JPH08280648A - 磁気共鳴イメージング装置 - Google Patents

磁気共鳴イメージング装置

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Publication number
JPH08280648A
JPH08280648A JP7085557A JP8555795A JPH08280648A JP H08280648 A JPH08280648 A JP H08280648A JP 7085557 A JP7085557 A JP 7085557A JP 8555795 A JP8555795 A JP 8555795A JP H08280648 A JPH08280648 A JP H08280648A
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JP
Japan
Prior art keywords
coil
magnetic field
gradient magnetic
imaging apparatus
resonance imaging
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Application number
JP7085557A
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English (en)
Inventor
Hitoshi Yamagata
仁 山形
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軸方向及び径方向のサイズの大形化を抑制しな
がら3チャンネルの傾斜磁場を形成できる頭部用など小
形の傾斜磁場コイルを備えた磁気共鳴イメージング装置
を提供する。 【構成】磁石で発生させる静磁場内に置かれ且つ被検体
Pの局所的部位のみを挿入する小形の傾斜磁場コイル1
1を備えた磁気共鳴イメージング装置である。コイル1
1にxコイル11x…11x,yコイル11y…11y
及びzコイル11z,11zの3チャンネルの傾斜磁場
発生用コイルを備え、少なくともxコイル11x…11
x及びyコイル11y…11yを平板導線CPを多重巻
きして形成するとともに、静磁場の磁界方向Zにおける
両端部を、平板導線CPの横断面の長手方向が磁界方向
Zに直交する向きに配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、頭部などの局部的な部
位に好適な小形の傾斜磁場コイルを備えた磁気共鳴イメ
ージング(MRI)装置に関する。
【0002】
【従来の技術】MRI装置では、一般に、任意の撮像断
面を決めたり、被検体からのMR信号に位置情報を印加
する目的で、主静磁場に線形の傾斜を持たせる。この線
形の傾斜磁場を発生させるコイルが傾斜磁場コイルであ
り、主静磁場発生用の磁石(例えば超電導磁石)のボア
内に設置されている。
【0003】この傾斜磁場コイルは通常、全身用のコイ
ルとして予め設置されているが、装置によっては、この
全身用傾斜磁場コイルが形成するボア内にさらに専用コ
イルとして頭部用傾斜磁場コイルを挿入する構造のもの
がある。この専用コイルを使うときは、全身用傾斜磁場
コイルは非駆動状態に置かれる。この頭部用傾斜磁場コ
イルはその全体が被検体の頭部のみをすっぽり覆う略円
筒状に形成され、主静磁場の中心部の局所的な空間に傾
斜磁場を形成するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た頭部用傾斜磁場コイルは頭部(顔)に沿ってこれを覆
うもので、x,y,z方向の3チャンネルの傾斜磁場を
形成しようとすると、x,y,zコイルの各々において
平板導線を磁石の軸方向(z方向)に順次並べて多数回
巻きせざるを得ないので、筒状の頭部用傾斜磁場コイル
全体の軸方向長さが長くなる。このように軸方向に大形
化すると、コイルに頭部を挿入した場合、コイル端部に
被検体の肩が当ってコイル内の磁場中心に、頭部のウィ
ルス環(Willis Circle )などの撮影領域を位置合せす
ることができなくなり、適切な撮影ができないという問
題がある。
【0005】この頭部用傾斜磁場コイルの軸方向長さを
短かくしようとすると、従来の場合、巻装するx,y,
zコイル(チャンネル)の何れかを減らして、3チャン
ネルの傾斜磁場の形成を諦めざるを得ないが、そのよう
にすると、MRアンギオグラフィなどの撮影において重
要なエコー時間の短縮に限界がある。
【0006】x,y,zコイルの各々の平板導線を磁石
の径方向に積層して巻くことも想定されるが、今度は頭
部用傾斜磁場コイルの径方向のサイズが物理的限界を超
えてしまうこともあり、また実際問題として、例えば厚
さ2mm,幅5mm程度の平板導線を10〜15ターンも重
ねて巻くことは困難であり、どうしても上述したように
磁石の軸方向に並べて(一重)巻く必要があった。
【0007】本発明はこのような従来の状況に鑑みてな
されたもので、軸方向及び径方向のサイズの大形化を抑
制しながら3チャンネルの傾斜磁場を形成できる頭部用
など小形の傾斜磁場コイルを備えた磁気共鳴イメージン
グ装置を提供することを、その目的とする。
【0008】また、本発明は、上述した目的を達成でき
る頭部用傾斜磁場コイルを有し且つこのコイルへの位置
合せを簡単に行うことができる磁気共鳴イメージング装
置を提供することを、別の目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的の1つを達成す
るため、磁石で発生させる静磁場内に置かれ且つ被検体
の局所的部位のみを挿入する小形の傾斜磁場コイルを備
えた磁気共鳴イメージング装置において、前記コイルに
xコイル,yコイル及びzコイルの3チャンネルの傾斜
磁場発生用コイルを備え、少なくとも前記xコイル及び
yコイルを平板導線を多重巻きして形成するとともに、
その少なくともxコイル及びyコイルの前記静磁場の磁
界方向における両端部を、前記平板導線の横断面の長手
方向が前記磁界方向に直交する向きに配置した。
【0010】また、もう一方の別の目的を達成するた
め、静磁場を発生させる磁石と、前記静磁場内に置かれ
且つ被検体の局所的部位のみを挿入する略円筒状で小形
の傾斜磁場コイルと、この傾斜磁場コイルの円筒状空間
に置かれる高周波コイルとを有するガントリと、前記被
検体を載せる天板と、この天板を上下動可能に支持する
寝台本体とを有する寝台とを備えた磁気共鳴イメージン
グ装置において、前記天板を、前記寝台本体に対して前
記静磁場の磁界方向にスライド可能な下側天板と、この
下側天板に対して前記磁界方向にスライド可能な上側天
板との2重天板構造で形成し、前記上側天板の前記ガン
トリ側の端部上に前記局所的部位を載せるレスト体およ
び前記局所的部位の診断位置と傾斜磁場中心との位置合
せ用の位置決め体を設置するとともに、前記上側及び下
側天板の上下動及びスライドを制御する制御手段を設け
た。
【0011】例えば、前記傾斜磁場コイルにxコイル,
yコイル及びzコイルの3チャンネルの傾斜磁場発生用
コイルを備え、少なくとも前記xコイル及びyコイルを
平板導線を多重巻きして形成するとともに、その少なく
ともxコイル及びyコイルの前記静磁場の磁界方向にお
ける両端部を、前記平板導線の横断面の長手方向が前記
磁界方向に直交する向きに配置した。
【0012】
【作用】本発明の一態様によれば、被検体の局所的部位
のみを挿入する小形の傾斜磁場コイルにxコイル,yコ
イル及びzコイルの3チャンネルの傾斜磁場発生用コイ
ルが備えられる。少なくともxコイル及びyコイルは平
板導線を多重巻きして形成するとともに、その少なくと
もxコイル及びyコイルの静磁場の磁界方向における両
端部が、平板導線の横断面の長手方向が磁界方向に直交
する向きに配置される。
【0013】また別の態様によれば、天板は、寝台本体
に対して静磁場の磁界方向にスライド可能な下側天板
と、この下側天板に対して磁界方向にスライド可能な上
側天板との2重天板構造で形成される。上側天板のガン
トリ側の端部上に頭などの局所的部位を載せるレスト体
および局所的部位の診断位置と傾斜磁場中心との位置合
せ用の位置決め体が設置される。上側及び下側天板の上
下動及びスライドを制御する制御手段がさらに設けられ
る。このとき傾斜磁場コイルにxコイル,yコイル及び
zコイルの3チャンネルの傾斜磁場発生用コイルが備え
られ、少なくともxコイル及びyコイルが平板導線を多
重巻きして形成されるとともに、その少なくともxコイ
ル及びyコイルの静磁場の磁界方向における両端部が、
平板導線の横断面の長手方向が磁界方向に直交する向き
に配置される。
【0014】
【実施例】以下、本発明の一実施例に係る磁気共鳴イメ
ージング装置を図1〜図5に基づき説明する。
【0015】この実施例に係る磁気共鳴イメージング装
置の概略構成を図1に示す。この磁気共鳴イメージング
装置は、ガントリG及び寝台Bのほか、静磁場発生用の
磁石部と、静磁場に線形の傾斜磁場を付加するための全
身用傾斜磁場部と、選択励起用及びMR信号受信用のR
F信号送受信部と、静磁場に線形の傾斜磁場を付加する
頭部用コイル部と、システムコントロール及び画像再構
成を担う制御・演算部とを備えている。
【0016】磁石部は、ガントリG内に設けられた例え
ば超電導方式の磁石1と、この磁石1に電流を供給する
静磁場電源2とを備え、被検体Pが挿入される円筒状の
診断空間のZ軸方向に主静磁場H0 を発生させる。
【0017】全身用傾斜磁場部は、磁石1の診断用空間
内に設置されたX,Y,Z軸方向の3組の全身用傾斜磁
場コイル3と、この傾斜磁場コイル3に電流を供給する
傾斜磁場電源4と、この電源4を制御するシーケンサ5
内の傾斜磁場シーケンサ5aとを備える。このシーケン
サ5aはコンピュータを備え、装置全体のコントローラ
6(コンピュータを搭載)からFE法、高速SE法など
に係る収集シーケンスを指令する信号を受ける。これに
より、傾斜磁場シーケンサ5aは、指令されたシーケン
スに従ってX,Y,Z軸方向の各傾斜磁場の印加及びそ
の強度を制御し、それらの傾斜磁場が静磁場H0 に重畳
可能になっている。
【0018】RF信号送受信部は、磁石1内の撮影空間
に配設される全身用の高周波コイル7と、このコイル7
に接続された送信機8T及び受信機8Rと、この送信機
8T及び受信機8Rの動作タイミングを制御するRFシ
ーケンサ5b(コンピュータを搭載)とを備える。この
送信機8T及び受信機8Rは、RFシーケンサ5bの制
御の下、核磁気共鳴(NMR)を励起させるためのラー
モア周波数のRF電流パルスなどを高周波コイル7に供
給する一方、高周波コイル7が受信したMR信号(高周
波信号)を受信し、各種の信号処理を施して、対応する
デジタル信号を形成するようになっている。
【0019】また、頭部用コイル部は、ボア(診断用空
間)に配置されるもので、同軸状に設けられた頭部用傾
斜磁場コイル11及びRFコイルとしてのQDヘッドコ
イル12を備えている。
【0020】頭部用傾斜磁場コイル11は、その全体が
図2,図3に示す如く円筒状に形成されており、3組の
x,y,zコイル11x…11x,11y…11y,1
1z,11zが互いに絶縁状態でボビンB(図5参照)
に巻装されている。x,y,zコイル11x〜11zの
各々の位置関係及び巻装置状態は図4及び図5に示す。
【0021】この内、xコイル11x…11xの各々は
平板導線CPを複数回巻装させたサドル状に形成すると
ともに、X方向にて互いに対向させたコイル対11x,
11xをz方向に2対配置させた構造としている。この
とき、xコイル11x…11xの各々は、図5内の丸円
(a)(同図中のa′−a′断面及びa″−a″断面を
示す)に拡大して表す如く、平板導線CPの横断面の長
手方向WD が頭部用傾斜磁場コイル11全体の軸方向
(すなわち、Z軸方向)に対して直交し、常にコイル1
1全体の径方向Rを向くように多層に巻装されている。
【0022】また、yコイル11y…11yの各々も平
板導線CPを複数回巻装させたサドル状に形成するとと
もに、互いに対向させたコイル対11y,11yをZ方
向に2対置いた構造としている。このyコイル11y…
11tの各々も、図5内の丸円(b)(同図中の小円
b′の断面及びb″−b″断面を示す)に拡大して表す
如く、平板導線CPの横断面の長手方向WD がZ軸方向
に直交して、常にコイル11全体の径方向Rを向くよう
に多層状に巻装されている。
【0023】平板導線CPとしては、従来と同様に厚さ
2〜3mm程度(横断面の短手方向の長さ)、幅5mm程度
(横断面の上記長手方向の長さ)のものが電流容量など
を考慮して例えば15ターン程度巻装されてxコイル1
1x及びyコイル11yに仕上げられている。
【0024】一方、zコイル11z,11zの各々は平
板導線CPをやはり複数回巻装させたループ状に形成す
るとともに、Z方向に互いに対向配置してある。このz
コイル11z,11zの各々は図5内の説明楕円図
(c)(同図中の小楕円c′の断面を示す)に拡大して
表す如く、平板導線CPの横断面の長手方向WD がZ軸
方向に平行になるように同一径面内で複数回巻き回され
ている。zコイル11z,11zは従来と同様の巻き方
を採用している。
【0025】上記xコイル,yコイル,zコイル11x
〜11zは図2,3に示すように、そのリード線がコネ
クタ13x,13y,13zに接続されている。コネク
タ13x〜13zは各チャンネル毎に前記傾斜磁場電源
4に接続されている。傾斜磁場電源4は、傾斜磁場シー
ケンサ5aの指令に応じて前記全身用傾斜磁場コイル3
又は頭部用傾斜磁場コイル11に選択的にパルス電流を
供給でき、各コイル3又は11内に所定傾斜度の傾斜磁
場を作ることができる。
【0026】この頭部用傾斜磁場コイル11の全体は寝
台に延設された寝台レール20上に固設され、ガントリ
Gの円筒状の診断用空間の中央に挿入されるようになっ
ている。
【0027】この頭部用傾斜磁場コイル11の内周面に
は、銅薄板などのRFシールド体14が貼り付けられて
いる。また、このコイル11と前記QDヘッドコイル1
3の中央部には、その円周方向の所定範囲にわたって、
被検体Pの居住性を高めるための窓11Aa,12Aが
各々設けられている。
【0028】なお、ガントリGの診断用開口部の入口上
部には、図1に示す如く、被検体Pを位置決めするため
に光ビームを照射する投光器18が設けられている。
【0029】一方、寝台Bは被検体Pを載せるための天
板21を備えている。この天板21は図2に示す如く、
非磁性材料で成る上部天板21Uと下部天板21Lとの
2重構造を有する。上部天板21Uが下部天板21Lに
対してスライド機構によりZ軸方向にスライド可能にな
っているとともに、下部天板21Lが寝台Bの本体に対
してスライド機構により同じくZ軸方向にスライド可能
になっている。
【0030】上部天板21UのガントリG側先端には、
非磁性材料で成り、QDヘッドコイル12に挿入可能な
サイズのヘッドレスト22が延設されている。このヘッ
ドレスト22の先端部上面には被検体Pの頭部HDが左
右になるべく揺れないように、後頭部の丸みにほぼ合せ
た湾曲凹面を有する枕部材23を設けてある。
【0031】さらに、ヘッドレスト22の裏側から、図
2,図3に示すように、頭部HDを包むように透明のF
RP製の位置合せ用半円筒24を設けてある。この半円
筒24は傾斜磁場中心との位置合せを行うことに使うも
ので、円筒状であってもよい。
【0032】寝台Bには、天板21を制御信号に基づい
て上下動させる上下動機構部(油圧シリンダなど)25
と、上部天板21U及び下部天板21Lを制御信号に基
づいて独立にスライドさせるスライド機構部(モータ,
ギヤなど)26とを備えており、寝台制御器27からの
制御信号を各々受けるようになっている。
【0033】さらに、制御・演算部は、上述したコント
ローラ6のほか、受信機8Rで形成されたMR信号のデ
ジタルデータを入力し、画像データを演算する演算ユニ
ット30と、演算した画像データを保管する記憶ユニッ
ト31と、画像を表示する表示器32と、入力器33と
を備えている。演算ユニット30は、具体的には、メモ
リ空間である2次元フーリエ空間への実測データの配
置、画像再構成のためのフーリエ変換などの処理を行
う。コントローラ6は傾斜磁場シーケンサ5a及びRF
シーケンサ5bの同期をとりながら、両者の動作内容及
び動作タイミングを制御するとともに、寝台制御器27
に駆動指令を送る。
【0034】次に本実施例の作用効果を説明する。
【0035】いま、頭部用傾斜磁場コイル11を使って
被検体Pの頭部HDを撮影するとする。まず、被検体P
を、その頭部HDの撮影部位(例えばウィルス環)が位
置合せ半円筒24の基準位置(例えば、予めマーキング
してある半円筒24の軸方向中心位置)に一致するよう
に天板21に載せる。このとき、天板21のZ軸方向の
位置は、天板21の高さを上昇させたときに、位置合せ
半円筒24がガントリGに衝突しない所定の初期位置に
ある。
【0036】この状態から、傾斜磁場中心に撮影部位の
中心位置が一致するように、寝台制御器27によって上
下動機構部25を介して天板21が所望高さだけ上げら
れ、次いで、スライド機構部26を使って、下部天板2
1L(すなわち、上部天板21Uと共に)がガントリG
の開口部に向って水平にスライドされる。このスライド
は例えば入力器33を使って手動で指令され、位置合せ
半円筒24の基準位置が投光器18の光ビーム位置に一
致するまで行われる。
【0037】投光器18からの光ビーム位置と頭部用傾
斜磁場コイルの傾斜磁場中心との間のガントリG内のZ
軸方向の距離L(図1参照)は既知であるので、上述の
如く光ビーム位置での位置合せの後、検査者が例えば入
力器33から最終段のスライド指令を行うと、スライド
機構部26によって今度は天板21の上部天板21Uの
みが診断用開口部に被検体Pと共に自動的に挿入され
る。この挿入距離は上記既知の値Lに設定されるので、
かかるスライドが停止したときは頭部HDの所望の撮影
部位の中心が傾斜磁場の中心にきっちりと合致すること
になり、FOV(Field Of View )にも撮影部位が的確
に入ることになる。なお、既知距離L分の最終スライド
は手動で制御することもできる。
【0038】このような位置決めを経て、次いでコント
ローラ6からスキャン指令がシーケンサ5に送られ、所
望シーケンスのスキャンが頭部HDに対して実行され
る。
【0039】本実施例の頭部用傾斜磁場11では、前述
したようにxコイル及びyコイルが、その横断面の長手
方向がZ軸に直交するように巻装しているので、Z軸方
向のコイル全体のサイズを従来に比べて著しく抑制でき
る。同時に、zコイルは従来と同様に横断面の長手方向
がZ軸と平行になるように順次並べて巻装しているの
で、Z軸方向に直交する径方向の距離も限界値以内の適
度な値に抑えることができる。これによって頭部用傾斜
磁場コイル11は、Z軸方向及び径方向共に中庸なサイ
ズになるとともに、x,y,zの3チャンネルの傾斜磁
場を確保でき、MRアンギオグラフィをエコー時間を短
縮するなどして好適に実施できる。
【0040】また、位置合せの際、ヘッドレスト23に
頭部HDが載せられるし、頭部HDがQDヘッドコイル
12などにぶつかることもないので、頭部保護になり、
患者に安心感を与えることができる。患者を診断用開口
部内にスライドさせていくときには、2重になっている
下部天板12Lがスライドして頭部HDを開口部の入口
まで案内し、その後のスライドは今度は上部天板21U
に任せるので、下部天板21LがガントリGに触れて位
置決めを狂わせてしまうことなこともない。検査者は投
光器18からの光ビームと位置合せ用半円筒24上の基
準位置を合せるのみで済むから、QDヘッドコイル12
が予め頭部用傾斜磁場コイル11内に固設されている場
合でも、操作の手間を軽減して簡単に且つ正確に、撮影
部位の中心位置をFOVの中心位置に合せることができ
る。
【0041】この2段構えのスライド調整に際し、前述
したように頭部用傾斜磁場コイル11のZ軸方向長さが
抑えられているので、このコイル端部に患者Pの肩が当
らない状態で、撮影部位を傾斜磁場中心に容易に合せる
ことができる。これにより、肩が当ることによってガン
トリG内のジオメトリを狂わすことがなく、また高画質
のMRスキャン画像を得ることができる。
【0042】なお、前記実施例では小形傾斜磁場コイル
として頭部用のものを説明したが、当然に膝や腕など他
の局所的部位用の傾斜磁場コイルであってもよい。
【0043】また、前記実施例における頭部用傾斜磁場
コイルのxコイル,yコイルは共にそのサドル形状の全
周に亘って、その平板導板の横断面の長手方向がZ軸方
向に直交するように配設するとしたが、途中位置で90
°捻って配設するなどして、上記直交部分を傾斜磁場コ
イル全体の内のZ軸方向両端部分の返り線部分のみに限
定することもできる。
【0044】また、前記実施例における頭部用傾斜磁場
コイルのxコイル,yコイルはサドル形状以外の巻きパ
ターンであってもよい。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
軸方向及び径方向のサイズの大形化を抑制しながら3チ
ャンネルの傾斜磁場を形成できる頭部用など小形の傾斜
磁場コイルを備えた磁気共鳴イメージング装置を提供で
きる。また、本発明は、そのような頭部用傾斜磁場コイ
ルを有し且つこのコイルへの位置合せを簡単に行うこと
ができる磁気共鳴イメージング装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る磁気共鳴イメージング
装置のブロック図。
【図2】同実施例の頭部用傾斜磁場コイルの概略断面図
(図3中のII−II線断面を示す図)。
【図3】図2中のIII 線の方向から見たZ軸方向側面
図。
【図4】頭部用傾斜磁場コイルのx,y,zコイルの各
々の配置を示すZ軸方向断面図。
【図5】図4中のV−V線に沿ったコイル配置を示す概
略断面図。
【符号の説明】
1 超電導磁石 2 静磁場電源 6 コントローラ 11 頭部用傾斜磁場コイル 11x xコイル 11y yコイル 11z zコイル 12 QDヘッドコイル 18 投光器 21 天板 21U 上部天板 21L 下部天板 22 ヘッドレスト 24 位置合せ用半円筒 25,26 駆動機構部 27 寝台制御器 B 寝台 G ガントリ P 被検体(患者)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁石で発生させる静磁場内に置かれ且つ
    被検体の局所的部位のみを挿入する小形の傾斜磁場コイ
    ルを備えた磁気共鳴イメージング装置において、 前記コイルにxコイル,yコイル及びzコイルの3チャ
    ンネルの傾斜磁場発生用コイルを備え、少なくとも前記
    xコイル及びyコイルを平板導線を多重巻きして形成す
    るとともに、その少なくともxコイル及びyコイルの前
    記静磁場の磁界方向における両端部を、前記平板導線の
    横断面の長手方向が前記磁界方向に直交する向きに配置
    した磁気共鳴イメージング装置。
  2. 【請求項2】 前記xコイル,yコイルの各々は、互い
    に対向する2組のコイルであり、前記両端部はそのコイ
    ルの返り線の部分である請求項1記載の磁気共鳴イメー
    ジング装置。
  3. 【請求項3】 静磁場を発生させる磁石と、前記静磁場
    内に置かれ且つ被検体の局所的部位のみを挿入する略円
    筒状で小形の傾斜磁場コイルと、この傾斜磁場コイルの
    円筒状空間に置かれる高周波コイルとを有するガントリ
    と、前記被検体を載せる天板と、この天板を上下動可能
    に支持する寝台本体とを有する寝台とを備えた磁気共鳴
    イメージング装置において、 前記天板を、前記寝台本体に対して前記静磁場の磁界方
    向にスライド可能な下側天板と、この下側天板に対して
    前記磁界方向にスライド可能な上側天板との2重天板構
    造で形成し、前記上側天板の前記ガントリ側の端部上に
    前記局所的部位を載せるレスト体および前記局所的部位
    の診断位置と傾斜磁場中心との位置合せ用の位置決め体
    を設置するとともに、 前記上側及び下側天板の上下動及びスライドを制御する
    制御手段を設けた磁気共鳴イメージング装置。
  4. 【請求項4】 前記傾斜磁場コイルにxコイル,yコイ
    ル及びzコイルの3チャンネルの傾斜磁場発生用コイル
    を備え、少なくとも前記xコイル及びyコイルを平板導
    線を多重巻きして形成するとともに、その少なくともx
    コイル及びyコイルの前記静磁場の磁界方向における両
    端部を、前記平板導線の横断面の長手方向が前記磁界方
    向に直交する向きに配置した請求項3記載の磁気共鳴イ
    メージング装置。
  5. 【請求項5】 前記位置決め体は、前記レスト体を包み
    込んで当該レスト体に固設され且つ前記高周波コイルが
    形成する診断空間に挿入可能な径を有する透明な湾曲状
    又は円筒状部材で形成した請求項3または4記載の磁気
    共鳴イメージング装置。
  6. 【請求項6】 前記制御手段は、前記ガントリに設置さ
    れ当該ガントリにアクセスしてくる前記天板に対して光
    ビームを投光する投光器と、 前記光ビームの前記位置決め体上の照射位置情報に基づ
    いて求めた前記位置合せに必要な距離データを使って前
    記上側天板を前記ガントリ内にスライドさせる上側天板
    制御手段とを含む請求項5記載の磁気共鳴イメージング
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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