JPH08292111A - ベルト張力測定装置 - Google Patents

ベルト張力測定装置

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JPH08292111A
JPH08292111A JP7098813A JP9881395A JPH08292111A JP H08292111 A JPH08292111 A JP H08292111A JP 7098813 A JP7098813 A JP 7098813A JP 9881395 A JP9881395 A JP 9881395A JP H08292111 A JPH08292111 A JP H08292111A
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JP
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belt
vibration
frequency
vehicle
measuring device
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JP7098813A
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Shigeaki Hirano
重明 平野
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Mitsubishi Electric Corp
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Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • G01—MEASURING; TESTING
    • G01H—MEASUREMENT OF MECHANICAL VIBRATIONS OR ULTRASONIC, SONIC OR INFRASONIC WAVES
    • G01H13/00—Measuring resonant frequency
    • G—PHYSICS
    • G01—MEASURING; TESTING
    • G01L—MEASURING FORCE, STRESS, TORQUE, WORK, MECHANICAL POWER, MECHANICAL EFFICIENCY, OR FLUID PRESSURE
    • G01L5/00—Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes
    • G01L5/04—Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for measuring tension in flexible members, e.g. ropes, cables, wires, threads, belts or bands
    • G01L5/042—Apparatus for, or methods of, measuring force, work, mechanical power, or torque, specially adapted for specific purposes for measuring tension in flexible members, e.g. ropes, cables, wires, threads, belts or bands by measuring vibrational characteristics of the flexible member

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  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車用ベルトの張力を、車両毎に異なるエ
ンジンや自動車用ベルトであっても自動車用ベルト張力
を希望の物理単位に換算して表示する。 【構成】 加振された自動車用ベルトの振動を検出する
振動検出手段１Ａと、振動検出手段１Ａより入力した振
動検出信号より振動周波数を演算するアダプタ２Ａと、
車両のエンジン制御部より入力された故障診断情報に基
づいて車両の故障診断を行うと共に、アダプタ２Ａより
入力された振動周波数と当該車両の自動車用ベルト情報
を記憶したＲＯＭカートリッジ９を着脱自在に装着して
読み出した前記ベルト情報とにより自動車用ベルトの張
力を演算するＣＰＵ３２、演算結果を画面表示する表示
部３５とを有したテスタ３とを備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車用エンジンに
使用されている各種ベルトの張力を測定するベルト張力
測定装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図４は従来の自動車用エンジンのベルト
の張力を測定する方法を図示したものである。図におい
て、自動車エンジン４１に配置したプーリ４２ａ，４２
ｂ，４２ｃには自動車用ベルト４３が架けられている。
自動車用ベルト４３の張力を測定する際に、自動車用ベ
ルト４３を圧力計４４で押圧して自動車用ベルト４３を
予め設定した撓み量ΔＬだけ撓ませ、その時の圧力Ｐ1
を圧力計で測定する。
【０００３】次に動作について説明する。自動車用ベル
ト４３がプーリ４２ａ，４２ｂ間に架けられた時、自動
車用ベルト４３の張力を直接測定することは不可能であ
る。そこで、自動車用ベルト４３のほぼ中央付近を圧力
計４４で押圧して予め設定した量だけ自動車用ベルト４
３を撓ませる。その時、圧力計４４が示した圧力Ｐ1と
共に撓み量ΔＬを記録する。
【０００４】次いで類似ベンチ上で、圧力Ｐ1と撓み量
△Ｌの相関関数を求めておいて、撓み量ΔＬと圧力Ｐ1
から自動車用ベルト張力Ｔを推定していた。
【０００５】又、自動車用ベルト等の可撓体の張力を測
定する従来技術の応用例として、図５のように弦楽器の
弦張力測定用機器がある。この弦張力測定用機器は弦張
力に対する音の高低を調律する装置として公知である。
図において、１は弦の振動音を集音して音響信号に変換
して出力するマイクロフォン、２はマイクロフォン１よ
り出力された音響信号を処理して弦の固有振動周波数を
測定すると共に、固有周波数を数値表示する信号処理部
である。
【０００６】この信号処理部２は、マイクロフォーン１
より入力した音響信号の波形整形を行ないノイズ成分等
を除去する入力信号波形整形回路２１、波形整形された
音響信号をサンプリングしてデジタル変換した後に周波
数測定を行う周波数カウンタ２２、測定された周波数デ
ータを数値表示用に処理するＣＰＵ２３、数値表示用に
処理された周波数データを弦の固有振動周波数として表
示部２４に表示させる表示回路２５より構成されてい
る。
【０００７】次に、弦張力測定用機器の動作の概要を説
明する。例えば弓などで楽器の弦に摩擦力を与えて振動
させると、弦は固有の振動周波数でもって振動し振動音
を発する。そして、振動音はマイクロフォン１によって
集音され電気的な音響信号に変換される。この音響信号
は信号処理部２においてノイズ成分除去のために入力信
号波形整形回路で波形整形された後に、周波数カウンタ
２２に入力されてデジタル信号に変換された後に計数さ
れ周波数データが生成される。
【０００８】周波数データはＣＰＵ２３において数値表
示用に処理されて表示回路２５に出力される。そこで、
処理データに従って表示部を駆動して弦の固有振動周波
数を表示させる。この説明では、弦の固有振動周波数を
計測して表示させるようしたが、弦の振動に代えて自動
車用ベルトを振動させて振動をマイクロフォーンで集音
して得た音響信号を信号処理部２に出力しても、自動車
用ベルトの固有振動周波数を計測して数値表示すること
は可能である。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】従来の張力測定方法
は、押圧した自動車用ベルトの撓み量と圧力との関係よ
り張力を推定する機械的な手法のため、自動車用ベルト
と機構部との間に圧力計及び撓み量を計測する計器が入
るような間隙が必要であり、測定場所に制限があると共
に、計測値の読み取り誤差等により張力測定に誤差が生
じ易いといった問題点があった。
【００１０】又、自動車用ベルトを振動させて固有振動
数を読み取る手法でも車両ごとに異なる自動車用ベルト
のサイズやプーリー間隔によって固有振動数が変わるた
め、固有振動数に基づいて自動車用ベルトの張力を求め
る場合、車両に使用されている自動車用ベルトのサイズ
やプーリー間隔等のベルトの張り条件を、張力と固有振
動数の比例定数として作成した車両毎の張力・周波数換
算表が必要だった。従ってベルトの張り条件が変更され
時には新たに張力・周波数換算表を作成する必要がある
ため、ベルト交換時に即座に張力検定を行うことができ
ないという問題点があった。
【００１１】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、自動車用ベルトの張力を、車
両毎に異なるエンジンや自動車用ベルトであっても自動
車用ベルト張力を希望の物理単位に換算して表示するこ
とができるベルト張力測定装置を得ることを目的とする
【００１２】
【課題を解決するための手段】請求項１の発明に係るベ
ルト張力測定装置は、加振された自動車用ベルトの振動
を検出する振動検出手段と、この振動検出手段より入力
した振動検出信号より振動周波数を演算する周波数演算
手段と、車両のエンジン制御部より入力された故障診断
情報に基づいて車両の故障診断を行うと共に、前記振動
周波数演算手段より入力された振動周波数と当該車両の
自動車用ベルト情報を記憶した外部記憶媒体を着脱自在
に装着して読み出した前記ベルト情報とにより自動車用
ベルトの張力を演算する情報処理部、演算結果を画面表
示する表示回路部とを有した車両診断手段とを備えたも
のである。
【００１３】請求項２の発明に係るベルト張力測定装置
は、請求項１のベルト張力測定装置において車両診断手
段は振動周波数演算手段をコネクタにより着脱自在に接
続する。
【００１４】請求項３の発明に係るベルト張力測定装置
は、請求項１のベルト張力測定装置において情報処理部
は、演算された自動車用ベルトの張力の変位が予め決め
られた公差に入っているか否かを判定し表示回路部に表
示する。
【００１５】請求項４の発明に係るベルト張力測定装置
は、請求項１のベルト張力測定装置において情報処理部
は、入力した振動周波数を解析処理して処理結果を表示
回路部に表示する。
【００１６】請求項５の発明に係るベルト張力測定装置
は、請求項１のベルト張力測定装置において情報処理部
は、振動検出信号の入力に同期して入力された振動検出
信号の処理結果を表示するように表示画面を更新する。
【００１７】請求項６の発明に係るベルト張力測定装置
は、請求項１のベルト張力測定装置において振動周波数
演算手段は演算した振動周波数を全２重通信のシリアル
通信で車両診断手段に送信する。
【００１８】請求項７の発明に係るベルト張力測定装置
は、請求項６のベルト張力測定装置において振動周波数
演算手段と車両診断手段との間で通信する各種データを
それぞれ周波数変調、パルス幅変調、電圧レベル変調し
同一伝送路で多重通信する。
【００１９】
【作用】請求項１の発明におけるベルト張力測定装置
は、加振された自動車用ベルトより振動周波数を検出
し、この振動周波数とこのベルトがエンジンに装着され
た自動車のベルト情報に基づいてベルトの張力を演算し
て画面表示することで、車両毎に異なるベルトであって
も張力測定が容易となる。
【００２０】請求項２の発明におけるベルト張力測定装
置は、ベルト張力測定時に、通常車両の故障診断を行う
車両診断手段に振動周波数演算手段をコネクタで接続
し、振動周波数演算手段で演算された振動周波数を入力
して張力演算を行なわすことで装置を小型化できる。
【００２１】請求項３の発明におけるベルト張力測定装
置は、演算されたベルトの変位が予め決められた公差に
入っているか否かを判定し、判定結果を画面表示するこ
とでベルト張力の品質管理が行える。
【００２２】請求項４の発明におけるベルト張力測定装
置は、入力した振動周波数を解析して解析結果を画面表
示することで使用されているベルトの状態、異種のベル
トの使用を識別できる。
【００２３】請求項５の発明におけるベルト張力測定装
置は、振動検出信号の入力に同期して入力された振動検
出信号の処理結果を表示するように表示画面を更新する
ことで、連続して振動検出信号を入力しても各振動検出
信号に基づく振動解析結果を区別して画面表示できる。
【００２４】請求項６の発明におけるベルト張力測定装
置は、周波数演算手段は演算した振動周波数を全２重通
信のシリアル通信で車両診断手段に送信することで、一
方の通信ラインが不良になっても他方の通信ラインを使
用して半２重通信のシリアル通信を行うことができる。
【００２５】請求項７の発明におけるベルト張力測定装
置は、周波数演算手段と車両診断手段との間で通信する
各種データを周波数変調、パルス幅変調、電圧レベル変
調し同一伝送路で多重通信することで複数種類のデータ
を同時通信できる。
【００２６】
【実施例】
実施例１．以下、この発明の一実施例を図について説明
する。図１は本実施例に係るベルト張力測定装置の構成
図である。この装置は図３に全体斜視図を示すように図
示しない自動車用ベルトの振動音或いは振動を検出して
電気信号に変換して出力する振動検出手段１Ａ、振動検
出信号の周波数を測定してデジタル周波数信号に変換し
て出力する振動周波数演算手段としてのアダプタ２Ａ、
各車両毎に備えられ、車載の各ＥＣＵ５〜７より入力し
た故障診断情報より車両故障をコンピュータ診断すると
共に、ＲＯＭカートリッジに記憶されたベルト張り条件
等とアダプタ２Ａより入力された振動周波数信号より自
動車用ベルトの張力を演算して表示する車両診断手段と
してのテスタ３より構成されている。
【００２７】尚、アダプタ２Ａとテスタ３はアダプタ用
コネクタ４Ａ，４Ｂにて接続されて振動周波数信号がテ
スタ３に入力される。車載の各ＥＣＵ５〜７とテスタ３
は故障診断用コネクタ８でされて故障診断情報がテスタ
３に入力される。また、ＲＯＭカートリッジ９はテスタ
３のケースに着脱自在に装着されてＣＰＵ３２に自動車
用ベルトの張力演算用のデータを読み取らせる。更に、
詳細にはＲＯＭカートリッジ９には車両の年式、車両の
エンジンに応じて採用されている自動車用ベルトスパ
ン、自動車用ベルトの単位長さ当たりの質量、自動車用
ベルトの種類・構造などの情報等がデータベースとして
記憶されている。
【００２８】上記アダプタ２Ａは、振動検出手段１Ａよ
り入力した振動検出信号のレベルを予め設定した信号入
力レベルと比較して振動検出信号のレベルが信号入力レ
ベルを超える時に入力する入力信号比較器２６、入力し
た振動検出信号を波形整形する波形整形回路２１、波形
整形された振動検出信号よりノイズ成分を除去するノイ
ズフィルタ２７、ノイズ除去された振動検出信号をデジ
タル変換して振動周波数を演算するＣＰＵ２８、演算さ
れた振動周波数データを周波数用シリアル通信信号に変
換し、アダプタ用コネクタ４Ａ，４Ｂを通してテスタ３
に出力するインターフェース２９より構成されている。
【００２９】また、上記テスタ３は、コネクタ４Ａ，４
Ｂを通して入力されてきた周波数用シリアル通信信号お
よび車載のＥＣＵ５〜７より故障診断用コネクタ８を通
して入力されてきた故障診断用シリアル通信信号をパラ
レルデータに変換するインターフェース３１、インター
フェース３１より入力された各シリアル通信信号をＲＯ
Ｍ３３に記憶された診断テストプログラムに従って処理
するＣＰＵ３２、ＣＰＵ３２による処理結果を表示部３
５に出力して画面表示させる表示回路ドライバ３４、表
示部３５に表示された画像を手動操作でリセットさせる
手動リセット信号をＣＰＵ３２に出力、或いは振動検出
信号の入力に同期して表示画面を自動リセットさせる自
動リセット信号を出力するマニュアルリセット回路３
６、マニュアルリセット回路３６より自動リセット信号
を入力時に、アダプタ２Ａの入力信号比較器２６より振
動検出信号を入力すると、この振動検出信号に基づいて
演算された振動周波数を表示すべく現在の表示をリセッ
トさせるリセット信号をＣＰＵ３２に出力する表示リセ
ット回路３７より構成されている。
【００３０】以下、本実施例の動作を図１ないし図２に
従って説明する。図２は本実施例におけるアダプタ２Ａ
及びテスタ３の動作を説明する動作フローチャートであ
る。先ず、公知の事実として弦の張力Ｔと弦の振動周波
数ｆとの関係は次式によって計算することが出来る。 Ｔ＝ｋ・ｍ・ｌ2・ｆ2 ここでｍ：弦の単位長さ当たりの質量 ｌ：弦の支点間距離 ｋ：定数 従ってこの関係を応用することで、自動車用ベルトの単
位長さ当たりの質量と自動車用ベルトのスパンを知るこ
とにより、自動車用ベルトの張力Ｔを計算することが可
能となる。
【００３１】図１において、自動車用ベルトに所定の方
法で力を加えて振動を発生させ、マイクロフォン、又は
重量が自動車用ベルト質量に比べて無視できる程度の軽
量の加速度センサで構成される振動検出手段１Ａを用い
て自動車用ベルトの振動を検出する。そして、検出され
た振動検出信号はアダプタ２Ａに出力されて振動周波数
が算出される。
【００３２】次に、この振動周波数の算出過程を図２の
フローチャートを用いて説明する。先ず、振動検出手段
１Ａで自動車用ベルトの振動を検出する（ステップＳ２
１）。そして、振動検出信号は入力信号比較器２６に入
力される（ステップＳ２２）。この時、マニュアルリセ
ット回路３６より自動リセット信号が表示リセット回路
３６に入力されると、表示リセット回路３７よりＣＰＵ
３２にリセット信号が出力されて現在の表示画面がクリ
アされ、今回入力された振動検出信号に基づく振動周波
数を表示させる準備に入る（ステップＳ２３、Ｓ２
４）。
【００３３】振動検出信号のレベルと予め設定され信号
入力レベルと比較し、振動検出信号のレベルが信号入力
レベルを超えている場合は（ステップＳ２５）、振動検
出信号を波形整形回路２１に入力して波形整形した後
に、ノイズフイルタ２７に入力されてノイズ除去される
（ステップＳ２６）。振動検出信号はノイズ除去された
後に、ＣＰＵ２８でサンプリングされてデジタル変換さ
れた後に周波数カウントされて振動検出信号の周波数デ
ータが計測される（ステップＳ２７）。この周波数デー
タはＣＰＵ２８に保持される共に、インターフェース２
９で周波数用シリアル信号に変換されてアダプタ用コネ
クタ４Ａ，４Ｂを通してテスター３のインターフェース
３１へ出力され、そこでパラレルデータに変されてＣＰ
Ｕ３２へ入力される（ステップＳ２８）。
【００３４】ＣＰＵ３２は入力された周波数データとＲ
ＯＭカートリッジ１３から読み出した車両の年式、自動
車用ベルトスパン、自動車用ベルトの単位長さ当たりの
質量、自動車用ベルトの種類・構造などの情報をもとに
自動車用ベルトの張力を計算する。更に、ＣＰＵ３２は
計算結果を自動車用ベルト張力としての単位で表示した
り、張力が所定の公差内に入っているか等の判断した結
果を表示するため、各結果を表示信号に変換して表示回
路ドライバ３４へ出力する（ステップＳ２９）。そし
て、表示回路ドライバ３４は表示信号に従って自動車用
ベルトの張力及び張力の公差内判定結果を表示部３５に
表示させる（ステップＳ３０）。
【００３５】また、テスタ３は、測定エラーが生じた時
はマニュアルリセット回路３６をオン操作して手動リセ
ット信号をＣＰＵ３２に出力して測定値に基づく計算結
果をクリアすると共に、現在表示している振動周波数値
等の計算結果をクリアさせる。また、振動を繰り返し測
定し測定結果に基づく振動周波数値を振動測定毎に表示
部３５に自動更新して表示する場合は、マニュアルリセ
ット回路３６をオフにして自動リセット信号を表示リセ
ット回路３７に入力すると、表示リセット回路３７は入
力信号比較器２６より所定レベルの振動検出信号を入力
すると、ＣＰＵ３２にリセット信号を出力する。
【００３６】この結果、ＣＰＵ３２は今回表示している
振動周波数及び張力値の表示データを記憶領域に退避さ
せて、表示部３５の表示画面をクリアさせて、次に取り
込んだ振動検出信号による振動周波数値及び張力値を表
示部３５に表示させる準備に入る。更に、車両がモデル
チェンジされた場合は、当該車両の自動車用ベルト関連
情報は、車両データベースを収納しているＲＯＭカート
リッジ９を交換することで最新情報に更新することがで
きる。
【００３７】実施例２．上記、実施例１では、アダプタ
２Ａとテスター３との間の通信は半２重通信を採用し、
単線で振動周波数情報をアダプタ２Ａとテスタ３との間
をシリアル通信する場合を示した。だが、データ通信方
式に全２重通信方式を用いた複線式システムを適用する
ことで、振動周波数情報をシリアル通信伝送ラインの一
方の通信ラインで、他方のシリアル通信ラインをアダプ
タ用コネクタ４Ａ，４Ｂの接触不良時のバックアップラ
インとして使用しても良い。また、配線数の制限が生じ
た時には、半２重通信のみで設計することも可能であ
る。
【００３８】実施例３．振動周波数信号をシリアル通信
により伝送する方式において、複数の送信データをそれ
ぞれ周波数変調、パルス幅変調すると、多重通信が可能
となり複数種のデータを単一の伝送路で同時通信でき
る。
【００３９】実施例４．上記、実施例１では自動車用ベ
ルトの張力を測定する際に、自動車用ベルトにインパル
ス的な打撃を与えて自動車用ベルトを振動させた時に発
生した固有振動周波数の判定例を示した。しかし、テス
タに拡充した車両固有のデータベースを利用した振動解
析機能を活用することで、自動車用ベルトより連続して
発生する音や振動についても音圧や音のパワースペクト
ラム等の解析も可能となる。そして、その解析結果を考
査することで自動車用ベルトの疲労の度合を表示部３５
にメッセージとして表示することができる。
【００４０】実施例５．上記実施例の自動車用ベルト張
力測定の表示以外に、連続した周波数値をテスタに取り
込んで表示部に時系列的にアナログ値でグラフ作成して
表示することも可能である。この結果、自動車用ベルト
の疲労の進行具合いを把握することができると共に、ベ
ルトの交換時期が推定できる。更に、連続した周波数値
をＲＡＭに記憶し外部のオシログラフに表示させること
も可能である。尚、本実施例は自動車用ベルトの振動周
波数、張力の測定に限らず、エンジン駆動情報、シャー
シ情報がデータベースに記憶されていればエンジン及び
シャーシの振動解析も可能である。
【００４１】
【発明の効果】請求項１の発明によれば、加振された自
動車用ベルトの振動を検出する振動検出手段と、この振
動検出手段より入力した振動検出信号より振動周波数を
演算する周波数演算手段と、車両のエンジン制御部より
入力された故障診断情報に基づいて車両の故障診断を行
うと共に、前記振動周波数演算手段より入力された振動
周波数と当該車両の自動車用ベルト情報を記憶した外部
記憶媒体を着脱自在に装着して読み出した前記ベルト情
報とにより自動車用ベルトの張力を演算する情報処理
部、演算結果を画面表示する表示回路部とを有した車両
診断手段とを備えたので、装置が安価にでき、また車両
毎に異なるベルトであっても精度高く張力値を測定でき
るという効果ある。
【００４２】請求項２の発明によれば、請求項１のベル
ト張力測定装置において車両診断手段は周波数演算手段
をコネクタにより着脱自在に接続ようにしたので、ベル
ト張力測定時に周波数演算手段をコネクタで車両診断手
段に接続し、演算された振動周波数を入力して張力診断
を車両診断装置にて行わすことで装置を小型化できると
いう効果がある。
【００４３】請求項３の発明によれば、請求項１のベル
ト張力測定装置において情報処理部は、演算された自動
車用ベルトの張力の変位が予め決められた公差に入って
いるか否かを判定し表示回路部に表示するようにしたの
で、演算されたベルトの変位が予め決められた公差には
いっているか判定し、判定結果を画面表示することでベ
ルトの品質管理が容易となるという効果がある。
【００４４】請求項４の発明によれば、請求項１のベル
ト張力測定装置において情報処理部は、入力した振動周
波数を解析処理して処理結果を表示回路部に表示するよ
うにしたので、入力した振動周波数を解析して解析結果
を画面表示することで使用されているベルトの状態、異
種のベルト使用を識別できるためベルトの品質管理精度
が向上するという効果がある。
【００４５】請求項５の発明によれば、請求項１のベル
ト張力測定装置において情報処理部は、振動検出信号の
入力に同期して入力された振動検出信号の処理結果を表
示するように表示画面を更新するようにしたので、振動
検出信号の入力に同期して入力された振動検出信号の処
理結果を表示するように表示画面を更新することで連続
して振動検出信号を入力しても、各振動検出信号に基づ
く振動解析結果を区別して画面表示できるため極めて操
作性に優れた装置を提供できるという効果がある。
【００４６】請求項６の発明によれば、請求項１のベル
ト張力測定装置において周波数演算手段は演算した振動
周波数を全２重通信のシリアル通信で車両診断手段に送
信するようにしたので、周波数演算手段は演算した振動
周波数を全２重通信のシリアル通信で車両診断手段に送
信することで、一方の通信ラインが不良になっても他方
の通信ラインを使用して半２重通信のシリアル通信を行
うことができるため、苛酷な使用に耐える信頼性の高い
装置を提供できるという効果がある。
【００４７】請求項７の発明によれば、請求項６のベル
ト張力測定装置において周波数演算手段と車両診断手段
との間で通信する各種データをそれぞれ周波数変調、パ
ルス幅変調、電圧レベル変調し同一伝送路で多重通信す
るようにしたので、周波数演算手段と車両診断手段との
間で通信する各種データをそれぞれ周波数変調、パルス
幅変調、電圧レベル変調し同一伝送路で多重通信するこ
とで複数種類のデータを同時通信できるため、複数デー
タの伝送時間、及び複数複データの処理時間を短縮でき
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図１】 この発明の一実施例によるベルト張力測定装
置の構成図である。
【図２】 本実施例の動作を説明するフローチャートで
ある。
【図３】 本実施例によるベルト張力測定装置の全体構
成を示す斜視図である。
【図４】 従来のベルト張力方法を説明する図である。
【図５】 従来の弦の張力を弦の固有振動数より測定す
る張力測定装置の構成図である。
【符号の説明】
１Ａ 振動検出手段、２Ａ アダプタ、３ テスタ、４
Ａ，４Ｂ アダプタ用コネクタ、５〜７ ＥＣＵ、９
ＲＯＭカートリッジ、２６ 入力信号比較器、２８，３
２ ＣＰＵ、３４ 表示回路ドライバ、３５ 表示部、
３６ マニュアルリセット回路、３７ 表示リセット回
路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 加振された自動車用ベルトの振動を検出
    する振動検出手段と、 この振動検出手段より入力した振動検出信号より振動周
    波数を演算する周波数演算手段と、 車両のエンジン制御部より入力された故障診断情報に基
    づいて車両の故障診断を行うと共に、前記振動周波数演
    算手段より入力された振動周波数と当該車両の自動車用
    ベルト情報を記憶した外部記憶媒体を着脱自在に装着し
    て読み出した前記ベルト情報とにより自動車用ベルトの
    張力を演算する情報処理部、演算結果を画面表示する表
    示回路部とを有した車両診断手段とを備えたことを特徴
    とするベルト張力測定装置。
  2. 【請求項２】 車両診断手段は周波数演算手段をコネク
    タにより着脱自在に接続することを特徴とする請求項１
    に記載のベルト張力測定装置。
  3. 【請求項３】 情報処理部は、演算されたベルトの張力
    の変位が予め決められた公差に入っているか否かを判定
    し表示回路部に表示することを特徴とする請求項１に記
    載のベルト張力測定装置。
  4. 【請求項４】 情報処理部は、入力した振動周波数を解
    析処理して処理結果を表示回路部に表示することを特徴
    とする請求項１に記載のベルト張力測定装置。
  5. 【請求項５】 情報処理部は、振動検出信号の入力に同
    期して入力された振動検出信号の処理結果を表示するよ
    うに表示画面を更新することを特徴とする請求項１に記
    載のベルト張力測定装置。
  6. 【請求項６】 周波数演算手段は演算した振動周波数を
    全２重通信のシリアル通信で車両診断手段に送信するこ
    とを特徴とする請求項１に記載のベルト張力測定装置。
  7. 【請求項７】 周波数演算手段と車両診断手段との間で
    通信する各種データをそれぞれ周波数変調、パルス幅変
    調、電圧レベル変調し同一伝送路で多重通信することを
    特徴とする請求項６に記載のベルト張力測定装置。
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