JPH08278521A - 表示装置およびその駆動方法 - Google Patents

表示装置およびその駆動方法

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JPH08278521A
JPH08278521A JP7082680A JP8268095A JPH08278521A JP H08278521 A JPH08278521 A JP H08278521A JP 7082680 A JP7082680 A JP 7082680A JP 8268095 A JP8268095 A JP 8268095A JP H08278521 A JPH08278521 A JP H08278521A
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JP
Japan
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transparent electrode
transparent
voltage
substrate
colored
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JP7082680A
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English (en)
Inventor
Ayako Kazama
亜矢子 風間
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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  • Electrochromic Elements, Electrophoresis, Or Variable Reflection Or Absorption Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 基板15と透明基板13とが平行に配置さ
れ、両基板間の空間は仕切27により細分され、仕切に
囲まれ細分化された空間が一画素であり、一画素内は基
板上の第1の着色部17と第2の着色部19、それぞれ
の着色部上の第1の透明電極21と第2の透明電極22
第1の透明電極と対をなす透明基板上の第3の透明電極
11、第2の透明電極と対をなす透明基板上の第4の透
明電極12、基板と透明基板間の空間内に充填する着色
された誘電体23と誘電体と異なる誘電率をもつ透明絶
縁液25よりなり、基板と透明基板上のそれぞれの透明
電極が駆動回路に接続され、電圧パルスを印加して透明
基板側から見ると誘電体と着色部の組み合わせによる2
色表示が実現する。 【効果】 偏光ではなく普通光を用いるので、明るい反
射型カラー表示が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は透明基板上の透明電極と
基板上の電極の間に印加する電圧パルスにより駆動する
電子式の平板状の表示装置の構成と、この表示装置の駆
動方法とに関するものである。
【0002】
【従来の技術】電圧パルスにより駆動する電子式の平板
表示装置としては、液晶表示装置が最も一般的である。
【0003】液晶表示装置は、それぞれの構成要素がサ
ンドイッチのような層状の構造をしている。図9は液晶
表示装置の原理を説明するための断面図であり、ツイス
テッドネマチック(TN)型を例にして説明する。
【0004】透明電極37と配向膜47とを有する透明
基板45と、透明電極41と配向膜49とを有する透明
基板51とを平行になるように配置し、この透明基板4
5と透明基板51との間に液晶39を挟んで液晶セルを
構成している。
【0005】さらに、透明基板45と透明基板51との
外側に配置する偏光板35と偏光板43とは、その偏光
方向が直交するように、液晶セルを挟むように設けてい
る。
【0006】配向膜47、49は透明基板45、51面
に沿って一定方向に液晶分子を配向するための被膜であ
る。配向膜47と配向膜49の液晶分子を配向する方向
は直交しており、液晶39の液晶分子は層内で90度ね
じれて配列している。
【0007】液晶39を通る光は液晶分子のねじれに沿
って90度ねじれる。そのため光源53から発した光は
偏光板43を通り偏光し、液晶39を通って90度ねじ
れ、偏光板35を通過し、白表示を行う。
【0008】透明電極37と透明電極41間に電圧を印
加すると、液晶39の液晶分子の配列が変化してねじれ
は解け、液晶39を通る光はそのまま直進する。そのた
め光源53からの光は偏光板35を通り偏光し、さらに
液晶39を通ってそのまま直進し、偏光板43を通過せ
ず、黒表示を行う。
【0009】図10は液晶表示装置のカラー表示の原理
を説明するための断面図である。透明基板45と偏光板
35の間にカラーフィルター55を設け、一つ一つの表
示画素の上にカラーフィルター55を設けることによっ
て、カラー表示を可能にしている。
【0010】そしてこの液晶表示装置の表示方式として
は、図12に示すような、セグメント型とマトリクス型
とがある。
【0011】図12(a)はセグメント型を示す平面図
であり、細長い表示画素91を8の字型に並べて、数字
を表示する。図12(b)はマトリクス型を示す平面図
であり、表示画素92を縦横の行列状に並べて文字や図
形などを表示するようになっている。
【0012】さらに、マトリクス型のカラー表示では赤
色と緑色と青色のフィルターを用いて赤と緑と青の表示
画素をつくり、さまざまな色を表現するようになってい
る。
【0013】液晶表示装置では液晶と光源との位置関係
で表示形態が分類される。図9と図10に示す断面図の
ように背後に光源53があるものを透過型と呼ぶ。図1
1に示す断面図のように背後に反射板57を設けて光源
53からの光を反射して利用するものを反射型と呼ぶ。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】前述の液晶表示装置で
は偏光板35、43を用いることがほぼ必須であり、偏
光板35、43での光の透過率は50%以下となる。し
たがって光の利用効率は必然的に50%以下になる。こ
のため、とくに反射型表示では画面が暗くなり表示品質
的に問題である。
【0015】さらにカラー表示においては、カラーフィ
ルター55を用いるためにさらに暗くなり、バックライ
トを用いた透過型でないと、実質的に使用不可である。
ところが、バックライトによる消費電力が大きいので、
液晶表示装置の最も重要な用途であるべき小型携帯機器
での利用がきわめて難しくなるという問題が生じる。
【0016】本発明の目的は、上記課題を解決して、バ
ックライトを用いることなく明るい反射型のカラー表示
を行うことが可能な電圧パルスにより駆動する電子式の
平板状の表示装置の構造とその駆動方法とを提供するこ
とである。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の電圧パルスにより駆動する電子式の平板状
の表示装置は、下記記載の構成と駆動方法とを採用す
る。
【0018】本発明の表示装置は、基板と透明基板とが
平行に配置され、両基板間の空間は仕切により細分さ
れ、仕切に囲まれ細分化された空間が一画素であり、一
画素内は基板上の第1の着色部と第2の着色部、それぞ
れの着色部上の第1の透明電極と第2の透明電極、第1
の透明電極と対をなす透明基板上の第3の透明電極、第
2の透明電極と対をなす透明基板上の第4の透明電極、
基板と透明基板間の空間内に充填する着色された誘電体
と誘電体と異なる誘電率をもつ透明絶縁液よりなり、基
板と透明基板上のそれぞれの透明電極が駆動回路に接続
されていることを特徴とする。
【0019】本発明の表示装置は、基板と透明基板とを
平行に配置し、この基板と透明基板との間の空間は仕切
により細分され、仕切に囲まれ細分化された空間が一画
素であり、一画素内は基板上の第1の着色部と第2の着
色部と、第1の着色部上の第1の透明電極と、第2の着
色部上の第2の透明電極と、第1の透明電極と対をなす
透明基板上の第3の透明電極と、第2の透明電極と対を
なす透明基板上の第4の透明電極と、基板と透明基板間
の空間内に充填する着色された誘電体と誘電体と異なる
誘電率をもつ透明絶縁液よりなり、基板と基板上の第1
の着色部と第2の着色部が透明であり、基板と透明基板
上のそれぞれの透明電極は駆動回路に接続していること
を特徴とする置。
【0020】本発明の表示装置は、基板と透明基板とが
平行に配置され、基板は透明で透明基板とは反対側の面
に第1の着色部と第2の着色部が印刷されたシートが付
着されており、両基板間の空間は仕切により細分され、
仕切に囲まれ細分化された空間が一画素であり、一画素
内は基板上の第1の着色部と第2の着色部、第1の着色
部上の第1の透明電極、第2の着色部上の第2の透明電
極、第1の透明電極と対をなす透明基板上の第3の透明
電極、第2の透明電極と対をなす透明基板上の第4の透
明電極、基板と透明基板間の空間内に充填する着色され
た誘電体と誘電体と異なる誘電率をもつ透明絶縁液より
なり、基板と透明基板上のそれぞれの透明電極が駆動回
路に接続されていることを特徴とする。
【0021】本発明の表示装置は、基板と透明基板とが
平行に配置され、基板は透明で透明基板とは反対側の面
に第1の着色部と第2の着色部が印刷されたシートが付
着されており、両基板間の空間は仕切により細分され、
仕切に囲まれ細分化された空間が一画素であり、一画素
内は基板上の第1の着色部と第2の着色部、第1の着色
部上の第1の透明電極、第2の着色部上の第2の透明電
極、第1の透明電極と対をなす透明基板上の第3の透明
電極、第2の透明電極と対をなす透明基板上の第4の透
明電極、基板と透明基板間の空間内に充填する着色され
た誘電体と誘電体と異なる誘電率をもつ透明絶縁液より
なり、シートとシート上の第1の着色部と第2の着色部
が透明であり、基板と透明基板上のそれぞれの透明電極
が駆動回路に接続されていることを特徴とする。
【0022】本発明の表示装置の駆動方法は、駆動回路
からの電圧パルスは第1の電圧を第1の透明電極と第3
の透明電極に印加しつつ、第2の電圧を第2の透明電極
に、同時に第2の電圧とは異なる第3の電圧を第4の透
明電極に継続的に印加して誘電体と第1の着色部の組み
合わせによる表示をし、第1の電圧を第2の透明電極と
第3の透明電極に印加しつつ、第2の電圧を第1の透明
電極に、同時に第3の電圧を第3の透明電極に継続的に
印加して誘電体と第2の着色部の組み合わせによる表示
をするサイクルで電圧パルスを構成することを特徴とす
る。
【0023】本発明の表示装置の駆動方法は、駆動回路
からの電圧パルスは第1の電圧を第2の透明電極と第4
の透明電極に印加しつつ、第4の電圧を第1の透明電極
に、同時に第4の電圧とは異なる第5の電圧を第3の透
明電極に継続的に印加して誘電体と第2の着色部の組み
合わせによる表示をし、第1の電圧を第1の透明電極と
第3の透明電極に印加しつつ、第2の電圧を第2の透明
電極に、同時に第2の電圧とは異なる第3の電圧を第4
の透明電極に1の定時間印加して誘電体と第1の着色部
の組み合わせによる表示に反転し、一定時間経過後に第
4の電圧を第2の透明電極に、同時に第5の電圧を第4
の透明電極に継続的に印加して表示を保持し、第1の電
圧を第2の透明電極と第4の透明電極に印加しつつ第2
の電圧を第1の透明電極に、同時に第3の電圧を第3の
透明電極に一定時間印加して誘電体と第1の着色部の組
み合わせによる表示に反転し、一定時間経過後に第4の
電圧を第1の透明電極に、同時に第5の電圧を第3の透
明電極に継続的に印加して表示を保持するサイクルで電
圧パルスを構成し、第1の電圧と第2の電圧の電位差は
第4の電圧と第5の電圧の電位差より小さいことを特徴
とする。
【0024】
【作用】本発明の表示装置は、基板と透明基板とを平行
に配置し、両基板間の空間は仕切により細分され、仕切
に囲まれ細分化された空間が一画素となる。この仕切は
空間を細分するだけでなく、透明基板と基板の間の間隔
を保持する機能も備えている。
【0025】そして一画素内には、基板上に第1の着色
部と、第2の着色部と、それぞれの第1の着色部と第2
の着色部上の透明電極と、それぞれの透明電極と対をな
す透明基板上の透明電極とが配置している。
【0026】さらに、一画素の空間内には着色された誘
電体が一定の個数ずつ備えられ、その隙間には誘電体と
誘電率の異なる透明な絶縁液である透明絶縁液が満たさ
れている。この透明絶縁液の主な役割としては、絶縁破
壊防止と誘電体の移動潤滑とである。
【0027】基板と透明基板上の一対の向かい合った透
明電極対にのみ電圧を印加して電荷を与え、隣接する透
明電極対には電荷を与えないようにする。すると、電場
のエネルギーにより誘電体と透明絶縁液のうち誘電率の
大きい方が電圧が印加された透明電極対の間の空間に引
き込まれる。
【0028】このように電圧を印加する透明電極と透明
電極とを駆動回路により選択することによって、本発明
の表示装置の表示面である透明基板側から本表示装置を
見たとき一画素ごとに誘電体と基板上の着色部の色の組
み合わせによって表示する色を選択することができ、光
の利用効率の高い反射型の表示が可能となる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例における表示装置を図
面を用いて説明する。まずはじめに本発明の実施例にお
ける表示装置の構造を説明する。
【0030】図1は本発明の構造の第1の実施例におけ
る表示装置の構成を示す断面図であり、セグメント型あ
るいはマトリクス型の多数の表示画素で構成される表示
体における一画素を図示している。
【0031】基板15上に第1の着色部17と第2の着
色部19とを設ける。そして、この第1の着色部17上
には第1の透明電極21を設け、第2の着色部上には第
2の透明電極22を設ける。さらに透明基板13上に
は、第3の透明電極11と第4の透明電極12とを設け
る。
【0032】ここで基板15は透明でも不透明でも表示
機能上はまったく差は発生せず、本発明の実施例では基
板15透明基板13ともに透明なガラスを用いている。
【0033】第1の着色部17には黄色顔料(ここでは
カドミウムエロー)を用い、第2の着色部19には白色
顔料(ここでは酸化チタン)を用い、透明電極には透明
な酸化インジウムスズ(ITO)を用いる。
【0034】基板15と透明基板13とは、第3の透明
電極11と第1の透明電極21とが対向し、さらに第4
の透明電極12と第2の透明電極22とが対向するよう
に、狭い空間を隔てて平行になるように配置する。
【0035】透明基板13と基板15との間の狭い空間
には、表示面の一画素ごとに透明基板13と基板15の
間の空間を区切るための仕切27を備える。この仕切2
7は透明基板13と基板15の間の間隔を保持する機能
ももつ。仕切27としては感光性樹脂を使用する。
【0036】さらに、透明基板13と基板15との間の
空間には、一画素ごとに着色された誘電体である誘電体
23、ここでは厚さ約20μm、幅約50μm、長さ約
50μmの直方体の形状で赤色顔料(ここではべんが
ら)を塗装したガラスを一つずつ配置する。
【0037】ここで誘電体23の形状は必ずしも直方体
である必要はなく、立方体状や球形状でもよい。さら
に、誘電体23は、表示面の一画素ごとに必ずしも一つ
ずつ配置する必要はなく、以上説明した誘電体23より
も微細な寸法を有する誘電体を複数配置してもよい。
【0038】さらに、透明基板13と基板15と仕切2
7と誘電体23との間の隙間には、誘電体23と誘電率
の異なる透明な絶縁液である透明絶縁液25、たとえば
フッ素系不活性液体を充填する。
【0039】図2は基板15を透明基板13側から見た
平面図であり、仕切27で区切られる表示面の一画素を
示す図面である。
【0040】図2に示すように、仕切27は一部切れて
おり、第1の着色部17と第2の着色部19とは、ほぼ
同じ大きさで同じ平面形状である。
【0041】第1の着色部17上には第1の透明電極2
1を設け、第2の着色部19上には第2の透明電極22
を設ける。本発明の実施例では第1の着色部17と第2
の着色部19の平面形状は一辺の寸法が約45μmの正
方形とする。ここで、第1の着色部17と第2の着色部
19の平面形状は正方形だけでなく、他に円や正多角形
も適用することができる。
【0042】本発明の表示装置では、図示していない
が、駆動回路を第3の透明電極11と第4の透明電極1
2と第1の透明電極21と第2の透明電極22とにそれ
ぞれ電気的に接続し、電圧パルスを印加するように構成
している。
【0043】つぎに、本発明の表示装置の駆動原理を、
模式化した図3の斜視図を用いて説明する。
【0044】今、真空中に平行平板コンデンサー30と
誘電体板31があるとする。平行平板コンデンサー30
に電荷を与え、誘電体板31を近づけると誘電体板31
のコンデンサー側は、図3のように分極され分極電荷が
発生する。
【0045】この結果、平行平板コンデンサー30の極
板上の電荷と誘電体板31の表面の分極電荷が引き合
い、誘電体板31は平行平板コンデンサー30の極板間
に引き込まれる。
【0046】平行平板コンデンサー30の極板間の電位
差を一定値Vに保つとすると、このときの誘電体板31
が引き込まれる力Fは、 F=V2 W(ε1 −ε0 )/2D である。ただし、Dは平行平板コンデンサー30の極板
間の距離である誘電体板31の厚さであり、Wは誘電体
板31の幅であり、ε0 は真空の誘電率でε1 は誘電体
板31の誘電率である。
【0047】ここでε1 >ε0 はいうまでもないが、こ
の式から明らかなように、真空中のみならず誘電体板3
1の誘電率ε1 よりも小さい誘電率をもつ液体中でも同
様の現象が観察される。
【0048】また、誘電体板31の誘電率ε1 よりも大
きい誘電率をもつ液体中にある場合は、液体が平行平板
コンデンサー30の極板間に引き込まれ誘電体板31は
押し出される。
【0049】以上図3で説明した原理を図1と図2との
構造に適用して考えれば明らかなように、本発明の表示
装置において、電圧を印加する透明電極対を駆動回路に
より選択することによって、一画素ごとに誘電体23が
基板の第1の着色部17か第2の着色部19のどちらを
覆い隠すかを選択することができる。
【0050】前述のように、第1の着色部17と第2の
着色部19とは異なる色で着色されており、本発明の表
示装置の表示面である透明基板側から本発明の表示装置
を見たとき誘電体と着色部の色の組み合わせによって、
一画素ごとに二色の反射型の表示が可能となる。
【0051】本発明の実施例では、一画素で第1の着色
部17の黄色と誘電体23の赤色との組み合わせでのだ
いだい色表示と、第2の着色部19の白色と誘電体23
の赤色との組み合わせでの桃色表示の2色表示をする。
【0052】また、第1の着色部17に白色顔料(酸化
チタン)を用い、第2の着色部19と誘電体23の着色
に同色の顔料(ここでは赤色顔料であるべんがら)を用
いて同系色の濃淡表示(ここでは赤と桃色)も可能であ
る。
【0053】さらに、本発明は基板15と第1の着色部
17と第2の着色部19が透明であれば透過型表示が可
能である。基板15には透明なガラス基板を用いた。
【0054】誘電体23は黒色顔料(ダイヤモンドブラ
ック)で着色し、第1の着色部17として青色顔料(フ
タロシアニンブルー)含む樹脂を用い、第2の着色部1
9として赤色顔料(ローダミンレーキ)を含む樹脂を用
いた。この実施例では一画素で、赤色と青色の二色表示
をすることが可能となる。
【0055】つぎに本発明の第2の実施例における表示
装置の構造を説明する。図4は本発明の第2の実施例に
おける表示装置の構成を示す断面図であり、第1の実施
例とは基板の構造のみ異なる。なお図4においては、第
1の実施例の構造と同一構成要素には、同一符号を付け
てある。
【0056】すなわち基板は透明な基板15aであり、
また第1の着色部17と第2の着色部19が印刷された
シート33が表示画面から見えるように、透明な基板1
5aの下側に配置している。
【0057】本発明の第2の実施例においては、第1の
着色部17と第2の着色部19との化学的強度が増し、
さらにシート33を交換するだけで表示色を変更するこ
とができるので、実用上大きな利点となる。
【0058】第2の実施例において、透明な基板15a
としては、透明なガラス基板を用いた。誘電体23は黄
色顔料(カドミウムエロー)で着色した。
【0059】さらに、シート33としてはポリエステル
フィルムを用い、第1の着色部17としては青色顔料
(ビクトリアピュアレーキ)を用い、第2の着色部19
としては赤色顔料(パーマネントレッド)を用いた。
【0060】この実施例では、一画素で誘電体23と第
1の着色部17による緑色表示と、誘電体23と第2の
着色部19とによるだいだい色表示との二色表示をする
ことが可能となる。
【0061】さらにまた、本発明はシート33と第1の
着色部17と第2の着色部19とを透明にすれば透過型
表示が可能となる。誘電体23は黒色顔料(ダイヤモン
ドブラック)で着色し、シート33としてポリエステル
フィルムを用い、第1の着色部17には青色顔料(フタ
ロシアニンブルー)を含む樹脂を用い、第2の着色部1
9には赤色顔料(ローダミンレーキ)を含む樹脂を用い
た。このの実施例では一画素で赤色と青色の二色表示を
することができる。
【0062】さらに、シート33を用いずに、透明な基
板15aの透明電極を有する面とは反対側の面に、直接
第1の着色部17と第2の着色部19とを印刷しても、
上記の反射型と透過型とのいずれも適用することができ
る。
【0063】つぎに以上の構造を形成するための製造方
法を、簡単に説明する。図4に示す構造の製造方法は以
下に記載の通りである。
【0064】まず、透明な基板15a(透明なガラス基
板)上と透明基板13(透明なガラス基板)上に、それ
ぞれ第1の透明電極21と第1の透明電極22とをフォ
トエッチング法を用いパターニングをする。
【0065】つぎに、感光性樹脂を透明な基板15a上
に厚さ約35μmに塗布法により形成し、熱処理を行
う。その後、仕切27のパターンをもつマスクを基板1
5a上の透明電極のパターンと位置を合わせて重ね紫外
線で露光し、現像処理を行い、焼成処理して仕切27を
形成する。
【0066】つぎに、微小な誘電体23として白色顔料
(酸化チタン)を塗装した直径30μmのガラス球を、
スクリーン印刷法で用いられるスクリーンを利用して、
基板15a上に仕切27で区切られた一画素に一つずつ
配置する。
【0067】つぎに、透明基板13にスペーサを混入し
た封止用の接着剤を表示画面の外周部に沿うようなパタ
ーンに印刷する。このとき透明絶縁液25を注入するた
めの孔を2カ所設けて印刷する。
【0068】続いて透明基板13と基板15aとを位置
合わせして、静かに重ね合わせて接着剤を硬化させる。
【0069】つぎに、透明絶縁液25としてフッ素系不
活性液体(商品名フロリナート:住友スリーエム株式会
社製)を、前述の孔から注入し、さらにその後、接着剤
で2カ所の孔を封止する。
【0070】誘電体23と透明絶縁液25とは比較的自
由に選択できる。誘電体材料としてはガラスの他に、有
機高分子や、セラミックスも用いることができる。また
透明絶縁液25としてはフッ素系不活性液体の他に、シ
リコーンオイルや、トルエンなどの有機溶媒も用いるこ
とができる。
【0071】つぎに、第1の着色部17と第2の着色部
19とを印刷したシート33を基板15aに位置合わせ
して接着する。シート33と第1の着色部17と第2の
着色部19とは自由に選択できる。
【0072】この本発明の実施例では、シート33とし
てはポリエステルフィルムを用い、第1の着色部17と
しては青色顔料(ビクトリアピュアレーキ)を用い、第
2の着色部19としては赤色顔料(パーマネントレッ
ド)を用いた。このの実施例では、一画素で水色と桃色
の二色表示をすることができる。
【0073】透明な第1の着色部17と第2の着色部1
9を構成するには、カラー液晶表示装置に用いられてい
るカラーフィルターの製造技術を利用することができ
る。
【0074】すなわち、シート33として、ポリエステ
ルフィルム上にゼラチンなどの水溶性高分子で第1の着
色部17と第2の着色部19のパターンを形成し、この
ゼラチンを顔料で染色し、保護のためエポキシ樹脂材料
でトップコートをする。
【0075】本発明の実施例では、誘電体23は黒色顔
料(ダイヤモンドブラック)で着色し、第1の着色部1
7には青色顔料(フタロシアニンブルー)を用い、第2
の着色部19には赤色顔料(ローダミンレーキ)を用い
た。このの実施例では一画素で青色と赤色の二色表示を
行うことができる。
【0076】以上説明した表示装置構造では、第1の着
色部17と第2の着色部19の構成を一画素ごとに変え
て構成することができ、複数の画素でより多くの色を表
示することができる。
【0077】誘電体23と第1の着色部17と第2の着
色部19の用いる顔料は、とくには限定されない。以上
示した他には、緑色顔料であるフタロシアニングリーン
や、黄色顔料のベンジンエローや、赤色顔料であるカド
ミウムレッドなども用いることができる。
【0078】つぎに、以上説明した構造の表示装置を駆
動するための駆動方法を、波形図を用いて説明する。
【0079】図5は駆動回路からの駆動方法の第1の実
施例を示したものである。縦軸に電圧値を、横軸に時刻
をとってある。図5(a)は第1の透明電極21の駆動
波形であり、図5(b)は第3の透明電極11の駆動波
形であり、図5(c)は第2の透明電極22の駆動波形
であり、図5(d)は第4の透明電極12の駆動波形で
ある。以下の駆動波形についての説明では、透明絶縁液
25の誘電率が誘電体23の誘電率より小さいとしてい
る。
【0080】時刻t0 において第2の透明電極22と第
4の透明電極12の印加電圧値は、ともにゼロVを含む
電圧値V0 で、第1の透明電極21の印加電圧値は(V
0 +V1 )であり、第3の透明電極11の印加電圧値は
(V0 −V1 )である。
【0081】この結果、誘電体23は第1の着色部17
上の空間に引き込まれて安定しており、表示面である透
明基板13側から本装置を見ると、第2の着色部19の
色と誘電体23の色の組み合わせによる色(これを第1
の色と呼ぶ)が表示されている。
【0082】つぎに時刻t1 において第1の透明電極2
1と第3の透明電極11の印加電圧値は共にV0 で、第
2の透明電極22の印加電圧値は(V0 +V1 )であ
り、第4の透明電極12の印加電圧値は(V0 −V1 )
である。
【0083】この結果、誘電体23は第2の着色部19
上の空間に引き込まれ、表示面である透明基板13側か
ら本装置を見ると第1の着色部17の色と誘電体23の
色の組み合わせによる色(これを第2の色と呼ぶ)の表
示へと変化する。
【0084】続いて、時刻t3 で第2の透明電極22と
第4の透明電極12との印加電圧値は、ともにV0 で、
第1の透明電極21の印加電圧値は(V0 +V1 )であ
り、第3の透明電極11の印加電圧値は(V0 −V1 )
にして、ふたたび第2の着色部19の色と誘電体23の
色の組み合わせによる色が表示される。なお時刻t5以
降は、同様な繰り返しを行って表示を選択する。
【0085】本発明の実施例では、前述の電圧値(V0
−V1 )を、前述の電圧値V0 に置き換えてもよく、駆
動回路をより簡単にすることができる。
【0086】本発明の実施例では、基板15と透明基板
13はともにガラス基板を用い、第1の透明電極21と
第2の透明電極22とは、透明導電膜である酸化インジ
ウムスズ(ITO)電極を用い、透明絶縁液25はトル
エンを用い、誘電体23は直径30μmのガラス球を用
いて、電圧値V0 と(V0 −V1 )をゼロVに、電圧
(V0 +V1 )を10Vに設定した。
【0087】以上の条件での本発明の表示装置の応答性
は、誘電体23の移動時間で見て約50msであった。
【0088】図6は本発明の第2の実施例における駆動
方法を示す波形図であり、縦軸に電圧値をとり、横軸に
時刻をとる。図6(a)は第1の透明電極21の駆動波
形であり、図6(b)は第3の透明電極11駆動波形で
あり、図6(c)は第2の透明電極22の駆動波形であ
り、図6(d)は第4の透明電極12の駆動波形であ
る。以下の駆動波形についての説明では、透明絶縁液2
5の誘電率が誘電体23の誘電率より小さいとしてい
る。
【0089】まず、時刻t0 においては第2の透明電極
22と第4の透明電極12の印加電圧値は0Vを含む電
圧値V0 である。第1の透明電極21には比較的低い電
圧値(V0 +V2 )が印加され、第3の透明電極11に
は比較的低い電圧値(V0 −V2 )が印加されている
が、これは状態保持電圧として働いてすでに選択されて
いた第1の色を表示し続ける。
【0090】時刻t1 における第2の色の表示への反転
は、第1の透明電極21と第3の透明電極11との印加
電圧値をV0 にして、第2の透明電極22に電圧値(V
0 +V3 )を短時間印加し、同時に第4の透明電極12
に電圧値(V0 +V3 )を短時間印加し、反転が完了し
た時刻t2 以降は、前述の状態保持電圧である電圧値
(V0 +V2 )を第2の透明電極22に、前述の電圧値
(V0 −V2 )を第4の透明電極12に印加して、第2
の色の表示を保持する。
【0091】つぎに時刻t3 で第2の透明電極22と第
4の透明電極12との印加電圧値をV0 にし第1の透明
電極21に前述の電圧値(V0 +V3 )を、同時に第3
の透明電極11に電圧値(V0 −V3 )を短時間印加し
て、ふたたび第1の色の表示を選択し、時刻t4 におい
て状態保持電圧である電圧値(V0 +V2 )を第1の透
明電極21に電圧値(V0 −V2 )を第3の透明電極1
1に印加して第1の色の表示を保持する。なお、時刻t
5 以降は同様な繰り返しを行って表示を選択する。
【0092】本発明の実施例では、前述の電圧値(V0
−V2 )と(V0 −V3 )をV0 に置き換えてもよく、
駆動回路を簡単にすることができる。
【0093】本発明の実施例では、基板15と透明基板
13は共にガラス基板を用い、各透明電極は透明な酸化
インジウムスズ(ITO)電極を用いた。透明絶縁液2
5としてはトルエンを用い、誘電体23は直径30μm
のガラス球を用いた。前述の電圧V0 と(V0 −V2 )
と(V0 −V3 )をゼロVに設定し、(V0 +V2 )を
5.5Vに設定し、(V0 +V3 )を10Vに設定し、
(t2 −t1 )を50msに設定した。
【0094】本発明の駆動方法の効果としては、前述の
状態保持電圧を導入することにより表示装置に定常的に
印加する直流電圧を低くする効果が得られ、イオンによ
る内部電場の発生を抑制することができる。また、前述
の電圧値V3 を大きくすることによって表示の走査時間
を短縮することもできる。
【0095】図7は本発明の第3の実施例における駆動
回路からの駆動方法を示す波形図である。縦軸には電圧
値をとり、横軸に時刻をとってある。図7(a)は第1
の透明電極21の駆動波形であり、図7(b)は第3の
透明電極11の駆動波形であり、図7(c)は第2の透
明電極22の駆動波形であり、図7(d)は第4の透明
電極12の駆動波形である。以下の駆動波形についての
説明においては、透明絶縁液25の誘電率が誘電体23
の誘電率より小さいとしている。
【0096】時刻t0 において第2の透明電極22と第
4の透明電極12の印加電圧値は、ともに0Vを含む電
圧値V0 であり、第1の透明電極21の印加電圧値は
(V0+V1 )であり、第3の透明電極11の印加電圧
値は(V0 −V1 )である。
【0097】この結果、誘電体23は第1の着色部17
上の空間に引き込まれて安定しており、表示面である透
明基板13側から本発明の表示装置を見ると、第1の色
が表示されている。
【0098】つぎに時刻t1 において第1の透明電極2
1と第3の透明電極11の印加電圧値はともにV0 であ
り、第2の透明電極22の印加電圧値は(V0 +V1 )
であり、第4の透明電極12の印加電圧値は(V0 −V
1 )である。
【0099】この結果、誘電体23は第2の着色部19
上の空間に引き込まれて、表示面である透明基板13側
から本発明の表示装置を見ると、第2の色の表示へと変
化する。
【0100】続いて、時刻t3 で第2の透明電極22と
第4の透明電極12の印加電圧値は共にV0 であり、第
1の透明電極21の印加電圧値は(V0 −V1 )であ
り、第3の透明電極11の印加電圧値は(V0 +V1 )
にする。
【0101】このときの第1の透明電極21と第3の透
明電極11の間の電場の極性は、時刻t0 からt1 まで
の間の極性と逆であるが、本発明の表示装置の駆動には
電場のエネルギーを用いており、電場の極性が変わって
も絶対値が同じならば同様の駆動をする。したがってふ
たたび第1の色が表示される。
【0102】続いて、時刻t5 で第1の透明電極21と
第3の透明電極11の印加電圧値は共にV0 であり、第
2の透明電極22の印加電圧値は(V0 −V1 )であ
り、第4の透明電極12の印加電圧値は(V0 +V1 )
である。
【0103】このときの第2の透明電極22と第4の透
明電極12の間の電場の極性は時刻t1 からt3 までの
間の極性と逆であるが、本発明の表示装置の駆動には電
場のエネルギーを用いており、電場の極性が変わっても
絶対値が同じならば同様の駆動をする。したがってふた
たび第2の色の表示へと変化する。これ以降は同様な繰
り返しを行って表示を選択する。
【0104】本発明の実施例では、前述の電圧値(V0
−V1 )を、前述の電圧値V0 に置き換えてもよく、駆
動回路をより簡単にすることができる。
【0105】本発明の実施例では、基板15と透明基板
13はともにガラス基板を用い、各透明電極は透明な酸
化インジウムスズ(ITO)電極を用い、透明絶縁液2
5はトルエンを用い、誘電体23は直径30μmのガラ
ス球を用いて、前述の電圧値V0 と(V0 −V1 )とを
0Vに設定し、電圧(V0 +V1 )を10Vに設定し
た。
【0106】以上の条件での本発明の表示装置の応答性
は、誘電体23の移動時間で見ておよそ50msであっ
た。
【0107】図8は本発明の第4の実施例における駆動
方法を示す波形図のであり、縦軸に電圧値をとり、横軸
に時刻をとる。図8(a)は第1の透明電極21の駆動
波形であり、図8(b)は第3の透明電極11駆動波形
であり、図8(c)は第2の透明電極22の駆動波形で
あり、図8(d)は第4の透明電極12の駆動波形であ
る。なお以下の駆動波形についての説明では、透明絶縁
液25の誘電率が誘電体23の誘電率より小さいとして
いる。
【0108】まず、時刻t0 においては第2の透明電極
22と第4の透明電極12の印加電圧値は0Vを含む電
圧値V0 である。第1の透明電極21には比較的低い電
圧値(V0 +V2 )が印加され、第3の透明電極11に
は比較的低い電圧値(V0 −V2 )が印加されている
が、これは状態保持電圧として働いて、すでに選択され
ていた第1の色を表示しつづける。
【0109】時刻t1 における第2の色の表示への反転
は、第1の透明電極21と第3の透明電極11との印加
電圧値をV0 にして、第2の透明電極22に電圧値(V
0 +V3 )を短時間印加し、同時に第4の透明電極12
に電圧値(V0 +V3 )を短時間印加し、反転が完了し
た時刻t2 以降は、前述の状態保持電圧である電圧値
(V0 +V2 )を第2の透明電極22に印加し、前述の
電圧値(V0 −V2 )を第4の透明電極12に印加し
て、第2の色の表示を保持する。
【0110】つぎに、時刻t3 で第2の透明電極22と
第4の透明電極12の印加電圧値をV0 にし、第1の透
明電極21に前述の電圧値(V0 −V3 )を印加し、同
時に第3の透明電極11に電圧値(V0 +V3 )を短時
間印加して、ふたたび第1の色の表示を選択し、時刻t
4 において状態保持電圧である状態保持電圧である電圧
値(V0 −V2 )を第1の透明電極21に、電圧値(V
0 +V2 )を第3の透明電極11に印加して第1の色の
表示を保持する。
【0111】時刻t3 からt5 にまでの第1の透明電極
21と第3の透明電極11の間の電場の極性は時刻t0
からt1 までの極性と逆であるが、本発明の表示装置の
駆動には電場の極性は無関係である。
【0112】つぎに、時刻t5 で第1の透明電極21と
第3の透明電極11の印加電圧値をV0 にし第2の透明
電極22に前述の電圧値(V0 −V3 )を印加し、同時
に第4の透明電極12に電圧値(V0 +V3 )を短時間
印加して、ふたたび第2の色の表示を選択し、時刻t6
において状態保持電圧である状態保持電圧である電圧値
(V0 −V2 )を第2の透明電極22に印加し、電圧値
(V0 +V2 )を第4の透明電極12に印加して第2の
色の表示を保持する。
【0113】時刻t5 からt7 までの第2の透明電極2
2と第4の透明電極12の間の電場の極性は時刻t1 か
らt3 までの極性と逆であるが、本発明の表示装置の駆
動には電場の極性は無関係である。これ以降は同様な繰
り返しを行って表示を選択する。
【0114】本発明の実施例では、前述の電圧値(V0
−V2 )と(V0 −V3 )をV0 に置き換えてもよく、
駆動回路を簡単にすることができるとういう効果をも
つ。
【0115】本発明の実施例では、基板15と透明基板
13はともにガラス基板を用い、各透明電極は透明な酸
化インジウムスズ(ITO)電極を用い、透明絶縁液2
5はトルエンを用い、誘電体23は直径30μmのガラ
ス球を用い、前述の電圧V0と(V0 −V2 )と(V0
−V3 )をゼロVに設定し、(V0 +V2 )を5.5V
に設定し、(V0 +V3 )を10Vに設定し、(t2 −
t1 )を50msに設定した。
【0116】以上、図7と図8に示すような波形は疑似
的な交流駆動であり、直流駆動で問題となる内部イオン
による分極現象を防止する効果がある。
【0117】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明の表
示装置によれば、液晶表示装置に代表される反射型表示
での、画面の暗さとカラー表示の困難さとを同時に解決
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における表示装置を示し、表示
装置の駆動状態を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例における表示装置を示し、一画
素の構造を説明するための平面図である。
【図3】本発明の実施例における表示装置の駆動原理を
説明するための斜視図である。
【図4】本発明の実施例における表示装置を示し、表示
装置の駆動状態を示す断面図である。
【図5】本発明の実施例における表示装置の駆動方法の
駆動波形を示す波形図である。
【図6】本発明の実施例における表示装置の駆動方法の
駆動波形を示す波形図である。
【図7】本発明の実施例における表示装置の駆動方法の
駆動波形を示す波形図である。
【図8】本発明の実施例における表示装置の駆動方法の
駆動波形を示す波形図である。
【図9】従来例の表示装置を説明するための断面図であ
る。
【図10】従来例の表示装置を説明するための断面図で
ある。
【図11】従来例の表示装置を説明するための断面図で
ある。
【図12】表示方式のセグメント型とマトリクス型を説
明するための平面図である。
【符号の説明】
11 第3の透明電極 12 第4の透明電極 13 透明基板 15 基板 17 第1の着色部 19 第2の着色部 21 第1の透明電極 22 第2の透明電極 23 誘電体 25 透明絶縁液 27 仕切 33 シート

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板と透明基板とを平行に配置し、基板
    と透明基板との間の空間は仕切により細分され、仕切に
    囲まれ細分化された空間が一画素であり、一画素内は基
    板上の第1の着色部と第2の着色部と、第1の着色部上
    の第1の透明電極と、第2の着色部上の第2の透明電極
    と、第1の透明電極と対をなす透明基板上の第3の透明
    電極と、第2の透明電極と対をなす透明基板上の第4の
    透明電極と、基板と透明基板間の空間内に充填する着色
    された誘電体と誘電体と異なる誘電率をもつ透明絶縁液
    よりなり、基板と透明基板上のそれぞれの透明電極は駆
    動回路に接続していることを特徴とする表示装置。
  2. 【請求項2】 基板と透明基板とを平行に配置し、基板
    と透明基板との間の空間は仕切により細分され、仕切に
    囲まれ細分化された空間が一画素であり、一画素内は基
    板上の第1の着色部と第2の着色部と、第1の着色部上
    の第1の透明電極と、第2の着色部上の第2の透明電極
    と、第1の透明電極と対をなす透明基板上の第3の透明
    電極と、第2の透明電極と対をなす透明基板上の第4の
    透明電極と、基板と透明基板間の空間内に充填する着色
    された誘電体と誘電体と異なる誘電率をもつ透明絶縁液
    よりなり、基板と基板上の第1の着色部と第2の着色部
    が透明であり、基板と透明基板上のそれぞれの透明電極
    は駆動回路に接続していることを特徴とする表示装置。
  3. 【請求項3】 基板と透明基板とが平行に配置され、基
    板は透明で透明基板とは反対側の面に第1の着色部と第
    2の着色部が印刷されたシートが付着されており、両基
    板間の空間は仕切により細分され、仕切に囲まれ細分化
    された空間が一画素であり、一画素内は基板上の第1の
    着色部と第2の着色部、第1の着色部上の第1の透明電
    極、第2の着色部上の第2の透明電極、第1の透明電極
    と対をなす透明基板上の第3の透明電極、第2の透明電
    極と対をなす透明基板上の第4の透明電極、基板と透明
    基板間の空間内に充填する着色された誘電体と誘電体と
    異なる誘電率をもつ透明絶縁液よりなり、基板と透明基
    板上のそれぞれの透明電極が駆動回路に接続されている
    ことを特徴とする表示装置。
  4. 【請求項4】 基板と透明基板とが平行に配置され、基
    板は透明で透明基板とは反対側の面に第1の着色部と第
    2の着色部が印刷されたシートが付着されており、両基
    板間の空間は仕切により細分され、仕切に囲まれ細分化
    された空間が一画素であり、一画素内は基板上の第1の
    着色部と第2の着色部、第1の着色部上の第1の透明電
    極、第2の着色部上の第2の透明電極、第1の透明電極
    と対をなす透明基板上の第3の透明電極、第2の透明電
    極と対をなす透明基板上の第4の透明電極、基板と透明
    基板間の空間内に充填する着色された誘電体と誘電体と
    異なる誘電率をもつ透明絶縁液よりなり、シートとシー
    ト上の第1の着色部と第2の着色部が透明であり、基板
    と透明基板上のそれぞれの透明電極が駆動回路に接続さ
    れていることを特徴とする表示装置。
  5. 【請求項5】 誘電体が基板の第1の着色部と第2の着
    色部とは、異なる色で着色されていることを特徴とする
    請求項1、2、3、あるいは4に記載の表示装置。
  6. 【請求項6】 一画素ごとに基板上に設置されている仕
    切が感光性樹脂であることを特徴とする請求項1、2、
    3、4、あるいは5に記載の表示装置。
  7. 【請求項7】 駆動回路からの電圧パルスは、第1の電
    圧を第1の透明電極と第3の透明電極に印加しつつ、第
    2の電圧を第2の透明電極に、同時に第2の電圧とは異
    なる第3の電圧を第4の透明電極に継続的に印加して誘
    電体と第1の着色部の組み合わせによる表示をし、第1
    の電圧を第2の透明電極と第3の透明電極に印加しつ
    つ、第2の電圧を第1の透明電極に、同時に第3の電圧
    を第3の透明電極に継続的に印加して誘電体と第2の着
    色部の組み合わせによる表示をするサイクルで電圧パル
    スを構成することを特徴とする表示装置の駆動方法。
  8. 【請求項8】 第1の電圧が、第2の電圧と第3の電圧
    の中間の電圧値であることを特徴とする請求項7に記載
    の表示装置の駆動方法。
  9. 【請求項9】 第2の電圧と第3の電圧が一定周期で入
    れ替わることを特徴とする請求項7、あるいは8に記載
    の表示装置の駆動方法。
  10. 【請求項10】 駆動回路からの電圧パルスは、第1の
    電圧を第2の透明電極と第4の透明電極に印加しつつ、
    第4の電圧を第1の透明電極に、同時に第4の電圧とは
    異なる第5の電圧を第3の透明電極に継続的に印加して
    誘電体と第2の着色部の組み合わせによる表示をし、第
    1の電圧を第1の透明電極と第3の透明電極に印加しつ
    つ、第2の電圧を第2の透明電極に、同時に第2の電圧
    とは異なる第3の電圧を第4の透明電極に1の定時間印
    加して誘電体と第1の着色部の組み合わせによる表示に
    反転し、一定時間経過後に第4の電圧を第2の透明電極
    に、同時に第5の電圧を第4の透明電極に継続的に印加
    して表示を保持し、第1の電圧を第2の透明電極と第4
    の透明電極に印加しつつ第2の電圧を第1の透明電極
    に、同時に第3の電圧を第3の透明電極に一定時間印加
    して誘電体と第1の着色部の組み合わせによる表示に反
    転し、一定時間経過後に第4の電圧を第1の透明電極
    に、同時に第5の電圧を第3の透明電極に継続的に印加
    して表示を保持するサイクルで電圧パルスを構成し、第
    1の電圧と第2の電圧の電位差は第4の電圧と第5の電
    圧の電位差より小さいことを特徴とする表示装置の駆動
    方法。
  11. 【請求項11】 第1の電圧が、第2の電圧と第3の電
    圧の中間の電圧値および第4の電圧と第5の電圧の中間
    の電圧値であることを特徴とする請求項10に記載の表
    示装置の駆動方法。
  12. 【請求項12】 第2の電圧と第3の電圧または第4の
    電圧と第5の電圧が一定周期で入れ替わることを特徴と
    する請求項10、あるいは11に記載の表示装置の駆動
    方法。
JP7082680A 1995-04-07 1995-04-07 表示装置およびその駆動方法 Pending JPH08278521A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011065182A (ja) * 2003-10-08 2011-03-31 E Ink Corp エレクトロウェッティングディスプレイ

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