JPH0825545B2 - 収縮フイルムによつて完全に包まれたパレツトなしの包装体の製造のための装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は収縮フイルムによって完全に包まれたパレッ
トなしの多層状に積上げられた物を含む包装体の製造の
ための装置にして、その際まず同一の底面を有する物が
多層が積上げられ、その上に物の別個の層が、リフト装
置の支持装置による後からの把持のための少なくとも２
つの相互に平行な側凹部が形成されるように積み上げら
れ、その上に第１の収縮フイルムが積上物全体に掛けら
れ、続いてフイルムが加熱装置によって積上物に収縮さ
れて狭められ、その上全積上物は側凹部を備えた特別の
層が側凹部を下にする位置に来るまで180°回転され、
次に第２の収縮フイルムが積上物上に掛けられ、続いて
フイルムが加熱装置によって積上物に収縮して狭めら
れ、その際積上物の転向の前及び又は第２の収縮フイル
ムの収縮の後に収縮フイルムが側凹部に倣って成形さ
れ、収縮フイルム取りつけ装置、収縮装置、積上物に対
して対向した方向から移動可能な搬送面を有する２つの
転向装置と、転向装置と結合され、側凹部に倣って収縮
フイルムを成形するための成形装置とを備え、転向装置
の両搬送面の一方に付設された成形工具は積上物の転向
の前に成形位置に持ち来されることができかつ積上物の
転向の間成形位置に保持可能である前記の装置に関する
ものである。

（従来の技術） この種の公知の装置（***国特許明細書第2743568
号）では、転向装置中の成形工具は２部分からなる比較
的複雑な成形枠から形成されており、成形枠は第１収縮
フイルムを取りつけられた積上物の進入の前に転向装置
の両搬送面の一方に送られかつ第１収縮フイルムを取り
つけられた積上物の進入の後に転向装置の両搬送面の協
働の際に上方から積上物の特別の層の側凹部に進入し、
かつ積上物の転向後に転向装置は転向された積上物をそ
のままにし、そして積上物は第２収縮フイルム取りつけ
装置及び第２収縮装置によって搬送される。この公知の
装置は定形的かつ安定な積上物の形成のためには非常に
好適であるが、装置的には非常にコスト高かつスペース
を必要とする。

更に***国特許明細書第2760249号による装置が公知
であり、これでは、装置コストの減少のために低い所要
動力のものであり、転向装置は収縮フイルム取り付け装
置と単一の収縮装置の間に配設され、その結果第１収縮
フイルムを取りつけ後に転向装置は転向されずに当該積
上物によって端を通過されそれから第１収縮フイルムは
収縮装置で収縮されることができ、その上積上物は転向
装置に戻され、そこで転向されて収縮フイルム取付装置
に戻され、かつそこで第２収縮フイルムを取りつけら
れ、それから改めて転向装置の通過の下に再び第２収縮
フイルムの収縮のための収縮装置に搬送される。この公
知の装置では側凹部の包装のために追加的に２つの成形
装置が設けられなければならず、即ち側凹部が上方にあ
る場合には側凹部の成形のための収縮装置の前に、そし
て側凹部が積上物の転向後に下に位置する場合には側凹
部の成形のための収縮装置の後方に設けられなければな
らない。

（発明の課題） 本発明は特に***国特許明細書第2760249号による装
置に類似した低い所要動力をもった装置において、必要
なスペースと装置コストがさらに減少され、同時に***
国特許明細書第2743568号による装置に類似してできる
限り定形性を有しかつ定形安定した積上物を形成するよ
うに改良することを課題とする。

（課題の解決のための手段） 本発明の課題は特許請求の範囲第１項の上位概念によ
る装置において、第１と第２の収縮フィルムとなる単一
の収縮フイルム取りつけ装置と単一の収縮フィルムを収
縮させる収縮装置は共通の搬送及び支持路を備えた組合
せ型装置として形成されており、搬送要素は、後接続の
転向装置の該当する搬送面に付設されていて、転向装置
に配設された駆動装置によって第１の収縮フイルムの取
付後側凹部への移動可能であり、転向装置による積上物
の転向後解放位置に移動可能であり、その上搬送要素
は、組み合わせ型装置への積上物の引き戻し、そこでの
第２の収縮フイルムの取りつけ、及び転向装置への再度
の供給後、側凹部の後成形のために再び成形位置に、続
いて積上物の横方向へ移送のために改めて解放位置に移
動可能であるように構成されたことによって解決され
る。

（発明の効果） このような構成に基づいて、まず本質的にコンパクト
な装置、即ち装置の大きさを半分にすることが達成され
た。即ち一線上に配設された６個の個々の装置、即ちパ
レット装置、収縮フイルム取付装置、転向装置装置、上
部成形装置、収縮装置、及び下部成形装置に代えて、３
つの個々の装置が一線上に、即ち荷積上げ装置、組合せ
型装置及び成形装置を備えた転向装置とが配設されてい
る。更に個々の装置の間の本質的に小さい移動時間及び
後に説明するように、より短い機能時間とが達成され
る。結局、組み合わされた個々の装置の複雑かつコスト
高にも関わらず、全体の装置コストは安い、そのわけは
組合わせ型装置では従来の２つの機械に対して１つの架
台が、そして組合わされた転向装置及び成形装置では、
従来の３つの機械に対して１つの架台が使用されること
ができ、それぞれ個々の機械の搬送面の１つとこれらに
よって相互に結合された搬送要素とが省略されるからで
ある。

本発明の他の構成において、成形工具として転向装置
の該当搬送面の前後端の前後に転向装置とそれぞれ前又
は後接続されたコンベヤの間に各１つの、側凹部中にそ
の水平の壁に当接するまで走行可能な搬送要素が設けら
れ、その際両側の搬送要素を備えた該当搬送面は向い合
った搬送面の長さと等しい長さを有し、部分的にはこの
ことは既に公知の積上物の下方の側凹部の成形のための
装置（***国特許明細書第2839089号）に開示されてい
る。

各搬送要素はローラ対として形成されており即ちこの
ことは転向装置へ又は転向装置からの下に側凹部を備え
た積上物の出し入れするのに好適である。

しかし、各搬送要素はコンベヤベルト又は多層ベルト
伝導装置としても形成されることができるものである。

その際合理的に構成は相異なる大きさの包装体若しく
は積上物の側凹部に搬送要素の運動が適合可能なように
されることができる。

結局、組合せ型装置のコンベヤは収縮の前に持ち上げ
られ、収縮フイルムの収縮の後に積上物の範囲で再び下
降可能であり、それによって組合せ型装置では上方を収
縮フイルムを掛けられる要素は共通の昇降枠に配置され
た収縮バーナ等が積上物の最下位の範囲に良く届くこと
ができる。

（実施例） 図面に基づいて本発明の実施例を説明する。

第１図に示す装置は従来の構造の荷積上げ装置１と、
同様に公知の構造の組み合わせ型収縮フイルム取り付け
装置２（以下単に「組み合わせ型装置」という）と、新
たに発明さた転向装置３並びに転向装置に後接続された
取り出しコンベヤ４及び荷積上げ装置１と組み合わせ型
装置２との間及び組み合わせ型装置２と転向装置３との
間の中間コンベヤ５とから成る。

組み合わせ型装置２ははさみ形リフト装置６によって
昇降可能な搬送及び支持路７から形成され、また好まし
くは図示しないチェンによって昇降可能な枠８を備え、
枠８には上方の周りに収縮バーナ９が配置され、下方に
は収縮フイルムフードの取り付けのために開いた指状に
形成された要素10がコンベヤ及び支持路上にあって第１
図中では見通しをよくするために図示されてない積上物
（第２図の符号Ｓ）上に配設されている。

転向装置３は相互に反対方向に移動可能な２つの搬送
面11及び12を備え、搬送面は全体としてその反対向きの
運動を可能にする案内及び駆動装置によって軸13のまわ
りに回動可能であり、このことは従来と変わりがない。

転向装置３では、両搬送面の一方、即ち第１図の上方
の搬送面は両側で対の各ローラから成る搬送要素14に付
設されており、その際これらの両搬送要素14は一緒に該
当搬送面に対して中央の軸線13の方向に図示しない駆動
装置によって移動可能に形成されている。その際搬送面
12と両側の搬送要素14とを合わせた長さは略第１図の下
方に位置する搬送面11と同様である。

第１図による装置の作用法を説明する。

第２図中積上物Ｓの下方に各装置の符号１、２、３、
４と、添字ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ、ｆとによって、１、2
a、2b、2c、3a、3b、3c、2d、2e、3d、3e、3f、4a及び4
bが記載され、それによって積上物Ｓはそれぞれどの装
置に位置するか、また符号ａ、ｂ、ｃ、ｄ、ｅ、ｆによ
って当該装置で処理されていかなる状態にあるかが明ら
かにされる。搬送平面は符号Ｆで示す点線によって表さ
れる。

第２図における第１の状態の１は荷積上げ装置１中に
おいて積上物Ｓが形成され、積上物ｓは多数の標準層15
と、側凹部17と、上方の特別層16とから成り、その際標
準層15と特別層16の各々は特定の包装パターンに従って
形成されている。荷積上げ装置１から積上物Ｓが中間コ
ンベヤ５を介して組み合わせ型装置２に達し、そこで積
上物ｓは2aに示すように先ず短い第２収縮フイルムフー
ド18を掛けられる。続いて2bに示すように積上物ｓは長
い第１収縮フイルムフード19を掛けられる。積上物ｓの
下方範囲は組み合わせ型装置２の収縮バーナ９に対し
て、2cに示すように、積上物ｓの下方範囲における良好
な収縮が保証されるような位置にある。続いて共通の枠
８が上方に移動し、その際両収縮フード18及び19は積上
物ｓに倣って収縮し、このことは詳しく説明しない。場
合によっては、両収縮フード18及び19の完全な収縮は、
積上物ｓの下方範囲における最初の収縮の後にも、積上
物ｓの内方の空気を排出させるために、上方から下方へ
行われるべきである。

その上組み合わせ型装置２の搬送及び支持路７は再び
下降し、かつ積上物ｓは中間コンベヤ５を介して転向装
置３の搬送面11上に搬送される。搬送面11及び12は一緒
に移動され、続いて短い上方の搬送面12の両側に配置さ
れた対のローラである搬送要素14は3aに示すように側凹
部17に下降し、それによってこの側凹部17に倣って収縮
フード18及び19の成形が行われる。それから積上物Ｓは
3bに示すように180°回転され、中間コンベヤ５を介し
て側方に戻されて3cに示すように組み合わせ型装置２の
搬送及び支持路７上に下ろされて搬送される。組み合わ
せ型装置２において、2dに示すように第２又は反対フー
ド20の取りつけが行われ続いて2eに示すように積上物ｓ
における第２または反対フード20の収縮が行われる。そ
の上中間コンベヤ５を介して転向装置３への積上物ｓの
新たな搬送が行われ、3d及び3eに示すように下方にある
短い搬送面12上で側凹部17の成形のために側凹部17への
搬送要素14の進入が行われる。収縮フイルムの充分な冷
却の後に収縮フイルムで取り囲まれかつ収縮された積上
物Ｓは3f及び4aに示すように取り出しコンベヤ４の側方
に搬送され、それから結局最後に積上物ｓはリフト装置
例えばフオークリフトのフオークによって4bに示すよう
に搬出される。

技術水準に対して本発明による利点を明確にするため
に、第３図及び第４図に***国特許明細書第2760249号
（第３図）による装置の行程及び機能時間及び本発明に
よる装置（第４図）が記載されており、その際行程時間
は座標軸Ｙの方向にそして機能時間は座標軸ｘの方向に
示されている。その際個々の作業ステップは次のような
符号を有する。

Ａ・・荷積上げ Ｂ・・収縮フイルム取り付け Ｃ・・転向 Ｄ・・上部の成形 Ｅ・・収縮 Ｆ・・下部の成形 であり、個々の装置は矩形に記載されている。

従って特に、行程時間は本発明による装置では従来の
装置よりも３倍も少ないが機能時間でも僅かな減少が得
られる。

勿論記載の実施例は種々の方法で、本発明の思想を変
えることなく変形されることができる。従って本発明に
よる組み合わせ型装置は有利に、例えば転向装置の後に
第２の収縮フイルムフード又は反対フードの代わりに、
多かれ少なくかれ積上物ｓの側面に纏わる偏平なフイル
ムは転向された積上物ｓを深く包み込み、かつ収縮させ
られ、場合によっては同様に相応して形成された組み合
わせ型収縮フイルムの取付け及び収縮装置において行わ
れる。勿論本発明による組み合わせ転向及び成形装置は
組み合わせ型装置を組み合わせ転向装置及び成形装置の
前後に備え、その際勿論種々の形で使用されることがで
きる。より悪い形では、組み合わせ型転向及び成形装置
には当然別個の収縮フイルム取り付け装置及び収縮装置
が前置されることができる。結局、たとい一般に前置さ
れた組み合わせ型装置における収縮フイルムの取り付け
及び収縮の間そのための充分な時間が使用されるとして
も、完全に包まれた収縮フイルムによる積上物の排出後
次の積上物のために転向装置の回転を阻止しようとする
場合、転向装置において反対方向に移動可能な両搬送面
の各々に特別の層の側凹部へと進入可能な搬送要素が付
設されることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による装置の図式的側面図、第２図は第
１図による装置の作業ステップを示す図、第３図は***
国特許明細書第2760249号による公知の装置の機能時間
及び行程時間を示す図、そして第４図は本発明による装
置の機能時間及び行程時間の第３図に類似した図であ
る。 図中符号 ２……組み合わせ型装置 ３……転向装置 ７……搬送及び支持路 12……搬送面 14……搬送要素 17……側凹部 18……短い収縮フィルムフード 19……長い収縮フィルムフード 20……第２の収縮フィルムフード ｓ……積上物

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】収縮フイルムによって完全に包まれたパレ
   ットなしの多層状に積上げられた物の包装体の製造のた
   めの装置にして、まず同一の底面を有する多数の物が多
   層に積上げられ、その上にリフト装置の支持部材による
   後からの把持のための少なくとも２つの相互に平行な側
   凹部が形成されるように物の特別層が積上げられ、その
   上に第１の収縮フイルムが積上物全体に掛けられ、続い
   てフイルムは加熱装置によって積上物に沿って収縮して
   狭められ、その上全積上物は側凹部を備えた特別層が側
   凹部を下にする位置に来るまで180°回転させられ、次
   に第２の収縮フイルムが積上物上に掛けられ、続いてフ
   イルムは加熱装置によって積上物に沿って収縮して狭め
   られ、その際第２の収縮フイルムの収縮の後に収縮フイ
   ルムが側凹部に倣って成形され、収縮フイルム取りつけ
   装置、収縮装置、積上物に対して移動可能な搬送面を有
   する２つの転向装置と、転向装置と結合され、側凹部に
   倣って収縮フイルムを成形するための成形装置とを備
   え、転向装置の両搬送面の一方に付設された成形工具は
   積上物の転向の前に成形位置に持来されることができか
   つ積上物の転向の間成形位置に保持可能である前記の装
   置において、 第１と第２の収縮フィルムとなる単一の収縮フイルム取
   りつけ装置と単一の収縮フィルムを収縮させる収縮装置
   は共通の搬送及び支持路（７）を備えた組合せ型装置
   （２）として形成されており、搬送要素（14）は、後接
   続の転向装置（３）の該当する搬送面（12）に付設され
   ていて、転向装置に配設された駆動装置によって第１の
   収縮フイルム（18、19）の取付後側凹部（17）への移動
   可能であり、転向装置による積上物（Ｓ）の転向後解放
   位置に移動可能であり、その上搬送要素（14）は、組み
   合わせ型装置（２）への積上物（Ｓ）の引き戻し、そこ
   での第２の収縮フイルム（20）の取りつけ、及び転向装
   置（３）への再度の供給後、側凹部（17）の後成形のた
   めに再び成形位置に、続いて積上物（Ｓ）の横方向へ移
   送のために改めて解放位置に移動可能であるように構成
   されたことを特徴とする前記装置。
2. 【請求項２】転向装置（３）の該当搬送面（12）の前後
   で、転向装置（３）とそれぞれ前後のコンベヤ（４、
   ５）との間に、各側凹部（17）の水平の壁に突き当たる
   まで走行可能な搬送要素（14）が成形工具として設けら
   れ、その際両側に搬送要素（14）を備えた当該搬送面
   （12）は向い合う搬送面（11）の長さに略相当する長さ
   を有する、特許請求の範囲第１項記載の装置。
3. 【請求項３】各搬送要素（14）がローラ対として形成さ
   れている、特許請求の範囲第２項記載の装置。
4. 【請求項４】各搬送装置がコンベヤベルトとして形成さ
   れている、特許請求の範囲第２項記載の装置。
5. 【請求項５】各搬送要素が多層ベルト伝導装置として形
   成されている、特許請求の範囲第２項記載の装置。
6. 【請求項６】搬送要素（14）の移動が相異なる寸法の積
   上物（ｓ）の側凹部（17）に適合可能である、特許請求
   の範囲第２項記載の装置。
7. 【請求項７】組み合わせ型装置（２）の搬送及び支持路
   （７）が収縮の開始前に上昇可能であり、かつ積上物
   （Ｓ）の下方範囲における収縮フイルムの収縮の後に下
   降可能である、特許請求の範囲第１項に記載の装置。