JPH08274445A - アルカリ現像型の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物 - Google Patents

アルカリ現像型の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物

Info

Publication number
JPH08274445A
JPH08274445A JP9743195A JP9743195A JPH08274445A JP H08274445 A JPH08274445 A JP H08274445A JP 9743195 A JP9743195 A JP 9743195A JP 9743195 A JP9743195 A JP 9743195A JP H08274445 A JPH08274445 A JP H08274445A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
parts
epoxy
acid
epoxy compound
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP9743195A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3686699B2 (ja
Inventor
Shigeru Komori
シゲル 小森
Kazuo Suda
和男 須田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Taiyo Holdings Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Ink Mfg Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Taiyo Ink Mfg Co Ltd filed Critical Taiyo Ink Mfg Co Ltd
Priority to JP09743195A priority Critical patent/JP3686699B2/ja
Publication of JPH08274445A publication Critical patent/JPH08274445A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3686699B2 publication Critical patent/JP3686699B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacturing Of Printed Circuit Boards (AREA)
  • Epoxy Resins (AREA)
  • Non-Metallic Protective Coatings For Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 微細な画像を形成できると共に、ポストキュ
ア後の硬化膜が可撓性に富み、はんだ耐熱性、無電解金
メッキ耐性、耐酸性及び耐水性等に優れた皮膜を形成で
きるアルカリ現像型の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物を
提供する。 【構成】 (A)同一分子内にカルボキシル基とアクリ
ロイル基もしくはメタクリロイル基を有し、酸価が40
〜120mgKOH/gの範囲にある希アルカリ水溶液
に可溶の感光性プレポリマー、(B)下記化1の一般式
(1)で示されるフェノキシ樹脂、(C)1分子中に2
個のエポキシ基を有するエポキシ化合物、もしくは、特
殊変性された少なくとも2個のエポキシ基を有するエポ
キシ化合物、(D)光重合開始剤、及び(E)希釈剤を
含有してなる組成物であって、上記各成分の配合量が、
(A)成分100重量部に対し、(B)成分が5〜50
重量部、(C)成分が5〜120重量部、(D)成分が
0.1〜30重量部の範囲にある。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線板の製造
に使用されるレジストインキに関し、更に詳しくは、活
性エネルギー線による露光及びアルカリ水溶液による現
像で画像形成される写真現像型のインキであって、その
硬化膜が可撓性及びはんだ耐熱性を有し、特にフレキシ
ブルプリント配線板のソルダーレジストインキとして有
用なアルカリ現像型の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】基板上にスクリーン印刷などの方法によ
って形成した配線(回路)パターンを外部環境から保護
したり、電子部品をプリント配線板に表面実装する際に
行われるはんだ付け工程において、不必要な部分にはん
だが付着しないように保護するために、カバーコートも
しくはソルダーマスクと呼ばれる保護層をプリント配線
板上に被覆することが行われている。従来、かかる用途
に使用されるソルダーレジストインキとしては、主とし
てエポキシ樹脂系のものが使用されてきたが、得られる
硬化膜は耐熱性は良好であるが可撓性が低いという問題
があった。従って、このようなソルダーレジストインキ
は、硬化膜の可撓性(折曲性)が要求されないリジッド
板にその用途が限定され、近年使用されることが多くな
ってきたフレキシブルプリント配線板(FPC)への使
用は困難である。
【0003】前記のような事情から、近時、可撓性を有
するレジストインキとして数多くの提案がなされてい
る。例えば特開平2−269166号にはポリパラバン
酸、エポキシ樹脂及び極性溶媒からなる熱硬化型のソル
ダーレジストインキが、また特開平6−41485号に
はポリパラバン酸とフェノキシ樹脂を必須成分とする熱
乾燥型のソルダーレジストインキが提案されている。し
かしながら、これらのソルダーレジストは、スクリーン
印刷によってレジストパターンを形成するものであるた
め、印刷時の滲みや転写不良が生じたり、また、スクリ
ーンの線幅等が制限されるなど、今日の高密度化に伴う
微細な画像形成への対応は困難である。そのため近年に
おいては、特開平2−173749号、特開平2−17
3950号、特開平2−173751号等にみられるよ
うな写真現像型のものの提案もみられるが、未だ十分な
可撓性を付与するまでには至っていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、今日のプリント回路の高密度化に対応し得る微細な
画像を活性エネルギー線による露光及び希アルカリ水溶
液による現像により形成できると共に、後硬化(ポスト
キュア)工程で熱硬化させて得られる硬化膜が可撓性に
富み、はんだ耐熱性、無電解金メッキ耐性、耐酸性及び
耐水性等に優れた皮膜を形成するようなアルカリ現像型
の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記のよ
うな課題を解決するために鋭意検討の結果、組成物の必
須成分として、同一分子内にカルボキシル基とアクリロ
イル基もしくはメタクリロイル基を有し、希アルカリ水
溶液に可溶の感光性プレポリマー(オリゴマー又はポリ
マー)、フェノキシ樹脂、及び1分子中に2個のエポキ
シ基を有するエポキシ化合物もしくは特殊変性、好まし
くはゴム変性された少なくとも2個のエポキシ基を有す
るエポキシ化合物を組み合わせて含有させると前記課題
を達成出来ることを見い出し、本発明を完成するに至っ
たものである。すなわち、本発明のアルカリ現像型の光
硬化性・熱硬化性樹脂組成物は、(A)同一分子内にカ
ルボキシル基とアクリロイル基もしくはメタクリロイル
基を有し、酸価が40〜120mgKOH/gの範囲に
ある希アルカリ水溶液に可溶の感光性プレポリマー、
(B)下記化6の一般式(1)で示されるフェノキシ樹
脂、(C)1分子中に2個のエポキシ基を有するエポキ
シ化合物、もしくは、特殊変性された少なくとも2個の
エポキシ基を有するエポキシ化合物、(D)光重合開始
剤、及び(E)希釈剤を含有し、上記各成分の配合量
が、感光性プレポリマー(A)100重量部に対し、そ
れぞれ、フェノキシ樹脂(B)が5〜50重量部、エポ
キシ化合物(C)が5〜120重量部、光重合開始剤
(D)が0.1〜30重量部の範囲にあることを特徴と
している。
【化6】
【0006】
【発明の作用及び態様】ソルダーレジストに充分な可撓
性を付与し、軟らかくした場合、ソルダーレジストの本
来の特性として要求されるはんだ耐熱性等の特性が低下
してしまう。逆に、強靭で硬度の高い硬化膜として充分
なはんだ耐熱性を付与した場合、可撓性がなくなってし
まう。本発明の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物は、前記
一般式(1)で示されるフェノキシ樹脂(B)と、1分
子中に2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物、もし
くは、特殊変性された少なくとも2個のエポキシ基を有
するエポキシ化合物(C)を組み合わせて用いること
で、前記のような相反する要求を同時に満足させること
に成功したものである。すなわち、重合度mが50〜1
50のフェノキシ樹脂によって硬化膜に充分な可撓性を
付与し、一方、熱硬化性成分として、主に、1分子中に
2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物、もしくは特
殊変性された少なくとも2個のエポキシ基を有するエポ
キシ化合物を用いることによって、上記フェノキシ樹脂
によって付与される可撓性を損なうことなく、硬化膜に
充分なはんだ耐熱性を付与するものである。しかも、感
光性樹脂として、同一分子内にカルボキシル基と(メ
タ)アクリロイル基を有し、酸価が40〜120mgK
OH/gの範囲にある希アルカリ水溶液に可溶の感光性
プレポリマー(A)を用いることによって、活性エネル
ギー線による露光及び希アルカリ水溶液による現像によ
って今日のプリント回路の高密度化に対応し得る微細な
画像形成を可能としたものである。
【0007】上記各成分の作用についてさらに詳しく説
明すると、可撓性付与剤として一般的に用いられている
ものとしてナイロン類、ゴム類などがある。可撓性につ
いてだけ追求するのであればこれらは効果が高いが、ソ
ルダーレジストとして要求されるはんだ耐熱性を著しく
低下させてしまう。フェノキシ樹脂は、これらの樹脂等
に比べ、可撓性付与の効果の面では劣る傾向にあるが、
ビスフェノールA骨格を有するため、その添加による硬
化膜の耐熱性の低下が少なく、本発明の光硬化性・熱硬
化性樹脂組成物に好適に用いることができる。また、そ
の構造をみると、分子内に2級の水酸基を有している。
2級水酸基は一般的には反応性を有するといわれるが、
本発明の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物には2級水酸基
との高い反応性を示す成分はなく、殆ど反応していない
ものと推定される。すなわち、フェノキシ樹脂が他の成
分と反応性を示さないことが、可撓性を付与し得る一因
と考えられる。さらに、他の成分と反応しないため、フ
ェノキシ樹脂の分子量、従って重合度mの違いが膜特性
に影響を及ぼし、重合度が低い(分子量が小さい)場
合、一般的な傾向として充分な可撓性を付与できず、良
好な膜特性が得られ難くなる。従って、フェノキシ樹脂
の重合度mは50以上であることが要求される。一方、
重合度mが大きくなり過ぎると、得られる塗膜の希アル
カリ水溶液に対する溶解性を著しく低下させてしまい、
アルカリ現像性が低下するので150以下とする必要が
ある。
【0008】次に、エポキシ化合物(C)に関して述べ
ると、1分子中に1個のエポキシ基を有する単官能のエ
ポキシ化合物を用いた場合、ポストキュアの際の硬化反
応による架橋密度が上がらず、即ち分子量の増大が低い
ため、充分な硬化塗膜を形成できなくなる。他方、3官
能以上のエポキシ化合物を用いた場合、ポストキュアに
よって架橋密度が上がり過ぎ、強靭ではあるが堅い膜と
なり、可撓性の低下の原因となる。しかしながら、3官
能以上のエポキシ化合物であっても特殊変性、好ましく
はゴム変性されたエポキシ化合物を用いた場合は、変性
原料の特性が付与され、架橋密度の上昇に伴う可撓性の
低下を補うことができる。そのため、硬化によって充分
に分子量が大きくなり、かつ架橋密度を抑えることので
きる2官能の当初の分子量が比較的大きめ(エポキシ当
量が大きめ)のエポキシ樹脂を主としたエポキシ化合
物、もしくは、特殊変性、好ましくはゴム変性された2
官能以上のエポキシ化合物を用いることが望ましいので
ある。同様な理由から、感光性プレポリマー(A)につ
いても、架橋点の数が少なくなるような系がより好まし
く、熱硬化性成分として好ましい骨格のエポキシ樹脂を
変性したもの(後述する合成例2のA−2の感光性樹
脂)や架橋点を減らすために特殊変性したもの(後述す
る合成例3のA−3の感光性樹脂)などが、より可撓性
の付与効果が高いという結果になっている。さらに、本
発明の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物から得られる硬化
膜は、可撓性に富むため、プレス打抜き時のパンチング
耐性(機械的衝撃耐性)にも優れており、また、ソルダ
ーレジストに要求される他の特性、例えば電気絶縁性、
無電解金メッキ耐性、耐酸性、耐水性等も良好である。
【0009】以下、本発明のアルカリ現像型の光硬化性
・熱硬化性樹脂組成物について詳細に説明する。まず、
(A)成分である同一分子内にカルボキシル基と(メ
タ)アクリロイル基を有し、アルカリ水溶液に可溶の感
光性プレポリマー(オリゴマー又はポリマー)として
は、例えば、(a−1)エポキシ(メタ)アクリレート
の水酸基に酸無水物を付加させたカルボキシル基含有エ
ポキシ(メタ)アクリレート、(a−2)1分子中に少
なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物に、
(イ)1分子中に少なくとも1個の不飽和二重結合を有
するモノカルボン酸と(ロ)1分子中に少なくとも2個
の水酸基を有するモノカルボン酸を付加し、さらに酸無
水物を付加したもの、(a−3)無水マレイン酸とビニ
ル基を有する芳香族炭化水素との共重合体にヒドロキシ
アルキレン(メタ)アクリレートを開環付加させたも
の、(a−4)カルボキシル基を有する(メタ)アクリ
レート系共重合体の一部のカルボキシル基に、重合性不
飽和二重結合を有するモノマーを付加したもの、(a−
5)エポキシ基含有(メタ)アクリレートと(メタ)ア
クリル酸エステルとの共重合体に重合性不飽和二重結合
を有するモノカルボン酸を付加し、さらに多塩基酸無水
物を付加したものが挙げられる。このような感光性プレ
ポリマーは、バックボーン・ポリマーの側鎖に多数の遊
離のカルボキシル基を付与したものであるため、希アル
カリ水溶液による現像が可能となると同時に、現像後、
塗膜を後加熱することにより、別に熱硬化性の配合成分
として加えたエポキシ化合物(C)のエポキシ基と上記
側鎖の遊離のカルボキシル基との間で付加反応が起こ
り、塗膜の耐熱性、耐溶剤性、耐酸性、密着性、電気特
性などの諸特性に優れたソルダーレジスト膜が得られ
る。また、上記感光性プレポリマーの酸価は、40〜1
20mgKOH/gの範囲にあることが必要である。酸
価が40mgKOH/gより小さい場合にはアルカリ溶
解性が悪くなり、逆に120mgKOH/gより大きす
ぎると、硬化膜の耐アルカリ性、電気特性等のレジスト
としての特性を下げる要因となるので、いずれも好まし
くない。
【0010】上記(a−1)の感光性プレポリマーの具
体例としては、1分子中に少なくとも2個のエポキシ基
を有するエポキシ樹脂、例えばフェノールノボラック型
エポキシ樹脂、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂、
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型
エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エポキシ樹脂、ビフ
ェニル型エポキシ樹脂、ビキシレノール型エポキシ樹
脂、トリスヒドロキシフェニルメタン型エポキシ樹脂、
テトラフェニルエタン型エポキシ樹脂、脂環式エポキシ
樹脂等のエポキシ基に(メタ)アクリル酸をエステル化
反応させて得られるエポキシ(メタ)アクリレートの水
酸基に、さらに酸無水物を反応させたものが挙げられ
る。これらのなかでも、特に下記化7の一般式(2)で
示されるビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノ
ールF型エポキシ樹脂又はビスフェノールS型エポキシ
樹脂に(メタ)アクリル酸をエステル化反応させてアク
リル変性し、さらに酸無水物を付加して酸価60〜12
0mgKOH/gとしたものが好ましい。
【化7】
【0011】前記酸無水物としては、代表的なものとし
て無水マレイン酸、無水コハク酸、無水イタコン酸、無
水フタル酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水ヘキサヒ
ドロフタル酸、メチルヘキサヒドロ無水フタル酸、無水
エンドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水メチルエン
ドメチレンテトラヒドロフタル酸、無水クロレンド酸、
メチルテトラヒドロ無水フタル酸などの二塩基性酸無水
物;無水トリメリット酸、無水ピロメリット酸、ベンゾ
フェノンテトラカルボン酸二無水物などの芳香族多価カ
ルボン酸無水物;その他これに付随する例えば5−
(2,5−ジオキソテトラヒドロフリル)−3−メチル
−3−シクロヘキセン−1,2−ジカルボン酸無水物の
ような多価カルボン酸無水物誘導体などが使用できる。
【0012】前記(a−2)の感光性プレポリマーの合
成に用いる1分子中に少なくとも2個のエポキシ基を有
するエポキシ化合物としても、前記(a−1)感光性プ
レポリマーに関して説明したような種々のエポキシ樹脂
を用いることができる。この感光性プレポリマー(a−
2)としては、このような多官能のエポキシ樹脂に、
(イ)1分子中に少なくとも1個の不飽和二重結合を有
するモノカルボン酸と(ロ)1分子中に少なくとも2個
の水酸基を有するモノカルボン酸をエステル化反応させ
て不飽和二重結合と水酸基を導入し、さらに水酸基に前
記したような酸無水物を反応させて酸価40〜100m
gKOH/gとしたものが好ましい。上記1分子中に少
なくとも1個の不飽和二重結合を有するモノカルボン酸
(イ)としては、(メタ)アクリル酸、クロトン酸、桂
皮酸等;及び無水コハク酸、無水マレイン酸、無水フタ
ル酸、テトラヒドロ無水フタル酸、メチルテトラヒドロ
無水フタル酸、無水イタコン酸、メチルエンドメチレン
テトラヒドロフタル酸等の飽和又は不飽和二塩基酸無水
物とヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シプロピル(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコ
ールモノ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパ
ンジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ
(メタ)アクリレート、フェニルグリシジルエーテルの
(メタ)アクリレート等の1分子中に1個の水酸基を有
する(メタ)アクリレート類の反応物である半エステル
類;又はコハク酸、マレイン酸、アジピン酸、フタル
酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸、イ
タコン酸、フマル酸等の飽和又は不飽和二塩基酸とグリ
シジル(メタ)アクリレート等のモノグリシジル化合物
の反応物である半エステル類などが挙げられる。また、
1分子中に少なくとも2個の水酸基を有するモノカルボ
ン酸(ロ)としては、ジメチロールプロピオン酸、ジメ
チロール酢酸、ジメチロール吉草酸、ジメチロールカプ
ロン酸等のポリヒドロキシ含有モノカルボン酸類等が挙
げられる。
【0013】前記(a−3)の感光性プレポリマーの具
体例としては、無水マレイン酸とスチレンに代表される
ビニル基を有する芳香族炭化水素との共重合体に、下記
化8の一般式(3)で表されるヒドロキシアルキレン
(メタ)アクリレートを付加したものが挙げられる。
【化8】
【0014】さらに、前記(a−4)の感光性プレポリ
マーの具体例としては、例えばアクリル酸もしくはメタ
クリル酸等のカルボキシル基を有する(メタ)アクリル
系モノマーを共重合して得られるポリマーのカルボキシ
ル基の一部とグリシジル(メタ)アクリレートを反応さ
せて得られるものが挙げられる。また、前記(a−5)
の感光性プレポリマーの具体例としては、例えば、グリ
シジル(メタ)アクリレートと(メタ)アクリル酸エス
テルとの共重合体に(メタ)アクリル酸を付加し、さら
に多塩基酸無水物を付加して得られるものが挙げられ
る。
【0015】また、(B)成分のフェノキシ樹脂は、前
記一般式(1)で示される合成樹脂である。該フェノキ
シ樹脂は、重合度mが50〜150の範囲にある必要が
あり、より好ましくは重合度mが60以上、120以下
の範囲にあるものである。前記したように、重合度mが
50未満ではフェノキシ樹脂添加による可撓性の付与効
果が現われず、一方、重合度mが150を超えると希ア
ルカリ水溶液に対する溶解性を著しく低下させてしまう
ため、上記範囲にあることが要求される。
【0016】(C)成分の1分子中に2個のエポキシ基
を有するエポキシ化合物、もしくは、特殊変性された少
なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物は、
樹脂組成物の加熱硬化を目的として配合されるものであ
って、このような(C)成分としては、前記一般式
(2)で示されるビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビ
スフェノールF型エポキシ樹脂、ビスフェノールS型エ
ポキシ樹脂等が挙げられる。このようなエポキシ樹脂
は、重合度nが1〜12程度のものが好ましく、さらに
好ましくは重合度nが2〜6程度のものである。また、
エポキシ化合物(C)としては、微粒子アクリルゴムを
下記化9の一般式(2a)で示されるビスフェノールA
型エポキシ樹脂もしくはビスフェノールF型エポキシ樹
脂、又は脂肪族型液状エポキシ樹脂に分散・結合させた
特殊エポキシ樹脂を用いることもできる。このような微
粒子アクリルゴム変性エポキシ樹脂として市販されてい
るものとしては、東都化成(株)製のYR−528、Y
R−591、YR−592、YR−570、YR−51
6等がある。上記のようなエポキシ樹脂は、単独で又は
2種以上を組み合わせて用いることができる。
【化9】
【0017】また、上記のようなエポキシ樹脂を主体と
し、これに他のエポキシ樹脂、例えば前記一般式(2
a)においてXが−C(CH32 −で重合度nが0の
もの、水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェ
ノールA型3級脂肪酸変性ポリオールエポキシ樹脂、ビ
フェノール型及びビキシレノール型エポキシ樹脂、フタ
ル酸ジグリシジルエステル、テトラヒドロフタル酸ジグ
リシジルエステル、ダイマー酸ジグリシジルエステル等
のジグリシジルエステル類、ジグリシジルアニリン、ジ
グリシジルトルイジン等のジグリシジルアミン類を組み
合わせて使用することができる。また、フェノールノボ
ラック型エポキシ樹脂、o−クレゾールノボラック型エ
ポキシ樹脂、p−クレゾールノボラック型エポキシ樹
脂、脂環式エポキシ樹脂、ビスフェノールA型ノボラッ
クエポキシ樹脂、トリスヒドロキシフェニルメタン型エ
ポキシ樹脂、テトラフェニルエタン型エポキシ樹脂との
併用も可能であるが、硬化膜が硬くなるのでその使用量
は制限される。
【0018】(D)成分の光重合開始剤もしくは増感剤
としては、例えば、アセトフェノン、2,2−ジエトキ
シ−2−フェニルアセトフェノン、p−ジメチルアミノ
プロピオフェノン、ジクロロアセトフェノン、トリクロ
ロアセトフェノン、p−tert−ブチルトリクロロア
セトフェノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)
フェニル]−2−モルフォリノ−プロパン−1−オン、
2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルフ
ォリノフェニル)−ブタノン−1等のアセトフェノン
類、ベンゾフェノン、2−クロロベンゾフェノン、p,
p−ジクロロベンゾフェノン、p,p−ビスジメチルア
ミノベンゾフェノン、p,p−ビスジエチルアミノベン
ゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチルジフェニル
サルファイド等のベンゾフェノン類、ベンジル、ベンゾ
イン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエ
ーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾイン
イソブチルエーテル等のベンゾインエーテル類、ベンジ
ルジメチルケタール等のケタール類、チオキサントン、
2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサ
ントン等のチオキサントン類、2−エチルアントラキノ
ン、2,3−ジフェニルアントラキノン等のアントラキ
ノン類、ベンゾイルパーオキシド、クメンパーオキシド
等の有機過酸化物、2,4,5−トリアリールイミダゾ
ール二量体、リボフラビンテトラブチレート、2−メル
カプトベンゾイミダゾール、2−メルカプトベンゾオキ
サゾール、2−メルカプトベンゾチアゾール等のチオー
ル化合物、2,4,6−トリス−s−トリアジン、2,
2,2−トリブロモエタノール、トリブロモメチルフェ
ニルスルホン等の有機ハロゲン化合物、2,4,6−ト
リメチルベンゾイルジフェニルホスフィンオキサイド等
が挙げられる。これらの化合物は、単独で用いることも
でき、また2種以上を組み合わせて使用することもでき
る。
【0019】前記(E)成分の希釈剤としては、各種有
機溶剤、例えばメチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類、トルエン、キシレン、テトラメチルベン
ゼン等の芳香族炭化水素類、ジエチレングリコールモノ
エチルエーテル、ジプロピレングリコールジエチルエー
テル等のグリコールエーテル類、酢酸エチル、酢酸ブチ
ル、ブチルセロソルブアセテート、カルビトールアセテ
ート等のエステル類、オクタン、デカン等の脂肪族炭化
水素、石油エーテル、石油ナフサ、ソルベントナフサ等
の石油系溶剤等を用いることができるが、毒性、インキ
特性の点からグリコールエーテル類、エステル類、石油
系溶剤を使用することが好ましい。有機溶剤の使用目的
は、前記感光性プレポリマー(A)を溶解し、希釈せし
め、それによって組成物を液状として塗布可能にすると
共に、次いで仮乾燥させることにより造膜せしめ、接触
露光を可能とするためである。
【0020】本発明の樹脂組成物は、前記(A),
(B),(C)、(D)及び(E)成分を必須成分とし
て含有しており、各成分の配合割合は、(A)成分10
0重量部に対する(B)成分の割合は5〜50重量部で
あり、(C)成分の割合は5〜120重量部であり、
(D)成分の割合は0.1〜30重量部である。(A)
成分100重量部に対する(B)成分の割合が5重量部
未満では、得られる硬化膜が可撓性に欠け、一方、50
重量部を超えて多くなると硬化膜の耐熱性が低下し、ま
た露光後のアルカリ現像性が低下する。(A)成分10
0重量部に対して(C)成分が5重量部未満では硬化膜
の耐熱性が十分でなく、一方、120重量部を超えると
露光後のアルカリ現像性が低下し、感度の低下を招くの
で好ましくない。また、(A)成分100重量部に対す
る(D)成分の割合が0.1重量部未満では活性エネル
ギー線露光により十分な架橋を行わせることができず、
一方、30重量部を超える場合には光が基板にまで到達
しにくいため、基板と樹脂との接着が悪くなるので好ま
しくない。なお(E)成分の希釈剤の配合割合は特定の
範囲に限定されるものではないが、(A)成分100重
量部に対して30〜300重量部程度の範囲が適当であ
り、選択する塗布方法に応じて適宜設定できる。
【0021】本発明のアルカリ現像型の光硬化性・熱硬
化性樹脂組成物は、前記(A)〜(E)成分の他にも、
前記希釈剤としての役割を果たさせると共に光硬化性を
増強させるために、光重合性モノマーやオリゴマーを含
有することができる。光重合性モノマーの代表的なもの
としては、2−ヒドロキシエチルアクリレート、2−ヒ
ドロキシプロピルアクリレート、N−ビニルピロリド
ン、アクリロイルモルフォリン、メトキシテトラエチレ
ングリコールアクリレート、メトキシポリエチレングリ
コールアクリレート、ポリエチレグリコールジアクリレ
ート、N,N−ジメチルアクリルアミド、N−メチロ−
ルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルア
クリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレ
ート、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリレート、
メラミンアクリレート、ジエチレングリコールジアクリ
レート、トリエチレングリコールジアクリレート、プロ
ピレングリコールジアクリレート、ジプロピレングリコ
ールジアクリレート、トリプロピレングリコールジアク
リレート、ポリプロピレングリコールジアクリレート、
フェノキシエチルアクリレート、テトラヒドロフルフリ
ルアクリレート、シクロヘキシルアクリレート、グリセ
リンジグリシジルエーテルジアクリレート、グリセリン
トリグリシジルエーテルトリアクリレート、イソボルネ
オリルアクリレート、シクロペンタジエン モノ−ある
いはジ−アクリレート、ヘキサンジオール、トリメチロ
ールプロパン、ペンタエリスリトール、ジトリメチロー
ルプロパン、ジペンタエリスリトール、トリス−ヒドロ
キシエチルイソシアヌレート等の多価アルコール又はこ
れらのエチレンオキサイドもしくはプロピレンオキサイ
ド付加物の多価アクリレート類、及び上記アクリレート
に対応する各メタクリレート類、多塩基酸とヒドロキシ
アルキル(メタ)アクリレートとのモノー、ジー、トリ
ー又はそれ以上のポリエステルなどがある。このような
光重合性モノマーの配合割合は、前記感光性プレポリマ
ー(A)100重量部に対し3〜50重量部が適当であ
る。3重量部未満の場合は光硬化性付与効果が充分では
なく、一方、50重量部を超えると指触乾燥性が低下す
るため好ましくない。
【0022】本発明の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物に
は、さらに必要に応じて、エポキシ化合物(C)の硬化
反応を促進するために公知・慣用のエポキシ硬化促進剤
を用いることができ、例えば、イミダゾール、2−メチ
ルイミダゾール、2−エチルイミダゾール、2−エチル
−4−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾー
ル、4−フェニルイミダゾール、1−シアノエチル−2
−フェニルイミダゾール、1−(2−シアノエチル)−
2−エチル−4−メチルイミダソール等のイミダゾール
誘導体、グアナミン、アセトグアナミン、ベンゾグアナ
ミン等のグアナミン類、ジシアンジアミド、ベンジルジ
メチルアミン、4−(ジメチルアミノ)−N,N−ジメ
チルベンジルアミン、4−メトキシ−N,N−ジメチル
ベンジルアミン、4−メチル−N,N−ジメチルベンジ
ルアミン、メラミン等のアミン化合物などが挙げられ
る。市販されているものとしては、例えば四国化成社製
の2MZ−A、2MZ−OK、2PHZ、2P4BH
Z、2P4MHZ(いずれもイミダゾール系化合物の商
品名)、サンアプロ社製のU−CAT3503X、U−
CAT3502X(いずれもジメチルアミンのブロック
イソシアネート化合物の商品名)などがある。上記のよ
うなエポキシ硬化促進剤を配合して硬化反応の反応開始
温度を引き下げることが好ましいが、多量に配合すると
光硬化性・熱硬化性樹脂組成物を一液化したときのシェ
ルフライフが短くなってしまう。従って、上記エポキシ
硬化促進剤の配合量は、前記感光性プレポリマー(A)
100重量部に対して0.1〜2.0重量部の割合が好
ましい。
【0023】さらに本発明の光硬化性・熱硬化性樹脂組
成物には、所望の物性に応じて硫酸バリウム、酸化珪
素、タルク、クレー、炭酸カルシウム、シリカ、ベント
ナイト、カオリン、ガラス繊維、炭素繊維、雲母等の公
知・慣用の充填剤、フタロシアニンブルー、フタロシア
ニングリーン、酸化チタン、カーボンブラック等の公知
・慣用の染料や着色顔料、消泡剤、難燃剤、密着性付与
剤またはレベリング剤などの各種添加剤、あるいはハイ
ドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル、ピロ
ガロール、t−ブチルカテコール、フェノチアジン等の
公知・慣用の重合禁止剤などを添加してもよい。
【0024】本発明の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物
は、必要に応じて塗布方法に適した粘度に調整し、これ
を例えば、回路形成されたプリント配線板にスクリーン
印刷法、カーテンコート法、スプレーコート法、ロール
コート法等の方法により塗布し、例えば60〜100℃
の温度で組成物中に含まれる有機溶剤を揮発乾燥させる
ことにより、タックフリーの塗膜を形成できる。その
後、パターンを形成したフォトマスクを通して選択的に
活性光線により露光し、未露光部を希アルカリ水溶液に
より現像してレジストパターンを形成でき、さらに、例
えば140〜180℃の温度に加熱して熱硬化させるこ
とにより、可撓性に優れたレジスト膜が得られ、また前
記熱硬化性成分の硬化反応に加えて感光性樹脂成分の重
合が促進され、得られるレジスト膜の耐熱性、耐溶剤
性、耐酸性、密着性、電気特性などの諸特性を向上せし
めることができる。
【0025】上記現像に使用されるアルカリ水溶液とし
ては、水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、炭酸ナトリ
ウム、炭酸カリウム、リン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリ
ウム、アンモニア、アミン類などのアルカリ水溶液が使
用できる。また、光硬化させるための照射光源として
は、低圧水銀灯、中圧水銀灯、高圧水銀灯、超高圧水銀
灯、キセノンランプまたはメタルハライドランプなどが
適当である。その他、レーザー光線なども露光用活性光
線として利用できる。
【0026】
【実施例】以下、本発明を実施例によって具体的に説明
する。なお、以下において「部」とあるのは、特に断り
のない限り全て「重量部」を示す。
【0027】合成例1 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬(株)
製、EOCN−104S、軟化点 92℃、エポキシ当
量 220)660部(3当量)、カルビトールアセテ
ート 421.3部、及びソルベントナフサ 180.
6部を2リットルの容積のフラスコに仕込み、90℃に
加熱・攪拌し、溶解した。一旦60℃まで冷却し、メチ
ルハイドロキノン 1.3部、トリフェニルホスフィン
4部、アクリル酸 216部(3モル)を仕込み、1
00℃に加熱し、約12時間反応させ、酸価が0.2m
gKOH/gの反応物を得た。これにテトラヒドロ無水
フタル酸 241.7部(1.59モル)を仕込み、9
0℃に加熱し、約6時間反応させ、固形分酸価が80m
gKOH/g、固形分濃度65%の樹脂(A−1)を得
た。
【0028】合成例2 ビスフェノールA型エポキシ樹脂(油化シェルエポキシ
(株)製、エピコート1001、軟化点 68℃、エポ
キシ当量 470)705部(1.5当量)、カルビト
ールアセテート 392.4部、及びソルベントナフサ
168.2部を合成例1と同様に溶解し、メチルハイ
ドロキノン 1.4部、トリフェニルホスフィン 4.
2部、アクリル酸 108部(1.5モル)を仕込み、
100℃に加熱し、約12時間反応させ、固形分酸価が
80.2mgKOH/g、固形分濃度65%の樹脂(A
−2)を得た。
【0029】合成例3 クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬(株)
製、EOCN−104S、軟化点 92℃、エポキシ当
量220)550部(2.5当量)、ジメチロールプロ
ピオン酸 33.5部(0.25モル)、メチルハイド
ロキノン 1.1部、カルビトールアセテート 33
5.4部、及びソルベントナフサ 143.8部を2リ
ットルの容積のフラスコに仕込み、90℃に加熱・攪拌
し、溶解した。一旦60℃まで冷却し、トリフェニルホ
スフィン 3.3部、アクリル酸162部(2.25モ
ル)を仕込み、100℃に加熱し、約24時間反応さ
せ、酸価が0.8mgKOH/gの反応物を得た。これ
にテトラヒドロ無水フタル酸144.4部(0.95モ
ル)を仕込み、90℃に加熱し、約6時間反応させ、固
形分酸価が60.3mgKOH/g、固形分濃度65%
の樹脂(A−3)を得た。
【0030】前記合成例で得られた(A)感光性プレポ
リマー、(B)フェノキシ樹脂、(D)光重合開始剤、
その他(E)成分としての有機溶剤、充填剤、顔料、エ
ポキシ硬化促進剤を後述する割合で配合し、三本ロール
ミルを用いて混練して主剤を調製し、一方、(C)エポ
キシ化合物を硬化剤とした2液形態のレジストインキを
調製した。なお、樹脂成分については、(A)感光性プ
レポリマーを除いて、有機溶剤カルビトールアセテート
で希釈したものを用いた。
【0031】 レジストインキの配合割合: (1)例No.1〜7のレジストインキの配合割合(固形分換算量) (A)樹脂(A−3) 100部 (固形分濃度65%) (B)PKHC(ユニオンカーバイド社製フェノキシ樹脂) 0〜60部 (固形分濃度30%) (C)エピコート1001(油化シェルエポキシ社製 ビスフェノールA型エポキシ樹脂) 50部 (固形分濃度75%) (D)イルガキュア907(チバガイギー社製 2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2− モルフォリノ−プロパン−1−オン 10部 ジエチルアミノチオキサントン 1.2部 その他の配合剤: TMP−3(第一工業製薬社製、トリメチロールプロパン 16部 のエチレンオキサイド付加物のトリアクリレート化物) 微粉シリカ 10部 ジシアンジアミド 1.2部
【0032】 (2)例No.8〜14のレジストインキの配合割合(固形分換算量) (A)樹脂(A−3) 100部 (固形分濃度65%) (B)PKHC 8部 (固形分濃度30%) (C)エピコート1001 0〜140部 (固形分濃度75%) (D)イルガキュア907 10部 ジエチルアミノチオキサントン 1.2部 その他の配合剤: TMP−3 16部 微粉シリカ 10部 ジシアンジアミド 1.2部
【0033】 (3)例No.15〜17のレジストインキの配合割合(固形分換算量) (A)樹脂(A−1)、(A−2)又は(A−3) 100部 (固形分濃度65%) (B)PKHC 8部 (固形分濃度30%) (C)エピコート1001 50部 (固形分濃度75%) (D)イルガキュア907 10部 ジエチルアミノチオキサントン 1.2部 その他の配合剤: TMP−3 16部 微粉シリカ 10部 ジシアンジアミド 1.2部
【0034】評価方法:得られたレジストインキ組成物
の評価は、次のようにして行った。即ち、上記各例N
o.のレジストインキ組成物をスクリーン印刷によりプ
リント回路基板(イミドフィルムに銅箔を積層したも
の)に塗布し、80℃で20分乾燥した。その後、この
基板にネガフィルムを当て、所定のパターン通りに露光
機を用いて紫外線を照射し、1%Na2 CO3 水溶液で
現像を行い、さらに150℃で50分熱硬化して試験基
板を作製した。得られた試験基板について、溶解性、は
んだ耐熱性、及び可撓性の特性評価を行った。その結果
を表1(例No.1〜7)、表2(例No.8〜1
4)、及び表3(例No.15〜17)に示す。なお、
評価方法及び評価基準は、次の通りである。
【0035】(1)溶解性 80℃で20分乾燥した後の試験基板について、1重量
%Na2 CO3 水溶液に対する溶解性により評価した。 ○:完全に溶解したもの。 ×:溶解しない部分が存在したもの。
【0036】(2)はんだ耐熱性 ロジン系フラックスを塗布して260℃の溶融はんだに
10秒間浸漬した後、セロハン粘着テープで剥離したと
きの状態で判定した。 ○:異常無し。 ×:剥離あり。
【0037】(3)可撓性 試験基板を180°べた折り曲げ時の状態で判断した。 ○:異常無し。 ×:折り曲げ部に亀裂が入って硬化膜が剥離。
【0038】
【表1】 表1に示す結果から明らかなように、フェノキシ樹脂を
配合しなかった例No.1の場合には硬化膜の可撓性が
劣り、一方、フェノキシ樹脂の配合量が50重量部を超
えた例No.7の場合、希アルカリ水溶液への溶解性及
びはんだ耐熱性の面で悪い結果が得られた。
【0039】
【表2】 表2に示されるように、熱硬化性成分としての2官能の
エポキシ樹脂(エピコート1001)を配合しなかった
例No.8の場合にははんだ耐熱性及び可撓性が劣り、
一方、120重量部を超えた配合量の例No.14の場
合には希アルカリ水溶液への溶解性が劣る結果となっ
た。
【0040】
【表3】 表3に示されるように、合成例1〜3で合成されたいず
れの樹脂(A−1)〜(A−3)を感光性プレポリマー
として用いても、各成分を本発明で規定する量的割合で
用いることにより、良好な結果が得られた。
【0041】
【発明の効果】以上のように、本発明の光硬化性・熱硬
化性樹脂組成物は、前記一般式(1)で示される重合度
mが50〜150のフェノキシ樹脂(B)と、1分子中
に2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物、もしくは
特殊変性された少なくとも2個のエポキシ基を有するエ
ポキシ化合物(C)を組み合わせて用いることで、硬化
膜に充分な可撓性を付与すると共に充分なはんだ耐熱性
を付与するようにしたものである。しかも、感光性樹脂
として、同一分子内にカルボキシル基と(メタ)アクリ
ロイル基を有し、酸価が40〜120mgKOH/gの
範囲にある希アルカリ水溶液に可溶の感光性プレポリマ
ー(A)を用いることによって、活性エネルギー線によ
る露光及び希アルカリ水溶液による現像によって今日の
プリント回路の高密度化に対応し得る微細な画像形成を
可能としたものである。従って、本発明によれば、今日
のプリント回路の高密度化及び電子部品の高密度表面実
装に対応し得る微細な画像形成が可能であり、かつその
硬化膜は従来のソルダーレジストとしてのはんだ耐熱
性、電気絶縁性を維持しつつ、ポリイミド基板などを使
用するフレキシブルプリント配線板用途にも使用し得る
可撓性に優れたアルカリ現像型の光硬化性・熱硬化性樹
脂組成物が得られる。さらに、本発明の光硬化性・熱硬
化性樹脂組成物から得られる硬化膜は、可撓性に富むた
め、プレス打抜き時のパンチング耐性(機械的衝撃耐
性)にも優れており、また、ソルダーレジストに要求さ
れる他の特性、例えば電気絶縁性、無電解金メッキ耐
性、耐酸性、耐水性等も良好である。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H05K 3/28 H05K 3/28 D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (A)同一分子内にカルボキシル基とア
    クリロイル基もしくはメタクリロイル基を有し、酸価が
    40〜120mgKOH/gの範囲にある希アルカリ水
    溶液に可溶の感光性プレポリマー、(B)下記化1の一
    般式(1)で示されるフェノキシ樹脂、(C)1分子中
    に2個のエポキシ基を有するエポキシ化合物、もしく
    は、特殊変性された少なくとも2個のエポキシ基を有す
    るエポキシ化合物、(D)光重合開始剤、及び(E)希
    釈剤を含有し、上記各成分の配合量が、感光性プレポリ
    マー(A)100重量部に対し、それぞれ、フェノキシ
    樹脂(B)が5〜50重量部、エポキシ化合物(C)が
    5〜120重量部、光重合開始剤(D)が0.1〜30
    重量部の範囲にあることを特徴とするアルカリ現像型の
    光硬化性・熱硬化性樹脂組成物。 【化1】
  2. 【請求項2】 前記エポキシ化合物(C)が、下記化2
    の一般式(2)で示されるビスフェノールA型エポキシ
    樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、及びビスフェ
    ノールS型エポキシ樹脂の少なくとも1種を含む請求項
    1に記載の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物。 【化2】
  3. 【請求項3】 前記エポキシ化合物(C)が、下記化3
    の一般式(2a)で示されるビスフェノールA型エポキ
    シ樹脂もしくはビスフェノールF型エポキシ樹脂、又は
    脂肪族型液状エポキシ樹脂に、微粒子アクリルゴムを分
    散・結合させた微粒子アクリルゴム変性エポキシ樹脂の
    少なくとも1種を含む請求項1又は2に記載の光硬化性
    ・熱硬化性樹脂組成物。 【化3】
  4. 【請求項4】 前記感光性プレポリマー(A)が、下記
    化4の一般式(2)で示されるエポキシ樹脂に(メタ)
    アクリル酸をエステル化反応させてアクリル変性し、さ
    らに酸無水物を付加して酸価60〜120mgKOH/
    gとした希アルカリ水溶液に可溶のオリゴマー又はポリ
    マーである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光硬
    化性・熱硬化性樹脂組成物。 【化4】
  5. 【請求項5】 前記感光性プレポリマー(A)が、1分
    子中に少なくとも2個のエポキシ基を有するエポキシ化
    合物に、(イ)1分子中に少なくとも1個の不飽和二重
    結合を有するモノカルボン酸と(ロ)1分子中に少なく
    とも2個の水酸基を有するモノカルボン酸を付加し、さ
    らに酸無水物を付加して酸価40〜100mgKOH/
    gとした希アルカリ水溶液に可溶のオリゴマー又はポリ
    マーである請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光硬
    化性・熱硬化性樹脂組成物。
  6. 【請求項6】 前記感光性プレポリマー(A)が、無水
    マレイン酸とビニル基を有する芳香族炭化水素との共重
    合体に、下記化5の一般式(3)で示されるヒドロキシ
    アルキレン(メタ)アクリレートを付加した酸価40〜
    120mgKOH/gの希アルカリ水溶液に可溶のオリ
    ゴマー又はポリマーである請求項1乃至3のいずれか一
    項に記載の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物。 【化5】
JP09743195A 1995-03-31 1995-03-31 アルカリ現像型の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物 Expired - Lifetime JP3686699B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09743195A JP3686699B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 アルカリ現像型の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09743195A JP3686699B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 アルカリ現像型の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08274445A true JPH08274445A (ja) 1996-10-18
JP3686699B2 JP3686699B2 (ja) 2005-08-24

Family

ID=14192212

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09743195A Expired - Lifetime JP3686699B2 (ja) 1995-03-31 1995-03-31 アルカリ現像型の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3686699B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001302871A (ja) * 2000-04-25 2001-10-31 Taiyo Ink Mfg Ltd 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物とこれを用いて形成したソルダーレジスト皮膜や樹脂絶縁層を有するプリント配線板
WO2002096969A1 (fr) * 2001-05-25 2002-12-05 Taiyo Ink Manufacturing Co., Ltd. Composition de resine photo- et thermodurcissable
US6896967B2 (en) 2000-09-16 2005-05-24 Goo Chemical Co., Ltd. Ultraviolet-curable resin composition and photosolder resist ink containing the composition
JP2006317574A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Adeka Corp アルカリ現像性樹脂組成物
JP2009120737A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Nippon Kayaku Co Ltd 反応性カルボキシレート化合物、それを用いた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、およびその用途
JP2012134567A (ja) * 2005-12-28 2012-07-12 Sumitomo Bakelite Co Ltd 配線板および該配線板に用いられるソルダーレジスト用絶縁樹脂組成物
JP2014185295A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Tamura Seisakusho Co Ltd 感光性樹脂組成物
WO2015076399A1 (ja) 2013-11-25 2015-05-28 四国化成工業株式会社 官能基を有するグリコールウリル類とその利用
KR20160090327A (ko) 2013-11-25 2016-07-29 시코쿠가세이고교가부시키가이샤 작용기를 갖는 글리콜우릴류와 그의 이용
KR20190066894A (ko) * 2017-12-06 2019-06-14 주식회사 엘지화학 포토폴리머 조성물

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001302871A (ja) * 2000-04-25 2001-10-31 Taiyo Ink Mfg Ltd 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物とこれを用いて形成したソルダーレジスト皮膜や樹脂絶縁層を有するプリント配線板
US6896967B2 (en) 2000-09-16 2005-05-24 Goo Chemical Co., Ltd. Ultraviolet-curable resin composition and photosolder resist ink containing the composition
WO2002096969A1 (fr) * 2001-05-25 2002-12-05 Taiyo Ink Manufacturing Co., Ltd. Composition de resine photo- et thermodurcissable
JPWO2002096969A1 (ja) * 2001-05-25 2004-09-09 太陽インキ製造株式会社 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物
JP4641861B2 (ja) * 2005-05-11 2011-03-02 株式会社Adeka アルカリ現像性樹脂組成物
JP2006317574A (ja) * 2005-05-11 2006-11-24 Adeka Corp アルカリ現像性樹脂組成物
JP2012134567A (ja) * 2005-12-28 2012-07-12 Sumitomo Bakelite Co Ltd 配線板および該配線板に用いられるソルダーレジスト用絶縁樹脂組成物
JP2009120737A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Nippon Kayaku Co Ltd 反応性カルボキシレート化合物、それを用いた活性エネルギー線硬化型樹脂組成物、およびその用途
JP2014185295A (ja) * 2013-03-25 2014-10-02 Tamura Seisakusho Co Ltd 感光性樹脂組成物
WO2015076399A1 (ja) 2013-11-25 2015-05-28 四国化成工業株式会社 官能基を有するグリコールウリル類とその利用
KR20160090327A (ko) 2013-11-25 2016-07-29 시코쿠가세이고교가부시키가이샤 작용기를 갖는 글리콜우릴류와 그의 이용
EP3369735A1 (en) 2013-11-25 2018-09-05 Shikoku Chemicals Corporation Glycolurils having functional group and use thereof
KR20190066894A (ko) * 2017-12-06 2019-06-14 주식회사 엘지화학 포토폴리머 조성물

Also Published As

Publication number Publication date
JP3686699B2 (ja) 2005-08-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3190251B2 (ja) アルカリ現像型のフレキシブルプリント配線板用光硬化性・熱硬化性樹脂組成物
JP5027357B2 (ja) 光硬化性熱硬化性樹脂組成物及びプリント配線板
JP3121213B2 (ja) 感光性樹脂組成物
JPH0717737B2 (ja) 感光性熱硬化性樹脂組成物及びソルダーレジストパターン形成方法
JPWO2002024774A1 (ja) カルボキシル基含有感光性樹脂、それを含有するアルカリ現像可能な光硬化性・熱硬化性組成物及びその硬化物
WO2002077058A1 (fr) Résine durcissant aux rayonnements actiniques, composition de résine photodurcissante ou thermodurcissante la contenant, et article durci ainsi obtenu
JP3134037B2 (ja) メラミンの有機酸塩を用いた熱硬化性もしくは光硬化性・熱硬化性コーティング組成物
KR20110102193A (ko) 내열성 및 기계적 성질이 우수한 감광성 수지 조성물 및 인쇄회로기판용 보호필름
JP3659825B2 (ja) アルカリ現像可能な光硬化性・熱硬化性組成物及びそれから得られる硬化皮膜
JP2015121775A (ja) 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物およびプリント配線板
JP3686699B2 (ja) アルカリ現像型の光硬化性・熱硬化性樹脂組成物
JPH08269172A (ja) 感光性熱硬化性樹脂組成物
JPH09185166A (ja) 感光性プレポリマー及びそれを用いた光硬化性・熱硬化性ソルダーレジストインキ組成物
JP2002014466A (ja) 感光性樹脂組成物
JP2003280192A (ja) 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物
JP4309225B2 (ja) 硬化性組成物、その硬化物及びそれを用いたプリント配線板
JP3953852B2 (ja) 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物
WO2001053375A1 (fr) Compose epoxyde polynucleaire, resine durcissable par rayon energetique actinique obtenue a partir de ce compose, et composition de resine photodurcissable/thermodurcissable contenant ladite resine
JPH11315107A (ja) アルカリ現像可能な光硬化性・熱硬化性組成物及びそれから得られる硬化皮膜
JP3154782B2 (ja) レジストインキ組成物及びソルダーレジスト膜形成法
JPH11316457A (ja) 感光性樹脂組成物並びにそれから形成されるソルダーレジスト皮膜や樹脂絶縁層を有するプリント配線板
JP3953851B2 (ja) 光硬化性・熱硬化性樹脂組成物
JPH0882930A (ja) 光硬化性熱硬化性樹脂組成物
WO2003059975A1 (fr) Composition de resine photosensible et cartes imprimees
JPH0750473A (ja) ソルダーレジストパターン形成方法

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050517

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050606

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080610

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090610

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100610

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110610

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120610

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120610

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130610

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130610

Year of fee payment: 8

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130610

Year of fee payment: 8

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term