JPH08276026A - 噴霧圧送式消火装置 - Google Patents
噴霧圧送式消火装置Info
- Publication number
- JPH08276026A JPH08276026A JP10814395A JP10814395A JPH08276026A JP H08276026 A JPH08276026 A JP H08276026A JP 10814395 A JP10814395 A JP 10814395A JP 10814395 A JP10814395 A JP 10814395A JP H08276026 A JPH08276026 A JP H08276026A
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- JP
- Japan
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- water
- fire
- wind tunnel
- spray
- compressing
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- Pending
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- Fire-Extinguishing By Fire Departments, And Fire-Extinguishing Equipment And Control Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 本来、直線的進行性を有する消火活動用の放
水に曲線性を付与させることによって、従来の放水では
死角とされていた場所へも均等に水を行きわたらせ、初
期の消火に効率の良い噴霧圧送式消火装置を提供する。 【構成】 空気圧送用の風洞１と、その下流筒形端部２
ａに沿った位置にいずれも風洞１の中心軸線の延長線上
へ向けて求心状に列設した多数の噴霧ノズル１５とを備
えた装置を設ける。移送手段１２により本装置を火災現
場へ運んだ後、多数の噴霧ノズル１５へ向けて一斉に水
を圧送すると同時に、風洞１の下流へ向けて空気を圧送
させると、水が噴霧の束となって対象物へ圧送放出され
る。水の粒子が軽量であるため、霧が障壁の裏面へも容
易にまわり込んで到達するから、火災現場を均等に湿度
過剰の状態にし、初期の消火に奏功する。
水に曲線性を付与させることによって、従来の放水では
死角とされていた場所へも均等に水を行きわたらせ、初
期の消火に効率の良い噴霧圧送式消火装置を提供する。 【構成】 空気圧送用の風洞１と、その下流筒形端部２
ａに沿った位置にいずれも風洞１の中心軸線の延長線上
へ向けて求心状に列設した多数の噴霧ノズル１５とを備
えた装置を設ける。移送手段１２により本装置を火災現
場へ運んだ後、多数の噴霧ノズル１５へ向けて一斉に水
を圧送すると同時に、風洞１の下流へ向けて空気を圧送
させると、水が噴霧の束となって対象物へ圧送放出され
る。水の粒子が軽量であるため、霧が障壁の裏面へも容
易にまわり込んで到達するから、火災現場を均等に湿度
過剰の状態にし、初期の消火に奏功する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、火災の発生現場に出
動して、可燃物の燃焼を消し止める消火装置に関し、よ
り詳言すれば、大量の水を一挙に噴霧状にして圧送供給
する形式の消火装置に関する。
動して、可燃物の燃焼を消し止める消火装置に関し、よ
り詳言すれば、大量の水を一挙に噴霧状にして圧送供給
する形式の消火装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来における消火方法は、ホースを経由
して圧送される水をノズルから集合状態の侭で噴出させ
て、消火対象物に放水するものであった。
して圧送される水をノズルから集合状態の侭で噴出させ
て、消火対象物に放水するものであった。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】従来の放水式消火装置
は、放水距離と放水圧力に優れた特性を有するものの、
直線性が強いために、遮蔽物の向う側のかくれた場所に
対して、水を行きわたらせる曲線性に乏しかった。従っ
て、例えば、外側から窓に向けて放水した場合に、窓の
直近の内側が放水上の死角となり、極端な場合には、そ
の窓と対称の向う側の窓から放水が再び外部に突き抜け
てしまうような甚だ能率の悪い消火作業とならざるを得
ず、大量の水を使用する割りには初期の消火に能率的で
なく、大火を招くおそれもあった。
は、放水距離と放水圧力に優れた特性を有するものの、
直線性が強いために、遮蔽物の向う側のかくれた場所に
対して、水を行きわたらせる曲線性に乏しかった。従っ
て、例えば、外側から窓に向けて放水した場合に、窓の
直近の内側が放水上の死角となり、極端な場合には、そ
の窓と対称の向う側の窓から放水が再び外部に突き抜け
てしまうような甚だ能率の悪い消火作業とならざるを得
ず、大量の水を使用する割りには初期の消火に能率的で
なく、大火を招くおそれもあった。
【０００４】この発明の目的は、火災が発生する対象物
が外界から遮蔽された状態を形成する壁内の大型容器で
あり、戸口や窓はその大型容器の極めて限られた外界と
の流通路であることを認識して、本来、直線的進行性を
有する消火活動用の放水に曲線性を付与させることによ
って、従来の放水では死角とされていた場所へも均等に
水を行きわたらせ、初期の消火に効率の良い噴霧圧送式
消火装置を提供することである。
が外界から遮蔽された状態を形成する壁内の大型容器で
あり、戸口や窓はその大型容器の極めて限られた外界と
の流通路であることを認識して、本来、直線的進行性を
有する消火活動用の放水に曲線性を付与させることによ
って、従来の放水では死角とされていた場所へも均等に
水を行きわたらせ、初期の消火に効率の良い噴霧圧送式
消火装置を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記の目的
を達するために、空気圧送用の風洞と、その風洞の下流
における筒形端部に沿った位置にいずれも風洞の中心軸
線の延長線上へ向けて求心状に配設した多数の噴霧ノズ
ルと、それら多数の噴霧ノズルへの水の一斉圧送手段
と、風洞の移送手段とを備えた噴霧圧送式の消火装置を
提供する。
を達するために、空気圧送用の風洞と、その風洞の下流
における筒形端部に沿った位置にいずれも風洞の中心軸
線の延長線上へ向けて求心状に配設した多数の噴霧ノズ
ルと、それら多数の噴霧ノズルへの水の一斉圧送手段
と、風洞の移送手段とを備えた噴霧圧送式の消火装置を
提供する。
【０００６】
【作用】まず、移送手段を使って本発明装置を火災現場
へ搬んだ後、風洞の高さや角度の調節操作を行い、次い
で、多数の噴霧ノズルへ向けて一斉かつ均等に水を圧送
させると同時に、風洞の下流へ向けて空気を圧送させる
と、水が噴霧の束となって対象物へ圧送放出される。
へ搬んだ後、風洞の高さや角度の調節操作を行い、次い
で、多数の噴霧ノズルへ向けて一斉かつ均等に水を圧送
させると同時に、風洞の下流へ向けて空気を圧送させる
と、水が噴霧の束となって対象物へ圧送放出される。
【０００７】噴出された霧の粒子が軽量であるため、霧
の粒子が障壁の裏面へも容易に曲折して到達するから、
従来の放水とは異なり、火災現場を均等に湿度過剰の状
態にし、かくして初期の消火に奏効する。
の粒子が障壁の裏面へも容易に曲折して到達するから、
従来の放水とは異なり、火災現場を均等に湿度過剰の状
態にし、かくして初期の消火に奏効する。
【０００８】
【実施例】この発明による噴霧圧送式消火装置の具体的
一実施例を図によって以下に示す。
一実施例を図によって以下に示す。
【０００９】図１で示すように、この発明による消火装
置は、空気圧送用の風洞１と、多数の噴霧ノズル１５と
の関連的配置を要部とする。
置は、空気圧送用の風洞１と、多数の噴霧ノズル１５と
の関連的配置を要部とする。
【００１０】風洞１は、両端２ａ、２ｂが開放された
筒、好ましくは円筒２と、その円筒の中央部における中
心軸線に沿って駆動軸を突設させる状態でステー３によ
って吊り下げ固定した電動機４と、その電動機の両端か
ら突出する一対の駆動軸にそれぞれ固定した羽根車５、
５と、各羽根車の外端面に近接して吊り下げ固定された
整流用のコーン６、６と、制御盤７とによって構成され
る。
筒、好ましくは円筒２と、その円筒の中央部における中
心軸線に沿って駆動軸を突設させる状態でステー３によ
って吊り下げ固定した電動機４と、その電動機の両端か
ら突出する一対の駆動軸にそれぞれ固定した羽根車５、
５と、各羽根車の外端面に近接して吊り下げ固定された
整流用のコーン６、６と、制御盤７とによって構成され
る。
【００１１】更に、風洞１は、ステー８によって台９上
に固定され、台９は昇降手段例えば不精やっとこ１０を
介して、台車１１上に設置され、台車１１には自走用の
車輪１２、１２が取り付けられている。なお、台車１１
は、他の搬送車（図示せず）に載荷されて火災現場へ移
送されることもあり得る。符号１３は、台車１１と不精
やっとこ（走行手段）１０との間に設けた油圧式ジャッ
キであって、このジャッキを作動させることによって風
洞１は台車１１に対して枢軸１４を中心に角度、とりわ
け仰角を変位調整することができる。
に固定され、台９は昇降手段例えば不精やっとこ１０を
介して、台車１１上に設置され、台車１１には自走用の
車輪１２、１２が取り付けられている。なお、台車１１
は、他の搬送車（図示せず）に載荷されて火災現場へ移
送されることもあり得る。符号１３は、台車１１と不精
やっとこ（走行手段）１０との間に設けた油圧式ジャッ
キであって、このジャッキを作動させることによって風
洞１は台車１１に対して枢軸１４を中心に角度、とりわ
け仰角を変位調整することができる。
【００１２】多数の噴霧ノズル１５は、図１〜３で示す
ように、風洞１の下流における筒形の端部２ａに沿った
位置にいずれも風洞１の中心軸線の延長線上へ向けて求
心状に例えば６０〜８０個配設する。ノズル１５は、一
般的な直線形フルコーンシャワーノズルまたは円環形ホ
ローコーンシャワーノズルでもよいが、好ましくは、コ
ーテック株式会社製の圧力シャワーノズル商標名「ノズ
レス」を使用することが望まれる。
ように、風洞１の下流における筒形の端部２ａに沿った
位置にいずれも風洞１の中心軸線の延長線上へ向けて求
心状に例えば６０〜８０個配設する。ノズル１５は、一
般的な直線形フルコーンシャワーノズルまたは円環形ホ
ローコーンシャワーノズルでもよいが、好ましくは、コ
ーテック株式会社製の圧力シャワーノズル商標名「ノズ
レス」を使用することが望まれる。
【００１３】多数の噴霧ノズル１５には、５乃至６本の
送水パイプ１６、加圧ポンプ１７を経由して、タンク１
８から水が一斉かつ均等に圧送される。
送水パイプ１６、加圧ポンプ１７を経由して、タンク１
８から水が一斉かつ均等に圧送される。
【００１４】パイプ１６を経てノズル１５に圧送された
水は、図３で示すように、斜め前方へ向けて噴霧状に拡
散されつつ放水される。かかる状況下において、風洞１
内の電動機４を駆動回転させて羽根車５、５を図２にお
いて反時計まわり方向に回転させると、円筒２の上流端
２ｂからの空気が矢印１９に沿って圧送され、下流端２
ａから吐出して、ノズル１５からの噴霧（図３参照）
が、図１で示すように、矢印２０に沿って、下流の方向
へ吹き飛ばされる。
水は、図３で示すように、斜め前方へ向けて噴霧状に拡
散されつつ放水される。かかる状況下において、風洞１
内の電動機４を駆動回転させて羽根車５、５を図２にお
いて反時計まわり方向に回転させると、円筒２の上流端
２ｂからの空気が矢印１９に沿って圧送され、下流端２
ａから吐出して、ノズル１５からの噴霧（図３参照）
が、図１で示すように、矢印２０に沿って、下流の方向
へ吹き飛ばされる。
【００１５】上記の実施例は、本発明の構成を限定する
ものでなく、本発明は請求項に記載の範囲内におけるあ
らゆる改変に及ぶものである。
ものでなく、本発明は請求項に記載の範囲内におけるあ
らゆる改変に及ぶものである。
【００１６】
【発明の効果】この発明は、風洞の下流端部に沿って多
数の噴霧ノズルを求心状に配設して、ノズルから噴出し
た水のミストを風洞からの吐出空気によって下流方向へ
吹き飛ばし、火災現場の対象物へ達せしめるものであっ
て、霧（ミスト）が濃密であっても、各粒子がそれぞれ
分離し、かつ、軽量であるため、従来における放水の直
進性と異なり、障壁の裏面へも容易にまわり込み、到着
するから、放水上の死角がなくなり、火災現場に対して
均等な湿度過剰の状態を現出することに優れ、かくし
て、初期の火災に対して、極めて有効な消火を行うこと
ができる。
数の噴霧ノズルを求心状に配設して、ノズルから噴出し
た水のミストを風洞からの吐出空気によって下流方向へ
吹き飛ばし、火災現場の対象物へ達せしめるものであっ
て、霧（ミスト）が濃密であっても、各粒子がそれぞれ
分離し、かつ、軽量であるため、従来における放水の直
進性と異なり、障壁の裏面へも容易にまわり込み、到着
するから、放水上の死角がなくなり、火災現場に対して
均等な湿度過剰の状態を現出することに優れ、かくし
て、初期の火災に対して、極めて有効な消火を行うこと
ができる。
【図１】この発明による消火装置の全体を概略的に示す
縦断側面図、
縦断側面図、
【図２】図１の要部を示す正面図、
【図３】図１の左上端部を示す拡大一部縦断側面図。
１ 風洞 ２ 円筒 ２ａ 下流端 ２ｂ 上流端 ３ ステー ４ 電動機 ５、５ 羽根車 ６、６ 整流用コーン ７ 制御盤 ８ ステー ９ 台 １０ 不精やっとこ（昇降手段） １１ 台車 １２、１２ 車輪 １３ ジャッキ １４ 枢軸 １５ 多数の噴霧ノズル １６ 送水ポンプ １７ 加圧ポンプ １８ タンク １９、２０ 矢印
Claims (1)
- 【請求項１】 空気圧送用の風洞と、 その風洞の下流における筒形端部に沿った位置にいずれ
も前記風洞の中心軸線の延長線上へ向けて求心状に配設
した多数の噴霧ノズルと、 それら多数の噴霧ノズルへの水の一斉圧送手段と、 前記風洞の移送手段と、 を備えた噴霧圧送式消火装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10814395A JPH08276026A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 噴霧圧送式消火装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10814395A JPH08276026A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 噴霧圧送式消火装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08276026A true JPH08276026A (ja) | 1996-10-22 |
Family
ID=14477035
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10814395A Pending JPH08276026A (ja) | 1995-04-07 | 1995-04-07 | 噴霧圧送式消火装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08276026A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106075774A (zh) * | 2016-08-08 | 2016-11-09 | 国网湖南省电力公司 | 风水灭火机 |
| CN106693246A (zh) * | 2016-12-16 | 2017-05-24 | 国网湖南省电力公司 | 一种高压细水雾‑风力组合型移动式灭火机 |
-
1995
- 1995-04-07 JP JP10814395A patent/JPH08276026A/ja active Pending
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN106075774A (zh) * | 2016-08-08 | 2016-11-09 | 国网湖南省电力公司 | 风水灭火机 |
| CN106693246A (zh) * | 2016-12-16 | 2017-05-24 | 国网湖南省电力公司 | 一种高压细水雾‑风力组合型移动式灭火机 |
| CN106693246B (zh) * | 2016-12-16 | 2017-11-21 | 国网湖南省电力公司 | 一种高压细水雾‑风力组合型移动式灭火机 |
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