JPH08263112A - Ncデータの作成方法 - Google Patents

Ncデータの作成方法

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JPH08263112A
JPH08263112A JP6024495A JP6024495A JPH08263112A JP H08263112 A JPH08263112 A JP H08263112A JP 6024495 A JP6024495 A JP 6024495A JP 6024495 A JP6024495 A JP 6024495A JP H08263112 A JPH08263112 A JP H08263112A
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JP
Japan
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data
point
dimensional
arc
points
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JP6024495A
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English (en)
Inventor
Koji Ishida
康二 石田
Masatomo Uchida
雅智 内田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】3軸NC工作機械の1軸を固定し、残りの2軸
の2次元的な走査に基づいてワークを加工するためのN
Cデータの作成方法において、折れ面を滑らかな面にす
る。 【構成】予め作成されている3次元NCデータのうち、
1軸固定の2次元走査に係るNCデータにより表される
連続する3点の位置を円弧で順次接続し、直線補間した
場合と円弧接続した場合との差(ステップS3−55)
Δhが許容差Δhp以内(ステップS3−56:YE
S)である場合には、許容差以内の最も離れた点間を円
弧接続処理し、許容差Δhpを超える場合(ステップS
3−56:NO)には直線補間処理のままとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、直交3軸を有する数
値制御工作機械(以下、3軸NC工作機械ともいう。)
である3軸マシニングセンタ等に適用してプレス金型等
の加工面を加工するのに好適なNCデータの作成方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、3軸NC工作機械に装着
されたエンドミル等の工具により自動車の板金部品等を
作成するプレス金型等の湾曲面を加工するためのNCデ
ータは、工具先端軌跡を表す点群データ、いわゆる工具
軌跡データ(CLデータ)として構成されている。そし
て、隣り合う点間の工具の移動は、直線補間処理により
行われていた。
【0003】ところで、前記ワークの湾曲面に対して、
前記3軸のうち1軸を固定し、残りの2軸の2次元的な
走査(具体的には、例えば、X軸を固定したYZ平面上
の走査)に基づいて前記工具により加工する場合にも、
従来のNCデータは、点群の各位置を表す3次元位置デ
ータと、この3次元位置データによって位置が指定され
る隣り合う点間を結ぶ直線補間を表すコードデータとか
ら構成されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た1軸固定の残りの2軸の2次元的な走査により工具で
加工されたワークは、図14に示すように、平面を接続
した形状面(折れ平面という。)になり、加工品質が良
くないという欠点があった。詳しく説明すると、ワーク
2上の矢印u方向の工具加工軌跡3において、始点P1
と第2点P2 等隣り合う点間を直線的にボールエンドミ
ル等の工具が移動するので、その直線移動区間は平面加
工面となり、結果として加工品質の低い折れ平面が形成
されることになる。なお、工具が矢印u方向に加工走査
されるとともに、矢印v方向にステップ送りされること
でワーク2の全形状面が削られる。
【0005】加工面の折れ具合を少なくするためには、
言い換えれば、1つの平面の面積を少なくするために
は、隣り合う点間の距離を短くしなければならず、そう
すると、直線補間加工時におけるデータ処理の処理時間
が多大になり、かつ工具軌跡データを格納するためのメ
モリの容量も大きくなるという問題があった。
【0006】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、3軸NC工作機械の1軸を固定し、残
りの2軸の2次元的な走査に基づいて前記3軸NC工作
機械に装着された工具によりワークを加工するためのN
Cデータの作成方法において、隣り合う工具軌跡定義点
間の距離を比較的長くできるとともに、面の折れ具合が
改善されて滑らかになり、かつ補間加工時におけるデー
タ処理時間が短縮されるとともに、工具軌跡データを格
納するためのメモリ容量も小さくできるNCデータの作
成方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は、3軸NC工
作機械の1軸を固定し、残りの2軸の2次元的な走査に
基づいて前記3軸NC工作機械に装着された工具により
ワークを加工するためのNCデータの作成方法におい
て、予め作成されている前記工具の軌跡を表す直線補間
の3次元NCデータのうち、前記2次元走査に係る始点
から終点までの各点の3次元NCデータを抽出した後、
抽出した3次元NCデータに係る前記始点から終点まで
の各点について、連続する3点の直線補間に基づく直線
と円弧補間に基づく円弧との間の距離を予め設定された
許容距離と比較し、前記直線と前記円弧との間の距離が
前記許容距離範囲内にある前記抽出した2次元走査に係
る直線補間の3次元NCデータを、2次元走査に係る円
弧補間の3次元NCデータに変換することを特徴とす
る。
【0008】また、この発明は、3軸NC工作機械の1
軸を固定し、残りの2軸の2次元的な走査に基づいて前
記3軸NC工作機械に装着された工具によりワークを加
工するためのNCデータの作成方法において、予め作成
されている前記工具の軌跡を表す直線補間の3次元NC
データのうち、前記2次元走査に係る始点から終点まで
の各点の3次元NCデータを抽出した後、抽出した3次
元NCデータに係る前記始点、第2点、第3点の3点を
結ぶ円弧を作成し、始点と第2点間を結ぶ円弧と直線と
の間の最大距離を求めるとともに、第2点と第3点間を
結ぶ円弧と直線との最大距離を求め、求めた各最大距離
と予め設定した許容最大距離を比較し、いずれの最大距
離も許容最大距離以内である場合には、所定の3点を結
ぶ円弧を作成して各点間での前記比較を行い、一方、い
ずれかの最大距離が許容最大距離を超える場合には、最
初の区間は元の直線補間を採用した後、前記元の直線補
間区間の終端側以降の所定の3点を結ぶ円弧を作成して
各点間での前記比較を行う手順を前記終点まで繰り返
し、前記許容最大距離以内の最も離れた点間を、当該両
点の3次元位置データと両点間を結ぶ円弧補間を表すコ
ードデータとからなる2次元走査に係るNCデータに変
換することを特徴とする。
【0009】
【作用】この発明によれば、予め作成されている直線補
間の3次元NCデータのうち、1軸固定の残りの2軸の
2次元走査に係る始点から終点までの各点の3次元位置
データを表す直線補間の3次元NCデータを抽出した
後、連続する3点の直線補間に基づく直線と円弧補間に
基づく円弧との間の距離を予め設定された許容距離と比
較し、前記直線と前記円弧との間の距離が前記許容距離
範囲内にある前記2次元走査に係る直線補間の3次元N
Cデータを、2次元走査に係る円弧補間の3次元NCデ
ータに変換している。また、前記直線と前記円弧との間
の距離が許容範囲外である前記2次元走査に係る直線補
間の3次元NCデータはそのままにしているので、最終
的な2次元走査に係る3次元NCデータは直線補間と円
弧補間の混合したデータになる。
【0010】
【実施例】以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。なお、以下に参照する図面において、
上記図14に示したものと対応するものには同一の符号
を付けてその詳細な説明は省略する。
【0011】図1は、この発明の一実施例が適用された
NCデータ作成システム21の構成及びこのNCデータ
作成システム21に接続される3軸NC工作機械15の
模式的な構成を示している。
【0012】NC工作機械15は、機械本体17とこの
機械本体17の動作を制御するNC制御装置16とから
構成される。機械本体17の主軸ヘッド11の先端部に
は回転加工工具であるエンドミル等の工具1が図示しな
いチャック機構を通じて装着されている。
【0013】主軸ヘッド11が、直交3軸であるXYZ
軸用の各モータ(図示していない)により、それぞれ図
示しない送り機構を通じてX軸、Y軸、Z軸方向に送ら
れることで、工具1がワーク2の加工面2a上を3次元
的に移動して加工することができるようになっている。
前記XYZ軸用の各モータの移動制御は、制御装置16
のパルス出力信号により行われる。NC制御装置16に
は、NCデータ作成システム21で作成されたNCコー
ド形式データである3次元NCデータD3 が供給される
ようになっている。NCコード形式データとは、いわゆ
るGコードを用いた形式のデータである。
【0014】NCデータ作成システム21は、NCデー
タ作成部22を有している。NCデータ作成部22に
は、予めワーク2の加工面に対する工具1の先端位置軌
跡データ、いわゆるCLデータとして作成され、データ
ベース24に格納されている3次元NCデータD1 中の
後述する2次元走査に係る3次元NCデータD2 が供給
される。なお、3次元NCデータD1 、D2 のデータ形
式もNCコード形式になっている。
【0015】NCデータ作成部22は、データベース2
4から供給された2次元走査に係る3次元NCデータD
2 に対して、詳細を後述する円弧補間等に係る処理を行
い、データ容量の低減された2次元走査に係る3次元N
CデータD3 を作成してデータベース26に格納する。
データベース26に格納された2次元走査に係る3次元
NCデータD3 は、オンライン又はオフラインでNC制
御装置16に供給される。
【0016】NCデータ作成部22は、コンピュータで
あり、周知のように、中央処理装置(CPU)と、この
中央処理装置に接続されるI/Oポート、システムプロ
グラム等が書き込まれた読み出し専用メモリ(RO
M)、処理データを一時的に保存等するランダムアクセ
スメモリ(RAMであり、書き込み読み出しメモリ)、
3次元NCデータD2 を3次元NCデータD3 に変換す
るためのNCデータ作成プログラム・図形処理プログラ
ム等のアプリケーションプログラムが書き込まれた外部
メモリ、デジタイザ用のタブレット32、マウス34、
キーボード33及びボリュームスイッチ35等の入力装
置、ディスプレイ31、図示しないプロッタ・プリンタ
等の出力装置を有している。
【0017】次に、上述の実施例の動作について図2の
フローチャート等をも参照して詳しく説明する。なお、
特に断らない限り、制御主体はNCデータ作成部22で
ある。
【0018】まず、予め作成され、データベース24に
格納されている3次元NCデータD 1 のうち、XYZ3
軸のうち1軸が固定された残りの2軸による2次元走査
に係る3次元NCデータ(2.5次元NCデータという
場合もある。)D2 を抽出して読み込む(ステップS
1)。
【0019】この場合、3次元NCデータD1 中、1軸
のデータが変化しないデータを選択して読み込むように
すればよい。例えば、図3に示すように、工具1の先端
位置軌跡データとしてX軸の値が一定であり、YZ平面
上の2次元上でのみ定義される始点P1 から終点PN
でのN箇の3次元NCデータD1 が、2次元走査に係る
3次元NCデータD2 として読み込まれる。
【0020】図4は読み込まれた、X軸固定の残りのY
Z軸2軸の2次元走査に係る3次元NCデータD1 を模
式的に示している。図4から分かるように、3次元NC
データD1 は、GコードとXYZ座標とからなるNCコ
ード形式で表されている。Gコード「G00」は「位置
決め早送り」、「G01」は「直線補間」を表してい
る。図4において、始点(第1点)位置(始点座標又は
第1点座標ともいう。)P1 と終点(第N点)位置(終
点座標又は第N点座標ともいう。)PN におけるX座標
のデータ「X1 」と「XN 」とは同一値のデータである
ので、第2点P2以降ではX座標データが省略される。
始点座標P1 (Y1 ,Z1 )から第2点座標P
2 (Y2 ,Z2 )まではGコード「G01」と指示され
る直線補間により工具1の先端が移動するようになって
いる。なお、直線補間のプログラムは、NC制御装置1
6内に格納されている。従って、直線補間の工具軌跡は
NC制御装置16内で自動的に作成される。
【0021】次に、後述する円弧補間処理した際の円弧
と直線補間処理に係る直線との最大差(最大距離)の上
限を許容差(許容距離)として設定し入力する(ステッ
プS2)。
【0022】この場合の許容差は、図5に示すように、
3点a、b、cを通り一意に決定される円弧41に対し
て、点aと点b間を結ぶ直線42の2等分点から円弧4
1に対して引いた垂線の長さ(最大差)Δh又は点bと
点cを結ぶ直線43の2等分点から円弧41に対して引
いた垂線の長さ(最大差)Δhの許容差を表すものであ
る。許容差Δhp(図示していない)は、Δhp=0.
001(mm)等、任意の数値に設定することができ
る。許容差Δhpを大きく設定した場合には、粗い円弧
補間になり、小さく設定した場合には、密な円弧補間に
なる。
【0023】許容差Δhpの設定後に、ステップS1で
取り込んだ2次元走査に係る3次元NCデータD2 に対
して円弧補間処理に基づく処理を施し、2次元走査に係
る円弧補間処理後の3次元NCデータD3 を作成する
(ステップS3)。
【0024】図6は、このステップS3の3次元NCデ
ータD3 の作成処理に係るアルゴリズムを示している。
図6は、点a、b、c、d、e、f(点aは始点、点f
は終点)の6点について、考えられる全ての処理態様の
アルゴリズムを表している。処理結果を、右端側に示す
線図上で表している。右端側に示す線図上、符号「R」
で示す経路は、元の直線補間経路が円弧補間経路に変換
された経路を表している。
【0025】図6において、まず、始点a、第2点b、
第3点cを結ぶ円弧を作成し、始点aと第2点bを結ぶ
直線と円弧との間の最大差Δhを求めるとともに、第2
点bと第3点cを結ぶ円弧と直線との最大差Δhを求
め、求めた各最大差Δhと許容差Δhpとを大小比較す
る(ステップS3−1)。
【0026】いずれの最大差Δhも許容差Δhp以内で
あった場合には、次に、始点a、第3点c、第4点dの
3点を結ぶ円弧を作成して各点間での比較を前記のよう
に行う(ステップS3−2)。
【0027】ステップS3−1において、どちらか一方
の最大差Δhが許容差Δhpを超える値であった場合に
は、始点aと始点b間については、データベース24か
ら取り込んだままの直線補間による3次元NCデータD
2 を新たな3次元NCデータD3 にし、次に、第2点
b、第3点c、第4点dの3点を結ぶ円弧を作成して各
点間での比較を前記のように行う(ステップS3−
3)。
【0028】以下、同様な処理をステップS3−3〜ス
テップS3−37まで繰り返すことで、図6中、右端側
の一番上の線図に示すように、始点a〜終点fまでの元
の全ての直線加工経路が1本の円弧加工経路に補間され
る2次元走査に係る3次元NCデータD3 から、一番下
の線図に示すように、加工直線経路の1つも加工円弧経
路に補間されないそのままの、言い換えれば、データベ
ース24から読み込んだままの3次元NCデータD3
でに変換される。
【0029】なお、図6中、ステップS3−1等の処理
から外方に引かれた2本の矢印中、実線の矢印はいずれ
の最大差Δhも許容差Δhp以内である場合(YESで
ある場合)に進むべき次の処理を示し、一点鎖線の矢印
は少なくともいずれか一方の最大差Δhが許容差Δhp
を超えた場合(NOである場合)に進むべき次の処理を
示している。
【0030】図6中の各処理の内容を下記に簡潔に示す
(一部上述の説明と重複する)。
【0031】S3−1:abcで円弧を作成し判定 S3−2:acdで円弧を作成し判定 S3−3:abは直線のままbcdで円弧を作成し判定 S3−4:aceで円弧を作成し判定 S3−5:abc間を円弧に変換、cdeで円弧を作成
し判定 S3−6:bdeで円弧を作成し判定 S3−7:bc間はそのまま、cdeで円弧を作成し判
定 S3−8:adfで円弧を作成し判定 S3−9:acd間を円弧に変換、defで円弧を作成
し判定 S3−10:cefで円弧を作成し判定 S3−11:cd間はそのまま、defで円弧を作成し
判定 S3−12:bdfで円弧を作成し判定 S3−13:bcd間を円弧に変換、defで円弧を作
成し判定 S3−14:cefで円弧を作成し判定 S3−15:cd間はそのまま、defで円弧を作成し
判定 S3−16:adf間を円弧に変換 S3−17:cdf間を円弧に変換 S3−18:cde間を円弧に変換、ef間は直線(そ
のまま) S3−19:def間を円弧に変換 S3−20:bde間を円弧に変換、ef間は直線 S3−21:cde間を円弧に変換、ef間は直線 S3−22:a〜f間をadfを通る円弧に変換 S3−23:a〜e間をadfを通る円弧に変換、ef
間は直線 S3−24:a〜d間をacd、d〜f間をdefを通
る各円弧に変換 S3−25:a〜d間をacdを通る円弧に変換、d
e、ef間は直線 S3−26:a〜c間をabc、c〜f間をcdfを通
る円弧に変換 S3−27:a〜c間をabc、c〜e間をcdeを通
る円弧に変換 S3−28:a〜c間をabcを通る円弧、cd間は直
線、d〜f間をdefを通る円弧に変換 S3−29:a〜c間をabcを通る円弧、cd、d
e、ef間は直線に変換 以下、同様に、 S3−30:直線、円弧 S3−31:直線、円弧、直線 S3−32:直線、円弧、円弧 S3−33:直線、円弧、直線、直線 S3−34:直線、直線、円弧 S3−35:直線、直線、円弧、直線 S3−36:直線、直線、直線、円弧 S3−37:全て直線(元のまま) に変換する。
【0032】図7は、図6のアルゴリズムに基づくフロ
ーチャートであって、図8に示す始点1〜終点Nまでの
一般的なN点について、図2中のステップS3の処理の
詳細なフローチャートを示している。図7中、n、a、
b、cは処理上のパラメータである。
【0033】まず、n=1に設定する(ステップS3−
51)。
【0034】次に、a=nに設定する(ステップS3−
52)。
【0035】さらに、b=a+1、c=a+2に設定す
る(ステップS3−53)。ステップS3−51からス
テップS3−53までの設定により、パラメータa、
b、cに対して図8に示す点1、点2、点3の3点が選
択されたことになる。
【0036】次に、この3点a、b、cについての平面
の判断処理がなされる(ステップS3−54)。この判
断処理は、XYZ軸のいずれかの軸が変化していない
か、言い換えれば固定されているかを判断して、作成し
ようとする工具軌跡の平面を決定する処理である。Y軸
が固定されたXZ平面であるとき、Gコードとして「G
18」を指定する。もし、X軸が固定されたYZ平面の
場合には、Gコードとして「G19」を指定する。Z軸
が固定されたXY平面であるときには、Gコードとして
「G17]を指定する。
【0037】次に、図5を参照して説明したように、点
a〜点cの3点を通る円弧41と元の直線42、43と
の各最大差Δhを計算する(ステップS3−55)。
【0038】次いで、各最大差Δhが許容差Δhp以下
かどうかを判定する(ステップS3−56)。
【0039】この判定が成立しなかった場合には、a=
c−1として(ステップS3−57)ステップS3−5
3〜ステップS3−56を繰り返す。この場合、点2、
点3、点4の3点を通る円弧に対して計算処理がなされ
ることになる。
【0040】ステップS3−56の判定が成立した場合
には、これまで算出した円弧および元の直線をとりあえ
ずワーク用ファイルに平面指定データと関連づけて中間
的ファイルとして格納しておく(ステップS3−5
8)。
【0041】そして、次に、c=c+1にするととも
に、円弧の3点のうち中間点をb=a+(c−a)/2
の計算結果の整数部(int)とし(ステップS3−5
8)、さらにn=n+1として(ステップS3−5
9)、パラメータcがc<Nが成立しなくなるまで(ス
テップS3−60:NO)ステップS3−54〜ステッ
プS3−56の処理を繰り返す。この場合、点1、点
3、点4を通る円弧が算出される。
【0042】このようにして、ワーク用ファイルに中間
的ファイルとして格納された円弧と元の直線とから、図
6の右端側に示した形での2次元走査に係る直線と円弧
補間部とからなる3次元NCデータを作成することがで
きる。この3次元NCデータはNCコードに変換されて
(ステップS3−61)、3次元NCデータD3 として
データベース26に記憶され、使用に供される。
【0043】次に、ステップS3−58で作成された中
間的ファイルからNCコードへの変換処理例を示す。
【0044】図9は中間的ファイルMFの中身を示して
いる。図9中、「YZ平面」はYZ平面指定に係るデー
タであること、「PS1 」「PS2 」は、それぞれ、座
標点B(X1 ,Y1 ,Z1 )から座標点B+1(X2
2 ,Z2 )まで直線補間によるデータを作成するこ
と、「PC3 」は座標点Bから座標点B+1まで円弧情
報Eに示すオフセット(I,J,K)に基づいて円弧補
間によるデータを作成することをそれぞれ示している。
なお、平面指定に係るデータ「YZ平面」は、図7中の
点線の矢印で示すように、ステップS3−54の処理結
果得られたデータである。
【0045】円弧情報Eは、図10に示すように、座標
点(X1 ,Y1 ,Z1 )と座標点(X2 ,Y2 ,Z2
間の円弧PC3 に係る円の中心座標CLを、座標点(X
1 ,Y1 ,Z1 )からのX軸方向のオフセットI(この
実施例ではゼロ値)、Y軸方向のオフセットJ、Z軸方
向のオフセットKで表したものである。図9、図10例
において、円の中心座標CLは CL=CL(X1 ,Y1 −J ,Z1 −K) =CL(11.706 , 39.362+793.178 , −16.064−4530.005) で与えられる。半径RはオフセットKとオフセットJの
それぞれの2乗の和の平方根で与えられる。
【0046】図9中、直線PS1 、PS2 、円弧PC3
で表される行をそれぞれNCコードに変換した場合、次
に模式的に示すように変換することができる。
【0047】 G00 X11706 Y−45411 Z−31428 → 位置決め G19 G01 Y−177 Z−23078 → 直線PS1 Y39362 Z−16064 → 直線PS2 G19 G02 Y78847 Z−9327 I793178 K−4530005 → 円弧PC3 ここで、このようにして作成されたGコード形式のNC
コードの内容を説明する。
【0048】符号「G00」は位置決め早送り指定のG
コードであって、まず、座標点(X 1 ,Y1 ,Z1 )=
(11.706 , −45.411 , −31.428)に位置決めがさ
れ、次に、その座標点からYZ平面指定のGコード「G
19」に従い、直線補間指定のGコード「G01」に基
づいて座標点(X2 ,Y2 ,Z2 )=(11.706 , −0.
177 , −23.078)まで直線PS1 (図10参照)に係る
軌跡が発生する。
【0049】次に、座標点(X1 ,Y1 ,Z1 )=(1
1.706 , −0.177 , −23.078)から座標点(X2 ,Y
2 ,Z2 )=(11.706 , 39.362 , −16.064)まで直線
PS2(図10参照)に係る軌跡が発生する。
【0050】最後に、座標点(X1 ,Y1 ,Z1 )=
(11.706 , 39.362 , −16.064)を始点として、円弧補
間の時計回り(CW)指定のGコード「G02」に基づ
いて、円の中心座標CL=CL(11.706 , 39.362+79
3.178 , −16.064−4530.005)から半径R=√(I2
2 )=√{(793.178)2 +(4530.0056)2 }の円によ
る円弧PC3 (図10参照)に係る軌跡が発生する。
【0051】このように上述の実施例によれば、予め作
成されている3次元NCデータのうち、1軸固定の残り
の2軸の2次元走査に係るNCデータにより表される連
続する3点の位置を円弧で順次接続し、直線補間した場
合と円弧接続した場合との差が許容差Δhp以内である
場合には、許容差Δhp以内の最も離れた点間を円弧接
続処理するようにし、許容差Δhpを超える場合には、
直線補間処理のままとするようにしている。
【0052】このような処理の後の工具1の加工軌跡で
あって、上述の図14例に対応する加工軌跡を図11に
示す。この図11例の場合には、始点P1 と第2点P2
との間は平面であるが、第2点P2 と第3点P3 との間
及び第3点P3 と第4点P4との間は時計回り方向(G
コードではG02)の円弧からなる湾曲面に変換され、
第4点P4 と第5点P5 との間は反時計回り方向(Gコ
ードではG03)の円弧からなる湾曲面に変換される。
【0053】図14と図11とを対比すれば分かるよう
に、上述の実施例によれば、隣り合う工具軌跡定義点、
例えば、図11に示す第2点P2 と第3点P3 間のよう
に位置の定義点を少なくすることができ、工具軌跡デー
タを格納するためのメモリ容量を小さくすることができ
るということが理解される。また、位置の定義点が少な
いので、その位置定義点間の補間処理に要する時間も短
縮される。その上、加工面が大部分円弧面で形成される
ので、面の折れの具合が改善されて加工後の面が滑らか
になる。
【0054】メモリ容量の低減についてさらに具体的に
説明する。加工後の曲面の滑らかさを同程度で考えた場
合の従来技術に係る直線補間のみの図12例と本発明に
係る円弧補間処理後の図13例において、図12例で
は、YZ平面上の1本の走査軌跡について始点P1 〜終
点PN までの×印で示す点(位置定義点)が約200点
で軌跡位置データが定義される。この場合、工具軌跡が
5本であるので、この約5倍の軌跡位置データを格納す
るメモリ容量が必要である。これに対し円弧補間を併用
した図13例では、始点P1 〜終点PM まで、×印で示
す約35点の約5倍の軌跡位置データを格納すればよ
く、全メモリ容量を少なくできる。直線補間・円弧補間
に係るGコードを考えても、例えば、図12例では、約
12400バイトのメモリ容量が必要であり、図13例
では、全部で約2000バイトのみのメモリ容量でよく
なる。
【0055】なお、この発明は上述の実施例に限らず、
この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採り得
ることはもちろんである。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、予め作成されている直線補間の3次元NCデータの
うち、1軸固定の残りの2軸の2次元走査に係る始点か
ら終点までの各点の3次元位置データを表す直線補間の
3次元NCデータを抽出した後、抽出した直線補間の3
次元NCデータを、所定の許容差に基づいて円弧補間の
3次元NCデータと元のままの直線補間の3次元NCデ
ータとが混合した2次元走査に係る3次元NCデータに
変換している。
【0057】この混合した2次元走査に係る3次元NC
データの中、円弧補間の3次元NCデータの一箇の定義
点を表すデータは、元の直線補間の3次元NCデータの
少なくとも3箇の定義点を表すデータに対応するので、
これら定義点を表すデータの集合、すなわち、工具軌跡
データを格納するためのメモリ容量を小さくすることが
できるという効果が達成される。
【0058】また、補間の回数が少なくなるので、補間
加工時において位置定義点を表すデータの読み出し回数
が減少し、データ処理時間が短縮されるという効果も得
られる。
【0059】さらに、工具軌跡は、元の2次元走査に係
る直線補間の3次元NCデータにより加工しようとする
面が曲面であった場合には、変換後の工具軌跡が直線軌
跡に比較して円弧軌跡が多くなるので、加工後の面の折
れ具合が直線から滑らかな面に改善されるという効果も
達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明方法を実施する装置例の構成を示すブ
ロック図である。
【図2】図1例の動作説明に供されるフローチャートで
ある。
【図3】XZ平面上の工具走査軌跡の説明に供される図
である。
【図4】NCコードの説明に供される図である。
【図5】3点を結ぶ円弧と2点を結ぶ直線との間の差の
説明に供される図である。
【図6】この発明方法に係るアルゴリズムの説明に供さ
れる図である。
【図7】図6例のアルゴリズムに基づくフローチャート
である。
【図8】図7例のフローチャートの説明に供される図で
ある。
【図9】中間的ファイルの説明に供される図である。
【図10】円弧の座標定義に供される図である。
【図11】この発明により作成されたNCデータに基づ
く加工方法の説明に供される図である。
【図12】比較例としての直線補間に係るNCデータに
基づく加工方法の説明に供される図である。
【図13】図12例と対応するこの発明に係るNCデー
タに基づく加工方法の説明に供される図である。
【図14】図11例に対応した従来技術に係るNCデー
タに基づく加工方法の説明に供される図である。
【符号の説明】
1…工具 2…ワーク 2a…加工面 11…主軸ヘッド 15…NC工作機械 16…NC制御装
置 21…NCデータ作成システム 22…NCデータ
作成部 24、26…データベース

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】3軸NC工作機械の1軸を固定し、残りの
    2軸の2次元的な走査に基づいて前記3軸NC工作機械
    に装着された工具によりワークを加工するためのNCデ
    ータの作成方法において、 予め作成されている前記工具の軌跡を表す直線補間の3
    次元NCデータのうち、前記2次元走査に係る始点から
    終点までの各点の3次元NCデータを抽出した後、 抽出した3次元NCデータに係る前記始点から終点まで
    の各点について、連続する3点の直線補間に基づく直線
    と円弧補間に基づく円弧との間の距離を予め設定された
    許容距離と比較し、前記直線と前記円弧との間の距離が
    前記許容距離範囲内にある前記抽出した2次元走査に係
    る直線補間の3次元NCデータを、2次元走査に係る円
    弧補間の3次元NCデータに変換することを特徴とする
    NCデータの作成方法。
  2. 【請求項2】3軸NC工作機械の1軸を固定し、残りの
    2軸の2次元的な走査に基づいて前記3軸NC工作機械
    に装着された工具によりワークを加工するためのNCデ
    ータの作成方法において、 予め作成されている前記工具の軌跡を表す直線補間の3
    次元NCデータのうち、前記2次元走査に係る始点から
    終点までの各点の3次元NCデータを抽出した後、 抽出した3次元NCデータに係る前記始点、第2点、第
    3点の3点を結ぶ円弧を作成し、始点と第2点間を結ぶ
    円弧と直線との間の最大距離を求めるとともに、第2点
    と第3点間を結ぶ円弧と直線との最大距離を求め、求め
    た各最大距離と予め設定した許容最大距離を比較し、い
    ずれの最大距離も許容最大距離以内である場合には、所
    定の3点を結ぶ円弧を作成して各点間での前記比較を行
    い、一方、いずれかの最大距離が許容最大距離を超える
    場合には、最初の区間は元の直線補間を採用した後、前
    記元の直線補間区間の終端側以降の所定の3点を結ぶ円
    弧を作成して各点間での前記比較を行う手順を前記終点
    まで繰り返し、 前記許容最大距離以内の最も離れた点間を、当該両点の
    3次元位置データと両点間を結ぶ円弧補間を表すコード
    データとからなる2次元走査に係るNCデータに変換す
    ることを特徴とするNCデータの作成方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008003756A (ja) * 2006-06-21 2008-01-10 Miyachi Technos Corp レーザマーキング方法及び装置
WO2016127821A1 (zh) * 2015-02-11 2016-08-18 深圳配天智能技术研究院有限公司 数控加工路径的规划方法、数控加工***和方法
WO2023073815A1 (ja) * 2021-10-26 2023-05-04 ファナック株式会社 工具経路修正装置及び工具経路修正方法

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