JPH08279739A - 電子回路用動作指令の制御回路 - Google Patents

電子回路用動作指令の制御回路

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JPH08279739A
JPH08279739A JP8095895A JP8095895A JPH08279739A JP H08279739 A JPH08279739 A JP H08279739A JP 8095895 A JP8095895 A JP 8095895A JP 8095895 A JP8095895 A JP 8095895A JP H08279739 A JPH08279739 A JP H08279739A
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JP
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circuit
power supply
electronic circuit
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control
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Application number
JP8095895A
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Inventor
Hiroshi Maruyama
宏志 丸山
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Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】電源電圧Vdの不測の変動時にも電子回路20が誤
動作を起こすことがないよう電子回路20に与えるべき動
作指令Enを制御する。 【構成】電源電圧監視回路30により電子回路20に給電す
る電源電圧Vdを監視してその値が所定の設定値を越えた
とき制御信号Scを例えばハイの論理値で発生させ、この
制御信号Scを持続状態確認回路40により受けてそれが一
定の時限内にハイの論理値を持続したことが確認された
とき許可信号Sdを発生させ、この許可信号Sdに応じ指令
制御手段25としての例えばアンドゲートをイネーブルの
状態に入れて動作指令Enを電子回路20に伝達することに
より、電源電圧Vdの変動に伴いそれを受ける電源線上の
過渡的な電圧分布が不安定になり電子回路20が誤動作を
起こすことがないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は種々な電子回路を必要な
際に動作させるために与えるべき動作指令を制御するた
めの回路に関する。
【0002】
【従来の技術】種々な電子回路ないしその回路部分では
必要なときにだけ動作させたいことがあり、この場合は
動作指令をそれに与えて動作時期を指定するのが通例で
ある。さらに電源投入直後のようにこの動作指令を所定
の条件が満たされた場合にだけ電子回路に与えたい場合
があり、このために本発明が対象とする動作指令の制御
回路が用いられる。図4はその一例を示すものである。
【0003】図4はサーマルプリンタの印字ヘッド内に
組み込まれた図の上部に示す複数のサーモエレメント1
を駆動するための集積回路装置10の構成の概要を示す。
図の下部に示されたD形のフリップフロップ11で構成さ
れたシフトレジスタにサーモエレメント1に印字させる
べきデータPDがクロックパルスCPに同期して順次読み込
まれて記憶される。符号12はデータPDやクロックパルス
CP用の増幅器である。集積回路装置10内の出力回路20に
はサーモエレメント1に対応して複数個の出力トランジ
スタ21とアンドゲート22が組み込まれており、アンドゲ
ート22は一方の入力に印字データPDを記憶しているシフ
トレジスタの段出力を対応するフリップフロップ11から
受けてそれに応じて出力トランジスタ21のゲートを制御
し、出力トランジスタ21は印字データPDの内容に応じた
オンオフ動作により負荷側の電源電圧Vを受けるサーモ
エレメント1を駆動するようになっている。
【0004】しかし、印字データPDはクロックパルスCP
によりシフトレジスタ内を1段ずつ移動させるので、す
べてのフリップフロップ11に印字データPDを記憶させた
上で出力回路20を動作させる必要があり、このために動
作指令Enをアンドゲート22の他方の入力に与えてイネー
ブルすることにより動作時期を指定する。ところが、集
積回路装置10への電源投入の直後のまだ回路動作が充分
立ち上がらないときや不測の原因で電源電圧Vdが異常に
低下したときに動作指令Enを与えると誤動作,図4の例
では誤印字が発生する。
【0005】このため従来の動作指令の制御回路では、
図示のように出力回路20に付随して制御指令Seを一方の
入力に受けるアンドゲート25を設け, かつ集積回路装置
10に電源電圧監視回路30を組み込んで電源電圧Vdが正常
なときに限りハイとなる制御信号Scをアンドゲート25の
他方の入力に与える。制御信号Scがハイのときアンドゲ
ート25がイネーブルされ、動作指令Enが出力回路20のア
ンドゲート22の他方の入力に一斉に与えられてそれをイ
ネーブルさせる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、図4で
は出力回路20である電子回路に与えるべき動作指令Seを
電源電圧監視回路30による制御信号Scで制御することに
より誤動作を防止できるはずであるが、電源電圧Vdにノ
イズが侵入したりいわゆる瞬停が発生すると稀にではあ
るが誤動作を起こす問題があることが判明した。
【0007】この誤動作は集積回路装置10の集積度を高
めるほど起こりやすくなり、図4の例では出力回路20に
より駆動すべきサーモエレメント1の個数が多いほど起
こりやすくなる傾向がある。この傾向をヒントにして問
題の原因を調査したところ、電源電圧Vdを受ける集積回
路装置10内の電源線に多数個の回路部分が接続されてい
るため、電源電圧監視回路30が受ける電源電圧Vdが正常
であっても回路部分によっては正規の給電電圧を受けて
いない場合があることが判明した。
【0008】すなわち、ノイズ侵入や電源の瞬停の後は
一種の分布定数回路である電源線に沿って不均一な電圧
分布が過渡的に発生し、一部の回路部分が不充分な電圧
しか給電されない状態で誤動作を起こしやすくなる。高
集積度の集積回路装置10では電源線が細くなる傾向があ
り、多数個のサーモエレメント1等の負荷を駆動する集
積回路装置10では電源線から給電すべき回路部分数が多
くなるので、電源線に沿う電圧の不均一, 従って誤動作
が発生しやすくなる。電源線を太くすればその抵抗値は
低くなるが、電源線に沿う過渡的な電圧分布はキャパシ
タンス等の他の分布定数にも影響されるので電圧の不均
一は必ずしも改善されない。
【0009】本発明の目的は従来技術がもつこのような
問題点を解決して電源電圧の不測の変動時に際して電子
回路の誤動作をより完全に防止できる動作指令の制御回
路を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による動作指令の
第1の制御回路では、電子回路に給電する電源電圧を監
視してその値が設定値を越えたとき所定の論理値をとる
制御信号を発する電源電圧監視回路と, 制御信号を受け
それが一定の時限内に所定の論理値を持続したときに許
可信号を発する持続状態確認回路と, 許可信号に応じて
動作指令を電子回路に伝達する指令制御手段とを用いる
ことによって目的を達成する。
【0011】なお、上記構成中の持続状態確認回路には
初段に受けた制御信号をクロックに応じて順次に次段に
伝えるシフトレジスタと,その段出力を受けそれらが所
定の論理値に揃ったときゲートを開いて許可信号を発す
る論理ゲートとを用いるのがよく、さらにこの論理ゲー
トが開いたときにのみセットされてそれ以外の場合はリ
セットされるフリップフロップを設け,そのセット出力
を許可信号として取り出すことにより制御動作を確実に
することができる。
【0012】本発明による第2の制御回路では、上述と
同構成の電源電圧監視回路と,動作指令と制御信号のい
ずれかを受けその論理値の変化に応じてすぐ開いた後に
所定時限の経過後に閉じる時限スイッチ回路と,この時
限スイッチ回路を介して電源電圧監視回路から制御信号
を受けてそれが所定の論理値のときに動作指令を電子回
路に伝達する指令制御手段とを用いることにより目的を
達成する。
【0013】なお、上記構成中の時限スイッチ回路には
アナログスイッチ等の制御信号用のスイッチ手段と,動
作指令と制御信号とのいずれかを受ける遅延回路と,そ
れによる遅延信号と元の信号とを受けて両者の論理値が
一致したときにのみスイッチ手段を閉操作する論理ゲー
トを用いるのがよく、さらにスイッチ手段と指令制御手
段の入力側の間に制御信号の論理値を短時間内保持する
一時保持回路を設けることにより制御動作を一層確実に
することができる。
【0014】本発明による第3の制御回路では、同様な
電源電圧監視回路と,それから制御信号を受けてその論
理値の変化を所定の時限だけ遅延させる遅延手段と,こ
れを介し制御信号を受けてそれが所定の論理値のときに
動作指令を電子回路に伝える指令制御手段とを用いるこ
とにより、さらに本発明による第4の制御回路では、電
子回路に給電する電源電圧を受けその検出値の変化を所
定時限だけ遅延させる遅延手段と,この電源電圧の検出
値を設定値と比較して前者が後者を越えたとき所定の論
理値をとる制御信号を発する電源電圧監視回路と,この
制御信号を受けそれが所定の論理値のとき動作指令を電
子回路に伝える指令制御手段とを用いることによってそ
れぞれ目的を達成する。これらの第3〜第4の制御回路
用の遅延手段はキャパシタとするのが最も簡単である。
さらに、第1〜第4の制御回路のいずれでも指令制御手
段には適宜な論理ゲートを用いることでよい。
【0015】
【作用】本発明は従来の問題の原因が電子回路の電源へ
のノイズ侵入やその瞬停の後に前述のように集積回路装
置内の電源電圧用の電源線に沿って不均一な電圧分布が
過渡的に発生する点に存することに着目して、かかる異
常の発生後に過渡現象が充分静定したことを確認した
後,あるいは過渡現象を静定させ得る充分な時限を置い
た上で動作指令を電子回路に与えてそれを動作させるこ
とにより過渡現象に起因する電子回路の誤動作を防止す
るものである。
【0016】すなわち、前項中の構成にいうように、本
発明による第1の制御回路では電源電圧監視回路による
制御信号を受ける持続状態確認回路にそれが所定の論理
値を一定時限内持続したことを確認させた上で指令制御
手段に許可信号を与えさせることにより、第2の制御回
路では動作指令の論理値が変化したとき直ちに開いて所
定の時限の経過後に閉じる時限スイッチ回路を介し制御
信号を指令制御手段に与えることにより、第3および第
4の制御回路では遅延手段によって制御信号の論理値の
変化を所定の時限内遅らせることにより、いずれの場合
も電源線に沿う過渡的な電圧分布の変化が充分静定した
後に動作指令を電子回路に与えることによってその誤動
作をほぼ完全に防止することができる。
【0017】
【実施例】図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は本発明における動作指令に対する第1の制御回路
の構成例,図2は第2の制御回路の構成例,図3は第3
と第4の制御回路の構成例をそれぞれ示す回路図であ
り、これらの図中の図4との対応部分には同じ符号が付
けられている。なお、いずれの実施例でも動作指令を与
えるべき電子回路は例えば図4の集積回路装置10内の出
力回路20とし、図では簡略化のためこの電子回路20がブ
ロックで示されている。
【0018】図1に示す実施例では、電子回路20用の動
作指令Enに対する第1の制御回路が一点鎖線で囲んで示
された電源電圧監視回路30と, その下側に示された持続
状態確認回路40と, 電子回路20に付随して設けられた図
4と同じアンドゲートである指令制御手段25とから構成
される。なお、電源電圧監視回路30は図のように電子回
路20に対する給電用と同じ電源電圧Vdを受けてそれを監
視するが、図4の集積回路装置10内の電源線の配線中の
電源電圧Vdを受ける電源端子に極力近い個所の電圧をこ
れに監視させるのがよい。
【0019】図示の例では電源電圧監視回路30は、トラ
ンジスタ31a, 31bからなる電源側の電流ミラー回路と,
トランジスタ32a, 32bからなる接地側の電流ミラー回路
と,一対の比較用トランジスタ33, 34とを含み、電源側
電流ミラー回路の基準トランジスタ31aの直列抵抗31c
により設定した電流をその従動トランジスタ31bから一
対のトランジスタ33と34に供給し、かつそれらの負荷抵
抗を兼ねた接地側電流ミラー回路によって両者に同じ電
流を流すようになっている。
【0020】一対のトランジスタ33と34は前者のゲート
が受ける基準電圧Vrに対して後者のゲートが受ける電源
電圧Vdに比例する電圧を比較するもので、基準電圧Vrの
方は図の例では2個の抵抗接続のトランジスタ35とその
直列抵抗35aで作られ、比例電圧の方は電源電圧Vdを抵
抗36a, 36b等で分圧して作られる。これら電圧の比較結
果はトランジスタ37のオンオフの状態により検出され、
その直列抵抗37aとの接続点の電位がインバータ37aを
介して制御信号Scとして導出される。図の回路構成では
制御信号Scは電源電圧Vdが基準電圧Vrによる所定の設定
値を越えたときハイの論理値をとる。なお、分圧用抵抗
36a, 36bに対する直列抵抗36cとそれに並列接続された
トランジスタ36aは電源電圧監視回路30による電源電圧
Vdの監視特性に履歴をもたせるためのもので、トランジ
スタ36aのゲートを制御信号Scのインバータ37cによる
補信号で制御することによって制御信号Scがハイのとき
に分圧回路に直列抵抗36cを付加するようになってい
る。
【0021】持続状態確認回路40は制御信号Scを受けて
それが一定時限内に所定の論理値,例えばハイの状態を
持続したことを確認した上で許可信号Sdを発生するもの
で、このために図示の例では2個のD形のフリップフロ
ップ41a, 41bからなるシフトレジスタ41と, アンドゲー
ト42と, シフトレジスタ41用のクロックCを発生する発
振回路43とが用いられる。制御信号Scはシフトレジスタ
41の初段に与えられ、その2個の段出力がアンドゲート
42に与えられる。発振回路43は図の回路例では時定数回
路を構成する抵抗43aおよびキャパシタ43bと, 両者の
接続点の電位を増幅してクロックCとして発する2個の
インバータ43cと, クロックCを時定数回路に負帰還す
るインバータ43dとから構成される。クロックCの周期
は用途に応じて適宜設定されるが、ふつうは1〜数mSと
するのがよい。
【0022】電源投入後や電源の瞬停後に電源電圧Vdが
所定の設定値を越えたときこの持続状態確認回路40が電
源電圧監視回路30から受ける制御信号Scがハイになり、
この状態が発振回路43に発生させるクロックCの周期に
より設定した時限内だけ持続するとシフトレジスタ41の
この例では2個の段出力がいずれもハイになるので、こ
れらの段出力を受けるアンドゲート42が開いてその出力
がハイになり、これで電源電圧Vdの正常状態が所定時限
内持続したことが確認されたから、このアンドゲート42
のハイの出力をそのまま許可信号Sdとすることでよい。
【0023】しかし、図示の実施例ではこの確認動作の
さらに正確を期するためにフリップフロップ44と, シフ
トレジスタ41の2個の段出力を受けるナンドゲート44a
とを設けて、フリップフロップ44がアンドゲート42が開
いたときにのみセットされ,それ以外の場合は必ずナン
ドゲート44aによりリセットされるようにした上で、そ
のQ出力ないしセット出力を許可信号Sdとして取り出す
ようにする。この許可信号Sdを受ける指令制御手段25は
その論理値に応じ動作指令Enの電子回路20への伝達を制
御するものであり、図の例ではアンドゲートである単一
の論理ゲートをこれに用いることでよい。この実施例の
指令制御手段25としてのアンドゲートは許可信号Sdがハ
イのときだけイネーブルされ、動作指令Enを電子回路20
に対して伝達することによってそれを動作させる。
【0024】次の図2に示す本発明による第2の制御回
路は、図1と同構成の電源電圧監視回路30と, 図の例で
は動作指令Enを受ける時限スイッチ回路50と、それを介
して電源電圧監視回路30から制御信号Scを受ける指令制
御手段25とで構成され、時限スイッチ回路50が閉じた状
態で制御信号Scの論理値がこの例ではハイのとき指令制
御手段25により動作指令Enが電子回路20に伝達される。
指令制御手段25はこの図2の回路例でも単一のアンドゲ
ートとされる。
【0025】時限スイッチ手段50は動作指令Enの論理値
の変化に応じ直ちに一旦開いた後に所定の時限の経過後
に閉じる動作を行なうもので、このため図の例ではアナ
ログスイッチであるスイッチ手段51と, 動作指令Enを受
けてその論理値の変化を所定時限だけ遅らせる遅延回路
52と, これによる遅延信号と動作指令Enを受け両者の論
理値が一致したときスイッチ手段51を閉操作する図では
イクスクルーシブノアゲートである論理ゲート53を用い
る。遅延回路52は図の例では時限用の抵抗52aおよびキ
ャパシタ52bと, 両者の接続点の電位を増幅して論理ゲ
ート53に与える2個のインバータ52cとで構成される。
【0026】制御信号Scは原理上はスイッチ手段51を介
し指令制御手段25のアンドゲートに与えればよいが、そ
の入力の一つがスイッチ手段51のオフ時に浮動しないよ
うに制御信号Scの論理値を保持する保持回路54を設ける
のが望ましい。この保持回路54は図示の例ではインバー
タ54aと, それに逆並列接続されたインバータ54bと抵
抗54cの直列回路とで構成される。
【0027】この図2に示す第2の制御回路の回路例で
は、動作指令Enの論理値が変化するつどに時限スイッチ
回路50がすぐオフして遅延回路52により設定された時限
後にオンするので、動作指令Enの論理値変化に影響され
て電源電圧Vdがノイズを受けやすい時間だけ制御信号Sc
を無効化して誤動作を防止することができる。なお、容
易にわかるようにこの図2の時限スイッチ回路50に動作
指令Enのかわりに制御信号Scを与えれば、図1の持続状
態確認回路40を用いる第1の制御回路と実質上等価な動
作を行なわせることができる。
【0028】本発明による第3および第4の制御回路に
関する図3には図1とほぼ同構成の電源電圧監視回路30
が一点鎖線で囲んで示されており、それとの対応部分に
同じ符号が付されている。この電源電圧監視回路30が電
源電圧Vdの値を基準電圧Vrによる設定値と比較して前者
が後者を越えたとき制御信号Scの論理値をハイにする点
は第1の制御回路と同じであるが、本発明による第3の
制御回路ではこの比較結果を検出するトランジスタ37の
ゲートとドレインの間に遅延手段60として図の例ではキ
ャパシタを接続することにより制御信号Scの論理値の変
化を所定の時限だけ遅延させる点が異なる。この第3の
制御回路では制御信号Scを電源電圧監視回路30から指令
制御手段25としてのアンドゲートに直接与えられる。
【0029】電源電圧Vdが所定の設定値より低いときは
トランジスタ37がオフ状態で, 制御信号Scの論理値はロ
ーであるが、電源電圧Vdが設定値を越えてトランジスタ
37がオンする際に遅延手段60のキャパシタの放電に要す
る時間だけオン動作が遅れ、従って制御信号Scの論理値
がハイに変わるタイミングが遅れる。この遅れ時間であ
る時限はキャパシタの静電容量で設定され、適宜な時限
をもたせるにはこれをふつう10〜100 pFの範囲に設定す
るのがよい。
【0030】本発明による第4の制御回路では、電源電
圧監視回路30内の一対の比較トランジスタ33と34によっ
て基準電圧Vrと比較すべき電源電圧Vdの検出値の変化を
遅延させる手段をとる。このために、電源電圧Vdを受け
る抵抗36aと36bを含む分圧回路の分圧点であるトラン
ジスタ34のゲートと接地点との間に遅延手段70として図
の例ではキャパシタを接続する。この遅延手段70により
制御信号Scの論理値の変化に適宜な時限をもたせるに
は、抵抗36aと36bを数MΩ程度の高抵抗とし,遅延手
段70用のキャパシタを数十pF程度の静電容量にするのが
よい。
【0031】この第4の制御回路は遅延手段70の接続個
所が第3の制御回路と異なるだけで電源電圧Vdの変化時
に制御信号Scの論理値の変化を遅らせる動作は同様であ
る。また、制御信号Scを電源電圧監視回路30から指令制
御手段25用のアンドゲートに直接に与える点も同じであ
り、従ってこの第4の制御回路でも第3の制御回路と同
等の効果が得られる。
【0032】本発明による前述の第1および第2の制御
回路を図4に示した複数個のサーモエレメント1を駆動
する集積回路装置10に適用したところ、誤印字が皆無に
なる好結果が得られた。集積回路装置10は2μmルール
で集積化した数mm2 の小形のチップであり、その出力回
路20には10mAの電流容量をもつ百数十〜256 個の出力ト
ランジスタ21を組み込んで、そのオンオフを指定する印
字データPDは数MHzのクロックパルスCPでシフトレジス
タのフリップフロップ21に装荷した。
【0033】
【発明の効果】以上に説明したとおり本発明では、従来
の問題点の原因が電子回路の電源へのノイズ侵入やその
瞬停の後に集積回路装置内の電源電圧を受ける電源線上
の電圧分布が不安定になる点に存することに着目し、第
1の制御回路では持続状態確認回路に制御信号が所定の
論理値を所定の時限内持続したことを確認させ、第2の
制御回路では動作指令の論理値変化に応じて時限スイッ
チ回路に一旦開いた後に所定の時限後に閉じる動作を行
なわせ、第3の制御回路では遅延手段により制御信号の
論理値の変化を所定の時限だけ遅延させ、第4の制御回
路では遅延手段により電源電圧監視回路が設定値と比較
すべき電源電圧の検出値の変化を所定時限だけ遅延させ
ることにより、いずれの場合も電源線の電圧分布が不安
定が完全に終息した後に制御信号や許可信号により指令
制御手段から動作指令を電子回路に賦与するようにした
ので、電源線上の電圧分布の不安定性に起因する電子回
路の誤動作をほぼ完全に防止することができる。
【0034】なお、第1の制御回路用の持続状態確認回
路を制御信号を初段に受けるシフトレジスタとその段出
力を受ける論理ゲートで構成する態様は制御信号の論理
値の持続状態の確認を正確にする効果を有し、さらに論
理ゲートが開いた時にセットされてそれ以外はリセット
されるフリップフロップを付加する態様は持続状態を一
層正確に確認した上で許可信号を発し得る効果を有す
る。
【0035】第2の制御回路用の時限スイッチ回路をス
イッチ手段と,動作指令等を受ける遅延回路と,それに
よる遅延信号と元の信号を受け両者の論理値が一致した
ときスイッチ手段を閉操作する論理ゲートとで構成する
態様は簡単な回路構成でその時限動作を確実にする効果
を有し、さらに時限スイッチ回路と指令制御手段との間
に制御信号の論理値を短時間内保持する一時保持回路を
設ける態様は指令制御手段の動作を確実にする効果を有
する。
【0036】第3と第4の制御回路用の遅延手段にキャ
パシタを用いる態様は電源電圧監視回路に簡単な回路要
素を追加するだけで正確な遅延動作が得られる効果を有
し、さらに第1〜第4の制御回路用の指令制御手段とし
て論理ゲートを用いる態様はこれら制御回路の構成を簡
単化できる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による動作指令の第1の制御回路の具体
構成例を電子回路とともに示す回路図である。
【図2】本発明による第2の制御回路の具体構成例を示
す回路図である。
【図3】本発明による第3および第4の制御回路の具体
構成例を示す回路図である。
【図4】従来技術による動作指令の制御回路を示す回路
図である。
【符号の説明】
20 電子回路 25 指令制御手段としてのアンドゲート 30 電源電圧監視回路 33,34 電圧比較用のトランジスタ 40 持続状態確認回路 41 シフトレジスタ 42 論理ゲートとしてのアンドゲート 44 フリップフロップ 50 時限スイッチ回路 51 スイッチ手段としてのアナログスイッチ 52 遅延回路 53 論理ゲートとしてのイクスクルーシブノアゲー
ト 54 制御信号の保持回路 60 遅延手段としてのキャパシタ 70 遅延手段としてのキャパシタ En 動作指令 Sc 電源電圧監視回路による制御信号 Sd 持続状態確認回路による許可信号 Vd 電源電圧 Vr 電源電圧監視回路の比較動作設定用の基準電圧

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電子回路に与えるべき動作指令を制御する
    回路であって、電子回路に給電する電源電圧を監視しそ
    の値が設定値を越えたときに所定の論理値をとる制御信
    号を発する電源電圧監視回路と、制御信号を受けそれが
    一定時限内に所定の論理値を持続したとき許可信号を発
    する持続状態確認回路と、許可信号に応じて動作指令を
    電子回路に伝達する指令制御手段とを備えてなることを
    特徴とする電子回路用動作指令の制御回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の回路において、持続状態
    確認回路として制御信号を初段に受けてそれをクロック
    に応じ順次次段に伝えるシフトレジスタと,その段出力
    を受けてそれらが所定の論理値に揃ったときにのみゲー
    トを開く論理ゲートとを設け、論理ゲートが開いたとき
    に許可信号を発するようにしたことを特徴とする電子回
    路用動作指令の制御回路。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の回路において、論理ゲー
    トが開いた時にのみセットされてそれ以外の場合にはリ
    セットされるフリップフロップを設け、このフリップフ
    ロップの出力を許可信号として取り出すようにしたこと
    を特徴とする電子回路用動作指令の制御回路。
  4. 【請求項4】電子回路に与えるべき動作指令を制御する
    回路であって、電子回路に給電する電源電圧を監視しそ
    の値が設定値を越えたときに所定の論理値をとる制御信
    号を発する電源電圧監視回路と、動作指令と制御信号と
    のいずれかを受けその論理値の変化に応じて直ちに開い
    た後に所定時限の経過後に閉じる時限スイッチ回路と、
    この時限スイッチ回路を介し電源電圧監視回路から制御
    信号を受けそれが所定の論理値のとき動作指令を電子回
    路に伝達する指令制御手段とを備えてなることを特徴と
    する電子回路用動作指令の制御回路。
  5. 【請求項5】請求項4に記載の回路において、時限スイ
    ッチ回路がスイッチ手段と,動作指令と制御信号とのい
    ずれかを受ける遅延回路と,それによる遅延信号と元の
    信号を受け両者の論理値が一致したときにスイッチ手段
    を閉操作する論理ゲートとを含むことを特徴とする電子
    回路用動作指令の制御回路。
  6. 【請求項6】請求項4に記載の回路において、指令制御
    手段の入力側に制御信号の論理値を短時間内保持する一
    時保持回路を設けるようにしたことを特徴とする電子回
    路用動作指令の制御回路。
  7. 【請求項7】電子回路に与えるべき動作指令を制御する
    回路であって、電子回路に給電する電源電圧の値を設定
    値と比較して前者が後者を越えたとき所定の論理値をと
    る制御信号を発する電源電圧監視回路と、これから制御
    信号を受けてその論理値の変化を所定の時限だけ遅延さ
    せる遅延手段と、遅延手段を介し制御信号を受けてそれ
    が所定の論理値のときに動作指令を電子回路に伝える指
    令制御手段とを備えてなることを特徴とする電子回路用
    動作指令の制御回路。
  8. 【請求項8】電子回路に与えるべき動作指令を制御する
    回路であって、電子回路に給電する電源電圧を受けてそ
    の検出値の変化を所定の時限だけ遅延させる遅延手段
    と、この電源電圧の検出値を設定値と比較して前者が後
    者を越えたとき所定の論理値をとる制御信号を発する電
    源電圧監視回路と、この制御信号を受けそれが所定の論
    理値のとき動作指令を電子回路に伝える指令制御手段と
    を備えてなることを特徴とする電子回路用動作指令の制
    御回路。
  9. 【請求項9】請求項7または8に記載の回路において、
    遅延手段としてキャパシタを用いることを特徴とする電
    子回路用動作指令の制御回路。
  10. 【請求項10】請求項1,4,7または8に記載の回路
    において、指令制御手段が論理ゲートであることを特徴
    とする電子回路用動作指令の制御回路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101110994B1 (ko) * 2004-09-22 2012-02-17 프리스케일 세미컨덕터, 인크. 에러 동작으로부터 집적 회로를 보호하는 방법 및 장치
US8183907B2 (en) 2009-01-13 2012-05-22 Seiko Instruments Inc. Detection circuit and sensor device
US8604821B2 (en) 2009-01-13 2013-12-10 Seiko Instruments Inc. Power supply voltage monitoring circuit and electronic circuit including the power supply voltage monitoring circuit

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