JPH08259422A - 化粧料 - Google Patents

化粧料

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JPH08259422A
JPH08259422A JP6239495A JP6239495A JPH08259422A JP H08259422 A JPH08259422 A JP H08259422A JP 6239495 A JP6239495 A JP 6239495A JP 6239495 A JP6239495 A JP 6239495A JP H08259422 A JPH08259422 A JP H08259422A
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JP
Japan
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tocopherol
lipid
microcapsules
weight
parts
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JP6239495A
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Yoshinobu Kouno
恵宣 河野
Yasuo Hatate
泰雄 幡手
Hiroaki Mitani
博明 三谷
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KIRA KESHOHIN KK
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KIRA KESHOHIN KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 酸化によって生成した皮膚皮表の過酸化脂質
の生成を抑制し、皮膚の老化を防止する化粧料を提供す
る。 【構成】 トコフェロール及びその誘導体、又はトコフ
ェロール及びその誘導体とアスコルビン酸及びその誘導
体からなる抗酸化物質を内包するマイクロカプセルを有
する化粧料である。 【効果】 脂質が酸化された脂質ペルオキシラジカルを
捕捉して、ラジカル連鎖反応による過酸化脂質の蓄積を
抑制することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は化粧料、特に皮膚中及び
皮表上の脂質及び化粧料中の脂質等の酸化防止を図り皮
膚の老化防止効果を高めた化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コスメティック分野において、皮
膚の加齢変化が注目を集めている。この加齢変化は、例
えば老化の特徴であるしみ・しわの発生により自覚する
ことができる。この皮膚の老化の外的要因の中で、外部
環境の三大要因としては、一般に「乾燥」、「日光(特
に紫外線)」、「酸化」が挙げられる。皮膚は、これら
の外的要因に直接攻撃されるので、スキンケアにおいて
これらの外的要因に対して何らかの対策を講じなければ
ならない。現在、「乾燥」、「日光(特に紫外線)」に
ついては、皮膚に対する化学的なメカニズムがかなり解
明されたので、有効な対策が実施されつつある。
【0003】しかし、皮膚における「酸化」のメカニズ
ムの解明は、近年着手されたばかりである。一般に生体
の大切な構成成分には、脂質、水分、蛋白質、糖質が挙
げられ、脂質には、飽和脂質と不飽和脂質とがある。不
飽和脂質は、不飽和結合(二重結合)を持つため、飽和
脂質に比べて酸化されやすく、様々な酸化反応生成物が
生じることが知られている。そして、脂質が酸化して生
成したものを過酸化脂質といい、その主体はヒドロペル
オキシドである。この過酸化脂質は、からだのすべての
老化を引き起こし、更に細胞の核が酸化するとDNAが
傷ついて細胞のガン化にも影響すると考えられている。
例えば、生きた細胞で造った人工皮膚に皮膚の脂質の一
種であるスクアレンの過酸化物を接触させると、4時間
後では変化が見られなかったものの、24時間後には人
工皮膚の細胞がほとんど死滅してしまうことが、確認さ
れている。
【0004】脂質の酸化反応には、非酵素的酸化反応と
酵素的酸化反応とがある。酵素的酸化反応は、酸素添加
酵素により酸素分子を不飽和脂質に直接添加して起こる
立体選択的な酸化反応である。一方、非酵素的酸化反応
は、ヒトの皮膚の酸化に関連するものであり、ラジカル
連鎖反応と非ラジカル反応とに分類される。そして、ラ
ジカル連鎖反応は、脂質からの水素引き抜き反応により
生成したラジカルから開始される反応で連鎖的に進行す
る。また、非ラジカル反応は、ラジカルを持たない活性
酸素と不飽和脂質との反応で1分子の活性酸素から1分
子の過酸化脂質が生成するものである。ここで、活性酸
素は、普通の状態で酸素が還元反応して変身することを
いい、ラジカルを持つ活性酸素と、ラジカルを持たない
活性酸素とがある。そして、両者には、大きな反応性の
差がある。
【0005】更に詳説すると、ラジカル連鎖反応は、下
記の数1に示すように、脂質の自動酸化である。開始反
応では、フリーラジカル(X・)が脂質(LH)から水
素原子を引き抜き脂質ラジカル(L・)を生成させる。
このL・は、基底状態の酸素と反応して、脂質ペルオキ
シラジカル(LOO・)を生成する。更にこのLOO・
が他の脂質から水素を引き抜きを起こすとLOOHが生
成すると共に新たなL・が発生して連鎖反応が進行す
る。LOO・2分子による停止反応が起こるまで、LO
OHが蓄積され続ける。特に不飽和脂質の含有量が高い
脂質の場合には、一旦開始反応が惹起すると連鎖反応が
長く続く。この場合、蓄積する脂質ペルオキシラジカル
(LOO・)、すなわち過酸化脂質により皮膚組織に障
害が生じる。尚、フリーラジカル(X・)は、紫外線や
酸素などの外界の影響によって発生する。
【0006】
【数1】 一方、非ラジカル反応は、不飽和脂質と一重項酸素(1
2 )との反応によりLOOHが生じ、これは下記の数
2に示すような親電子付加反応である。
【0007】
【数2】 特に近年では、ヒト皮表における脂質の1つであるスク
アレン(以下「SQ」と略記する)が、一重項酸素によ
って酸化され、スクアレンヒドロペルオキシド(以下
「SQHPO」と略記する)になることが確認されてい
る。なお、このSQHPOは、新たなストレスすなわち
フリーラジカルを発生する可能性があるが、SQは、こ
れらのラジカルとは反応しにくいためラジカル連鎖反応
で皮膚に対する害が拡大することはない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、老化
の一原因である「酸化」のメカニズムが解明されてきて
いるものの、「酸化」からヒトの皮膚を防御する有効な
手立てについては、ほとんど提示されていない。
【0009】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たものであり、その目的は、酸化によって生成した皮膚
皮表の過酸化脂質の生成を抑制し、皮膚の老化を防止す
る化粧料を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、トコフェロール及びその誘導体、又はト
コフェロール及びその誘導体とアスコルビン酸及びその
誘導体からなる抗酸化物質を内包するマイクロカプセル
を有する化粧料である。
【0011】上記トコフェロール及びその誘導体は、側
鎖に二重結合が存在し、下記の数3に示すようにラジカ
ル捕捉作用を有する。
【0012】
【数3】 トコフェロール(TocH)及びその誘導体が脂質ペル
オキシラジカル(LOO・)に水素を供給してLOOH
を生成する反応は、連鎖反応と競争反応である。そし
て、反応速度定数(Kinh)は、連鎖成長反応の反応速度
より圧倒的に大きいため、トコフェロールラジカル(T
oc・)が速やかにLOO・を捕捉する。このため、ラ
ジカル連鎖反応による過酸化脂質の蓄積を抑制すること
ができる。
【0013】ここで、トコフェロールとは、ビタミンE
の別名であり、α−トコフェロール、β−トコフェロー
ル、γ−トコフェロール、δ−トコフェロールがあり、
それぞれd,lの光学異性体を有する。本発明で用いる
トコフェロールは、好ましくはα−トコフェロール、d
l−α−トコフェロール、d−α−トコフェロール等で
ある。α−トコフェロールの誘導体としては、dl−α
−トコフェリルアセテート、d−α−トコフェリルアセ
テート、d−α−トコフェリル酸スクシナート等が挙げ
られる。
【0014】更に、上記トコフェロール及びその誘導体
にアスコルビン酸及びその誘導体を共存させることによ
って、優れた抗酸化作用を示す。一般に、過剰に(高濃
度の)α−トコフェロールが存在すると、脂質の酸化促
進作用が生じ、トコフェロールラジカル(Toc・)が
生成する。一方、アスコルビン酸等は、トコフェロール
ラジカル(Toc・)を捕捉する。従って、両者を共存
させておけば、脂質の酸化を好適に抑制できる。
【0015】本発明で用いられるアスコルビン酸として
は、L-アスコルビン酸、D-アスコルビン酸が挙げられ、
アスコルビン酸の誘導体としては、L-アスコルビン酸ナ
トリウム、D-アスコルビン酸ナトリウム、アスコルビン
酸パルミテート、アスコルビン酸ステアレート等が挙げ
られる。
【0016】本発明に用いる上記の抗酸化物質を内包し
たマイクロカプセルは、ポリスチレン、ポリエチレン、
生分解性ポリマー等のポリマー、又は開始剤を添加した
スチレンモノマー等のモノマーと、上記抗酸化物質を揮
発性有機溶媒に溶解させて油相を調製した後、水相に界
面活性剤を添加して、O/Wエマルションを調製し、溶
媒を蒸発させるか又はモノマーを重合させることによっ
て得られる。
【0017】本発明におけるマイクロカプセルは、内包
する抗酸化物質を徐放する特性を有するため、適度な膜
厚を有することが好ましい。膜厚が厚いと内包された抗
酸化物質の徐放速度が遅延し、一方、膜厚が薄すぎる
と、内包された抗酸化物質が短時間で放出されるため
に、膜厚が厚くても薄すぎても酸化防止効果が十分で発
揮されない。また、マイクロカプセルの直径は、小さい
方が徐放性が高く、好ましくは5〜50μmであり、よ
り好ましくは5〜20μmである。マイクロカプセルの
直径の直径が大きすぎても小さすぎても適正な徐放速度
の範囲をはずれ、抗酸化作用が劣る。
【0018】本発明の化粧料は、皮膚上の皮脂と接触し
たとき、又は化粧料処方中の水分の蒸散により処方中の
油分とマイクロカプセルが接触したときに抗酸化物質が
濃度勾配によってカプセル膜を通って皮膚上に放出され
るメカニズムであるため、水系のファンデーションや化
粧水、乳液、油分の少ないおしろいに添加することがで
きる。
【0019】
【作用】本発明の化粧料によれば、マイクロカプセルに
内包されたトコフェロール及びその誘導体が、脂質が酸
化された脂質ペルオキシラジカル(LOO・)に水素を
供給してLOOHを生成させると共に、その際生成した
トコフェロールラジカル(Toc・)によって速やかに
LOO・を捕捉するので、ラジカル連鎖反応による過酸
化脂質の蓄積を抑制することができる。このため、皮脂
の酸化を防止できる。更に、マイクロカプセルからトコ
フェロール等が必要量だけ徐放されるので、長時間皮脂
の酸化を抑制することができる。
【0020】更に、マイクロカプセルにトコフェロール
等とアスコルビン酸及びその誘導体を共存させて内包し
たことにより、アスコルビン酸等が過剰に皮膚上に放出
されたトコフェロールの変性物であるトコフェロールラ
ジカル(Toc・)を捕捉し、皮脂の酸化促進を抑制す
ることができる。また、マイクロカプセルからトコフェ
ロール等とアスコルビン酸等が徐放されるので、長時間
皮脂の酸化を抑制することができる。
【0021】更に、マイクロカプセルを調製する物質を
特定し、その直径、膜厚を調整することによって、マイ
クロカプセルからの内包物の徐放特性を抑制できる。こ
れにより、本発明の化粧料は、安定した抗酸化特性を発
現する。
【0022】
【実施例】本発明の化粧料が含有するマイクロカプセル
の好適な調製例について、説明する。
【0023】調製例1〜調製例4.α−トコフェロー
ル、0.1wt%ドデシル硫酸ナトリウムとポリスチレ
ンをジクロロメタン10cm3 に溶解させ、油相を調製
した。次に2wt%のアラビアゴム水溶液を用意し、上
記油相を分散させた。液滴調製は、ホモジナイザーを用
いて166.7s-1,600sで行った。調製したO/
Wエマルションを恒温ジャケット付きセパラブルフラス
コ中で、温度313K,撹拌翼の回転速度が3.33s
-1で86.4ks重合反応を行うとともに液中乾燥する
ことによってマイクロカプセルを調製した。その後遠心
分離によりマイクロカプセルを回収した。尚、各配合量
は、下記の表1の通りである。
【0024】
【表1】 配 合 量 ジクロロメタン(g) α−トコフェロール(g) ポリスチレン(g) 調 1 13.3 0.1 1 製 2 13.3 0.1 2 例 3 13.3 0.1 0.5 4 13.3 0.1 0.2 表1の配合例で調製したマイクロカプセルの図1に示す
ようにポリスチレンの量を変化させることによってα−
トコフェロールの溶出速度を調製することができた。α
−トコフェロールの外部溶液中への溶出濃度は、分光光
度計を用いて測定した。尚、ポリスチレンは「PSt」
と略記する。
【0025】調製例5.有機相を分散相とし、水相を連
続相として膜乳化法又は混合攪拌法によりO/Wエマル
ションを調製し、調製したエマルションをin−sit
u重合及び界面重合を用いてマイクロカプセルを調製し
た。分散相は、α−トコフェロール1wt.%、スチレ
ン4mol/l、ジビニルベンゼン0.2mol/l、
2,2−アゾビス塩化テレフタロイル0.2mol/l
の割合で混合して調製した。一方、水相は、蒸留水10
0g、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.04
1g、ポリビニルアルコール1gを混合して調製した。
ここで、調製例5は、60℃で8時間一定攪拌しながら
in−situ重合によってマイクロカプセルを調製
し、その後静置して外水相に4,4−ジアミノアゾベン
ゼンを添加し予めカプセル内に入れている塩化テレフタ
ロイルとの界面重合によりマイクロカプセルの外側に外
被膜を付加した複合マイクロカプセル(以下「S1型」
という)を得た。
【0026】次に、実施例及び比較例を挙げて、本発明
を具体的に説明する。
【0027】実施例1〜2及び比較例1〜3 図2に、オレイン酸のみの系(比較例1)、オレイン酸
にそれぞれ異なる量のα−トコフェロールを添加した系
(比較例2、3)、オレイン酸とそれぞれ異なる量の上
記調整例4のマイクロカプセルを添加した系(実施例
1、2)について、それぞれの過酸化物価(POV)の
測定結果を示した。尚、α−トコフェロールは「α−t
oc」と略記し、マイクロカプセルは「MC」と略記す
る。
【0028】図2により、α−トコフェロールをカプセ
ル化することによって酸化防止効果が向上することが分
かった。なお、上記POV(peroxide value)は、試料
1kg中に含まれる過酸化物のmmol数をいい、下記
の数4に示す式によって求められる。
【0029】
【数4】 実施例3及び比較例4 図3に、外被膜を付与しないα−トコフェロール内包の
マイクロカプセル(以下「S0型」という)と上記α−
トコフェロール内包の複合マイクロカプセル(S1型)
からのα−トコフェロールの溶出速度を分光光度計を用
いて測定した測定結果を示す。尚、S1型を実施例3と
し、S0型を比較例4とする。
【0030】図3より、外被膜を有するマイクロカプセ
ルとすることにより、徐放特性が向上する。この結果よ
り、ヒトの皮膚上のスクアランの酸化をより効率的に抑
制することができることが分かる。
【0031】以下に、上記マイクロカプセルを含有した
化粧料の配合例を挙げる。
【0032】配合例1.下記の成分を均一に撹拌溶解し
て化粧水を調製した 1. dl−ピロリドンカルボン酸ナトリウム液 3.00重量部 2. 1.3−ブチレングリコール 4.00重量部 3. グリセリン 2.00重量部 4. 植物混合エキス 2.00重量部 5. パラオキシ安息香酸エステル 0.10重量部 6. アラントイン 0.10重量部 7. α−トコフェロール内包マイクロカプセル 2.00重量部 8. 純水 86.80重量部 配合例2.(1)下記(A),(B)をそれぞれ80℃
に加温し溶解する。次に(B)を(A)に加えて乳化撹
拌し、35℃まで冷却して乳液を調製した (A) 1. モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20EO) 1.50重量部 2. モノステアリン酸グリセリル 1.00重量部 3. ステアリン酸 1.00重量部 4. スクワラン 1.00重量部 5. オクタン酸セチル 5.00重量部 6. パラオキシ安息香酸ブチル 0.10重量部 (B) 7. 1.3−ブチレングリコール 5.00重量部 8. カーボポール 0.08重量部 9. パラオキシ安息香酸メチル 0.10重量部 10. 水酸化ナトリウム 0.04重量部 11. α−トコフェロール内包マイクロカプセル 2.00重量部 12. 純水 83.18重量部 配合例3.下記の成分を均一混合して、フェイスパウダ
ーを調製した 1. タルク 86.60重量部 2. ステアリン酸マグネシウム 3.00重量部 3. シルクパウダー 1.00重量部 4. メチルポリシロキサン 2.00重量部 5. 酸化チタン 4.00重量部 6. 酸化鉄(赤、黄、黒) 1.90重量部 7. α−トコフェロール内包マイクロカプセル 1.50重量部 配合例4.下記の成分を均一混合して、水おしろいを調
製した 1. エタノール 4.00重量部 2. 1.3−ブチレングリコール 3.00重量部 3. グリセリン 1.20重量部 4. ヒアルロン酸 2.00重量部 5. 流動パラフィン 0.80重量部 6. パラキオシ安息香酸エステル 0.10重量部 7. 酸化チタン 4.00重量部 8. タルク 2.50重量部 9. 雲母チタン 1.50重量部 10. ステアリン酸マグネシウム 2.50重量部 11. 酸化鉄(赤、黄、黒) 3.50重量部 12. α−トコフェロール内包マイクロカプセル 2.00重量部 13. 純水 72.90重量部 配合例5.下記の成分を均一混合して、ファンデーショ
ンを調製した 1. タルク 44.80重量部 2. セリサイト 20.00重量部 3. 酸化チタン 12.00重量部 4. 雲母チタン 1.00重量部 5. 硫酸バリウム 5.00重量部 6. ナイロンパウダー 2.00重量部 7. シルクパウダー 1.00重量部 8. メチルポリシロキサン 6.00重量部 9. オクチルドデカノール 3.00重量部 10. パラオキシ安息香酸グチル 0.20重量部 11. 酸化鉄(赤、黄、黒) 2.50重量部 12. α−トコフェロール、アスコルビン酸内包マイクロカプセル 2.50重量部 上記化粧量を配合した化粧品は、皮膚に対する抗酸化作
用を有することが確認された。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明に係る化粧料に含
有されるマイクロカプセルに内包されたトコフェロール
及びその誘導体、及びアスコルビン酸及びその誘導体
は、脂質が酸化された脂質ペルオキシラジカル(LOO
・)に水素を供給してLOOHを生成させると共に、そ
の際生成したトコフェロールラジカル(Toc・)によ
って速やかにLOO・を捕捉するので、ラジカル連鎖反
応による過酸化脂質の蓄積を抑制することができる。こ
のため、皮脂の酸化を防止できる。更に、アスコルビン
酸等が過剰に皮膚上に放出されたトコフェロールの変性
物であるトコフェロールラジカル(Toc・)を捕捉
し、皮脂の酸化促進を抑制することができる。また、マ
イクロカプセルからトコフェロール等が徐放されるの
で、長時間皮脂の酸化を抑制することができる。
【0034】更に、マイクロカプセルを調製する物質を
特定し、その直径、膜厚を調整することによって、マイ
クロカプセルの適度な徐放特性が得られる。これによ
り、本発明の化粧料は、安定した抗酸化特性を発現す
る。
【0035】従って、本発明の化粧料を配合した化粧品
をヒトの皮膚に塗布することによって、皮脂の酸化を抑
制することができる。これにより、過酸化脂質による皮
膚の老化を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 表1の配合例で調製したマイクロカプセルに
おけるポリスチレンの量を変化させる時のα−トコフェ
ロールの溶出速度を説明する図である。
【図2】 α−トコフェロール内包マイクロカプセルの
抗酸化作用を説明する図である。
【図3】 α−トコフェロール内包の複合マイクロカプ
セルの溶出速度を説明する図である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トコフェロール及びその誘導体、又はト
    コフェロール及びその誘導体とアスコルビン酸及びその
    誘導体からなる抗酸化物質を内包するマイクロカプセル
    を有することを特徴とする化粧料。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の化粧料において、 前記マイクロカプセルは、ポリスチレン、ポリエチレ
    ン、生分解性ポリマーの少なくとも1種によって調製さ
    れることを特徴とする化粧料。
JP6239495A 1995-03-22 1995-03-22 化粧料 Pending JPH08259422A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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