JPH0828840A

JPH0828840A - 焼却装置

Info

Publication number: JPH0828840A
Application number: JP16675194A
Authority: JP
Inventors: Takashi Moriwaki; 尚森脇; Tsunemasa Asai; 経正浅井; Kiyoshi Kishimoto; 清志岸本; Takashi Matsuda; 隆松田; Masami Fukumoto; 正美福本
Original assignee: Tokyo Sanyo Electric Co Ltd; Tottori Sanyo Electric Co Ltd; Sanyo Electric Co Ltd
Current assignee: Tokyo Sanyo Electric Co Ltd; Sanyo Electric Co Ltd
Priority date: 1994-07-19
Filing date: 1994-07-19
Publication date: 1996-02-02

Abstract

(57)【要約】【目的】草木等の比較的水分の多い被焼却物を短時間
に効率的に焼却する事を目的とする。【構成】本発明は、被焼却物を収納して燃焼する燃焼
室と、この燃焼室の側壁に装着され、燃焼室内に向けて
燃焼炎を噴出する燃焼用バーナと、燃焼室内に向けて燃
料を噴出する燃料噴出手段と、この燃料噴出手段及び燃
焼用バーナを制御する制御手段とを備え、この制御手段
を、燃焼用バーナを所定の時間間隔を置いて間欠的に燃
焼すると共に、燃焼用バーナの非燃焼時には燃料噴出手
段により燃料を噴出する様に構成して成るものである。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、一般の生ゴミ、プラス
チック、発泡ウレタン等の可燃性廃棄物等を完全燃焼す
る焼却装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】可燃性廃棄物等の被焼却物を焼却室内に
投入し、この焼却室の室壁に装置したバーナにより被焼
却物を燃焼するものが、例えば特開平４−１４８１０８
号公報にて示されている。

【０００３】一方、芝等の草木は、一般家庭の台所等で
排出される残滓に比べて非常に多くの水分を含んでお
り、一般の生ゴミ等を焼却する程度の発熱量の燃焼バー
ナでは十分に焼却することができない。

【０００４】これは草木等の生ゴミが非常に多くの水分
を含んでいることから、燃焼バーナの燃焼炎を生ゴミに
当てるだけでは生ゴミの表面が焦げて焼けるだけで中心
部の温度が上昇せず、焼却作業に多くの時間を費やして
いた。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】そこで、燃焼バーナの
発熱量を大きくして燃焼炎を被焼却物に直接当て、被焼
却物を高温に加熱して焼却する様にしているが、燃焼バ
ーナによる燃料の消費量が多くなり、維持費が増大する
という問題がある。

【０００６】又燃焼バーナを大きくした場合、焼却器本
体が大型化し、かつ被焼却物の焼却量が少ない場合に
は、燃焼室の内部温度が上昇して室壁が熱変形する等の
問題がある。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明は、被焼却物を収
納して燃焼する燃焼室と、この燃焼室の側壁に装着さ
れ、燃焼室内に向けて燃焼炎を噴出する燃焼用バーナ
と、燃焼室内に向けて燃料を噴出する燃料噴出手段と、
この燃料噴出手段及び燃焼用バーナを制御する制御手段
とを備え、この制御手段を、燃焼用バーナを所定の時間
間隔を置いて間欠的に燃焼すると共に、燃焼用バーナの
非燃焼時には燃料噴出手段により燃料を噴出する様に構
成して成るものである。

【０００８】又本発明は、燃料噴出手段を燃焼用バーナ
のノズルにより構成して成るものである。

【０００９】更に本発明は、制御手段を、燃焼用バーナ
を燃焼しない非燃焼時間が燃焼時間よりも短くなる様に
構成すると共に、燃焼時間を被焼却物の種類に応じて設
定する燃焼時間設定手段を設けて成るものである。

【００１０】

【作用】燃焼室内に被焼却物を投入した後運転を開始す
ると、制御手段により燃料噴出手段と燃焼用バーナを制
御し、燃焼用バーナを所定の時間間隔を置いて間欠的に
燃焼して被焼却物に点火し燃焼すると共に、燃焼用バー
ナの非燃焼時には、燃料噴出手段より例えば液体燃料を
ミスト状態で噴出して液体燃料を被焼却物に浸透させ、
次の燃焼用バーナの燃焼によりこれらを燃焼すること
で、効率的に被焼却物を焼却処理するものである。

【００１１】又、燃料噴出手段を燃焼用バーナのノズル
で構成することで、燃料噴出専用の部材を追加する必要
がなく、例えば燃焼用バーナの制御を変更するのみで、
比較的安価に構成することが出来る。

【００１２】更に、燃焼時間設定手段により、例えば被
焼却物への含水量が多い場合には燃焼時間を長く設定
し、含水量が少ない場合には燃焼時間を短く設定する
等、被焼却物の種類に応じて燃焼用バーナの燃焼時間を
設定することで、効率的に被焼却物を焼却処理し、これ
により焼却時間の短縮等を図る事が出来る。

【００１３】

【実施例】本発明の実施例を先ず図１に基づき説明する
と、(１)は焼却機で、各種のゴミ屑、プラスチック、ゴ
ム、草木等の被焼却物(２)を収納して、側面の上下に装
着した燃焼用バーナ(３)(４)で焼却する一次燃焼室(５)
と、この一次燃焼室から発生した排気ガスを消煙用バー
ナ(６)により無煙化する二次燃焼室(７)とから主に構成
し、この二次燃焼室の上部に排気筒(８)を連設してい
る。

【００１４】又上記一次燃焼室(５)は、上面に被焼却物
(２)を投入する投入口(９)を開口していると共に、該投
入口は、蓋(10)にて開閉される。

【００１５】(11)は上記二次燃焼室(７)の下方に装着さ
れた送風機で、二次燃焼室(７)内に延びる送風ダクト(1
2)を備え、この送風ダクトの先端に形成したノズル(13)
を上記排気筒(８)の下端に臨ませ、ノズル(13)からの送
風により発生するエジェクター効果により、上記一次燃
焼室(５)から発生した未燃焼ガスを複数の排気ダクト(1
4)(14)・・により二次燃焼室(７)内に導き、上記消煙用
バーナ(６)によって無煙化処理した後排気筒(８)より外
部に排出する。

【００１６】(15)は上記一次燃焼室(５)内の底面に載置
された格子状のロストルで、下方に、上記一次燃焼室
(５)の底部側面に設けた灰取出口(16)に連通する空間(1
7)を形成している。

【００１７】図２は上記燃焼用バーナ(３)(４)の一方を
示すもので、バーナ本体(18)と、先端に燃焼炎(19)(19)
を噴出する噴出口(20)を備えた燃焼筒(21)とから主に構
成し、かつこの燃焼筒の略中心部に灯油等の液体燃料を
ミスト状に噴出するノズル(22)を配設していると共に、
上記バーナ本体(18)は、上面に点火器(23)、他側面にダ
ンパー(24)と燃料供給用の電磁ポンプ(25)を主に備えて
いる。

【００１８】図３は制御回路を示すもので、マイクロコ
ンピュータ等にて構成した制御装置(26)の入力に電源ス
イッチ(27)、スタートスイッチ(28)、焼却時間設定スイ
ッチ(29)、燃焼時間設定スイッチ(30)を接続し、かつ出
力には上記燃焼用バーナ(３)(４)、消煙用バーナ(６)、
送風機(11)を接続している。

【００１９】尚、上記焼却時間設定スイッチ(29)と燃焼
時間設定スイッチ(30)は例えば図４にて示す様に構成
し、例えば回転操作するタイマー摘み(31)により焼却時
間を設定し、かつ、被焼却物(２)の含水量に応じて摘み
(32)をスライド操作して設定することで、上記制御装置
(26)は摘み(32)の設定位置を検出して燃焼時間を設定
（例えば１０〜２０分）し、上記摘み(32)により設定さ
れた燃焼時間に応じて上記燃焼用バーナ(３)(４)を所定
の時間間隔（例えば１分）を置いて間欠的に点火燃焼す
ると共に、これらの燃焼用バーナの非燃焼時には、その
ノズル(22)(22)より液体燃料をミスト状に噴出する。

【００２０】而して被焼却物(２)の焼却に際しては、図
１にて示す様に焼却機(１)の蓋(10)を開いて投入口(９)
より一次燃焼室(５)内に被焼却物(２)を投入して蓋(10)
を閉じた後、燃焼時間設定スイッチ(30)の摘み(32)を操
作して被焼却物(２)の含水量に応じた燃焼時間を設定す
ると共に、タイマー摘み(31)を操作して焼却時間を設定
した後、スタートスイッチ(28)をオン操作することで、
制御装置(26)は上記各スイッチ(28)(29)(30)の操作を検
出して燃焼用バーナ(３)(４)を摘み(31)位置に応じて、
図５にて示す様に間欠的に点火燃焼すると共に、消煙用
バーナ(６)を連続的に燃焼して一次燃焼室(５)内で発生
した未燃焼ガスを燃焼して無色、無臭処理し、かつ送風
機(11)により排気筒(８)より大気中に排気する。

【００２１】又上記燃焼用バーナ(３)(４)の非燃焼時に
は、これらへの燃料供給を一次中断して消火した後、再
度電磁ポンプ(25)等を作動して所定時間そのノズル(22)
(22)より液体燃料をミスト状に噴出して被焼却物(２)に
散布して浸透し、次に再び点火器(23)を作動して燃焼用
バーナ(３)(４)を点火燃焼する。

【００２２】

【発明の効果】本発明による構成により、被焼却物を燃
焼する燃焼用バーナを所定の時間間隔を置いて間欠的に
燃焼すると共に、燃焼用バーナの非燃焼時に燃料噴出手
段によって燃焼室内に燃料を噴出することで、燃料を被
焼却物に浸透して燃焼し、これにより例えば芝等の比較
的含水率の高い草木を効率的に焼却して、焼却時間の短
縮等を計る事が出来るものである。

【００２３】又本発明は、燃料噴出手段を燃焼用バーナ
のノズルにより構成することで、燃料噴出専用のノズル
等を設ける必要がなく、例えば燃焼用バーナの制御を変
更することで、比較的簡単に実施する事が出来るもので
ある。

【００２４】更に本発明は、燃焼用バーナの非燃焼時間
を燃焼時間よりも短く設定すると共に、燃焼時間を被焼
却物の種類に応じて設定する燃焼時間設定手段を設けた
ことで、燃焼用バーナの非燃焼時における燃焼室の温度
低下を極力防止し、常に燃焼室内を高温度に維持して被
焼却物を効率的に焼却出来る、かつ燃焼時間を被焼却物
の含水量等に応じて調節することで、例えば含水率が高
い場合には燃焼時間を長く設定し、逆に含水率が低い場
合には燃焼時間を短く設定することで、全体の焼却時間
を短縮し、バーナの燃料消費量を減少する事が出来るも
のである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明による実施例を示す側面縦断面図であ
る。

【図２】本発明の要部を示す斜視図である。

【図３】本発明による制御回路を示すブロック図であ
る。

【図４】本発明の要部を示す正面図である。

【図５】本発明の動作説明用タイムチャート図である。

【符号の説明】

２被焼却物３焼却用バーナ４焼却用バーナ５一次燃焼室 22 ノズル 26 制御装置 30 燃焼時間設定スイッチ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者岸本清志鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地鳥取三洋電機株式会社内 (72)発明者松田隆鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地鳥取三洋電機株式会社内 (72)発明者福本正美鳥取県鳥取市南吉方３丁目201番地鳥取三洋電機株式会社内

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】被焼却物を収納して燃焼する燃焼室と、
この燃焼室の側壁に装着され、燃焼室内に向けて燃焼炎
を噴出する燃焼用バーナと、上記燃焼室内に向けて燃料
を噴出する燃料噴出手段と、この燃料噴出手段及び上記
燃焼用バーナを制御する制御手段とを備え、この制御手
段を、上記燃焼用バーナを所定の時間間隔を置いて間欠
的に燃焼すると共に、燃焼用バーナの非燃焼時には上記
燃料噴出手段により燃料を噴出する様に構成して成る焼
却装置。
【請求項２】上記燃料噴出手段を上記燃焼用バーナの
ノズルにより構成して成る、上記請求項１に記載の焼却
装置。
【請求項３】上記制御手段を、上記燃焼用バーナを燃
焼しない非燃焼時間が燃焼時間よりも短くなる様に構成
すると共に、燃焼時間を被焼却物の種類に応じて設定す
る燃焼時間設定手段を設けて成る、上記請求項１に記載
の焼却装置。