JPH08279005A - ゴルフ練習場管理方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ゴルフ練習場の管理の利便性を向上せしめる
と共に、利用者にとって、基本的な技術情報が平等に、
かつ、自動的に確認可能であるゴルフ練習場の管理方式
を提供することを目的とする。 【構成】 本発明は、中央情報処理装置（１）と、打席
毎に取り付けられた端末処理装置（２）と、該端末処理
装置に取り付けられた読み取り装置（３）と、また、端
末装置に取り付けられた表示装置（４）と、外部に対し
てＩＤ情報を認識せしめる機能を有するボール（５）
と、該ボールの飛距離を計測するために設置された飛距
離測定装置（６）により、利用者の打球の飛距離を計測
し、その値を数値にて表示するように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフ練習場管理方式
に関し、ゴルフ練習場の管理上の利便性を向上せしめる
とともに、利用者に対し豊富な練習情報を提供すること
によりサービスの向上を図ることができるゴルフ練習場
管理方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のゴルフ練習場管理方式において
は、利用者がバケツまたはカゴ等の容器一杯を単位とし
て練習ボールをゴルフ練習場より借用し、該練習ボール
を自分で独自に打ち、飛距離も自分でおよその目測をし
つつ利用および管理していた。

【０００３】このようなゴルフ練習場管理方式では、練
習情報の収集が利用者に任されており、レッスン・プロ
の指導を受ける以外は、専ら利用者自身の努力によっ
て、技術の向上を図らなければならなかった。

【０００４】また、バケツまたはかご等の容器単位のボ
ール借用は、予定球数を使用しきる以前に利用者の手足
の過度の疲労や、不意の腰痛に見舞われるなど、残球処
理に困ることもあった。

【０００５】したがって、技術向上を強く望む利用者
は、レッスン・プロに指導を仰ぐこととなる。しかし、
指導は１対１で行われることが原則であるため、利用者
の望む時間に指導を受けることが難しい。

【０００６】また、レッスン・プロの指導の予約制を採
用ゴルフ練習場においては、レッスン料金を別に支払う
ことが多く、高額となりやすい。

【０００７】これらの事情により技術向上を望む度合い
がさほど高くない利用者は、自身の努力によって、技術
向上を目指すことが多い。

【０００８】しかしながら、利用料金が同じであるゴル
フ練習場では、不公平感を引き起こすこととなる。ま
た、レッスン料金を別に支払うゴルフ練習場では、レッ
スンを受けていない利用者に、差別感をもたらすことと
なる。

【０００９】また、昼間のゴルフ練習場は混雑すること
が多く待ち時間が必要となることもある。しかし、空き
時間とされる夜間練習の場合は、ボールの飛んだ先が見
にくく、また、同じボールが沢山、打ち込まれているた
め、自分のボールの位置が把握し難い欠点があった。

【００１０】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、ゴルフ練習
場の利用者にとって、技量の向上に必要である基本的な
技術情報が平等に、かつ、自動的に確認可能であるゴル
フ練習場の管理方式を提供することを目的とする。

【００１１】

【課題を解決するための手段】図１は、本発明の原理説
明図である。図において、１は中央情報処理装置、２は
端末処理装置、３は読み取り装置、４は表示装置、５は
ボール、６は飛距離測定装置である。

【００１２】前記中央情報処理装置１はゴルフ練習場管
理システム全体を制御するものである。前記端末処理装
置２は打席に各々設置されており、該中央情報処理装置
１に対して交信する機能を有し、中央情報処理装置１に
対して情報提供を要請し、中央情報処理装置１からの返
答情報を利用者に対して伝達するものである。

【００１３】前記読み取り装置３は端末処理装置２によ
り制御され、ボール５のＩＤ情報やクラブのＩＤ情報を
読み取るものである。表示装置４は、利用者に情報を提
供するものであり、ボール５は読み取り装置３や飛距離
測定装置６に対して、ＩＤ情報を通信する機能を有する
ものである。

【００１４】また、ボール５はゴルフ練習場より借用し
て利用者が利用するものであり、容器に入れて端末処理
装置２に運んできたり、端末処理装置２により自動供給
されるものである。

【００１５】前記飛距離測定装置６は、前記ボール５の
飛距離を計測し、その結果を中央情報処理装置１に通信
するものである。

【００１６】利用者は、打席に立ち、選択したクラブを
握りボール５を読み取り装置３の上に設置する。読み取
り装置３は、読み取り装置３の上に設置されたボール５
固有のＩＤ情報を読み取り、中央情報処理装置１に送信
する。その後、利用者はボール５をクラブを用いて打
つ。

【００１７】そのため、ボール５は前記飛距離測定装置
６の上を横切る形で飛んでいき、その情報は該飛距離測
定装置６から中央情報処理装置１に送信される。

【００１８】ボール５が前記飛距離測定装置６の上で停
止したとき、中央情報処理装置１はボール５の飛距離を
判断し、端末処理装置２に通知する。端末処理装置２は
その飛距離の情報を表示装置４を用いて利用者に通知す
る。

【００１９】また、中央情報処理装置１は、利用者のボ
ール５の飛距離等に関する情報を記憶し、利用者が使用
終了時に、該情報を集計した形で提供することができ、
また、打ったボール５の球数も計測し、決済時に利用す
ることもできる。

【００２０】

【作用】本発明では、利用者がボール５の飛距離を認識
することが可能となる利点、および、ボール５の個数管
理を利用者が行う必要がなくなる利点がある。ここで使
用されるボール５は、外部の所定受信手段によって受信
可能である当該ボールのＩＤ情報を無線で発信する機
能、例えばトランスポンダ機能を有する。

【００２１】また、ボール５の飛距離集計や個数集計の
情報をまとめて利用者に対してゴルフ練習場が提供する
ことを可能にすると共に、ボール５の打球数をゴルフ練
習場管理部門が認識することにより、最適な時期にボー
ル５の回収を行うことができる利点がある。

【００２２】さらに、ゴルフ練習場内でのドライビング
コンテストの実施にも容易に対応できるなど、ゴルフ練
習場の運用・管理に対してシステム全体の状況の把握が
容易になり、システムの動作不良などがなくなる。

【００２３】

【実施例】図２は本発明の第１の実施例の構成を示す図
であり、本実施例に係るゴルフ練習場管理方式を示して
いる。なお、図１と同じ構成要素には同一の参照符号を
付している。

【００２４】本発明に係るゴルフ練習場管理方式におい
ては、中央情報処理装置１は、例えば、大型電子計算機
であり、ゴルフ練習場システム全体を管理・運営する機
能を持つものである。

【００２５】また、端末処理装置２は、読み取り装置
（スキャン装置）３と表示装置４により構成され、中央
情報処理装置１と通信する手段を備え、利用者がボール
５を打つ打席毎に設置されるものである。

【００２６】スキャン装置３は、例えば電波式発信受信
機能を持つものであり、トランスポンダとして機能する
手段を具備するボール５に対して要求信号を発信し、ボ
ール５からのＩＤ情報信号を受信する機能を有するもの
である。

【００２７】表示装置４は、例えば蛍光表示管装置であ
り、中央情報処理装置１から送信されるボール５の飛距
離を数値にて表示する。

【００２８】ボール５は、例えば電波式発信受信機能を
内蔵するものであり、スキャン装置３からの無線による
要求信号を受信し、ボール固有に与えられたＩＤ情報を
無線により発信する機能を有する。

【００２９】飛距離測定装置６は、例えば電波式発信受
信機能を持つものであり、ボール５に対して要求信号を
発信し、ボール５から発信されるＩＤ情報信号を受信す
る機能を持つものである。

【００３０】本発明に係るゴルフ練習場管理方式を実施
するための装置は、前記中央情報処理装置１、端末処理
装置２、読み取り装置（スキャン装置）３、表示装置
４、ボール５、飛距離測定装置６の各々を要素として構
成される。

【００３１】利用者は、ゴルフ練習場に入場し、打席に
入る。この時、ボール５はバケツまたはカゴ等の容器で
あるまとまった数、たとえば、５０個とか１００個単位
で借用される方式でもよい。また、ボール５の自動供給
手段を用いて、借用する方式であってもよい。

【００３２】打席に入った利用者は、所望のクラブを選
び、ボール５をスキャン装置３の上に設置する。スキャ
ン装置３はボール５に対して要求信号を発信し、ボール
５は、その返答としてのＩＤ情報を発信する。

【００３３】スキャン装置３はボール５からのＩＤ情報
信号を受信し、端末処理装置２は受信したＩＤ情報信号
を中央情報処理装置１に通知する。

【００３４】中央情報処理装置１は受信したＩＤ情報に
基づき、どの打席で、どのボールが打たれるのかを認識
することができる。この後、利用者は、ボール５をクラ
ブを用いて打つ。

【００３５】ボール５は飛距離測定装置６の上を横切る
形で飛び、飛距離測定装置６の上のある地点で静止す
る。該飛距離測定装置６は、ボール５に対して要求信号
を発信し、ボール５からのＩＤ情報信号を受信し、その
情報を中央情報処理装置１に通知する。

【００３６】この情報を用いて、中央情報処理装置１
は、ボール５の飛距離を計測し、飛距離の情報を、計測
されたボールのＩＤに対応する打席の端末処理装置２に
通知する。端末処理装置２はその飛距離を表示装置４を
用いて利用者に提供する。

【００３７】図３は、本実施例の制御フロー図である。
通常のゴルフ練習の運用では、利用者は打席においてボ
ール５をスキャン装置３の上に設置し（ステップＳ１、
Ｓ２）、該ボール５を打つ（ステップＳ３）、の動作の
繰り返しを行う。

【００３８】飛距離測定装置６は、利用者の打ったボー
ル５の飛距離を測定し、その結果を中央情報処理装置１
に送信する（ステップＳ４）。

【００３９】中央情報処理装置１は、利用者の打ったボ
ール５の飛距離情報を端末処理装置２に通知する（ステ
ップＳ５）。

【００４０】ボール５の飛距離情報を受信した端末処理
装置２は、その飛距離を表示装置４を用いて利用者に提
供する（ステップＳ６）。

【００４１】その後、ゴルフ練習を終了するか否かを判
定し（ステップＳ７）、終了する場合は一連の処理を終
了する。また、ゴルフ練習を終了しない場合はステップ
Ｓ１以降の処理を繰り返す。

【００４２】図４は、本発明に係るゴルフ練習場管理方
式の第２の実施例の構成図である。なお、図中、図２と
同じ構成要素には同じ参照符号で示してある。

【００４３】本実施例においては、表示装置４は、例え
ば液晶表示装置（ＬＣＤ）とすることができ、中央情報
処理装置１より送信されるボール５の飛距離情報をグラ
フィック表示するものである。

【００４４】中央情報処理装置１では、打席毎に打たれ
たボールの飛距離を記録しており、これを各打席の表示
装置４に送ることにより、各打席毎の飛距離情報をグラ
フィック表示することができる。このようなグラフィッ
ク表示は、打球の飛距離を利用者が認識しやすく表現す
ることができる。

【００４５】この場合の表示装置４は、例えば図示され
る表示内容のように、打球の飛距離毎の球数、１５０ｍ
の飛球が５個、２００ｍの飛球が２個、２５０ｍの飛球
が１個、のように表示するものとすることができる。

【００４６】図５は、本発明の第３の実施例の構成図で
あり、ゴルフ練習場管理方式を示している。なお、図
中、図２と同じ構成要素には同じ番号で示してある。

【００４７】本実施例においては、クラブ入力制御部７
を備えており、該クラブ入力制御部７は、例えば図に示
されるようにクラブ番号（１〜９）に対応するスイッチ
類からなる装置である。図は利用者が２番クラブを使用
する場合を示している。

【００４８】クラブ入力制御部７のスイッチ類の選択操
作により、利用者が選択したクラブ番号情報の認識機能
は、端末処理装置２が持っている。

【００４９】中央情報処理装置１は、端末処理装置２よ
りクラブ番号情報を獲得し、ボール５の飛距離情報と共
に、使用クラブの番号情報を表示装置４を用いて利用者
に提供する。したがって、使用クラブに関する練習情報
が表示される。

【００５０】図６は本発明の第４の実施例の構成図であ
り、ゴルフ練習場管理方式を示している。図中、図２と
同じ構成要素には同じ参照符号で示してある。

【００５１】ここでは、表示装置４は、例えば液晶表示
装置（ＬＣＤ）であり、中央情報処理装置１より送信さ
れるボール５の飛距離をグラフィック表示するものであ
る。

【００５２】本実施例による表示装置は、打球の飛距離
を利用者が認識しやすく表現するために利用されるもの
である。クラブ入力制御部７は、例えば、前述の実施例
と同様のスイッチ類を組み合わせたクラブ番号選択装置
とすることができ、端末処理装置２によってその選択情
報が認識できる。

【００５３】中央情報処理装置１は、端末処理装置２よ
りクラブ番号情報を獲得し、ボール５の飛距離情報と共
にクラブ番号情報を表示装置４を用いてグラフィック表
示にて、利用者が認識し易い状態で提供することができ
る。

【００５４】この場合の表示装置４は、例えば図示され
る表示内容のように、使用クラブは２番ウッド、１５０
ｍの飛球が５個、２００ｍの飛球が２個、２５０ｍの飛
球が１個、のように表示するものとすることができる。

【００５５】図７は、本発明の第５の実施例の構成図で
あり、自動決済機能を具備するゴルフ練習場管理方式を
示している。図中、図２と同じ構成要素には同じ参照符
号で示してある。

【００５６】本実施例においては、決済装置８を備えて
おり、決済装置８は、例えばＰＯＳ装置とすることがで
きる。中央情報処理装置１は、打席毎に打たれたボール
数を記録する。

【００５７】中央情報処理装置１より送信される個々の
利用者が打ったボール５の総数を基礎にして、ゴルフ練
習終了時の利用料金の決済を行う機能を有する。

【００５８】ゴルフ練習料金の決済は、数字のみを表示
しておき現金でも行えるが、クレジットカードやその練
習場のメンバーズカード等により行うことができる。

【００５９】この場合、打席にカードリーダを設けて、
メンバーズカードを読み取らせることによって、どの打
席を、誰が利用しているかを認識可能である。

【００６０】図８は、本発明の第６の実施例の構成図で
あり、ゴルフ練習場管理方式を示している。図中、図２
と同じ構成要素には同じ参照符号で示してある。

【００６１】この実施例では、ＩＤ機能付きクラブ９を
備えており、該ＩＤ機能付きクラブ９は、例えば、電波
式発信受信機能を持つものであり、スキャン装置３から
の要求信号を受信し、クラブ情報を返答発信する機能を
有するものである。また、端末処理装置２は、このクラ
ブ情報を認識できる機能を具備している。

【００６２】中央情報処理装置１は、端末処理装置２か
らクラブ番号情報を獲得し、ボール５の飛距離情報と共
に、クラブ番号情報を自動的に表示装置４を用いて利用
者に提供する。

【００６３】このような構成によれば、利用者は使用ク
ラブの番号をクラブ番号スイッチで入力する動作をせず
に、使用クラブの番号が表示装置４により確認できる。

【００６４】なお、表示装置４に表示される情報内容
は、図に示した例に限られず、例えば、ボール５の累計
情報等を表示することもできる。

【００６５】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
利用者が個人の打球の飛距離情報、打球数、クラブ番号
など、練習場の利用者にとって有用な情報を提供可能で
あり、また打球の飛距離情報等を集計するのに利便性が
ある。

【００６６】また、ゴルフ練習場の管理・運用側におい
ては、決済処理の簡易化、利用客の情報収集、サービス
の向上等、利益向上に寄与するところ大である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の原理説明図である。

【図２】本発明の第１の実施例に係るゴルフ練習場管理
方式の構成図である。

【図３】本発明の第１の実施例の制御フロー図を示すも
のである。

【図４】本発明の第２の実施例に係るゴルフ練習場管理
方式の構成図である。

【図５】本発明の第３の実施例に係るゴルフ練習場管理
方式の構成図である。

【図６】本発明の第４の実施例に係るゴルフ練習場管理
方式の構成図である。

【図７】本発明の第５の実施例に係るゴルフ練習場管理
方式の構成図である。

【図８】本発明の第６の実施例に係るゴルフ練習場管理
方式の構成図である。

【符号の説明】

１ 中央情報処理装置 ２ 端末処理装置 ３ 読み取り装置（スキャン装置） ４ 表示装置 ５ ボール ６ 飛距離測定装置 ７ クラブ入力制御部（クラブ番号入力スイッチ） ８ 決済装置 ９ ＩＤ機能付きクラブ

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 中央情報処理装置と、打席毎に取り付け
   られた端末処理装置と、該端末処理装置に取り付けられ
   た読み取り装置と、また、端末処理装置に取り付けられ
   た表示装置と、外部に対してＩＤ情報を認識せしめる機
   能を有するボールと、該ボールの飛距離を計測するため
   に設置された飛距離測定装置により、利用者の打球の飛
   距離を計測し、その値を数値にて表示することを特徴と
   するゴルフ練習場管理方式。
2. 【請求項２】 利用者の打球の飛距離を計測し、その値
   をグラフにて表示することを特徴とする、請求項１に記
   載のゴルフ練習場管理方式。
3. 【請求項３】 利用者が使用クラブの番号を入力するク
   ラブ入力制御部を有し、飛距離の情報ならびに使用クラ
   ブの番号を数値にて表示することを特徴とする、請求項
   １に記載のゴルフ練習場管理方式。
4. 【請求項４】 利用者が使用クラブの番号を入力するク
   ラブ入力制御部を有し、飛距離の情報ならびに使用クラ
   ブの番号をグラフにて表示することを特徴とする、請求
   項１に記載のゴルフ練習場管理方式。
5. 【請求項５】 利用者が打った打球数を計測し、決済装
   置によって決済する際に該計測データを利用することを
   特徴とする、請求項１ないし４のいずれかに記載のゴル
   フ練習場管理方式。
6. 【請求項６】 利用者が使用しているクラブの番号を読
   み取ることが出来るＩＤ機能付きクラブにより、自動的
   にクラブの番号を読み取り、表示することを特徴とす
   る、請求項１ないし５のいずれかに記載のゴルフ練習場
   管理方式。