JPH0826840A - 炭化珪素セラミックスとシリコンとの接合方法 - Google Patents

炭化珪素セラミックスとシリコンとの接合方法

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JPH0826840A
JPH0826840A JP18200694A JP18200694A JPH0826840A JP H0826840 A JPH0826840 A JP H0826840A JP 18200694 A JP18200694 A JP 18200694A JP 18200694 A JP18200694 A JP 18200694A JP H0826840 A JPH0826840 A JP H0826840A
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carbide ceramics
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裕美子 佐藤
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信之 南
Seiichi Tanji
清一 丹治
Shigeru Takahashi
繁 高橋
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 炭化珪素セラミックスとシリコンとをはんだ
によって直接接合できる、簡便な接合方法を提供するこ
と。 【構成】 炭化珪素セラミックスとシリコンとの間に、
シリコンを含む金はんだを介して、はんだが溶融する温
度より200℃以上高い温度で、かつ10g/cm2
上の荷重をかけて加熱処理することとした炭化珪素セラ
ミックスとシリコンとの接合方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、セラミックスと金属と
の接合方法に関し、特に炭化珪素セラミックスとシリコ
ンとの接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、炭化珪素セラミックスとシリコン
とを接合する方法としては、炭化珪素の表面にクロムを
焼き付けて形成し、その形成した面上に銀ロウを介して
シリコンと接合する方法が採られていた。
【0003】また、最近、炭化珪素の表面に活性金属を
含んだ金属層、例えば金とニッケル、或いは銀と銅から
成るマトリックス中に、活性金属としてチタンを含む金
属層を形成し、その金属層の面上に金はんだを介してシ
リコンと接合する方法が開発された。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、これらの方法
は、いずれも炭化珪素の表面に金属層を形成する必要が
あり、セラミックスである炭化珪素と金属であるシリコ
ンを、はんだ、あるいはロウで直接接合することができ
なかった。。
【0005】本発明は、上述した従来技術が有する課題
に鑑みなされたものであって、その目的は、炭化珪素セ
ラミックスとシリコンとをはんだによって直接接合でき
る、簡便な接合方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、炭化珪素セラミックスとシリコンとの間
に、金はんだを介して荷重をかけながら加熱処理すれば
直接接合できるとの知見を得て本発明を完成した。
【0007】上記金はんだとしては、シリコンを含む金
はんだとした(請求項1)。金はんだ中にシリコンを含
むのは、はんだの溶融温度、つまり接合温度を下げるこ
とが出来、さらにシリコンとの濡れがより良好となるた
めである。
【0008】また、上記金はんだを介してシリコンと接
合する方法としては、該はんだを真空中、不活性ガス中
又は還元性ガス中において、はんだが溶融する温度より
200℃以上高い温度で、かつ10g/cm2以上の荷
重をかけながら加熱処理することとした(請求項2)。
【0009】はんだを加熱処理する温度が、はんだの溶
融温度より200℃以上高い温度が必要であるのは、は
んだが完全に溶けた状態でないと接合が不完全になるか
らである。また、その加熱雰囲気については、酸化雰囲
気であってはならない。酸化性雰囲気中で加熱処理され
ると、金はんだ中のシリコンが酸化されてSiO2とな
るので、炭化珪素及びシリコンともはんだの濡れが悪く
なってしまう。さらに、10g/cm2以上の荷重をか
けるのは、10g/cm2未満であると接合が不十分と
なるからである。
【0010】以上の方法を採ることにより、炭化珪素と
シリコンとを直接簡便に接合することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を比較例と共に挙げ、
本発明をより詳細に説明する。
【0012】(実施例1〜2)直径10mmで、厚さ6
mmの炭化珪素セラミックス〔(株)日本セラテック社
製〕の表面上に、直径が1mmで、組成が3.15Si
−96.85Au(wt%)(溶融温度:370℃)の
金箔を載せ、その上に直径10mmのシリコン板を重ね
合わせた後、それを真空中において、10g/cm2
荷重をかけながら表1に示す温度で加熱処理して炭化珪
素セラミックスとシリコンとを接合した。
【0013】得られた接合体を接合面に対して、炭化珪
素セラミックスとシリコンとの接合性を接合部の目視及
び顕微鏡観察によりチェックした。即ち、炭化珪素セラ
ミックスとシリコン板とが密に接合しているものを良と
し、炭化珪素セラミックスとシリコン板との接合がはが
れていたり、接合界面にボイドがあったりするものを不
良とした。その結果を表1に示す。
【0014】(比較例1〜5)なお、比較のため、実施
例と同一の材料を用い、真空中において表1に示す荷重
をかけながら表1に示す温度で加熱処理した。得られた
接合体に対して、同じく実施例と同様に接合性をチェッ
クした。その結果を表1に示す。
【0015】
【表1】
【0016】表1から明らかなように、実施例1〜2に
おいては、いずれも接合性が良好であることを示してい
る。これに対して比較例では、加熱処理温度が本発明の
温度より低いと不良となり(比較例1〜2)、また、荷
重の大きさが本発明の荷重より低いと不良となっている
(比較例3〜5)。
【0017】
【発明の効果】以上、説明した本発明にかかる炭化珪素
セラミックスとシリコンとの接続方法により接合すれ
ば、炭化珪素セラミックスの表面に金属層を形成するこ
となく、炭化珪素とシリコンとを直接接合することがで
きるようになる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成7年8月3日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 また、上記金はんだを介してシリコンと
接合する方法としては、該はんだを真空中、不活性ガス
中又は還元ガス中において、はんだが溶融する温度より
200℃以上高い温度で、かつ10g/cm以上の荷
重をかけながら加熱処理することとした(請求項1)。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】
【発明の効果】 以上、説明した本発明にかかる炭化珪
素セラミックスとシリコンとの接合方法により接合すれ
ば、炭化珪素セラミックスの表面に金属層を形成するこ
となく、炭化珪素とシリコンとを直接接合することがで
きるようになる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭化珪素セラミックスの面上に、シリコ
    ンを含む金はんだを介してシリコンと接合することを特
    徴とする炭化珪素セラミックスとシリコンとの接合方
    法。
  2. 【請求項2】 金はんだを介してシリコンと接合する方
    法が、該はんだを真空中、不活性ガス中又は還元性ガス
    中において、はんだが溶融する温度より200℃以上高
    い温度で、かつ10g/cm2以上の荷重をかけて加熱
    処理することを特徴とする請求項1記載の炭化珪素セラ
    ミックスとシリコンとの接合方法。
JP18200694A 1994-07-12 1994-07-12 炭化珪素セラミックスとシリコンとの接合方法 Expired - Fee Related JP3352823B2 (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016006015A (ja) * 2015-09-28 2016-01-14 日立化成株式会社 はんだ接着体

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