JPH08292374A - 液浸系顕微鏡対物レンズ - Google Patents

液浸系顕微鏡対物レンズ

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JPH08292374A
JPH08292374A JP7100875A JP10087595A JPH08292374A JP H08292374 A JPH08292374 A JP H08292374A JP 7100875 A JP7100875 A JP 7100875A JP 10087595 A JP10087595 A JP 10087595A JP H08292374 A JPH08292374 A JP H08292374A
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JP
Japan
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lens
object side
cemented
objective lens
positive
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Application number
JP7100875A
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English (en)
Inventor
Katsuyuki Abe
阿部勝行
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 倍率が40倍〜60倍程度で、作動距離が比
較的長く、像の平坦性も良く、開口数が0.8〜0.9
5程度と大きく、優れた結像性能を維持しながらも、対
物レンズ先端の径が細くかつ尖鋭化された液浸系顕微鏡
対物レンズ。 【構成】 最も物体側に配置され、正レンズ成分と物体
側に凹面を向けたメニスカスレンズ成分との接合レンズ
を有する正屈折力の第1レンズ群G1と、負屈折力の第
2レンズ群G2とから構成され、以下の条件を満足す
る。 (1) d2 <|r2 |<4.5F,(2) |r1
F|>7 ここで、Fは全系の焦点距離、r1 、r2 はそれぞれ上
記接合レンズの最も物体側のレンズ面の曲率半径、接合
面の曲率半径、d2 は上記接合レンズの像側に配置され
たメニスカスレンズ成分の中心肉厚である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、液浸系顕微鏡対物レン
ズに関し、特に、倍率が40倍〜60倍程度、開口数が
0.8〜0.95程度で、優れた結像性能を維持しなが
らも、比較的大きな作動距離を有する液浸系顕微鏡対物
レンズに関する。
【0002】
【従来の技術】液浸系顕微鏡対物レンズ、特に、油浸液
を用いた高開口数の顕微鏡対物レンズについては、従来
より多くの提案がなされている。例えば、特開平6−1
60720号のものは、倍率が40倍程度で、開口数が
1.0程度、特開昭54−79053号のものは、倍率
が100倍で、開口数が1.25程度であり、共にアポ
クロマート級に収差補正がなされた液浸系顕微鏡対物レ
ンズを構成する技術が開示されている。これらの技術に
共通する点としては、像の平坦性を確保するために、最
も物体側に平凸レンズと物体側に強い凹面を向けたメニ
スカスレンズとの接合レンズを有することがあげられ
る。
【0003】一方、水溶液中の試料を観察するために、
対物レンズの先端部分を直接水溶液中に浸す、いわゆる
水浸対物レンズとして、実開平3−31712号、独国
実用新案第930353.7号に開示された技術が知ら
れている。また、特開昭60−260016号に開示さ
れた技術には、乾燥系対物レンズで比較的作動距離が長
い場合、平行平面板を対物レンズの先端に防水ガラスと
して装着あるいは組み込んで、水溶液中の試料を観察す
ることができると付記されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年、生物学の分野で
は、従来の細胞の形態観察から細胞間の情報伝達機構を
調べることに主眼が移りつつある。それに伴い、顕微鏡
及び対物レンズの高性能化に対するニーズも拡大してき
ている。例えば、直径数μm程度の微小なガラス電極を
細胞膜表面に密着させて、細胞内、細胞間の情報伝達に
重要な役割を担っている細胞膜のイオンチャンネルの電
気的特性を調べる、パッチクランプ法と呼ばれる手法が
最近多く用いられている。このパッチクランプ法を正立
型の顕微鏡で行おうとする場合、細胞は生体内に近い状
態を保ため、培養液中に置かれていることが多く、その
場合、培養液表面のゆらぎにより微小ガラス電極の操作
が困難になるため、一般には、培養液中に直接対物レン
ズを浸す水浸対物レンズを用いて培養液表面のゆらぎの
影響を排除している。
【0005】次に、水浸対物レンズを用いる場合、図1
に示すように、対物レンズ1と培養液3中の試料2の
間、すなわち、対物レンズ1の作動距離によりできる空
間に微小ガラス電極4を挿入して行き、細胞膜表面に密
着させて行くが、このときの微小ガラス電極4の操作性
を良くするために、対物レンズ1には、作動距離が長
く、先端の径はできる限り細くかつ尖鋭化すること、さ
らに、細胞膜表面をより広範囲で明瞭に観察するために
高開口数を有し、像の平坦性も良いことが望まれてい
る。また、対物レンズ1の倍率は、観察対象2の細胞の
大きさにより、40倍〜60倍程度を有することが望ま
しい。
【0006】しかしながら、前記の特開平6−1607
20号、特開昭54−79053号に開示された技術
は、それぞれ、40倍で開口数1.0、100倍で開口
数1.25と高開口数を有しているが、その代わり、作
動距離が非常に短く、対物レンズ先端の径も太いため、
上記のような微小ガラス電極の試料への挿入はほぼ不可
能と言わざるを得ない。
【0007】次に、実開平3−31712号、独国実用
新案第930353.7号のものは、後記する本発明と
ほぼ同じ目的、すなわち、パッチクランプ法を正立型の
顕微鏡で行う場合に用いられる水浸顕微鏡対物レンズに
関する技術であるが、実開平3−31712号のもの
は、主に、培養液等により生ずるレンズ表面の変質や損
傷に対して、安価な先端部材の交換によって光学性能を
再現することに関する技術であり、また、独国実用新案
第930353.7号のものは、対物レンズ鏡枠部分が
培養液中の酸や塩により腐食されるのを防ぐために、対
物レンズ鏡枠部分を外側より樹脂で覆うことに関する技
術である。
【0008】したがって、これらの技術では、微小ガラ
ス電極の操作性を良くするために、最近要望が高まって
きている、作動距離を長くし、また、先端の径はできる
限り細くかつ尖鋭化し、さらには、高開口数を有し、像
の平坦性も良いといった液浸系顕微鏡対物レンズを構成
することはできない。また、特開昭60−260016
号のものに付記されているように、乾燥系の対物レンズ
で比較的作動距離が長い場合に、平行平面板を対物レン
ズの先端に防水ガラスとして装着あるいは組み込んで水
溶液中の試料を観察することはできるが、この技術で
は、開口数が0.55と小さく、解像力が十分とは言え
ない。仮に、開口数を0.55より大きくできたとして
も、防水ガラスと対物レンズ第1面の間に空気層が介在
することにより、試料からレンズ第1面まで全て液体で
満たされている場合に比べて、軸上開口光線のレンズ第
1面への入射角が液体の屈折率の分、具体的に液体が水
の場合には約1.33倍、油浸液の場合は約1.52倍
程度と大きくなり、対物レンズ先端の径を細くかつ尖鋭
化することができない。
【0009】本発明は従来技術のこのような状況に鑑み
てなされたものであり、その目的は、倍率が40倍〜6
0倍程度で、作動距離が比較的長く、像の平坦性も良
く、さらには、開口数が0.8〜0.95程度と大き
く、優れた結像性能を維持しながらも、対物レンズ先端
の径が細くかつ尖鋭化された液浸系顕微鏡対物レンズを
提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の液浸系顕微鏡対物レンズは、物体側から順に、最も
物体側に配置され、正レンズ成分と物体側に凹面を向け
たメニスカスレンズ成分との接合レンズを有する正屈折
力の第1レンズ群と、負屈折力の第2レンズ群とから構
成され、以下の条件を満足することを特徴とするもので
ある。 (1) d2 <|r2 |<4.5F (2) |r1 /F|>7 ただし、Fは全系の焦点距離、r1 、r2 はそれぞれ前
記接合レンズの最も物体側のレンズ面の曲率半径、接合
面の曲率半径、d2 は前記接合レンズの像側に配置され
たメニスカスレンズ成分の中心肉厚である。
【0011】この場合、さらに下記の条件を満足するこ
とが望ましい。 (3) 0.8<d0 /d1 <5 (4) n2 −n1 >0.1 ただし、d0 は物体面からレンズ第1面までの距離、d
1 は前記接合レンズの物体側に配置された正レンズ成分
の中心肉厚、n1 、n2 はそれぞれ前記接合レンズの物
体側に配置された正レンズ成分の屈折率、像側に配置さ
れたメニスカスレンズ成分の屈折率である。
【0012】さらに、前記接合レンズは、物体面から該
接合レンズへ入射する軸上開口光線の方向に傾斜した面
取り部分を有することが望ましい。
【0013】
【作用】以下、本発明において上記構成を採用した理由
と作用について説明する。本発明の液浸系顕微鏡対物レ
ンズにおいて、正屈折力の第1レンズ群は、最も物体側
に配置され、直接液体に浸される正レンズ成分と物体側
に凹面を向けたメニスカスレンズ成分との接合レンズに
より、球面収差、像面湾曲等の発生量とこの接合レンズ
を射出する軸上開口光線の光線角度、光線高を低く抑え
ることをバランスさせながら、光束を第2レンズ群へと
導くようになっている。第2レンズ群は、その負屈折力
により、第1レンズ群で補正不足となっている球面収
差、像面湾曲、コマ収差を補正すると同時に、対物レン
ズの全長を所定の値、いわゆる同焦距離に保つ役割を果
たしている。一般に、対物レンズの設計においては、長
作動距離、高開口数を維持することと、対物レンズ先端
の径を細くかつ尖鋭化させることとは相反することであ
るが、本発明においては、これら第1、第2レンズ群の
各機能により、対物レンズ全体として良好な結像性能を
維持しながらも、対物レンズ先端の径が細くかつ尖鋭さ
れた液浸系顕微鏡対物レンズを構成している。
【0014】以下、各条件式について説明する。条件式
(1)は、前記第1レンズ群中の最も物体側に配置され
た正レンズ成分と物体側に凹面を向けたメニスカスレン
ズ成分との接合面の曲率半径を定めたもので、球面収
差、像面湾曲、コマ収差の補正に関して設けられた条件
である。この条件式の下限のd2 を外れると、この接合
面の曲率半径がきつくなり、その接合面での負屈折力が
大きくなって、像面湾曲の補正には有利であるが、物体
からの光束を収斂する作用が弱くなり、この接合レンズ
を射出する軸上開口光線の光線角度、光線高を低く抑え
ることができなくなるばかりか、光線高が高くなること
により高次の球面収差が発生し、第2レンズ群では補正
しきれなくなる。このとき、軸上開口光線の光線角度、
光線高を低く抑えることは、作動距離を短くすれば可能
であるが、長作動距離の維持をも目的とした本発明にお
いては、適切な手段とは言えない。他方、この条件式の
上限の4.5Fを越えると、その接合面の曲率半径が緩
くなり、この接合レンズを射出する軸上開口光線の光線
角度、光線高を低く抑えることはできるが、像面湾曲が
大きく補正不足となってしまう。これを第2レンズ群で
補正しようとすると、第2レンズ群中に強い負屈折力面
を設けざるを得ないが、この強い負屈折力面により高次
の球面収差、コマ収差が発生し、対物レンズ全体として
良好な結像性能を維持することができなくなる。
【0015】条件式(2)は、前記第1レンズ群中の最
も物体側に配置された接合レンズの中、最も物体側にあ
り、直接液体に浸されるレンズ第1面の曲率半径を定め
たものである。レンズ第1面の曲率半径が負の場合に
は、この接合レンズがメニスカスレンズとなり、球面収
差、像面湾曲の補正にとって好ましいが、この条件の下
限の7を外れると、この接合レンズを射出する軸上開口
光線の光線角度、光線高を低く抑えることができなくな
る。無理に光線角度、光線高を低く抑えようとすると、
条件(1)式の下限を外れる場合と同様に、作動距離が
極端に短くなり好ましくない。レンズ第1面の曲率半径
が正の場合には、この接合レンズが両凸レンズとなり、
収斂作用が強くなるので、この接合レンズを射出する軸
上開口光線の光線角度、光線高を低く抑えることはでき
る。しかし、この条件の下限の7を越えて収斂作用が強
くなりすぎると、像面湾曲だけでなく球面収差、コマ収
差が大きく補正不足となり、第2レンズ群では補正しき
れなくなる。さらには、レンズ第1面の曲率半径がその
正負に係わらず、この条件の下限を外れた値の曲率半径
を有すると、浸液がレンズ周辺部分に入り込むことによ
り、拭き取れなくなったり、空気が入り込む可能性が高
くなる等の操作上の不具合が生じてしまう。
【0016】さらに、本発明において、より良好に収差
補正を行うために、条件式(3)、(4)を満たすこと
が望ましい。条件式(3)は、物体面からレンズ第1面
までの距離、すなわち、作動距離と第1レンズ群中の最
も物体側に配置された接合レンズの物体側に配置された
正レンズ成分の中心肉厚との比を定めたもので、この条
件の下限の0.8を外れると、上記正レンズ成分の中心
肉厚が相対的に厚くなりすぎ、軸上開口光線の光線角
度、光線高を低く抑えることができなくなる。他方、こ
の条件の上限の5を越えると、上記正レンズ成分の中心
肉厚が薄くなり、油浸顕微鏡対物レンズの先玉接合レン
ズによく用いられる、いわゆる埋め込みレンズの形状に
近くなり、加工上多大なコストアップを免れない。
【0017】条件式(4)は、第1レンズ群中の最も物
体側に配置された接合レンズの物体側に配置された正レ
ンズ成分の屈折率と像側に配置されたメニスカスレンズ
成分の屈折率の関係を定めたものであり、像面湾曲の補
正に関するものである。この条件式の下限である0.1
を外れると、この接合レンズの接合面での発散力が弱く
なるため、像面湾曲が大きく補正不足となり、条件式
(1)の上限を越える場合と同様な理由により、第2レ
ンズ群では補正しきれなくなる。
【0018】また、本発明において、第1レンズ群中の
最も物体側に配置された接合レンズは、物体面からこの
接合レンズへ入射する軸上開口光線の方向に傾斜した面
取り部分を有する構成とし、対物レンズ先端の径をでき
る限り細くかつ尖鋭化させることが望ましい。
【0019】なお、軸上色収差を良好に補正するため
に、第1レンズ群は、最も物体側に配置された接合レン
ズに加え、発散性の接合面を持ち、正レンズと負レンズ
とからなる接合レンズをも有し、以下の条件を満足する
ことが望ましい。 (5) ν1P−ν1N>20 ただし、ν1P、ν1Nは、それぞれ、第1レンズ群中の最
も物体側に配置された接合レンズ以外の発散性の接合面
を有する接合レンズの中、少なくとも1つの正レンズの
アッベ数、負レンズのアッベ数である。
【0020】条件式(5)の下限の20を外れると、軸
上色収差が大きく補正不足のまま残存してしまう。これ
を無理に補正しようとすると、発散性の接合面の曲率が
きつくなり、高次の球面収差が発生してしまう。
【0021】さらに、像面湾曲と倍率色収差をより一層
良好に補正するために、負屈折力の第2レンズ群は、物
体側に凸面を向けた接合メニスカスレンズ成分、物体側
に凹面を向けた接合メニスカスレンズ成分よりなる、い
わゆるガウスタイプを有することが望ましい。
【0022】
【実施例】以下、本発明の液浸系顕微鏡対物レンズの実
施例1〜4について説明する。
【0023】各実施例のレンズデータは後記するが、図
2〜図4にそれぞれ実施例1〜3のレンズ構成を示す断
面図を示す。実施例4については、実施例1とほぼ同様
であるので図示は省く。
【0024】実施例1及び4は、図2に示すように、第
1レンズ群G1は、物体側に緩い凹面を向けた正メニス
カスレンズと同じく物体側に凹面を向けた正メニスカス
レンズとの接合正メニスカスレンズ、物体側に凹面を向
けた正メニスカスレンズ、両凸レンズと両凹レンズと両
凸レンズとの3枚接合レンズから構成され、第2レンズ
群G2は、負メニスカスレンズと両凸レンズと負メニス
カスレンズとの3枚接合レンズ、両凸レンズと両凹レン
ズとの接合メニスカスレンズ、両凹レンズと両凸レンズ
との接合メニスカスレンズから構成されている。
【0025】実施例2は、図3に示すように、第1レン
ズ群G1は、物体側に緩い凸面を向けた両凸レンズと物
体側に凹面を向けた正メニスカスレンズとの接合正レン
ズ、物体側に凹面を向けた正メニスカスレンズ、両凸レ
ンズと両凹レンズと両凸レンズとの3枚接合レンズから
構成され、第2レンズ群G2は、負メニスカスレンズと
両凸レンズと負メニスカスレンズとの3枚接合レンズ、
両凸レンズと両凹レンズとの接合メニスカスレンズ、両
凹レンズと両凸レンズとの接合メニスカスレンズから構
成されている。
【0026】実施例3は、図4に示すように、第1レン
ズ群G1は、平凸レンズと物体側に凹面を向けた正メニ
スカスレンズとの接合正レンズ、物体側に凹面を向けた
正メニスカスレンズ、両凸レンズと両凹レンズと両凸レ
ンズとの3枚接合レンズ、両凸レンズから構成され、第
2レンズ群G2は、負メニスカスレンズと両凸レンズと
両凹レンズとの3枚接合レンズ、両凸レンズと両凹レン
ズとの接合メニスカスレンズ、両凹レンズと両凸レンズ
との接合メニスカスレンズから構成されている。
【0027】以下に、各実施例のレンズデータを示す
が、記号は、上記の他、Fは対物レンズ全系の焦点距
離、βは倍率、NAは開口数、d0 は作動距離(試料面
から最も物体側のレンズの面頂までの距離)である。ま
た、r1 、r2 …は物体側から順に示した各レンズ面の
曲率半径、d1 、d2 …は物体側から順に示した各レン
ズ面間の間隔、nd1、nd2…は物体側から順に示した各
レンズのd線の屈折率、νd1、νd2…は物体側から順に
示した各レンズのアッベ数である。また、浸液としては
水を用い、そのd線の屈折率はnd =1.33304、
アッベ数はνd =55.79である。
【0028】実施例1 F=4.5,β=40×,NA=0.8,d0 =3.3 r1 = -50.0000 d1 = 1.7142 nd1 =1.51633 νd1 =64.15 r2 = -14.9837 d2 = 2.9404 nd2 =1.78650 νd2 =50.00 r3 = -6.4578 d3 = 0.2000 r4 = -18.4075 d4 = 2.2000 nd3 =1.49700 νd3 =81.61 r5 = -9.0329 d5 = 0.2000 r6 = 10.9628 d6 = 3.7000 nd4 =1.43875 νd4 =94.97 r7 = -43.3236 d7 = 1.0000 nd5 =1.78650 νd5 =50.00 r8 = 12.8380 d8 = 4.0000 nd6 =1.49700 νd6 =81.61 r9 = -18.9597 d9 = 0.2000 r10= 20.7312 d10= 0.9000 nd7 =1.59551 νd7 =39.29 r11= 9.7690 d11= 5.7000 nd8 =1.43875 νd8 =94.97 r12= -7.1490 d12= 1.0000 nd9 =1.78650 νd9 =50.00 r13= -23.0774 d13= 0.2000 r14= 6.6879 d14= 5.4198 nd10=1.49700 νd10=81.61 r15= -10.8851 d15= 2.9732 nd11=1.52944 νd11=51.72 r16= 5.9666 d16= 4.8172 r17= -3.2410 d17= 5.3712 nd12=1.50378 νd12=66.81 r18= 77.5188 d18= 3.2885 nd13=1.58144 νd13=40.75 r19= -9.0743 |r1 /F|=11.11 d0 /d1 = 1.93 n2 −n1 = 0.27 ν1P−ν1N =31.61 。
【0029】実施例2 F=4.5,β=40×,NA=0.8,d0 =3.3 r1 = 80.0000 d1 = 1.6912 nd1 =1.51633 νd1 =64.15 r2 = -8.8752 d2 = 2.5950 nd2 =1.78650 νd2 =50.00 r3 = -6.0510 d3 = 0.2000 r4 = -15.4999 d4 = 2.3337 nd3 =1.49700 νd3 =81.61 r5 = -9.1373 d5 = 0.2000 r6 = 10.5626 d6 = 3.7112 nd4 =1.43875 νd4 =94.97 r7 = -71.3466 d7 = 1.0000 nd5 =1.78650 νd5 =50.00 r8 = 15.0752 d8 = 3.9298 nd6 =1.49700 νd6 =81.61 r9 = -22.3245 d9 = 0.2000 r10= 20.1621 d10= 1.3847 nd7 =1.59551 νd7 =39.29 r11= 8.9947 d11= 5.6341 nd8 =1.43875 νd8 =94.97 r12= -6.6141 d12= 0.9018 nd9 =1.78650 νd9 =50.00 r13= -19.8617 d13= 0.3000 r14= 6.6746 d14= 5.4724 nd10=1.49700 νd10=81.61 r15= -10.8419 d15= 2.9912 nd11=1.52944 νd11=51.72 r16= 6.5021 d16= 4.7029 r17= -3.2522 d17= 4.9352 nd12=1.50378 νd12=66.81 r18= 30.1585 d18= 3.6414 nd13=1.58144 νd13=40.75 r19= -9.3897 |r1 /F|=17.78 d0 /d1 = 1.95 n2 −n1 = 0.27 ν1P−ν1N =31.61 。
【0030】実施例3 F=3,β=60×,NA=0.95,d0 =2 r1 = ∞ d1 = 1.6786 nd1 =1.51633 νd1 =64.15 r2 = -4.7504 d2 = 2.8313 nd2 =1.78650 νd2 =50.00 r3 = -4.8697 d3 = 0.2000 r4 = -22.9988 d4 = 2.3000 nd3 =1.56907 νd3 =71.30 r5 = -8.8777 d5 = 0.2500 r6 = 14.0213 d6 = 4.5000 nd4 =1.49700 νd4 =81.10 r7 = -8.3387 d7 = 1.0000 nd5 =1.78650 νd5 =50.00 r8 = 38.5186 d8 = 3.8257 nd6 =1.43875 νd6 =94.97 r9 = -15.0470 d9 = 0.1500 r10= 11.7026 d10= 3.5500 nd7 =1.56907 νd7 =71.30 r11= -55.5525 d11= 0.4583 r12= 11.7215 d12= 1.6666 nd8 =1.78650 νd8 =50.00 r13= 4.9117 d13= 5.2000 nd9 =1.43875 νd9 =94.97 r14= -7.0332 d14= 1.0000 nd10=1.59551 νd10=39.29 r15= 29.9783 d15= 0.9834 r16= 10.2367 d16= 4.0000 nd11=1.49700 νd11=81.10 r17= -4.0244 d17= 4.5641 nd12=1.52944 νd12=51.72 r18= 3.2217 d18= 1.6475 r19= -2.8800 d19= 4.4943 nd13=1.50378 νd13=66.81 r20= 52.3711 d20= 2.5000 nd14=1.58144 νd14=40.75 r21= -6.2506 |r1 /F|=∞ d0 /d1 = 1.19 n2 −n1 = 0.27 ν1P−ν1N =31.61 。
【0031】実施例4 F=4.5,β=40×,NA=0.8,d0 =3.7 r1 = -50.0000 d1 = 1.2003 nd1 =1.51633 νd1 =64.15 r2 = -8.9713 d2 = 3.3118 nd2 =1.78650 νd2 =50.00 r3 = -6.3181 d3 = 0.2000 r4 = -15.6224 d4 = 2.2000 nd3 =1.49700 νd3 =81.61 r5 = -9.3413 d5 = 0.2000 r6 = 11.1102 d6 = 3.7000 nd4 =1.43875 νd4 =94.97 r7 = -43.2426 d7 = 1.0000 nd5 =1.78650 νd5 =50.00 r8 = 19.2603 d8 = 4.0000 nd6 =1.49700 νd6 =81.61 r9 = -18.8109 d9 = 0.2000 r10= 16.7250 d10= 0.9000 nd7 =1.59551 νd7 =39.29 r11= 8.2417 d11= 5.7000 nd8 =1.43875 νd8 =94.97 r12= -7.0879 d12= 1.0000 nd9 =1.78650 νd9 =50.00 r13= -31.8041 d13= 0.2000 r14= 6.5196 d14= 5.3629 nd10=1.49700 νd10=81.61 r15= -10.9160 d15= 2.8938 nd11=1.52944 νd11=51.72 r16= 5.7419 d16= 4.6506 r17= -3.1185 d17= 4.7817 nd12=1.50378 νd12=66.81 r18= 81.3310 d18= 3.9234 nd13=1.58144 νd13=40.75 r19= -8.8477 |r1 /F|=11.11 d0 /d1 = 3.08 n2 −n1 = 0.27 ν1P−ν1N =31.61 。
【0032】上記実施例1〜4は何れも対物レンズから
の射出光が平行光束となる無限遠補正型の対物レンズで
あり、それ自身では結像しない。そこで、例えば以下に
示すレンズデータを有し、図5にレンズ断面を示す結像
レンズと組み合わせて使用される。ただし、レンズデー
タ中、r1'、r2'…は物体側から順に示した各レンズ面
の曲率半径、d1'、d2'…は物体側から順に示した各レ
ンズ面間の間隔、nd1' 、nd2' …は物体側から順に示
した各レンズのd線の屈折率、νd1' 、νd2'…は物体
側から順に示した各レンズのアッベ数である。
【0033】 r1'= 68.7541 d1'= 7.7321 nd1'=1.48749 νd1'=70.20 r2'= -37.5679 d2'= 3.4742 nd2'=1.80610 νd2'=40.95 r3'= -102.8477 d3'= 0.6973 r4'= 84.3099 d4'= 6.0238 nd3'=1.83400 νd3'=37.16 r5'= -50.7100 d5'= 3.0298 nd4'=1.64450 νd4'=40.82 r6'= 40.6619 。
【0034】この場合、実施例1〜4の対物レンズと図
5の結像レンズの間の間隔は50mm〜170mmの間
の何れの位置でもよいが、この間隔を120mmとした
場合の実施例1〜4の収差図をそれぞれ図6〜図9に示
す。ただし、これら収差図において、(a)は球面収
差、(b)はコマ収差、(c)は非点収差を示す。これ
ら収差図中、IM.Hは像高を示す。なお、上記間隔が
50mm〜170mmの間で120mm以外の位置にお
いてもほぼ同様の収差状況を示す。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、40倍〜60倍程度の倍率を有し、作動距離
が比較的長く、像の平坦性も良く、さらには、開口数は
0.8〜0.95程度と大きく、優れた結像性能を維持
しながらも、対物レンズ先端の径が細くかつ尖鋭化され
た液浸系顕微鏡対物レンズを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パッチクランプ法を実施する場合に水浸顕微鏡
対物レンズに要求される要件を説明するための図であ
る。
【図2】本発明の液浸系顕微鏡対物レンズの実施例1の
レンズ断面図である。
【図3】実施例2のレンズ断面図である。
【図4】実施例3のレンズ断面図である。
【図5】各実施例の液浸系顕微鏡対物レンズと共に用い
る結像レンズの1例のレンズ断面図である。
【図6】実施例1の球面収差、コマ収差、非点収差を示
す収差図である。
【図7】実施例2の球面収差、コマ収差、非点収差を示
す収差図である。
【図8】実施例3の球面収差、コマ収差、非点収差を示
す収差図である。
【図9】実施例4の球面収差、コマ収差、非点収差を示
す収差図である。
【符号の説明】
G1…第1レンズ群 G2…第2レンズ群 1…水浸顕微鏡対物レンズ 2…試料 3…培養液 4…微小ガラス電極

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体側から順に、最も物体側に配置さ
    れ、正レンズ成分と物体側に凹面を向けたメニスカスレ
    ンズ成分との接合レンズを有する正屈折力の第1レンズ
    群と、負屈折力の第2レンズ群とから構成され、以下の
    条件を満足することを特徴とする液浸系顕微鏡対物レン
    ズ。 (1) d2 <|r2 |<4.5F (2) |r1 /F|>7 ただし、Fは全系の焦点距離、r1 、r2 はそれぞれ前
    記接合レンズの最も物体側のレンズ面の曲率半径、接合
    面の曲率半径、d2 は前記接合レンズの像側に配置され
    たメニスカスレンズ成分の中心肉厚である。
  2. 【請求項2】 下記の条件を満足することを特徴とする
    請求項1記載の液浸系顕微鏡対物レンズ。 (3) 0.8<d0 /d1 <5 (4) n2 −n1 >0.1 ただし、d0 は物体面からレンズ第1面までの距離、d
    1 は前記接合レンズの物体側に配置された正レンズ成分
    の中心肉厚、n1 、n2 はそれぞれ前記接合レンズの物
    体側に配置された正レンズ成分の屈折率、像側に配置さ
    れたメニスカスレンズ成分の屈折率である。
  3. 【請求項3】 前記接合レンズは、物体面から該接合レ
    ンズへ入射する軸上開口光線の方向に傾斜した面取り部
    分を有することを特徴とする請求項1又は2記載の液浸
    系顕微鏡対物レンズ。
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