2の実施例を示すもの
である。なお、以下に述べる点以外は第1の実施例と同
じである。本実施例の結び目形成部材1は、中実の棒材
で形成されており、円弧部2と直線部56とを有してい
る。また、結び目形成部材1の円弧部末端36には縫合
糸3を挿通することのできる穴59が開いており、この
穴59に縫合糸3が通されて結び付けられてある。ま
た、縫合糸3の他端には縫合針57が設けられている。
縫合糸3は、結び目形成部材1の直線部56とほぼ同じ
長さであり、第1の実施例の手順で結紮を行なうのに十
分な長さである。また、内側パイプ13の端部には第1
の実施例のような切り欠き溝35や螺旋形状の端面33
が形成されていない。
【0061】内側パイプ13の内部には鉗子としての持
針器58が進退自在に挿通されている。したがって、縫
合作業を行なうこともできる。なお、使用の際は、針糸
付きの先端部本体15を予め用意しておき、1針毎に交
換しても良いし、1針毎に糸挿通穴59に縫合糸3を結
び付けても良い。また、結び目形成部材1の材質として
は、超弾性合金や形状記憶合金であっても良い。 以上
の構成によれば、第1の実施例と同様の作用効果を得る
ことができるとともに、縫合作業を行なうこともでき
る。
【0062】図31は本発明の第3の実施例を示してい
る。なお、以下に述べる点以外は第1の実施例と同じで
ある。本実施例の結び目形成部材1は、円弧部2を形成
する面が支持部16の軸に対して角度αを持ち、円弧部
2の中央が最も先端側に位置するようになっている。疑
似ループ4a,4bを形成する際に、縫合糸3と結び目
形成部材1との位置関係を正しく且つ設定し易くする角
度にこのαは決められるが、おおよその範囲としては6
0°<α<120°である。
【0063】また、円弧起点部31付近に糸出口53が
設けてあり、糸放出部32より縫合糸3を挿入し糸出口
53より引き出す。その後、引き出した縫合糸3に糸出
口53よりも大きい糸玉60を作り、結び目形成部材1
から抜けないようにする。
【0064】以上の構成によれば、第1の実施例と同様
の作用効果を得ることができるとともに、縫合糸3と結
び目形成部材1との位置関係を所望の関係に容易に設定
することができる。
【0065】図32および図33は本発明の第4の実施
例を示している。なお、以下に述べる点以外は第1の実
施例と同じである。本実施例では、外側パイプ14の内
部に、第1の鉗子10と平行して第2の鉗子61が進退
自在に挿通されている。図示のように、第2の鉗子61
は、結び目形成部材1の円弧部2の外側を通るようにな
っている。鉗子61の把持部は鉗子10側に湾曲してお
り、鉗子10と鉗子61との間で縫合糸3の受け渡しを
行なえるようになっている。
【0066】図33は管状組織54に縫合糸3を掛けて
いる状態を示している。図示のように、疑似ループ4を
形成した状態で縫合糸3の末端3aを鉗子61で掴むと
ともに、これを管状組織54の裏側に通し、鉗子10を
前進させて縫合糸3の自由端3aを鉗子10で受け取
る。
【0067】それ以後の作業は第1の実施例と同じ手順
で行なわれる。すなわち、第2の結び目6bを作った
後、鉗子61に縫合糸3の自由端3aを受け渡して、第
2の結節8を締め込むことで「男結び」を形成する。
【0068】以上の構成によれば、第1の実施例と同様
の作用効果を得ることができるとともに、他の鉗子55
のアシストなしで結紮を行なうことができる。図34お
よび図35は本発明の第5の実施例を示している。な
お、以下に述べる点以外は第1の実施例と同じである。
【0069】図34は本実施例の結紮具の全体を示した
ものである。図示のように、内側パイプ13に直接に結
び目形成部材1が組まれており、結び目形成部材1の直
線部56は手元側の第2のハンドル62に接続されてい
る。第2のハンドル62を前後させると、結び目形成部
材1が内側パイプ13内を進退する(図35参照)。し
たがって、第1の結節7の締め込み作業を、第2のハン
ドル62を押し出すことにより行なうことができる。
【0070】また、縫合糸3の固定は、第2の実施例と
同様、円弧部末端36に設けられた糸挿通穴59に縫合
糸3の一端を結び付けることにより行なう。図36は本
発明の第6の実施例を示している。なお、以下に述べる
点以外は第1の実施例と同じである。
【0071】本実施例の結び目形成部材1は内側パイプ
13に固定されている。円弧部2の先端は鋭利になって
いるために、円弧部2を生体組織65に抵抗なく刺入す
ることができる。また、縫合糸3が先端鋭部63で切断
されることがないように、糸放出部32が円弧部末端3
6と一致していない。
【0072】使用手順は、まず、縫合対象の組織65に
先端鋭部63を直接に刺入し、糸放出部32を完全に組
織65に貫通させた状態(図36の(b)参照)で、糸
放出部32の近傍の縫合糸3を鉗子55で把持し、縫合
糸3の自由端3aを組織65より引き抜く。次に、鉗子
55で縫合糸3の自由端3aを把持したまま、円弧部2
を組織65から抜去する。以下、第1の実施例と同じ手
順で結紮を行なうことができる。
【0073】図37は本発明の第7の実施例を示してい
る。なお、以下に述べる点以外は第1の実施例と同じで
ある。結び目形成部材1は内側パイプ13に固定されて
いる。また、内側パイプ13と外側パイプ14との間に
は進退可能な糸固定パイプ66が設けてある。糸固定パ
イプ66の端面と向かい合うように突き当て部材68が
内側パイプ13に固定してある。縫合糸3は糸固定パイ
プ66と突き当て部材68との間で挟み込まれて固定さ
れる。糸固定パイプ66および突き当て部材68の糸固
定面には、縫合糸3が滑らないようにメッシュ状の溝が
切ってある。なお、糸固定パイプ66の移動は手元側の
操作手段によって行なわれる。
【0074】図38は本発明の第8の実施例を示してい
る。なお、以下に述べる点以外は第1の実施例と同じで
ある。結び目形成部材1は着脱できないようになってい
る。内側パイプ13の先端にはピン70を中心に旋回可
能な旋回部本体71が設けられている。旋回部本体71
の先端には結び目形成部材1が固定されている。したが
って、旋回部本体71の旋回に伴って円弧部2を形成す
る面と内側パイプ13の軸とのなす角度が変化する。な
お、旋回部本体71の旋回操作は手元より延びる操作棒
69によって行なう。本実施例によれば、疑似ループ4
を作る際の結び目形成部材1と縫合糸3との位置関係を
正しく作ることが容易になる。
【0075】なお、以上説明してきた態様により、以下
の項で示す各種の構成が得られる。 1.近位端と遠位端とを有する細長のパイプと、このパ
イプの遠位端に設けられた円弧形状部材と、この円弧形
状部材の円弧上に配置された縫合糸とを備える糸掛け具
と、近位端と遠位端とを有する細長の棒と、この棒の遠
位端に前記縫合糸の自由端を把持可能な把持手段を備え
る鉗子部材とを具備し、前記鉗子部材が前記パイプの内
部に進退自在かつ回転自在に挿入され、前記円弧形状部
材と前記縫合糸とによって形成される疑似ループ内を前
記鉗子部材が挿通することを特徴とする結紮具。
【0076】2.前記パイプは遠位端に前記縫合糸を通
すことができる幅の長溝(この溝を糸が通ることによっ
て結び目をうまく作ることができる)を備え、前記長溝
の中心線上には前記円弧形状部材の末端が位置している
ことを特徴とする第1項に記載の結紮具。
【0077】3.前記円弧形状部材の円弧部と前記パイ
プの端面とは、40mm程度の距離を隔てて位置してい
ることを特徴とする第1項に記載の結紮具。 4.前記円弧形状部材の円弧部と前記パイプとは軸方向
に相対移動することを特徴とする第3項に記載の結紮
具。
【0078】前記第2項ないし第4項の構成によれば、
鉗子10をパイプ9内に引き込んで第1結節7を締め込
む時、縫合糸3がパイプ9の端面に突き当たらない。し
たがって、確実に正しい方向に結び目の両端を引くこと
ができる。これによって、強度の大きい結紮ができる。
【0079】5.前記把持手段の進退に合わせて前記パ
イプと前記円弧形状部材とが回転し、前記疑似ループを
形成することを特徴とする第1項ないし第4項のいずれ
か1項に記載の結紮具。
【0080】6.前記パイプは内面に溝を持ち、前記把
持手段を進退させた時に前記把持手段の棒の外周面に設
けられたピンが前記溝に沿って摺動し、その際、前記円
弧形状部材よりも近位端側で前記パイプが回転して前記
疑似ループを形成するように前記ピンと前記溝の位置関
係が決められていることを特徴とする第5項に記載の結
紮具。
【0081】前記第5項および第6項の構成によれば、
鉗子10を前後させることにより、疑似ループ4a,4
bの形成と、結び目6a,6bの円弧部2からの脱落を
行なう。つまり、疑似ループを形成する時、及び、結び
目を円弧形状部材から脱落させる時、円弧形状部材を回
転させる必要があるが、鉗子の進退に合わせて前記パイ
プが回転するため、回転操作部を設ける必要がなくな
り、その結果、取扱いが容易になる。
【0082】7.前記円弧形状部材は、硬い中空の材質
から成り、その両端が開放され、その内径が縫合糸より
も大きいことを特徴とする第1項に記載の結紮具。この
第7項の構成によれば、円弧形状部材1の内部に縫合糸
3を通すことにより、簡単に縫合糸を円弧部の末端近傍
に配置することができる。
【0083】8.前記円弧形状部材は、柔軟なチューブ
から成り、その両端が開放され、その内径が縫合糸より
も大きいことを特徴とする第1項に記載の結紮具。この
第8項の構成によれば、円弧形状部材1の内部に縫合糸
3を通すことによって簡単に縫合糸を円弧部の末端近傍
に配置することができる。また、縫合糸3を引くことに
よって円弧部2が直線化するため、結び目を円弧部から
脱落させる場合も回転操作を必要としない。
【0084】9.前記円弧形状部材は、棒状の部材から
成り、その円弧部末端に前記縫合糸を固定する手段が設
けられていることを特徴とする第1項に記載の結紮具。
この第9項の構成によれば、円弧部2の先端に縫合糸3
を取り付けることができるため、糸放出部32から縫合
糸3が出ている時と同じ状態を作ることができる。した
がって、円弧部の先端に簡単に縫合糸を配置することが
でき、また、縫合糸も余分な長さを必要としないため無
駄がない。
【0085】10.前記円弧形状部材が形状記憶合金か
ら成ることを特徴とする第9項に記載の結紮具。この第
10項の構成によれば、例えば、疑似ループ4a,4b
を作る時は円弧形状になり、結び目6a,6bを円弧部
2より脱落させて締め込む時は直線化するなど、所望の
形状を作ることができるので、取扱いが楽になる。
【0086】11.前記円弧形状部材が超弾性合金から
成ることを特徴とする第9項に記載の結紮具。この第1
1項の構成によれば、結び目6a,6bを締め込んだ時
に円弧形状部材1が撓む。……結び目を締め込む時円弧
形状部材にはかなりの力が加わる。円弧形状部材の強度
が不足すると塑性変形を起こす可能性があるが、超弾性
合金を使用することでこれを防ぐことができる。
【0087】12.前記把持手段の把持部先端が軸線か
ら外れており、前記把持手段が前記円弧形状部材を貫く
時、前記把持手段の先端が前記円弧形状部材の末端から
前記把持手段の軸を中心に約90度の方向に位置するこ
とを特徴とする第1項または第5項または第6項のいず
れか1項に記載の結紮具。
【0088】この第12項の構成によれば、十分な大き
さを持たない疑似ループ4a,4bに鉗子10を通すこ
とができる。……十分な大きさを持たない疑似ループで
も鉗子の先端がその中を貫くことができれば同様な効果
が得られる。実際の使用時には、様々な大きさの疑似ル
ープが形成されることが考えられるが、このようにする
ことで、確実に鉗子を疑似ループに通すことができる。
【0089】13.前記円弧形状部材が前記パイプから
着脱自在であることを特徴とする第1項に記載の結紮
具。この第13項の構成によれば、使用毎に円弧形状部
材1を交換することができる。円弧形状部材に予め縫合
糸を装着したものを用意しておけば、使用毎にこれを交
換するだけで良く、縫合糸の装着の手間が省ける。ま
た、円弧形状部材が変形するなど交換の必要がある時
は、この部分だけの交換で済み、経済的にも有利であ
る。
【0090】14.前記把持手段と平行な軸を持つ第2
の把持手段は、前記疑似ループの外に位置し、前記糸掛
け具と軸方向に相対移動し、前記疑似ループより突没
し、前記疑似ループの前後で前記第1の把持手段と前記
縫合糸の受け渡しを行なう位置関係を作ることを特徴と
する第1項に記載の結紮具。
【0091】この第14項の構成によれば、パイプ9の
内部の鉗子10と第2の鉗子とで縫合糸の受け渡しを行
なう。……他の鉗子のアシストなしで結紮作業を行なう
ことができる。したがって、難しい2本の鉗子の協調作
業を行なわないので、操作性が向上する。さらに、体に
開ける孔の数も少なくできるので、患者の侵襲も小さく
て済む。
【0092】15.前記パイプの近位端に前記縫合糸の
固定手段が設けられていることを特徴とする第7項また
は第8項のいずれか1項に記載の結紮具。この第15項
の構成によれば、縫合糸3の供給時は縫合糸3を解放
し、結び目を締め込む時は固定する。縫合糸を固定手段
しておけば、結び目を締め込むことができ、また、縫合
糸を解放すれば、糸を供給することができる。
【0093】16.前記縫合糸の先端には縫合針が取り
付けられていることを特徴とする第1項に記載の結紮
具。 17.前記鉗子部材が持針器であることを特徴とする第
16項に記載の結紮具。
【0094】第16項及び第17項の構成によれば、組
織同志の縫合が可能となり、用途が広がる。 18.前記円弧形状部材の円弧起点部付近には糸挿通穴
があることを特徴とする第7項または第8項のいずれか
1項に記載の結紮具。
【0095】この第18項の構成によれば、縫合糸3は
糸放出部32から挿入し円弧起点部31付近の糸挿通穴
59より引き出す。または、その逆でも可能。……円弧
形状部材の縫合糸通路は短いほど、縫合糸は挿入しやす
い。したがって、円弧起点部に糸出口を設ければ、より
簡単に縫合糸を挿入できる。
【0096】19.前記円弧形状部材の円弧部が形成す
る平面と前記鉗子部材の軸とは60度ないし120度の
角度を成していることを特徴とする第6項に記載の結紮
具。この第19項の構成によれば、円弧形状部材1を回
転させた時、縫合糸3と円弧部2の位置関係を決める。
……本発明の方法で男結びを行なう場合、第1結節の疑
似ループと第2結節の疑似ループとでは、縫合糸と円弧
形状部材との位置関係を変える必要がある。円弧部の形
成する面に角度を付ける、或いは、可変にすることで、
正しい位置関係を作り易くすることができる。
【0097】20.前記円弧形状部材の円弧部先端が鋭
利であることを特徴とする第1項に記載の結紮具。この
第20項の構成によれば、組織同志の縫合が可能とな
り、用途が広がる。
【0098】21.前記円弧形状部材の円弧部が形成す
る平面と前記パイプの軸とのなす角度を変える手段が設
けられていることを特徴とする第1項に記載の結紮具。
この第21項の構成によれば、円弧形状部材1を回転さ
せた時、縫合糸3と円弧部2の位置関係を決める。……
本発明の方法で男結びを行なう場合、第1結節の疑似ル
ープと第2結節の疑似ループとでは、縫合糸と円弧形状
部材との位置関係を変える必要がある。円弧部の形成す
る面に角度を付ける、或いは、可変にすることで、正し
い位置関係を作り易くすることができる。
【0099】22.前記パイプを覆う外筒があり、前記
パイプとは回転移動のみ可能であることを特徴とする第
1項ないし第21項のいずれか1項に記載の結紮具。こ
の第22項の構成によれば、パイプ9とは軸方向には移
動しないが、回転移動は可能である。……鉗子に対して
パイプを回転させる場合、パイプに何等かの抵抗が加わ
ると滑らかな回転が得られない。パイプを覆う回転自在
な外筒を設けることでこの問題を解決できる。
【0100】23.前記パイプと前記外筒との間に前記
縫合糸が収納されていることを特徴とする第1項ないし
第22項のいずれか1項に記載の結紮具。この第23項
の構成によれば、縫合糸3が本結紮具以外のものに接し
ない。長い縫合糸を収納する。……操作中に縫合糸が体
組織や体腔への案内管等により引張られる可能性がある
が、外筒とパイプとの間に収納することでこれを防ぐこ
とができる。また、長い縫合糸を収納できるので、数箇
所の結紮に使用することができる。
【0101】24.前記パイプと前記外筒との間に前記
縫合糸の固定手段が設けられていることを特徴とする第
1項ないし第23項のいずれか1項に記載の結紮具。 25.前記糸固定手段は、前記把持手段の進退に合わせ
て前記縫合糸を固定・解放することを特徴とする第1項
ないし第24項のいずれか1項に記載の結紮具。
【0102】第24項及び第25項の構成によれば、縫
合糸3の供給時は縫合糸3を解放し、結び目を締め込む
時は固定する。縫合糸を固定手段しておけば、結び目を
締め込むことができ、また、縫合糸を解放すれば、糸を
供給することができる。さらに、解放・固定を鉗子の進
退に合わせて行なうことで操作部を減らすことができ、
操作も簡単になる。
【0103】26.前記把持手段が前記円弧形状部材か
らの突出長が最大となった時に前記縫合糸は解放され、
その他の位置では固定されることを特徴とする第1項な
いし第25項のいずれか1項に記載の結紮具。
【0104】この第26項の構成によれば、鉗子10の
円弧形状部材1からの突出量が最大の時、縫合糸3は解
放され、それ以外の位置では固定される。鉗子の最大突
出量を縫合糸の最適な長さと等しくすることで縫合糸の
引き出す長さが決めやすくなる……縫合糸を固定してお
けば、結び目を締め込むことができ、また、縫合糸を解
放すれば、糸を供給することができる。さらに、解放・
固定を鉗子の進退に合わせて行なうことで操作部を減ら
すことができ、操作も簡単になる。
【0105】27.管状組織を結紮具の鉗子部材によっ
て剥離する第1の工程と、鉗子部材を前進させることに
よって結紮具の結び目形成部材の円弧部を一方向に回転
させて、結び目形成部材にセットされた縫合糸と結び目
形成部材の円弧部とによって疑似ループを形成し、鉗子
部材を疑似ループに挿通させる第2の工程と、疑似ルー
プを形成する縫合糸の自由端を剥離した管状組織の裏側
に通す第3の工程と、疑似ループを挿通したこの鉗子部
材によって管状組織の裏側に通された縫合糸の自由端を
把持する第4の工程と、鉗子部材を後退させることによ
って鉗子部材により把持された縫合糸の自由端を前記疑
似ループ内に通して第1の結び目を形成する第5の工程
と、更に鉗子部材を後退させることによって結び目形成
部材の円弧部を逆方向に回転させて第1の結び目を円弧
部から脱落させる第6の工程と、更にこのまま鉗子部材
を後退させることによって第1の結び目を締め込んで第
1の結節を形成する第7の工程と、縫合糸を鉗子部材で
把持したまま第2の工程を行なって第1の結び目と逆方
向の絡みとなる第2の結び目を形成する第8の工程と、
縫合糸の自由端を他の鉗子に受け渡す第9の工程と、鉗
子を後退させて結び目形成部材の円弧部を逆方向に回転
させることによって第2の結び目を脱落させる第10の
工程と、第2の結び目を締め込むことによって第2の結
節を形成して男結びを形成する第11の工程と、を具備
することを特徴とする結紮方法。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の結紮具
は、結び目形成部材の円弧部が単一のループを成してい
るため、巻き方向が決定されず、したがって、「男結
び」を形成することができる。
【0107】また、結び目形成部材の円弧部はループの
一部が切り欠かれており、したがって、結び目形成部材
の円弧部に形成された結び目をループの欠けた部分から
容易に脱落させることができる。したがって、結紮作業
を効率良く行なうことができる。さらに、縫合糸を把持
するための把持手段を有しているため、剥離作業と結紮
作業とをこの結紮具1つで一度に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る結紮具の全体図で
ある。
【図2】図1の結紮具を構成する糸掛け具の全体図であ
る。
【図3】図2の糸掛け具の分解図である。
【図4】図1の結紮具を構成する鉗子の全体図である。
【図5】鉗子を糸掛け具の円弧部から突出させた状態を
示す図である。
【図6】図2の糸掛け具の先端部本体を詳細に示す図で
ある。
【図7】(a)は鉗子が糸掛け具の円弧部を通過する前
の状態を示す正面図、(b)は(a)の状態における側
断面図である。
【図8】(a)は鉗子が糸掛け具の円弧部を通過してい
る状態を示す正面図、(b)は(a)の状態における側
断面図である。
【図9】(a)は鉗子の先端部が疑似ループ内を挿通す
る直前の状態を示す正面図、(b)は円弧部と縫合糸と
によって形成される疑似ループを示す図である。
【図10】図2の糸掛け具を構成する内側パイプの先端
部の拡大図である。
【図11】先端部本体と内側パイプとを接続した状態に
おける先端側断面図である。
【図12】外側パイプと内側パイプとを接続した状態に
おける基端側断面図である。
【図13】図2の糸掛け具の糸固定解除状態における糸
固定部周辺の断面図である。
【図14】図2の糸掛け具の糸固定状態における糸固定
部周辺の断面図である。
【図15】第1の結節を形成する第1段階を示す図であ
る。
【図16】第1の結節を形成する第2段階を示す図であ
る。
【図17】第2の結節を形成する第1段階を示す図であ
る。
【図18】第2の結節を形成する第2段階を示す図であ
る。
【図19】(a)は女結びを示す図、(b)は男結びを
示す図である。
【図20】鉗子によって管状組織を剥離する様子を示す
図である。
【図21】縫合糸の自由端部を他の鉗子によって把持し
た様子を示す図である。
【図22】図21の状態から疑似ループを形成する様子
を示す図である。
【図23】組織に縫合糸を通し、縫合糸の自由端部を鉗
子によって把持した様子を示す図である。
【図24】鉗子によって把持された縫合糸の自由端部を
疑似ループ内に挿通して第1の結び目を形成する様子を
示す図である。
【図25】第1の結び目を結び目形成部材から脱落させ
て第1の結節を形成した様子を示す図である。
【図26】図25の状態から更に縫合糸の自由端部を鉗
子によって把持したまま疑似ループ内に挿通する様子を
示す図である。
【図27】第2の結び目を形成する様子を示す図であ
る。
【図28】第2の結び目を結び目形成部材から脱落させ
て第2の結節を形成した様子を示す図である。
【図29】第1の結節と第2の結節とを締め込んで男結
びを形成する様子を示す図である。
【図30】本発明の第2の実施例を示す結紮具の先端部
の図である。
【図31】本発明の第3の実施例を示す結紮具の先端部
の図である。
【図32】本発明の第4の実施例を示す結紮具の先端部
の図である。
【図33】図32の結紮具を用いて管状組織の裏に縫合
糸を回した状態を示す図である。
【図34】本発明の第5の実施例を示す結紮具の全体図
である。
【図35】図34の結紮具の動作態様を示す図である。
【図36】(a)は本発明の第6の実施例を示す結紮具
の先端部の図、(b)は(a)の結紮具を用いて体組織
に結び目形成部材の先端を刺入した状態を示す図であ
る。
【図37】本発明の第7の実施例を示す結紮具の先端部
の図である。
【図38】本発明の第8の実施例を示す結紮具の先端部
の図である。
【符号の説明】
1…結び目形成部材、2…円弧部、3…縫合糸、10…
鉗子(鉗子部材)、13…内側パイプ(管状部材)、1
4…外側パイプ、23…把持部、52…結紮具。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年11月29日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】さらに、ドイツ特許DE3413744C2 の場合
は、コイル部内に針付きの糸を通す作業が難しく、ま
た、結び目をコイル部から脱落させるために、針付きの
糸が通過させたコイル部の巻数分だけ長尺部材を回転さ
せる必要があり、その作業は非常に面倒である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生体内に挿入可能な長尺な管状部材と、 前記管状部材の先端に設けられ、閉ループの一部を切り
    欠いた形状を成す円弧部を先端に有するとともに、縫合
    糸をセッティング可能な結び目形成部材と、 前記管状部材内に進退自在且つ回転自在に挿通され、先
    端に縫合糸を把持可能な把持手段を有するとともに、前
    記円弧部のループ内を挿通可能な鉗子部材と、 を具備したことを特徴とする結紮具。
JP7121856A 1994-11-29 1995-05-19 結紮具 Withdrawn JPH08308847A (ja)

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US08/563,049 US5702407A (en) 1994-11-29 1995-11-27 Ligating apparatus
EP95118712A EP0719521A3 (en) 1994-11-29 1995-11-28 Ligature instrument

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