JPH08270961A - 温水循環式暖房機の温水温度制御装置 - Google Patents
温水循環式暖房機の温水温度制御装置Info
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Abstract
(57)【要約】
【構成】ガス給湯器１で一次温水を生成し、エアコンＡ
で室内空気を暖めて送風する温風暖房運転の内の弱暖房
と、復路ｂ１を通って還流する復水の一部を二次温水と
して温水マットＦａ・Ｆｂに循環させる床暖房とを同時
に行う場合に、二次温水の温度を検知し、該二次温水の
温度が所定温度（例えば６０℃）に一定に保持されるよ
うにガス給湯器１での加熱量を制御するようにした。 【効果】床暖房の効果が確実に発揮される。
で室内空気を暖めて送風する温風暖房運転の内の弱暖房
と、復路ｂ１を通って還流する復水の一部を二次温水と
して温水マットＦａ・Ｆｂに循環させる床暖房とを同時
に行う場合に、二次温水の温度を検知し、該二次温水の
温度が所定温度（例えば６０℃）に一定に保持されるよ
うにガス給湯器１での加熱量を制御するようにした。 【効果】床暖房の効果が確実に発揮される。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、バーナで比較的高温に
加熱された温水を一次温水として循環させ強弱切り換え
自在の温風暖房運転と、循環されバーナへ還流される復
水の一部を二次温水として循環させる床暖房とを同時に
行なうことができる温水循環式暖房機の温水温度を制御
する装置に関する。
加熱された温水を一次温水として循環させ強弱切り換え
自在の温風暖房運転と、循環されバーナへ還流される復
水の一部を二次温水として循環させる床暖房とを同時に
行なうことができる温水循環式暖房機の温水温度を制御
する装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】この種の温水温度制御装置として、例え
ば、特開平１−２７７１３６号公報により、比較的高温
の一次温水を循環させる循環路と、該一次温水より低温
の二次温水を循環させる循環路とを別個に設け、各循環
路に開閉弁を介設すると共に一次温水循環路に介設され
た開閉弁の上流側から一次温水を二次温水循環路に流す
バイパス路を設け、一次温水による暖房と二次温水によ
る暖房とを択一的に行なうようにしたものが記載されて
いる。
ば、特開平１−２７７１３６号公報により、比較的高温
の一次温水を循環させる循環路と、該一次温水より低温
の二次温水を循環させる循環路とを別個に設け、各循環
路に開閉弁を介設すると共に一次温水循環路に介設され
た開閉弁の上流側から一次温水を二次温水循環路に流す
バイパス路を設け、一次温水による暖房と二次温水によ
る暖房とを択一的に行なうようにしたものが記載されて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のような温水
循環式暖房機で、温風暖房運転を単独で行う場合に温風
暖房運転を強弱に切り換え自在とすると、強暖房を行な
う際には一次温水温は略８０℃が望ましく、また弱暖房
を行なう際には一次温水を略６０℃程度に下げれば一次
温水の循環量を変更しなくてよく、また途中の配管部等
からの放熱量を少なくすることができ都合が良い。一
方、床暖房は床下に配設された温水マットに二次温水を
循環させて行なうため、二次温水温度は所定温度以上で
なければ床暖房効果が発揮されず、通常二次温水温度は
６０℃程度に設定される。強暖房と床暖房とを同時に行
う場合には、一次温水温を８０℃に設定すれば二次温水
温は略６０℃になるので問題はないが、弱暖房と床暖房
とを同時に行う際に一次温水温を６０℃に設定すると二
次温水温は略４０℃まで下がってしまい床暖房が実質的
に行なわれないという不具合が生じる。
循環式暖房機で、温風暖房運転を単独で行う場合に温風
暖房運転を強弱に切り換え自在とすると、強暖房を行な
う際には一次温水温は略８０℃が望ましく、また弱暖房
を行なう際には一次温水を略６０℃程度に下げれば一次
温水の循環量を変更しなくてよく、また途中の配管部等
からの放熱量を少なくすることができ都合が良い。一
方、床暖房は床下に配設された温水マットに二次温水を
循環させて行なうため、二次温水温度は所定温度以上で
なければ床暖房効果が発揮されず、通常二次温水温度は
６０℃程度に設定される。強暖房と床暖房とを同時に行
う場合には、一次温水温を８０℃に設定すれば二次温水
温は略６０℃になるので問題はないが、弱暖房と床暖房
とを同時に行う際に一次温水温を６０℃に設定すると二
次温水温は略４０℃まで下がってしまい床暖房が実質的
に行なわれないという不具合が生じる。
【０００４】そこで本発明は、上記の問題点に鑑み、弱
暖房と床暖房を同時に行う場合に床暖房の効果を発揮し
得る温水循環式暖房機の温水温度制御装置を提供するこ
とを目的とする。
暖房と床暖房を同時に行う場合に床暖房の効果を発揮し
得る温水循環式暖房機の温水温度制御装置を提供するこ
とを目的とする。
【０００５】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１の発明は、バーナで比較的高温に加熱され
た温水を一次温水として循環させ強弱切り換え自在の温
風暖房運転と、循環されバーナへ還流される復水の一部
を二次温水として循環させる床暖房とを同時に行なうこ
とができる温水循環式暖房機の温水温度を制御する装置
であって、一次温水の一部を二次温水側へ流すバイパス
路を有するものにおいて、二次温水の温度を検知する二
次温水温検知手段と、弱暖房と床暖房とを同時に行う際
に二次温水の温度が所定温度になるようにバーナの燃焼
量を制御する燃焼制御手段とを設けたことを特徴とす
る。
に、請求項１の発明は、バーナで比較的高温に加熱され
た温水を一次温水として循環させ強弱切り換え自在の温
風暖房運転と、循環されバーナへ還流される復水の一部
を二次温水として循環させる床暖房とを同時に行なうこ
とができる温水循環式暖房機の温水温度を制御する装置
であって、一次温水の一部を二次温水側へ流すバイパス
路を有するものにおいて、二次温水の温度を検知する二
次温水温検知手段と、弱暖房と床暖房とを同時に行う際
に二次温水の温度が所定温度になるようにバーナの燃焼
量を制御する燃焼制御手段とを設けたことを特徴とす
る。
【０００６】請求項２の発明は、請求項１の発明におい
て、床暖房が行なわれる部屋の室温を検知する室温検知
手段を設け、室温が所定温度以上の場合に二次温水の単
位時間あたりの循環量を減少させる循環量減少手段を設
けたことを特徴とする。
て、床暖房が行なわれる部屋の室温を検知する室温検知
手段を設け、室温が所定温度以上の場合に二次温水の単
位時間あたりの循環量を減少させる循環量減少手段を設
けたことを特徴とする。
【０００７】請求項３の発明は、請求項２の発明におい
て、上記循環量減少手段は、二次温水の循環経路に介設
された熱動式の開閉弁と、該開閉弁を所定周期で開閉さ
せる開閉弁制御手段とからなることを特徴とする。
て、上記循環量減少手段は、二次温水の循環経路に介設
された熱動式の開閉弁と、該開閉弁を所定周期で開閉さ
せる開閉弁制御手段とからなることを特徴とする。
【０００８】
【作用】弱暖房と床暖房とを同時に行う際には二次温水
の温度を基準に二次温水温が所定温度、例えば６０℃に
なるようにバーナの燃焼量を制御するようにすれば、床
暖房の効果を発揮させることができる。尚、その場合に
は一次温水温は弱暖房に適した温度、例えば６０℃より
高温になるが、ファンや熱交換器等を備えた温風暖房器
具内で比例弁等によって一次温水の流路を絞り一次温水
の循環量を減少させることにより弱暖房を行なえる。ま
たこのように一次温水の循環量を減少させるとバイパス
路を介して二次温水側に分岐される一次温水の量が増加
し二次温水の温度が上昇しようとするが、バーナの燃焼
量は二次温水温を基準に制御されるので、二次温水温が
上昇しようとしても所定温度に維持されるようにバーナ
の燃焼量が抑えられ、弱暖房と床暖房とが同時に行い得
る燃焼量に落ち着くことになる。
の温度を基準に二次温水温が所定温度、例えば６０℃に
なるようにバーナの燃焼量を制御するようにすれば、床
暖房の効果を発揮させることができる。尚、その場合に
は一次温水温は弱暖房に適した温度、例えば６０℃より
高温になるが、ファンや熱交換器等を備えた温風暖房器
具内で比例弁等によって一次温水の流路を絞り一次温水
の循環量を減少させることにより弱暖房を行なえる。ま
たこのように一次温水の循環量を減少させるとバイパス
路を介して二次温水側に分岐される一次温水の量が増加
し二次温水の温度が上昇しようとするが、バーナの燃焼
量は二次温水温を基準に制御されるので、二次温水温が
上昇しようとしても所定温度に維持されるようにバーナ
の燃焼量が抑えられ、弱暖房と床暖房とが同時に行い得
る燃焼量に落ち着くことになる。
【０００９】尚、床暖房と温風暖房とは必ずしも同じ部
屋に対して行なう必要はなく別々の部屋に対して実施す
る場合があり、その場合には床暖房を行なっている部屋
の室温が所定温度以上になると床暖房による暖房力を減
少させることが望ましい。そこで、請求項２の発明のよ
うに、室温が所定温度以上になれば二次温水の循環量を
減少させ床暖房による暖房力を減少させるようにした。
屋に対して行なう必要はなく別々の部屋に対して実施す
る場合があり、その場合には床暖房を行なっている部屋
の室温が所定温度以上になると床暖房による暖房力を減
少させることが望ましい。そこで、請求項２の発明のよ
うに、室温が所定温度以上になれば二次温水の循環量を
減少させ床暖房による暖房力を減少させるようにした。
【００１０】尚、熱動式の開閉弁は高温環境下において
耐久性に優れているがヒータに通電してから実際に開弁
するまでの応答性が悪く、電磁式の比例制御弁のように
中間開度で一定に保持しづらい。従って従来は、熱動式
の開閉弁は主に暖房機にように開閉弁の応答性が要求さ
れない暖房機の、特に管路の開閉のために用いられ、暖
房機であっても流量制御を目的としてはあまり用いられ
ない。そこで請求項３の発明のように、該開閉弁を所定
周期で開閉させて単位時間あたりの循環量を減少させる
ようにすれば、例えば比例制御弁を用いる場合より簡単
な制御で二次温水の循環量を減少させることができる。
耐久性に優れているがヒータに通電してから実際に開弁
するまでの応答性が悪く、電磁式の比例制御弁のように
中間開度で一定に保持しづらい。従って従来は、熱動式
の開閉弁は主に暖房機にように開閉弁の応答性が要求さ
れない暖房機の、特に管路の開閉のために用いられ、暖
房機であっても流量制御を目的としてはあまり用いられ
ない。そこで請求項３の発明のように、該開閉弁を所定
周期で開閉させて単位時間あたりの循環量を減少させる
ようにすれば、例えば比例制御弁を用いる場合より簡単
な制御で二次温水の循環量を減少させることができる。
【００１１】
【実施例】図１はガス給湯機１を用いて強弱切り換え自
在の温風暖房運転と風呂の追焚きとを行なうシステムの
概要を示している。温風暖房運転の場合にはガス給湯機
１から高温の湯（以下、一次温水という）を往路ｆ１を
介してエアコンＡに供給し、室内空気を高温の湯で加熱
して温風として室内に送風する。該エアコン内には送風
用のファンと、該ファンの送風路に位置して一次温水が
流れる熱交換器（放熱器）とが備えられ、かつ一次温水
温を検知して一次温水温が多少変動しても放熱器から送
風空気に与えられる熱量が一定に保たれるように一次温
水の循環量を増減制御する比例制御弁が設けられてい
る。尚、送風温度は高低２段階に設定でき、高温に設定
すると強暖房が行なわれ低温に設定すると弱暖房が行な
われる。また、本実施例では上記放熱器の上流に冷媒に
より冷却される熱交換器（冷却器）を備え、夏場はクー
ラーとして使用でき、また放熱器と冷却器との同時使用
により除湿機としても使用することができる。尚、除湿
機として使用する際は放熱器は弱暖房と同じ条件で作動
させる。そして、放熱器を通過しファンからの送風空気
に熱を与えて温度の下がった復水は復路ｂ１を介してガ
ス給湯機１に還流される。該還流された復水は再びガス
給湯機１で加熱され一次温水として往路ｆ１から送出さ
れ、一方、加熱される前の復水の一部は二次温水として
往路ｆ２に分岐され、更にセパレータＳで往路ｆ３と往
路ｆ４とに分岐される。各往路ｆ３・ｆ４は共に各々温
水マットＦａ・Ｆｂに供給され床暖房を行なった後、上
記復路ｂ１を通って復水としてガス給湯機１に還流され
る。また、風呂の追焚きを行なう場合にはエアコンＡ用
の一次温水及び温水マットＦａ・Ｆｂ用の二次温水の循
環経路とは別の経路を設け、浴槽Ｂ内の湯を復路ｂ２を
介して吸い込み、エアコンＡに送る一次温水の一部を用
いて後述する液−液式の熱交換器を介して浴槽から吸い
込んだ湯を加熱し往路ｆ５を通して浴槽内に該加熱され
た湯を返す。尚、Ｄは室温検知手段である室温センサで
あり、温水マットＦａ・Ｆｂが設けられている室内の温
度を検知するものである。
在の温風暖房運転と風呂の追焚きとを行なうシステムの
概要を示している。温風暖房運転の場合にはガス給湯機
１から高温の湯（以下、一次温水という）を往路ｆ１を
介してエアコンＡに供給し、室内空気を高温の湯で加熱
して温風として室内に送風する。該エアコン内には送風
用のファンと、該ファンの送風路に位置して一次温水が
流れる熱交換器（放熱器）とが備えられ、かつ一次温水
温を検知して一次温水温が多少変動しても放熱器から送
風空気に与えられる熱量が一定に保たれるように一次温
水の循環量を増減制御する比例制御弁が設けられてい
る。尚、送風温度は高低２段階に設定でき、高温に設定
すると強暖房が行なわれ低温に設定すると弱暖房が行な
われる。また、本実施例では上記放熱器の上流に冷媒に
より冷却される熱交換器（冷却器）を備え、夏場はクー
ラーとして使用でき、また放熱器と冷却器との同時使用
により除湿機としても使用することができる。尚、除湿
機として使用する際は放熱器は弱暖房と同じ条件で作動
させる。そして、放熱器を通過しファンからの送風空気
に熱を与えて温度の下がった復水は復路ｂ１を介してガ
ス給湯機１に還流される。該還流された復水は再びガス
給湯機１で加熱され一次温水として往路ｆ１から送出さ
れ、一方、加熱される前の復水の一部は二次温水として
往路ｆ２に分岐され、更にセパレータＳで往路ｆ３と往
路ｆ４とに分岐される。各往路ｆ３・ｆ４は共に各々温
水マットＦａ・Ｆｂに供給され床暖房を行なった後、上
記復路ｂ１を通って復水としてガス給湯機１に還流され
る。また、風呂の追焚きを行なう場合にはエアコンＡ用
の一次温水及び温水マットＦａ・Ｆｂ用の二次温水の循
環経路とは別の経路を設け、浴槽Ｂ内の湯を復路ｂ２を
介して吸い込み、エアコンＡに送る一次温水の一部を用
いて後述する液−液式の熱交換器を介して浴槽から吸い
込んだ湯を加熱し往路ｆ５を通して浴槽内に該加熱され
た湯を返す。尚、Ｄは室温検知手段である室温センサで
あり、温水マットＦａ・Ｆｂが設けられている室内の温
度を検知するものである。
【００１２】図２を参照して、ガス給湯機１内にはバー
ナ１０を熱源とする熱交換器１１が設けられており、ポ
ンプ２によって循環される温水がバーナ１０により熱交
換器１１を介して加熱され一次温水となって管路１２か
ら上記往路ｆ１に供給される。復路ｂ１を通って帰って
きた復水は一旦シスターン３に入った後、上記ポンプ２
に吸引される。ところで、該ポンプ２から吐出される復
水は管路１３を通って上記熱交換器１１に還流するが、
復水の一部は二次温水として管路１４に分流され往路ｆ
２を通ってセパレータＳに到達する。尚、一次温水の温
度は管路１２に設けられた温度センサ５Ｈで検知され、
二次温水の温度は管路１４に設けられた温度センサ５Ｌ
で検知され、両温度センサ５Ｈ・５Ｌの検知信号は共に
図外の制御装置に送られる。上記セパレータＳ内には往
路ｆ３・ｆ４に対応して熱動式の開閉弁Ｖａ・Ｖｂが設
けられており、ガス給湯機１内に設けられた上記図外の
制御装置からの制御信号により往路ｆ３・ｆ４の入口を
個々に開閉し温水マットＦａ・Ｆｂへの二次温水の供給
を通断させることができる。ところで、開閉弁Ｖａ・Ｖ
ｂは内部にワックスペレットと該ワックスペレットを加
熱するヒータとを備え、ワックスペレット内に摺動自在
のピストンにより封入したワックスをヒータで加熱して
膨張させることによりピストンを摺動させ、ピストンに
一体のワックスペレットのロッドで弁杆を押して開弁さ
せるものである。また、温水マットＦａ・Ｆｂからでて
くる復水は復路ｂ１を通ってシスターン３に戻る。とこ
ろで、上記往路ｆ１と該復路ｂ１との間はバイパスＢＰ
で連通されており、エアコンＡ内の比例制御弁を閉弁し
てエアコンＡの作動を停止し床暖房を単独で運転する場
合には、一次温水はバイパスＢＰを通って直接シスター
ン３に流れ、その一部を二次温水として温水マットＦａ
・Ｆｂに流し床暖房の単独運転ができるようにした。
尚、シスターン３には高水位を検知するための電極３１
と低水位を検知するための電極３２とが設けられてお
り、シスターンの水量が少なくなって水面が電極３２の
下端から離れると電極３１の先端に水面が接するまで水
道水が給水管３３を通って給水され、また、例えシスタ
ーン３内の水面が電極３１の下端位置を超えオーバーフ
ローしても排水管３４を通って余剰の水または温水が排
出される。
ナ１０を熱源とする熱交換器１１が設けられており、ポ
ンプ２によって循環される温水がバーナ１０により熱交
換器１１を介して加熱され一次温水となって管路１２か
ら上記往路ｆ１に供給される。復路ｂ１を通って帰って
きた復水は一旦シスターン３に入った後、上記ポンプ２
に吸引される。ところで、該ポンプ２から吐出される復
水は管路１３を通って上記熱交換器１１に還流するが、
復水の一部は二次温水として管路１４に分流され往路ｆ
２を通ってセパレータＳに到達する。尚、一次温水の温
度は管路１２に設けられた温度センサ５Ｈで検知され、
二次温水の温度は管路１４に設けられた温度センサ５Ｌ
で検知され、両温度センサ５Ｈ・５Ｌの検知信号は共に
図外の制御装置に送られる。上記セパレータＳ内には往
路ｆ３・ｆ４に対応して熱動式の開閉弁Ｖａ・Ｖｂが設
けられており、ガス給湯機１内に設けられた上記図外の
制御装置からの制御信号により往路ｆ３・ｆ４の入口を
個々に開閉し温水マットＦａ・Ｆｂへの二次温水の供給
を通断させることができる。ところで、開閉弁Ｖａ・Ｖ
ｂは内部にワックスペレットと該ワックスペレットを加
熱するヒータとを備え、ワックスペレット内に摺動自在
のピストンにより封入したワックスをヒータで加熱して
膨張させることによりピストンを摺動させ、ピストンに
一体のワックスペレットのロッドで弁杆を押して開弁さ
せるものである。また、温水マットＦａ・Ｆｂからでて
くる復水は復路ｂ１を通ってシスターン３に戻る。とこ
ろで、上記往路ｆ１と該復路ｂ１との間はバイパスＢＰ
で連通されており、エアコンＡ内の比例制御弁を閉弁し
てエアコンＡの作動を停止し床暖房を単独で運転する場
合には、一次温水はバイパスＢＰを通って直接シスター
ン３に流れ、その一部を二次温水として温水マットＦａ
・Ｆｂに流し床暖房の単独運転ができるようにした。
尚、シスターン３には高水位を検知するための電極３１
と低水位を検知するための電極３２とが設けられてお
り、シスターンの水量が少なくなって水面が電極３２の
下端から離れると電極３１の先端に水面が接するまで水
道水が給水管３３を通って給水され、また、例えシスタ
ーン３内の水面が電極３１の下端位置を超えオーバーフ
ローしても排水管３４を通って余剰の水または温水が排
出される。
【００１３】ところで、上記管路１２の途中から一次温
水の一部を液−液式の熱交換器４に分岐するように配管
されており、該熱交換器４の一次温水の入口部分には熱
動式の開閉弁Ｖｃが設けられいる。該開閉弁Ｖｃは上記
浴槽Ｂ内の湯を追焚きする場合だけ上記制御装置から制
御信号をうけ開弁される。該熱交換器４にはポンプ４０
により浴槽Ｂ内の湯が循環されるが、足し湯や湯張りを
行なう際には別途図外の給湯器から管路４１を介して湯
が供給され、熱交換器４及び往路ｆ５や復路ｂ２を通っ
て浴槽Ｂ内に供給される。尚、４２は常閉の開閉弁であ
り、管路４１を介して湯を浴槽Ｂ内に供給する際に開弁
され、該開閉弁４２を通過した湯は逆止弁４３及び流量
計４４を通って浴槽Ｂ内に供給される。また４５は水流
スイッチであり、ポンプ４０の作動による復路ｂ２から
の湯が実際に熱交換器４に流入されていることを検知
し、必ず浴槽Ｂ内に湯がある状態でのみポンプ４０を作
動させポンプ４０の空運転による破損や騒音を防止する
ものである。
水の一部を液−液式の熱交換器４に分岐するように配管
されており、該熱交換器４の一次温水の入口部分には熱
動式の開閉弁Ｖｃが設けられいる。該開閉弁Ｖｃは上記
浴槽Ｂ内の湯を追焚きする場合だけ上記制御装置から制
御信号をうけ開弁される。該熱交換器４にはポンプ４０
により浴槽Ｂ内の湯が循環されるが、足し湯や湯張りを
行なう際には別途図外の給湯器から管路４１を介して湯
が供給され、熱交換器４及び往路ｆ５や復路ｂ２を通っ
て浴槽Ｂ内に供給される。尚、４２は常閉の開閉弁であ
り、管路４１を介して湯を浴槽Ｂ内に供給する際に開弁
され、該開閉弁４２を通過した湯は逆止弁４３及び流量
計４４を通って浴槽Ｂ内に供給される。また４５は水流
スイッチであり、ポンプ４０の作動による復路ｂ２から
の湯が実際に熱交換器４に流入されていることを検知
し、必ず浴槽Ｂ内に湯がある状態でのみポンプ４０を作
動させポンプ４０の空運転による破損や騒音を防止する
ものである。
【００１４】上記構成により、冬場のように、エアコン
Ａによる温風暖房運転の内の強暖房と温水マットＦａ・
Ｆｂによる床暖房とを同時に行なう場合には熱交換器１
１内での沸騰防止や強暖房による温風温度の確保を優先
して、温度センサ５Ｈからの検知信号に基づいて一次温
水の温度が例えば８０℃になるようにバーナ１０の燃焼
量を制御し、エアコンＡの温風温度を強暖房時の所定温
度に保つようにする。温水マットＦａ・Ｆｂが設置され
ている部屋の室温は室温センサＤにより検知され、該室
温が任意に設定される所定温度まで上昇すると足下の温
度が高いと感じるようになり、このため温水マットＦａ
・Ｆｂの二次温水の循環量を減少させ床暖房による暖房
量を減らす必要が生じる。そのためには開閉弁Ｖａ・Ｖ
ｂへの通電電流値を、開閉弁Ｖａ・Ｖｂを完全に閉鎖す
る電流値より小さくし、開閉弁Ｖａ・Ｖｂを完全に閉鎖
させずに開度を絞って温水マットＦａ・Ｆｂへの二次温
水循環量を減少させればよい。但し、上記実施例のよう
に開閉弁Ｖａ・Ｖｂが熱動式の場合には電磁比例弁のよ
うに開度を正確にコントロールしづらいので、周期的に
開閉し、単位時間あたりの二次温水循環量が減少するよ
うに制御してもよい。
Ａによる温風暖房運転の内の強暖房と温水マットＦａ・
Ｆｂによる床暖房とを同時に行なう場合には熱交換器１
１内での沸騰防止や強暖房による温風温度の確保を優先
して、温度センサ５Ｈからの検知信号に基づいて一次温
水の温度が例えば８０℃になるようにバーナ１０の燃焼
量を制御し、エアコンＡの温風温度を強暖房時の所定温
度に保つようにする。温水マットＦａ・Ｆｂが設置され
ている部屋の室温は室温センサＤにより検知され、該室
温が任意に設定される所定温度まで上昇すると足下の温
度が高いと感じるようになり、このため温水マットＦａ
・Ｆｂの二次温水の循環量を減少させ床暖房による暖房
量を減らす必要が生じる。そのためには開閉弁Ｖａ・Ｖ
ｂへの通電電流値を、開閉弁Ｖａ・Ｖｂを完全に閉鎖す
る電流値より小さくし、開閉弁Ｖａ・Ｖｂを完全に閉鎖
させずに開度を絞って温水マットＦａ・Ｆｂへの二次温
水循環量を減少させればよい。但し、上記実施例のよう
に開閉弁Ｖａ・Ｖｂが熱動式の場合には電磁比例弁のよ
うに開度を正確にコントロールしづらいので、周期的に
開閉し、単位時間あたりの二次温水循環量が減少するよ
うに制御してもよい。
【００１５】次に、例えば除湿運転のように弱暖房をす
る場合には、エアコンＡの冷房機能と温風暖房機能（弱
暖房）とを同時に作動させ、室内空気を一旦冷却して空
気中の水分を結露させ除去した後、一次温水により温め
て乾燥空気として室内に吹き出させる。また床暖房を同
時に行う場合には上述のように温水マットＦａ・Ｆｂに
二次温水を循環させる。このように弱暖房時に床暖房を
併用する場合は、温度センサ５Ｌにより検知される二次
温水の温度を基に、該二次温水の温度が例えば６０℃に
なるように上記バーナ１０の燃焼量を制御し床暖房によ
る効果が十分に発揮されるようにする。尚、このように
二次温水温を６０℃になるように制御すると一次温水温
は強暖房時の温度である８０℃に近い温度になるが、エ
アコンＡ内の比例制御弁の開度が自動的に狭められ一次
温水の循環量が弱暖房に適するように減少される。する
と、バイパスＢＰを通ってシスターン３に流れる一次温
水の量が増え二次温水の温度が上昇しようとするがバー
ナの燃焼量が減少されて弱暖房と床暖房とが行なわれる
状態で安定する。また、室温センサＤにより検知される
室温が所定温度になると足下の温度が高いと感じるよう
になるため床暖房による暖房量を減少させる必要が生じ
る。従って、上記強暖房と床暖房とを同時に行う場合と
同様に開閉弁Ｖａ・Ｖｂの開度を絞り、あるいは開閉弁
Ｖａ・Ｖｂを周期的に開閉する。ところで、弱暖房と床
暖房とを同時に行う場合は温度センサ５Ｌが検知する二
次温水の温度に基づいてバーナ１０の燃焼量を制御して
いるので、二次温水は常に循環されていることが望まし
い。従って室温が所定温度以上になり開閉弁Ｖａ・Ｖｂ
を周期的に開閉する場合には開閉弁Ｖａ・Ｖｂの開閉周
期をずらして開閉弁Ｖａ・Ｖｂの少なくとも一方が常に
開弁するように制御することが望ましい。また、開閉弁
Ｖａ・Ｖｂの双方が同時に閉弁する場合や温水マットが
１つしか設けられていない場合には開閉周期内に二次温
水が循環されない期間が生じる。その場合には二次温水
の循環が再開されるまで暫定的に温度センサ５Ｈが検知
する一次温水の温度を基にバーナ１０の燃焼量を制御
し、開閉弁Ｖａ・Ｖｂの少なくとも一方が開弁し二次温
水の循環が再開されると再び温度センサ５Ｌが検知する
二次温水の温度を基にバーナ１０の燃焼量を制御するよ
うにすればよい。
る場合には、エアコンＡの冷房機能と温風暖房機能（弱
暖房）とを同時に作動させ、室内空気を一旦冷却して空
気中の水分を結露させ除去した後、一次温水により温め
て乾燥空気として室内に吹き出させる。また床暖房を同
時に行う場合には上述のように温水マットＦａ・Ｆｂに
二次温水を循環させる。このように弱暖房時に床暖房を
併用する場合は、温度センサ５Ｌにより検知される二次
温水の温度を基に、該二次温水の温度が例えば６０℃に
なるように上記バーナ１０の燃焼量を制御し床暖房によ
る効果が十分に発揮されるようにする。尚、このように
二次温水温を６０℃になるように制御すると一次温水温
は強暖房時の温度である８０℃に近い温度になるが、エ
アコンＡ内の比例制御弁の開度が自動的に狭められ一次
温水の循環量が弱暖房に適するように減少される。する
と、バイパスＢＰを通ってシスターン３に流れる一次温
水の量が増え二次温水の温度が上昇しようとするがバー
ナの燃焼量が減少されて弱暖房と床暖房とが行なわれる
状態で安定する。また、室温センサＤにより検知される
室温が所定温度になると足下の温度が高いと感じるよう
になるため床暖房による暖房量を減少させる必要が生じ
る。従って、上記強暖房と床暖房とを同時に行う場合と
同様に開閉弁Ｖａ・Ｖｂの開度を絞り、あるいは開閉弁
Ｖａ・Ｖｂを周期的に開閉する。ところで、弱暖房と床
暖房とを同時に行う場合は温度センサ５Ｌが検知する二
次温水の温度に基づいてバーナ１０の燃焼量を制御して
いるので、二次温水は常に循環されていることが望まし
い。従って室温が所定温度以上になり開閉弁Ｖａ・Ｖｂ
を周期的に開閉する場合には開閉弁Ｖａ・Ｖｂの開閉周
期をずらして開閉弁Ｖａ・Ｖｂの少なくとも一方が常に
開弁するように制御することが望ましい。また、開閉弁
Ｖａ・Ｖｂの双方が同時に閉弁する場合や温水マットが
１つしか設けられていない場合には開閉周期内に二次温
水が循環されない期間が生じる。その場合には二次温水
の循環が再開されるまで暫定的に温度センサ５Ｈが検知
する一次温水の温度を基にバーナ１０の燃焼量を制御
し、開閉弁Ｖａ・Ｖｂの少なくとも一方が開弁し二次温
水の循環が再開されると再び温度センサ５Ｌが検知する
二次温水の温度を基にバーナ１０の燃焼量を制御するよ
うにすればよい。
【００１６】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、弱暖房と床暖房とを同時に作動させる場合には床暖
房に用いる二次温水の温度を基にバーナの燃焼量を制御
するので、床暖房の効果が確実に発揮される。
は、弱暖房と床暖房とを同時に作動させる場合には床暖
房に用いる二次温水の温度を基にバーナの燃焼量を制御
するので、床暖房の効果が確実に発揮される。
【図１】給湯器と周辺機器との接続状態を示す図
【図２】給湯器内の配管状態を示す図
１ ガス給湯器 ２ ポンプ ３ シスターン ４ （液−液式の）熱交換器 ５Ｈ （一次温水側の）温度センサ ５Ｌ （二次温水側の）温度センサ Ａ エアコン Ｂ 浴槽 Ｄ 室温センサ Ｆａ 温水マット Ｆｂ 温水マット Ｓ セパレータ
Claims (3)
- 【請求項１】 バーナで比較的高温に加熱された温水
を一次温水として循環させ強弱切り換え自在の温風暖房
運転と、循環されバーナへ還流される復水の一部を二次
温水として循環させる床暖房とを同時に行なうことがで
きる温水循環式暖房機の温水温度を制御する装置であっ
て、一次温水の一部を二次温水側へ流すバイパス路を有
するものにおいて、二次温水の温度を検知する二次温水
温検知手段と、弱暖房と床暖房とを同時に行う際に二次
温水の温度が所定温度になるようにバーナの燃焼量を制
御する燃焼制御手段とを設けたことを特徴とする温水循
環式暖房機の温水温度制御装置。 - 【請求項２】 床暖房が行なわれる部屋の室温を検知
する室温検知手段を設け、室温が所定温度以上の場合に
二次温水の単位時間あたりの循環量を減少させる循環量
減少手段を設けたことを特徴とする請求項１記載の温水
循環式暖房機の温水温度制御装置。 - 【請求項３】 上記循環量減少手段は、二次温水の循
環経路に介設された熱動式の開閉弁と、該開閉弁を所定
周期で開閉させる開閉弁制御手段とからなることを特徴
とする請求項２記載の温水循環式暖房機の温水温度制御
装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7076116A JPH08270961A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 温水循環式暖房機の温水温度制御装置 |
| KR1019960001190A KR0174226B1 (ko) | 1995-03-31 | 1996-01-19 | 온수순환식 난방기의 온수온도 제어장치 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7076116A JPH08270961A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 温水循環式暖房機の温水温度制御装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH08270961A true JPH08270961A (ja) | 1996-10-18 |
Family
ID=13595945
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP7076116A Pending JPH08270961A (ja) | 1995-03-31 | 1995-03-31 | 温水循環式暖房機の温水温度制御装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH08270961A (ja) |
| KR (1) | KR0174226B1 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116290927A (zh) * | 2022-09-08 | 2023-06-23 | 上海氢洋科技有限公司 | 燃料电池热电联供的集装箱房 |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP3667574B2 (ja) * | 1999-10-08 | 2005-07-06 | リンナイ株式会社 | 温水暖房装置 |
| KR100754121B1 (ko) * | 2006-03-02 | 2007-08-30 | 연규문 | 온수를 이용한 주택용 공기난방기 |
-
1995
- 1995-03-31 JP JP7076116A patent/JPH08270961A/ja active Pending
-
1996
- 1996-01-19 KR KR1019960001190A patent/KR0174226B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN116290927A (zh) * | 2022-09-08 | 2023-06-23 | 上海氢洋科技有限公司 | 燃料电池热电联供的集装箱房 |
| CN116290927B (zh) * | 2022-09-08 | 2023-09-19 | 上海氢洋科技有限公司 | 燃料电池热电联供的集装箱房 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR960034915A (ko) | 1996-10-24 |
| KR0174226B1 (ko) | 1999-03-20 |
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