JPH08277787A - スクロール圧縮機 - Google Patents
スクロール圧縮機Info
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- JPH08277787A JPH08277787A JP8117577A JP11757796A JPH08277787A JP H08277787 A JPH08277787 A JP H08277787A JP 8117577 A JP8117577 A JP 8117577A JP 11757796 A JP11757796 A JP 11757796A JP H08277787 A JPH08277787 A JP H08277787A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- swirl
- crankshaft
- rotor
- bearing
- main bearing
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F04—POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
- F04C—ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
- F04C29/00—Component parts, details or accessories of pumps or pumping installations, not provided for in groups F04C18/00 - F04C28/00
- F04C29/0021—Systems for the equilibration of forces acting on the pump
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Rotary Pumps (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 釣合錘が旋回渦巻羽根部材から離れて取り付
けられ、重量が大きくなってしまったり、さらに、高回
転数運転時に主軸受に過大な負荷がかかったり、曲がり
や振れ回りが助長されて振動や軸受破損が発生する原因
となることがあった。 【解決手段】 クランク軸６を主軸受１９と、主軸受１
９と回転子５を挟んで反対側の端部に設けた副軸受２１
とで両端支持すると共に、クランク軸６の主軸１７と回
転子５との間に第１釣合錘３４を設けたものである。従
って、第１釣合錘３４が小さくて済み、コンパクトで信
頼性の高いスクロール圧縮機が実現できる。
けられ、重量が大きくなってしまったり、さらに、高回
転数運転時に主軸受に過大な負荷がかかったり、曲がり
や振れ回りが助長されて振動や軸受破損が発生する原因
となることがあった。 【解決手段】 クランク軸６を主軸受１９と、主軸受１
９と回転子５を挟んで反対側の端部に設けた副軸受２１
とで両端支持すると共に、クランク軸６の主軸１７と回
転子５との間に第１釣合錘３４を設けたものである。従
って、第１釣合錘３４が小さくて済み、コンパクトで信
頼性の高いスクロール圧縮機が実現できる。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明はスクロール圧縮機に
関するものである。
関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図３はスクロール圧縮機の従来例の縦断
面図、図４はその圧縮機構部の横断面図である。図３お
よび図４において、密閉容器４１の内部に、圧縮機構４
２を駆動する電動機４３の固定子４４が固定され、この
電動機４３の回転子４５に圧縮機構４２を駆動するクラ
ンク軸４６が直結されて、その回転軸はほぼ水平に配置
され、密閉容器４１の下部に潤滑油を溜める潤滑油溜４
７が設けられている。圧縮機構４２は、固定枠体４８に
固定渦巻羽根４９を一体に形成した固定渦巻羽根部材５
０と、この固定渦巻羽根４９と噛み合って圧縮作業空間
５４を形成する旋回渦巻羽根５１を旋回鏡板５２の上に
形成した旋回渦巻羽根部材５３と、この旋回渦巻羽根部
材５３の自転を防止する自転拘束部材５５とを有し、こ
の旋回鏡板５２の旋回渦巻羽根５１とは反対側に設けた
旋回駆動軸５６に嵌合して偏心旋回駆動するクランク軸
４６は、このクランク軸４６の第１主軸５７を支承する
第１主軸受５８と第２主軸５９を支承する第２主軸受６
０を有する軸受部材６１により片持ち支持されている。
旋回鏡板５２の旋回渦巻羽根５１とは反対側の面に吸入
側の冷媒圧力を作用させており、軸受部材６１に固定さ
れたスラスト軸受６２は旋回鏡板５２を軸方向に支承す
る。
面図、図４はその圧縮機構部の横断面図である。図３お
よび図４において、密閉容器４１の内部に、圧縮機構４
２を駆動する電動機４３の固定子４４が固定され、この
電動機４３の回転子４５に圧縮機構４２を駆動するクラ
ンク軸４６が直結されて、その回転軸はほぼ水平に配置
され、密閉容器４１の下部に潤滑油を溜める潤滑油溜４
７が設けられている。圧縮機構４２は、固定枠体４８に
固定渦巻羽根４９を一体に形成した固定渦巻羽根部材５
０と、この固定渦巻羽根４９と噛み合って圧縮作業空間
５４を形成する旋回渦巻羽根５１を旋回鏡板５２の上に
形成した旋回渦巻羽根部材５３と、この旋回渦巻羽根部
材５３の自転を防止する自転拘束部材５５とを有し、こ
の旋回鏡板５２の旋回渦巻羽根５１とは反対側に設けた
旋回駆動軸５６に嵌合して偏心旋回駆動するクランク軸
４６は、このクランク軸４６の第１主軸５７を支承する
第１主軸受５８と第２主軸５９を支承する第２主軸受６
０を有する軸受部材６１により片持ち支持されている。
旋回鏡板５２の旋回渦巻羽根５１とは反対側の面に吸入
側の冷媒圧力を作用させており、軸受部材６１に固定さ
れたスラスト軸受６２は旋回鏡板５２を軸方向に支承す
る。
【０００３】圧縮機の吸入管６３から吸入された冷媒気
体は、密閉容器４１の中で電動機４３や潤滑油に触れて
過熱された後、圧縮機構４２の吸入口６４を経て圧縮作
業空間５４で圧縮され、吐出口６５から吐出室６６を経
て、圧縮機の吐出管６７から圧縮機の外に吐出される。
６８，６９は回転子４５の圧縮機構４２側および反対側
の端面にそれぞれ固定された第１釣合錘および第２釣合
錘である。
体は、密閉容器４１の中で電動機４３や潤滑油に触れて
過熱された後、圧縮機構４２の吸入口６４を経て圧縮作
業空間５４で圧縮され、吐出口６５から吐出室６６を経
て、圧縮機の吐出管６７から圧縮機の外に吐出される。
６８，６９は回転子４５の圧縮機構４２側および反対側
の端面にそれぞれ固定された第１釣合錘および第２釣合
錘である。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上に述べた従来例のス
クロール圧縮機は、クランク軸４６を回転子４５の一方
の側で支持する、いわゆる片持ち支持構成のため、軸受
部材６１の第１主軸受５８と第２主軸受５９からなる主
軸受を長くしてクランク軸４６の負荷を支える必要があ
るため、圧縮機の軸方向寸法が大きくなってしまう。同
様の理由で第１釣合錘６８と第２釣合錘６９がクランク
軸４６には取付けられず回転子４５に取付けざるを得
ず、回転軸の方向で旋回渦巻羽根部材５３から遠くに離
れて取り付けられ、両釣合錘６８，６９の重量が大きく
なってしまう。さらに、特に高い回転数での運転におい
て、その両釣合錘６８，６９の回転による遠心力のモー
メントが大になって、回転子４５から見て主軸受が片持
ちであることとの相乗作用で、主軸受に過大な負荷がか
かったり、クランク軸４６の曲がりや振れ回りが助長さ
れて振動や軸受破損が発生する原因となることがあっ
た。
クロール圧縮機は、クランク軸４６を回転子４５の一方
の側で支持する、いわゆる片持ち支持構成のため、軸受
部材６１の第１主軸受５８と第２主軸受５９からなる主
軸受を長くしてクランク軸４６の負荷を支える必要があ
るため、圧縮機の軸方向寸法が大きくなってしまう。同
様の理由で第１釣合錘６８と第２釣合錘６９がクランク
軸４６には取付けられず回転子４５に取付けざるを得
ず、回転軸の方向で旋回渦巻羽根部材５３から遠くに離
れて取り付けられ、両釣合錘６８，６９の重量が大きく
なってしまう。さらに、特に高い回転数での運転におい
て、その両釣合錘６８，６９の回転による遠心力のモー
メントが大になって、回転子４５から見て主軸受が片持
ちであることとの相乗作用で、主軸受に過大な負荷がか
かったり、クランク軸４６の曲がりや振れ回りが助長さ
れて振動や軸受破損が発生する原因となることがあっ
た。
【０００５】更に又、両釣合錘６８，６９の回転子４５
への取付け強度はたいして大キク出来ないために回転子
４５の高速回転時には両釣合錘６８，６９の遠心力によ
って両釣合錘６８，６９が吹き飛んでしまう問題も生じ
ていた。
への取付け強度はたいして大キク出来ないために回転子
４５の高速回転時には両釣合錘６８，６９の遠心力によ
って両釣合錘６８，６９が吹き飛んでしまう問題も生じ
ていた。
【０００６】本発明は上記問題点を解決するもので、主
軸受に過大な負荷が掛かったり、クランク軸が曲った
り、釣合錘が吹き飛んだりすることのなく、信頼性が高
く、かつ小型コンパクトなスクロール圧縮機を提供する
ことを目的とするものである。
軸受に過大な負荷が掛かったり、クランク軸が曲った
り、釣合錘が吹き飛んだりすることのなく、信頼性が高
く、かつ小型コンパクトなスクロール圧縮機を提供する
ことを目的とするものである。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明は、固定子と回転子で構成される電動機とこ
の電動機で駆動する圧縮機構を配設し、この圧縮機構
を、固定枠体に固定渦巻羽根を形成した固定渦巻羽根部
材と、この固定渦巻羽根と噛み合って圧縮作業空間を形
成する旋回渦巻羽根を旋回鏡板の上に形成した旋回渦巻
羽根部材と、この旋回渦巻羽根部材の自転を防止する自
転拘束部材とで構成し、旋回渦巻羽根部材を旋回駆動す
るためのクランク軸の一端に形成した主軸を主軸受で支
承し、旋回鏡板の旋回渦巻羽根とは反対側に形成した旋
回駆動軸をクランク軸の主軸の内側に偏心して設けた偏
心軸受に嵌入し、クランク軸を電動機の回転子に結合
し、クランク軸を主軸受と、主軸受と回転子を挟んで反
対側の端部に設けた副軸受とで両端支持すると共に、ク
ランク軸の主軸と回転子との間に第１釣合錘を設けるこ
とである。
めに本発明は、固定子と回転子で構成される電動機とこ
の電動機で駆動する圧縮機構を配設し、この圧縮機構
を、固定枠体に固定渦巻羽根を形成した固定渦巻羽根部
材と、この固定渦巻羽根と噛み合って圧縮作業空間を形
成する旋回渦巻羽根を旋回鏡板の上に形成した旋回渦巻
羽根部材と、この旋回渦巻羽根部材の自転を防止する自
転拘束部材とで構成し、旋回渦巻羽根部材を旋回駆動す
るためのクランク軸の一端に形成した主軸を主軸受で支
承し、旋回鏡板の旋回渦巻羽根とは反対側に形成した旋
回駆動軸をクランク軸の主軸の内側に偏心して設けた偏
心軸受に嵌入し、クランク軸を電動機の回転子に結合
し、クランク軸を主軸受と、主軸受と回転子を挟んで反
対側の端部に設けた副軸受とで両端支持すると共に、ク
ランク軸の主軸と回転子との間に第１釣合錘を設けるこ
とである。
【０００８】更に、第１釣合錘をクランク軸と一体形成
することである。更に又、第１釣合錘の外径を電動機の
固定子の内径より小さく構成し、クランク軸を電動機側
より主軸受へ挿入組付け可能にすることである。
することである。更に又、第１釣合錘の外径を電動機の
固定子の内径より小さく構成し、クランク軸を電動機側
より主軸受へ挿入組付け可能にすることである。
【０００９】
【発明の実施の形態】上記構成により、運転中の旋回渦
巻羽根部材にかかる圧縮された冷媒気体の径方向負荷が
偏心軸受を介して主軸受に作用する。冷媒気体の負荷の
軸方向作用点と主軸受の作用点とが近接しており、また
クランク軸にかかる旋回渦巻羽根部材による遠心力の軸
方向作用点と第１釣合錘の作用点も近接しているので、
主軸受にかかるモーメント分が小さくなる。従って、こ
の主軸受の負荷面積を小さく、つまり軸方向長さが短く
なり、それ故回転子を圧縮機構に更に近づけて配置され
る。このために回転子両端のバランスウエートである第
１釣合錘とカウンタウエートである第２釣合錘を圧縮機
構側に近づき、両釣合錘も小さくなり、クランク軸の回
転による遠心力によるモーメントも小さくて済み、クラ
ンク軸を曲げようとするモーメントが小さくなる。
巻羽根部材にかかる圧縮された冷媒気体の径方向負荷が
偏心軸受を介して主軸受に作用する。冷媒気体の負荷の
軸方向作用点と主軸受の作用点とが近接しており、また
クランク軸にかかる旋回渦巻羽根部材による遠心力の軸
方向作用点と第１釣合錘の作用点も近接しているので、
主軸受にかかるモーメント分が小さくなる。従って、こ
の主軸受の負荷面積を小さく、つまり軸方向長さが短く
なり、それ故回転子を圧縮機構に更に近づけて配置され
る。このために回転子両端のバランスウエートである第
１釣合錘とカウンタウエートである第２釣合錘を圧縮機
構側に近づき、両釣合錘も小さくなり、クランク軸の回
転による遠心力によるモーメントも小さくて済み、クラ
ンク軸を曲げようとするモーメントが小さくなる。
【００１０】又、第１釣合錘をクランク軸と一体で形成
しており、加工が容易になることは勿論のこと、高速回
転時にも吹き飛ぶことも無い。
しており、加工が容易になることは勿論のこと、高速回
転時にも吹き飛ぶことも無い。
【００１１】そして又、第１釣合錘の外径が電動機の固
定子の内径より小さく、クランク軸を電動機側から電動
機の固定子に当たることなく主軸受へ容易に挿入組立を
行える。
定子の内径より小さく、クランク軸を電動機側から電動
機の固定子に当たることなく主軸受へ容易に挿入組立を
行える。
【００１２】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて
説明する。 （実施例１）図１は本発明の一実施例のスクロール式の
電動圧縮機の縦断面図、図２はその圧縮機構部の横断面
図である。
説明する。 （実施例１）図１は本発明の一実施例のスクロール式の
電動圧縮機の縦断面図、図２はその圧縮機構部の横断面
図である。
【００１３】図１および図２において、密閉容器１の内
部に圧縮機構２を駆動する電動機３の固定子４が固定さ
れ、この電動機３の回転子５に圧縮機構２を駆動するク
ランク軸６が結合されて、このクランク軸６の回転軸は
ほぼ水平に配置されている。また密閉容器１の下部が潤
滑油溜７となっている。圧縮機構２は、固定枠体８に固
定渦巻羽根９を一体に形成した固定渦巻羽根部材１０
と、この固定渦巻羽根９と噛み合って圧縮作業空間１４
を形成する旋回渦巻羽根１１を旋回鏡板１２の上に形成
した旋回渦巻羽根部材１３と、この旋回渦巻羽根部材１
３の自転を防止する自転拘束部材１５とを有し、この旋
回鏡板１２の旋回渦巻羽根１１とは反対側に設けた旋回
駆動軸１６は、クランク軸６の一端に形成した主軸１７
の内方に設けられた偏心軸受１８に嵌入され、このクラ
ンク軸６はその主軸１７を支承する主軸受１９を有する
軸受部材２０と、主軸１７とは回転子５を挟んで反対側
のクランク軸６の端部を支承する副軸受である転がり形
軸受２１の両端で支持されている。クランク軸６には主
軸１７と回転子５との間に第１釣合錘３４が設けられて
いる。回転子５の圧縮機構２とは反対側に第２釣合錘３
５を形成している。
部に圧縮機構２を駆動する電動機３の固定子４が固定さ
れ、この電動機３の回転子５に圧縮機構２を駆動するク
ランク軸６が結合されて、このクランク軸６の回転軸は
ほぼ水平に配置されている。また密閉容器１の下部が潤
滑油溜７となっている。圧縮機構２は、固定枠体８に固
定渦巻羽根９を一体に形成した固定渦巻羽根部材１０
と、この固定渦巻羽根９と噛み合って圧縮作業空間１４
を形成する旋回渦巻羽根１１を旋回鏡板１２の上に形成
した旋回渦巻羽根部材１３と、この旋回渦巻羽根部材１
３の自転を防止する自転拘束部材１５とを有し、この旋
回鏡板１２の旋回渦巻羽根１１とは反対側に設けた旋回
駆動軸１６は、クランク軸６の一端に形成した主軸１７
の内方に設けられた偏心軸受１８に嵌入され、このクラ
ンク軸６はその主軸１７を支承する主軸受１９を有する
軸受部材２０と、主軸１７とは回転子５を挟んで反対側
のクランク軸６の端部を支承する副軸受である転がり形
軸受２１の両端で支持されている。クランク軸６には主
軸１７と回転子５との間に第１釣合錘３４が設けられて
いる。回転子５の圧縮機構２とは反対側に第２釣合錘３
５を形成している。
【００１４】又、この第１釣合錘３４の外径は電動機３
の固定子４の内径より寸法的に小さく構成され、クラン
ク軸６を電動機３側より主軸受１９へ挿入組付け可能、
解体可能に構成されている。
の固定子４の内径より寸法的に小さく構成され、クラン
ク軸６を電動機３側より主軸受１９へ挿入組付け可能、
解体可能に構成されている。
【００１５】更に又、この第１釣合錘３４はクランク軸
６と一体形成されている。また、旋回鏡板１２の背面か
ら微小な間隙の隙間２２をおいて旋回渦巻羽根部材１３
の軸方向の動きを制限する軸方向制限板２３が配設さ
れ、さらに、この旋回鏡板１２の背面に、この背面とは
摺動自在で微小隙間２２を密封して背面の中心側に吐出
圧力が作用し、外周部の背圧室２５にそれよりも低い背
圧圧力が作用するように仕切る環状の背圧仕切帯２４が
配設されている。
６と一体形成されている。また、旋回鏡板１２の背面か
ら微小な間隙の隙間２２をおいて旋回渦巻羽根部材１３
の軸方向の動きを制限する軸方向制限板２３が配設さ
れ、さらに、この旋回鏡板１２の背面に、この背面とは
摺動自在で微小隙間２２を密封して背面の中心側に吐出
圧力が作用し、外周部の背圧室２５にそれよりも低い背
圧圧力が作用するように仕切る環状の背圧仕切帯２４が
配設されている。
【００１６】密閉容器１に取付けた吸入管２６から吸入
された冷媒気体（図示せず）は、圧縮機構２の吸入口２
７から圧縮機構２に入り、圧縮作業空間１４で圧縮さ
れ、吐出口２８から電動機側方通路３１を経て、吐出室
３２から吐出管３３を通り密閉容器１の外に吐出され
る。圧縮作業空間１４で圧縮された冷媒気体によって旋
回渦巻羽根部材１３には軸方向力とそれに直角な径方向
力が発生する。軸方向力は旋回鏡板１２によって軸受部
材２０上の軸方向制御板２３で支持され、径方向力は旋
回駆動軸１６によって偏心軸受１８を介して主として主
軸受１９で支承される。冷媒気体の負荷の軸方向作用点
と主軸受けの作用点とが近接しており、主軸受にかかる
モーメント分が小さくなる。
された冷媒気体（図示せず）は、圧縮機構２の吸入口２
７から圧縮機構２に入り、圧縮作業空間１４で圧縮さ
れ、吐出口２８から電動機側方通路３１を経て、吐出室
３２から吐出管３３を通り密閉容器１の外に吐出され
る。圧縮作業空間１４で圧縮された冷媒気体によって旋
回渦巻羽根部材１３には軸方向力とそれに直角な径方向
力が発生する。軸方向力は旋回鏡板１２によって軸受部
材２０上の軸方向制御板２３で支持され、径方向力は旋
回駆動軸１６によって偏心軸受１８を介して主として主
軸受１９で支承される。冷媒気体の負荷の軸方向作用点
と主軸受けの作用点とが近接しており、主軸受にかかる
モーメント分が小さくなる。
【００１７】旋回渦巻羽根部材１３はクランク軸６に対
して偏心して旋回運転されるのでクランク軸６の回転軸
に直角で偏心方向に遠心力が作用する。第１釣合錘３４
は、旋回渦巻羽根部材１３の遠心力を相殺するように偏
心方向と逆方向に配置され、第２釣合錘３５は旋回渦巻
羽根部材１３と同じく偏心方向に取り付けられて、第１
釣合錘３４と第２釣合錘３５によってクランク軸６のバ
ランスが取られている。旋回渦巻羽根部材１３による遠
心力の軸方向上での作用位置と第１釣合錘３４の遠心力
作用位置とは近接しているので、クランク軸６に作用す
るモーメントが小さくなり、第２釣合錘３５は小さい重
量で良い。つまり、冷媒気体の負荷の軸方向作用点と主
軸受けの作用点とが近接しており、またクランク軸６に
かかる旋回渦巻羽根部材１３による遠心力の軸方向作用
点と第１釣合錘３４の作用点も近接しているので、主軸
受１９にかかるモーメント分が小さくなる。従って、こ
の主軸受１９の負荷面積を小さく、つまり軸方向長さが
短くなり、それ故回転子５を圧縮機構２に更に近づけて
配置される。このために回転子５両端のバランスウエー
トである第１釣合錘３４とカウンタウエートである第２
釣合錘３５を圧縮機構２側に近づけられ、両釣合錘３
４，３５も小さくなり、クランク軸６の回転による遠心
力によるモーメントも小さくて済み、クランク軸６を曲
げようとするモーメントが小さくなる。
して偏心して旋回運転されるのでクランク軸６の回転軸
に直角で偏心方向に遠心力が作用する。第１釣合錘３４
は、旋回渦巻羽根部材１３の遠心力を相殺するように偏
心方向と逆方向に配置され、第２釣合錘３５は旋回渦巻
羽根部材１３と同じく偏心方向に取り付けられて、第１
釣合錘３４と第２釣合錘３５によってクランク軸６のバ
ランスが取られている。旋回渦巻羽根部材１３による遠
心力の軸方向上での作用位置と第１釣合錘３４の遠心力
作用位置とは近接しているので、クランク軸６に作用す
るモーメントが小さくなり、第２釣合錘３５は小さい重
量で良い。つまり、冷媒気体の負荷の軸方向作用点と主
軸受けの作用点とが近接しており、またクランク軸６に
かかる旋回渦巻羽根部材１３による遠心力の軸方向作用
点と第１釣合錘３４の作用点も近接しているので、主軸
受１９にかかるモーメント分が小さくなる。従って、こ
の主軸受１９の負荷面積を小さく、つまり軸方向長さが
短くなり、それ故回転子５を圧縮機構２に更に近づけて
配置される。このために回転子５両端のバランスウエー
トである第１釣合錘３４とカウンタウエートである第２
釣合錘３５を圧縮機構２側に近づけられ、両釣合錘３
４，３５も小さくなり、クランク軸６の回転による遠心
力によるモーメントも小さくて済み、クランク軸６を曲
げようとするモーメントが小さくなる。
【００１８】又、第１釣合錘３４はクランク軸６と一体
で形成されており、加工が容易で安価に構成できること
は勿論のこと、クランク軸６が高速回転になって大きな
遠心力が生じても、従来のように回転子５に取り付けた
構成と異なり、第１釣合錘３４が吹き飛んでしまう強度
上の問題も無い。
で形成されており、加工が容易で安価に構成できること
は勿論のこと、クランク軸６が高速回転になって大きな
遠心力が生じても、従来のように回転子５に取り付けた
構成と異なり、第１釣合錘３４が吹き飛んでしまう強度
上の問題も無い。
【００１９】そして又、第１釣合錘３４の外径が電動機
３の固定子４の内径より小さくしているので、クランク
軸６を電動機３側から電動機３の固定子４に接触させて
傷つけることなく主軸受１９へ容易に挿入組立が行え、
圧縮機構２へのクランク軸６の取付け、更に固定子４を
含む密閉容器１との接合、そして転がり形軸受２１を有
する副軸受などの組立が容易になる。
３の固定子４の内径より小さくしているので、クランク
軸６を電動機３側から電動機３の固定子４に接触させて
傷つけることなく主軸受１９へ容易に挿入組立が行え、
圧縮機構２へのクランク軸６の取付け、更に固定子４を
含む密閉容器１との接合、そして転がり形軸受２１を有
する副軸受などの組立が容易になる。
【００２０】本実施例ではクランク軸６の回転軸が水平
である横型のスクロール圧縮機の場合を説明したが、回
転軸が鉛直の縦型の場合も本発明の作用効果は変わらな
い。更に又、本実施例では圧縮作業空間１４で圧縮され
た冷媒気体が密閉容器内へ吐出される高圧型のスクロー
ル圧縮機の場合を説明したが、圧縮作業空間１４で圧縮
された冷媒気体が直接密閉容器１外へ吐出され、密閉容
器１へ吸入冷媒気体が戻ってくる低圧型の場合でも本発
明の作用効果は変わらない。
である横型のスクロール圧縮機の場合を説明したが、回
転軸が鉛直の縦型の場合も本発明の作用効果は変わらな
い。更に又、本実施例では圧縮作業空間１４で圧縮され
た冷媒気体が密閉容器内へ吐出される高圧型のスクロー
ル圧縮機の場合を説明したが、圧縮作業空間１４で圧縮
された冷媒気体が直接密閉容器１外へ吐出され、密閉容
器１へ吸入冷媒気体が戻ってくる低圧型の場合でも本発
明の作用効果は変わらない。
【００２１】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、請求
項１の発明によれば、釣合錘が小さくて済み、クランク
軸の強度上の問題を解決し、釣合錘を低コストで実現で
き、コンパクトで信頼性の高いスクロール圧縮機を実現
できる。
項１の発明によれば、釣合錘が小さくて済み、クランク
軸の強度上の問題を解決し、釣合錘を低コストで実現で
き、コンパクトで信頼性の高いスクロール圧縮機を実現
できる。
【００２２】又、請求項２記載の発明のように第１釣合
錘はクランク軸と一体で形成されており、高速回転時に
も強度上の問題も無く、安価で信頼性の高いスクロール
圧縮機を実現できる。
錘はクランク軸と一体で形成されており、高速回転時に
も強度上の問題も無く、安価で信頼性の高いスクロール
圧縮機を実現できる。
【００２３】更に又、請求項３記載の発明のように第１
釣合錘の外径が電動機の固定子の内径より小さくしてい
るので、回転子を取り付けたままクランク軸を圧縮機構
へ取付けられるので、組立、分解性のフレキシビリティ
が増す。更に固定子を含む密閉容器との接合、そして副
軸受などの組立が容易になり、安価なスクロール圧縮機
を実現できることとなる。
釣合錘の外径が電動機の固定子の内径より小さくしてい
るので、回転子を取り付けたままクランク軸を圧縮機構
へ取付けられるので、組立、分解性のフレキシビリティ
が増す。更に固定子を含む密閉容器との接合、そして副
軸受などの組立が容易になり、安価なスクロール圧縮機
を実現できることとなる。
【図１】本発明の一実施例を示すスクロール圧縮機の縦
断面図
断面図
【図２】本発明の一実施例を示すスクロール圧縮機の横
断面図
断面図
【図３】従来のスクロール圧縮機の縦断面図
【図４】従来のスクロール圧縮機の横断面図
１ 密閉容器 ２ 圧縮機構 ３ 電動機 ４ 固定子 ５ 回転子 ６ クランク軸 ８ 固定枠体 ９ 固定渦巻羽根 １０ 固定渦巻羽根部材 １１ 旋回渦巻羽根 １２ 旋回鏡板 １３ 旋回渦巻羽根部材 １４ 圧縮作業空間 １５ 自転拘束部材 １６ 旋回駆動軸 １７ 主軸 １８ 偏心軸受 １９ 主軸受 ２１ 副（転がり形）軸受 ３４ 第１釣合錘
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山村 道生 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内
Claims (3)
- 【請求項１】密閉容器の内部に、固定子と回転子で構成
される電動機とこの電動機で駆動する圧縮機構を配設
し、前記圧縮機構を、固定枠体に固定渦巻羽根を形成し
た固定渦巻羽根部材と、前記固定渦巻羽根と噛み合って
圧縮作業空間を形成する旋回渦巻羽根を旋回鏡板の上に
形成した旋回渦巻羽根部材と、この旋回渦巻羽根部材の
自転を防止する自転拘束部材とで構成し、前記旋回渦巻
羽根部材を旋回駆動するためのクランク軸の一端に形成
した主軸を主軸受で支承し、前記旋回鏡板の前記旋回渦
巻羽根とは反対側に形成した旋回駆動軸を前記クランク
軸の主軸の内側に偏心して設けた偏心軸受に嵌入し、前
記クランク軸を前記電動機の回転子に結合し、前記クラ
ンク軸を前記主軸受と、該主軸受と前記回転子を挟んで
反対側の端部に設けた副軸受とで両端支持すると共に、
前記クランク軸の前記主軸と前記回転子との間に第１釣
合錘を設けてなるスクロール圧縮機。 - 【請求項２】第１釣合錘を前記クランク軸と一体形成し
てなる請求項１記載のスクロール圧縮機。 - 【請求項３】第１釣合錘の外径を前記電動機の固定子の
内径より小さく構成し、前記クランク軸を前記電動機側
より前記主軸受へ挿入組付け可能にしてなる請求項１記
載のスクロール圧縮機。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8117577A JP2659004B2 (ja) | 1996-05-13 | 1996-05-13 | スクロール圧縮機 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8117577A JP2659004B2 (ja) | 1996-05-13 | 1996-05-13 | スクロール圧縮機 |
Related Parent Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP32884787A Division JPH01170779A (ja) | 1987-12-24 | 1987-12-24 | スクロール圧縮機 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08277787A true JPH08277787A (ja) | 1996-10-22 |
| JP2659004B2 JP2659004B2 (ja) | 1997-09-30 |
Family
ID=14715270
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8117577A Expired - Lifetime JP2659004B2 (ja) | 1996-05-13 | 1996-05-13 | スクロール圧縮機 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2659004B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7435067B2 (en) * | 2004-12-17 | 2008-10-14 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Scroll machine with brushless permanent magnet motor |
Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5741491A (en) * | 1980-08-22 | 1982-03-08 | Mitsubishi Electric Corp | Scroll compressor |
-
1996
- 1996-05-13 JP JP8117577A patent/JP2659004B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5741491A (en) * | 1980-08-22 | 1982-03-08 | Mitsubishi Electric Corp | Scroll compressor |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7435067B2 (en) * | 2004-12-17 | 2008-10-14 | Emerson Climate Technologies, Inc. | Scroll machine with brushless permanent magnet motor |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2659004B2 (ja) | 1997-09-30 |
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