JPH0825256A - 移載装置 - Google Patents

移載装置

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JPH0825256A
JPH0825256A JP19104694A JP19104694A JPH0825256A JP H0825256 A JPH0825256 A JP H0825256A JP 19104694 A JP19104694 A JP 19104694A JP 19104694 A JP19104694 A JP 19104694A JP H0825256 A JPH0825256 A JP H0825256A
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moves
arm
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JP19104694A
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Inventor
Takashi Yonenaga
孝 米永
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Fab Toyama Kk
Original Assignee
Fab Toyama Kk
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開口が狭く且つ深い容器の底部へ被移載物を
丁寧に置くことのできる移載装置を提供する。 【構成】 移送ベース12が第1の位置(I)に移動し
たときに、吸着部材35により被移載物Wが吸着保持さ
れる。移送ベース12が第2の位置(II)へ移動する
と、吸着部材35は(ロ)の位置へ至る。移送ベース1
2は小歯車26と共に往復回動する回動支点とカムの働
きで第2の位置(II)へ移送されるが、移送ベース1
2が第2の位置(II)に停止した後に、同じ駆動源に
より駆動アーム59が時計方向へ回動させられる。この
時計方向への回動力は連結軸63からリンク板41と4
2に伝わり、平行リンクを構成するリンク板41と42
の回動により吸着部材35はほぼ直線軌跡にて下降させ
られる。その結果、深い容器70の底部に被移載物Wが
丁寧に置かれる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば開口が狭い容器
や深い容器の内底部に被移載物を設置するのに適する移
載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、保持手段として吸着部材1を使
用した移載装置の従来例を示している。吸着部材1を支
持している支持体2は、平行リンクを構成するリンク板
3a,3bの先部にて軸4a,4bにより回動自在に支
持されており、各リンク板3a,3bは、固定ベース6
に対し軸5a,5bにより回動自在に支持されている。
リンク板3a,3bのいずれかに回動動力を与えること
により、吸着部材1は、鎖線で示す位置を通って実線で
示す位置へ移動する。図7の鎖線状態よりもさらに反時
計方向へ回動した位置にて、吸着部材1により被移載物
Wが吸着保持され、実線位置へ至ったときに吸着部材1
による被移載物Wの吸着保持が解除されると、被移載物
Wが容器7内の底部に順次移載されることになる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図7に示す移載装置で
は、平行リンクの回動により吸着部材1が移動するた
め、吸着部材1はSで示す軌跡にて移動することにな
り、吸着部材1に吸着保持された被移載物Wも前記軌跡
Sに沿って移動することになる。したがって上部の開口
寸法が小さい容器7を設置すると、吸着部材1または被
移載物Wが容器7の開口縁部に当たる恐れがある。その
ため、十分に広い開口を有する容器しか使用できない。
【0004】また、吸着部材1が容器7の開口部から内
部に入り込む深さHが限られるため、深い容器の場合に
は、容器7内に入った吸着部材1が容器の底部7aから
離れた位置となる。深い容器7の場合には、被移載物W
が底部7aから離れた位置にて保持が解除され容器7内
にて落下するようにして移載されることになる。そのた
め、被移載物Wを容器の底部7aから順番に揃えるよう
にして並べることができず、容器7内での被移載物Wの
整列状態が良好なものとはならない。また、例えば医療
用の点滴液や血清などが封入されたパックのように、深
い容器7の底部7aから順番に丁寧に置かなければなら
ないものが被移載物Wの場合には、図7の移載装置を使
用した自動作業は困難である。
【0005】本発明は上記従来の課題を解決するもので
あり、開口が狭く且つ深い容器を使用したような場合で
あっても、被移載物を容器の底部から順番に丁寧に揃え
て設置することが可能な移載装置を提供することを目的
としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の位置と
第2の位置との間を移動する移送部と、駆動源から得ら
れる回転運動を前記移送部の前記両位置間での移動力に
変換し且つ移送部を第2の位置に停止させた状態で前記
回転運動を所定量余動(余り動作)させる移送動力変換
手段と、被移載物を保持し且つこの保持を解除できる保
持手段と、前記移送部にてこの保持手段を可動状態に支
持する支持手段と、移送部が第2の位置に停止したとき
の前記回転運動の余動(余り動作)に基づき保持手段を
ほぼ直線的に進退させる進退駆動手段とを有することを
特徴とするものである。例えば、移送部は、固定部とな
る固定ベースに対し第1の位置と第2の位置間で水平に
直線移動する移送ベースにより構成される。
【0007】上記において、移送動力変換手段は、固定
部に支持された軸を中心とする所定半径軌跡にて移動す
る回動支点と、移送部に設けられて前記回動支点が摺動
し摺動力を第1の位置と第2の位置間での移動力に変換
するカム部とから成り、前記カム部には、移送部が第2
の位置にあるときに回動支点が移動する前記所定半径軌
跡の余動部(余り動作部または揺動部)が形成されてい
る構造とすることが可能である。
【0008】また、支持手段は、先端に保持手段が支持
され基端側が移送部にて摺動支持された平行リンクから
成り、進退駆動手段は、回転運動の余動(余り動作)に
より所定角度回動しこの回動により前記平行リンクを動
作させる駆動アームとから成るものとすることができ
る。
【0009】さらに、移送部が第2の位置に停止した状
態で、保持手段がほぼ直線的に進出したときに、保持手
段による被移載物の保持が解除されるものとすることが
好ましい。
【0010】
【作用】上記手段では、移送部が第1の位置と第2の位
置との間を移動し、移送部が第2の位置に停止したとき
に、駆動源からの回転運動の余動(余り動作)により保
持部材が進退移動する。例えば移送部が第1の位置に停
止したときに保持部材により被載置物を保持し、移送部
が第2の位置に停止し、保持手段がほぼ直線的に進出し
たときに保持手段による被移載物の保持を解除すれば、
第2の位置に対向して設けられた開口が狭く且つ深い容
器の内底部に被載置物を丁寧に置くことができる。逆
に、移送部が第2の位置に停止し、保持手段がほぼ直線
的に進出したときに保持手段により被載置物を保持し、
移送部が第1の位置に移動したときに保持手段による保
持を解除すれば、第2の位置に対向する深い容器の内部
から被載置物を丁寧に取り出すことが可能である。
【0011】また、駆動源の回転運動を移送動力変換手
段により変換して移送部の第1の位置と第2の位置との
間の移動力とし、さらに同じ動力源からの回転運動を進
退駆動手段により保持手段のほぼ直線運動に変換してい
る。同じ動力源により移送部の移動と、保持手段のほぼ
直線駆動とを行うことにより、最少の駆動源と簡単な駆
動制御により保持手段の複雑な運動を実現できる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。図1は本発明の移載装置の実施例での主要部の各
部材の配置を示す斜視図、図2は移載装置の平断面図、
図3と図4は、移送動力変換手段による移送部の移動動
作を説明する部分正面図、図5と図6は、支持手段によ
る保持手段の支持状態と、進退駆動手段とを動作状態別
に示す部分正面図である。図2、図3、図4にて符号1
0で示すのは固定ベースである。図3と図4に示すよう
に、固定ベース10の天井部10aには水平方向へ延び
るガイドレール11が固定され、このガイドレール11
により移送部Aが水平方向へ移動自在に支持されてい
る。移送部Aは上端に移送ベース12を有しており、こ
の移送ベース12の上面に固定されたスライダ13,1
3が前記ガイドレール11に摺動自在に支持されてい
る。図3は、移送部Aが第1の位置(I)に移動した状
態を示し、図4は、移送部Aが第2の位置(II)に移
動した状態を示している。移送部Aは固定ベース10の
天井部10aに支持されて第1の位置(I)と第2の位
置(II)との間を移動するものとなる。
【0013】図2と図3に示すように、固定ベース10
の上下方向の途中位置には台座10bが一体に設けら
れ、この台座10b上に駆動源としてモータMが設置さ
れている。モータMには減速ギヤボックスGが一体に取
り付けられており、モータMの回転動力は、減速ギヤボ
ックスGにより減速されて出力軸14から出力される。
台座10b上には1組の支持台15が固定されている。
支持台15には支持軸16が固定されており、図2に示
すように、この支持軸16には軸受17を介して大歯車
18が回動自在に支持されている。前記モータMの出力
軸14にはリンクアーム19が固定されており、このリ
ンクアーム19に固定された連結軸21と、前記大歯車
18に固定された連結軸22とに対し連結ロッド23の
両端部が回動自在に連結されている。前記モータMの動
力が減速され出力軸14は一定の回転速度にて連続回転
する。出力軸14と共に連続回転するリンクアーム19
の回転力は、連結ロッド23により大歯車18に与えら
れ、大歯車18は支持軸16を中心として往復回動動作
する。図の実施例では、大歯車18の往復回動角度範囲
は約90度程度である。
【0014】台座10b上にはもう1組の支持台24が
固定されている。図2に示すように、支持台24には組
を成す軸受27,27が固定され、この軸受27,27
により駆動軸25が回動自在に支持されている。この駆
動軸25には小歯車26が固定され、この小歯車26は
前記大歯車18と噛合っている。前記出力軸14とリン
クアーム19が連続回転し、大歯車18が約90度の角
度範囲にて往復回動すると、小歯車26は180度より
もやや大きな角度範囲内にて往復回動動作する。上記小
歯車26が固定されている駆動軸25と、移送部Aの移
送ベース12との間には、移送動力変換手段Bが設けら
れている。この移送動力変換手段Bでは、駆動軸25の
一端に回動アーム30が固定されており、この回動アー
ム30の先端に回動支点31が設けられている。この回
動支点31は、回動アーム30の先部に固定された軸3
1aと、この軸31aに自転自在に装着されたローラ3
1bとから構成されている。回動アーム30は、小歯車
26と共に駆動軸25により180度よりもやや大きい
角度範囲にて回動させられる。
【0015】移送ベース12にはカム板32が固定され
ている。このカム板32にカム部33が溝により形成さ
れ、前記回動支点31のローラ31bはこのカム部33
の溝内にて転動しながら摺動する。カム部33の上部は
垂直方向に延びる直線部33aで、下部は余動部33b
となっている。図4に示すように、移送部Aが第2の位
置(II)に移動した時点で、カム部33の余動部33
bは、駆動軸25を中心とした所定半径Rの軌跡に一致
するようになっている。よって移送部Aが第2の位置
(II)にあるときに、回動アーム30が図4にてαで
示す余動角度範囲にて(ホ)−(へ)間にて回転運動す
るときには、回動支点31が余動部33b内を移動する
だけであり、回動支点31からカム部33および移送部
Aに移動力が作用しない。すなわち「余動部」33b
は、「余り動作部」または「円弧軌跡部」あるいは回動
アームの「揺動部」と称することもできる。
【0016】移送部Aには保持手段Cが支持されてい
る。保持手段Cは、例えば医療用の点滴液や血清などを
封入したパックなどの被移載物Wを吸着保持する複数の
吸着部材35を有している。複数の吸着部材35は、そ
の吸着面を下側に向けて水平面上に配列されて設けられ
ている。個々の吸着部材35は保持ベース36に支持さ
れ、この保持ベース36の上部には保持リンク37が一
体に固定されている。移送部Aには、上記吸着部材35
を有する保持手段Cを支持するための平行リンク機構の
支持手段Dが設けられている。平行リンクを構成するそ
れぞれのリンク板41と42の先端には支持軸43と4
4がそれぞれ固定されている。前記保持リンク37には
支持穴37a,37bが形成されて、支持穴37a,3
7bのそれぞれに軸受45,45が保持されている。前
記支持軸43と44はこの軸受45,45に挿入され、
各リンク板41と42の先部は保持リンク37に回動自
在に連結されている。
【0017】それぞれのリンク板41と42の基端は、
摺動板46に支持されている。摺動板46には上下に配
置された支持軸47,48が固定されており、リンク板
41と42の基端に保持された軸受49,49に上記支
持軸47と48が挿通され、これにより、各リンク41
と42は摺動板46に対して回動自在に支持されてい
る。移送部Aの移送ベース12には、摺動支持板52が
固定され、この摺動支持板52に支持されたガイドレー
ル51に対して、摺動板46に固定されたスライダ53
が摺動自在に取り付けられている。したがって、摺動板
46は摺動支持板52に対して水平方向へ摺動自在に支
持されていることになる。また移送部Aには、保持手段
Cの吸着部材35を図示上下方向へほぼ直線的に進退動
作させる進退駆動手段Eが設けられている。
【0018】進退駆動手段Eでは、移送部Aの移送ベー
ス12に、駆動支持板55が固定されている。図2に示
すように、駆動支持板55の下端には軸受ホルダ56が
固定されており、この軸受ホルダ56に保持された軸受
57により支持軸58が回動自在に支持されている。こ
の支持軸58に駆動アーム59が固定されている。前記
下側のリンク板41のほぼ中心位置、すなわち支持軸4
3と47の距離のほぼ中点位置に軸受ホルダ61が固定
されて、この軸受ホルダ61に軸受62が保持されてい
る。前記駆動アーム59には連結軸63が固定されてお
り、この連結軸63は、前記軸受62に回動自在に挿入
されている。前記小歯車26が固定されている駆動軸2
5の他端部には連結アーム65が固定されており、この
連結アーム65の先部には、軸66が固定され、軸66
を支点として回動するローラ67が設けられている。前
記駆動アーム59の図2での上側の面には長手方向に沿
う溝59aが形成されており、前記ローラ67はこの溝
59a内に転動できるように挿入されている。
【0019】図2と図6に示すように、移送部Aが第2
の位置(II)に移動したときに、駆動アーム59の回
動中心となる支持軸58の軸中心と駆動軸25の軸中心
とが同一線O上にて一致する。したがって移送部Aが第
2の位置(II)に移動したときには、回動アーム30
と連結アーム65と駆動アーム59の回転中心が同一線
上に一致し、回動アーム30と連結アーム65と駆動ア
ーム59は前記同一線Oを中心として同じ角度位相にて
一緒に回動することになる。
【0020】次に上記構成の移載装置の動作について説
明する。この移載装置では、移送部Aが第1の位置
(I)に移動したときに、保持手段Cの吸着部材35
が、図5に示す(イ)の位置へ至り、この位置にて、点
滴液などを封入したパックなどの被移載物Wが、それぞ
れの吸着部材35により吸着されて保持される。その後
に、移送部Aが第2の位置(II)へ移動して、吸着部
材35が(ロ)の位置へ至る。さらに図6に示すよう
に、吸着部材35は(ロ)の位置からほぼ直線的に下方
向へ進出し、(ハ)の位置へ至る。この(ハ)の位置に
て吸着部材35による被載置物Wの保持が解除される。
被載置物Wを吸着保持した吸着部材35は図6に示すよ
うに(ロ)の位置から(ハ)の位置へほぼ直線的に下降
して容器70内に入るので、容器70の開口が狭くまた
容器70が深いものであっても、被載置部Wは容器70
の底部70aに丁寧に確実に置かれることになる。
【0021】また容器70の底部70aに被載置物Wが
次々に供給されて重ねられていく過程で、容器70を徐
々に下降させていけば、容器70の底部70aに被載置
物Wを順番に重ねて配置できるようになる。この移載装
置では、モータMは常に同じ方向へ連続回転動力を発揮
し、その回転は減速ギヤボックスGにより減速され、出
力軸14が減速した回転速度にて一定方向へ連続回転す
る。出力軸14によりリンクアーム19が回転すると、
連結ロッド23を介して大歯車18がほぼ90度の角度
範囲にて往復回動する。そして大歯車18と噛合ってい
る小歯車26は、180度よりもやや大きい角度範囲に
て往復回動する。
【0022】小歯車26が固定されている駆動軸25に
は、回動アーム30が固定されており、この回動アーム
30が小歯車26と共に180度よりもやや大きな角度
範囲にて往復回動すると、駆動軸25を中心として回転
運動する回動支点31がカム部33内を移動し、この摺
動力により移送部Aに直線的な移動力が作用する。回動
アーム30の往復回動動作に伴って、移送部Aは固定ベ
ース10に対して第1の位置(I)と第2の位置(I
I)との間を往復移動する。
【0023】図3に示すように、回動アーム30が駆動
軸25に対して往復回動の反時計方向への限界位置へ至
ったときに、移送部Aは第1の位置(I)に至る。回動
アーム30が図3の位置から時計方向へ回動する間、回
動支点31とカム部33の直線部33aとの摺動により
移送部Aは図示右方向へ移動する。回動アーム30が図
4に示す(ホ)の位置へ移動すると、移送部Aは第2の
位置(II)へ移動する。その後に、回動アーム30は
(ホ)の位置から(へ)の位置まで移動するが、この間
は回動支点31が、カム部33の下部の半径Rの軌跡の
余動部33b内を移動するため、移送部Aは第2の位置
(II)に停止したまま、回動アーム30のみが時計方
向へ回転運動する。(へ)の位置が回動アーム30の時
計方向への回動限界位置であり、(へ)の位置へ至った
回動アーム30は反時計方向へ戻り回動しはじめる。回
動アーム30が(ホ)の位置まで戻り回動する間、移送
部Aは第2の位置(II)に停止したままであるが、そ
の後回動アーム30が(ニ)の位置へ回動する間、移送
部Aは第1の位置(I)の方向へ移動し、モータMが回
転動力を発揮し続ける限り、移送部Aは上記の往復移動
を繰返す。
【0024】図5に示すように、移送部Aが第1の位置
(I)にあるとき、回動アーム30と共に駆動軸25に
固定されている連結アーム65は、回動アーム30と同
じ(ニ)の位置にある。移送部Aの駆動支持板55に支
持されている駆動アーム59の溝59a内には、連結ア
ーム65の先端のローラ67が係合しているため、第1
の位置(I)に移動した駆動アーム59は図5にて
(ト)で示した状態となる。駆動アーム59に設けられ
た連結軸63は平行リンクの下側のリンク板41の中心
部に連結されているため、リンク板41と42は図5に
て(チ)で示した状態となり、よって吸着部材35は
(イ)の位置となる。前述のように、吸着部材35は
(イ)の位置にて被移載物Wを受け取ってこれを吸着保
持する。
【0025】小歯車26と共に駆動軸25が時計方向へ
回動すると、移送部Aが第1の位置(I)から図示右方
向へ移動し始め、これと同時に回動アーム30と連結ア
ーム65が(ニ)の位置から時計方向へ回動する。この
とき、連結アーム65の先端のローラ67が係合してい
る駆動アーム59は、やや反時計方向へ回動しその後に
少し時計方向へ回動する。回動アーム30が図4にて
(ホ)で示す姿勢となり、移送部Aが第2の位置(I
I)に移動すると、移送部Aの駆動支持板55に回動自
在に設けられている支持軸58と、駆動軸25との軸芯
が同一線O上に至る。そして、駆動アーム59は、図6
の紙面奥方向にて連結アーム65および回動アーム30
と重なった状態の(ホ)の位置に至る。
【0026】駆動アーム59とリンク板41とは連結軸
63で連結されているため、平行リンクとなるリンク板
41と42は、図5と図6とで(リ)の状態となり、吸
着部材35は(ロ)の位置に至って容器70の上方に対
向する。図4に示すように、回動アーム30が(ホ)の
位置から(へ)の位置へ移動する間、回動支点31はカ
ム部33の余動部33b内にて回転運動するだけであ
り、移送部Aは第2の位置(II)から動かない。回動
アーム30が(ホ)の位置から(へ)の位置へ回動する
間、連結アーム65と駆動アーム59は、図6の紙面奥
方向にて重ねられた位置関係にて一緒に(へ)の位置ま
で回動する。駆動アーム59が(ホ)の位置から(へ)
の位置へ回動する間、平行リンクを構成するリンク板4
1と42は、図6にて(リ)で示す状態から(ヌ)で示
す状態に回動し、リンク板41と42の先端に支持され
ている吸着部材35が下降する。
【0027】駆動アーム59が(ホ)の位置から(へ)
の位置へ回動する際に、駆動アーム59に固定されてい
る連結軸63は図6にてS1で示す円弧軌跡を移動す
る。このとき、リンク板41と42の基端が支持されて
いる摺動板46はガイドレール51に沿って図6にて図
示右方向へ摺動し、前記軌跡S1の膨らみ分δが吸収さ
れる。またリンク板41と42の先端の支持軸43と4
4は、図6にてS2で示す円弧軌跡にて移動しようとす
るが、上記のように摺動板46が図示右方向へ摺動する
ことにより、円弧軌跡S2の図示左方向への膨らみ分が
相殺され、その結果、吸着部材35はほぼ直線軌跡にて
(ロ)の位置から(ハ)の位置へ下降する。
【0028】前述のように、直線方向へある程度長い距
離ほぼ直線軌跡にて進出する吸着部材35によって、被
載置物Wは深い寸法の容器70の底部70aまで移送さ
れる。(ハ)の位置へ移動した吸着部材35による吸着
保持が解除されると、被移載物Wが容器70の底部70
aに置かれる。小歯車26が反時計方向へ回動するとき
には、平行リンクを構成するリンク板41,42が
(ヌ)の位置から(リ)の位置へ移動して、吸着部材3
5がほぼ直線的に上昇し、次に移送部Aが第1の位置
(I)に移動して、吸着部材35は(イ)の位置へ至
る。
【0029】なお、上記実施例とは逆に、吸着部材35
が(ハ)の位置へ至ったときに、容器70内の被移載物
Wを吸着保持し、吸着部材35が(イ)の位置へ至った
ときに、吸着部材35が被移載物Wの吸着保持を解除す
るものであってもよい。また保持手段Cは、吸着部材3
5により被移載物Wを吸着保持するものに限られず、例
えば被移載物Wを爪で掴んで保持するようなものであっ
てもよい。上記実施例の移載装置では、モータMの動力
により移送部Aが第1の位置(I)と第2の位置(I
I)との間を移動し、さらに同じモータMの動力により
第2の位置(II)へ至った後に、保持部材Cをほぼ直
線的に移動させている。単一のモータにより移送部Aの
移送と保持部材Cの駆動の双方を行っているため、駆動
源を多数設けたものに比べて簡単な構造にでき、またモ
ータの制御も容易である。
【0030】特にモータMの連続回転を、大歯車18お
よび小歯車26の往復回動動作に変換しているために、
モータの回転制御が非常に簡単になる。また、保持手段
Cが移送部Aに支持され、この移送部Aが移動するよう
になっているので、保持手段Cにより保持される被移載
物Wの移載距離を長くできる。また、駆動源としてモー
タMの代わりにサーボモータを設け、このサーボモータ
を正転、逆転させることにより大歯車18または駆動軸
25を直接に往復回動駆動することも可能である。この
サーボモータの回動速度を変えることにより吸着部材3
5を有する保持手段Cの移動速度を制御することができ
る。またサーボモータの回転角度を変えることにより、
図6にて(ロ)から(ハ)への吸着部材35の前進スト
ローク長を変えることができる。この前進ストローク長
を変えることにより固定設置された容器の底部70a上
に被移載物Wを順に重ねて設置する作業も可能である。
【0031】
【発明の効果】以上のように、本発明では、移送部が第
2の位置(II)へ至った後に、回転運動の余動によ
り、保持手段がある程度長い距離進退移動できるものと
なっているため、例えば開口が狭く深さの大きい容器の
底部へ被移載物を丁寧に置くことなどが可能になる。ま
た共通の駆動源により、移送部の移動と保持手段の移動
とを行っているため、最少の駆動源により被移載物をや
や複雑な軌跡にて移動させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の移載装置の主要部を示す斜視図、
【図2】移載装置の平断面図、
【図3】移載部が第1の位置へ至ったときの移送動力変
換手段の動作を示す部分正面図、
【図4】移載部が第2の位置へ至ったときの移送動力変
換手段の動作を示す部分正面図、
【図5】移送部が第1の位置から第2の位置へ至る間の
保持手段の移動状態を示す部分正面図、
【図6】移送部が第2の位置へ至ったときの保持手段の
ほぼ直線的な進退動作を示す部分正面図、
【図7】従来の移載装置の構造を示す正面図、
【符号の説明】
A 移送部 B 移送動力変換手段 C 保持手段 D 支持手段 E 進退駆動手段 M モータ (I) 第1の位置 (II) 第2の位置 10 固定ベース 12 移送ベース 14 出力軸 18 大歯車 25 駆動軸 26 小歯車 30 回動アーム 31 回動支点 32 カム板 33 カム部 33b 余動部 35 吸着部材 41,42 平行リンクを構成するリンク板 46 摺動板 59 駆動アーム 63 連結軸 65 連結アーム

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の位置と第2の位置との間を移動す
    る移送部と、駆動源から得られる回転運動を前記移送部
    の前記両位置間での移動力に変換し且つ移送部を第2の
    位置に停止させた状態で前記回転運動を所定量余動させ
    る移送動力変換手段と、被移載物を保持し且つこの保持
    を解除できる保持手段と、前記移送部にてこの保持手段
    を可動状態に支持する支持手段と、移送部が第2の位置
    に停止したときの前記回転運動の余動に基づき保持手段
    をほぼ直線的に進退させる進退駆動手段とを有すること
    を特徴とする移載装置。
  2. 【請求項2】 移送動力変換手段は、固定部に支持され
    た軸を中心とする所定半径軌跡にて移動する回動支点
    と、移送部に設けられて前記回動支点が摺動し摺動力を
    第1の位置と第2の位置間での移動力に変換するカム部
    とから成り、前記カム部には、移送部が第2の位置にあ
    るときに回動支点が移動する前記所定半径軌跡の余動部
    が形成されている請求項1記載の移載装置。
  3. 【請求項3】 支持手段は、先端に保持手段が支持され
    基端側が移送部にて摺動支持された平行リンクから成
    り、進退駆動手段は、回転運動の余動により所定角度回
    動しこの回動により前記平行リンクを動作させる駆動ア
    ームとから成る請求項1または2記載の移載装置。
  4. 【請求項4】 移送部が第2の位置に停止した状態で、
    保持手段がほぼ直線的に進出したときに、保持手段によ
    る被移載物の保持が解除される請求項1ないし3のいず
    れかに記載の移載装置。
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