JPH0825993B2 - ビタミンd2およびd3又は活性型ビタミンd2およびd3の製造方法,並びにその中間体 - Google Patents

ビタミンd2およびd3又は活性型ビタミンd2およびd3の製造方法,並びにその中間体

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JPH0825993B2
JPH0825993B2 JP2218552A JP21855290A JPH0825993B2 JP H0825993 B2 JPH0825993 B2 JP H0825993B2 JP 2218552 A JP2218552 A JP 2218552A JP 21855290 A JP21855290 A JP 21855290A JP H0825993 B2 JPH0825993 B2 JP H0825993B2
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裕司 森本
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Description

【発明の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本発明はビタミンD2およびD3または活性型ビタミンD2
およびD3あるいはそれらの誘導体を、22、23−セコ−
7、8−ジヒドロキシビタミンDあるいはそれらの誘導
体から7、8−ジヒドロキシビタミンD2またはD3を経て
製造するための方法と、その中間体に関する。
《従来の技術》 ビタミンDが腸内のカルシウム吸収や骨無機物再吸収
などを調節して、骨形成に重要な役割を果していること
は、その代謝物の詳細な研究によって、最近明らかにさ
れている(H.F.De Lucaその他、Ann,Rev.Biochem.52巻,
P.411,1983年)。
また最近ビタミンD3誘導体にある種の細胞分化誘導作
用(T.Sudaほか、Prco.Natl.Acad.Sci.USA,78巻、P499
0、1981年;T.Sudaほか、Bone&Mineral Res.14.ed.W.A.
Peck,Elsevier,Amsterdam,P.1,1986年)あるいは免疫作
用との関連(E.Abe、ビタミン、59巻、P418、1985年)
も見い出されてきている。
ところで、上記の如き作用発現のための活性種として
1α,25−ジヒドロキシビタミンD3(N.Ikekawaその他、
有機合成化学、33巻、P.75、1975年)、あるいはそのア
ナログである1α−ヒドロキシビタミンD3(C.Kaneko、
有機合成化学、33巻、P.75、1975年)が注目されてお
り、これらは何れも慢性腎不全疾患等の貴重な医薬品と
なっており、また後者は骨粗鬆症の優れた治療薬とし
て、その効果が認められている。
特に前者はこれを白血病の治療に用いようとする試み
が行なわれており(K.H.Robertその他、Scand.J.Haemat
ol.Suppl.、44巻、P36、61、1986年)、この分野の新た
な進展が期待されているところである。
上記のような観点から、種々のビタミンD誘導体が種
々の生理作用を発現するための、最も基本的かつ必須の
構造として1α−ヒドロキシ体が考えられるため、その
合成研究が活発に行なわれてきている。
その代表的な例として、 (a)1α−ヒドロキシ化ステロイドの合成に始まり、
これから対応する1α−ヒドロキシ−5、7−ジエンス
テロール誘導体に変換した後、周知の光学的方法により
目的のビタミンD誘導体を得るもの(C.Kaneko、有機合
成化学、33巻、P.75、1975年、他)、 (b)ビタミンD誘導体を3、5−シクロビタミンD誘
導体とした後C(1)位をアリル酸化し、これを再びビ
タミンD誘導体に変換するもの(H.F.Delucaほか、J.Or
g.Chem.、45巻、P.352、1980年、他) (c)ビタミンD体を一旦トランスビタミンD体とし
て、C(1)位のアリル酸化を行い、再びこれを光化学
的方法によってビタミンD体に変換するもの(R.H.Hess
eほか、J.Org.Chem.、51巻、P.1635、P.4819、1986年、
他) (d)全合成的見地からC(1)位水酸基を持つA環部
相当のフラグメントを合成し、これとC、D環部相当の
フラグメントを結合させて、目的物を得るもの(W.H.Ok
amuraほか、Tetrahedron Letters、28巻、P.2095、1987
年;E.G.Baggioliniほか、J.Org.Chem.、51巻、P.3098、
1986年;L,Castedoほか、Tetrahedron Letters,28巻、P.
2099、1987年、他)等々がある。
これらの方法のうち、最も古くから、しかも実用的な
合成法として(a)法が最も汎用されているが、この方
法では1α位に水酸基を導入するのに多段階を要し、し
かもその立体及び位置選択性は必ずしも良くなく、最終
目的のビタミンD体まで変換するのにさらに多くの工程
を要するため非効率的な方法である。
(b)法によればビタミンD体から3、5−シクロビタ
ミン体への変換は公知の方法(Y.MazurほかJ.Am.Chem.S
oc.、97巻、P.6249、1975年)であり収率も良いが、そ
のアリル酸化反応は立体選択性は良いものの、C(1)
位オキソ体のソルボリシス反応では目的とする1α−ヒ
ドロキシ体と共に分離困難なトランスビタミン体もかな
り副生するなど、問題点が多い。
また(c)法にあっては、ビタミンD体からトランス
ビタミンD体への変換は良いものの、酸化の過程での収
率は必ずしも良くなく、しかも酸化体をビタミンD体に
変換する際に光化学的方法によらねばならない等、問題
点が多い。さらに(d)法においては全体的に多階段を
要するので実用的見地からみて必ずしも満足できる方法
とは言い難い。
《発明が解決しようとする課題》 上記のように、現在代表的とされる合成方法にあって
も、何れも実用的見地からみて不満足であり、より効率
的な合成法の開発が望まれているのであるが、本発明者
はこれに鑑み、特にビタミンD誘導体が種々の生理作用
を発現するための必須構造と考えられる、1α−ヒドロ
キシビタミンD誘導体に適用可能な効率的な合成方法を
開発すべく鋭意研究を重ねたところ、22、23−セコ−1
α、7、8−トリヒドロキシビタミンDあるいはその誘
導体のアルキル化反応により、C(22)位へ飽和又は不
飽和のコレステロール側鎖基を導入し、続いて還元する
ことにより、目的とするビタミンD2およびD3あるいはそ
れらの誘導体を製造すると言う従来法とは概念的にも実
施面においても根本的に異なる極めて効率的な方法を見
い出すに至った。
《課題を解決するための手段》 本発明は、一般式〔I〕 (ここで、R1、R2、R3およびR4は同一又は異なり、水素原
子またはヒドロキシ保護基であり、Xは水素原子、ヒド
ロキシ基またはヒドロキシ保護基である)で表される2
2,23−セコ−7,8−ジヒドロキシビタミンDをアルキル
化剤と反応させ、選択的に一般式〔II〕 〔ここで、Rは、式 (ここで、A1、A2、B1およびB2はそれぞれ水素原子である
か、A1およびB1は炭素−炭素結合であってA2およびB2
それぞれ水素原子であるか、A1およびB1並びにA2および
B2はそれぞれ炭素−炭素結合であり、そして、D1は水素
原子であってD2はヒドロキシ基またはヒドロキシ保護基
であるか、あるいはD1およびD2は炭素−炭素結合であ
る) で表される基であり、R1、R2、R3およびXは前記と同じ意
味であるが、但し、Xが水素原子であり、かつA1、A2、B1
およびB2がそれぞれ水素原子である場合には、D1および
D2は炭素−炭素結合であるものとする〕 で表される7,8−ジヒドロキシビタミンD2若しくはD3
生成し、得られた一般式〔II〕で表される化合物を、ピ
リジニウムトルエンスルホレートおよびオルトエチルホ
ルメートの存在下で還元して、一般式〔III〕 (ここで、R、R3およびXは前記と同じ意味である) で表されるビタミンD2若しくはD3または活性型ビタミン
D2若しくはD3に変換することを特徴とする、前記一般式
〔III〕で表される化合物の製造方法に関する。
また、本発明は、一般式〔II〕 (ここで、R、R1、R2、R3およびXは前記と同じ意味であ
る) で表される化合物にも関する。
前記式〔II〕で表される化合物と類似の化合物として
は、7、8−ジヒドロキシ7、8ジヒドロビタミンD
3(前記式〔II〕において、R1、R2、R3および3β−O−(t−ブチルジメチルシリル)−7、
8−ジヒドロキシ−7、8−ジヒドロビタミンD3(前記
式〔II〕において、R1、R2、X=H:R3=t−ブチルジメ
チルシリル基: (W.H.Okamuraほか、J.Org.Chem.48巻、P.1414、1983
年)および7、8−ジヒドロキシビタミンD2(前記式
〔II〕において、R1、R2、R3、X=H: (Y.Wangほか、Acta.Chem.Sin.,24巻、P.126、1958年)
は公知で、また7、8、25−トリヒドロキシビタミンD3
誘導体(前記式〔II〕において、X=H:R1、R2、R3=Hま
たはヒドロキシ保護基: で、Y=Hまたはヒドロキシ保護基)は特願昭59-93130
号(H.F.De Lucaほか)に開示されている。
本発明方法では、まず第1段階として前記の如き式
〔I〕で表わされる化合物を、ジオキサン等の不活性溶
媒中、有機金属化合物等のアルキル化剤と反応せしめた
後、得られる粗成績体をカラムクロマトグラフィー等の
手段で精製するのであり、これにより極めて高収率で前
式〔II〕で表わされる新規な化合物が得られるのであ
る。
さらに同上式〔II〕で表わされる本発明化合物は触媒
量のピリジニウムパラトルエンスルフォネート存在下、
過剰量のオルトエチルホルメートと共にトルエン溶媒中
Dean-Stark装置下加熱還流を行なった後、得られる粗成
績体をカラムクロマトグラフィー等の手段で精製する
と、前式〔III〕で表わされるビタミンD2およびD3また
活性型ビタミンD2およびD3あるいはそれらの誘導体が効
率よく得られる。
《実施例》 以下、各種の実施例につき記述する。
実施例1 (1)3β、7、8−トリ−(t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−20(S)−ヒドロキシメチル−9、10−セ
コプレグナ−5(Z)、10(19)−ジエン140mg、ピリ
ジン1ml、および触媒量の4−ジメチルアミノピリジン
の塩化メチレン10ml溶液に氷冷攪拌下p−トルエンスル
ホニルクロリド80mgを加える。
反応液は室温にて13時間攪拌後、塩化メチレンにて希
釈し、水、10%塩酸、水、飽和重炭酸ナトリウム、水に
て順次洗浄後炭酸カリウムにて乾燥する。
溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー〔シリカゲル1g、溶媒:n−ヘキサン+酢
酸エチルエステル(50:1)〕に付し、3β、7、8−ト
リ−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−20(S)−
p−トルエンスルホニルオキシメチル−9、10−セコプ
レグナ−5(Z)、10(19)−ジエン140mgを得る。
NMRスペクトル(CCl4)δ:0.07(18H,S),0.90(27H,
S),2.47(3H,S),3,50〜4.20(3H,m),4.95(2H,br
s),5.00(1H,d,J=10Hz),5.45(1H,d,J=10Hz),7.30
(2H,d,J=8Hz),7.73(2H,d,J=8Hz) マススペクトル(FD)m/e;860(M+),803,597,479,381 反応式は下記の通りである。
(2)2−メチル−2−(t−ブチルジメチルシリルオ
キシ)−3−ブチン600mgのジオキサン10ml溶液に氷冷
攪拌下n−ブチルリチウムの1.5モルヘキサン溶液2mlを
滴下する。
室温にて1時間攪拌した後、3β、7、8−トリ−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−20(S)−p−
トルエンスルホニルオキシメチル−9、10−セコプレグ
ナ−5(Z)、10(19)−ジエン300mgのジオキサン5ml
溶液を滴下する。
反応液は15時間加熱還流した後、溶媒を留去し得られ
る残渣をエーテルにて抽出する。
抽出液は水洗後、炭酸カリウムにて乾燥し、溶媒を留
去する。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔シリカ
ゲル10g、溶媒;n−ヘキサン〕に付し、3β−O−(t
−ブチルジメチルシリル)−7、8、25−トリ−(t−
ブチルジメチルシリルオキシ)−23(24)−イン−7、
8−ジヒドロビタミンD3 250mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:2240 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.07(18H,S),0.13(6H,
S),0.93(36H,S),1.43(6H,S),3.40〜3.95(1H,m),
4.95(2H,brs),5.00(1H,d,J=10Hz),5.45(1H,d,J=
10Hz) マススペクトル(FD)m/e;886(M+),829,667,624,505,
455,381 反応式は下記の通りである。
(3)3β−O−(t−ブチルジメチルシリル)−7、
8、25−トリ−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−
23(24)−イン−7、8−ジヒドロビタミンD3 30mgお
よび触媒量のロジウム−アルミナを含むメタノール2m
l、ベンゼン2mlの混液を水素気流下常圧にて30分間攪拌
する。
反応後セライトにて濾過し、濾液を濃縮して得られる
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔シリカゲ
ル0.5g、溶媒;n−ヘキサン〕に付し、3β−O−(t−
ブチルジメチルシリル)−7、8、25−トリ−(t−ブ
チルジメチルシリルオキシ)−23(24)−エン−7、8
−ジヒドロビタミンD3 31mgを得る。
NMRスペクトル(CCl4)δ:0.03(24H,S),0.87(36H,
S),1.33(6H,S),3.30〜3.90(1H,m),4.90(2H,br
s),4.98(1H,d,J=10Hz),5.10〜5.60(1H,m),5.40
(1H,d,J=10Hz) マススペクトル(FD)m/e;831(M+−57),734,627,507,
465,407,381 反応式は下記の通りである。
実施例2 (1)2−メチル−2−テトラヒドロピラニルオキシ−
3−ブチン500mgのジオキサン10ml溶液に氷冷攪拌下n
−ブチルリチウムの1.5モルヘキサン溶液3mlを滴下す
る。
室温にて1時間攪拌した後、3β、7、8−トリ−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−20(S)−p−
トルエンスルホニルオキシメチル−9、10−セコプレグ
ナ−5(Z)、10(19)−ジエン430mgのジオキサン5ml
溶液を滴下する。
反応液は15時間加熱還流した後、溶媒を留去し得られ
る残渣をエーテルにて抽出する。
抽出液は水洗後、炭酸カリウムにて乾燥し、溶媒を留
去する。
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔シリカ
ゲル10g、溶媒;n−ヘキサン〕に付し、3β−O−(t
−ブチルジメチルシリル)−7、8−ジ−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−25−テトラヒドロピラニルオ
キシ−23(24)−イン−7、8−ジヒドロビタミンD3 2
60mgを得る。
反応式は以下の通りである。
本物質は直ちに次の反応に付す。
前記3β−O−(t−ブチルジメチルシリル)−7、
8−ジ−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−25−テ
トラヒドロピラニルオキシ−23(24)−イン−7、8−
ジヒドロビタミンD3 260mgおよび触媒量のピリジニウム
−p−トルエンスルホネートを含む塩化メチレン10mlメ
タノール2mlの混液を室温にて13時間攪拌する。
反応後塩化メチレンにて希釈した後水洗し炭酸カリウ
ムにて乾燥する。
溶媒を留去し得られる残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー〔シリカゲル5g〕に付し、第一フラクショ
ン〔n−ヘキサン+酢酸エチルエステル(100:1)〕よ
り3β−O−(t−ブチルジメチルシリル)−7、8−
ジ−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−25−ヒドロ
キシ−23(24)−イン−7、8−ジヒドロビタミンD3 8
1mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3600 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.07(18H.S),0.09(27H,
S),1.43(6H,S),3.30〜3.90(1H,m),4.90(2H,br
s),4.97(1H,d,J=10Hz),5.43(1H,d,J=10Hz) マススペクトル(FD)m/e;776(M+),772,715,642,510,
455,391 第二フラクション〔n−ヘキサン−酢酸エチルエステ
ル(100:10)〕より7、8−ジ−(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)−25−ヒドロキシ−23(24)−イン−
7、8−ジヒドロビタミンD3 87mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3600 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.08(12H.S),0.93(18H,
S),1.44(6H,S),3.37〜4.00(1H,m),4.90(2H,br
s),4.93(1H,d,J=10Hz),5.45(1H,d,J=10Hz) マススペクトル(FD)m/e;662(M+),601,479,465,391 本品は通常のTBS化(TBSCl,imidazole,DMF、室温、30
分間)で定量的に前記第一フラクションの3−TBS体を
与える。
反応式は下記の通りである。
(2)3β−O−(t−ブチルジメチルシリル)−7、
8−ジ−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−25−ヒ
ドロオキシ−23(24)−イン−7、8−ジヒドロビタミ
ンD3 17mgおよびロジウム−アルミナの触媒量を含むベ
ンゼン10ml溶液を水素気流下常圧にて1時間攪拌する。
反応後セライトにて濾過し、濾液を濃縮して得られる
残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー〔シリカゲ
ル0.5g、溶媒;ベンゼン〕に付し、3β−O−(t−ブ
チルジメチルシリル)−7、8−ジ−(t−ブチルジメ
チルシリルオキシ)−25−ヒドロキシ−23(24)−エン
−7、8−ジヒドロビタミンD3 16mgを得る。
本品は通常のTBS化(t−ブチルジメチルシリルトリ
フルオロメタンスルホネート、2、6−ルチジン、塩化
メチレン、室温、2時間)で定量的に前記実施例1
(3)で得られた化合物と全く同一の成績体を与えるこ
とから確認した。
反応式は下記の通りである。
実施例3 (1)3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−
7、8−ジ−(トリエチルシリルオキシ)−20(S)−
ヒドロキシメチル−9、10−セコプレグナ−5(Z)、
10(19)−ジエン3.6g、ピリジン2mlおよび触媒量のジ
メチルアミノピリジンの塩化メチレン200ml溶液に氷冷
攪拌下無水酢酸1gを滴下する。
反応液は室温にて30分間攪拌したのち水、10%塩酸、
飽和重炭酸ナトリウム、水にて順次洗浄後硫酸ナトリウ
ムにて乾燥する。
溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー〔シリカゲル40g、溶媒;n−ヘキサン〕
に付し、20(S)−アセトキシメチル−3β−(t−ブ
チルジメチルシリルオキシ)−7、8−ジ−(トリエチ
ルシリルオキシ)−9、10−セコプレグナ−5(Z)、
10(19)−ジエン3.6gを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:1720 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.03(6H.S),0.87(9H,S),
1.97(3H,S),3.40〜4.25(3H,m),4.90(2H,brs),4.9
5(1H,d,J=10Hz),5.45(1H,d,J=10Hz) マススペクトルm/e;748(M+),718,616,587,485,483,46
8,455 反応式は下記の通りである。
(2)20(S)−アセトキシメチル−3β−(t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)−7、8−ジ−(トリエチル
シリルオキシ)−9、10−セコプレグナ−5(Z)、10
(19)−ジエン3gおよび二酸化セレン3gの塩化メチレン
200mlとアセトニトリル20mlの懸濁液を攪拌下16時間加
熱還流する。
反応液は10%苛性ソーダ水、水にて洗浄後硫酸ナトリ
ウムにて乾燥する。
溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー〔シリカゲル40g、溶媒;n−ヘキサン+
酢酸エチルエステル(100:2)〕に付し第一フラクショ
ンより、20(S)−アセトキシメチル−3β−(t−ブ
チルジメチルシリルオキシ)−1α−ヒドロキシ−7、
8−ジ−(トリエチルシリルオキシ)−9、10−セコプ
レグナ−5(Z)、10(19)−ジエン800mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3600,1720 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.07(6H.S),0.93(9H,S),
2.00(3H,S),3.40〜4.50(4H,m),4.93(1H,d,J=10H
z),5.07(1H,brs),5.13(1H,brs),5.70(1H,d,J=10
Hz) マススペクトルm/e;764(M+),747,736,633,615,604,57
6,560,501,470 第二フラクションより20(S)−アセトキシメチル−
3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−1β−ヒ
ドロキシ−7、8−ジ−(トリエチルシリルオキシ)−
9、10−セコプレグナ−5(Z)、10(19)−ジエン2g
を得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3600,1720 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.07(6H.S),0.93(9H,S),
2.00(3H,S),3.40〜4.30(4H,m),4.94(1H,d,J=10H
z),5.03(1H,brs),5.30(1H,brs),5.5.57(1H,d,J=
10Hz) マススペクトルm/e;764(M+),632,617,614,603,575,50
0,482,471,469 反応式は下記の通りである。
(3)20(S)−アセトキシメチル−3β−(t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)−1α−ヒドロキシ−7、8
−ジ−(トリエチルシリルオキシ)−9、10−セコプレ
グナ−5(Z)、10(19)−ジエン700mgの塩化メチレ
ン50ml溶液に10%メタノール性苛性ソーダ溶液1mlを滴
下し室温にて10時間攪拌する。
反応液は水洗後硫酸ナトリウムにて乾燥する。
溶媒を留去し得られる残渣をフロリジルカラムクロマ
トグラフィー〔フロリジル10g、溶媒;n−ヘキサン+酢
酸エチルエステル(100:5)〕に付し、3β−(t−ブ
チルジメチルシリルオキシ)−1α−ヒドロキシ−20
(S)−ヒドロキシメチル−7、8−ジ−(トリエチル
シリルオキシ)−9、10−セコプレグナ−5(Z)、10
(19)−ジエン385mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3600 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.07(6H.S),0.90(9H,S),
3.20〜3.70(3H,m),3.80〜4.20(1H,m),4.95(1H,d,J
=10Hz),5.10(1H,brs),5.15(1H,brs),5.73(1H,d,
J=10Hz) マススペクトルm/e;722(M+),704,693,675,590,588,57
2,561,533,499,459,438 反応式は下記の通りである。
(4)20(S)−アセトキシメチル−3β−(t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)−1β−ヒドロキシ−7、8
−ジ−(トリエチルシリルオキシ)−9、10−セコプレ
グナ−5(Z)、10(19)−ジエン2g、ピリジン1ml、
および触媒量のジメチルアミノピリジンの塩化メチレン
溶液に氷冷下メタンスルホニウムクロリド500mgを攪拌
下滴下する。
反応液は30分間室温にて攪拌後、水、10%塩酸、飽和
重炭酸ナトリウム溶液、水にて順次洗浄後硫酸ナトリウ
ムにて乾燥する。
溶媒を留去して得られる残渣を精製することなく直ち
に次の反応に使用する。
上記メシレートおよび酢酸セシウム4gと18-Crown-6 1
gのベンゼン200ml懸濁液をDean-Stark装置下に16時間加
熱還流する。
反応液は水洗後硫酸ナトリウムにて乾燥する。
溶媒を留去し得られる残渣をフロリジルカラムクロマ
トグラフィー〔フロリジル30g、溶媒;n−ヘキサン+酢
酸エチルエステル(100:1)〕に付し、1α−アセトキ
シ−20(S)−アセトキシメチル−3β−(t−ブチル
ジメチルシリルオキシ)−7、8−ジ−(トリエチルシ
リルオキシ)−9、10−セコプレグナ−5(Z)、10
(19)−ジエン2gを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:1720 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.07(6H.S),0.93(9H,S),
1.94(3H,S),2.00(3H,S),3.40〜4.30(3H,m),4.96
(1H,d,J=10Hz),5.24(1H,brs),5.35(1H,brs),5.3
4〜5.55(1H,m),5.70(1H,d,J=10Hz) マススペクトルm/e;806(M+),792,781,780,779,778,75
2,716,614,585,482, 反応式は下記の通りである。
(5)実施例3(3)と全く同様の操作により、1α−
アセトキシ−20(S)−アセトキシメチル−3β−(t
−ブチルジメチルシリルオキシ)−7、8−ジ−(トリ
エチルシリルオキシ)−9、10−セコプレグナ−5
(Z)、10、(19)−ジエン2gより、3β−(t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)−1α−ヒドロキシ−20
(S)−ヒドロキシメチル−7、8−ジ−(トリエチル
シリルオキシ)−9、10−セコプレグナ−5(Z)、10
(19)−ジエン1gを得る。
各種機器データが実施例3(3)で得られたものと完
全に一致したことによりその構造を確認した。
反応式は下記の通りである。
(6)3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−1
α−ヒドロキシ−20(S)−ヒドロキシメチル−7、8
−ジ−(トリエチルシリルオキシ)−9、10−セコプレ
グナ−5(Z)、10(19)−ジエン350mg、ピリジン1ml
および触媒量のジメチルアミノピリジンの塩化メチレン
50ml溶液に攪拌下室温にて、p−トルエンスルホニルク
ロリド110mgを加えて、さらに室温にて2時間攪拌す
る。
反応液は10%塩酸、飽和重炭酸ナトリウム、水にて順
次洗浄後硫酸ナトリウム乾燥する。
溶媒を留去し得られる残渣をフロリジルカラムクロマ
トグラフィー〔フロリジル3g、溶媒;n−ヘキサン+酢酸
エチルエステル(100:2)〕に付し、3β−(t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)−1α−ヒドロキシ−20
(S)−p−トルエンスルホニルオキシメチル−7、8
−ジ−(トリエチルシリルオキシ)−9、10−セコプレ
グナ−5(Z)、10(19)−ジエン340mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3600 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.07(6H.S),0.93(9H,S),
2.45(3H,S),3.40〜4.50(4H,m),4.93(1H,d,J=10H
z),5.03(1H,brs),5.13(1H,brs),5.68(1H,d,J=10
Hz),7.30(2H,d,J=8Hz),7.73(2H,d,J=8Hz) 反応式は下記の通りである。
(7)3β−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−1
α−ヒドロキシ−20(S)−p−トルエンスルホニルオ
キシメチル−7、8−ジ−(トリエチルシリルオキシ)
−9、10−セコプレグナ−5(Z)、10(19)−ジエン
320mg、2、6−ルチジン100mgの塩化メチレン50ml溶液
に氷冷攪拌下、t−ブチルジメチルシリルトリフルオロ
メタンスルホネート100mgを滴下する。
反応液は30分間室温にて攪拌後、10%塩酸、飽和重炭
酸ナトリウム、水にて順次洗浄後硫酸ナトリウムにて乾
燥する。
溶媒を留去して得られる残渣をフロリジカルカラムク
ロマトグラフィー〔フロリジル3g、溶媒;n−ヘキサン+
酢酸エチルエステル(100:1)〕に付し、1α、3β−
ジ−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−20(S)−
p−トルエンスルホニルオキシメチル−7、8−ジ−
(トリエチルシリルオキシ)−9、10−セコプレグナ−
5(Z)、10(19)−ジエン400mgを得る。
NMRスペクトル(CCl4)δ:0.07(6H.S),0.93(9H,S),
2.45(3H,S),3.30〜4.50(4H,m),4.83(1H,d,J=10H
z),4.97(1H,ber),5.13(1H,ber),5.63(1H,d,J=10
Hz),7.28(2H,d,J=10Hz),7.73(2H,d,J=8Hz) マススペクトルm/e;990(M+),950,858,818,790,760,72
6,686,653,613,555,512 反応式は下記の通りである。
(8)2−メチル−2−トリエチルシリルオキシ−4−
ブロモブタン250mgおよびマグネシウム22mgより生成し
た、3−メチル−3−トリエチルシリルオキシブチルマ
グネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液5mlに−7
8℃にて、1α、3β−ジ−(t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ)−20(S)−p−トルエンスルホニルオキシ
メチル−7、8−ジ−(トリエチルシリルオキシ)−
9、10−セコプレグナ−5(Z)、10(19)−ジエン30
0mgの、テトラヒドロフラン2ml溶液を加えた後、さらに
同温度にてジリチウムテトラクロルキュープレートの0.
1モルテトラヒドロフラン溶液1mlを加える。
反応液はさらに室温にて2時間攪拌したのち飽和塩化
アンモニウム水溶液を加えエーテルにて抽出する。
抽出液は水洗後硫酸ナトリウムにて乾燥する。
溶媒を留去し得られる残渣をフロリジルカラムクロマ
トグラフィー〔フロリジル3g、溶媒;n−ヘキサン〕に付
し、3β−O−(t−ブチルジメチルシリル)−1α−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−7、8、25−ト
リ−(トリエチルシリルオキシ)−7、8−ジヒドロビ
タミンD3 300mgを得る。
NMRスペクトル(CCl4)δ:0.07(12H.S),0.90(18H,
S),1.20(6H,S),4.00〜4.60(2H,m),4.92(1H,d,J=
10Hz),5.07(1H,ber),5.25(1H,brs),5.72(1H,d,J
=10Hz) マススペクトルm/e;1020(M+),992,950,888,859,820,7
57,724,688,669,601 反応式は下記の通りである。
(9)3β−O−(t−ブチルジメチルシリル)−1α
−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−7、8、25−
トリ−(トリエチルシリルオキシ)−7、8−ジヒドロ
ビタミンD3 300mgおよびテトラブチルアンモニウムフル
オライド・トリハイドレート2gのアセトニトリル30ml溶
液を13時間加熱還流する。
溶媒を留去し得られる残渣を酢酸エチルエステル50ml
にて希釈、水洗後硫酸ナトリウムにて乾燥する。
溶媒を留去し得られる残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー〔シリカゲル2g、溶媒;n−ヘキサン+酢酸
エチルエステル(1:2)〕に付し、1α、7、8、25−
テトラヒドロキシ−7、8−ジヒドロビタミンD3 150mg
を得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3400 NMRスペクトル(CDCl3)δ:0.80(3H.S),0.87(3H,d,J
=6Hz),1.23(6H,S),4.03〜4.70(2H,m),4.83(1H,
d,J=10Hz),5.03(1H,brs),5.30(1H,brs),5.77(1
H,d,J=10Hz) マススペクトルm/e;433(M+−17),432(M+−18),415,
414,400,399,397,396,382,379 反応式は下記の通りである。
(10)1α、7、8、25−テトラヒドロキシ−7、8−
ジヒドロビタミンD3 70mg、ベンゾイルクロリド140mg、
ピリジン1ml、および触媒量のジメチルアミノピリジン
を含む塩化メチレン溶液20mlを13時間室温にて攪拌す
る。
反応液は10%塩酸、飽和重炭酸ナトリウム、水にて順
次洗浄後硫酸ナトリウムにて乾燥する。
溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー〔シリカゲル1g、溶媒;n−ヘキサン+酢
酸エチルエステル(10:1)〕に付し第一フラクションよ
り、3β−O−ベンゾイル−1α、7、25−トリベンゾ
イルオキシ−8−ヒドロキシ−7、8−ジヒドロビタミ
ンD3 130mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3400,1710 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.70(3H.S),1.52(6HH.
S),5.40〜6.30(6H,m),7.00〜8.30(20H,m) マススペクトルm/e;331(M+−535),279,226,199,198,1
82,181,125,124 第二フラクションより、3β−O−ベンゾイル−1
α、7−ジ−ベンゾイルオキシ−8、25−ジヒドロキシ
−7、8−ジヒドロビタミンD3 10mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3400,1720 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.70(3H.S),1.10(6HH.
S),5.30〜6.30(6H,m),7.00〜8.30(15H,m) マススペクトルm/e;518(M+−244),500,584,396,378,3
60,345,291,273,249,223 反応式は下記の通りである。
(11)1α、7、8、25−テトラヒドロキシ−7、8−
ジヒドロビタミンD3 400mg、ベンゾイルクロリド300mg
およびピリジン10mlの塩化メチレン40ml溶液を室温にて
13時間室温にて攪拌する。
反応液は10%塩酸、飽和重炭酸ナトリウム、水にて順
次洗浄後硫酸ナトリウムにて乾燥する。
溶媒を留去し得られる残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー〔シリカゲル1g、溶媒;n−ヘキサン+酢酸
エチルエステル(10:3)〕に付し、3β−O−ベンゾイ
ル−1α、7、8、25−テトラヒドロキシ−7、8−ジ
ヒドロビタミンD3 200mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3600,1720 NMRスペクトル(CDCl3)δ:0.85(3H.S),1.25(6H.
S),4.40〜4.70(1H,m),4,85(1H,d,J=10Hz),5.18
(1H,m),5.33(1H,brs),4.40〜5.65(1H,m),5.83(1
H,d,J=10Hz),7.30〜8.20(5H,m) マススペクトルm/e;414(M+−140),396,381,292,291,2
82,281,264,263,245 さらに第二フラクションより140mgの原料を回収す
る。
反応式は下記の通りである。
(12)1α、7、8、25−テトラヒドロキシ−7、8−
ジヒドロビタミンD3 140mg、ベンゾイルクロリド100m
g、ピリジン5ml、および触媒量のジメチルアミノピリジ
ンを含む塩化メチレン50ml溶液を室温にて2時間攪拌す
る。
反応液は10%塩酸、飽和重炭酸ナトリウム、水にて順
次洗浄後硫酸ナトリウムにて乾燥する。
溶媒を留去し得られる残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー〔シリカゲル1g、溶媒;n−ヘキサン+酢酸
エチルエステル(10:2)〕に付し、3β−O−ベンゾイ
ル−1α−ベンゾイルオキシ−7、8、25−トリヒドロ
キシ−7、8−ジヒドロビタミンD3 180mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3550,1710 NMRスペクトル(CDCl3)δ:0.57(3H.S),0.83(3H,d,J
=6Hz),1.23(6H,S),4.65(1H,d,J=10Hz)5.52(1H,
brs),5.60(1H,brs),5.50〜5.70(1H,m),5.93(1H,
d,J=10Hz),5.94(1H,brs),7.30〜8.20(10H,m) マススペクトルm/e;536(M+−122),522,520,508,500,4
91,483,458,403 反応式は下記の通りである。
(13)3β−O−ベンゾイル−1α−ベンゾイルオキシ
−7、8、25−トリヒドロキシ−7、8−ジヒドロビタ
ミンD3 150mg、トリエチルオルトフォルメート200mgお
よび触媒量のピリジニウムパラトルエンスルホネートの
トルエン20ml溶液をDean-Stork装置下1時間加熱還流す
る。
溶媒留去後得られる残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー〔シリカゲル1g、溶媒;n−ヘキサン+酢酸エ
チルエステル(100:1)〕に付し、第一フラクションよ
り3β−O−ベンゾイル−1α−ベンゾイルオキシ−25
−デヒドロビタミンD3 44mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:1710 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.30(3H.S),1.70(3H.S),
4.63(2H,brs),5.10(1H,brs),5.47(1H,brs),5.50
〜6.15(3H,m),6.40(1H,d,J=10Hz),7.15〜8.20(10
H,m) マススペクトルm/e;606(M+),501,484,362,347 さらに第二フラクションより3β−O−ベンゾイル−
1α−ベンゾイルオキシ−7、8−エトキシメチレンジ
オキシ−25−デヒドロ−7、8−ジヒドロビタミンD3 1
00mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:1720 NMRスペクトル(CCl3)δ:0.07,0.13(3H.eachs),0,60
(3H,d,J=8Hz),1.70(3H,brs),3.50(2H,q,J=7H
z),4.64(2H,brs),4.75(1H,d,J=10Hz),5.50(1H,b
rs),5,55(1H,S),5.70(1H,brs),5.95(1H,d,J=10H
z),5.96(1H,brs),7.30〜8.30(10H,m) マススペクトルm/e;606(M+−90),500,484,362,273 反応式は下記の通りである。
実施例4 (1)20(S)−アセトキシメチル−3β−(t−ブチ
ルジメチルシリルオキシ)−1α−ヒドロキシ−7、8
−ジ−トリエチルシリルオキシ−9、10−セコプレグナ
−5(Z)、10(19)−ジエン500mg、2、6−ルチジ
ン 200mgの塩化メチレン50ml溶液に氷冷攪拌下、t−ブチ
ルジメチルシリルトリフルオロメタンスルホネート200m
gを滴下する。
反応液は30分間室温にて攪拌後、10%塩酸、飽和重炭
酸ナトリウム、水にて順次洗浄後、硫酸ナトリウムにて
乾燥する。
溶媒を留去し得られる残渣をフロリジルカラムクロマ
トグラフィー〔フロリジル3g、溶媒;n−ヘキサン+酢酸
エチルエステル(100:1)〕に付し、20(S)−アセト
キシメチル−1α、3β−ジ−t−ブチルジメチルシリ
ルオキシ−7、8−ジ−トリエチルシリルオキシ−9、
10−セコプレグナ−5(Z)、10(19)−ジエン520mg
を得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:1720 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.03(12H.S),0.90(18H,
S),1.94(3H,S),3.50〜4.60(4H,m),4.85(1H,d,J=
10Hz),5.00(1H,brs),5.20(1H,brs),5.65(1H,d,J
=10Hz) マススペクトルm/e;878(M+),863,849,821,791,746,73
1,717,689,673,642,629,615,601 反応式は下記の通りである。
(2)20(S)−アセトキシメチル−1α、3β−ジ−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−7、8−ジ−ト
リエチルシリルオキシ−9、10−セコプレグナ−5
(Z)、10(19)−ジエン510mgの塩化メチレン50ml溶
液に10%メタノール性苛性ソーダ溶液1mlを滴下し、室
温にて30分間攪拌する。
反応液は洗浄後硫酸ナトリウムにて乾燥する。
溶媒を留去し得られる残渣をフロリジルカラムクロマ
トグラフィー〔フロリジル3g、溶媒;n−ヘキサン+酢酸
エチルエステル(100:5)〕に付し、1α、3β−ジ−
t−ブチルジメチルシリルオキシ−20(S)−ヒドロキ
シメチル−7、8−ジ−トリエチルシリルオキシ−9、
10−セコプレグナ−5(Z)、10(19)−ジエン480mg
を得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3600 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.05(12H.S),0.95(18H,
S),3.14〜4.50(4H,m),4.86(1H,d,J=10Hz),5.00
(1H,brs),5.20(1H,brs),5.65(1H,d,J=10Hz) マススペクトルm/e;836(M+),821,807,779,704,689,67
5,647,627,613 反応式は下記の通りである。
(3)1α、3β−ジ−t−ブチルジメチルシリルオキ
シ−20(S)−ヒドロキシメチル−7、8−ジ−トリエ
チルシリルオキシ−9、10−セコプレグナ−5(Z)、
10(19)−ジエン420mgピリジン1mlおよび触媒量のジメ
チルアミノピリジンの塩化メチレン50ml溶液に室温にて
攪拌下p−トルエンスルホニルクロリド230mgを加え
る。
反応液は室温にて1時間攪拌後、10%塩酸、飽和重炭
酸ナトリウム、水にて順次洗浄後、硫酸ナトリウム乾燥
する。
溶媒を留去し得られる残渣をフロリジルカラムクロマ
トグラフィー〔フロリジル3g、溶媒;n−ヘキサン+酢酸
エチルエステル(100:1)〕に付し、1α、3β−ジ−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−20(S)−p−
トルエンスルホニルオキシメチル−7、8−ジ−(トリ
エチルシリルオキシ)−9、10−セコプレグナ−5
(Z)、10(19)−ジエン450mgを得る。
本品は実施例(12)において得られた標品と各種機器
データが完全に一致したことにより構造の確認を行なっ
た。
反応式は下記の通りである。
(4)2−メチル−2−トリエチルシリルオキシ−4−
ブロモブタン500mgおよびマグネシウム100mgより生成し
た、3−メチル−3−トリエチルシリルオキシブチルマ
グネシウムブロミドのテトラヒドロフラン溶液20mlに−
78℃にて、1α、3β−ジ−t−ブチルジメチルシリル
オキシ−20(S)−p−トルエンスルホニルオキシメチ
ル−7、8−ジ−トリエチルシリルオキシ−9、10−セ
コプレグナ−5(Z)、10(19)−ジエン200mgのテト
ラヒドロフラン5ml溶液を加えた後、さらに同温度にて
ジリチウムテトラクロルキュープレートの0.1モルテト
ラヒドロフラン溶液1mlを加える。
反応液をさらに室温にて13時間攪拌後飽和塩化アンモ
ニウム水溶液を加えてエーテルにて抽出する。
抽出液は水洗後硫酸ナトリウムにて乾燥する。
溶媒を留去し得られる残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー〔シリカゲル2g、溶媒;n−ヘキサン〕に付
し、3β−O−(t−ブチルジメチルシリル)−1α−
(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−7、8−ジ−ト
リエチルシリルオキシ−25−トリエチルシリルオキシ−
7、8−ジヒドロビタミンD3 200mgを得る。
NMRスペクトル(CCl4)δ:0.03(21H,brs),0.93(18H,
brs),1.20(6H,S),4.00〜4.50(2H,m),4.80(1H,d,J
=10Hz),4.97(1H,brs),5.14(1H,brs),5.63(1H,d,
J=10Hz) マススペクトルm/e;978(M+),963,949,846,831,817,72
9,715 反応式は下記の通りである。
(5)3β−O−(t−ブチルジメチルシリル)−1α
−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−7、8−ジ−
トリエチルシリルオキシ−25−トリメチルシリルオキシ
−7、8−ジヒドロビタミンD3 200mgの水2ml、メタノ
ール10mlおよび塩化メチレン50mlの混液に氷酢酸を10滴
加え室温にて13時間攪拌する。
反応後反応液は飽和重炭酸ナトリウム溶液及び水にて
洗浄後、硫酸ナトリウムにて乾燥する。
溶媒を留去し得られる残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー〔シリカゲル2g、溶媒;n−ヘキサン+酢酸
エチルエステル(100:1)〕に付し、3β−O−(t−
ブチルジメチルシリル)−1α−(t−ブチルジメチル
シリルオキシ)−7、8−ジ−トリエチルシリルオキシ
−25−ヒドロキシ−7、8−ジヒドロビタミンD3 180mg
を得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3600 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.05(12H,brs),0.90(18H,
S),1.14(6H,S),4.00〜4.60(2H,m),4.83(1H,d,J=
10Hz),4.97(1H,brs),5.14(1H,brs),5.63(1H,d,J
=10Hz) マススペクトルm/e;906(M+),877,859,774,745,717,64
3,627,613,585,569 反応式は下記の通りである。
(6)3β−O−(t−ブチルジメチルシリル)−1α
−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−7、8−ジ−
トリエチルシリルオキシ−25−ヒドロキシ−7、8−ジ
ヒドロビタミンD3 100mgピリジン1ml、ジメチルアミノ
ピリジン触媒量および塩化メチレン10mlの混液に室温に
てベンゾイルクロリド50mgを滴下し、同温度にて20時間
攪拌する。
反応後反応液は10%塩酸、飽和重炭酸ナトリウム液、
水にて順次洗浄後硫酸ナトリウムにて乾燥する。
溶媒を留去し得られる残渣をシリカゲルカラムクロマ
トグラフィー〔シリカゲル1g、溶媒;n−ヘキサン+酢酸
エチルエステル(100:0.5)〕に付し、3β−O−(t
−ブチルジメチルシリル)−1α−(t−ブチルジメチ
ルシリルオキシ)−25−ベンゾイルオキシ−7、8−ジ
−トリエチルシリルオキシ−7、8−ジヒドロビタミン
D3 110mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:1700 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.06(12H,brs),0.93(18H,
S),1.55(6H,S),3.85〜4.55(2H,m),4.83(1H,d,J=
10Hz),5.00(1H,brs),5.20(1H,brs),5.65(1H,d,J
=10Hz),7.20〜8.20(5H,m) マススペクトルm/e;1010(M+),888,873,859,831,756,7
41,727,699,942,625 反応式は下記の通りである。
(7)3β−O−(t−ブチルジメチルシリル)−1α
−(t−ブチルジメチルシリルオキシ)−25−ベンゾイ
ルオキシ−7、8−ジ−トリエチルシリルオキシ−7、
8−ジヒドロビタミンD3 130mgのテトラヒドロフラン2m
l溶液にテトラ−n−ブチルアンモニウムフルオライド
のテトラヒドロフラン1モル溶液3mlを加え13時間攪拌
下加熱還流する。
溶媒を留去して得られる残渣を酢酸エチルエステルに
て希釈後水洗し硫酸ナトリウムにて乾燥する。
溶媒留去後の残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィー〔シリカゲル1g、溶媒;n−ヘキサン+酢酸エチルエ
ステル(1:2)〕に付し、25−ベンゾイルオキシ−1
α、7、8−トリヒドロキシ−7、8−ジヒドロビタミ
ンD3 77mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3400,1700 NMRスペクトル(CDCl3)δ:1.57(6H,S),3.70(4H,br
s),4.05〜4.60(2H,m),4.85(1H,d,J=10Hz),4.95
(1H,brs),5.90(1H,brs),5.75(1H,d,J=10Hz),7.3
0〜8.15(5H,m) マススペクトルm/e;414(M+−140),396,378,360,342 反応式は下記の通りである。
(8)25−ベンゾイルオキシ−1α、7、8−トリヒド
ロキシ−7、8−ジヒドロビタミンD3 90mg、ピリジン
0.5ml、ジメチルアミノピリジン触媒量を含む塩化メチ
レン10mlの溶液に室温にてベンゾイルクロリド45mgを加
え同温度にて1時間攪拌する。
反応液は塩化メチレンにて希釈後10%塩酸、飽和重炭
酸ナトリウム、水にて順次洗浄後硫酸ナトリウムにて乾
燥する。
溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー〔シリカゲル1g、溶媒;n−ヘキサン+酢
酸エチルエステル(10:2)〕に付し、3β−O−(ベン
ゾイル−1α、25−ジ−ベンゾイルオキシ−7、8−ジ
ヒドロキシ−7、8−ジヒドロビタミンD3 120mgを得
る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:3400,1700 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.55(3H,S),1.55(6H,S),
3.70(2H,brs),4.55(1H,d,J=10Hz),5.20〜6.00(5
H,m),7.10〜8.20(15H,m) マススペクトルm/e;378(M+−384),360,273,263,245 反応式は下記の通りである。
(9)3β−O−ベンゾイル−1α、25−ジ−ベンゾイ
ルオキシ−7、8−ジヒドロキシ−7、8−ジヒドロビ
タミンD3 80mg、オルトギ酸エチルエステル80mg及び触
媒量のピリジニウム−p−トリエンスルホネートのトル
エン20ml溶液を、Dean-stork装置下30分間攪拌下加熱還
流する。
溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー〔シリカゲル1g、溶媒;n−ヘキサン+酢
酸エチルエステル(100:2)〕に付し、3β−O−ベン
ゾイル−1α、25−ジ−ベンゾイルオキシビタミンD3 6
0mgを得る。
IRスペクトルνmax(CHCl3)cm-1:1700 NMRスペクトル(CCl4)δ:0.25(3H,S),1.55(6H,S),
5.07(1H,brs),5.44(1H,brs),5.40〜6.10(5H,m),
6.40(1H,d,J=10Hz),7.10〜8.20(15H,m) マススペクトルm/e;606(M+−122),518,484,469,363,3
62,347 反応式は下記の通りである。
(10)3β−O−ベンゾイル−1α、25−ジ−ベンゾイ
ルオキシビタミンD3 50mgのメタノール20ml溶液に10%
メタノール性苛性ソーダ溶液0.5mlを加え13時間攪拌下
加熱還流する。
溶媒留去後の残渣に水5mlを加え酢酸エチルエステル
にて抽出する。
抽出液は水洗後硫酸ナトリウムにて乾燥する。
溶媒を留去して得られる残渣をシリカゲルカラムクロ
マトグラフィー〔シリカゲル0.5g、溶媒;n−ヘキサン+
酢酸エチルエステル(1:2)〕に付し、1α、25−ジヒ
ドロキシビタミンD3 20mgを得る。
本品はクロロホルム滴下によりクロロホルム溶媒和体
を与えてクロロホルムより再結晶するとmp100〜106°
(文献99〜105°)のプリズム状晶を与える。
D.A.Andrews,D.H.R.Barton,R.H.Hesse and M.M.Peche
J.Org.Chem 51,4819(1986) また溶媒Freeの本品はギ酸メチルエステルにより再結
晶するとmp118〜119°の無色針状晶を与える。
E.G.Baggiolini,J.A.Iacabelli,B.M.Hennessy,A.D.Ba
tcho,J.F.Sereno,and M.R.Uskokovic,J.Org.Chem 51,30
98(1986) 反応式は下記の通りである。
《発明の効果》 本発明方法によるとき、22、23−セコ−7、8−ジヒ
ドロキシビタミンDまたはその誘導体を適当なアルキル
化剤と反応せしめ、選択的に効率よく本発明による新規
物質を容易に得ることができ、それら新規な中間体をピ
リジニウムトルエンスルホレートおよびオルトエチルホ
ルメートの存在下で還元して、ビタミンDまたは活性型
ビタミンDあるいはその誘導体を画期的に効率よく提供
することができる。
本発明に係わる化合物は、上記の如く新規物質であ
り、ビタミンDとして極めて有用な物質を提供すること
ができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式〔I〕 (ここで、R1、R2、R3およびR4は同一又は異なり、水素原
    子またはヒドロキシ保護基であり、Xは水素原子、ヒド
    ロキシ基またはヒドロキシ保護基である)で表される2
    2,23−セコ−7,8−ジヒドロキシビタミンDをアルキル
    化剤と反応させ、選択的に一般式〔II〕 〔ここで、Rは、式 (ここで、A1、A2、B1およびB2はそれぞれ水素原子である
    か、A1およびB1は炭素−炭素結合であってA2およびB2
    それぞれ水素原子であるか、A1およびB1並びにA2および
    B2はそれぞれ炭素−炭素結合であり、そして、D1は水素
    原子であってD2はヒドロキシ基またはヒドロキシ保護基
    であるか、あるいはD1およびD2は炭素−炭素結合であ
    る) で表される基であり、R1、R2、R3およびXは前記と同じ意
    味であるが、但し、Xが水素原子であり、かつA1、A2、B1
    およびB2がそれぞれ水素原子である場合には、D1および
    D2は炭素−炭素結合であるものとする〕 で表される7,8−ジヒドロキシビタミンD2若しくはD3
    生成し、得られた一般式〔II〕で表される化合物を、ピ
    リジニウムトルエンスルホレートおよびオルトエチルホ
    ルメートの存在下で還元して、一般式〔III〕 (ここで、R、R3およびXは前記と同じ意味である) で表されるビタミンD2若しくはD3または活性型ビタミン
    D2若しくはD3に変換することを特徴とする、前記一般式
    〔III〕で表される化合物の製造方法。
  2. 【請求項2】一般式〔II〕 〔ここで、Rは、式 (ここで、A1、A2、B1およびB2はそれぞれ水素原子である
    か、A1およびB1は炭素−炭素結合であってA2およびB2
    それぞれ水素原子であるか、A1およびB1並びにA2および
    B2はそれぞれ炭素−炭素結合であり、そして、D1は水素
    原子であってD2はヒドロキシ基またはヒドロキシ保護基
    であるか、あるいはD1およびD2は炭素−炭素結合であ
    る) で表される基であり、R1、R2およびR3は同一又は異な
    り、水素原子またはヒドロキシ保護基であり、Xは水素
    原子、ヒドロキシ基またはヒドロキシ保護基であるが、
    但し、Xが水素原子であり、かつA1、A2、B1およびB2がそ
    れぞれ水素原子である場合には、D1およびD2は炭素−炭
    素結合であるものとする〕 で表される化合物。
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