JPH08278225A - 零分散波長の測定方法 - Google Patents

零分散波長の測定方法

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JPH08278225A
JPH08278225A JP8374395A JP8374395A JPH08278225A JP H08278225 A JPH08278225 A JP H08278225A JP 8374395 A JP8374395 A JP 8374395A JP 8374395 A JP8374395 A JP 8374395A JP H08278225 A JPH08278225 A JP H08278225A
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wavelength
light source
optical fiber
zero
dispersion
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JP8374395A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Suetsugu
義行 末次
Takatoshi Katou
考利 加藤
Masayuki Nishimura
正幸 西村
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Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Electric Industries Ltd
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  • Optical Modulation, Optical Deflection, Nonlinear Optics, Optical Demodulation, Optical Logic Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 光ファイバの零分散波長を精度良く測定す
る。 【構成】 本発明にかかる光ファイバの零分散波長の測
定方法は、少なくとも、1つのプローブ光源(7)と、
1つのポンプ光源(2)の出力光を合波し(10)、前
記合波した出力光を被測定光ファイバ(5)に入射し、
かつ前記プローブ光源の発振波長を一定に維持して前記
ポンプ光源の発振波長を所定の波長範囲で変化させたと
きに、前記被測定光ファイバから出射する前記ポンプ光
源の発振波長の関数としての4光波混合光パワーの分布
について、前記プローブ光源の発振波長を複数変えて測
定し、その複数の測定結果を、前記ポンプ光源の各波長
位置毎に加算又は加算平均して、4光波混合光パワーの
分布の極大値を与える前記ポンプ光源の発振波長を決定
することによって、光ファイバの零分散波長を求めるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光ファイバの零分散波
長を精度良く測定できる零分散波長の測定法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光ファイバ中の零分散波長の測定
法としては、特開平6−331495「零分散波長測定
装置および零分散波長測定方法」がある。図2に従来技
術による測定装置の構成例を示す。本装置による測定方
法は、プローブ光源1、及び波長可変ポンプ光源2より
出力された光を偏波コントローラ3によって偏波面を合
わせた後、光合波器4によって合波し、被測定光ファイ
バ5に入力する。被測定光ファイバ5で発生した4光波
混合光パワーを光スペクトラムアナライザ6で測定す
る。4光波混合光パワーは波長可変ポンプ光源の発振波
長が被測定光ファイバの零分散波長と一致したときに最
大となるので、波長可変ポンプ光源の発振波長を掃引し
て4光波混合光パワーが最大値を示す波長可変ポンプ光
源の発振波長を求めることにより、光ファイバの零分散
波長を測定する方法である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来技術では、光ファイバ中の零分散波長が長さ方
向に分布している場合には対応できないという重大な欠
点があり、実用化には至っていない。この欠点について
以下に具体的に説明する。
【0004】まず、接続点を含まない一本の光ファイバ
等、零分散波長が長さ方向に一定値をとる極めて限定さ
れた場合について説明する。図3は零分散波長(λ。)
が 1550 nmの分散シフトファイバ 1 km について、従来
法で零分散波長を測定した結果を示す。測定は、プロー
ブ光源の発振波長(λprobe )を 1560 nmに固定し、ポ
ンプ光源の発振波長 を1545 nm から1560 nm まで掃引
した時得られる4光波混合光パワーを、光スペクトラム
アナライザで測定して行った。横軸はポンプ光源の発振
波長であり、縦軸は4光波混合光パワーである。これよ
り、プローブ光源の発振波長が、被測定光ファイバの既
知の零分散波長である 1550 nmに一致したときは、確か
に4光波混合光パワーは極大値かつ最大値をとり、この
波長が被測定光ファイバの零分散波長であることがわか
る。なお、4光波混合光パワーの極大値は、被測定光フ
ァイバの零分散波長が1550 nm に一致したときだけでは
なく、他の数多くの波長においてもとることがわかる。
この理由は例えば「Kyo Inoue, "Four-Wave Mixing in
an Optical Fiber in the Zero-Dispersion Wavelength
Region," IEEE Journal of Lightwave Technology, vo
l. 10, no. 11, p.p. 1553 - 1561(November 1992)」に
詳しく説明されているように、4光波混合光パワーが、
ポンプ光源の発振波長(正確にはポンプ光源の発振波長
とプローブ光源の発振波長の零分散波長に対する相対
差)に対して周期変動をするためである。このように、
零分散波長が長さ方向に一定値をとることがわかってい
る、極めて限定された場合については、4光波混合光パ
ワーの極大値かつ最大値が被測定光ファイバの零分散波
長に一致するため、従来技術でもファイバ中の零分散波
長は一応測定できていた。
【0005】しかしながら、通常の光通信システムで
は、線路を複数の異なる製造ロットの光ファイバを縦属
接続して構成するのが普通であり、システム全長で見る
と光ファイバ中の零分散波長は長さ方向に分布すること
になるため、零分散波長が長さ方向に一定ではなく、分
布している場合についても零分散波長を測定できること
が必要不可欠である。
【0006】そこで次に、このように現実的な、零分散
波長が長さ方向に分布している場合について生ずる、従
来法の重大な問題点を指摘する。図4は零分散波長
(λ。)が 1548 nm、1550 nm 、1552 nm の分散シフト
ファイバ 各0.8 km、0.5 km、0.8 kmを、順番に縦属接
続してえられた2.1 kmの分散シフトファイバ リンクに
ついて、従来法で零分散波長を測定した結果を示す。測
定は、プローブ光源の発振波長を 1565 nmに固定し、ポ
ンプ光源の発振波長を 1545 nmから1555 nm まで0.2 nm
毎に掃引した時得られる4光波混合光パワーを、光スペ
クトラムアナライザで測定して行った。これにより、プ
ローブ光源の発振波長が、被測定光ファイバの既知の零
分散波長である 1548 nm、1550 nm 、1552nm に一致し
たときは確かに4光波混合光パワーは極大値をとること
が確認できた。
【0007】しかしながら、極大値は、プローブ光源の
発振波長が被測定光ファイバの零分散波長に一致したと
き以外、例えば、極大波長λは 1548.7 nm 、1553.5 nm
、1555 nm 等でも数多く発生しており、必ずしも4光
波混合光パワーの極大値が被測定光ファイバの零分散波
長に対応しているわけではない。従って、被測定光ファ
イバの零分散波長が未知で、かつ長さ方向に一定ではな
く、分布している場合については、観測される4光波混
合光パワーの極大値が、ポンプ光源の発振波長と被測定
光ファイバの零分散波長が一致したことに起因するの
か、又はポンプ光源の発振波長に対する単なる周期変動
に起因するのかを区別するのは不可能であった。また、
4光波混合光パワーの極大値の大小関係も、異なる零分
散波長を持つ各構成ファイバの長短に起因するのか、又
はポンプ光源の発振波長とプローブ光源の発振波長の零
分散波長に対する相対差に基づく単なる周期変動に起因
するのか、についても区別するのは不可能であった。こ
のように、零分散波長がファイバ長さ方向に分布してい
る現実的な場合に関して、従来技術では光ファイバ中の
零分散波長を測定することは不可能であった。
【0008】そこで本発明は、零分散波長が光ファイバ
の長さ方向に分布している現実的な場合について、光フ
ァイバの零分散波長を精度良く測定できる零分散波長の
測定法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1に係る零分散波長の測定法では、
1つのプローブ光源と、1つのポンプ光源の出力光を合
波し、前記合波した出力光を被測定光ファイバに入射
し、かつ前記プローブ光源の発振波長を一定に維持して
前記ポンプ光源の波長を所定の波長範囲で変化させたと
きに、前記被測定光ファイバから出射する前記ポンプ光
源の波長の関数としての4光波混合光パワーの分布を測
定し、前記プローブ光源の発振波長を変えて複数同じ測
定を行ない、その複数の測定結果を、前記ポンプ光源の
各波長位置で加算もしくは加算平均して、4光波混合光
パワーの分布の極大値を与える前記ポンプ光源の発振波
長を決定することによって、光ファイバの零分散波長を
求めることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項2に係る零分散波長の測定
法では、1つのプローブ光源と、1つのポンプ光源の出
力光を合波し、前記合波した出力光を被測定光ファイバ
に入射し、かつ前記プローブ光源と前記ポンプ光源との
発振波長差を一定に維持して前記ポンプ光源の発振波長
を所定の波長範囲で変化させたときに、前記被測定光フ
ァイバから出射する前記ポンプ光源の発振波長の関数と
しての4光波混合光パワーの分布を測定し、前記発振波
長差を変えて複数回同じ測定を行ない、その複数の測定
結果を、前記ポンプ光源の各波長位置で加算もしくは加
算平均して、4光波混合光パワーの分布の極大値を与え
る前記ポンプ光源の発振波長を決定することによって、
光ファイバの零分散波長を求めることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3に係る零分散波長の測定
法では、前記プローブ光源の発振波長を前記ポンプ光源
の発振波長に比べて短波長側に設定した状態で、請求項
1又は2に記載の光ファイバの零分散波長の測定方法に
より、光ファイバの零分散波長を求めることを特徴とす
る。
【0012】本発明の請求項4に係る零分散波長の測定
法では、前記プローブ光源の発振波長を前記ポンプ光源
の発振波長に比べて長波長側に設定した状態で請求項1
又は2に記載の光ファイバの零分散波長の測定方法によ
り、光ファイバの零分散波長を求めることを特徴とす
る。
【0013】本発明の請求項4に係る零分散波長の測定
法では、請求項3又は4の測定方法で測定された結果を
更に加算もしくは加算平均して、4光波混合光パワーの
分布の極大値を与える前記ポンプ光源の発振波長を決定
することによって、光ファイバの零分散波長を求めるこ
とを特徴とする。
【0014】本発明の請求項5に係る零分散波長の測定
法では、請求項3又は4の測定方法で測定された結果を
更に加算もしくは加算平均して、4光波混合光パワーの
分布の極大値を与える前記ポンプ光源の発振波長を決定
することによって、光ファイバの零分散波長を求めるこ
とを特徴とする。
【0015】本発明の請求項6に係る零分散波長の測定
法では、請求項1乃至請求項5に記載の測定方法を、前
記被測定光ファイバの入射端と出射端を入替えて行な
い、その入替え前と後の測定結果をさらに加算もしくは
加算平均して、4光波混合光パワーの極大値を与える前
記ポンプ光源の発振波長を決定することによって光ファ
イバの零分散波長を求めることを特徴とする。
【0016】
【作用】本発明の測定法は、まず従来法と同様、ポンプ
光源の発振波長が被測定光ファイバの零分散波長に一致
したときにのみ、4光波混合光パワーが極大値、かつ最
大値をとるという周知の事実を利用する。
【0017】しかし、この事実の利用のみでは、前記の
ように零分散波長が一定でなく光ファイバの長さ方向に
分布している場合は、正確に測定することができない。
そこで、本発明では、零分散波長に対するポンプ光源の
発振波長や、プローブ光源の発振波長を種々変化させた
場合に、被測定光ファイバから出射する4光波混合光の
パワーの極大を示す波長位置は、零分散波長に対応す
る波長位置では変化が無いのに対し、零分散波長以外
で生ずる4光波混合光のパワーの値については、前記発
振波長の変化に応じ様々に周期的変動をするという事実
を利用している。即ち、零分散波長に対するポンプ光源
の発振波長や、プローブ光源の発振波長の位置を種々変
化させて得た4光波混合光のパワーの分布を、ポンプ光
源の各発振波長位置毎に加算すれば、零分散波長の波長
位置での4光波混合光のパワ−の値は加算の回数に応じ
て大きくなるが、零分散波長以外で生ずる4光波混合光
のパワーの値は、測定ケースごとに極大及び極小を示す
波長位置が少しずつずれているために、加算すると、4
光波混合光パワ−の周期的変動がキャンセルされ、その
ポンプ光源の発振波長への依存性は平坦となる。従っ
て、上記の複数の測定結果を、加算又は加算の上平均す
ることにより、零分散波長により生ずる極大値を与える
波長位置をきわめて容易に識別できるという事実を利用
するものである。また、零分散波長が光ファイバの長さ
方向に分布している場合、被測定光ファイバ中での光の
減衰に起因して、入射側の零分散波長の4光波混合光パ
ワーは比較的大きく、出射側の零分散波長の4光波混合
光のパワーは比較的小さく表れる傾向にあり、これを考
慮して、本測定法では、入射端と出射端を入れ替えて同
じ測定をした結果を加算して更に精度の良い結果を得
る。
【0018】
【実施例】以下、添付図面を参照しながら本発明の実施
例を詳細に説明する。なお、図面の説明おいて同一の要
素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0019】第1の実施例について説明する。図5に、
第1の実施例により得た4光波混合光パワーのポンプ光
波長依存性と既知の零分散波長(λ。)との関係を示
す。図1に、本実施例で用いる零分散波長の測定装置を
示す。本実施例で測定対象とする被測定光ファイバ 5
は、零分散波長が 1548 nm、1550nm 、1552 nm の分散
シフトファイバ 各0.8 km、0.5 km、0.8 kmを、順番に
縦属接続してえられた2.1 kmの光ファイバにより構成さ
れている。
【0020】被測定光ファイバの零分散波長の測定は、
まず波長可変プローブ光源7と、波長可変ポンプ光源2
の出力光を、偏波コントローラ3により偏波面を合わせ
た後、光ファイバカプラ10により合波し、上記合波し
た出力光を、前記被測定光ファイバ 5に入射し、前記
プローブ光源7の発振波長を、ポンプ光源2の発振波長
より短波長側の 1530nm から1537 nm の範囲で1 nm毎に
可変させ、その可変の都度、前記ポンプ光源2の発振波
長を 1545 nmから1555nmまで0.2 nm毎に掃引した。
【0021】このとき得られる、被測定光ファイバ5か
ら出射する出力光に含まれるポンプ光源波長の関数とし
ての4光波混合光パワーの分布値(以下単に、分布値と
いう。)を、光スペクトラムアナライザ6により複数回
同じ測定を行なった。
【0022】変化させたプローブ光源の発振波長に対応
する複数の測定結果を、それぞれポンプ光源の発振波長
の各波長位置毎に加算平均した。この4光波混合光パワ
ーの分布値の加算平均値(以下単に、分布加算値とい
う。)を縦軸にとり、ポンプ光源2の発振波長を横軸に
とって、図5にプロットした。なお、理解の容易のた
め、既知の零分散波長である1548 nm 、1550nm、1552 n
m (λ。)について、その横軸での位置を矢印で示して
ある。なお、加算平均する代わりに、単に加算するだけ
でも、光パワーの目盛りが変わるだけで、測定される分
布は同じである。
【0023】図5より、ポンプ光源の発振波長が、被測
定光ファイバの既知の零分散波長である 1548nm 、1550
nm、1552nmに一致した各波長位置に極大が生じている。
零分散波長以外の波長位置でも微小なピ−クが見られる
ものの零分散波長位置での極大値と比べてその大きさが
非常に小さく両者の識別は極めて容易である。したがっ
て、分布加算値の極大を与えるポンプ光源の発振波長か
ら被測定光ファイバの零分散波長を非常に正確に測定で
きることが分かる。この実施例では、プローブ光源の発
振波長をポンプ光源の発振波長より短波長側にとった
が、長波長側にとっても同様な傾向を示す。
【0024】第2の実施例について説明する。図6に、
第2の実施例により得た分布加算値と既知の零分散波長
(λ。)との関係を示す。被測定光ファイバ 5は第1
の実施例と同じ構成となっている。被測定光ファイバの
零分散波長の測定は、まず波長可変プローブ光源7と、
波長可変ポンプ光源2の出力光を光ファイバカプラ10
により合波し、上記合波した出力光を、被測定光ファイ
バ 5に入射し、前記プローブ光源7の発振波長を1530
nmから1537 nm の範囲で1 nm毎に可変させ、その都度前
記ポンプ光源2の波長を1545 nm から1555nmまで0.2 nm
毎に掃引した。
【0025】このとき得られる、被測定光ファイバ5か
ら出射する出力光の分布値を、光スペクトラムアナライ
ザ6により、前記プローブ光源7の複数の異なる各発振
波長について測定し、それぞれを加算平均し、分布加算
値を求めた。
【0026】次に、被測定光ファイバ5の入射端と出射
端を入れ替えて同様の測定と加算平均を行い、分布加算
値を求めた。上記の入射端と出射端の入れ替え前後の分
布加算値を、更に加算平均して目的とする分布加算値を
求めこれを図6にプロットした。
【0027】図6より、ポンプ光源の発振波長が、被測
定光ファイバの既知の零分散波長である 1548nm 、1550
nm、1552nmに一致した各波長位置に極大が生じている。
零分散波長以外の波長位置にも微小なピ−クが見られる
ものの零分散波長位置での極大値と比べて非常に小さく
両者の識別は極めて容易である。したがって、分布加算
値の極大を与えるポンプ光源の発振波長から被測定光フ
ァイバの零分散波長を非常に正確に測定できることが分
かる。
【0028】なお、本実施例では、被測定ファイバで、
零分散波長が1548nmと1552nmの光ファイバ
長が同じ0.8kmであり、これに対応してそれら波長
位置に同じ大きさ−55dBmの極大が表れており、図
5に示す実施例1の場合は、零分散波長が1552nm
の側の端から入射したため前者の方が小さく表れている
のに対し、測定精度が向上している。これは、光ファイ
バの入射端と出射端を入れ替えて測定した結果を相互に
加算した効果による。
【0029】第3の実施例について説明する。図7に、
第3の実施例により得た分布加算値と既知の零分散波長
(λ。)との関係を示す。被測定光ファイバ 5もこれ
までの実施例と同じ構成となっている。被測定光ファイ
バの零分散波長の測定は、波長可変プローブ光源7と、
波長可変ポンプ光源2の出力光を光ファイバカプラ10
により合波し、上記合波した出力光を、被測定光ファイ
バ 5に入射し、前記プローブ光源7の発振波長を前記
ポンプ光源2の発信波長よりも短波長側である1530nm
から1537 nm の範囲、および 同光源の発信波長よりも
長波長側である1563 nm から1570 nm の範囲で1 nm毎に
可変させ、その都度前記ポンプ光源2の発信波長を 154
5 nmから1555 nm まで0.2 nm毎に掃引した。このとき得
られる、被測定光ファイバ5から出射する出力光に含ま
れる4光波混合光パワーの分布値を、光スペクトラムア
ナライザ6により測定し、それぞれ加算平均して分布加
算値を求めた。これを図7にプロットした。
【0030】図7より、ポンプ光源の発振波長が、被測
定光ファイバの既知の零分散波長(λ。)である 1548n
m 、1550nm、1552nmに一致した各波長位置に極大が生じ
ている。零分散波長以外の波長位置にも微小なピ−クが
見られるものの零分散波長位置での極大値と比べて非常
に小さく両者の識別は極めて容易である。したがって、
分布加算値の極大を与えるポンプ光源の発振波長から被
測定光ファイバの零分散波長を非常に正確に測定できる
ことが分かる。
【0031】第4の実施例について説明する。図8は、
第4の実施例により得た分布加算値と既知の零分散波長
(λ。)との関係を示す。被測定光ファイバ 5はこれ
までの実施例と同じ構成となっている。被測定光ファイ
バの零分散波長の測定は、波長可変プローブ光源7と、
波長可変ポンプ光源2の出力光を光ファイバカプラ10
により合波し、上記合波した出力光を、被測定光ファイ
バ 5に入射し、前記プローブ光源7の発振波長が前記
ポンプ光源2の発信波長よりも短波長側である1530nm
から1537 nm の範囲、および 同光源の発信波長の長波
長側である1563nm から1570 nm の範囲で1 nm毎に可変
させ、その都度前記ポンプ光源2の発信波長を 1545 nm
から1555 nm まで0.2 nm毎に掃引した。このとき得られ
る、被測定光ファイバ5から出射する出力光に含まれる
4光波混合光パワーの分布値を、光スペクトラムアナラ
イザ6により、前記プローブ光源7の複数の異なる発振
波長について測定し、分布加算値を求めた。
【0032】次に被測定光ファイバ5の入射端と出射端
を入れ替えて同様の測定と加算平均を行って分布加算値
をもとめた。上記の入射端と出射端の入れ替え前後の分
布加算値を、更に加算平均して目的とする分布加算値を
もとめ、図8にプロットした。
【0033】図8より、ポンプ光源の発振波長が、被測
定光ファイバの既知の零分散波長(λ。)である 1548n
m 、1550nm、1552nmと一致した各波長位置に極大が生じ
ている。零分散波長以外の波長位置にも微小なピ−クが
見られるものの零分散波長位置での極大値と比べて非常
に小さく両者の識別は極めて容易である。したがって、
分布加算値の極大を与えるポンプ光源の発振波長から被
測定光ファイバの零分散波長を非常に正確に測定できる
ことが分かる。なお、本実施例では、光ファイバの入射
端と出射端を入れ替えて測定した結果を追加したことに
より、図7の第3の実施例よりも測定精度が向上してい
る。
【0034】なお、以上に示した実施例では、プローブ
光源の発振波長を一定とした状態で前記ポンプ光源の発
振波長を掃引したが、前記プローブ光源と前記ポンプ光
源相互の発振波長差を一定とした状態で前記ポンプ光源
の発振波長を掃引した場合についても同等の結果が得ら
れる。例えば、両光源の発振波長差を1nmと5nmで
プローブ光源の発振波長を変化させた場合にも、前記と
同様な結果を得ることが出来た。
【0035】また、光ファイバに限らず他の光導波路の
零分散波長の測定も同様に可能なことは言うまでもな
い。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明による零分
散波長の測定法により、光ファイバなど光導波路の零分
散波長を極めて精度良く測定できる。即ち、零分散波長
に対するポンプ光源の発振波長や、プローブ光源の発振
波長の位置を種々変化させて得た4光波混合光のパワー
の分布を、ポンプ光源の各発振波長位置毎に加算すれ
ば、零分散波長の波長位置での4光波混合光のパワ−の
値は加算の回数に応じて大きくなるが、零分散波長以外
で生ずる4光波混合光のパワーの値は、測定ケースごと
に極大及び極小を示す波長位置が少しずつずれているた
めに、加算すると、4光波混合光パワ−の周期的変動が
キャンセルされ、そのポンプ光源の発振波長への依存性
は平坦となるので、上記の複数の測定結果を、加算又は
加算の上平均することにより、零分散波長により生ずる
極大値を与える波長位置をきわめて容易に識別、測定で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に用いる零分散波長の測定装置
である。
【図2】従来技術による零分散波長の測定装置の例であ
る。
【図3】従来法により得た、零分散波長が光ファイバの
長さ方向に一定の場合の、4光波混合光パワーの分布と
光ファイバの零分散波長との関係である。
【図4】従来法により得た、零分散波長が光ファイバの
長さ方向に分布している場合の、4光波混合光パワーの
分布と光ファイバの零分散波長との関係である。
【図5】第1の実施例に基づいて得られた、ポンプ光源
波長の関数としての4光波混合光パワーの分布と光ファ
イバの零分散波長との関係である。
【図6】第2の実施例に基づいて得られた、ポンプ光源
波長の関数としての4光波混合光パワーの分布と光ファ
イバの零分散波長との関係である。
【図7】第3の実施例に基づいて得られた、ポンプ光源
波長の関数としての4光波混合光パワーの分布と光ファ
イバの零分散波長との関係である。
【図8】第4の実施例に基づいて得られた、ポンプ光源
波長の関数としての4光波混合光パワーの分布と光ファ
イバの零分散波長との関係である。
【符号の説明】
1:プロ−ブ光源 2:波長可変ポンプ光源 3:偏波コントロ−ラ 4:光合波器 5:被測定光ファイバ 6:光スペクトルアナライザ 7:可変プロ−ブ光源 10:光ファイバカプラ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1つのプローブ光源と、1つのポンプ光源
    の出力光を合波し、前記合波した出力光を被測定光ファ
    イバに入射し、かつ前記プローブ光源の発振波長を一定
    に維持して前記ポンプ光源の発振波長を所定の波長範囲
    で変化させたときに、前記被測定光ファイバから出射す
    る前記ポンプ光源の発振波長の関数としての4光波混合
    光パワーの分布を測定し、前記プローブ光源の発振波長
    を変えて複数同じ測定を行ない、その複数の測定結果
    を、前記ポンプ光源の各波長位置で加算もしくは加算平
    均して、4光波混合光パワーの分布の極大値を与える前
    記ポンプ光源の発振波長を決定することによって、光フ
    ァイバの零分散波長を求めることを特徴とする光ファイ
    バの零分散波長の測定方法。
  2. 【請求項2】1つのプローブ光源と、1つのポンプ光源
    の出力光を合波し、前記合波した出力光を被測定光ファ
    イバに入射し、かつ前記プローブ光源と前記ポンプ光源
    との発振波長差を一定に維持して前記ポンプ光源の発振
    波長を所定の波長範囲で変化させたときに、前記被測定
    光ファイバから出射する前記ポンプ光源の発振波長の関
    数としての4光波混合光パワーの分布を測定し、前記発
    振波長差を変えて複数回同じ測定を行ない、その複数の
    測定結果を、前記ポンプ光源の各波長位置で加算もしく
    は加算平均して、4光波混合光パワーの分布の極大値を
    与える前記ポンプ光源の発振波長を決定することによっ
    て、光ファイバの零分散波長を求めることを特徴とする
    光ファイバの零分散波長の測定方法。
  3. 【請求項3】前記プローブ光源の発振波長を前記ポンプ
    光源の発振波長に比べて短波長側に設定したことを特徴
    とする請求項1又は2に記載の光ファイバの零分散波長
    の測定方法。
  4. 【請求項4】前記プローブ光源の発振波長を前記ポンプ
    光源の発振波長に比べて長波長側に設定したことを特徴
    とする請求項1又は2に記載の光ファイバの零分散波長
    の測定方法。
  5. 【請求項5】請求項3又は4の測定方法で測定された結
    果を更に加算もしくは加算平均して、4光波混合光パワ
    ーの分布の極大値を与える前記ポンプ光源の発振波長を
    決定することによって、光ファイバの零分散波長を求め
    ることを特徴とする光ファイバの零分散波長の測定方
    法。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5に記載の測定方法
    を、前記被測定光ファイバの入射端と出射端を入替えて
    行ない、その入替え前と後の測定結果をさらに加算もし
    くは加算平均して、4光波混合光パワーの極大値を与え
    る前記ポンプ光源の発振波長を決定することによって光
    ファイバの零分散波長を求めることを特徴とする請求項
    1乃至請求項5に記載の光ファイバの零分散波長の測定
    方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010151673A (ja) * 2008-12-25 2010-07-08 Sumitomo Electric Ind Ltd 波長分散測定装置及び波長分散測定方法

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