JPH08289416A - 磁気浮上搬送システムの充電管理装置 - Google Patents
磁気浮上搬送システムの充電管理装置Info
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- JPH08289416A JPH08289416A JP7086835A JP8683595A JPH08289416A JP H08289416 A JPH08289416 A JP H08289416A JP 7086835 A JP7086835 A JP 7086835A JP 8683595 A JP8683595 A JP 8683595A JP H08289416 A JPH08289416 A JP H08289416A
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- Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
- Control Of Vehicles With Linear Motors And Vehicles That Are Magnetically Levitated (AREA)
- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Selective Calling Equipment (AREA)
- Tests Of Electric Status Of Batteries (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 磁気浮上搬送システムにおいて、車載バッテ
リの時間管理による定期的充電で問題になっているバッ
テリの利用効率の悪さ、劣化バッテリの継続使用による
搬送システムの運転の支障を無くす。 【構成】 車載バッテリＡの充電管理を行う装置２を、
バッテリの充電時期を管理する手段、充電時のバッテリ
個々の充電電圧を監視する手段、監視電圧を所定の電圧
パターンと比較する手段、充電終了時の到達電圧が所定
の電圧より低いとき充電異常と判定して異常信号を運転
制御系に送信する手段を具備する構成にしたので、バッ
テリ劣化を確実に検出でき、劣化バッテリの交換時期の
適正化で前述の問題を解消できる。
リの時間管理による定期的充電で問題になっているバッ
テリの利用効率の悪さ、劣化バッテリの継続使用による
搬送システムの運転の支障を無くす。 【構成】 車載バッテリＡの充電管理を行う装置２を、
バッテリの充電時期を管理する手段、充電時のバッテリ
個々の充電電圧を監視する手段、監視電圧を所定の電圧
パターンと比較する手段、充電終了時の到達電圧が所定
の電圧より低いとき充電異常と判定して異常信号を運転
制御系に送信する手段を具備する構成にしたので、バッ
テリ劣化を確実に検出でき、劣化バッテリの交換時期の
適正化で前述の問題を解消できる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気浮上搬送システム
において、搬送車に搭載されるバッテリの利用効率を高
め、かつ、バッテリ異常による搬送システムの運転障害
を未然に防止するのに有効な充電管理装置に関する。
において、搬送車に搭載されるバッテリの利用効率を高
め、かつ、バッテリ異常による搬送システムの運転障害
を未然に防止するのに有効な充電管理装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、磁気浮上搬送車に搭載したバッテ
リは、時間管理による定期的充電を行って必要な充電残
量を維持する方法が採られている。前回の充電から一定
の放電（走行）時間が経過すると、充電管理装置から運
行制御系を通じて本線上の搬送車に充電の指示が流れ
る。この指令により搬送車が充電ステーションに入庫
し、ここで車載のバッテリが充電器に電気的につなが
れ、充電器内の充電制御回路により充電電圧、電流を制
御しながら充電が行われる。そして、充電を完了した搬
送車が再び本線上に復帰せしめられる。
リは、時間管理による定期的充電を行って必要な充電残
量を維持する方法が採られている。前回の充電から一定
の放電（走行）時間が経過すると、充電管理装置から運
行制御系を通じて本線上の搬送車に充電の指示が流れ
る。この指令により搬送車が充電ステーションに入庫
し、ここで車載のバッテリが充電器に電気的につなが
れ、充電器内の充電制御回路により充電電圧、電流を制
御しながら充電が行われる。そして、充電を完了した搬
送車が再び本線上に復帰せしめられる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の充電管理方法で
は、充電回路がシステムから独立しており、充電中の充
電電圧異常などの情報が上位システムにフィードバック
されない。そのため、バッテリの劣化状況を把握でき
ず、バッテリ交換は、充放電回数を目安にして定期点検
時などに早めに行っていた。
は、充電回路がシステムから独立しており、充電中の充
電電圧異常などの情報が上位システムにフィードバック
されない。そのため、バッテリの劣化状況を把握でき
ず、バッテリ交換は、充放電回数を目安にして定期点検
時などに早めに行っていた。
【０００４】ところが、充放電回数を目安にしてバッテ
リ寿命を推定するこの方法によると、まだ使用可能なバ
ッテリが交換されることがあり、バッテリの利用効率が
悪い。
リ寿命を推定するこの方法によると、まだ使用可能なバ
ッテリが交換されることがあり、バッテリの利用効率が
悪い。
【０００５】また、バッテリの劣化時期は、特性のバラ
ツキ、放電状況などにより変動するので、本来なら交換
すべきバッテリをそのまま継続使用することも考えら
れ、この場合、搬送車の走行中に充電残量が不足し、緊
急充電を行うケースが頻発して搬送システムの運用効率
（搬送効率）が低下したり、途中で走行不能に陥るなど
の問題が起こる。
ツキ、放電状況などにより変動するので、本来なら交換
すべきバッテリをそのまま継続使用することも考えら
れ、この場合、搬送車の走行中に充電残量が不足し、緊
急充電を行うケースが頻発して搬送システムの運用効率
（搬送効率）が低下したり、途中で走行不能に陥るなど
の問題が起こる。
【０００６】そこで、本発明は、充電異常やバッテリの
劣化状況を充電時に判別する機能を付与し、それによ
り、バッテリ交換時期の適正化を図り、交換時期のずれ
に起因したバッテリ活用の無駄や搬送効率の低下を無く
すことを課題としている。
劣化状況を充電時に判別する機能を付与し、それによ
り、バッテリ交換時期の適正化を図り、交換時期のずれ
に起因したバッテリ活用の無駄や搬送効率の低下を無く
すことを課題としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明においては、磁気浮上搬送システムに包含さ
れる充電管理装置を、下記（ａ）、（ｂ）、（ｃ）の形
態のどれかとなす。
め、本発明においては、磁気浮上搬送システムに包含さ
れる充電管理装置を、下記（ａ）、（ｂ）、（ｃ）の形
態のどれかとなす。
【０００８】（ａ）車載バッテリの充電時期を管理する
手段、充電時のバッテリ個々の充電電圧を監視する手
段、監視電圧を所定の電圧パターンと比較する手段、充
電終了時の到達電圧が所定の電圧より低いとき充電異常
と判断し、異常信号を運行制御系に送信する手段を具備
する。
手段、充電時のバッテリ個々の充電電圧を監視する手
段、監視電圧を所定の電圧パターンと比較する手段、充
電終了時の到達電圧が所定の電圧より低いとき充電異常
と判断し、異常信号を運行制御系に送信する手段を具備
する。
【０００９】（ｂ）車載バッテリの充電時期を管理する
手段、バッテリの充電開始から充電終了までの基準時間
を充電直前の走行時間を加味して設定する手段、充電開
始から充電終了までの実充電時間を計測する手段、前記
基準時間と実充電時間を比較する手段、実充電時間が前
記基準時間より短いとき充電異常と判断し、異常信号を
運行制御系に送信する手段を具備する。
手段、バッテリの充電開始から充電終了までの基準時間
を充電直前の走行時間を加味して設定する手段、充電開
始から充電終了までの実充電時間を計測する手段、前記
基準時間と実充電時間を比較する手段、実充電時間が前
記基準時間より短いとき充電異常と判断し、異常信号を
運行制御系に送信する手段を具備する。
【００１０】（ｃ）車載バッテリの充電時期を管理する
手段、充電時のバッテリ個々の充電電圧を監視する手
段、監視電圧を基準電圧と比較する手段又はバッテリの
消費電流の時間積分値と直前の充電電流の時間積分値の
差を求めて下限設定値と比較する手段、比較値が基準以
下であるとき緊急充電要求を搬送車から送信する手段、
その緊急充電要求の発生回数をカウントし、同一搬送車
が緊急充電して再走行するパターンが連続的に所定回数
以上発生したとき、充電異常と判断し、異常信号を運行
制御系に送信する手段を具備する。なお、（ａ）、
（ｂ）の形態の充電管理装置については、前記比較手段
が充電異常と判定したとき、再充電指令を出す手段を付
加し、再充電時の再チェックで改めて充電異常の判定が
下された段階で異常信号を運行制御系に送信する構成に
してもよい（請求項４）。
手段、充電時のバッテリ個々の充電電圧を監視する手
段、監視電圧を基準電圧と比較する手段又はバッテリの
消費電流の時間積分値と直前の充電電流の時間積分値の
差を求めて下限設定値と比較する手段、比較値が基準以
下であるとき緊急充電要求を搬送車から送信する手段、
その緊急充電要求の発生回数をカウントし、同一搬送車
が緊急充電して再走行するパターンが連続的に所定回数
以上発生したとき、充電異常と判断し、異常信号を運行
制御系に送信する手段を具備する。なお、（ａ）、
（ｂ）の形態の充電管理装置については、前記比較手段
が充電異常と判定したとき、再充電指令を出す手段を付
加し、再充電時の再チェックで改めて充電異常の判定が
下された段階で異常信号を運行制御系に送信する構成に
してもよい（請求項４）。
【００１１】このほか、（ａ）、（ｂ）、（ｃ）の３つ
の形態のうち、２つ以上を統合して実施例で述べるよう
な、ダブルチェックが行われる装置構成にすることもで
きる。
の形態のうち、２つ以上を統合して実施例で述べるよう
な、ダブルチェックが行われる装置構成にすることもで
きる。
【００１２】
請求項１〔（ａ）の形態〕 バッテリ充電時の充電電圧の最適値はバッテリの種類で
決まっている。充電電圧は充電電流、バッテリの内部抵
抗及びバッテリ温度によりきまる。以下に、その充電電
圧の充電中の変化についてＮｉＣｄバッテリを例に挙げ
て説明する。
決まっている。充電電圧は充電電流、バッテリの内部抵
抗及びバッテリ温度によりきまる。以下に、その充電電
圧の充電中の変化についてＮｉＣｄバッテリを例に挙げ
て説明する。
【００１３】充電の進行に連れ充電電圧は上昇する。あ
る充電量まで達すると充電電圧はピークを示し、以降充
電電圧は降下する。これは、充電末期に発生する酸素ガ
スが陰極（カドニウム化合物）と反応し、その酸化熱で
バッテリ温度が上昇するためである。ＮｉＣｄバッテリ
の充電はこの電圧のピークを検出することで充電を制御
している。
る充電量まで達すると充電電圧はピークを示し、以降充
電電圧は降下する。これは、充電末期に発生する酸素ガ
スが陰極（カドニウム化合物）と反応し、その酸化熱で
バッテリ温度が上昇するためである。ＮｉＣｄバッテリ
の充電はこの電圧のピークを検出することで充電を制御
している。
【００１４】ところで、バッテリは、劣化が進行すると
活物質の機能低下により温度が上昇し易くなり、このた
め充電容量が低下する。この場合ピーク電圧は、通常時
のピーク時の電圧よりも低くなる。
活物質の機能低下により温度が上昇し易くなり、このた
め充電容量が低下する。この場合ピーク電圧は、通常時
のピーク時の電圧よりも低くなる。
【００１５】従って、充電電圧を監視し、充電終了時の
到達電圧（ピーク電圧）が所定の電圧より低いか否かを
検出すれば、低いときに異常信号を出してバッテリの劣
化を知ることができる。これにより、早過ぎる交換を無
くしてバッテリを限界まで使用できる。また、急激にバ
ッテリが劣化しても交換の指示が遅れることが無くな
り、劣化バッテリの継続使用を防止できる。
到達電圧（ピーク電圧）が所定の電圧より低いか否かを
検出すれば、低いときに異常信号を出してバッテリの劣
化を知ることができる。これにより、早過ぎる交換を無
くしてバッテリを限界まで使用できる。また、急激にバ
ッテリが劣化しても交換の指示が遅れることが無くな
り、劣化バッテリの継続使用を防止できる。
【００１６】請求項２〔（ｂ）の形態〕 バッテリ劣化の進行により充電電圧が低減するとともに
ピーク電圧に達するまでの充電時間も短くなることが考
えられる。そこで、バッテリ充電時の充電時間を計測
し、その計測した実充電時間が予め定めた基準時間より
も短いか否かを比較すれば、比較結果に基づいてバッテ
リの劣化を知ることができ、そのため、（ａ）の形態の
システムと同じ対応が行える。なお、充電時間は充電直
前の放電状態によって変わるので、この場合の前記基準
時間は、充電直前の放電状態を加味して決定する必要が
ある。充電時期の管理手段は、充電時期を知るために前
回充電からの走行時間を計測しており、この走行時間か
ら放電時間（放電量）を推定できる。従って、その放電
分を補うのに必要な今回充電の適正時間（これを基準時
間とする）を求めるのは難しいことではない。
ピーク電圧に達するまでの充電時間も短くなることが考
えられる。そこで、バッテリ充電時の充電時間を計測
し、その計測した実充電時間が予め定めた基準時間より
も短いか否かを比較すれば、比較結果に基づいてバッテ
リの劣化を知ることができ、そのため、（ａ）の形態の
システムと同じ対応が行える。なお、充電時間は充電直
前の放電状態によって変わるので、この場合の前記基準
時間は、充電直前の放電状態を加味して決定する必要が
ある。充電時期の管理手段は、充電時期を知るために前
回充電からの走行時間を計測しており、この走行時間か
ら放電時間（放電量）を推定できる。従って、その放電
分を補うのに必要な今回充電の適正時間（これを基準時
間とする）を求めるのは難しいことではない。
【００１７】請求項３〔（ｃ）の形態〕 バッテリ残量が次回充電までもたなくなると搬送車から
緊急充電要求が出る。バッテリ残量の不足の原因は、バ
ッテリの劣化による充電容量の低下のほかにも、搬送車
の制御回路の異常等による消費電流の急増や充電器の異
常による充電不足などが考えられ、緊急充電要求が続け
て何度も出るときにはこれ等の事態が生じていると考え
てよい。この場合、緊急充電要求が設定回数を超えて異
常信号が出た段階ではまだ原因を特定できないが、搬送
車を整備ステーションに戻して調査すれば原因が判るた
め、発明の目的達成が可能であり、最悪の事態（走行不
能）に陥る前にバッテリ交換や異常部の修理などを行う
ことができる。
緊急充電要求が出る。バッテリ残量の不足の原因は、バ
ッテリの劣化による充電容量の低下のほかにも、搬送車
の制御回路の異常等による消費電流の急増や充電器の異
常による充電不足などが考えられ、緊急充電要求が続け
て何度も出るときにはこれ等の事態が生じていると考え
てよい。この場合、緊急充電要求が設定回数を超えて異
常信号が出た段階ではまだ原因を特定できないが、搬送
車を整備ステーションに戻して調査すれば原因が判るた
め、発明の目的達成が可能であり、最悪の事態（走行不
能）に陥る前にバッテリ交換や異常部の修理などを行う
ことができる。
【００１８】請求項４ 上記（ａ）、（ｂ）の形態の装置では、充電器の接続不
良やノイズ等による誤作動などが原因で充電終了時のピ
ーク電圧が規定値以下になったり、充電時間が基準時間
よりも短くなったりすることが考えられる。そこで、初
回チェック時の充電異常判定に基づき、充電をやり直し
て再チェックを行う。これにより、充電異常の誤診の確
率が減り、バッテリの充電不足も補える。
良やノイズ等による誤作動などが原因で充電終了時のピ
ーク電圧が規定値以下になったり、充電時間が基準時間
よりも短くなったりすることが考えられる。そこで、初
回チェック時の充電異常判定に基づき、充電をやり直し
て再チェックを行う。これにより、充電異常の誤診の確
率が減り、バッテリの充電不足も補える。
【００１９】なお、２つ以上の形態を統合してダブルチ
ェックを行う構成にすれば、診断の精度が向上し、シス
テムの信頼性がより高まる。
ェックを行う構成にすれば、診断の精度が向上し、シス
テムの信頼性がより高まる。
【００２０】
【実施例】図１に、本発明の充電管理装置を設けた磁気
浮上搬送システムの一例を示す。この搬送システムは、
運行制御装置１、充電管理装置２、充電ステーション制
御装置３、充電器４、搬送車５、充電ステーション、荷
物の積み降ろしステーション、整備ステーション等を伴
う軌道（図示せず）から成っている。
浮上搬送システムの一例を示す。この搬送システムは、
運行制御装置１、充電管理装置２、充電ステーション制
御装置３、充電器４、搬送車５、充電ステーション、荷
物の積み降ろしステーション、整備ステーション等を伴
う軌道（図示せず）から成っている。
【００２１】搬送車５は、軌道の強磁性体レールに磁気
吸引力を加える浮上用マグネットと、ギャップセンサか
らの信号を基にフィードバック制御を行って浮上量を一
定に保つ浮上制御回路と、軌道側に設ける１次固定子と
組合せて推進用のリニアモータを構成する二次導体（い
ずれも図示せず）を具備する周知の搬送車である。この
搬送車には、車上での必要電力を供給するバッテリＡが
搭載されており、また、バッテリ充電残量監視回路Ｂ、
通信回路Ｃ、更にはバッテリＡを充電器４に電気的に接
続するための充電端子６などが設けられている。
吸引力を加える浮上用マグネットと、ギャップセンサか
らの信号を基にフィードバック制御を行って浮上量を一
定に保つ浮上制御回路と、軌道側に設ける１次固定子と
組合せて推進用のリニアモータを構成する二次導体（い
ずれも図示せず）を具備する周知の搬送車である。この
搬送車には、車上での必要電力を供給するバッテリＡが
搭載されており、また、バッテリ充電残量監視回路Ｂ、
通信回路Ｃ、更にはバッテリＡを充電器４に電気的に接
続するための充電端子６などが設けられている。
【００２２】運行制御装置１は、搬送車の運行制御機
能、搬送車から発信される緊急充電要求及びバッテリ残
量情報の受付け機能、充電管理装置２に各搬送車毎の走
行時間、搬送車と搭載バッテリの識別情報、及び緊急充
電指示を送信する機能を持つ。
能、搬送車から発信される緊急充電要求及びバッテリ残
量情報の受付け機能、充電管理装置２に各搬送車毎の走
行時間、搬送車と搭載バッテリの識別情報、及び緊急充
電指示を送信する機能を持つ。
【００２３】また、充電管理装置２は、運行制御装置１
と充電ステーション制御装置３を介して充電器４に充電
開始指令を送信し、併せて、充電ステーション制御装置
３からの充電電圧及び充電完了信号を受付ける機能を持
つ。また、バッテリ毎の充電回数、緊急充電要求回数及
び充電電圧パターンを記憶し、基準データと比較して充
電時期や充電異常等を判断する機能も持つ。
と充電ステーション制御装置３を介して充電器４に充電
開始指令を送信し、併せて、充電ステーション制御装置
３からの充電電圧及び充電完了信号を受付ける機能を持
つ。また、バッテリ毎の充電回数、緊急充電要求回数及
び充電電圧パターンを記憶し、基準データと比較して充
電時期や充電異常等を判断する機能も持つ。
【００２４】搬送車５は、運行制御装置１からの指令に
よって制御される。この搬送車５に搭載したバッテリ残
量監視回路Ｂは、バッテリの消費電流及び充電電流の時
間積分を行ってバッテリ残量を検出する機能と、バッテ
リ残量が下限設定値を下回ったとき、緊急充電要求を発
する機能を持つ。また、通信回路Ｃは、バッテリ残量監
視回路Ｂで検出したバッテリ残量及び緊急充電要求を運
行制御装置１に送信する機能を持つ。
よって制御される。この搬送車５に搭載したバッテリ残
量監視回路Ｂは、バッテリの消費電流及び充電電流の時
間積分を行ってバッテリ残量を検出する機能と、バッテ
リ残量が下限設定値を下回ったとき、緊急充電要求を発
する機能を持つ。また、通信回路Ｃは、バッテリ残量監
視回路Ｂで検出したバッテリ残量及び緊急充電要求を運
行制御装置１に送信する機能を持つ。
【００２５】搬送車５は、運行制御装置１から入庫指令
が出ると、指定されたステーションに入庫する。入庫指
令が充電指令であると充電ステーションに入庫し、これ
により車載のバッテリＡが充電端子６を介して充電器４
に接続されて充電が行われる。
が出ると、指定されたステーションに入庫する。入庫指
令が充電指令であると充電ステーションに入庫し、これ
により車載のバッテリＡが充電端子６を介して充電器４
に接続されて充電が行われる。
【００２６】このときの充電管理装置２による充電異常
判定のフローの一例を図２に示す。
判定のフローの一例を図２に示す。
【００２７】充電ステーション制御装置３が充電のピー
ク電圧を検出して充電完了信号を発すると、充電管理装
置２はその信号を受付けた時点で充電完了時の電圧（ピ
ーク電圧）を予め設定された基準電圧と比較し、ピーク
電圧が基準電圧よりも低ければ再充電の指令を出す。そ
して、ここで再チェックを行い、再充電時のピーク電圧
も再び低ければバッテリ劣化の可能性ありと判断してバ
ッテリ交換の表示を行う。この表示は、メッセージを表
示してもよいし、ランプやブザーによる警報であっても
よい。
ク電圧を検出して充電完了信号を発すると、充電管理装
置２はその信号を受付けた時点で充電完了時の電圧（ピ
ーク電圧）を予め設定された基準電圧と比較し、ピーク
電圧が基準電圧よりも低ければ再充電の指令を出す。そ
して、ここで再チェックを行い、再充電時のピーク電圧
も再び低ければバッテリ劣化の可能性ありと判断してバ
ッテリ交換の表示を行う。この表示は、メッセージを表
示してもよいし、ランプやブザーによる警報であっても
よい。
【００２８】また、比較したピーク電圧が基準電圧より
も高ければ、次に、充電時の実充電時間を予め設定され
た時間と比較し、実充電時間が設定時間よりも長ければ
充電は正常に終了したと判断する。一方、実充電時間が
設定時間よりも短ければ、次に、前回充電から今回充電
の直前までの実走行時間を予め設定された標準走行時間
と比較し、実走行時間が標準走行時間よりも短ければ、
前回充電からの放電量が少なく、今回充電での充電時間
は短くなるのが当然であるので充電は正常に終了したと
判断する。また、実走行時間が標準走行時間より長けれ
ば実走行時間が標準走行時間より短くなるべき条件が満
たされていないのであるからバッテリ劣化の可能性あり
と判断し、バッテリ交換の表示を行う。
も高ければ、次に、充電時の実充電時間を予め設定され
た時間と比較し、実充電時間が設定時間よりも長ければ
充電は正常に終了したと判断する。一方、実充電時間が
設定時間よりも短ければ、次に、前回充電から今回充電
の直前までの実走行時間を予め設定された標準走行時間
と比較し、実走行時間が標準走行時間よりも短ければ、
前回充電からの放電量が少なく、今回充電での充電時間
は短くなるのが当然であるので充電は正常に終了したと
判断する。また、実走行時間が標準走行時間より長けれ
ば実走行時間が標準走行時間より短くなるべき条件が満
たされていないのであるからバッテリ劣化の可能性あり
と判断し、バッテリ交換の表示を行う。
【００２９】なお、ここでは、再充電時の電圧比較ステ
ップで充電完了時ピーク電圧＞基準電圧についてＹＥＳ
の条件が満たされた場合には、再充電を行った分充電が
確実になっているので充電が正常に終了したと判断する
ようにしたが、その判断をやめて実充電時間の比較ステ
ップに移るようにしてもよい。
ップで充電完了時ピーク電圧＞基準電圧についてＹＥＳ
の条件が満たされた場合には、再充電を行った分充電が
確実になっているので充電が正常に終了したと判断する
ようにしたが、その判断をやめて実充電時間の比較ステ
ップに移るようにしてもよい。
【００３０】また、バッテリの交換表示は、例示のシス
テムのように何度かこれを保留し、その保留回数が設定
回数以上となったときに交換表示を行うようにしてもよ
い。
テムのように何度かこれを保留し、その保留回数が設定
回数以上となったときに交換表示を行うようにしてもよ
い。
【００３１】例示の充電管理装置は、図２のフローによ
る判定機能のほかに、もう一種類の判定機能を有してい
る。その判定機能は、どのバッテリ（或いはどの搬送
車）から緊急充電要求が発せられたかを記憶し、緊急充
電、再走行後、再び連続して同一バッテリ（或いは搬送
車）から緊急充電要求が出たらその繰り返し回数をカウ
ントして設定回数と比較し、カウント数が設定回数を上
回ったら異常ありと判断し、異常の内容調査を促す警報
等を発するようにしてある。
る判定機能のほかに、もう一種類の判定機能を有してい
る。その判定機能は、どのバッテリ（或いはどの搬送
車）から緊急充電要求が発せられたかを記憶し、緊急充
電、再走行後、再び連続して同一バッテリ（或いは搬送
車）から緊急充電要求が出たらその繰り返し回数をカウ
ントして設定回数と比較し、カウント数が設定回数を上
回ったら異常ありと判断し、異常の内容調査を促す警報
等を発するようにしてある。
【００３２】ここで述べた充電管理装置は、前述の
（ａ）、（ｂ）、（ｃ）の３つの形態を統合してダブル
チェックを行い、かつ、バッテリ劣化以外の原因による
充電異常も検知できるようにしており、搬送システムの
運転に支障を来す異常の事前検出に関する信頼性が高
い。
（ａ）、（ｂ）、（ｃ）の３つの形態を統合してダブル
チェックを行い、かつ、バッテリ劣化以外の原因による
充電異常も検知できるようにしており、搬送システムの
運転に支障を来す異常の事前検出に関する信頼性が高
い。
【００３３】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の充電管理装
置は、バッテリの劣化、充電異常等を精度よく検出で
き、これによりバッテリの交換時期を適正化できるた
め、バッテリ使用の無駄を無くすことができる。
置は、バッテリの劣化、充電異常等を精度よく検出で
き、これによりバッテリの交換時期を適正化できるた
め、バッテリ使用の無駄を無くすことができる。
【００３４】また、劣化バッテリの交換遅れや回路異常
等によるバッテリ残量の不足、緊急充電の頻発を未然に
防止でき、磁気浮上搬送システムの運転効率（搬送効
率）向上が図れる。
等によるバッテリ残量の不足、緊急充電の頻発を未然に
防止でき、磁気浮上搬送システムの運転効率（搬送効
率）向上が図れる。
【００３５】さらに、緊急充電要求の連続発生回数から
異常検出を行う機能を有するものは、搬送車の制御回路
の消費電流増加を伴う異常や充電器の異常等に対する対
応も可能になるので、システムの信頼性がより高まり、
搬送効率の更なる向上が図れる。
異常検出を行う機能を有するものは、搬送車の制御回路
の消費電流増加を伴う異常や充電器の異常等に対する対
応も可能になるので、システムの信頼性がより高まり、
搬送効率の更なる向上が図れる。
【図１】本発明の充電管理システムを採用した磁気浮上
搬送システムの一例を示すブロック図
搬送システムの一例を示すブロック図
【図２】充電異常判定のフローチャートの一例を示す図
１ 運行制御装置 ２ 充電管理装置 ３ 充電ステーション制御装置 ４ 充電器 ５ 搬送車 ６ 充電端子 Ａ バッテリ Ｂ バッテリ残量監視回路 Ｃ 通信回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｈ０２Ｊ 7/02 Ｈ０２Ｊ 7/02 Ｆ Ｈ０４Ｑ 9/00 ３０１ Ｈ０４Ｑ 9/00 ３０１Ｂ
Claims (4)
- 【請求項１】 バッテリ搭載の磁気浮上搬送車を充電時
期到来時に本線上から充電ステーションに入庫させ、車
載バッテリに対する充電を行って本線上に復帰させる磁
気浮上搬送システムに包含される充電管理装置であっ
て、車載バッテリの充電時期を管理する手段、充電時の
バッテリ個々の充電電圧を監視する手段、監視電圧を所
定の電圧パターンと比較する手段、充電終了時の到達電
圧が所定の電圧より低いとき充電異常と判断し、異常信
号を運行制御系に送信する手段を具備している磁気浮上
搬送システムの充電管理装置。 - 【請求項２】 バッテリ搭載の磁気浮上搬送車を充電時
期到来時に本線上から充電ステーションに入庫させ、車
載バッテリに対する充電を行って本線上に復帰させる磁
気浮上搬送システムに包含される充電管理装置であっ
て、車載バッテリの充電時期を管理する手段、バッテリ
の充電開始から充電終了までの基準時間を充電直前の走
行時間を加味して設定する手段、充電開始から充電終了
までの実充電時間を計測する手段、前記基準時間と実充
電時間を比較する手段、実充電時間が前記基準時間より
短いとき、充電異常と判断し、異常信号を運行制御系に
送信する手段を具備している磁気浮上搬送システムの充
電管理装置。 - 【請求項３】 前記比較手段が充電異常と判定したと
き、再充電指令を出す手段を付加し、再充電時の再チェ
ックで改めて充電異常の判定が下された段階で異常信号
を運行制御系に送信するようにしてある請求項１又は２
記載の磁気浮上搬送システムの充電管理装置。 - 【請求項４】 バッテリ搭載の磁気浮上搬送車を充電時
期到来時に本線上から充電ステーションに入庫させ、車
載バッテリに対する充電を行って本線上に復帰させる磁
気浮上搬送システムに包含される充電管理装置であっ
て、車載バッテリの充電時期を管理する手段、充電時の
バッテリ個々の充電電圧を監視する手段、監視電圧を基
準電圧と比較する手段又はバッテリの消費電流の時間積
分値と直前の充電電流の時間積分値の差を求めて下限設
定値と比較する手段、比較値が基準以下であるとき緊急
充電要求を搬送車から送信する手段、その緊急充電要求
の発生回数をカウントし、同一搬送車が緊急充電して再
走行するパターンが連続的に所定回数以上発生したと
き、充電異常と判断し、異常信号を運行制御系に送信す
る手段を具備している磁気浮上搬送システムの充電管理
装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7086835A JPH08289416A (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 磁気浮上搬送システムの充電管理装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7086835A JPH08289416A (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 磁気浮上搬送システムの充電管理装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08289416A true JPH08289416A (ja) | 1996-11-01 |
Family
ID=13897876
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7086835A Pending JPH08289416A (ja) | 1995-04-12 | 1995-04-12 | 磁気浮上搬送システムの充電管理装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08289416A (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH10134847A (ja) * | 1996-11-01 | 1998-05-22 | Nittetsu Semiconductor Kk | バッテリー管理方法 |
| KR19980085358A (ko) * | 1997-05-28 | 1998-12-05 | 김영귀 | 전기자동차용 배터리 점검장치 |
| JP2003189407A (ja) * | 2001-12-17 | 2003-07-04 | Nissan Motor Co Ltd | バッテリ劣化診断装置 |
| JP2009261148A (ja) * | 2008-04-17 | 2009-11-05 | Toyota Motor Corp | 蓄電装置の制御装置 |
| JP2011114969A (ja) * | 2009-11-27 | 2011-06-09 | Toyota Industries Corp | 充電スタンド及び車両の充電方法 |
| CN108657024A (zh) * | 2018-07-12 | 2018-10-16 | 中铁磁浮科技（成都）有限公司 | 一种适用于中低速磁浮列车的新型供电*** |
| CN111071057A (zh) * | 2018-10-19 | 2020-04-28 | 中车唐山机车车辆有限公司 | 磁悬浮列车及其牵引控制方法、*** |
| CN112086699A (zh) * | 2020-09-07 | 2020-12-15 | 苏州清陶新能源科技有限公司 | 一种锂电池充放电方法及其装置和用途 |
-
1995
- 1995-04-12 JP JP7086835A patent/JPH08289416A/ja active Pending
Cited By (10)
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| CN108657024B (zh) * | 2018-07-12 | 2023-10-27 | 中铁宝桥集团有限公司 | 一种适用于中低速磁浮列车的新型供电*** |
| CN111071057A (zh) * | 2018-10-19 | 2020-04-28 | 中车唐山机车车辆有限公司 | 磁悬浮列车及其牵引控制方法、*** |
| CN111071057B (zh) * | 2018-10-19 | 2021-05-04 | 中车唐山机车车辆有限公司 | 磁悬浮列车及其牵引控制方法、*** |
| CN112086699A (zh) * | 2020-09-07 | 2020-12-15 | 苏州清陶新能源科技有限公司 | 一种锂电池充放电方法及其装置和用途 |
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