JPH08273438A - 電気絶縁物 - Google Patents
電気絶縁物Info
- Publication number
- JPH08273438A JPH08273438A JP7077889A JP7788995A JPH08273438A JP H08273438 A JPH08273438 A JP H08273438A JP 7077889 A JP7077889 A JP 7077889A JP 7788995 A JP7788995 A JP 7788995A JP H08273438 A JPH08273438 A JP H08273438A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- fibers
- fiber
- heat
- alumina
- woven fabric
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Inorganic Insulating Materials (AREA)
- Organic Insulating Materials (AREA)
- Insulated Conductors (AREA)
- Insulating Bodies (AREA)
Abstract
な絶縁特性を高めることにある。 【構成】耐熱性高密度繊維の電気絶縁織布のたて糸1に
高温強度の高い耐熱性を有するアルミナ繊維あるいは純
石英繊維を使い、よこ糸2に細繊維で柔軟性を持った耐
熱性を有するアルミナシリカ繊維を使用して綾織りによ
り耐熱性高密度繊維の電気絶縁織布を構成する。
Description
は高温中で稼働する電気機器の導体を絶縁する耐熱性を
有する電気絶縁物に関する。
縁を含めて)の温度が350℃以上になるもの、あるい
はコイル成形時の加熱処理で300℃を越える絶縁物で
は、耐熱性を有する絶縁材料として裏打材料にアルミナ
テープを1/2ラップさせる等の多重巻きとした絶縁構
成が採用されている。
1/2ラップの多重巻きのマイカテープの上に保護巻き
としてアルミナテープの1/2ラップを行う絶縁構成と
しているのが一般的である。即ち、上記絶縁物はマイカ
テープに剥しマイカ等を使用し、テープ状にするための
裏打材には前述したアルミナテープを使い、その表面に
マイカを樹脂系のもので貼付けた構成としている。
して製作されたコイルを300℃以上の高温下で長時間
使用すると、絶縁テープに含まれる樹脂及び有機繊維等
の有機質の物質が炭化又は燃焼したり、あるいはその物
質から有害、無害のガスが発生するため、絶縁物をコイ
ルにテーピングした後、一度高温で処理してから使用し
ていた。この場合、コイル成形後に500℃〜700℃
で1時間或いは2時間の焼成時間が必要である。
ると、絶縁物の破壊電圧特性が損なわれるため、コイル
成形後の焼成温度を300℃以下あるいはこの熱処理工
程を省略するのが好ましい。
材でSnを拡散させるために高温で熱処理を行うコイル
の絶縁材料としては、線材の熱処理温度が例えば650
℃で、200時間の熱処理時間に耐え得る絶縁材料が必
要である。
イル(絶縁を含めて)の温度が350℃以上になるも
の、あるいはコイル成形時の加熱処理で300℃を越え
るものの絶縁構成として、絶縁テープを素線あるいは主
絶縁に使用する場合、テーピング以前に熱処理(絶縁物
を焼却)していないとテーピング後の熱処理では酸化物
による材料劣化あるいは不完全燃焼物、例えば炭化物に
よる絶縁特性の悪化等の問題が発生する。
脂を焼却すると破壊電圧値が低かった。これは、たてと
よこ両方の糸をアルミナとしているため、繊維密度を上
げようとすると、糸が切れ密度を上げることができなか
った。
特性等の電気的な絶縁特性を高めることができる電気絶
縁物を提供することを目的とする。
成するため、次のような手段により電気絶縁物を構成す
る。
糸の繊維として耐熱性を有する異種の原材料の繊維を使
って綾織り又は朱子織りにより耐熱性高密度繊維の電気
絶縁織布を構成し、この電気絶縁織布を構成要素として
導体を絶縁する。
密度繊維の電気絶縁織布のたて糸とよこ糸の原材料の繊
維としてアルミナ繊維、石英繊維あるいはアルミナシリ
カ繊維の何ずれかを使用してテープ状に緻密に繊織す
る。
密度繊維の電気絶縁織布のたて糸に高温強度の高い耐熱
性を有するアルミナ繊維あるいは純石英繊維を使い、よ
こ糸に細繊維で柔軟性を持った耐熱性を有するアルミナ
シリカ繊維を使用する。
は、たて糸とよこ糸の繊維として耐熱性を有する異種の
原材料の繊維を使って綾織り又は朱子織りして耐熱性高
密度繊維の電気絶縁織布とすることで、よこ糸の織目の
隙間がなくなり、焼成等で糸がばらけるとこのばらけた
糸が織目部分で重なり合ってより緻密になるので、破壊
電圧特性を向上させることができる。
気絶縁物にあっては、たて糸により強度の高いアルミナ
繊維等を使い、よこ糸にシリカ成分の多いアルミナ繊維
等を使って繊維の剛性を下げ、繊維密度を高めてより破
壊電圧の高い絶縁構成とすることができる。この効果は
繊維に使用するよこ糸の1本1本のファイバーが細繊維
である程効果的である。
る。
として使用される電気絶縁織布の第1の実施例を示す平
面図である。
糸1に耐熱性の有する強靭な糸、例えばアルミナ繊維や
石英繊維を使い、よこ糸2は柔軟性を持った耐熱性を有
する強靭な例えばアルミナシリカ繊維を使い、これらの
たて糸1とよこ糸2とを綾織りにして電気絶縁織布を構
成したものである。
し、しかもよこ糸2にアルミナシリカ繊維を使うことに
より、繊織を緻密に織り上げることができる。
として使用される電気絶縁織布の第2の実施例を示す平
面図である。
糸3にアルミナ繊維等のように耐熱性を有する強靭な糸
を使い、よこ糸4に柔軟性を持った耐熱性を有する強靭
な例えばアルミナシリカ繊維を使い、これらのたて糸1
とよこ糸2とを朱子織りにして電気絶縁織布を構成した
ものである。
し、しかもよこ糸4にアルミナシリカ繊維を使うことに
より、繊織を緻密に織り上げることができる。
実施例による電気絶縁織布の繊維密度に対する破壊電圧
値の特性について図4により説明する。
綾織りの場合であり、繊維密度を高めると破壊電圧が上
昇することが分かる。これは繊維密度に合わせて繊維の
分散により、織り目の部分を封じ込むように重なり合っ
ているためである。
場合であり、繊維の糸の飛びが上記綾織りの場合に比べ
て更に大きいため、分散がよく重なり合いが大きくな
り、緻密化しているため破壊電圧値が上昇することが分
かる。
われている平織りによる電気絶縁織布の特性を示すもの
である。即ち、図3に示すようにたて糸5に耐熱性を有
する強靭なアルミナ繊維を使い、よこ糸6に柔軟性があ
るアルミナ繊維を使って平織りした電気絶縁織布の特性
である。この特性9からも明らかなように繊維密度を高
めると破壊電圧値は徐々に高くなるが、織り目空間部が
小さくなっても埋まらないため、破壊電圧値は余り高く
ならないことが分かる。つまり、アルミナ繊維からなる
たて糸、よこ糸を平織により繊維密度を高めようとする
と、繊維が切れて織布することが困難なため、破壊電圧
特性があまり高くならない。
で得られる電気絶縁織布によりコイル絶縁を行う前にテ
ープ状に織布し、これを裏打材としてマイカを樹脂系の
もので貼付けて電気絶縁テープを成形した段階で高温で
熱処理を行い、有機質の物質を全て焼却し、その後で耐
熱性のある電気絶縁テープとしての強度と破壊電圧特性
等の電気的な絶縁特性を有する高密度織布のテープを製
作する。この場合、高密度織布のたて糸にアルミナ繊
維、よこ糸に柔軟性を有する繊維であるアルミナシリカ
繊維あるいは純石英繊維を使い織布しているので、70
0℃のような高温での耐熱強度が維持され、しかも熱処
理焼成後においても高い破壊電圧値を確保することがで
きる。その後、高密度織布のテープをコイルにテーピン
グして加熱処理してから有機質の樹脂を含浸してコイル
絶縁物を構成する。
により、従来から一般に使われている平織りによる電気
絶縁織布よりもれ電流の少ない高密度な織布を製作する
ことができ、破壊電圧値も図4に示すように改善するこ
とができる。
糸、よこ糸の織目の隙間をなくすため、綾織、朱織とす
ることにより、焼成等で糸をばらけさせ、織目部分でば
らけた糸が重なり合ってより緻密になるので、破壊電圧
特性を向上させることができる。
維等を使い、よこ糸にシリカ成分の多いアルミナ繊維等
を使って繊維の剛性を下げて繊維密度を高めることによ
り、より破壊電圧を高いものとすることができる。この
効果は繊維に使用するよこ糸の一本一本のファイバが細
繊維である程効果的である。つまり、繊維に使用される
糸の径は例えば直径が7〜10μm の糸を、例えば12
0本、200本、400本毎にサイジング財(有機質の
物質)で束にして、たて糸の1本、あるいはよこ糸の1
本として使用し、この束を熱処理してバラバラにし、細
繊維とすることで、より破壊電圧を高めることができ
る。
強度に優れ、且つ破壊電圧特性等の電気的な絶縁特性を
高めることができる電気絶縁物を提供できる。
される電気絶縁織布の第1の実施例を示す平面図。
される電気絶縁織布の第2の実施例を示す平面図。
絶縁織布の平面図。
電気絶縁織布の繊維密度に対する破壊電圧値の関係を示
す特性図。
綾織りの電気絶縁織布の破壊電圧値の特性、8……朱織
りの電気絶縁織布の破壊電圧値の特性、9……平織りの
電気絶縁織布の破壊電圧値の特性。
Claims (3)
- 【請求項1】 たて糸とよこ糸の繊維として耐熱性を有
する異種の原材料の繊維を使って綾織り又は朱子織りに
より耐熱性高密度繊維の電気絶縁織布を構成し、この電
気絶縁織布を構成要素として導体を絶縁することを特徴
とする電気絶縁物。 - 【請求項2】 上記請求項1記載の電気絶縁物におい
て、耐熱性高密度繊維の電気絶縁織布のたて糸とよこ糸
の原材料の繊維としてアルミナ繊維、石英繊維あるいは
アルミナシリカ繊維の何ずれかを使用してテープ状に緻
密に繊織したことを特徴とする電気絶縁物。 - 【請求項3】 上記請求項1記載の電気絶縁物におい
て、耐熱性高密度繊維の電気絶縁織布のたて糸に高温強
度の高い耐熱性を有するアルミナ繊維あるいは純石英繊
維を使い、よこ糸に細繊維で柔軟性を持った耐熱性を有
するアルミナシリカ繊維を使用したことを特徴とする電
気絶縁物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07788995A JP3450504B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 電気絶縁物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07788995A JP3450504B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 電気絶縁物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08273438A true JPH08273438A (ja) | 1996-10-18 |
JP3450504B2 JP3450504B2 (ja) | 2003-09-29 |
Family
ID=13646649
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07788995A Expired - Lifetime JP3450504B2 (ja) | 1995-04-03 | 1995-04-03 | 電気絶縁物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3450504B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009099426A (ja) * | 2007-10-18 | 2009-05-07 | Nippon Steel Corp | 誘導発熱ローラ装置 |
CN110299225A (zh) * | 2018-03-22 | 2019-10-01 | 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 | 屏蔽层及设有该屏蔽层的线缆 |
CN112908550A (zh) * | 2021-01-18 | 2021-06-04 | 上海榕融新材料科技有限公司 | 一种连续氧化铝纤维编织超高温传感器信号导线 |
-
1995
- 1995-04-03 JP JP07788995A patent/JP3450504B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009099426A (ja) * | 2007-10-18 | 2009-05-07 | Nippon Steel Corp | 誘導発熱ローラ装置 |
CN110299225A (zh) * | 2018-03-22 | 2019-10-01 | 富士康(昆山)电脑接插件有限公司 | 屏蔽层及设有该屏蔽层的线缆 |
CN112908550A (zh) * | 2021-01-18 | 2021-06-04 | 上海榕融新材料科技有限公司 | 一种连续氧化铝纤维编织超高温传感器信号导线 |
CN112908550B (zh) * | 2021-01-18 | 2022-12-20 | 上海榕融新材料科技有限公司 | 一种连续氧化铝纤维编织超高温传感器信号导线 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3450504B2 (ja) | 2003-09-29 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5753381A (en) | Electroluminescent filament | |
JPH062174Y2 (ja) | 遮水型ゴム,プラスチツク絶縁電力ケ−ブル | |
CA1289610C (en) | Coil for arrangement in slots in a stator or rotor of an electrical machine | |
US4792662A (en) | Sheet electrical heating element | |
JP3534803B2 (ja) | 1つまたはそれ以上の織物層および雲母層からなる絶縁テープならびにその製造法 | |
EP0505936B1 (en) | Tyre warm-up wrap | |
US3891880A (en) | High voltage winding with protection against glow discharge | |
KR20150127225A (ko) | Emi 차폐 직물, 이로 제조된 래핑 가능한 슬리브 및 그의 제조방법 | |
CA2236024A1 (en) | Heating element and method of manufacture | |
JPH08273438A (ja) | 電気絶縁物 | |
US2732479A (en) | Rowland | |
US2831235A (en) | Method of making stretchable woven fabric | |
US2817737A (en) | Electrical resistance nets | |
CN1065769A (zh) | 编织的电热器 | |
CN100374387C (zh) | 电晕放电防护罩 | |
JP3165799B2 (ja) | 発熱織布 | |
KR101393264B1 (ko) | 저전압 전도체 직물 | |
US20050133720A1 (en) | Corona shield, and method of making a corona shield | |
JPS641710Y2 (ja) | ||
JP3961111B2 (ja) | 耐火電線 | |
JP2024024701A (ja) | 面状発熱体 | |
JPH05244745A (ja) | 回転電機コイル | |
JPH09326210A (ja) | 電力ケーブル用半導電性クッションテープ | |
JPS5819776Y2 (ja) | 難燃性電気ケ−ブル | |
CN209708645U (zh) | 一种成型绞合导体电缆 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080711 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090711 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090711 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100711 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110711 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120711 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130711 Year of fee payment: 10 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |