JPH082922B2 - エネルギ−線による発色および硬化性組成物 - Google Patents

エネルギ−線による発色および硬化性組成物

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JPH082922B2 JP17298187A JP17298187A JPH082922B2 JP H082922 B2 JPH082922 B2 JP H082922B2 JP 17298187 A JP17298187 A JP 17298187A JP 17298187 A JP17298187 A JP 17298187A JP H082922 B2 JPH082922 B2 JP H082922B2
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は紫外線等のエネルギー線によって重合および
/または架橋を行うと同時に発色するエネルギー線によ
り発色性及び硬化性を示す新規な組成物に関するもので
ある。
〈従来の技術〉 紫外線等のエネルギー線を用いる樹脂硬化技術は、
(1)硬化速度が極めて速く消費エネルギーが少ない、
(2)装置の占有面積が小さく、また(3)起動停止が
容易である、(4)溶剤を使わなくても使用できるので
溶剤揮散による生体および環境汚染が少ない等の理由に
より省エネルギー、省資源および環境保全のような社会
的要請を背景に様々な分野への用途開発が進められてお
り、例えば塗料、印刷インキ、印刷版材、プリント基板
用のエッチングレジスト、ソルダーレジスト、マーキン
グインキ、接着剤、防蝕補修用テープ、微生物の固定化
技術等の分野で実用化が進んでいる。
これらの用途の大部分は不飽和ポリエステル、または
アクリル樹脂をベースとした炭素−炭素結合のラジカル
重合に基づくものである。ラジカル重合は空気中の酸素
の存在で反応が阻害されるという欠点があり、この問題
点のないカチオン重合に基づく樹脂硬化技術が近年活発
に研究されており、実用化されているものもある。
しかしながら、従来のエネルギー線硬化性樹脂は硬化
反応にともなう色調の変化や有彩色への発色がないの
で、 1) 硬化の度合を視覚判定することができず、指触、
粉末の付着、鉛筆の硬度、溶剤摩擦によるこすれ落ち回
数等間接的に評価することにたよっている、 2) 用途的に制限があり、装飾用やファッション性を
求められる分野には適用しにくい、 等の問題点を有するものであった。
〈発明が解決しようとする問題点〉 本発明は前記した従来のエネルギー線硬化性樹脂の欠
点を改良するものであり、硬化性の度合を容易に判定す
ることができるようにエネルギー線によって発色する機
能を付与した、新規なエネルギー線による発色および硬
化性組成物を提供するものである。
〈問題点を解決するための手段〉 本発明者はカチオン重合性有機化合物とエネルギー線
照射によりカチオン重合性有機化合物を硬化せしめる活
性種を生ずる活性剤とを構成成分とするエネルギー線重
合性樹脂組成物の検討を進めた結果、活性剤として芳香
族ハロニウム塩、第VIa族元素の芳香族オニウム塩等を
用い、更に電子供与性呈色性有機化合物を新たな構成成
分として加える三成分を含む組成物によって本発明が達
成されることを見出した。
即ち、本発明はカチオン重合性有機化合物、エネルギ
ー線照射によりカチオン重合性有機化合物を硬化せしめ
る活性種を生ずる活性剤および該活性剤の作用により発
色する電子供与性呈色性有機化合物を含有することを特
徴とするエネルギー線による発色および硬化性組成物で
ある。
まず、本発明のエネルギー線による発色および硬化性
組成物を構成する材料について説明する。
本発明で使用するカチオン重合性有機化合物として
は、エポキシ化合物、ビニルエーテル類、複素環ビニル
化合物、スチレン類、環状エーテル類、ラクトン類、ビ
ニルアレン類、脂環式ビニル化合物、シエン類等の有機
化合物が挙げられる。これらの化合物は、活性種により
重合または架橋等の反応を生ずる反応性基を持っていれ
ば、オリゴマーやポリマーとなったものでも使用でき
る。
エポキシ化合物としては従来公知の芳香族エポキシ樹
脂、脂環式エポキシ樹脂、脂肪族エポキシ樹脂のような
エポキシポリマーおよびエポキシプレポリマー、3,4−
エポキシシクロヘキシル−3′,4′−エポキシシクロヘ
キサンカルボキシレート、7−オキサビシクロ〔4,1,
0〕−3−ヘプチル−7−オキサビシクロ〔4,1,0〕ヘプ
タンカルボキシレートのようなエポキシ化環状アルコー
ルとエポキシ化シクロアルカンカルボン酸のエステル、
ビス[(3,4−エポキシ−6−メチルシクロヘキシル)
メチル−7−オキサビシクロ〔4,1,0〕−3−ヘプチ
ル)メチル]アジペートのような置換エポキシシクロア
ルキルメタノールと二塩基酸のエステル、1,4−ビス−
(2,3−エポキシプロポキシ)ブタンのようなグリコー
ル類のビス(エポキシアルキル)エーテル、グリシジル
オクチルエーテル、グリシジルドデシルエーテルのよう
なグリシジルアルキルエーテル等がある。
ビニルエーテル類としてはメチルビニルエーテル、イ
ソプロピルビニルエーテル、2−エチルヘキシルビニル
エーテル、ビニル−2−メトキシエチルエーテル、のよ
うなモノビニルエーテル、エチレングリコールジビニル
エーテル、プロパンジオールジビニルエーテル、1−メ
チルプロパンジオールジビニルエーテル、ジエチレング
リコールジビニルエーテル、トリエチレングリコールジ
ビニルエーテル、ブタンジオールジビニルエーテル、1,
4−シクロヘキサンジオールジビニルエーテル、1,2,3−
プロパントリビニルエーテル、トリメチロールプロパン
トリビニルエーテルのような多官能性ビニルエーテル等
がある。
複素環ビニル化合物としては2−ビニルピリジン、4
−ビニルピリジン、N−ビニル−2−ピロリドン、N−
ビニルカルバゾール、N−ビニル−3,6−ジブロムカル
バゾール等がある。
スチレン類としてはスチレン、4−メチルスチレン、
α−メチルスチレンがある。環状エーテルとしてはオキ
セタン、3,3−ビス(クロロメチル)オキセタン、テト
ラヒドロフラン、テトラヒドロピラン等がある。
ラクトン類としてはβ−プロピオラクトン、γ−ブチ
ロラクトン、γ−バレロラクトン、δ−バレロラクトン
等がある。ビニルアレン類としては4−ビニルビフェニ
ル等がある。脂環式ビニル化合物としてはビニルシクロ
ヘキセン等がある。ジエン類としてはイソブチレン、ブ
タジエン、イソプレン等がある。
本発明で使用する活性剤としては芳香族ハロニウム
塩、第VIa族元素の芳香族オニウム塩等が挙げられ、こ
れらの化合物の同種または異種のものを2つ以上組み合
わせて使用できる。
芳香族ハロニウム塩は下記一般式(I)で表わされ
る。
[R1R2X]+Y- ……(I) 式中R1,R2は未置換あるいは置換の1価アリール基を
表わし、R1とR2は同一でもよい。また、R1とR2は結合し
てXと共に環を形成していてもよい。Xはハロゲン原子
たとえば、I,Br,Cl等を表わす。またY-はClO4 -,BF4 -
PF6 -,AsF6 -,SbF6 -,SnCl6 -,SbCl6 -等の陰イオンを表
わす。
式(I)で表わされる芳香族ハロニウム塩の具体例を
次に示す。
第VIaの族元素の芳香族オニウム塩の具体例を次に示
す。
本発明で使用する電子供与性呈色性有機化合物として
はアリールアミン類、複素環式アミン類、N−ビニル化
合物、トリフェニルメタンフタリド類、フルオラン類、
フェノチアジン類、インドリルフタリド類、ロイコオー
ラミン類、ローダミンラクタム類、ローダミンラクトン
類、インドリン類、トリアリールメタン類、アザフタリ
ド類、ピラゾリン類等であり、これらの化合物の同種ま
たは異種のものを2つ以上組み合わせて使用できる。次
に具体例を示すと、クリスタルバイオレットラクトン、
マラカイトグリーンラクトン、ミヒラーズヒドロール、
3−ジエチルアミノ−7−クロロフルオラン、3−ジメ
チルアミノ−6−メトキシフルオラン、3−シクロヘキ
シルアミノ−6−クロロフルオラン、3−ジエチルアミ
ノベンゾ−a−フルオラン、3−ジエチルアミノ−6−
アミノフルオラン、3,6−ジメトキシフルオラン、3−
ジエチルアミノ−7−ジベンジルアミノフルオラン、3
−ジエチルアミノ−6−メチル−7−クロロフルオラ
ン、3−N−メチル−N−n−プロピルアミノ−6−メ
チル−7−アニリノフルオラン、3−N−エチル−N−
イソペンチルアミノ−6−メチル−7−アニリノフルオ
ラン、3−ピロリジノ−6−メチル−7−アニリノフル
オラン、2−(フルオロフェニルアミノ)−6−ジ−n
−ブチルアミノフルオラン、3−(N−2−テトラハイ
ドロフルフリル)−N−エチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオラン、N−(2,3−ジクロロフェニ
ル)−ロイコオーラミン、N−ベンゾイルオーラミン、
N−フェニルオーラミン、ローダミンBラクトン、2−
(フェニルイミノエタンジリデン)−3,3′−ジメチル
インドリン、p−ニトロベンジルロイコメチレンブル
ー、ベンゾイルロイコメチレンブルー、3,7−ビス(ジ
メチルアミノ)−10−ベンゾイルフェノチアジン、3,7
−ビスジメチルアミノ−10−(4′−アミノベンゾイ
ル)フェノチアジン、3,7−ビスジメチルアミノ−10−
(4′−ピロリジノベンゾイル)フェノチアジン、3,7
−ビスジメチルアミノ−10−〔4′−ビス(4″,4″−
ジメチルアミノフェニル)メチルアミノベンゾイル〕フ
ェノチアジン、ビス(4−ジエチルアミノ−2−メチル
フェニル)フェニルメタン、トリス(4−ジエチルアミ
ノ−2−メチルフェニル)メタン、ビス(4−ジエチル
アミノ−2−フルオロフェニル)フェニルメタン、ビス
(4−ジエチルアミノ−2−メチキシフェニル)フェニ
ルメタン、ビス(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェ
ニル)(4−ジエチルアミノフェニル)メタン、ビス
(4−ジエチルアミノ−2−メチルフェニル)(4−カ
ルボキシフェニル)メタン、ビス(4−ジベンジルアミ
ノ−2−メチルフェニル)フェニルメタン、ビス(4−
ジベンジルアミノ−2−メチルフェニル)(4−ジベン
ジルアミノフェニル)メタン、ビス〔4−ジ〔p−トリ
ル)アミノ−2−メチルフェニル〕フェニルメタン、N
−ブチル−3〔ビス{4−(Nメチルアニリノ)フェニ
ル}メチル〕カルバゾール、1,3,5−トリフェニル−2
−ピラリゾン、1−フェニル−3,5ジ−p−トリル−2
−ピラゾリン、1−フェニル−3,5−ビス(p−メトキ
シフェニル)−2−ピラゾリン、1−フェニル−3−ス
チリル−5−フェニル−2−ピラゾリン、1−フェニル
−3−(p−メトキシスチリル)−5−(p−メトキシ
フェニル)−2−ピラゾリン、1−フェニル−3−(p
−ジメチルアミノスチリル)−5(p−ジメチルアミノ
フェニル−2−ピラゾリン、1−フェニル−3−(p−
ジエチルアミノスチリル)−5−(p−ジエチルアミノ
フェニル)−2−ピラゾリン、などがある。
本発明のエネルギー線による発色および硬化性組成物
は、カチオン重合性有機化合物100重量部に対して、活
性剤0.1〜15重量部、好ましくは0.5〜10重量部、また電
子供与性呈色性有機化合物0.1〜50重量部、好ましくは
0.5〜30重量部の割合で混合することによって得られ
る。ここで混合は例えば市販のブレンダーを用いる等、
任意の方法が適用できる。ここで、活性剤および電子供
与性呈色性有機化合物の最適配合量は、使用するカチオ
ン重合性有機化合物の性質、エネルギー線の照射量、所
望の発色濃度、所望の硬化条件等(時間、温度)等によ
って決定される。またかかる組成物は通常25℃で100,00
0センチポイズ以下の粘度を有する液状物であるが、活
性種による反応をより速やかに行わせるために、カチオ
ン重合性有機化合物と活性剤および電子供与性呈色性有
機化合物との相溶性および組成物の均一性を増すため、
ニトロメタン、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン、
酢酸エチル等の有機溶媒中に溶解させて均一な混合物と
してもよい。なお、カチオン重合性有機化合物が固体の
場合、上記と同様に溶媒を使用するとか、活性剤および
電子供与性呈色性有機化合物と一緒に三成分を乾式混練
または溶融混合する等の方法により混合の均一性を良く
した方が好ましい。
上記のようにして得られる本発明の組成物は各種の被
塗装物に塗布するとか、例えばフィルム等の任意の形態
に成型するとかした後、エネルギー線を照射することに
よって硬化することができる。この場合、エネルギー線
の強度、組成物の種類・形状、等にもよるが通常は0.5
秒から10秒程度、やや厚い塗装物等でも数十分で硬化す
ることができる。本発明の組成物に使用できる適当なエ
ネルギー線としては、活性剤の分解を誘発するエネルギ
ーを有する限り、いかなるものであってもよいが、好ま
しくは高・低圧水銀ランプ、メタルハライドランプ、キ
セノンランプ、殺菌灯、レーザー光等から得られる200n
m乃至700nmの波長を有する電磁波エネルギーや電子線、
X線、放射線等の高エネルギー線が挙げられる。
本発明の組成物にはさらに発色および硬化を損なわな
い範囲で用途によっては不活性な顔料、充填剤、静電防
止剤、難燃剤、ゲル化防止剤、流れ調整剤、界面活性
剤、紫外線吸収剤等を混合してもよい。
本発明のエネルギー線による発色および硬化性組成物
は金属、ゴム、プラスチック、フィルム、紙、木材、ガ
ラス、布、セラミック、コンクリート、成型部材等の材
料に応用できる。具体的な用途としては保護用、装飾用
および絶縁用塗料および塗膜、印刷用インキ、製版材
料、接着剤、フォトレジスト、シーラント、埋込用コン
パランド、文房具、筆記用具、装飾用具、玩具、その他
広範囲な用途に使用することができる。
〈作用〉 本発明のエネルギー線による発色および硬化性組成物
における活性剤はエネルギー線の照射により、フリーラ
ジカル、ルイス酸、ブレンステッド酸のような活性種を
生成する。この活性種の作用によりカチオン重合性有機
化合物は重合反応を行い、硬化物が生成される。この重
合反応と平行して、エネルギー線照射により生成した前
記活性種は電子供与性呈色性有機化合物と呈色反応を行
い発色物を生成する。従って、本発明のエネルギー線に
よる発色および硬化性組成物ではエネルギー線の照射に
より、発色反応と硬化反応が同時に行われるものであ
り、発色状態から硬化状態を容易に評価することができ
る。また発色種は電子供与性呈色性有機化合物を選択す
ることにより、赤、桃、橙、黄、緑、紫、茶、黒等任意
の色が可能である。
〈実施例〉 次に本発明を実施例により説明するが、これらは本発
明の範囲を限定するものではない。なお、実施例中の部
は重量部である。
実施例1 上記配合にて撹拌溶解して均一な混合物を調製し、こ
れをアルミプレート上に塗工してウェット厚15ミクロン
の塗膜をえた。1.5KWの高圧水銀灯を装着した紫外線硬
化装置(アイグラフィック(株)製)を用いて紫外光照
射を行い、硬化および発色状態を評価した。硬化状態は
指触法により表面タックの有無で評価した。その結果、
6,000J/m2の照射エネルギーにより塗膜の硬化が行わ
れ、かつ塗膜は鮮明な黒色に発色した。
実施例2〜7 実施例1において表1に示す活性剤を用いた他は、実
施例1の手順に従って試料を作成し、硬化に必要なエネ
ルギーおよび発色性の評価を行った。結果を表1に示
す。
実施例8 実施例1において電子供与性呈色性有機化合物として
表2に示す化合物を用いた他は実施例1の手順に準じて
試料を作製し、硬化に必要なエネルギーおよび発色性の
評価を行った。結果を表2に示す。
実施例13 上記配合にて撹拌溶解して均一な混合物を調製し、こ
れをアルミプレート上に塗布してウェット厚18ミクロン
の塗膜をえた。この試料を実施例1と同じ手順に従って
硬化および発色状態を評価した。その結果3,500J/m2
照射エネルギーにより硬化が行われ、かつ硬化した塗膜
は鮮明な黒色に発色した。
実施例14 上記配合にて混合溶解してえた均一塗液を用い実施例
1の手順に従って試料を作製し、硬化性および発色性の
評価を行った。その結果、2,000J/m2の照射エネルギー
により塗膜の硬化が行われ、かつ塗膜は鮮明な黒色に発
色した。
実施例15 上記配合にて全成分を撹拌溶解し均一な塗液を得た。
このインキを繊維ペンのペン体に充填した。このペン体
を用いてプラスチックフィルムに筆記すると、目に見え
ない潜像が得られた。次にこの潜像部に太陽光を30秒照
射すると、潜像部は硬化し、かつ赤色に発色した。な
お、この塗液は繊維ペン用インキとして特性上問題な
く、適性を有していた。
実施例16 上記配合量の全成分を混合溶解し、均一な溶液を得
た。このインキを用いてオフセット印刷を行い、次いで
出力11.2KWを要する高圧水銀灯4灯の下をライン速度10
m/分で通過させた。その結果、印字部分は硬化し、かつ
青色に発色した。なお、この溶液はオフセット印刷用イ
ンキとして特性上問題なく、適性を有していた。
実施例17 上記全成分を混合溶解し、均一な溶液を得た。この溶
液をロールを用いてPETフィルム上に厚さ7ミクロンに
塗布し、次いで太陽光を照射した。塗膜は最初無色で粘
着性を有していたが、120分の照射で青色に発色し、か
つ硬化した。こうして得られた塗膜はプラスチックフィ
ルムとの密着性が良好であり、エネルギー線による発色
および硬化性塗料として有用であることが判明した。
実施例18 上記全成分を撹拌溶解してえた均一な塗液をアルミプ
レート上に塗工してウェット厚20ミクロンの塗膜を得
た。
次いで実施例1の紫外線硬化装置を用い、紫外線照射
量を変えて、塗膜の発色状態および硬化状態を評価し
た。結果を表3に示す。この結果から塗膜の発色状態を
もとに硬化状態の評価が可能であった。
〈発明の効果〉 本発明のエネルギー線による発色および硬化性組成物
は、紫外線等のエネルギー線照射によって硬化、橋かけ
あるいは重合を行うと同時に発色するものであり、硬化
性および発色性に優れ、しかも発色が豊富であり、広い
分野にわたって有用な材料として使用できる。
即ち、本発明のエネルギー線による発色および硬化性
組成物は保護用、装飾用および絶縁用塗料および塗膜、
印刷用インキ、製版材料、接着剤、フォトレジスト、シ
ーラント、埋込用コンパウンド、文房具、筆記用具、装
飾用具、玩具その他広範囲の用途に応用できるものであ
る。
さらに本発明のエネルギー線による発色および硬化性
組成物は発色状態をもとに硬化性を評価することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08G 59/68 NLE C08K 5/00 KAJ C09D 5/00 PNV C09K 3/00 Y

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カチオン重合性有機化合物、エネルギー線
    照射によりカチオン重合性有機化合物を硬化せしめる活
    性種を生ずる活性剤および該活性剤の作用により発色す
    る電子供与性呈色性有機化合物を含有することを特徴と
    するエネルギー線による発色および硬化性組成物。
JP17298187A 1987-07-13 1987-07-13 エネルギ−線による発色および硬化性組成物 Expired - Fee Related JPH082922B2 (ja)

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