JPH08261699A - 水中航走体の動力装置 - Google Patents

水中航走体の動力装置

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Publication number
JPH08261699A
JPH08261699A JP9322295A JP9322295A JPH08261699A JP H08261699 A JPH08261699 A JP H08261699A JP 9322295 A JP9322295 A JP 9322295A JP 9322295 A JP9322295 A JP 9322295A JP H08261699 A JPH08261699 A JP H08261699A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boiler
power unit
oxidant
steam
supply pipe
Prior art date
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Pending
Application number
JP9322295A
Other languages
English (en)
Inventor
Seiji Eguchi
誠治 江口
Toshiaki Oka
敏秋 岡
Toshio Araki
利男 荒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Steel Works Ltd
Technical Research and Development Institute of Japan Defence Agency
Original Assignee
Japan Steel Works Ltd
Technical Research and Development Institute of Japan Defence Agency
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Publication date
Application filed by Japan Steel Works Ltd, Technical Research and Development Institute of Japan Defence Agency filed Critical Japan Steel Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は運転終了後に酸化剤供給管等にリチ
ウムが逆流することのない水中航走体の動力装置を提供
することを目的とする。 【構成】 本発明は酸化剤供給管を経て酸化剤の供給を
受ける燃焼手段の発熱により蒸気を発生するボイラと、
同ボイラからの蒸気により作動してプロペラを回転駆動
するタービンと、同タービンからの排出蒸気を復水する
復水器と、同復水器からの水を蒸気ボイラへ供給する給
水ポンプ等からなるクローズドランキンサイクル型エン
ジンを備えた水中航走体の動力装置において、前記酸化
剤供給管の燃焼手段に近い部位にフィルタを具備してな
ることを特徴とする水中航走体の動力装置を構成とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、クローズドランキンサ
イクル型エンジンを備えた水中航走体の動力装置、詳し
くはその運転終了後、燃焼手段からの高温リチウム等の
反応生成物の逆流を防止するフィルタを酸化剤供給管の
燃焼手段近傍に備えた動力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、水中航走体の動力装置とし
て、リチウム燃料(Li)のような金属燃料に六沸化硫
黄(SF6 )ガスのごとき酸化剤を噴射して燃焼・発熱
反応を生じさせる金属燃焼器をもったボイラと、このボ
イラからの蒸気により作動してプロペラを回転駆動する
タービンと、このタービンからの排出蒸気を復水する復
水器と、この復水器からの水をボイラへ供給する給水ポ
ンプおよびこの給水ポンプの吐出水の一部をサイクル内
の水量調節を行うアキュムレータへ戻す戻し通路等から
成るクローズドランキンサイクル型エンジンをそなえた
動力装置が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のクローズド
ランキンサイクル型エンジンを備えた水中航走体の動力
装置には解決すべき次の課題があった。
【0004】即ち、従来のクローズドランキンサイクル
型エンジンを備えた水中航走体の動力装置では、運転終
了後、燃焼器側から高温のリチウム(反応生成物)がS
6ノズル及び配管へ逆流し、配管等が目づまりを起こ
し、これらの再使用が困難になるという問題があった。
【0005】また、場合によってはSF6 タンク側のラ
インにまでリチウムの逆流を起こし、タンク側が損傷を
受けたり、その損傷が軽微な場合でも再使用のためには
洗浄などの著しく手間のかかる作業を必要とするという
問題があった。
【0006】本発明は、このような問題を解決するた
め、運転終了後に起こるリチウム等の逆流を燃焼器に近
い部位でくいとめ、SF6 等の酸化剤供給管の再使用を
可能にした、或はSF6 等、酸化剤タンクが保護され、
ないしは洗浄などの手間のかかる作業を必要としない水
中航走体の動力装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題の解決
手段として、酸化剤供給管を経て酸化剤の供給を受ける
燃焼手段の発熱により蒸気を発生するボイラと、同ボイ
ラからの蒸気により作動してプロペラを回転駆動するタ
ービンと、同タービンからの排出蒸気を復水する復水器
と、同復水器からの水を上記ボイラへ供給する給水ポン
プ等からなるクローズドランキンサイクル型エンジンを
備えた水中航走体の動力装置において、前記酸化剤供給
管の燃焼手段に近い部位にフィルタを具備してなること
を特徴とする水中航走体の動力装置を提供しようとする
ものである。
【0008】
【作用】本発明は上記のように構成されるので次の作用
を有する。
【0009】即ち、水中航走体の動力装置に用いられる
酸化剤供給管の燃焼手段に近い部位にフィルタを設ける
ので、運転終了後におこる燃焼手段からの高温リチウム
等の逆流を酸化剤供給管の燃焼手段に近い部分でフィル
タがくいとめ、酸化剤供給管が目詰りを起すことがな
い。
【0010】この結果、酸化剤供給管の再使用が可能と
なる。また、酸化剤タンクが高温リチウムから保護さ
れ、酸化剤タンクを洗浄する必要がなくなる。
【0011】因みに、フィルタを設置したことにより、
酸化剤の流れが防げられる(圧損が増える)問題の有無
については、一般に流体がSF6 ガス等のガス体である
ため、特に問題とならないことを試験にて確認済であ
る。
【0012】
【実施例】本発明の一実施例を図1及び図2により説明
する。
【0013】図1は本実施例に係る水中航走体の動力装
置のシステム図で、1は酸化剤供給管9を経て酸化剤
(SF6 )の供給を受ける燃焼器1a(図2)の発熱に
より蒸気を発生するボイラ、2はボイラ1からの蒸気に
より作動してプロペラ3を回転駆動するタービン、3は
水中航走体を推進させるプロペラ、4はタービン2から
の排出蒸気を復水する復水器、5は復水器4からの水を
上記ボイラ1へ供給する給水ポンプ、6は戻し管7に介
装されて水の戻し量を調整するための水コントロール
弁、7は本動力装置の高速制御時等に給水ポンプ5を出
てボイラ1へ向かう水の一部を給水ポンプ5の入口側に
戻し、ボイラ1への給水量を制御して、たとえばプロペ
ラ3の回転速度、ないしは水中航走体の速度を一定に保
つための戻し管、8は燃焼器1aへ酸化剤供給管9を経
て供給し、図示しないリチウムを燃焼(酸化)させるた
めの酸化剤(SF6 )を貯めておくための酸化剤(SF
6 )タンク、8aは酸化剤供給管9に介装された酸化剤
(SF6 )コントロール弁、9は酸化剤(SF6 )タン
ク8から燃焼器1aへ酸化剤(SF6 )を供給するため
の酸化剤供給管である。なお、図1として示される以上
の構成は外観的には従来と概ね同様である。
【0014】次に本実施例の要部の示される上記ボイラ
1の縦断面詳細図等を図2により説明する。
【0015】図2は上記ボイラ1の詳細図で、(a)は
ボイラ1近傍の縦断面詳細図、(b)は(a)のフィル
タ11近傍の拡大縦断面図、(c)は(a)の酸化剤供
給管9を取出して模式的に示した斜視図である。
【0016】図2において、1aはボイラ1に組込まれ
た、蒸気発生用の燃焼器、10は燃焼器1aに酸化剤
(SF6 )を吹込むためのSF6 ノズル、11は酸化剤
供給管9の燃焼器1aに近い部位に装着されたフィルタ
である。
【0017】なお、酸化剤供給管9は図2(c)に示す
ようにボイラ1近傍で6角形状に分岐している。図中、
「A側」、「B側」とは便宜的に付した方向を示す記号
で、以降、「A側」をボイラ1の後方、「B側」を前方
とする。
【0018】次に上記構成の作用について説明する。
【0019】図2において、動力装置が運転中、酸化剤
(SF6 )タンク8側から酸化剤供給管9を流れてくる
酸化剤即ちSF6 はボイラ1の前方(B側)のフィルタ
11を通り、前方のSF6 ノズル10と、ボイラ1後方
(A側)のフィルタ11を通り、後方のSF6 ノズル1
0へそれぞれ分流して燃焼器1a内に噴出される。そし
て、図示しないリチウムと酸化反応し、蒸気発生用の熱
を発生する。
【0020】運転終了後、おのおののSF6 ノズル10
を介して逆流するリチウムは2個所のフィルタ11部で
止まり、酸化剤(SF6 )タンク8までリチウムが逆流
するのを防止する。
【0021】従ってフィルタ11より上流側の酸化剤供
給管9が目詰りしたり、酸化剤(SF6 )タンク8が損
傷したりすることがない。
【0022】以上の通り、本実施例によれば酸化剤供給
管9の燃焼器1aに近い部位にフィルタ11を装着して
リチウムの逆流を防ぐので、酸化剤供給管9が目詰りす
ることがなく、再使用に供することができるという利点
がある。
【0023】また、酸化剤(SF6 )タンク8にリチウ
ムが逆流しないので酸化剤(SF6)タンク8が損傷す
ることがないという利点がある。
【0024】また、酸化剤供給管9及びその上流にリチ
ウムが逆流しないので、再使用のために、従来行なって
いた酸化剤(SF6 )タンク8等の洗浄作業等が不要に
なるという利点がある。
【0025】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されるので次
の効果を有する。
【0026】即ち、本発明によれば、フィルタによって
酸化剤供給管へのリチウム等の逆流が防止されるので、
運転終了後におこる燃焼器側からのリチウム逆流を防止
して、酸化剤供給管の再使用を可能にし、かつ、酸化剤
タンクを高温リチウムから保護する。また、酸化剤タン
ク等の洗浄作業が不要となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る水中航走体の動力装置
のシステム図、
【図2】上記実施例に用いられるボイラの詳細図で、
(a)はボイラ近傍の縦断面詳細図、(b)は(a)の
フィルタ近傍の拡大縦断面図、(c)は(a)の酸化剤
供給管を取出して模式的に示した斜視図である。
【符号の説明】
1 ボイラ 1a 燃焼器 2 タービン 3 プロペラ 4 復水器 5 給水ポンプ 7 戻し管 8 酸化剤(SF6 )タンク 8a 酸化剤(SF6 )コントロール弁 9 酸化剤供給管 10 SF6 ノズル 11 フィルタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化剤供給管を経て酸化剤の供給を受け
    る燃焼手段の発熱により蒸気を発生するボイラと、同ボ
    イラからの蒸気により作動してプロペラを回転駆動する
    タービンと、同タービンからの排出蒸気を復水する復水
    器と、同復水器からの水を上記ボイラへ供給する給水ポ
    ンプ等からなるクローズドランキンサイクル型エンジン
    を備えた水中航走体の動力装置において、前記酸化剤供
    給管の燃焼手段に近い部位にフィルタを具備してなるこ
    とを特徴とする水中航走体の動力装置。
JP9322295A 1995-03-28 1995-03-28 水中航走体の動力装置 Pending JPH08261699A (ja)

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JP9322295A JPH08261699A (ja) 1995-03-28 1995-03-28 水中航走体の動力装置

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Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH03145505A (ja) * 1989-10-30 1991-06-20 Tech Res & Dev Inst Of Japan Def Agency 瞬間減圧法及び該法を適用したリチウムエンジン
JPH06507110A (ja) * 1990-12-04 1994-08-11 ベーリンガー インゲルハイム インターナショナル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング 逆流を防止するためのノズルアセンブリ
JPH06254956A (ja) * 1993-03-05 1994-09-13 Mitsubishi Gas Chem Co Inc ガス注入ノズル

Patent Citations (3)

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JPH03145505A (ja) * 1989-10-30 1991-06-20 Tech Res & Dev Inst Of Japan Def Agency 瞬間減圧法及び該法を適用したリチウムエンジン
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