JPH08260666A - 取付金具を有するタイル状物および該タイル状物を用いた壁材 - Google Patents

取付金具を有するタイル状物および該タイル状物を用いた壁材

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JPH08260666A
JPH08260666A JP7091596A JP9159695A JPH08260666A JP H08260666 A JPH08260666 A JP H08260666A JP 7091596 A JP7091596 A JP 7091596A JP 9159695 A JP9159695 A JP 9159695A JP H08260666 A JPH08260666 A JP H08260666A
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tile
shaped
base panel
shaped article
metal fitting
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JP7091596A
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English (en)
Inventor
Koichi Wada
晃一 和田
Shozo Matsuka
昇三 松家
Atsuhiko Yokoi
敦彦 横井
Kazunori Yamamoto
和典 山本
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Taihei Co Ltd
Original Assignee
Taihei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【構成】下地パネルに取付けてタイル張りを行うタイル
状物であって、下地パネル4に設けた保持穴41に適合
した引掛部11を有する取付金具1がタイル状部2の背
面の溝部21に脱落しないように挿入されたタイル状物
3。タイル状物3と下地パネル4とからなるタイル張り
用壁材。 【効果】タイル状物を取り付けるための部材を独立させ
てタイル状物側に設けたので、下地パネルの構造が単純
となり、その製造・取扱いが容易となる。施工が下方か
らだけでなく、あらゆる方向・箇所から可能である。熟
練を要せず、迅速にタイル張りができ、施工後のタイル
状物の剥落および品質劣化がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は取付金具を有するタイル
状物および該タイル状物を用いた壁材に関し、より詳し
くは、建造物の壁面の仕上げの際に、下地パネルにはめ
込んで施工するタイプのタイル状物および該タイル状物
を用いた壁材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、建築物の内壁および外壁へのタイ
ル張りは、下地を左官工事した後、モルタルを用いてタ
イルを圧着することにより行われていた。しかしなが
ら、これら一連の作業は熟練および長い工期が必要であ
るばかりでなく、張られたタイルは剥落しやすく、ま
た、モルタルによる白華(エフロレッセンス)現象を生
じる等の問題があった。近年、混和剤を配合したモルタ
ルを用いることにより、タイルの剥落はある程度防げる
ようになったものの、その他の問題は何ら解決されてい
ない。
【0003】これに対し、モルタルを用いずに、壁表面
に取り付けた下地パネルにタイルをはめ込む、いわゆる
乾式工法によるタイル張りが最近開発された。この乾式
工法によるタイル張りは図13および図14に概略的に
示すように、下地パネル6に一体に設けた縦断面形状が
L字型のフック部61に、背面または背面と底面に溝7
1を設けたタイル(カットバックタイル)7をはめ込む
ことにより行われる。ここで、下地パネル6は壁5表面
に直接または防水シート等を介してビス8により取り付
けられている。また、下地パネル6は、通常、ステンレ
ス鋼等の耐久性の高い金属から所望形状に型成形した
後、そのタイルはめ込み面に使用するタイルに応じた多
数のフック部61を形成してなるものである。
【0004】上記乾式工法は、下地パネルにタイルをは
め込むだけであり、下地や目地にモルタルが不要である
ので、白華現象を生じることなく、下地パネルがタイル
を確実に保持し、タイルの剥落は防止される。しかし、
従来の乾式工法に用いられるフック付きの下地パネルは
製造に手間がかかり、そのためコストが高くなる。ま
た、この下地パネルが曲がったりすると、その程度が小
さい場合でも、タイル側の溝はほぼまっすぐなため、タ
イルのはめ込みに支障を来すが、製造時や運搬時、さら
に施工時にパネルの厳密な平面性を保つことは難しい。
また、運搬時や施工時における衝撃等により平面性が失
われたり、フック部の変形や破損が生じたりするため、
タイルのはめ込みが不十分になったり、時にはタイルの
はめ込みが不可能となることが頻繁にあった。上記のよ
うにフック部が変形したり、破損した場合、該フック部
を修正する必要があり、それが不可能であれば、そのフ
ック部がたとえ1ヶ所であっても、下地パネル全体を交
換しなければならず、手間が増し、コストが嵩むことに
なる。
【0005】さらに、従来の乾式工法は、パネルに一体
に設けたフック部にタイルをはめ込むものであるので、
タイルが既にはめ込まれている段の下段にタイルをさら
にはめ込むことはできない。従って、従来の乾式工法に
よるタイル張りの施工には、常に下方から上方にむけて
一段ずつ行わなければならないという制約があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明はタイル張りに
おけるこのような状況を考慮してなされたものであり、
モルタル下地が不要で、熟練を要することなく、そして
より迅速な施工が可能で、かつ、施工後のタイルの剥落
および品質劣化を確実に防止し、しかも各部材の製造・
取扱いが容易であるタイル状物および壁材の提供を課題
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のタイ
ル状物は、下地パネルにタイル状物を取り付けるための
金具を背面に備えていることを特徴とするものである。
【0008】本発明のタイル状物は上記のように金具と
タイル状部とからなり、そのタイル状部はタイルとして
通常用いられているあらゆるもの、すなわち、磁器、せ
っ器および陶器質の中から用途に応じて選択される。ま
た、このタイル状部は釉薬を施したものであっても、施
していないものであってもよいことはいうまでもない。
さらに、タイル状部はあらゆる形状のもの、例えば二丁
掛と呼称される直方体状のものや、さらに大型の四丁掛
や大判形状、標準曲がり、窓屏風曲がり、縦曲がり、ま
たはその他の特殊形状を有するもの等が、その用途に応
じて適宜選択され、特殊形状やタイル表面のテクスチャ
ーに制約を受けない。さらに、本発明においてタイル状
部としては、上記のものの他、天然の石材または人工石
材からなるものであってよい。また、上記タイル状部と
金具とは、下地パネルにはめ込んだ後に、両者が分離し
なければ、金具がタイル状部に固定されても、また、金
具がタイル状部に脱着自在に取り付けられてもよい。し
かし、タイル状部の背面は少なくとも1つの金具を脱着
自在に備えるための形状、例えば溝形状をなし、しか
も、金具が容易に脱落しないように挿入できる形状に成
形されていることが望ましい。
【0009】本発明において上記タイル状部の背面に備
えられる金具は、タイル状物を下地パネルに取り付ける
ためのものであり、そのような目的を果たすものであれ
ば、その形状および材質は問わず、該金具全体が金属製
であっても、また、補助的に他の部材を併用してもよ
い。なお、建築用タイルの取付金具として使用されるの
で、機械的強度、耐候性、耐久性、加工性等の点から、
その材質はステンレス鋼等が望ましい。また、本発明に
おける金具は、タイル状部への取付けおよび施工時の下
地パネルへの取付けがより容易で、タイル状部からの脱
落が確実に防止される形状であることが望ましいが、一
例として、スプリング材に用いられるステンレス鋼から
一体に成形され、弾力をもってタイル状部の溝部に挿入
される脚部と、下地パネルのタイル状物保持部としての
穴に引掛けるための鉤部とを有するものを挙げることが
できる。
【0010】本発明において用いられる下地パネルは、
上記金具の取付部の形状に適合したタイル状物保持部を
有するものであれば、その形状および材質はあらゆるも
のであってよい。しかし、これもまた、上記金具と同
様、材質としてはステンレス鋼等が望ましい。本発明に
おける下地パネルは用いる金具の形状に応じたタイル状
物保持部を有するものが用いられるが、例えば、金属製
の平板の所定位置を矩形に切り抜き穴を形成し、該切り
抜き穴に金具を架けるようにすることが可能である。こ
のように、本発明における下地パネルは従来のようなフ
ック部を形成する必要がなく、単なる平面に適当な穴を
穿つだけで製造することができ、製造が容易なばかりで
なく、しかも運搬時や施工時に破損しやすいフック部が
ないため、施工時の取扱いが容易であり、さらに、施工
時の壁面への取付けが極めて容易である。
【0011】本発明はまた、上記本発明のタイル状物
と、該タイル状物の金具に適合した形状のタイル状物保
持部を有する下地パネルからなることを特徴とする壁面
をタイル張りするための壁材を提供する。本発明の壁材
は、木造住宅、低層鉄骨建造物またはRC造もしくはS
RC造ビル等の内壁や外壁の他、門や塀等の建造物への
新築および壁面改装のためのタイル張りに好適に使用さ
れる。
【0012】本発明のタイル状物または壁材による壁面
のタイル張りの施工は、まず、タイル張りしようとする
壁面に直接または防水シート等を介在させ、所望により
胴縁を介して下地パネルを取付けた後、金具を背面に備
えたタイル状物を次々と、下地パネルのタイル状物保持
部にはめ込むことにより行われる。この際の、タイル状
物のはめ込みは従来通り下方から一段ずつおこなっても
よいことはもちろんであるが、その方向は問わず、上方
から行うことも、途中の段から行うことも、さらにはそ
れらの方向から同時に行うことにより工期の短縮を図る
こともできる。また、タイル状物のはめ込みの後、目地
のモルタル加工は通常不要であるが、用いるタイル状物
のタイプによっては行ってもよい。
【0013】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
するが、これは説明のためだけのものであって、本発明
はこれら実施例に限定されるものではない。
【0014】図1ないし図6は本発明のタイル状物およ
びタイル張り用壁材の一実施態様を示すものであり、図
1および図2はタイル状物を下地パネルにはめ込むため
の取付金具1を示し、図3は該金具1をタイル状部2の
溝部21に備えたタイル状物3を示し、図4は該タイル
状物をはめ込むための多数の保持穴41を備えた下地パ
ネル4を示し、図5は上記のタイル状物3を下地パネル
に実際に取り付けた状態を示し、そして図6はその取り
付けた際の取付金具1の状態を示すものである。次にこ
れらの図面を参照して個々により詳しく説明する。
【0015】まず、図1および図2に示されるように、
取付金具1はスプリング材として用いられるステンレス
鋼(厚さ0.6mm,SUS304)から、下で説明す
るタイル状部の溝部の形状に適合させて(該溝部から金
具が脱落しないように)、中央部の縦断面形状コの字型
でその上下両端部にフランジを設けて一体に成形されて
おり、上記「コ」の字の縦線部に相当する面は突出した
矩形面13をなす。該矩形面13の上部には中心部から
ずらして鉤形の引掛部11が上記矩形面13上縁部から
下方に伸びるように設けられている。また、上記フラン
ジ部は脚部12を形成し、該脚部12は、上方の脚部で
は右方から、下方のフランジでは左方からほぼ中央まで
水平方向に切断され、そして両フランジ部の自由になっ
た部分が引掛部11の側とは反対側にまず折り曲げら
れ、両方の折り曲げ部の先端部が引掛部11の側にさら
に折り曲げられている〔特に図2の(c)参照。脚部1
2は底面から見た場合に、「ハ」の字型をなしてい
る〕。取付金具1の脚部12をこのような形状とするこ
とにより、該金具1がタイル状部の溝部に挿入された場
合に、脚部12がばねの作用を示し、矩形表面13が外
部に押し出され、タイル状物の確実な保持を可能にする
等の効果を奏する。
【0016】上記取付け金具1は、図3に示すように、
タイル状部2の背面に設けた溝部21に挿入され、タイ
ル状物3を形成する。上記溝部21は取付金具1の脱落
を防止するため、長手方向に垂直な方向の幅が徐々に、
または段階的に大きくなるように形成されているのが好
ましい。ここでは、溝部21の上記幅が2段階に大きく
なるように、すなわち、タイル状部2はその縦断面形状
がC字型をなすように成形されている。本例において、
タイル状部2は、湿式押出加工によりせっ器質の粘土か
ら製造された無釉のタイル(吸水率1.5〜5%)であ
る。なお、タイル部としてこの他の、例えば陶器質また
は磁器質の粘土からのもの、また、施釉したものを用い
得ることはいうまでもない。さらに、タイル状部とし
て、例えば背面に上記のような溝部等を設けた石材を用
いることもできる。
【0017】本発明における取付金具1は、タイル状部
2と別々に梱包、流通されて、現場でタイル状部2に装
着してタイル張りを行ってもよいが、取付金具1をタイ
ル状部2に工場にて予め装着し、それらを重ねて梱包し
た後に、流通すれば、現場での施工がより簡便となり好
ましい。しかも、上で説明した脚部12を有する取付金
具1を装着したタイル状物3は互いに水平に重ねて梱包
しても、脚部12がばねの作用を示し、引掛部11を有
する矩形面13が溝部21内に収納されるため、引掛部
等が運搬等の移動時に損傷することはない。
【0018】上記のように取付金具1を備えたタイル状
物3は、次に下地パネル4にはめ込み可能である。図4
に示す下地パネル4はステンレス鋼を用いて、左右両端
にフランジを設け、断続的なタイル取付面42が断面U
字型の溝43により互いに結合されるような形状に型成
形される(厚さ0.7mm,SUS430)。また、タ
イル取付面42には多数の保持穴41が設けてある。該
保持穴41の形状や数等は、用いられるタイル状物3の
形状および該タイル3に備えられた取付金具1の引掛部
11の形状に応じて適宜選択される。なお、下地パネル
4の厚さは取付金具1の引掛部11と矩形面13との間
隔にほぼ匹敵するように選択される。下地パネル4はタ
イル張りしようとする壁に直接または防水シートや慣用
の胴縁等を介して取り付ける。壁への取付けは下地パネ
ル4の左右端部のフランジに数カ所設けた固定穴44を
介し専用のビスにより行われ得る。
【0019】図5はパネル張りの施工後の状態を示す断
面図である。壁5に取り付けられた下地パネル4の保持
穴41に取付金具1の引掛部11がはめ込まれ、タイル
状物3が下地パネル4に保持されている。
【0020】ここで、上記取付金具1はその縦寸法がタ
イル状部2の溝部21の底面の幅(縦方向の長さ)より
わずかに小さく設定され、かつ、引掛部11が偏心して
設けられていることにより、図6に示すように、タイル
状物3が下地パネル4の保持穴41にはめ込まれると、
引掛部11を回転軸として取付金具1が図示の方向で時
計回りに回転し、図中、a点が上昇し、b点が下降する
ことにより、取付金具1のタイル状部2からの脱落はよ
り確実に防止される。さらに、取付金具1の脚部12は
ばねの作用を示すことから、該金具の矩形面13には外
側、つまり図面の上方向に突出する力が働き、取付金具
1はより安定する。
【0021】本発明に係るタイル状物と下地パネルを用
いるタイル張り用壁材の別の態様を図7および図8に示
す。これは、上で説明したタイル状部に比べ、より長い
タイル状部2を用い、その背面の溝部21には上記と同
様の取付金具1を2個備えた例である。タイル状物3の
はめ込みは上で説明したものと同様に行われ、また、下
地パネル4も同様のものが使用できる。図7には上方か
らの施工を示したが、本発明の場合、その方向は問わ
ず、従来どおり下方からも可能であるし、また上方およ
び下方の両方から行うこともできる。なお、本例では各
タイルに取付金具1を2個ずつ備えたが、用いるタイル
状物によっては、より多数の取付金具を備えても、ま
た、取付金具の個数の異なるタイルを一つの施工におい
て混ぜてもよい。
【0022】これまで、取付金具として鉤形の引掛部を
偏心して設けたものを用いた例を説明したが、本発明は
これに限定されるものではなく、タイル状物背面に備え
られた金具がタイル状物を下地パネルに確実に取り付け
得るものであれば、あらゆる形状のものが使用できる。
そのうちのいくつかの例を図9ないし図11に示す。
【0023】まず、図9に示す取付金具1は、偏心した
引掛部11およびばね状に作用する脚部12を有する点
では、上記のものと同様であるが、引掛部11の縦断面
形状がV字型に形成されている点が異なる。引掛部11
を図9のような形状とすることにより、取付金具1は下
地パネルに強い力ではめ込まれ、ひいてはタイル状物が
より強固に下地パネルに保持される。
【0024】次に、図10に示す例は、これまで説明し
た取付金具に比べより長い寸法を有し、引掛部11を2
ヶ所に有し、そして上方および下方の脚部が一緒になっ
て「ハ」の字型を形成していた脚部に代えて、フランジ
部の両端を折り曲げて脚部12を形成している(すなわ
ち、一方の脚部のみで「ハ」の字型を形成する)。この
図10に示すような取付金具1は比較的長い、および/
または重いタイル状物でも安定して保持できる。
【0025】さらに、図11に示す取付金具1は、折り
曲げることによりばね状に作用するこれまでの脚部に代
えて、上下のフランジ部12の各々に2ヶ所ずつ、弾性
体(例えばゴム)13を取り付け、そしてより幅の広い
引掛部11を中央部に設けたものである。弾性体13に
より、取付金具1のタイル状部2における移動が阻止さ
れ、タイル状物は確実に保持される。また、取付金具1
の引掛部11と下地パネルの保持穴との接触面積が大き
いことによっても、タイル状物の保持は堅固となり、タ
イル状物の剥落等がより確実に防止される。
【0026】図12には、本発明の下地パネルの別の態
様を示す。これは、タイル状物取付面42を断続的にせ
ず、連続するただ一つの平面とし、該平面に1段に連続
する1つのみの横長の保持穴41を設けたものである。
この例は図4に示すパネルに比べ、強度はやや劣るもの
の、成形が容易でコストが低く、壁への取付けも容易で
ある。さらに、図12に示す下地パネルの場合、保持穴
41の形状を取付金具の引掛部の形状に適合させるだけ
で、用いるタイル状物の大きさに応じて、保持穴と保持
穴との間隔を考慮する必要がない。例えば、タイル状物
の長さに応じて図4に示すような下地パネルを設計・製
造した後に、使用するタイル状物の長さが変更となった
場合でも、図12に示す下地パネルであれば、あらゆる
長さのタイル状物をはめ込み可能であり、汎用的であ
る。
【0027】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明の取
付金具を有するタイル状物は、下地パネルにタイル状物
をはめ込むことによりタイル張りができるので、特別な
熟練を要することなく、迅速な施工を可能とし、しか
も、タイル状物は確実に保持され、剥落することはな
い。また、本発明のタイル状物を用いると、タイル張り
が下方からだけでなく、あらゆる箇所から可能であるの
で、施工がより容易で、しかも工期の短縮を図ることが
できる。さらに、モルタルを用いない乾式工法でタイル
張りを施工できるので、タイルが白華現象を起こすこと
はなく、タイル目地から下地パネル裏面に空気が流れる
ため、タイルの受ける風圧が軽減され、雨水の浸入が防
止され、内部結露の防止や、直射日光による冷房負荷の
低減という利点も有する。また、寒冷地における使用で
も凍害を受けることはない。さらに、本発明のタイル状
物を取り付ける下地パネルは厳密な平面性が要求され
ず、タイル取付金具がタイル側にあるためフック等が不
要であるので、製造が容易で、そのコストは低く、しか
も、その寸法が制限されることはなく、大きい面積のも
のも使用でき、さらに取扱いが非常に容易である。
【0028】本発明のタイル状物とそれを取り付けるた
めの下地パネルは、上記のようにすぐれた効果を奏する
ものであるので、これらタイル状物と下地パネルとから
なる本発明の壁材は壁面をタイル張りするための壁材と
して、従来の壁材では得られることのなかった優れた製
造性および施工性、さらには施工後の高い安全性を示す
ものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における取付金具の一実施態様を示す斜
視図である。
【図2】図1の取付金具を別の方向から示す図面であ
り、(a)は正面図、(b)は側面図、そして(c)は
底面図である。
【図3】図1の取付金具を備えたタイル状物の一実施態
様の一部を破断して示す斜視図である。
【図4】本発明における下地パネルの一実施態様を示す
斜視図である。
【図5】本発明に係る壁材を用いてタイル張りした状態
を示す断面図である。
【図6】図3のタイル状物を下地パネルに取り付けた後
の取付金具の状態を一部を破断して示す背面図である。
【図7】本発明に係る壁材を用いたタイル張りの施工例
を示す正面図である。
【図8】図7の壁材におけるタイル状物を示す背面図で
ある。
【図9】本発明における取付金具の別の実施態様を示す
斜視図である。
【図10】本発明における取付金具のさらに別の実施態
様を示す図面であり、(a)は正面図、そして(b)は
底面図である。
【図11】本発明における取付金具のもう一つの実施態
様を示す図面であり、(a)は斜視図、そして(b)は
(a)のB−B線に沿った断面図である。
【図12】本発明における下地パネルの別の実施態様を
示す斜視図である。
【図13】タイル張りの従来の乾式工法の施工例を示す
斜視図である。
【図14】タイル張りの従来の乾式工法の施工例を示す
縦断面図である。
【符号の説明】
1 取付金具 2 タイル状部 3 タイル状物 4 下地パネル 5 壁 11 引掛部 12 脚部 21 溝部 41 保持穴

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下地パネルにタイル状物を取り付けるた
    めの金具を背面に備えていることを特徴とするタイル状
    物。
  2. 【請求項2】 前記金具がタイル状物背面に設けた溝部
    に挿入されている請求項1記載のタイル状物。
  3. 【請求項3】 前記金具が下地パネルに設けた穴にタイ
    ル状物を取り付けるための引掛部を有する請求項1また
    は2記載のタイル状物。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    のタイル状物と、該タイル状物の金具に適合した形状の
    タイル状物保持部を有する下地パネルからなることを特
    徴とする壁面をタイル張りするための壁材。
  5. 【請求項5】 前記下地パネルのタイル状物保持部が前
    記金具を引掛ける穴からなる請求項4記載の壁材。
JP7091596A 1995-03-24 1995-03-24 取付金具を有するタイル状物および該タイル状物を用いた壁材 Pending JPH08260666A (ja)

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