JPH08285511A - 軸変位センサ及び弁装置の弁体開閉量センサ - Google Patents

軸変位センサ及び弁装置の弁体開閉量センサ

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JPH08285511A
JPH08285511A JP11031495A JP11031495A JPH08285511A JP H08285511 A JPH08285511 A JP H08285511A JP 11031495 A JP11031495 A JP 11031495A JP 11031495 A JP11031495 A JP 11031495A JP H08285511 A JPH08285511 A JP H08285511A
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shaft
magnet body
opening
displacement
magnet
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JP11031495A
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Masahisa Ito
伊藤昌久
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NIPPON AUTOM KK
Nippon Automation Co Ltd
Original Assignee
NIPPON AUTOM KK
Nippon Automation Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】例えば、軸の変位を検出する軸変位センサ並び
に例えば、液体若しくは気体の流量を制御する流量制御
弁装置の弁体開閉用の軸の変位を検知して、弁体の開閉
量を検知する弁装置の弁体開閉量センサを提供し、特
に、磁気的に軸変位を検知する構成により、使用性の向
上、耐環境性の向上を図ると共に、設備的、コスト的な
改善を図り、しかも検出精度の向上を図ることを目的と
する。 【構成】弁装置2の弁体を回動動作させて開閉する軸3
の回動動作により軸3の軸方向に変位する軸操作用ハン
ドル6及び押さえ部材10の変位に従って変位する磁石
体15の磁極の方向と略直交する位置に磁石体15と所
定距離離れて設けられるバイアス磁石内蔵型のMR素子
18を設け、このMR素子18から出力される信号を処
理して軸3の変位を検出し、これから弁体の開閉量を検
出する構成とし、MR素子18を、その最大感度方向が
磁石体15の磁極方向と直交する方向で、かつMR素子
18のバイアス磁界の方向が磁石体15の磁極の方向と
略一致するように配設するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軸の変位を検出する軸
変位センサ、並びに例えば、液体若しくは気体の流量を
制御する流量制御弁装置の弁体開閉用の軸の変位を検知
して、該弁体の開閉量を検知する弁装置の弁体開閉量セ
ンサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液体若しくは気体の流量を制御す
る流量制御弁装置の弁体の開閉量(開閉状態)を検知す
る構成としては、機械的、機械電気的、電気的の3つの
構成が採られている。
【0003】機械的に開閉量を検知する構成では、例え
ば、弁体の開閉動作を行うハンドル部分に「開」と
「閉」の表示を付すと共に、「開」と「閉」の表示の中
間にておよその開閉量が判別可能な表示を施し、ハンド
ルの位置によって、弁体の開閉量を確認するようにして
いる。
【0004】又、機械電気的に開閉量を検知する構成で
は、例えば、弁体の開閉動作に伴って移動する腕を設
け、検知すべき位置(例えば、弁体の全開、全閉状態
等)にマイクロスイッチを取り付け、前記腕によるマイ
クロスイッチの作動により、弁体の開閉量を検知するよ
うにしている。
【0005】更に、電気的に開閉量を検知する構成で
は、前記マイクロスイッチの代わりに高周波発振型等の
近接センサを使用して、弁体の開閉量を検知するように
している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の弁体の開閉量を検知する構成にあっては、夫々次の
ような問題点がある。
【0007】即ち、機械的に弁体の開閉量を検知する構
成では、ハンドルの位置によって、弁の開閉量を確認す
る構成であるため、弁装置の据付現場でなければ開閉量
を確認できず、非常に不便であり、使用性に劣る。
【0008】又、機械電気的に弁体の開閉量を検知する
構成では、有接点構造であるため、弁装置の多くが屋外
で使用されることを考えると、耐環境的に不安がある。
【0009】更に、機械電気的並びに電気的に弁体の開
閉量を検知する構成では、夫々マイクロスイッチや近接
センサによる点(ポイント)の検知しかできないため、
例えば、「全開」、「全閉」の状態を検知するためには
2つのスイッチやセンサが必要であり、更に、「全
開」、「全閉」の中間の点の状態を検知するためには、
その検知点の数だけスイッチやセンサが必要であり、設
備的にもコスト的にも不利である。
【0010】本発明は以上のような従来の問題点に鑑
み、例えば、軸の変位を検出する軸変位センサ並びに例
えば、液体若しくは気体の流量を制御する流量制御弁装
置の弁体開閉用の軸の変位を検知して、該弁体の開閉量
を検知する弁装置の弁体開閉量センサを提供し、特に、
磁気的に軸変位を検知する構成により、使用性の向上、
耐環境性の向上を図ると共に、設備的、コスト的な改善
を図り、しかも検出精度の向上を図ることを目的とす
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の発明の軸変位センサは、軸の回動動作により該軸の軸
方向に変位する変位部材と、前記軸方向に磁極を有し、
変位部材の変位に従って変位する磁石体と、前記磁石体
の磁極の方向と略直交する位置に該磁石体と所定距離離
れて設けられるバイアス磁石内蔵型の強磁性薄膜よりな
る磁気抵抗素子と、前記磁気抵抗素子から出力される信
号を処理して軸の変位を検出する検出回路と、を含んで
構成され、前記磁気抵抗素子を、その最大感度方向が前
記磁石体の磁極方向と直交する方向で、かつ磁気抵抗素
子のバイアス磁界の方向が磁石体の磁極の方向と略一致
するように配設した。
【0012】請求項2記載の発明の弁装置の弁体開閉量
センサは、弁装置の弁体を回動動作させて開閉する軸
と、前記弁体が収納される弁装置本体に連設され、前記
軸をその反弁体側端部を突出させた状態で回動自由に支
持する軸支持部と、前記軸の軸支持部からの突出端部に
連結され、該軸を回動させて弁体を開閉するハンドルで
あって、回動動作により該軸の軸方向に変位するハンド
ルと、前記軸の軸支持部からの突出端部の前記ハンドル
と軸支持部との間に嵌挿されて、前記軸支持部に固定取
付されるハウジングと、前記軸の軸支持部からの突出端
部の前記ハンドルとハウジングとの間に軸方向にスライ
ド自由に嵌挿され、前記ハンドルの変位により軸方向に
押圧されて変位する押さえ部材と、前記ハウジングに設
けられた収納部に軸方向にスライド自由にかつ軸方向に
磁極を有するように収納されると共に前記押さえ部材に
より軸方向に押圧されてスライドする磁石体と、前記磁
石体を常時は前記押圧スライド方向と反対方向に弾性付
勢する弾性部材と、前記磁石体の磁極の方向と略直交す
る位置で該磁石体と所定距離離れた位置に配設され、前
記ハウジングに設けられた取付部に取り付けられるバイ
アス磁石内蔵型の強磁性薄膜よりなる磁気抵抗素子と、
前記磁気抵抗素子から出力される信号を処理して軸の変
位から弁体の開閉量を検出する検出回路と、を含んで構
成され、前記磁気抵抗素子を、その最大感度方向が前記
磁石体の磁極方向と直交する方向で、かつ磁気抵抗素子
のバイアス磁界の方向が磁石体の磁極の方向と略一致す
るように配設した。
【0013】
【作用】請求項1記載の発明において、軸が回転される
と、変位部材が軸の軸方向に変位し、該変位部材の変位
に従って磁石体が変位する。
【0014】ここで、磁石体の近傍の磁束密度変化は、
磁石体からの方向によって異なり、一般的な距離の2乗
に逆比例する方向は磁極面に直交する方向である。磁極
方向と直交する方向では、磁極間の略1/2の位置で磁
界はゼロとなるが、その前後は弱磁界ながら移動距離に
略比例した磁束密度の変化が得られる。
【0015】磁石体の磁極方向と略直交する方向に最大
感度方向を向けて配置した磁気抵抗素子は、磁石体の磁
極間の略1/2の位置で磁石体の磁極方向と直交する方
向の磁界がゼロとなるため、このときには、磁界による
出力電圧は発生しない。
【0016】従って、この点を磁石体の全ストロークの
1/2に設定すれば、軸の変位量に対応した磁石体の出
力電圧が得られ、軸の変位量を常に把握することができ
る。
【0017】請求項2記載の発明において、弁体の開閉
を行う際には、ハンドルを回転操作して、その回転量に
より弁体の開閉量を調節する。この場合、ハンドルの回
転操作により、軸が回転されると、弁体は変位する。
【0018】従って、ハンドルの回転操作により、弁体
の変位に伴って、ハンドルが変位し、押さえ部材が同方
向に変位する。押さえ部材の変位により、磁石体は弾性
部材の弾性付勢力により、或いは該弾性付勢力に抗して
同方向に変位することになる。
【0019】この場合、弁体の開閉量と磁石体の変位量
とは対応しており、磁石体の変位量を検出することによ
り、請求項1記載の発明と同様に弁体の開閉量を検出す
ることができる。
【0020】特に、請求項1及び2記載の発明において
は、磁気抵抗素子の中でも、バイアス磁石を内蔵したも
のでは、ヒステリシスが小さく、弱磁界領域では印加磁
界に対して直線的な出力電圧が得られることが公知であ
る。従って、バイアス磁石内蔵型のMR素子の使用によ
り、磁石体の変位に対応したリニアな出力電圧が得られ
る。
【0021】
【実施例】以下、添付された図面を参照して本発明を詳
述する。図1及び図2は、請求項1及び2記載の発明の
共通の実施例である流量制御弁の開閉量センサの構成を
示している。これらの図において、配管1に介装された
流量制御弁装置2は、弁装置2本体内に図示しない弁体
が開閉可能に設けられている。
【0022】前記弁体には、該弁体を回動動作させて開
閉する軸3が連結されている。この弁体は、軸3を略
1.5回転すると、上下方向に略2mm変位する機構と
なっており、全開から全閉までの軸3の回転による軸3
の上下変位量は2mmである。
【0023】前記弁体が装着された弁装置2本体には、
前記軸3をその反弁体側端部を突出させた状態で回動自
由に支持する軸支持部が連設されている。この軸支持部
は、管部4と該管部4外周面にねじ嵌合されたナット5
から構成される。
【0024】前記軸3のナット5からの突出端部には、
該軸3を回動させて弁体を開閉するハンドル6が連結さ
れる。この場合、ハンドル6は、底面が開放された円筒
状に形成され、端壁中央部には内方に突出するボス部6
Aが一体形成される。
【0025】前記ボス部6Aの中心孔6aは角形に形成
され、該中心孔6aは軸3の端部に設けられた角形部3
aに嵌合される。又、ハンドル6から突出する軸3の端
部外周面にはナット7がねじ嵌合され、これにより、ハ
ンドル6が軸3の端部に固定取付される。
【0026】ここで、前記ナット5から突出する軸3の
端部のハンドル6とナット5との間の部分には、ハウジ
ング8が嵌挿される。このハウジング8は、内筒部8A
と該内筒部8A外周面と所定の環状空間を隔てて位置す
る外筒部8Bとから構成され、内筒部8Aと外筒部8B
は端壁部8Cにより連接されている。
【0027】かかるハウジング8の内筒部8Aは下側の
小径部8aと上側の大径部8bと該小径部8aと大径部
8bの境部内周面から軸直角な面方向に環状に張り出す
フランジ部8cとから構成される。
【0028】そして、ハウジング8の内筒部8Aの小径
部8a内周面は前記ナット5外周面に嵌合固定され、フ
ランジ部8cは波ワッシャ9を介してナット5上面に係
止される。この波ワッシャ9は、ハウジング8とナット
5のガタ付防止用である。この場合、内筒部8Aのフラ
ンジ部8c内周と軸3外周との間並びに大径部8b内周
と前記ハンドル6のボス部6A外周との間には、夫々環
状の空間部A,Bが形成される。又、外筒部8B外周面
は前記ハンドル6内周面に隙間を介して重合される。
【0029】前記軸3のナット5からの突出端部のハン
ドル6とハウジング8の内筒部8Aの大径部8bとの間
には、ハンドル6の変位により軸方向に押圧されて変位
する押さえ部材10が軸方向にスライド自由に嵌挿され
る。この場合、押さえ部材10は、中心孔10aが形成
された有底筒状部10Aと、該筒状部10Aの上端外周
から軸直角な方向に延びるフランジ部10Bとから構成
され、その中心孔10aは軸3外周に、筒状部10Aの
外周部はハンドル6のボス部6Aに、フランジ部10B
はハウジング8の大径部8bに、夫々スライド自由に嵌
挿される。
【0030】尚、押さえ部材10のフランジ部10B外
周面の複数箇所には凹溝11が形成され、この凹溝11
にはハウジング8の内筒部8A内周面の複数箇所に突出
形成された回り止めの凸部12が係合され、押さえ部材
10の回転を抑止するようになっている。又、前記空間
部Bには、押さえ部材10の筒状部10A底面とナット
5上端面とに係止される圧縮ばね13が介装され、押さ
え部材10を、ワッシャ14を介して常時は上方向に弾
性付勢している。
【0031】このワッシャ14は、ハンドル6の回転に
伴う上下動を、押さえ部材10に伝達する際の摩耗防止
用のものである。
【0032】前記ハウジング8に設けられた収納部17
に軸方向にスライド自由にかつ軸方向に磁極を有するよ
うに収納されると共に前記押さえ部材10により軸方向
に押圧されてスライドする磁石体15が設けられてい
る。
【0033】即ち、前記収納部17は、ハウジング8の
内筒部8Aの内周面側の一部に上端が開放された円筒状
に形成され、収納部17内底部には、前記磁石体15を
常時は前記押圧スライド方向と反対方向に弾性付勢する
弾性部材としての圧縮ばね16が介装されている。
【0034】従って、前記磁石体15は、圧縮ばね16
によって収納部17の上端開放面に臨む押さえ部材10
のフランジ部10Bに圧接され、押さえ部材10の下動
により、圧縮ばね16の弾性付勢力に抗して、下方向に
スライド動作される。
【0035】一方、前記磁石体15の磁極の方向と略直
交する位置で該磁石体15と所定距離(例えば、0.5
mm〜10mm)離れた位置に配設され、前記ハウジン
グ8に設けられた取付部に取り付けられたバイアス磁石
内蔵型の強磁性薄膜よりなる磁気抵抗素子(以下、MR
素子と言う)18が設けられている。
【0036】ここで、前記取付部は、ハウジング8の内
筒部8Aの外周面の磁石体収納部17を間に挟んだ両側
位置から対応する外筒部8B内周面位置に延びて連接さ
れる鉛直な一対の板部19から構成され、両板部19に
は、前記MR素子18が電気的に接続され、該MR素子
18からの信号を処理する回路基板20が取り付けられ
ている。
【0037】この回路基板20には、該回路基板20へ
の電源供給並びに処理信号を遠隔地の集中制御室に設け
た検出回路に伝送するためのコード21が電気的に接続
されている。そして、前記MR素子18は、その最大感
度方向が前記磁石体15の磁極方向と直交する方向で、
かつそのバイアス磁界の方向が磁石体15の磁極の方向
と略一致するように配設される。
【0038】次に、かかる構成の流量制御弁の開閉量セ
ンサの作用について説明する。流量制御弁より流量制御
を行う際には、ハンドル6を回転操作して、その回転量
により弁体の開閉量を調節する。この場合、ハンドル6
の回転操作により、軸3が回転されると、前述したよう
に弁体は上下方向に変位する。
【0039】従って、ハンドル6の回転操作により、弁
体の上下方向変位に伴って、ハンドル6が上下方向に変
位し、そのボス部6Aにより押さえ部材10が圧縮ばね
13の弾性付勢力により、或いは該弾性付勢力に抗して
同方向に変位する。押さえ部材10の変位により、磁石
体15は圧縮ばね16の弾性付勢力により、或いは該弾
性付勢力に抗して同方向に変位することになる。
【0040】この場合、弁体の開閉量と磁石体15の変
位量とは対応しており、磁石体15の変位量を検出する
ことにより、弁体の開閉量を検出することができる。
【0041】この弁体の開閉量検出機能を詳述する。磁
石体15の近傍の磁束密度変化は、磁石体15からの方
向によって異なり、一般的な距離の2乗に逆比例する方
向は磁極面に直交する方向である。磁極方向と直交する
方向では、磁極間の略1/2の位置で磁界はゼロとなる
が、その前後は弱磁界ながら移動距離に略比例した磁束
密度の変化が得られる。
【0042】上述の弁体の開閉量検出センサにおいて、
磁石体15の磁極方向と略直交する方向に最大感度方向
を向けて配置したMR素子18は、磁石体15の磁極間
の略1/2の位置で磁石体15の磁極方向と直交する方
向の磁界がゼロとなるため、このときには、磁界による
出力電圧は発生しない。
【0043】従って、この点を磁石体15の全ストロー
クの1/2に設定すれば、弁体の開閉量に対応したMR
素子18の出力電圧が得られ、回路基板20にて信号処
理を行い、集中制御室に信号を伝送することにより、遠
隔地にて弁体の開閉量を常に把握することができる。
【0044】かかる構成の弁体の開閉量センサによる
と、弁装置の据付現場でなくとも開閉量を確認できるた
め、非常に便利であり、使用性に優れる。又、有接点構
造でないため、屋外で使用される弁装置であっても、耐
環境的な不安がなく、単一のセンサで、「全開」、「全
閉」の中間の点の状態を検知できるため、設備的にもコ
スト的にも有利である。
【0045】又、かかる構成の弁体の開閉量センサによ
ると、バイアス磁石内蔵型のMR素子18を使用した結
果、次のような利点がある。即ち、図3に示すように、
磁石体aにガウスメータのプローブbを相対向させ、磁
石体aをプローブbに対して変位させた場合の磁束密度
をガウスメータにて測定すると、磁石体aが変位すると
き、磁石体aの磁極方向と略直交する方向で、磁石体a
の変位に対して両磁極面間にある点の磁束密度Bは、磁
石体aからプローブbまでの距離dと磁石体の変位lに
応じて、図4のように変化する。
【0046】一方、上記弁体の開閉量センサに使用し
た、MR素子の中でも、バイアス磁石を内蔵したもので
は、ヒステリシスが小さく、弱磁界領域では印加磁界に
対して直線的な出力電圧が得られることが公知である。
従って、図3の磁束密度測定に使用したガウスメータの
プローブbの代わりにバイアス磁石内蔵型のMR素子を
使用すれば、磁石体の変位に対応したリニアな出力電圧
が得られる。
【0047】即ち、図5に示すように、磁石体15にM
R素子18を相対向させ、磁石体15をMR素子18に
対して変位させた場合の出力電圧を測定すると、出力電
圧(中心電圧)は、磁石体15からMR素子18までの
距離dと磁石体15の変位lに応じて、図6のように変
化する。
【0048】従って、図1及び2の弁体の開閉量センサ
において、磁石体15とMR素子18とを、図5の実験
装置と同じような位置関係に配置しておけば、弁体の開
閉量に対応した軸3の変位に伴う磁石体15の変位に対
応するリニアな出力電圧が得られ、この出力電圧から軸
3の変位、ひいては弁体の開閉量が正確に検出できる。
また、上記弁体の開閉量センサは、軸操作用ハンドルの
回転角度情報を、基準点からの加算方式(インクリメン
タル)ではなく、常にその時点の角度情報に対応する電
圧信号として検出するアブソリュート検知センサである
ため、外来雑音に強く、また、停電に際しても復帰後直
ちに角度情報に対応した電圧信号が得られる。
【0049】尚、上述した弁体の開閉量センサにおい
て、磁石体15は温度係数が小さい希土類系磁石が望ま
しい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、軸の回動動作により該軸の軸方向に変位す
る変位部材の変位に従って変位する磁石体の磁極の方向
と略直交する位置に該磁石体と所定距離離れて設けられ
るバイアス磁石内蔵型の強磁性薄膜よりなる磁気抵抗素
子を設け、この磁気抵抗素子から出力される信号を処理
して軸の変位を検出する構成とし、磁気抵抗素子を、そ
の最大感度方向が磁石体の磁極方向と直交する方向で、
かつ磁気抵抗素子のバイアス磁界の方向が磁石体の磁極
の方向と略一致するように配設するようにしたから、使
用性の向上、耐環境性の向上を図れると共に、設備的、
コスト的な改善を図れ、特に、バイアス磁石内蔵型の強
磁性薄膜よりなる磁気抵抗素子使用した結果、磁石体の
変位に対応したリニアな出力電圧が得られ、この出力電
圧から軸の変位が正確に検出できる。
【0051】請求項2記載の発明によれば、弁装置の弁
体を回動動作させて開閉する軸の回動動作により該軸の
軸方向に変位する軸操作用ハンドル及び押さえ部材の変
位に従って変位する磁石体の磁極の方向と略直交する位
置に該磁石体と所定距離離れて設けられるバイアス磁石
内蔵型の強磁性薄膜よりなる磁気抵抗素子を設け、この
磁気抵抗素子から出力される信号を処理して軸の変位を
検出し、これから弁体の開閉量を検出する構成とし、磁
気抵抗素子を、その最大感度方向が磁石体の磁極方向と
直交する方向で、かつ磁気抵抗素子のバイアス磁界の方
向が磁石体の磁極の方向と略一致するように配設するよ
うにしたから、遠隔地にて弁体の開閉量を常に把握する
ことができ、使用性の向上、耐環境性の向上を図れると
共に、設備的、コスト的な改善を図れ、特に、バイアス
磁石内蔵型の強磁性薄膜よりなる磁気抵抗素子使用した
結果、磁石体の変位に対応したリニアな出力電圧が得ら
れ、この出力電圧から軸の変位、ひいては弁体の開閉量
が正確に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1及び2記載の発明の共通の実施例の
流量制御弁装置の弁体開閉量センサの縦断面図
【図2】 同上実施例の平面図
【図3】 ガウスメータのプローブによる磁束密度測定
装置の概略図
【図4】 同上の測定装置による磁束密度の変化を示す
特性図
【図5】 MR素子による磁束密度測定装置の概略図
【図6】 同上の測定装置による出力電圧の変化を示す
特性図
【符号の説明】 2 流量制御弁装置 3 軸 4 管部 5 ナット 6 ハンドル 8 ハウジング 10 押さえ部材 15 磁石体 17 収納部 18 MR素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸の回動動作により該軸の軸方向に変位
    する変位部材と、 前記軸方向に磁極を有し、変位部材の変位に従って変位
    する磁石体と、 前記磁石体の磁極の方向と略直交する位置に該磁石体と
    所定距離離れて設けられるバイアス磁石内蔵型の強磁性
    薄膜よりなる磁気抵抗素子と、 前記磁気抵抗素子から出力される信号を処理して軸の変
    位を検出する検出回路と、を含んで構成され、 前記磁気抵抗素子を、その最大感度方向が前記磁石体の
    磁極方向と直交する方向で、かつ磁気抵抗素子のバイア
    ス磁界の方向が磁石体の磁極の方向と略一致するように
    配設したことを特徴とする軸変位センサ。
  2. 【請求項2】 弁装置の弁体を回動動作させて開閉する
    軸と、 前記弁体が収納される弁装置本体に連設され、前記軸を
    その反弁体側端部を突出させた状態で回動自由に支持す
    る軸支持部と、 前記軸の軸支持部からの突出端部に連結され、該軸を回
    動させて弁体を開閉するハンドルであって、回動動作に
    より該軸の軸方向に変位するハンドルと、 前記軸の軸支持部からの突出端部の前記ハンドルと軸支
    持部との間に嵌挿されて、前記軸支持部に固定取付され
    るハウジングと、 前記軸の軸支持部からの突出端部の前記ハンドルとハウ
    ジングとの間に軸方向にスライド自由に嵌挿され、前記
    ハンドルの変位により軸方向に押圧されて変位する押さ
    え部材と、 前記ハウジングに設けられた収納部に軸方向にスライド
    自由にかつ軸方向に磁極を有するように収納されると共
    に前記押さえ部材により軸方向に押圧されてスライドす
    る磁石体と、 前記磁石体を常時は前記押圧スライド方向と反対方向に
    弾性付勢する弾性部材と、 前記磁石体の磁極の方向と略直交する位置で該磁石体と
    所定距離離れた位置に配設され、前記ハウジングに設け
    られた取付部に取り付けられるバイアス磁石内蔵型の強
    磁性薄膜よりなる磁気抵抗素子と、 前記磁気抵抗素子から出力される信号を処理して軸の変
    位から弁体の開閉量を検出する検出回路と、を含んで構
    成され、 前記磁気抵抗素子を、その最大感度方向が前記磁石体の
    磁極方向と直交する方向で、かつ磁気抵抗素子のバイア
    ス磁界の方向が磁石体の磁極の方向と略一致するように
    配設したことを特徴とする弁装置の弁体開閉量センサ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2001075344A1 (de) * 2000-04-04 2001-10-11 Siemens Aktiengesellschaft Stellungsregler, insbesondere für ein durch einen antrieb betätigbares ventil

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WO2001075344A1 (de) * 2000-04-04 2001-10-11 Siemens Aktiengesellschaft Stellungsregler, insbesondere für ein durch einen antrieb betätigbares ventil
US6695282B2 (en) 2000-04-04 2004-02-24 Siemens Aktiengesellschaft Positioner for a valve that can be actuated by a drive

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