JPH08273870A - 電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置 - Google Patents

電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置

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JPH08273870A
JPH08273870A JP7076958A JP7695895A JPH08273870A JP H08273870 A JPH08273870 A JP H08273870A JP 7076958 A JP7076958 A JP 7076958A JP 7695895 A JP7695895 A JP 7695895A JP H08273870 A JPH08273870 A JP H08273870A
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JP
Japan
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voltage
circuit
power supply
inverter
discharge lamp
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JP7076958A
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Inventor
Kiyoteru Kosa
清輝 甲佐
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Toshiba Lighting and Technology Corp
Original Assignee
Toshiba Lighting and Technology Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】負荷を最大出力状態にする場合において昇圧チ
ョッパ回路の効率を向上を図る。 【構成】商用交流電源11からの交流電源電圧は、整流
回路12によって整流されて、昇圧チョッパ回路13に
与えられる。昇圧チョッパ回路13は、入力された直流
電圧の昇圧を行いインバータ14に供給する。昇圧チョ
ッパ回路13は全光点灯時の昇圧率Aが1.35≦A≦
1.45に設定され、最も光度が弱い状態で放電灯を点
灯させる調光点灯時の昇圧率Bが1.15≦B≦1.2
0に設定されている。これにより、負荷を最大出力状態
にする場合において昇圧チョッパ回路の効率を向上を図
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は直流電源からの電圧の昇
圧を行い負荷に電源を供給する電源装置、放電灯点灯装
置及び照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、放電灯を点灯する放電灯点灯装置
には、調光を行う際に昇圧チョッパ回路の昇圧電圧を変
化させるものがある。
【0003】図9はこのような従来の放電灯点灯装置の
昇圧チョッパ回路を示す回路図である。
【0004】図9において、商用交流電源81からの交
流電源電圧は、整流回路82によって整流されて、昇圧
チョッパ回路83に与えられる。昇圧チョッパ回路83
は、不連続モードの昇圧チョッパであり、入力された直
流電圧の昇圧を行い正極側の出力端子と負極側の出力端
子による出力端子対から直流出力電圧として出力する。
正極側の出力端子と負極側の出力端子との間にはインバ
ータが接続さており、昇圧チョッパ回路83の出力は、
インバータ84に供給される。
【0005】インバータ84は、直流出力電圧をこの直
流出力電圧が増大した場合に周波数が減少する高周波電
圧に変換して出力端子対から出力する。インバータ84
の主力端子対の間にはインダクタンスL80と放電灯8
5の直列接続が接続されている。放電灯85には始動用
のコンデンサC80が接続されている。
【0006】以下、昇圧チョッパ回路83についてさら
に詳細に説明する。
【0007】昇圧チョッパ回路83の正極側の入力端子
は、インダクタンスL81及びダイオードD81のアノ
ード・カソード路を介して昇圧チョッパ回路83の正極
側の出力端子に接続されるとともに、コンデンサC81
を介して昇圧チョッパ回路83の負極側の入力端子に接
続される。
【0008】また、ダイオードD81のカソードはコン
デンサC82を介して昇圧チョッパ回路83の負極側の
出力端子に接続される。
【0009】インダクタンスL81とダイオードD81
の接続点は、スイッチング素子であるところの電界効果
トランジスタ(以下FETと呼ぶ)86のドレイン・ソ
ース路を介して昇圧チョッパ回路83の負極側の入力端
子に接続される。
【0010】制御回路80は、FET86のゲートに周
波数を制御したスイッチング制御信号a81を供給して
いる。
【0011】このような従来の昇圧チョッパ回路の動作
を説明する。
【0012】FET86のゲートに制御回路80から周
波数を制御したスイッチング制御信号a81が供給され
ると、FET86が周期的にオン・オフされ、定常動作
に移行し、FET89がオンの場合に蓄えられたインダ
クタンスL81のエネルギーをFET86がオフの際に
放出して、ダイオードD81を介してコンデンサC82
に蓄積するとともに、正極側の出力端子からインバータ
84に供給する。このため、制御回路80が出力するス
イッチング制御信号a81の周波数を調整することによ
り、昇圧チョッパ回路83の出力を調整することができ
る。
【0013】図10は図9の放電灯点灯装置のインバー
タ84を示す回路図である。
【0014】図10において、可変直流電源91は、図
8の商用交流電源81、整流回路82及び昇圧チョッパ
回路83を示しており、直流出力電圧が調整可能になっ
ている。
【0015】直流電源91の正極側の出力端子は、イン
バータ84の正極側の入力端子に接続され、直流電源9
1の負極側の出力端子は、インバータ84の負極側の入
力端子に接続される。
【0016】以下、インバータ84について説明する。
インバータ84の正極側の入力端子は、FET92,9
3のドレイン・ソース路の直列接続を介してインバータ
84の負極側の入力端子に接続される。また、インバー
タ84の正極側の入力端子は、電源監視回路94及び調
光回路95の入力端子に接続されている。
【0017】電源監視回路94は、インバータ84の正
極側の入力端子の電圧値を監視することにより、直流電
源91がオン状態かオフ状態かの検出を行い、この検出
結果の検出信号a91を駆動制御回路96に供給する。
【0018】調光回路95は、インバータ84の正極側
の入力端子の電圧値を検出し、この検出結果に基づいて
放電灯85の調光のレベルを示す調光信号b91を作成
して駆動制御回路96に供給する。
【0019】駆動制御回路96は、検出信号a91がオ
ン状態を示す場合、FET92,93を交互にオン・オ
フするスイッチング制御信号c91,c92を調光信号
b91に基づいて周波数を制御した状態でそれぞれFE
T92,93のゲートに供給し、検出信号a91がオフ
状態を示す場合、FET92,93のゲートに供給する
スイッチング制御信号c91,c92を無信号状態にす
る。
【0020】FET92,93の接続点は直流阻止用の
コンデンサC91を介してインバータ84の一方の出力
端子に接続される。インバータ84の負極側の入力端子
は、インバータ84の他方の出力端子に接続される。
【0021】このような従来のインバータの動作を説明
する。
【0022】直流電源91がオン状態の場合、検出信号
a91がオン状態を示し、駆動制御回路96は、FET
92,93を交互にオン・オフするスイッチング制御信
号c91,c92を調光信号b91に基づいて周波数を
制御した状態でそれぞれFET92,93のゲートに供
給し、FET92,93を発振させて高周波電圧をいイ
ンダクタンスL80を介して放電灯85に供給する。こ
のような状態で、直流電源91の電源電圧を増大させた
場合には、駆動制御回路96は、スイッチング制御信号
c91,c92の周波数を低くし、インダクタンスL8
0のリアクタンス値を減少させる。これにより、放電灯
85の管電流が増大し、放電灯85の光度が増大する。
一方、直流電源91の電源電圧を減少させた場合には、
駆動制御回路96は、スイッチング制御信号c91,c
92の周波数を高くし、インダクタンスL80のリアク
タンス値を増大させる。これにより、放電灯85の管電
流が減少し、放電灯85の光度が減少する。このため、
放電灯85を全光点灯させる場合、直流電源91を構成
する昇圧チョッパ回路83の昇圧電圧を予め設定された
最大値とし、放電灯を調光点灯させる場合、昇圧チョッ
パ回路83の昇圧電圧を最大値より低下させるようにし
ている。
【0023】直流電源91がオフ状態の場合、検出信号
a91がオフ状態を示し、駆動制御回路96は、FET
92,93のゲートに供給するスイッチング制御信号c
91,c92を無信号状態にする。このような状態で
は、放電灯85に電流は流れず、放電灯85は点灯しな
い。
【0024】図9及び図10に示した放電灯点灯装置で
は、昇圧チョッパ回路83の昇圧電圧を調整する(可変
直流電源91の出力直流電圧を調整する)ことにより、
インバータ84の発振周波数を調整して放電灯85の調
光を行えるが、放電灯85を全光点灯させる場合におい
て、昇圧チョッパ回路83の効率について考慮されてお
らず、全光点灯における電力消費量が大きかった。ま
た、可変直流電源91(昇圧チョッパ回路83)からの
直流出力電圧は高いので、可変直流電源91のオン・オ
フを監視する電源監視回路94と、放電灯85の調光を
行うために昇圧チョッパ回路83の電圧を検出する調光
回路95を個別に設けなければならず製造コストの低減
を困難にしていた。さらに、昇圧チョッパ回路83が故
障し、整流回路82からの電圧が昇圧されることなくイ
ンバータ84に供給されるようになった場合、インバー
タ84は、そのまま、発振周波数を上げるので、放電灯
85が立ち消えするという問題もあった。また、調光点
灯時には、インバータ84の発振周波数が高くなるの
で、余熱用のコンデンサC80を経由する放電灯85の
フィラメント電流が増大し、放電灯85のフィラメント
の寿命を低下させるという欠点もあった。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の放電灯
点灯装置では、昇圧チョッパ回路の昇圧電圧を調整する
ことにより、インバータの発振周波数を調整して放電灯
の調光を行えるが、放電灯を全光点灯させる場合におい
て、昇圧チョッパ回路の効率について考慮されておら
ず、全光点灯における電力消費量が大きかった。また、
昇圧チョッパ回路から構成される可変直流電源からの直
流出力電圧は高いので、可変直流電源のオン・オフを監
視する電源監視回路と、放電灯の調光を行うために昇圧
チョッパ回路の電圧を検出する調光回路を個別に設けな
ければならず製造コストの低減を困難にしていた。さら
に、昇圧チョッパ回路が故障し、整流回路からの電圧が
昇圧されることなくインバータに供給されるようになっ
た場合、インバータは、そのまま、発振周波数を上げる
ので、放電灯が立ち消えするという問題もあった。ま
た、調光点灯時には、インバータの発振周波数が高くな
るので、余熱用のコンデンサを経由する放電灯のフィラ
メント電流が増大し、放電灯のフィラメントの寿命を低
下させるという欠点もあった。
【0026】そこで本発明は、負荷を最大出力状態にす
る場合において昇圧チョッパ回路の効率を向上を図るこ
とができる電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置を提
供することを目的とするとともに、可変直流電源のオン
・オフを監視する回路と、負荷を調光するために可変直
流電源からの直流出力電圧を検出する回路とを一体化す
ることができる電源装置、放電灯点灯装置及び照明装置
を提供することを目的とするとともに、昇圧チョパ回路
が故障し、整流回路からの電圧が昇圧されることなくイ
ンバータに供給されるようになった場合に負荷が立ち消
えするのを防止することができる電源装置、放電灯点灯
装置及び照明装置を提供することを目的とするととも
に、調光点灯時における放電灯のフィラメント電流の増
大を防止することができる放電灯点灯装置及び照明装置
を提供することを目的とする。
【0027】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
よる電源装置は、交流電源を整流する整流回路と、この
整流回路からの直流出力電圧を昇圧率が調整可能な状態
で昇圧する昇圧チョッパ回路と、この昇圧チョッパ回路
からの直流出力電圧をこの直流出力電圧が増大した場合
に周波数が減少する高周波電圧に変換して負荷に供給す
るインバータと、このインバータから前記負荷に電流を
供給する経路に設けられたインダクタとを具備した電源
装置において、前記負荷を最大出力状態にする場合の前
記昇圧チョッパ回路の昇圧率Aを、1.35≦A≦1.
45の範囲に設定し、該負荷を出力調整状態にする場合
の該昇圧チョッパ回路の昇圧率Bを、1.15≦B≦
1.20の範囲に設定したことを特徴とする。
【0028】請求項2記載の本発明による電源装置は、
直流出力電圧を電圧値が調整可能な状態で出力する可変
直流電源と、この可変直流電源からの直流出力電圧をス
イッチング素子のオン・オフにより高周波電圧に変換し
て負荷に供給するインバータと、前記可変直流電源から
の直流出力電圧を分圧する分圧抵抗と、この分圧抵抗が
分圧した分圧電圧を検出することにより、前記可変直流
電源がオン状態かオフ状態かの判定を行い、この判定結
果のオン・オフ判定信号を作成するとともに、該分圧電
圧を検出結果に基づいて負荷の調光のレベルを示す調光
信号を作成する電源監視兼調光回路と、この電源監視兼
調光回路からのオン・オフ判定信号がオン状態を示す場
合、前記スイッチング素子をオン・オフする制御信号を
該電源監視兼調光回路からの調光信号に基づいて周波数
を制御した状態で前記スイッチング素子に供給し、該電
源監視兼調光回路からのオン・オフ判定信号がオフ状態
を示す場合、該スイッチング素子をオン・オフする制御
信号を無信号状態にする駆動制御回路とを具備したこと
を特徴とする。
【0029】請求項3記載の本発明による電源装置は、
交流電源を整流する整流回路と、この整流回路からの直
流出力電圧を昇圧率が調整可能な状態で昇圧する昇圧チ
ョッパ回路と、この昇圧チョッパ回路からの直流出力電
圧をこの直流出力電圧が増大した場合に周波数が減少す
る高周波電圧に変換して負荷に供給するインバータと、
このインバータから前記負荷に電流を供給する経路に設
けられたインダクタと、前記チョッパ回路からの直流出
力電圧が所定の値以上となった場合に、該昇圧チョッパ
回路からの直流出力電圧に比例した電圧を非反転状態で
出力端子に導き、該昇圧チョッパ回路からの直流出力電
圧が所定の値より低くなった場合に、昇圧チョッパ回路
からの直流出力電圧に比例した電圧を、該昇圧チョッパ
回路からの直流出力電圧が所定の値となった場合の電圧
値を軸として反転させて出力端子に導く電圧変換回路
と、この電圧変換回路の出力端子からの電圧が増大した
場合に周波数を低下させ、電圧変換回路の出力端子から
の電圧が低下した場合に周波数を増大させた状態で前記
スイッチング素子をオン・オフする制御信号を前記スイ
ッチング素子に供給する駆動制御回路とを具備したこと
を特徴とする。
【0030】請求項5記載の本発明による電源装置は、
直流出力電圧を電圧値が調整可能な状態で出力する可変
直流電源と、この可変直流電源からの直流出力電圧をこ
の直流出力電圧が増大した場合に周波数が減少する高周
波電圧に変換するインバータと、このインバータからの
高周波電圧が供給される放電灯と、前記インバータから
前記放電灯に電流を供給する経路に設けられたインダク
タと、前記インバータからの高周波電圧が一次巻線に導
かれ、二次巻線が前記放電灯のフィラメントに並列に接
続されたフィラメント余熱トランスとを具備したことを
特徴とする。
【0031】
【作用】請求項1記載の構成によれば、負荷を最大出力
状態にする場合の昇圧チョッパ回路の昇圧率Aを、昇圧
チョッパ回路の効率が高い1.35≦A≦1.45の範
囲に設定し、該負荷を出力調整状態にする場合の該昇圧
チョッパ回路の昇圧率Bを、1.15≦B≦1.20の
範囲に設定したので、負荷を最大出力状態にする場合に
おいて昇圧チョッパ回路の効率を向上を図ることができ
る。
【0032】請求項2記載の構成によれば、分圧抵抗が
前記可変直流電源からの直流出力電圧を分圧し、電源監
視兼調光回路が、分圧抵抗が分圧した分圧電圧を検出す
ることにより、前記可変直流電源がオン状態かオフ状態
かの判定を行い、この判定結果のオン・オフ判定信号を
作成するとともに、該分圧電圧を検出結果に基づいて負
荷の調光のレベルを示す調光信号を作成するので、可変
直流電源のオン・オフを監視する回路と、負荷を調光す
るために可変直流電源からの直流出力電圧を検出する回
路とを一体化することができる。
【0033】請求項3記載の構成によれば、電圧変換回
路が、昇圧チョッパ回路からの直流出力電圧が所定の値
より低くなった場合に、昇圧チョッパ回路からの直流出
力電圧に比例した電圧を、該昇圧チョッパ回路からの直
流出力電圧が所定の値となった場合の電圧値を軸として
反転させて出力端子に導き、駆動制御回路が、電圧変換
回路の出力端子からの電圧が増大した場合に周波数を低
下させ、電圧変換回路の出力端子からの電圧が低下した
場合に周波数を増大させた状態で前記スイッチング素子
をオン・オフする制御信号を前記スイッチング素子に供
給するので、昇圧チョパ回路が故障し、整流回路からの
電圧が昇圧されることなくインバータに供給されるよう
になった場合に負荷が立ち消えするのを防止することが
できる。
【0034】請求項5記載の構成によれば、インバータ
からの高周波電圧周波数が上がった場合、フィラメント
余熱トランスに流れる電流は低下するので、調光点灯時
における放電灯のフィラメント電流の増大を防止するこ
とができる。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。
【0036】図1は本発明に係る電源装置の一実施例を
放電灯点灯装置に適用した場合を示す回路図である。
【0037】図1において、商用交流電源11からの交
流電源電圧は、整流回路12によって整流されて、昇圧
チョッパ回路13に与えられる。昇圧チョッパ回路13
は、不連続モードの昇圧チョッパであり、入力された直
流電圧の昇圧を行い正極側の出力端子と負極側の出力端
子による出力端子対から出力する。正極側の出力端子と
負極側の出力端子の間にはインバータが接続さており、
昇圧チョッパ回路13の直流出力電圧は、インバータ1
4に供給される。
【0038】インバータ14は、供給される直流出力電
圧を該直流出力電圧が増大した場合に周波数が減少する
高周波電圧に変換して出力端子対から出力する。インバ
ータ14の主力端子対の間にはインダクタンスL10と
放電灯15の直列接続が接続されている。
【0039】以下、昇圧チョッパ回路13について詳細
に説明する。昇圧チョッパ回路13の正極側の入力端子
は、インダクタンスL11及びダイオードD11のアノ
ード・カソード路を介して昇圧チョッパ回路13の正極
側の出力端子に接続されるとともに、コンデンサC11
を介して昇圧チョッパ回路13の負極側の入力端子に接
続される。
【0040】また、ダイオードD11のカソードはコン
デンサC12を介して昇圧チョッパ回路13の負極側の
出力端子に接続される。
【0041】インダクタンスL11とダイオードD11
の接続点は、スイッチング素子であるところの電界効果
トランジスタ(以下FETと呼ぶ)16のドレイン・ソ
ース路を介して昇圧チョッパ回路13の負極側の入力端
子に接続される。
【0042】制御回路10は、所定の操作(例えば調光
キーを操作する等)に基づいてFET16のゲートに周
波数を制御したスイッチング制御信号a11を供給して
いる。
【0043】ここで、インバータ14の発振周波数と制
御回路10のスイッチング制御信号a11とは、以下の
条件が成立するように設定されている。
【0044】まず、インバータ14が放電灯15を全光
点灯させる場合(負荷を最大出力状態にする場合)に昇
圧チョッパ回路13がインバータ14に供給する電圧を
全光電圧VDC1とし、インバータ14が放電灯15を調
光点灯させるた場合(負荷を出力調整状態にする場合)
に昇圧チョッパがインバータに供給する電圧を調光電圧
VDC2とすると、以下の式が成立している。
【0045】VDC1>VDC2 …(1) 次に、本発明の特徴となる設定について説明する。
【0046】交流電源の電源電圧をVINとすると昇圧チ
ョッパ回路13の出力端子間に発生する電圧VDC0は、
以下の式に示すことができる。
【0047】
【数1】 ここで、全光点灯時の昇圧チョッパ回路13の昇圧率
A、最も光度が弱い状態で放電灯を点灯させる調光点灯
時の昇圧チョッパ回路13の昇圧率Bとすると、式
(1)から以下の式が設立する。
【0048】
【数2】 制御回路10は、昇圧率A、Bについて、以下の数値限
定の式が成立するようにスイッチング制御信号a11を
設定している。
【0049】 1.35≦A≦1.45 …(5) 1.15≦B≦1.20 …(6) この場合の昇圧率Aは、昇圧チョッパ回路13の回路効
率がほぼ最大値となる昇圧率である。昇圧率Bは、昇圧
チョッパ回路13が確実に昇圧を行える最小の昇圧率ま
たはそれに近い昇圧率である。この場合、昇圧率A,B
に幅を持たせたのは、電源電圧VINのばらつき(例えば
商用交流電源が200Vタイプの場合、180V〜21
0V程度)を吸収するためである。
【0050】インバータ14は、供給される電圧がVDC
1の場合には、発振周波数を最も低くして放電灯を全光
点灯させ、供給される電圧がVDC2の場合には、発振周
波数を最も高くして放電灯を調光点灯させるようになっ
ている。
【0051】このような実施例の動作を説明する。
【0052】まず、放電灯15を全光点灯させる場合の
動作を説明する。
【0053】制御回路10は、所定の操作(例えば調光
キーを全光になるように操作する等)に基づいてFET
16のゲートに昇圧率Aとなるように周波数を制御した
スイッチング制御信号a11を供給する。
【0054】昇圧チョッパ回路13は、FET16のゲ
ートに制御回路10から周波数を制御したスイッチング
制御信号a11が供給されると、FET16が周期的に
オン・オフされ、定常動作に移行し、FET16がオン
の場合に蓄えられたインダクタンスL11のエネルギー
をFET16がオフの際に放出して、ダイオードD11
を介してコンデンサC12に蓄積するとともに、出力端
子対からVDC1の電圧をインバータ14に供給する。こ
れにより、インバータ14は、発振周波数を最も低くし
て放電灯を全光点灯させる。
【0055】次に、放電灯を調光点灯させる場合の動作
を説明する。
【0056】制御回路10は、所定の操作(例えば調光
キーを調整状態となるように操作する等)に基づいてF
ET16のゲートに昇圧率Bとなるように周波数を制御
したスイッチング制御信号a11を供給している。
【0057】昇圧チョッパ回路13は、FET16のゲ
ートに制御回路10から周波数を制御したスイッチング
制御信号a11が供給されると、出力端子対からVDC2
の電圧をインバータ14に供給する。これにより、イン
バータ14は、発振周波数を高くして放電灯15を調光
点灯させる。
【0058】図2は図1の昇圧チョッパ回路13の回路
効率と出力端子間に発生する電圧との関係を示すグラフ
であり、縦軸に回路効率ηを取り、横軸に昇圧チョッパ
回路13の出力端子間に発生する電圧VDC0を取ってい
る。
【0059】この図に示すように、電圧VDC0が放電灯
を全光点灯させる電圧VDC1となった場合に回路効率が
最大値となっている。
【0060】このような実施例によれば、放電灯を全光
点灯させる場合において昇圧チョッパ回路13の回路効
率をほぼ最大値とすることができるので、放電灯点灯装
置の消費電力の低減を図ることができる。
【0061】図3は本発明に係る電源装置の他の実施例
を放電灯点灯装置に適用した場合を示す回路図である。
【0062】図3において、可変直流電源21は、商用
交流電源、整流回路及び昇圧チョッパ回路から構成され
ており、直流出力電圧が調整可能になっている。
【0063】可変直流電源21の正極側の出力端子は、
インバータ20の正極側の入力端子に接続され、可変直
流電源21の負極側の出力端子は、インバータ20の負
極側の入力端子に接続される。
【0064】以下、インバータ20について説明する。
インバータ20の正極側の入力端子は、FET22,2
3のドレイン・ソース路の直列接続を介してインバータ
20の負極側の入力端子に接続される。また、インバー
タ20の正極側の入力端子は、抵抗R21,R22を介
してインバータ20の負極側の入力端子に接続される。
一方、入力端子24には、一定の直流電圧V21が導
かれている。この入力端子24は、抵抗R23,NPN
トランジスタTr21のコレクタ・エミッタ路、R24
の直列接続を介してインバータ20の負極側の入力端子
に接続される。NPNトランジスタTr21のベース
は、抵抗R21,R22の接続点に接続されている。
【0065】NPNトランジスタTr21のコレクタ
は、電源監視兼調光回路25の入力端子に接続されてい
る。
【0066】電源監視兼調光回路25は、可変直流電源
21の負極側の出力端子の電位を0VとしてNPNトラ
ンジスタTr21のコレクタの電圧値を検出することに
より、可変直流電源21がオン状態かオフ状態かの検出
を行い、この検出結果の検出信号a21を作成して駆動
制御回路26に供給するとともに、前記電圧値を検出結
果に基づいて放電灯27の調光のレベルを示す調光信号
b21を作成して制御回路に供給する。
【0067】駆動制御回路26は、検出信号a21がオ
ン状態を示す場合、FET22,23を交互にオン・オ
フするスイッチング制御信号c21,c22を調光信号
b21に基づいて周波数を制御した状態でそれぞれFE
T22,23のゲートに供給し、検出信号a21がオフ
状態を示す場合、FET22,23のゲートに供給する
スイッチング制御信号c21,c22を無信号状態にす
る。
【0068】FET22,23の接続点は直流阻止用の
コンデンサC21を介してインバータ20の一方の出力
端子に接続される。インバータ20の負極側の入力端子
は、インバータ20の他方の出力端子に接続される。
【0069】インバータ20の主力端子対の間にはイン
ダクタンスL20と放電灯27の直列接続が接続されて
いる。放電灯27には始動用のコンデンサC20が接続
されている。
【0070】このようなインバータ20の動作を説明す
る。
【0071】可変直流電源21がオン状態の場合、NP
NトランジスタTr21のコレクタの電圧値が0V以上
の所定値となり、電源監視兼調光回路25の検出信号a
21がオン状態を示し、駆動制御回路26は、FET2
2,23を交互にオン・オフするスイッチング制御信号
c21,c22を電源監視兼調光回路25の調光信号b
21に基づいて周波数を制御した状態でそれぞれFET
22,23のゲートに供給し、FET22,23を発振
させて高周波電圧をいインダクタンスL20を介して放
電灯20に供給する。このような状態で、可変直流電源
21の電源電圧を増大させた場合には、NPNトランジ
スタTr21のコレクタの電圧値が増大し、電源監視兼
調光回路25の調光信号b21が調光レベルの増大を示
し、駆動制御回路26は、スイッチング制御信号c2
1,c22の周波数を低くし、インダクタンスL20の
リアクタンス値を減少させる。これにより、放電灯27
の管電流が増大し、放電灯27の光度が増大する。一
方、可変直流電源21の電源電圧を減少させた場合に
は、NPNトランジスタTr21のコレクタの電圧値が
減少し、電源監視兼調光回路25の調光信号b21が調
光レベルの低下を示し、駆動制御回路26は、スイッチ
ング制御信号c21,c22の周波数を高くし、インダ
クタンスL20のリアクタンス値を増大させる。これに
より、放電灯27の管電流が減少し、放電灯27の光度
が減少する。このため、放電灯27を全光点灯させる場
合、可変直流電源21を構成する昇圧チョッパ回路の昇
圧電圧を最大値とし、放電灯を調光点灯させる場合、昇
圧チョッパ回路の昇圧電圧を最大値より低下させるよう
にしている。
【0072】可変直流電源21がオフ状態の場合、NP
NトランジスタTr21のコレクタの電圧値が0Vとな
り、電源監視兼調光回路25の検出信号a21がオフ状
態を示し、駆動制御回路26は、FET22,23のゲ
ートに供給するスイッチング制御信号c21,c22を
無信号状態にする。このような状態では、放電灯27に
は電流が流れず、放電灯27は点灯しない。
【0073】このような実施例によれば、抵抗R21,
R22が可変直流電源21の出力電圧を分圧し、この分
圧した電圧をNPNトランジスタTr21のベースに供
給し、NPNトランジスタTr21のコレクタ電圧を電
源監視兼調光回路25が検出するので、電源監視兼調光
回路25が検出する電圧を十分低いレベルに設定でき、
可変直流電源21のオン・オフを監視する回路と、可変
直流電源21の電圧に基づいてインバータ20の発振周
波数を制御する回路とを一体化することができる。これ
により、放電灯点灯装置の製造コストを低減することが
できる。
【0074】図4は本発明に係る電源装置のもう一つの
他の実施例を放電灯点灯装置に適用した場合を示す回路
図であり、図1と同じ構成要素には同じ符号を付して説
明を省略している。
【0075】図4において、可変直流電源31は、商用
交流電源11、整流回路12及び昇圧チョッパ回路13
から構成されている。
【0076】可変直流電源31の正極側の出力端子(昇
圧チョッパ回路13の正極側の出力端子)は、インバー
タ30の正極側の入力端子に接続され、可変直流電源3
1の負極側の出力端子(昇圧チョッパ回路13の負極側
の出力端子)は、基準電位点に接続されるとともに、イ
ンバータ30の負極側の入力端子に接続される。
【0077】以下、インバータ30について説明する。
インバータ30の正極側の入力端子は、FET32,3
3のドレイン・ソース路の直列接続を介してインバータ
30の負極側の入力端子に接続される。また、インバー
タ30の正極側の入力端子は、抵抗R31,R32を介
してインバータ30の負極側の入力端子に接続されると
ともに、抵抗R33,R34を介してインバータ30の
負極側の入力端子に接続される。
【0078】抵抗R31,R32の接続点は、反転アン
プ34とダイオードD31のアノード・カソード路の直
列接続を介して抵抗R33,R34の接続点に接続され
る。
【0079】抵抗R33,R34の接続点は、非反転の
アンプ35を介して駆動制御回路36の入力端子に接続
される。このような接続により、抵抗R31,R32,
R33,R34、反転アンプ34及びアンプ35は、昇
圧チョッパ回路13からの直流出力電圧が所定の値以上
なった場合に、昇圧チョッパ回路13からの直流出力電
圧に比例した電圧を非反転状態で出力端子に導き、昇圧
チョッパ回路13からの直流出力電圧が所定の値より低
くなった場合に、昇圧チョッパ回路13からの直流出力
電圧に比例した電圧を、昇圧チョッパ回路13からの直
流出力電圧が所定の値なった場合の電圧値を軸として反
転させて出力端子に導く電圧変換回路40を構成してい
る。
【0080】駆動制御回路36の入力端子には、アンプ
35の出力電圧が供給される。
【0081】駆動制御回路36は、FET32,33を
交互にオン・オフするスイッチング制御信号c31,c
32をアンプ35の出力電圧に基づいて周波数を制御し
た状態でそれぞれFET32,33のゲートに供給す
る。この場合、駆動制御回路36は、アンプ35からの
電圧が増大した場合にスイッチング制御信号c31,c
32の周波数を低下させ、アンプ35からの電圧が低下
した場合にスイッチング制御信号c31,c32の周波
数を増大させる。
【0082】FET32,33の接続点は直流阻止用の
コンデンサC31を介してインバータ30の一方の出力
端子に接続される。インバータ30の負極側の入力端子
は、インバータ30の他方の出力端子に接続される。
【0083】インバータ30の主力端子対の間にはイン
ダクタンスL30と放電灯37の直列接続が接続されて
いる。放電灯37には始動用のコンデンサC30が接続
されている。
【0084】このようなインバータの動作を図5及び図
6を参照して説明する。
【0085】図5は図4の昇圧チョッパ回路13の直流
出力電圧V31とアンプ35の出力電圧V32との関係
を示すグラフであり、縦軸にアンプ35の出力電圧V3
2を取り、横軸に昇圧チョッパ回路13の直流出力電圧
V31を取っている。
【0086】全光点灯状態においては、昇圧チョッパ回
路13の直流出力電圧V31はVa、アンプ35の出力
電圧V32はVbとなっている。全光点灯状態から昇圧
チョッパ回路13の直流出力電圧V31を低い方へ低下
させた場合、所定値となる変曲点までは、抵抗R31,
R32の接続点の電圧が反転アンプ34の出力電圧を上
回るので、アンプ35の出力電圧V32が直線的に低下
する。このため変曲点までを調光可能な範囲とし、本実
施例では、昇圧チョッパ回路13の直流出力電圧V31
が変曲点よりも若干高い所を調光点灯状態としている。
変曲点から昇圧チョッパ回路13の直流出力電圧V31
が低い方へ低下した場合、抵抗R31,R32の接続点
の電圧が反転アンプ34の出力電圧を下回るので、アン
プ35の出力電圧が直線的に増大する。このため、昇圧
チョッパ回路13がブレイクダウン状態になった場合の
出力電圧V32は、調光点灯状態と同レベルとなる。
【0087】図6は図4の昇圧チョッパ回路13の直流
出力電圧V31とインバータ30の発振周波数f31と
の関係を示すグラフであり、縦軸にインバータ30の発
振周波数f31を取り、横軸に昇圧チョッパ回路13の
直流出力電圧V31を取っている。
【0088】全光点灯状態においては、昇圧チョッパ回
路13の直流出力電圧V31はVa、インバータ30の
発振周波数f31はfbとなっている。全光点灯状態か
ら昇圧チョッパ回路13の直流出力電圧V31を低い方
へ低下させた場合、所定値となる変曲点までは、インバ
ータ30の発振周波数f31が直線的に増加する。変曲
点から昇圧チョッパ回路13の直流出力電圧V31が低
い方へ低下した場合、インバータ30の発振周波数f3
1が直線的に減少する。このため、昇圧チョッパ回路1
3がブレイクダウン状態になった場合の発振周波数f3
1は、調光点灯状態と同レベルとなる。
【0089】このような実施例によれば、昇圧チョパ回
路13が故障してブレイクダウン状態となり、整流回路
12からの直流出力電圧が昇圧されることなくインバー
タ30に供給されるようになった場合に放電灯37が立
ち消えするのを防止することができ、ユーザーに高い印
象を与えることができる。
【0090】図7は本発明に係る放電灯点灯装置のさら
にもう一つの他の実施例を示す回路図である。
【0091】図7において、可変直流電源61は、商用
交流電源、整流回路及び昇圧チョッパ回路から構成され
ており、出力電圧が調整可能になっている。
【0092】可変直流電源61の正極側の出力端子は、
インバータ60の正極側の入力端子に接続され、可変直
流電源61の負極側の出力端子は、インバータ60の負
極側の入力端子に接続される。
【0093】以下、インバータ60について説明する。
インバータ60の正極側の入力端子は、FET62,6
3のドレイン・ソース路の直列接続を介してインバータ
60の負極側の入力端子に接続される。また、インバー
タ60の正極側の入力端子は、電源監視回路64及び調
光回路65の入力端子に接続されている。
【0094】電源監視回路64は、インバータ60の正
極側の入力端子の電圧値を監視することにより、可変直
流電源61がオン状態かオフ状態かの検出を行い、この
検出結果の検出信号a61を駆動制御回路66に供給す
る。
【0095】調光回路65は、インバータ60の正極側
の入力端子の電圧値を検出し、この検出結果に基づいて
放電灯71,72の調光のレベルを示す調光信号b61
を作成して駆動制御回路66に供給する。
【0096】駆動制御回路66は、検出信号a61がオ
ン状態を示す場合、FET62,63を交互にオン・オ
フするスイッチング制御信号c61,c62を調光信号
b61に基づいて周波数を制御した状態でそれぞれFE
T62,63のゲートに供給し、検出信号a61がオフ
状態を示す場合、FET62,63のゲートに供給する
スイッチング制御信号c61,c62を無信号状態にす
る。
【0097】FET62,63の接続点は介してインバ
ータ60の一方の出力端子に接続される。インバータ6
0の負極側の入力端子は、インバータ60の他方の出力
端子に接続される。
【0098】インバータ60の一方の出力端子は、直流
阻止用のコンデンサC61とフィラメント余熱トランス
70の一次巻線L61を介してインバータ60の他方の
出力端子に接続される。また、インバータ60の一方の
出力端子は、直流阻止用のコンデンサC62とインダク
タンスL70を介してバランサ73の入力端子に接続さ
れる。バランサ73の第1及び第2の出力端子は、第1
及び第2の放電灯71,72を介してインバータ60の
他方の出力端子に接続される。インダクタンスL70と
バランサ73との接続点は、コンデンサC63を介して
インバータ60の他方の出力端子に接続される。
【0099】放電灯71のバランサ73側の電極のフィ
ラメントには、フィラメント余熱トランス70の第1の
二次巻線L62が並列に接続されている。放電灯72の
バランサ73側の電極のフィラメントには、フィラメン
ト余熱トランス70の第1の二次巻線L63が並列に接
続されている。放電灯71,72のバランサ側とは反対
側の電極のフィラメントの直列接続には、フィラメント
余熱トランスの第3の二次巻線L64が並列に接続され
ている。
【0100】このような実施例によれば、放電灯71,
72を起動させる際に、フィラメント余熱トランス72
が発振し、二次巻線L62,L63,L64からの電圧
により、放電灯71,72のフィラメントに電流が流
れ、フィラメントが余熱される。ここで、可変直流電源
61の出力直流電圧を一定にした状態でインバータ60
の発振周波数が高くすると仮定した場合、フィラメント
余熱トランスに流れる電流が低下し、フィラメント電圧
は変化せず、回路効率は変化しない。可変直流電源61
の出力直流電圧を低下しインバータ60の発振周波数が
高くなった場合、フィラメント電圧は低下する。このた
め、調光点灯時における放電灯のフィラメント電流の増
大を防止でき、放電灯のフィラメントの寿命を向上する
ことができるとともに、深い調光を行った場合にも、明
るさのむらがなく回路効率が向上する。
【0101】図8は図1乃至図7の実施例の放電灯点灯
装置のうちいずれか一つを適用した照明装置を示す斜視
図である。
【0102】図8において、照明装置101は、照明装
置本体102のソケット103,104にそれぞれ放電
灯(この場合、蛍光ランプ)105,106を取付け、
内部に放電灯点灯装置107を収納し、放電灯点灯装置
107により放電灯105,106の点灯を行うように
したものである。
【0103】尚、図1乃至図7の実施例においては、イ
ンバータのスイッチング素子としてFETを用いたが、
FET以外のスイッチング素子、例えば通常のトランジ
スタを用いるように構成してもよい。また、図1乃至図
6の実施例においては、本発明の電源装置の負荷として
放電灯を用いたが、別の負荷、例えば白熱電球を用いて
もよい。さらに、図3の実施例では、電源監視兼調光回
路25か、NPNトランジスタTr21のコレクタの電
圧値を検出するようにしたが、検出信号a21及び調光
信号b21を作成したが、抵抗R21,R22の接続点
の電圧を検出して検出信号a21及び調光信号b21を
作成するようにしてもよい。
【0104】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、負荷を最
大出力状態にする場合において昇圧チョッパ回路の効率
を向上を図ることができるので、装置の消費電力の低減
を図ることができる。
【0105】請求項2記載の発明によれば、可変直流電
源のオン・オフを監視する回路と、負荷を調光するため
に可変直流電源からの直流出力電圧を検出する回路とを
一体化することができるので、装置の製造コストを低減
することができる。
【0106】請求項3記載の発明によれば、昇圧チョパ
回路が故障し、整流回路からの電圧が昇圧されることな
くインバータに供給されるようになった場合に負荷が立
ち消えするのを防止することができるので、ユーザーに
高印象を与えることができる。
【0107】請求項5記載の発明によれば、調光点灯時
における放電灯のフィラメント電流の増大を防止するこ
とができるので、放電灯のフィラメントの寿命を向上す
ることができるとともに、深い調光を行った場合にも、
明るさのむらがなく回路効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電源装置の一実施例を示す回路
図。
【図2】図1の昇圧チョッパ回路の回路効率と出力端子
間に発生する電圧との関係を示すグラフ。
【図3】本発明に係る電源装置の他の実施例を示す回路
図。
【図4】本発明に係る電源装置のもう一つの他の実施例
を示す回路図。
【図5】図4の昇圧チョッパ回路の直流出力電圧とアン
プの出力電圧との関係を示すグラフ。
【図6】図4の昇圧チョッパ回路の直流出力電圧とイン
バータの発振周波数との関係を示すグラフ。
【図7】本発明に係る放電灯点灯装置のさらにもう一つ
の他の実施例を示す回路図。
【図8】図1乃至図7の実施例の放電灯点灯装置のうち
いずれか一つを適用した照明装置を示す斜視図。
【図9】従来の放電灯点灯装置の昇圧チョッパ回路を示
す回路図。
【図10】従来の放電灯点灯装置のインバータを示す回
路図。
【符号の説明】
11 商用交流電源 12 整流回路 13 昇圧チョッパ回路 14 インバータ 15 放電灯 L10 インダクタンス

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源を整流する整流回路と、この整
    流回路からの直流出力電圧を昇圧率が調整可能な状態で
    昇圧する昇圧チョッパ回路と、この昇圧チョッパ回路か
    らの直流出力電圧をこの直流出力電圧が増大した場合に
    周波数が減少する高周波電圧に変換して負荷に供給する
    インバータと、このインバータから前記負荷に電流を供
    給する経路に設けられたインダクタとを具備した電源装
    置において、 前記負荷を最大出力状態にする場合の前記昇圧チョッパ
    回路の昇圧率Aを、1.35≦A≦1.45の範囲に設
    定し、該負荷を出力調整状態にする場合の該昇圧チョッ
    パ回路の昇圧率Bを、1.15≦B≦1.20の範囲に
    設定したことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 直流出力電圧を電圧値が調整可能な状態
    で出力する可変直流電源と、 この可変直流電源からの直流出力電圧をスイッチング素
    子のオン・オフにより高周波電圧に変換して負荷に供給
    するインバータと、 前記可変直流電源からの直流出力電圧を分圧する分圧抵
    抗と、 この分圧抵抗が分圧した分圧電圧を検出することによ
    り、前記可変直流電源がオン状態かオフ状態かの判定を
    行い、この判定結果のオン・オフ判定信号を作成すると
    ともに、該分圧電圧を検出結果に基づいて負荷の調光の
    レベルを示す調光信号を作成する電源監視兼調光回路
    と、 この電源監視兼調光回路からのオン・オフ判定信号がオ
    ン状態を示す場合、前記スイッチング素子をオン・オフ
    する制御信号を該電源監視兼調光回路からの調光信号に
    基づいて周波数を制御した状態で前記スイッチング素子
    に供給し、該電源監視兼調光回路からのオン・オフ判定
    信号がオフ状態を示す場合、該スイッチング素子をオン
    ・オフする制御信号を無信号状態にする駆動制御回路と
    を具備したことを特徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】 交流電源を整流する整流回路と、 この整流回路からの直流出力電圧を昇圧率が調整可能な
    状態で昇圧する昇圧チョッパ回路と、 この昇圧チョッパ回路からの直流出力電圧をこの直流出
    力電圧が増大した場合に周波数が減少する高周波電圧に
    変換して負荷に供給するインバータと、 このインバータから前記負荷に電流を供給する経路に設
    けられたインダクタと、 前記チョッパ回路からの直流出力電圧が所定の値以上と
    なった場合に、該昇圧チョッパ回路からの直流出力電圧
    に比例した電圧を非反転状態で出力端子に導き、該昇圧
    チョッパ回路からの直流出力電圧が所定の値より低くな
    った場合に、昇圧チョッパ回路からの直流出力電圧に比
    例した電圧を、該昇圧チョッパ回路からの直流出力電圧
    が所定の値となった場合の電圧値を軸として反転させて
    出力端子に導く電圧変換回路と、 この電圧変換回路の出力端子からの電圧が増大した場合
    に周波数を低下させ、電圧変換回路の出力端子からの電
    圧が低下した場合に周波数を増大させた状態で前記スイ
    ッチング素子をオン・オフする制御信号を前記スイッチ
    ング素子に供給する駆動制御回路とを具備したことを特
    徴とする電源装置。
  4. 【請求項4】 前記負荷は放電灯であって、前記負荷の
    入力電源として請求項1〜3のいずれか一つに記載の電
    源装置を用いたことを特徴とする放電灯点灯装置。
  5. 【請求項5】 直流出力電圧を電圧値が調整可能な状態
    で出力する可変直流電源と、 この可変直流電源からの直流出力電圧をこの直流出力電
    圧が増大した場合に周波数が減少する高周波電圧に変換
    するインバータと、 このインバータからの高周波電圧が供給される放電灯
    と、 前記インバータから前記放電灯に電流を供給する経路に
    設けられたインダクタと、 前記インバータからの高周波電圧が一次巻線に導かれ、
    二次巻線が前記放電灯のフィラメントに並列に接続され
    たフィラメント余熱トランスとを具備したことを特徴と
    する放電灯点灯装置。
  6. 【請求項6】 放電灯は蛍光ランプであることを特徴と
    する請求項4または5に記載の放電灯点灯装置。
  7. 【請求項7】 請求項4〜6のいずれか一つに記載の放
    電灯点灯装置と、 この放電灯点灯装置を収納する照明器具本体とを具備し
    たことを特徴とする照明装置。
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