JPH0827816B2 - ファジー三段論法推論システム - Google Patents

ファジー三段論法推論システム

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JPH0827816B2
JPH0827816B2 JP4362201A JP36220192A JPH0827816B2 JP H0827816 B2 JPH0827816 B2 JP H0827816B2 JP 4362201 A JP4362201 A JP 4362201A JP 36220192 A JP36220192 A JP 36220192A JP H0827816 B2 JPH0827816 B2 JP H0827816B2
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    • G06N7/043Analogue or partially analogue implementation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファジー情報処理システ
ムに関連し、そしてファジーな又は確定的でない情報が
供給されたときに三段論法を用いて結論に到達する、こ
のようなシステムに関連する。
【0002】
【従来の技術】古典的な論理においては、基礎的な前提
から始まって推論的な結論に達するための論理演算又は
推論の規則に基づいた種々の手続が開発されてきた。そ
してこれらの手続は、我々の生活様式に変革をもたらし
た電子的なコンピュータの基礎となっている。これらの
コンピュータは通常ブール代数に基づくものであり、入
力信号である量子化された2進数に依存し、ファジー
(暖昧)で真理値の変化する範囲を伴う入力を扱うのに
は適していない。
【0003】しかしながら近年、相対的に不明確もしく
は不正確な入力情報から相対的に明確な結論に到達でき
るようにという要求に応じて、ファジーコンピュータも
しくはファジー情報処理システムについての多くの提案
がなされている。このようなファジー情報処理システム
については、しばしばノイズ及び他の変数が非常に正確
な信号値を使うのを非現実的なものとするような制御シ
ステムなどにおいて、種々の応用が提案されている。
【0004】このような提案の一つが、1989年10
月17日にT.Yamakawaに対して付与された合
衆国特許No.4,875,184において説明されて
おり、この特許ではファジー論理コンピュータとして使
用するために設計されたファジー推論エンジンとして説
明されている装置が開示されている。この特許で説明さ
れているようにこのコンピュータはかなり複雑であり、
また結論に到達するためには、想定された関連値(as
sumed relationship value
s)の大きなメモリ及びこのような値の補間の形式(f
orm of interpolation)に依存す
ることが明かとなっている。
【0005】その上、このようなコンピュータのための
回路及び部品を開発するにおいては相当な作業がなされ
たことが明らかであり、そのことについてはE.San
chezとL.A.Zadeehの「知識システム、決
定、及び制御における近似的な推論」(Pergamo
n Press(London)1987出版)と題さ
れた本に出て来るT.Yamakawaの「明日のファ
ジーハードウェアシステム」という論文において詳しく
説明されている。この論文では、9種類の異なるファジ
ー論理関数が2つの基本的なメンバーシップ関数によっ
て定義されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】これらの従来技術の方
法は、推論仮説をほとんど頼りにせずに主として詳細な
入力情報に依存する傾向があり、その結果、処理される
情報の多くの成分の間の関係についての詳細な情報を記
憶するために大きなメモリが必要になり複雑になるとい
う傾向がある。
【0007】本発明はこのような複雑さを簡単化するこ
とを追求し、この目的のために、必ず結論に到達すると
いうことより詳細な情報が少なくても推論が達成される
ことに重点を置く。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の特に、入力前提
を結び付ける三段論法の大前提(major prem
ise)の真理度もしくは確信度の度合(truth
or confidence measure)が小前
提(minor premise)の真理度もしくは確
信度の度合の補集合(否定)よりも大きい場合には、こ
の真理度もしくは確信度の度合を推論結果の値として回
路において使用する、という概念に依存している。この
目的のためには、種々の前提についてこのような真理度
もしくは確信度の度合に値を与えることが必要となる。
いくつかの事例ではこれらの度合は、期待値に基づいた
任意の値を最初に割り当てることが必要となるが、改善
された値はニューラルネットでなされるようにして学習
される。他の事例では、これらの値は特定の条件のファ
ジーな測定として得られる。
【0009】このような概念に基づく本発明を、推論の
真理度の度合と小前提の真理度の度合の補集合との間の
比較を行わない従来の技術と区別するために、本発明を
ファジー三段論法システムとして表現する。
【0010】この概念を用いると、このようなシステム
を関連する電子回路において相当単純化したものとして
特徴づけることができる。本発明におけるシステムの鍵
となる特徴は推論ブロックと呼ばれる回路であり、これ
らには別々の入力ターミナルが設けられ、一方にはその
電流振幅が小前提の真理度の度合に線形的に関連する第
1のアナログ入力信号を供給し、他方にはその電流振幅
が大前提の真理度の度合に線形的に関連する第2のアナ
ログ入力信号を供給し、そして第2の入力が第1の入力
の補集合の値と少なくとも同じ大きさか、補集合よりも
指定された値だけ大きい限りにおいて、振幅が第2の入
力の振幅となる出力を生じさせる。ここでこの指定され
た値はシステムのノイズを補償するよう選択することが
できる。もしもこの不等式が満たされない場合には、小
前提の真理値は大前提から推論を実行するには不十分で
あると結論される。
【0011】本発明は図面との関連でなされる以下の詳
細な説明から、より良く理解されるであろう。
【0012】
【実施例】図面について議論する前に、まず本発明の基
礎となる新規な概念の説明から始めるのが役立つだろ
う。特に、ファジー推論の細部を調べることが役立つ。
【0013】ファジー推論の目的は、A,A,・・
・,B,B,・・・という関数を A,A・・・⇒B,B・・・ (1) という推論の式に従って関連づけることができるとき
に、ファジー関数A,A,・・・から同様の性質の
ファジー関数B,B,・・・のいくつかの性質を得
ることである。ここでAは推論の前件部(antece
dents),Bは推論の後件部(consequen
ts)であり、この推論の真理度もしくは確信度の度合
はゼロと1の間である。というのは推論規則の集積によ
って支配される推論の真理値について完全な情報を入手
することはできないからである。古典的な推理において
はこのことは、論理演算とモーダスポネンス(modu
s ponens)との結合に基づいた多くの等価な手
続において可能である。このような手続をファジー論理
に拡張することは成功したとはいい難い。すなわち、次
式で表されるような対が多く存在することの認識が不
足している。
【0014】(A⇒B)=(B′⇒A′):また、帰謬
(背理法)で使われる矛盾(rada)が次式の論理に
従って再現されない:(A⇒B,A⇒B′)→A′。も
ちろんこのような性質が不適当であり、さらに望ましく
もないという応用はあるが、古典論理の根本的に本質的
な特徴である中律を欠くということは、ファジー推論
の方法の定式化を防げるものではない。
【0015】推論を行う場合において、論理演算を用い
て前提から結論を導こうとするのは自然なことである。
例えばモーダスポネンス(すなわち、Bが正しいと結論
するために大前提A→B及び小前提Aが正しいと仮定す
ること) (A,A⇒B)→B (2) を構成するために、 A∧(A⇒B) (3) 又は (A∧(A⇒B))⇒B (4) とすることである。
【0016】しかしながら古典的な論理では(A∧(A
⇒B))=(A∧B)≠Bであり、((A∧(A⇒
B))→B)=1である。したがって両方の説明とも理
解できるが(最初の方はBを得るためには正しいAがな
ければならないと言い、二つ目の方はこの表現は恒真論
理式(tautology)で、A=B’でも正しいこ
とを示している)、どちらもモーダスポネンスの核心を
表現しているとは言えない。一方、古典的な表現「もし
もAが正しく、AがBを意味することが正しいならば、
Bは正しい」というのは単純かつ直接的であり、またA
⇒BからBを引き出す(分離する)ことができるのなら
ば、有効である。しかし最も重要なことは、これは論理
演算(かつ(∧)、または(∨)、否定(’))以外の
演算を含むと言うことである。もちろん論理の範疇を超
えるものではないが。ここでこの重要な考え方をファジ
ー論理で表現しよう。
【0017】しかしながら、これを行う前に、演算の含
意(oparation implication)に
ついての定義が必要である。我々は、ちょうど他のファ
ジー論理結合子であるかのように、(A⇒B)=(A′
∨B)を用いる。論理におけるように、Aが十分に正し
ければこの表現はBにもどり、そうでなければAが十分
に正しくはないことを意味するA′にもどる。何人かの
著者は推論の複数の観点を強調するためにA⇒Bを、例
えば(A⇒B)=(AαB)というように変更した。し
かしながら、古典的な論理における推論の結果は「Aが
正しいときにはBは正しい」という形式に表現され、こ
れは含意の演算、A⇒B、によって表されるが、推論と
含意は、二つの異った概念であることに留意する必要が
ある。加えて、以下の事項に対して重要な技術的な点と
して、AαB=1,A≦B,A=B,A>Bは、A⇒B
を表すには不適当な論理対称性を有している。確かにこ
れは(A,B)={0,1}について古典的なA′∨
Bとなる。しかしA⇒Bが最も有用である((A,B)
>1/2)の領域においてはA=Bに沿って不連続であ
る。実際A<Bに対してA及びA⇒BからBを推論する
ことはできない。加えてAαBを選択すると同時に、対
及び帰謬(reduction ad absurd
um)はともに排除される。AαBとは対照的にファジ
ー論理演算の選択におけるA′∨Bに対応し、和集合
(union)及び共通集合(intersectio
n)それぞれに対するファジー論理演算の限界和及び限
界差の選択においてA′∨Bに対応し、また対偶を維持
する(A⇒B)=(1∧(1−A+B))の選択は、同
じように背理法を除外する。またA≦Bに対しては(1
∧(1−A+B))=1及びA≧Bに対しては(1−A
+B)であるので、論理対称性(lodic symm
etry)は適当でない。これはA=Bにわたって連続
的であるが、一種類のみの関数依存性が期待される
((A,B)>1/2)の領域において二つの別々の関
数依存性を包含する。またA<Bに対してはA及びA⇒
BからBを推論することはできない。
【0018】ファジー論理に対してモーダスポネンスを
達成するためには、ファジー関数A及びA⇒Bからファ
ジー関数Bを導くことができなければならない。もちろ
ん全てのファジー関数は、ファジー集合の要素の関数で
あり、結合させるときに同じ要素である必要はない。例
えば、関心のある問題に沿ってA(x)=B(x)もし
くはA(x)=B(y)とすることができる。簡潔にす
るために場合によってはAforA(x)などと書
く。論理演算A⇒Bを我々はA′∨Bと表す。というの
は、この形式は、正しいときに、Aが真ならばBは真で
ある、という含意の意味を有しているからである。A∨
Bに対してはmax(A,B)を、A∧Bに対してはm
in(A,B)を、またA′に対しては1−Aを選択
し、これはファジー論理[1]の始めからの通例の選択
であり、中律(laws of excluded
middle)及び無矛盾(noncontradic
tion)を除いて論理結合子の全ての標準的な性質を
満足するものである。以下では、A∨Bは、論理(lo
gic)に関する場合は論理ORを意味し、理論(th
eory)に関する場合は和集合(set unio
n)を意味し、ファジー論理に関する場合はmx(A,
B)を意味する。同様にA∧BはそれぞれAND、共通
集合(intersection),mn(A,B)
を、A′はそれぞれ否定(netation)、補集
合、1−Aを意味するものとする。
【0019】最後にモーダスポネンスに戻り、 (A⇒B)=mx(A’,B) とすると、明らかに (A⇒B)>A’ ならばB=(A⇒B)である。従って(A⇒B)及びA
を知れば、A’=1−Aを計算し、(A⇒B)をA’と
比較する。もしも前者が大きいことが確かであれば、B
=(A⇒B)であると推論する。我々はこれを (A,A⇒B)→B=(A⇒B)>A’ (5) と書き表す。ここで「>」という記号(X>Yにお
けるような)は、X>Yの場合はいつでも前記の等式が
正しいことを意味する。したがって、(A⇒B)=A’
に対してはB(≦A’)は決定されない。(A⇒B<
A’という場合は推論がありえなくなる)。全ての有用
な領域(1/2<(A,B)≦1)の中でかつ、B>
A’という別の場合に対して、実際、(A,B)が0≦
A’<B≦1に対する全ての可能な値の半分を含んでい
るので、この場合、BはA⇒Bから容易に引き出され
る。言い換えると、これは強い直感的なリング(rin
g)を有している。すなわち、大きなA、小さいA⇒B
でも推論を開始させる必要があり、または小さいA,大
きいA⇒Bでも推論を可能にしなければならない:B=
(A⇒B)>A’は、これを逆の関係で支えている。
【0020】上の手続の利点には、(A⇒B)=(A’
∨B)を保有することにより対偶((A⇒B)=(B’
⇒A’))を保有するということは暗示を意味する、こ
の結果がA⇒BだけでなくAの特性に依存することは暗
示を意味する。(以下のモーダストレンス(modus
tollens)参照)、及び帰謬(背理法)を保有
するということは暗示を意味する、が含まれる。後者に
関連して、A⇒B及びA⇒B’でともに1/2よりも大
きい、すなわち偽よりも真である場合を考える。B,
A’>1/2の値が何であっても、仮定に反してA’<
1/2ならばmin(A⇒B,A⇒B’)<1/2であ
る。A’>1/2を知れば、直ちにradaのステート
メントである A’=min(A⇒B,A⇒B’)>1/2 (6) であることがわかる。この結果は(6)が A’=(A⇒B)∧(A⇒B’) (7a) という形を有することを認識することによって強固なも
のとすることができる。これは A’=(a⇒B∧B’))=(A’∨(B∧B’)) (7b) に拡張され、A’>min(B,B’)≦1/2に対し
て矛盾(roda)を得る。従ってBもしくはB’が明
確になるほど(すなわち1に近いほど)、矛盾(rad
a)(6)による証明を用いて推論できるA’.(mi
n(B,B’)<A’<1)の範囲は広くなる。Bは通
常は知られていないので、(6)は通常可能なもののう
ち最良のものである。Bが1/2から離れるならば、こ
の小さい方の領域はより縮小する。((7a)は与えら
れた量の論理積(conjunction)をとること
から導かれる。(3)を思い起こすと、これは常に有用
な手続ではない)もちろんA⇒B及びB’を知っている
場合はある。上のモーダスポネンスとの類似で、モーダ
ストレンス (B’,A⇒B)→A’=(A⇒B))>B (8) を構成することができる。(A⇒B)>1/2はA’=
(A⇒B)を生じさせるが、実際(8)は、モーダスポ
ネンスによってカバーされるものの補集合である領域0
≦B<A’≦1からA’を回復(推論)させるのに使用
できる。
【0021】推論規則 論理においては推論を、公理とモーダスポネンスの形式
でも、またはモーダスポネンスを含む推論規則の集合と
言う形式でも安定化できる。ファジー論理については後
者の方がより有用であり、このことは、ファジー形式に
おける標準的な公理を導くのにこの規則を適用するとき
に分かる。以前の人達は記号論理学(symbolic
logic)における推論規則を論理演算及び「導入
(introduction)」もしくは「除去(el
imination)」又は量化記号(quantit
ifiers)「具体化(instantiatio
n)」もしくは「一般化(generalizatio
n)」によって分類した。これらをファジー論理に拡張
する際に、ある者は「除去」を開拓(exploita
tion)」に変更した。しかしながら我々の規則は彼
のものとはかなり違っている。というのは、彼はA⇒B
をAαBと解釈することを選択したからである。ここで
我々は単純に演算子に対する記号及び適当な名詞の頭文
字を使用する。
【0022】⇒E:(含意除去) これは単純に我々の
モーダスポネンスであり、上記(5)式で表される。 ⇒I:(含意導入) ここで我々は次式を構成するため
にA及びBについて我々が知っていることをとる。すな
わち、(A⇒B)=(A’∨B)。(これはもちろんA
⇒Bの形式のファジー関数の唯一のソースでない。) 〜E:(否定の除去) これはA”=1−A’=1−
(1−A)=Aで表される。 〜I:(否定の導入) これは矛盾(rada)の
(6)式で表される。すなわち帰謬(背理法)もしくは
矛盾による証明、又はモーダストレンス(8)のうち適
当なものである。 ∧E:(論理積の除去) φ論理においては∧
真(”1”)のとき、各kに対してAが真(”1”)
であると推論する。ファジー論理ではmn(A)=A
mnが与えられ、各kに対してA>Amnと推論す
る。しかしながら∨E(以下参照)との類推で、モーダ
スポネンスに基づいて (∨(A⇒M),∧)→M=∨(A⇒M)>(∧)’ (9) と推論でき、またモーダストレンスに基づいて (∨(M⇒B),∧B’)’=∨(M⇒B(∧B’)’ (10) と推論出来る。 ∧I:(論理積の導入) ここで我々は(A,A
・・・)をとり、Amn=mn(A,A,・・・)
=∧を形成する。 ∧E:(論理和の除去) これは論理においてより興味
のある推論規則の一つである。モーダスポネンス又はモ
ーダストレンスを用い直ちに次のようなファジー論理に
拡張される: (∧(A⇒M),∨)→M=∧(A⇒M)>(∨)’ (11) (∧(M⇒B)∨B’)→M=∧(M⇒B)>(∨B’)’ (12) ∨I:(論理和の導入) ここで我々は(A,A
・・・)をとり、Amx=mx(A,A,・・・)
=∨を形成する。
【0023】これらの規則は多くの方法で拡張できる。
限量子(∀)を(∧)と解釈し、(∃
)を(∨)と解釈するならば、∀E,∀I,∃
E,∃Iは上記の∧E,∧I,∨E,∨Iとの類推で直
ちに導かれる。すなわち、 ∨E:(∃(A⇒M),∀)→M=∃(A⇒M)>(∀)’ (13) (∃(M⇒B),∀B’)→M’=∃(M⇒B)>(∀B ’)’ (14) ∃E:(∀(A⇒M),∃→M=∀(A⇒M)>(∃A ’)’ (15) (∀(M⇒B),∃B’)→M’=∀(M⇒B )>(∃B ’)’ (16) である。
【0024】より興味が大きいのは、条件付き限量子
(conditional quantifiers)
である。∀,g,すなわち全ての要素xに対し
てfがファジーな意味で満足され、gも同様に満足
されているというのを、∧(f⇒g)=∧
(f’∧g)と、また∃,gというのを
(f∧g)と解釈し、そして (∀,g)’=∃,g’ (17) に注意すると、直ちに次の条件付き限量子推論が得られ
る。
【0025】 ∀E:(∃,(g⇒B),∀,g)→∃B =∃,(g⇒B)>(∀,g)’ (18) (∃,(A⇒g),∀,g’)→∃A’=∃,(A⇒g)>(∀,g’)’ (19) ∃E:(∀,(g⇒B),∃,g)→B=∀, (g⇒B)>(∃,g)’ (20) (∀,(A⇒g),∃,g’)→A’=∀,(A ⇒g)>(∃,g’)’ (21) (13)−(16)におけるようにら、(18)及び
(20)はモーダスポネンスを一般化し、(19)及び
(21)はモーダスレンスを一般化したものである。
【0026】記号論理学ではしばしば仮説を、 H=((A∧A∧・・・∧A)=B (22a) と表し、その否定を H’=A∧A∧・・・∧A∧B’ (22b) と表す。H’が真(集合(A1,A2,・・・,An,
B’)が無矛盾)であれば、Hは偽(正しくない)であ
り、H’が偽(集合が矛盾)であれば、Hは真(正し
い)である。ファジーな含意の演算の我々の解釈によ
り、論理においてなされると同様に(22ab)を類似
な結果を得るために扱うことができる。
【0027】このような例としては次のものが含まれ
る。もし、 H12=((A∧A)⇒(B∨B)) (23a) であるならば、直接的な操作により、 H12=((A∧B’)⇒(B∨A’)) (23b) となる。この方法で、同じ(知られた)ファジー真理価
を有する多くの含意が得られる。特に興味があるのは、
(22a)を H=((A∧・・・∧A∧B’)⇒A’) (24) と書き表すことである。論理においては、A∧・・・
∧A⇒A(Aが冗長)であるならば、モーダスト
レンスを用いて(24)から H=(A∧・・・∧A⇒B) (25) が導かれる。従って集合の範囲内で、他の命題に包含さ
れる命題は(22a)のような仮説において冗長を削除
することができる。ファジー論理では演算の連続性よ
り、((A∧・・・∧A)⇒B)>((A∧・・
・∧A)⇒A’)であることが必要とされるとして
も、(25)の表現は相変わらず正しい。というのは、
(24)から
【0028】定理の証明において、この証明を短くする
ために、より簡単に証明される補助定理(lemma
s)がしばしば使用される。この技術はカット規則 (A⇒(B∨R12),(A∧R12)⇒B)→((A∧A) ⇒(B∨B)) (27) を用いて定式化することができ、ここでR12はこの推
論のカット公式(Aの補助定理)であり、この結論
(結果)は顕在的にはR12を含んでいない。推論のよ
り長いチェーンがが直ちに想像できる。
【0029】 (A⇒(B∧R12),(R12∧A)⇒B,A⇒(B∨R ),R23∧A⇒B)→(A∧A∧A⇒B∨B∨B) (28) ファジー論理においても二つの中間項を (R12∧A⇒B)∨(A⇒B∨R23)=(R12∧A⇒B∨ R23) (29) のように結合することができ、これは(27)と同じ構
造を有していることに注意する。
【0030】ファジー論理における推論の性質を決定す
るために、我々はより簡単な(実際に等価である)推論 (u∨v,u’∨w)→(v∨w) (30) を考える。明らかに(u∨w)≦mx(u∨v,u’∨
w)=mx(u,v,u’,w)である。(u∨v)>
u>(u’∨w),であるならば、等式となる。しかし
ながら、単に(u∨v)及び(u’∨w)からはこれら
両方の不等式を保証することはできない。ここで(u∨
v)>(u’∨w)’である限りにおいて、 mn(u∨v,u’∨w)≦(v∨w)≦mx(u∨v,u’∨w) (31) である。(30)における前件部の含意の論理積がここ
で鍵となる役割を果たすことが期待されるように、これ
は適当なものである。(30)に加え、(t∨v)>
(t’∨w)’として (t∨v,t’∨w)→(v∨w) (32) であれば、(31)における限界は mx(mn(u∨v,u’∨w)mn(t∨v,t’∨w))≦(v∨w) ≦mx((u∧t)∨v,(u∨t’)∨w) (33) となる。これらの結果(31)及び(32)は、前件部
によって推論の後件部をあらわには特定しておらずこれ
を限定しただけだという点で、我々の以前の結果とは異
なっている。これは実際ファジー論理であるので、この
ような制限は不自然すぎると思われることはない。
【0031】ここでカット規則(27)に戻ることかで
きる。A’∨Bをv,A’をw,R12をu
と置くと、v∨w=(A∧A)⇒(B∨B)で
あり、これらにより(31)は(A⇒B
12))>(A∧R12⇒B)’である限り mn(A⇒(B∨R12),(A∧R)⇒B)≦(A∧A) ⇒(B∨B)≦mx(A⇒(B∨R12),(A∨R12)∨B) (34) となる。同様に(28)は mn(A⇒(B∧R12),R12∧A⇒B∨R23,R23∧A⇒ B)≦(A∧A∧A⇒B∨B∨B)≦ mx(A⇒B∧R12,R12∧A⇒B∨R23,R23∧A⇒ B) (35) となる。ここで(A⇒(B∨R12))>((R
12∧A)⇒(B∨R23))’及び((R12
)⇒(B∨R23))>((R23∧A)⇒B
)’と仮定する。(どれだけ多くのA及びBを考えて
も(34)(35)における不等式は鮮明である(sh
arp))。より長いチェーンも同様に解析でき、範囲
は別の補助定理によって狭められる。
【0032】カット規則(27)の共通の変形(com
mon variant)は以下の小さな拡張である: (A⇒B∨R,R∧A⇒B)→(A∧(R⇒R)∧A )⇒(B∨B) (36) ここで、もちろんR⇒Rは3つめの前件部であると
理解される。これは(28)と同様の方法で分解され解
析され、(A⇒B∨R)>(R⇒R)’及び
(R⇒R)>(R∧A⇒B)’である限りに
おいて mn(A⇒B∨R,R⇒R,R∧A⇒B) ≦(A∧(R⇒R)∧A)⇒(B∨B) ≦mx(A⇒B∨R,R⇒R,R∧A⇒B) (37) という結果となる。(27)及び(36)の種々の簡単
化は正確な結果につながる。例えば、 (A∧A⇒R∨B,S∧A∧A⇒B)→(A∧(R⇒S)∧A ⇒B) (38) であり、これは (A∧(R⇒S)∧A⇒B)=mn(A∧A⇒R∨B,S∧A∧ A⇒B) (39) に従うものであり、ここでA⇒B=A’∨Bという選択
によってA=(B∨(A⇒B))=(A
A)⇒(B∨B)である。
【0033】∨Eの拡張としてこのモーダスポンスと同
様の推論 ({A=B},∨)→VB (40) に出会うことがある。mx(A⇒B)=mx
(A′)mx(B)であるとき、類似した推論
によって (V)′<mn(A⇒B)<V<mx(A⇒B) (41) であることが分かる。従って∧を知ったら、 V=V(A⇒B)>(∧)′ (42) と書ける。これはいくつかのAが0となり得るのでそ
れほど有用ではない。むしろ(41)の核心にあるのは
不等式 ∧(A⇒B)≦∧ である。モーダストレンスを用いたこれと等な表現は ({A⇒B},∨)→V′ (43) 及び (∨B′)<mn(A⇒BA′≦mx(A⇒B) (44) である再び ∨A′=mx(A⇒B)> と置くことができるが、上記のようにこの形式の有用性
は小さい。
【0034】論理における他の共通の推論(推移性(t
ransitivity))は (A⇒X,X⇒X,・・・X⇒B)→A⇒B (45) という型式を有している。我々はAからBへ行くのに、
次の不等式が満足される限りにおいて、我々のファジー
モーダスポネンス(5)を使うことができる。
【0035】 A’<(A⇒X),(A⇒X)’<(X⇒X),・・・,(Xn− ⇒X)’<(X⇒B) (46) これらからX=(Xs−1⇒X)及びB=(X
B)を推論する。同様にモーダストレンス(8)及び B’>(X⇒B)’,(X⇒B)>(Xn−1⇒X
)’,・・・,(X⇒X)>(A⇒X’)’ を用いてX’=(X⇒Xr+1)及びA’=(A’
⇒X)を推論する。(中間の不等式は上記のものと同
じであることに注意する。)BとCが B’<(B⇒Y),(B⇒Y)’<(Y
),・・・,(Ym−1)’<(Y⇒C) を同様に満たしながらY・・・Yと結合されるなら
ば、これは(46)及びC=(Y⇒C)と調和する。
【0036】これらの結果は多くの興味ある特徴を明ら
かにする。中間の不等式が満たされる限り、二つの限量
子によつて表される導かれた含意 (A⇒B)=(A⇒X,X⇒B) (47) は、(X⇒X),・・・,(Xn−1=X)の実
際の値には依存しない。言い換えると、連続的な影響は
推論を薄める。(dilute)ことはない。(47)
は(A⇒B)=(A’∨B)という単純な形にはできな
いが、これにより古典的な結果の最も重要な特徴を保持
できる。(45)において、もしAが真ならばXは真
であり、Xが真であるならばXは真であり、・・・
が真であるならばBは真である。従ってAが真であ
るならばBは真であり、(43)はA⇒Bというように
単純化される。同様に(46)を要約すると、(A⇒X
)>A’であるならば、B=(X⇒B)である。
(より簡単な形A’∨Bで不可能なのはこのエンカピュ
レーション(encapulation)であることに
注意する)限量化された量(quantified q
uantity)で作業するのであれば、それぞれの1
に対して (∀(X⇒Xs+1)>(∀(X
x−1)’は(X⇒Xs+1>(X
s−1⇒X を保証し、(47)は (A⇒B)=(∀(A⇒X,∀(X
B) となる。従ってそれぞれのxに対し、上で導入されたユ
ニバーサル限量子化の最小化解釈を用いて、A>(∧
(A⇒X)’,B≧∧(X⇒B)であ
る。
【0037】ここで恐らく最も反直感的な(count
erintuitive)結果は、(X=Xs+1
のうちのいくつかが、全体の推論に影響を与えずに原理
的に1/2よりも小さいと言うことであろう。(それぞ
れが1/2を超えるならば、明らかに全ての不等式が直
ちに満足される。)従って(X⇒Xs+1)について
もとめられることは、これが非常に小さくなり得る(X
s−1⇒X)’及び(Xs+1=Xs+2)’を超え
ることである。一般に二つの隣接する含意1/2よりも
小さくなることはできない。しかしながら両側に強い含
意が与えられると、このモデルは、「直感的な飛躍(i
ntuitive−leap)」(推論空間におけるト
ンネルング)現象を表す、中間の弱い含意が可能であ
る。(数学的には、これはA⇒Bが全体で定義される0
≦A≦1,0≦B≦1の範囲のB>1−Aの領域全体を
利用することにより得られる。)弱い含意が入ると、同
様の状況にある人がそうであるように、システムはより
強い結合子を捜す。しかしながら、人は最初により早く
そして単純に見い出した結果を有しているが、厳格さは
乏しくみえる。もちろん適当であるならば、個々の含意
に特別に下限(例えば1/2)を課すことができる。是
認されるならばA,X,X・・・X,Bの単調に
増加するシーケンスを課すことも可能であるが、どのよ
うな事象でもこれに制限されない。
【0038】上記と密接に関連するのは、ファジーの数
学的帰納法:(F,Fn−1)⇒Fまたはより正確
には、(F,F⇒Fn+1)→Fn+1である。F
及び(F=Fn+1)が1/2より大である限り、
n+1>1/2であり、そして全てがそうである。し
かし(F⇒Fn+1)が1/2より小さくなると、帰
納されなくなる。このデッドロックを避けるために、
(F⇒Gn+1)>1/2となるようにGn+1
F’n+1に切り換えるべきである。いくつかのm>n
+1に対して(G=Gm+1)<1/2とすると、単
純にFm+1=G’m+1に戻り(G⇒Fm+n)>
1/2となる。この方法を全てのカウント可能なm,n
について行うことができる。
【0039】推論と決定理論とを注意して区別する必要
がある。後者においては通常、決定を顕在化させる出力
を決めるために陽的な(explicit)演算を実行
する。後者では対照的に、陰的な(implicit)
演算に依存する。例えばモーダスポネンスはA⇒Bとな
り、1⇒0が0で1⇒1が1ならば、A=1及びA⇒B
=1はB=1を意味し、A=0に対するA⇒Bの値はこ
の推論では必要とされない。この内部へ入り込むこと、
この陰的な関数依存性(x及びf(x,y)を与えてy
を見い出す)が、推論が関係することである。
【0040】このような背景によって、我々は本発明の
ファジー三段論法システムの実現回路を議論することが
できる。
【0041】最初の図1は、関連する基礎的な推論関数
を表すために使用するシンボル10を示している。これ
は、入力信号X及びYが供給される入力端子、及び
n+1及びYn+1という信号の出力を供給する出力
端子を備えている。Xは、小前提の真理度もしくは正
しさの確信度の度合である、0と1の間の振幅を有する
アナログ信号に対応する。Yは、大前提の真理度もし
は正しさの確信度の度合いである、0と1の間の振幅
を有するアナログ信号に対応する。Xn+1は、Y
′との差の度合であるアナログ信号に対応し、ここ
でX′はXの否定もしくは補集合(1−X)であ
る。Yn+1はYに等しいが、Xn+1がいくつかの
任意のスレッショルドよりも大きいときにのみ正しい。
このスレッショルドは、ノイズやその他の要素を補償し
て推論の信頼性を高めるために正の値に選らんでもよい
が、ゼロに等しくしてもよい。
【0042】図2はブロック図で、図1のシンボル10
によって表現される機能を実行するのに適合した回路の
一つの形態を示す。これは限界差(bounded d
ifference)回路11を含んでおり、この回路
には、負の入力端子12にX及びXの電流値が供給さ
れ、正の入力端子13には単位の値の電流が供給され、
出力にXの補集合であるX’与える。回路11の出
力端子14は直接に回路11と同様の限界差回路16の
負の端子15に接続され、回路16の正の入力端子17
には入力電流Yが供給される。図示した回路では入力
電流Yは電流増幅器20の出力端子19の出力を介し
て供給され、増幅器20の入力端子21には電流Y
供給されている。電流増幅器20はまた、出力端子21
から与えられる電流と同じもの(レプリカ)を与える。
電流増幅器20を使用することによって追加した回路に
おいても、後に説明するようにYを利用できる。この
のレプリカが必要でないならば、電流増幅器20を
挿入しないで入力端子17へ直接Yを供給することが
できる。
【0043】11,16,20の各回路は、このような
機能に適したもので従来から知られている任意の形式の
ものとすることができる。このような回路の例は、前述
した論文及びT.Yamakawaの特許において説明
されている。なお回路11及び16は、基本的に減算回
路であることに注意する。
【0044】図3は回路を表現するのに使用される別の
ブロックシンボル30を示しており、この回路は入力a
及びbが与えられたときに、二つのうち小さい方を出力
として与える。
【0045】図4はブロック略図で、図3のシンボル3
0によって表現される最小関数を与えるのに適合した回
路を示している。これは、図2の回路配置における回路
11及び16と同様の限界差回路31及び32、及び電
流増幅回路20と同様の電流増幅回路33を含んでい
る。回路31は、IがIよりも小さいときにはI
b−I を、それ以外のときはゼロを出力として与える
よう接続されており、この出力は回路32へ供給されて
いて、この回路はIがIよりも小さいときはI
を、IがIよりも小さいときはI(I
)もしくはIを出力として与える。Yamakaw
aから出願された特許では、最小回路30の別の可能な
形式について説明している。
【0046】前述の回路は、信号電流の振幅を、関連す
る推論における真理度もしくは確信度の度合として利用
するよう設計されている。また電圧の振幅についても適
当な回路を選択することによって同様に使用することが
できる。
【0047】ある状況においては含意のチェーンが関係
し、その一つ以上がいくらかの不確定さを含んでいて、
ある暖昧さ(fuzziness)が内包されることに
なる。本発明は特にこのようなチェーンを迅速に扱うの
に非常に適しており、このような状況を扱うために提案
されている他の構成のものに比較すると特にそのことが
明らかである。
【0048】図5では、ファジー入力のチェーンを扱う
ためのブロック略図を示しており、各ファジー入力は0
と1の間の確信度の度合を有している。特にこれは、3
リンクチェーン(three−link chain)
A⇒X,X⇒X,X⇒Bを扱うために設計され
ており、ここでAは最初のもしくは小前提における確信
度であり、X,X,Bはそれぞれ三つの含意の確信
度の度合である。このようなチェーンにおいては、チェ
ーンのリンクの大前提はチェーンのこれに続くリンクの
小前提としての役割を果たす。
【0049】各推論ブロック41,42,43は図2で
より詳しく示したものと同じ種類のものであり、各mi
n回路44、及び45は図4に示したものと同じ種類の
ものでるある。図示するように、Aの確信度の度合は推
論ブロック41の正の入力端子に供給され、最初の含意
の度合であるA⇒Xは負の入力端子に供給される。A
⇒XA′に等しい出力Sは、一つの入力としてコ
ンパレータ44に供給される。推論ブロック41の他方
の出力は推論ブロック42の負の入力端子に供給され、
また含意X⇒Xの確信度の度合は正の入力端子に供
給される。X=XX′に等しい推論ブロック42
の最初の出力Sは、第2の入力としてコンパレータ4
4に供給される。この推論ブロックの第2の出力X
は、第3の含意X⇒Bの度合とともに、推論ブロッ
ク43の負の入力端子へ供給される。X=BX
に等しい推論ブロック45の最初の出力Sは、S
のうちの小さい方であるfとの比較のために入力
としてコンパレータ45に供給され、このチェーンの最
終的な推論出力として結果Bが生じる。しかしながら、
,S,Sがゼロか、又は望ましくないならば
(特定のスレッショルド以下の場合には、)fはゼロ
もしくは特定のスレッショルド以下となり、どのような
推論もなされない。
【0050】このようなチェーンはより多くの推論を含
むように拡張でき、類似した方法で扱うることが理解さ
れる。また出力は、種々の推論ブロックの最初の出力と
して形成される種々のS項のうちの最小のものとなり、
ここで各S項は関連する推論ブロックの正の入力へと供
給される入力と、負の入力端子へ供給される入力の補集
合との差に等しいことが理解される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本的な特徴である推論ブロックを指
定するために使用されるシンボルを示す。
【図2】ブロック略図によって推論ブロックの部品を示
【図3】インプリケーション(含意)のチェーンが含ま
れるときに本発明にとって重要な特定の回路に対して使
用されるシンボルを示す
【図4】ブロック略図によって図3のシンボルにより表
した回路の部品を示す
【図5】図1及び図3のシンボルを用いて、本発明に対
応した推論の3つのリンク・チェーン(three l
ink chain)を含むファジー情報システムを示
す。
【符号の説明】
10 シンボル 11 限界差回路 16 限界差回路 20 電流増幅器 30 ブロックシンボル 31 限界差回路 32 限界差回路 33 電流増幅回路 41,42,43 推論ブロック

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第1の小前提を含み、最後の大前提の最終
    的な後件部の確信度の度合を引き出すために前第1の
    小前提は第1の大前提の後件部を推論するための前件部
    としての役割を果たし、この後件部は第2の大前提の後
    件部を推論するための前件部としての役割を果たし、
    前提はこの前提の確信度の度合に線形的に関連するアナ
    ログ信号によって特徴づけられる含意のチェーン推論連
    鎖を処理するためのファジー三段論法推論システムであ
    って、チェーン推論連鎖の各リンクにおいて大前提の確
    信度の度合がこれに関連する小前提の確信度の度合の補
    集合よりも大きい限りにおいてチェーン推論連鎖におけ
    る最後の前提の後件部の確信度の度合に線形的に関連す
    るアナログ信号を出力として与える回路手段を備えてい
    る、ファジー三段論法推論システム。
JP4362201A 1991-09-13 1992-09-11 ファジー三段論法推論システム Expired - Lifetime JPH0827816B2 (ja)

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US75948991A 1991-09-13 1991-09-13
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