JPH08291841A - 液封ブッシュの製法 - Google Patents

液封ブッシュの製法

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JPH08291841A
JPH08291841A JP9465395A JP9465395A JPH08291841A JP H08291841 A JPH08291841 A JP H08291841A JP 9465395 A JP9465395 A JP 9465395A JP 9465395 A JP9465395 A JP 9465395A JP H08291841 A JPH08291841 A JP H08291841A
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liquid
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Kazutoshi Satori
和俊 佐鳥
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 組立を簡単にした液封ブッシュの製法を提供
する。 【構成】 液槽30内において弾性体2の主液室凹部
6、副液室凹部7に主液室蓋16、副液室蓋17を被せ
て中間体20を形成し、この中間体20を予め取付ブラ
ケット4が取付一体化されている保持筒3内へ嵌合す
る。続いて打型31を保持筒3の端部に向かって軸線方
向から押しつける。打型31は穴部32を有し、その内
径は保持筒3の外径よりも若干小さく、かつ開口縁部は
外方へ拡大するテーパー部33をなし、穴部32の入り
口の内径は保持筒3の外径よりも大きくなっている。こ
のため、打型31によって保持筒3の端部が縮径されて
カシメ部29を形成し、保持筒両端に弾性体両端のリン
グ状端壁5が固定され、かつその外周が保持筒3の内面
に密接して内部の液体をシールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、自動車のエンジンマ
ウントや懸架装置等に使用する液封ブッシュの製法に関
する。
【0002】
【従来の技術】特開平4−327038号には、エンジ
ンへ取り付けられる内筒と、この周囲に設けられた弾性
体と、この弾性体の外周側を嵌合する外筒と、弾性体の
外周側へ向かって開放されて設けられた相互に連通する
複数の液室とで本体部を構成するとともに、この本体部
を車体側へ取り付けるための取付ブラケットが一体化さ
れた保持筒に嵌合し、保持筒の両端部をカシメることに
より本体部と保持筒とを一体化した液封ブッシュが示さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記従来例の
ような保持筒のカシメはロールカシメによっていた。し
かしこのロールカシメは、保持筒に取付ブラケットが一
体化されていると作業しにくくなり、かつ液槽内での作
業が難しくなる等の問題がある。
【0004】そこで、本体部を液槽外へ出してから保持
筒へ取り付けることが考えられるが、このためには予め
液槽内で弾性体に外筒を被せて一体化し、液室内の液体
をシールした状態で本体部を構成しておく必要があっ
た。
【0005】したがって、液体を内部にシールするため
の部材として外筒が必須になるため部品点数が多くなる
とともに、液槽外で本体部の外筒と保持筒との取付作業
が必要になるので工数も増加した。
【0006】また、予め保持筒に取付ブラケットを取付
けた状態でロールカシメする場合には、例えば、図2に
仮想線aで示すような逃げ部の形成が必要になるなど取
付ブラケットの形状に対して設計上の制約が生じた。一
方、取付ブラケットを保持筒と別にし、保持筒と本体部
の外筒とのカシメ後に取付ブラケットを保持筒へ溶接す
れば、さらに工数が増えてしまうなどの問題点があっ
た。本願発明はこのような問題点の解決を目的にする。
【0007】
【上記課題を解決するための手段】上記課題を解決する
ため本願に係る液封ブッシュの製法は、振動源側又は振
動受け側のいずれか一方へ取り付けられる内筒と、この
周囲に設けられた弾性体と、この弾性体の外周側を嵌合
して保持するための保持筒と、この保持筒に取り付けら
れかつ振動源側又は振動受け側のいずれか他方へ取り付
けられる取付ブラケットを備え、弾性体の外周側に向か
って開放された相互に連通する複数の液室を弾性体に設
けた液封ブッシュの製法において、予め取付ブラケット
が一体に設けられた保持筒に弾性体をその軸方向両端外
周部が直接接触するように液槽中で嵌合する工程と、引
き続き液槽中で保持筒の端部へ長さ方向から打型を押し
つけて保持筒の端部を縮径することにより弾性体の軸方
向両端外周部を保持筒の内周面へ密接固定させて液室内
の液体をシールする工程とを備えたことを特徴とする。
【0008】
【作用】液槽中において、予め取付ブラケットが一体に
設けられた保持筒に弾性体をその軸方向両端外周部が直
接接触するように嵌合すると、各液室内は液体で満たさ
れるとともに、各液室の開放部は保持筒の内面で覆われ
る。
【0009】この状態で引き続き液槽内において、保持
筒の端部へ軸方向から打型を押しつけて保持筒の端部を
縮径すると、弾性体を保持筒内へ固定するとともに、弾
性体の軸方向両端外周部が直接保持筒内面へ密接される
ので、液室内の液体をシールできる。
【0010】この製法によれば、従来必須であった外筒
が不要になるため部品点数が少なくなるとともに、液槽
内だけでの作業で済むので、工数を削減しかつ嵌合とカ
シメを連続的にできるので作業性を向上できる。
【0011】しかも、従来のロールカシメのような取付
ブラケットの形状に対する制約が無くなり、かつ予め取
付ブラケットを保持筒と一体にしておくことができるの
でなおさら作業性がよくなる。
【0012】
【実施例】図1乃至図4に基づいて、自動車のエンジン
マウント用に形成された液封ブッシュの実施例を説明す
る。図1は本実施例に係る液封ブッシュの製法を示す展
開図、図2は本実施例の外観平面図、図3は図2の3ー
3線に沿う断面図、図4は図2の4ー4線に沿う拡大断
面図である。
【0013】これらの図において明らかなように、液封
ブッシュは、車体(図示せず)側へ取り付けられる内筒
1、この周囲へ焼き付け一体化されている弾性体2、こ
の弾性体2が嵌合される保持筒3、この保持筒3の外周
部へ溶接されて振動源であるエンジン(図示せず)側へ
取り付けられる取付ブラケット4を備えている。
【0014】この弾性体2の長さ方向両端部は保持筒3
の内径よりも若干小さめの外径をなすリング状端壁5を
なし、両リング状端壁5間には内筒1を挟んで対称位置
に弾性体2の外周方向へ開放された凹部が形成され、主
液室凹部6と副液室凹部7になっている。
【0015】各液室凹部6、7の間は軸方向と平行な仕
切壁8になっている。仕切壁8の肉厚部内で副液室凹部
7側には空隙部9が軸方向に形成され、副液室凹部7内
に臨む部分が弾性膜10になっている。弾性膜10の中
間部には外方へ突出する突部12になっている。
【0016】仕切壁8の主液室凹部6と副液室凹部7の
各端部間に挟まれた部分はリング状端壁5の外周と一致
する円弧状部13をなし、ここに主液室凹部6と副液室
凹部7を連通する弧状溝14が形成されている。仕切壁
8の内筒1近傍からは主液室凹部6内方へ突部15が突
出している。
【0017】主液室凹部6と副液室凹部7の開放部は主
液室蓋16、副液室蓋17でそれぞれ覆われる。各蓋1
6、17はリング状端壁5の外径に一致する円弧状をな
し、曲がり方向両端部は円弧状部13の端部へ重なり、
かつ弧状溝14端部と接続する部分に切り欠き部18、
19が形成されている。これら主液室蓋16、副液室蓋
17を弾性体2へ被せた状態が中間体20をなす。
【0018】なお、主液室蓋16の中央部にはプレス成
形によって主液室凹部6内へ突出する***部21をな
し、その頂部に傘部22が被せられ、重なり部分で溶接
されている。傘部22は突部15へ近接してストッパー
をなす。
【0019】この中間体20の状態では各主液室凹部
6、副液室凹部7が主液室蓋16、副液室蓋17で閉じ
られて主液室26、副液室27をなす。さらにこの中間
体20は保持筒3へ嵌合され、保持筒3と弧状溝14で
オリフィス通路28が形成されている。このオリフィス
通路28を介して主液室26と副液室27が連通されて
いる。
【0020】保持筒3の長さ方向両端は軸方向外方へテ
ーパー状の薄肉部となるカシメ部29をなし、弾性体2
の外周部を保持筒3内へ固定するとともに、リング状端
壁5の外周部が保持筒3の内周面へ密接している。な
お、この際にリング状端壁5の外周部に設けられた突条
部5a(図1)がつぶれてシール性を保持する。
【0021】次に、この液封ブッシュの製法を説明す
る。図1に示すように、液槽30内において弾性体2の
主液室凹部6及び副液室凹部7に主液室蓋16及び副液
室蓋17をそれぞれ被せて中間体20を形成する。この
段階で主液室26、副液室27内へ液槽30内の液体が
充填される。
【0022】続いてこの中間体20を予め取付ブラケッ
ト4が取付一体化されている保持筒3内へ嵌合する。こ
の嵌合は1960ニュートン(N)程度の力で圧入され
るが、ほとんど力を要しない挿入程度であってもよい。
【0023】中間体20の嵌合後、打型31を保持筒3
の端部に向かって軸線方向から押しつける。打型31は
一端部から軸方向へ彫り込まれた穴部32を有し、その
内径は保持筒3の外径よりも若干小さく、かつ開口縁部
は外方へ拡大するテーパー部33をなし、穴部32の入
り口の内径は保持筒3の外径よりも大きくなっている。
【0024】図中の符号34は打型31の底部、35は
そこに貫通形成された水抜き穴、36は図示を省略した
押圧装置へ取付けられるアームである。押圧装置は打型
31をブッシュ方向へ押しつける力を与えるためのもの
であり、油圧装置などを適宜に利用可能である。
【0025】しがって、この打型31によって保持筒3
の端部が図4の仮想線bで示された状態から実線の状態
へ縮径されてカシメ部29が形成される。これにより、
保持筒両端に弾性体両端のリング状端壁5が固定され、
かつその外周が保持筒3の内面に密接することによって
主液室26、副液室27内の液体をシールしている。
【0026】ちなみに一例を示せば、このときの打型3
1を押す力は19600ニュートン(N)程度の力であ
り、その成形に要する時間は本実施例の場合15秒程度
である。ちなみに同じようなカシメ作業を従来のロール
カシメで行えば、液槽外において、14700ニュート
ン(N)程度の力で成形し、この成形に要する時間は3
0秒程度である。
【0027】ゆえに、この製法によれば、従来必須であ
った外筒が不要になるため部品点数が少なくなるととも
に、液槽30内だけでの作業で済むので、工数を削減し
かつ嵌合とカシメを連続的にできるので作業性も向上で
きる。
【0028】しかも、従来のロールカシメのような取付
ブラケット4の形状に対する制約が無くなり、かつ予め
取付ブラケット4を保持筒3と一体にしておくことがで
きるのでなおさら作業性がよくなる。
【0029】なお、本願発明は、前記従来例のエンジン
マウントへの適用に限定されるものではなく種々な用途
のブッシュへ適用が可能であり、例えば、サスペンショ
ン用ブッシュとして、サスペンションアームなどの端部
へ嵌合して使用するブッシュに適用することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例に係る液封ブッシュの製法を示す展開
図。
【図2】 実施例に係る液封ブッシュの外観平面図
【図3】 図2の3ー3線に沿う断面図
【図4】 図2の4ー4線に沿う拡大断面図
【符号の説明】
1:内筒、2:弾性体、3:保持筒、4:取付ブラケッ
ト、5:リング状端壁、6:主液室凹部、7:副液室凹
部、8:仕切壁、16:主液室蓋、17:副液室蓋、2
6:主液室、27:副液室、28:オリフィス通路、2
9:カシメ部、30:液槽、31:打型

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】振動源側又は振動受け側のいずれか一方へ
    取り付けられる内筒と、この周囲に設けられた弾性体
    と、この弾性体の外周側を嵌合して保持するための保持
    筒と、この保持筒に取り付けられかつ振動源側又は振動
    受け側のいずれか他方へ取り付けられる取付ブラケット
    を備え、弾性体の外周側に向かって開放された相互に連
    通する複数の液室を弾性体に設けた液封ブッシュの製法
    において、予め取付ブラケットが一体に設けられた保持
    筒に弾性体をその軸方向両端外周部が直接接触するよう
    に液槽中で嵌合する工程と、引き続き液槽中で保持筒の
    端部へ長さ方向から打型を押しつけて保持筒の端部を縮
    径することにより弾性体の軸方向両端外周部を保持筒の
    内周面へ密接固定させて液室内の液体をシールする工程
    とを備えたことを特徴とする液封ブッシュの製法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006070925A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Nok Corp 筒型マウント
US7845624B2 (en) 2006-03-30 2010-12-07 Tokai Rubber Industries, Ltd. Cylindrical fluid-filled elastic mount

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006070925A (ja) * 2004-08-31 2006-03-16 Nok Corp 筒型マウント
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