JPH0827543A - 気体燃料噴射弁装置用材料 - Google Patents

気体燃料噴射弁装置用材料

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JPH0827543A
JPH0827543A JP6161957A JP16195794A JPH0827543A JP H0827543 A JPH0827543 A JP H0827543A JP 6161957 A JP6161957 A JP 6161957A JP 16195794 A JP16195794 A JP 16195794A JP H0827543 A JPH0827543 A JP H0827543A
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JP
Japan
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valve
fuel injection
valve device
injection valve
valve seat
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Withdrawn
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JP6161957A
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English (en)
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Akiyoshi Kita
晃義 喜多
Osatsugu Mukaibou
長嗣 向坊
Hiroshi Soma
浩 相馬
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/30Use of alternative fuels, e.g. biofuels

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  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 気体燃料噴射弁装置のバルブ又はバルブシー
トの材料として高硬度で耐摩耗性、耐食性に優れた材料
を提供する。 【構成】 バルブシート4内に中空孔を形成したバルブ
5を摺動自在に配設している。これらバルブシート4バ
ルブ5は、Feを主成分とし、これにC(炭素)を1.
0〜3.0重量%、Si(珪素)を1.0重量%以下、
Mn(マンガン)を1.0重量%以下、Cr(クロム)を
9.0〜20.0重量%、Mo(モリブデン)又はMo+
1/2W(タングステン)を1.0〜10.0重量%、V
(バナジウム)又はV+1/2Nb(ニオブ)を1.0〜
6.5重量%、Co(コバルト)を1.0〜5.0重量
%添加した材料から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水素ガスや天然ガス等の
気体燃料を噴射する弁装置のバルブ又はバルブシートの
材料に関する。
【0002】
【従来の技術】ガソリンエンジン用噴射弁装置のバルブ
及びバルブシートとして、摺動部における耐摩耗性、燃
料中の微量水分に対する耐食性等に優れたJIS-SUS440C
を焼入れ−焼戻し処理したものが知られている。一方、
ディーゼルエンジン用噴射弁装置のバルブとして、JIS-
SKH2を焼入れ−焼戻し処理したものが、またバルブシー
トとして、JIS-SCM420Hに浸炭焼入れしたものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近ではガ
ソリンやディーゼルなどの液体燃料に代えて、クリーン
なエネルギーとして水素ガス等の気体燃料が注目されて
いる。この気体燃料は液体燃料と比べて冷却及び潤滑の
効果が極めて小さいので、上述した従来の材料を用いて
バルブやバルブシートを作製した場合には耐久性で問題
が生じる。特に気体燃料によって液体燃料と同じエンジ
ン出力を得るためには、バルブの燃料噴射弁装置のバル
ブの可動距離を大きくして燃料の流量を多くする必要が
あり、ますます耐摩耗性が要求される。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく本
発明は、気体燃料噴射弁装置のバルブ又はバルブシート
として使用する材料の成分割合を、C(炭素)が1.0
〜3.0重量%、Si(珪素)が1.0重量%以下、Mn
(マンガン)が1.0重量%以下、Cr(クロム)が
9.0〜20.0重量%、Mo(モリブデン)又はMo+
1/2W(タングステン)が1.0〜10.0重量%、V
(バナジウム)又はV+1/2Nb(ニオブ)が1.0〜
6.5重量%、Co(コバルト)が1.0〜5.0重量
%、Feが実質残部となるようにした。
【0005】ここで前記C(炭素)は、Fe素地中に固
溶し、焼入れした際に素地をマルテンサイト化し、また
Cr、Mo、W、V、Nbとの炭化物を形成するため、硬
さ及び耐摩耗性の向上に必須の元素である。そして、気
体燃料噴射弁装置のバルブ又はバルブシートとして要求
される硬さを得るには、最低1.0重量%の添加が必要
であり、更に耐摩耗性向上のための炭化物を形成させる
にはCの添加量は多い方がよいが、過剰に添加すると熱
間加工性が低下するので、3.0重量%以下とする。
【0006】前記Si(珪素)は、鋼の脱酸材として添
加されるが、素地を強化し、耐摩耗性を向上する効果が
ある。しかしながら、過剰に添加すると、熱間加工性が
劣化するので、添加量は1.0重量%以下とする。
【0007】前記Mn(マンガン)は、鋼の精練に使用
される元素であり、焼入れ性を向上する効果がある。し
かしながら、Mnはオーステナイト生成元素であるの
で、過剰に添加すると焼入れ時の残留オーステナイトが
過多になって必要な硬度が得られず、経時的な寸法変化
が懸念されるため、添加量は1.0重量%以下とする。
【0008】前記Cr(クロム)は、M7C3、M23C6タ
イプの炭化物を形成して耐摩耗性を向上する効果と、焼
入れ性、焼戻し軟化抵抗を向上するとともに、鋼を不働
態化させて耐食性を向上させる効果がある。気体燃料噴
射弁装置のバルブ又はバルブシートのように微小空壁間
の摺動部品には良好な表面状態が求められるので9.0
重量%以上の添加が必要であるが、過剰に添加すると素
地の硬さが低下し且つ熱間加工性が劣化するので、添加
量は20.0重量%以下とする。
【0009】前記Mo(モリブデン)とW(タングステ
ン)は高価ではあるが、焼戻しによってCrとの複合炭
化物及び炭化物を析出し、耐摩耗性を向上させ、また素
地を強化し、耐食性及び焼戻し軟化抵抗を向上させる効
果がある。またMo単独で添加してもMo+1/2Wとして
添加してもよい。そして、その添加量は1.0〜10.
0重量%が適当である。尚、Mo:1に対してW:1/2と
しているのは、Wの原子量(183.8)がMoの原子
量(95.9)の約2倍となっているからである。
【0010】前記V(バナジウム)とNb(ニオブ)も
高価であるが、2次炭化物を析出させ、耐摩耗性を向上
させるとともに、結晶を微細化させる効果があり、また
Cr、Moよりも炭化物生成傾向が高いので、結果として
素地中のCr、Mo量を高くして耐食性を間接的に向上す
る効果もある。また、V単独で添加してもV+1/2Nbと
して添加してもよいが、過剰に添加すると研削性が劣化
するので、V(+1/2Nb)の添加量は1.0〜6.5重
量%とする。
【0011】前記Co(コバルト)も高価であるが、炭
化物の保持力を強化して耐摩耗性を向上するとともに、
素地の強化、靭性の向上及び耐食性向上に効果がある。
そして、Coの添加量は1.0〜5.0重量%とする。
【0012】
【作用】上記の成分割合からなる材料(微粉末)にHI
P(熱間等方圧延処理)を施してビレットを作り、この
ビレットを熱間鍛造した圧密体に対して焼入れ及び焼戻
しを行うことで、マルテンサイト素地中に炭化物が微細
に析出した耐摩耗性に優れた製品が得られる。
【0013】
【実施例】以下に本発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。ここで、図1は本発明に係る材料を使用した
気体燃料噴射弁装置の断面図であり、気体燃料噴射弁装
置はケース1の一端側から固定コア2を挿着するととも
に、ケース1の内周と固定コア2の外周との間に電磁コ
イル3を設け、またケース1の他端にはバルブシート4
を取付け、このバルブシート4内に中空孔を形成したバ
ルブ5を摺動自在に配設し、更にバルブ5の一端に可動
コア6を取付け、この可動コア6と前記固定コア2間に
スプリング7を縮装し、また固定コア2の一端部を燃料
噴射部8とし、この燃料噴射部8内にフィルタ9を設け
ている。
【0014】而して、燃料噴射部8から気体燃料を噴出
するには、電磁コイル3を励磁することで、可動コア6
とバルブ5をスプリング7に抗して図中右側に移動せし
める。すると、バルブシート4の開口4a、バルブ5の
中空孔5a、固定コア2の中空孔2a及びフィルタ9を
介して気体燃料が噴出する。
【0015】ところで、前記バルブシート4及びバルブ
5は本発明に係る材料(鋼材)に、HIP(熱間等方圧
延処理)を施してビレットを作り、このビレットを熱間
鍛造した圧密体に対して焼入れ及び焼戻しを行うことで
得られる。
【0016】以下の(表1)は本発明に係る材料と従来
材とをロックウェル硬さ、炭化物の大きさ、作動試験で
の摩耗量及び耐食性において比較したものである。(表
1)中、試料〓1〜6は本発明に係る材料であり、これ
ら試料はそれぞれの成分の合金微粉末をアトマイズ法に
より製造し、この後上述したようにHIPにより得られ
たビレットを熱間鍛造し、焼入れ及び焼戻しを行った。
また試料〓7及び8は市販の材料に焼入れ及び焼戻しを
行った。焼入れ及び焼戻しの条件は以下の通りである。 (試料〓1〜6) 焼入れ:真空中、1100〜1250℃×10分、N2ガス冷却 焼戻し:真空中、500〜580℃×60分×2〜3回、N2ガス
冷却 (試料〓7) 1050℃で焼入れ後、-75℃でサブゼロ処理し、180℃で焼
き戻し (試料〓8) 1200℃で焼入れ後、540℃で2回焼き戻し (表1)中の作動試験は、実際に噴射弁を組立て、作動
耐久試験をした。そして、3億回作動後に摩耗量とリフ
ト特性のばらつきを確認し、特性のばらつきが±4.5%
以下なら○、±4.5%以上なら×とした。(表1)中の
耐食性試験は、JIS Z 2371 塩水噴霧試験にて JIS SUS
440Cと同等以上の耐食性なら○、少し劣るなら△、劣る
なら×とした。
【0017】
【表1】
【0018】また、図2は上記の試験結果のうち作動試
験の摩耗量を比較したものである。この図2及び(表
1)から明らかなように、本発明に係る材料は素地中の
炭化物の粒径は6μm以下で、熱処理後の硬度はHRC
64以上で、しかも3億回作動試験を行った後の摩耗量
も6μm以下で、耐食性についても満足できることが分
る。
【0019】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る気
体燃料噴射弁装置用材料は、Feを主成分とし、これに
C(炭素)を1.0〜3.0重量%、Si(珪素)を
1.0重量%以下、Mn(マンガン)を1.0重量%以
下、Cr(クロム)を9.0〜20.0重量%、Mo(モ
リブデン)又はMo+1/2W(タングステン)を1.0〜1
0.0重量%、V(バナジウム)又はV+1/2Nb(ニオ
ブ)を1.0〜6.5重量%、Co(コバルト)を1.
0〜5.0重量%添加したので、これにHIP処理、熱
間鍛造、焼入れ及び焼戻しを施すことで、マルテンサイ
ト素地中に粒径10μm以下の炭化物が析出し、熱処理
後の硬度として気体燃料噴射弁装置のバルブ又はバルブ
シートに要求されるHRC63以上が得られ、耐摩耗性
の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る材料を使用した気体燃料噴射弁装
置の断面図
【図2】各試料毎の摩耗量を示すグラフ
【符号の説明】
1…ケース、2…固定コア、3…電磁コイル、4…バル
ブシート、5…バルブ、6…可動コア、8…燃料噴射
部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 気体燃料噴射弁装置のバルブ又はバルブ
    シートとして使用する材料であって、以下の成分割合か
    らなることを特徴とする気体燃料噴射弁装置用材料。 C(炭素):1.0〜3.0重量% Si(珪素):1.0重量%以下 Mn(マンガン):1.0重量%以下 Cr(クロム):9.0〜20.0重量% Mo(モリブデン)又はMo+1/2W(タングステン):
    1.0〜10.0重量% V(バナジウム)又はV+1/2Nb(ニオブ):1.0〜
    6.5重量% Co(コバルト):1.0〜5.0重量% Fe:実質残部
JP6161957A 1994-07-14 1994-07-14 気体燃料噴射弁装置用材料 Withdrawn JPH0827543A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1721999A1 (en) * 2005-05-09 2006-11-15 Crucible Materials Corporation Corrosion and wear resistant alloy
JP2014148981A (ja) * 1999-02-09 2014-08-21 Hitachi Automotive Systems Ltd 内燃機関の高圧燃料供給ポンプ

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Effective date: 20011002