JPH08252427A - 元素状硫黄の直接生成によりso2 を含むガスからso2 を除去する方法 - Google Patents

元素状硫黄の直接生成によりso2 を含むガスからso2 を除去する方法

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JPH08252427A
JPH08252427A JP8035898A JP3589896A JPH08252427A JP H08252427 A JPH08252427 A JP H08252427A JP 8035898 A JP8035898 A JP 8035898A JP 3589896 A JP3589896 A JP 3589896A JP H08252427 A JPH08252427 A JP H08252427A
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bas
sulfur
baso
precipitate
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Marco Olper
オルパー マルコ
Massimo Maccagni
マッカニー マッシモ
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Engitec Impianti SpA
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    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
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    • B01D53/46Removing components of defined structure
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    • B01D53/502Sulfur oxides by treating the gases with a solution or a suspension of an alkali or earth-alkali or ammonium compound characterised by a specific solution or suspension
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼ガス中のSO2 を元素状の硫黄として除
去する再生的湿式方法を提供する。 【解決手段】 SO2 をBaSの希釈水溶液により吸収
させて、元素状硫黄、BaSO3 及びBaSO4 の混合
沈澱物を形成させる。ろ過により回収した該沈澱物から
(NH4 2 S溶液を用いて硫黄を抽出する。得られた
ポリスルフィドを蒸留して純粋な元素状の硫黄及び再使
用されうる(NH4 2 S溶液を得る。硫黄抽出後に残
るBaSO3 及びBaSO4 の残渣混合物をSO2 吸収
工程で水溶液として再使用されうるよう石炭と共に高温
の炉内で還元する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】石炭又は燃料油を燃焼させる
巨大施設とりわけ発電プラントにより発生する燃料ガス
中のSO2 濃度は比較的低いものであるが、しかし大気
中へ放出される大量のガス容積を鑑みれば絶対的なSO
2 量は環境的に許容できない水準に達する。長年これら
の施設には硫黄除去装置の設置が必要とされており、ま
た現在は法律により強制されている。
【0002】含硫黄金属鉱石焙焼炉からの燃料ガスはH
2 SO4 の生産に供されてきたが、その後者の販売が現
在困難となっており、排ガスからのSO2 をH2 SO4
ではなく元素状硫黄に転化させる方法の方が市場価値が
高まってきている。
【0003】
【従来の技術】燃料ガス脱硫の従来技術による解決法に
は実質的に次の2つの方法がある。
【0004】SO2 を硫酸カルシウム/亜硫酸カルシウ
ムからなる固体残渣に転化させる石灰岩/チョーク方
法、しかしこの方法は固体残渣を決められた場所に廃棄
しなければならないという問題点をもつ。
【0005】SO2 を市場性の高い硫黄形態に転化し且
つ廃棄を要する残渣を生じない再生的方法。
【0006】この後者の方法は厳密な環境保護の見地か
らは完全に容認される。しかしこの方法で生成される硫
黄、液体SO2 、H2 SO4 を販売して得られる収入で
部分的に運転コストを補償できるとはいっても、決定的
に巨大な投資と運転コストが必要とされるのが実情であ
る。
【0007】現在のところ実際上は、SO2 と石灰岩/
チョーク懸濁液の反応に基づく第1のタイプの除去方法
がより広く用いられている。この方法ではボイラーから
の排ガスを洗浄塔中を流し、向流下にこの石灰/石灰岩
は緊密なガスとの接触及び続くSO2 吸収に適するよう
極細滴に再分割されて連続的に再使用される石灰/石灰
岩含有スラリーと接触させる。
【0008】亜硫酸カルシウム及び硫酸カルシウムが形
成されて通常これらは最終酸化によって均一生成物に転
化される。SO2 抽出の収率は90%に達しうる。しか
し上記反応剤の消費は石灰の低い溶解性と石灰岩の化学
的不活性のために化学量論的量よりも著しく大きい。
【0009】この種の方法では特にBabcock−H
itachi,Combustion Enginee
ring,Costain Deutsche Bab
cock及びLodge Cottrel法が首尾よく
採用されてきた。
【0010】同様の方法にダブルアルカリ法があり、こ
れは炭酸ナトリウム溶液によるSO 2 吸収に基づく。
【0011】抽出収率は良好であり(約90%)、反応
剤の消費は化学量的要求量に実際上相当し、処理管理も
比較的簡単であるけれども、部分的なアルカリ再生に石
灰処理を用い、またこの場合硫酸カルシウムと亜硫酸カ
ルシウムが形成されるのでこれらを、過剰の石灰と共
に、埋立地に廃棄しなければならない。
【0012】再生的方法では亜硫酸塩/重亜硫酸塩系を
用いるWellman−Lord法が首位の座にある。
吸収されたSO2 の影響により、吸収性亜硫酸ナトリウ
ム溶液が重亜硫酸塩に転化されそして加熱下に再生され
る。亜硫酸ナトリウムが再び形成され、そしてSO2
は後続の別処理すなわちClaus法による硫黄への転
換;液体SO2 を生じるための液化;接触法によるH2
SO4 への変換;に十分な高濃度で放出される。
【0013】吸収工程は吸収塔内で行われ、除去収率は
通常90%以上である。亜硫酸塩の再生は強制循環エバ
ポレータ内で行われる。
【0014】吸収工程の間に亜硫酸塩の一部は硫酸塩に
変換され、よってこの処理からは更にこれらの生成物が
SO2 と共に得られる。投資コストは高く、設備管理は
複雑である。
【0015】Philadelphia Electr
ic/UE&Cの開発したMg酸化物を使う方法もまた
湿式再生的方法である。吸収にはMgO水中懸濁液を用
い、形成される亜硫酸マグネシウムは焼成によりMgO
とSO2 (及びMgSO4 :これは吸収工程の間に更に
部分的に形成されるが、石炭存在下に焼成が行われる場
合にはMgOとSO2 に還元され得る)に分解できる。
【0016】こうして濃SO2 流のみが生成物として得
られ、これは商業的グレードの本生成物を生じせしめる
処理に供されうる。しかし投資コストが高く、処理管理
が非常に複雑である。
【0017】クエン酸塩法は脱硫のためにクエン酸とク
エン酸ナトリウムの溶液を用いる。該溶液はそれがpH
緩衝剤として作用するので著しく良好なSO2 吸収剤で
ある。SO2 に富む洗浄溶液は反応器に送られてH2
(生成した硫黄の一部を再使用して隣接設備の燃料ガス
と反応させることにより得る)と反応させられて10%
の元素状Sを含むスラリーを形成する。
【0018】高純度の硫黄が溶液から分離されて溶液は
吸収工程へ送り返される。吸収の間に酸化により形成さ
れる硫酸ナトリウムの存在はそれを除去するためのパー
ジの実行を必要とさせる。このように処理生成物は硫黄
と硫酸ナトリウムである。しかし高い投資コストと複雑
な処理管理がその普及を限られたものにしている。
【0019】完全を期すために次の文献も同様に引用し
ておく:
【0020】米国特許第3,475,122に教示され
る、SO2 吸収用のNaOH及びSO2 で飽和した塩基
性溶液中和用の酸を発生させるための3区画電解槽を用
いてその結果SO2 を放出させる方法;及び
【0021】米国特許第4,107,015に教示され
る、SO2 飽和アルカリ溶液を電気透析膜分離ユニット
に充填し、SO2 ストリッピングに適した溶液を酸性区
画から得、そして塩基性区画から更なる量のSO2 を吸
着するために必要なNaOHを含む溶液を得る方法。
【0022】上記した全ての再生的方法の目的は市場性
の高い生成物(液体SO2 、H2 SO4 又は元素状硫
黄)への後続設備での変換に適した十分な濃度のSO2
流を得ることにある。
【0023】
【発明の目的】本発明の目的は、市場での需要が高く保
存の容易な元素状Sを直接に生成し;必要な工程数及び
設備のユニット数を減じ;運転及び管理が容易で運転コ
ストが低く;使用可能とするためには更なる処理を必要
とするような物質を生成せず、そして処分されるべき廃
物を生成しないという多目的を同時に達成しうる燃焼ガ
スの脱硫方法を提供することにある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明は(a)SO2
有ガスをBaSの水溶液と反応させてBaSO3 及びS
を含む沈澱物を形成させ、次いでこれをろ過する工程; (b)元素状の硫黄は溶解するがBaSO3 は未変化の
ままに残す反応剤で該沈澱物を処理し、得た溶液を固体
残渣と分離する工程; (c)工程(b)からの該固体残渣を加熱下に元素状炭
素で処理し、形成させたBaS溶液を上記工程(a)で
再使用するために回収する工程;及び (d)純粋な形態の硫黄を回収するために上記工程
(b)から得た溶液を蒸留する工程;を含むことを特徴
とする二酸化硫黄を含むガスからそれを除去する方法に
ある。
【0025】さらに詳しくは該工程(a)において、吸
収手段として希釈した硫化バリウム溶液を用い、SO2
との反応によって元素状の硫黄を直接に形成させ、そし
て実際上不溶性のバリウム塩(即ち亜硫酸バリウムと硫
酸バリウム)を生成させる。この反応は次のとおりであ
る。 2BaS+2SO2 +2H2 O → 2BaSO3 +2H2 S (1) 2H2 S+SO2 → 3S+2H2 O (2)
【0026】SO2 と溶液との間の反応は非常に高い反
応速度で生じ、SO2 の除去は実際上完全であり、溶液
からの沈澱物の分離はろ過によりなされて容易で素早
い。
【0027】工程(b)においては、硫黄を溶解して且
つ存在するバリウム塩を未変化のまま残す溶媒として特
に好ましい反応剤は硫化アンモニウムの水溶液である。
この工程から得られる飽和硫黄溶液から蒸留により硫黄
を困難なく再生できる。得られる生成物は非常に高純度
の硫黄である。
【0028】工程(c)において、亜硫酸バリウム及び
硫酸バリウムを硫黄から分離した後にそれらを硫化バリ
ウムに還元するのに十分量の石炭等の元素状炭素と混合
する。該還元工程はたとえば1000℃の炉内で行うこ
とができる。微粒子からなる生成物は容易に浸出され
る。この工程の反応は次のとおりである。 2BaSO3 +3C → 2BaS+3CO2 (5) BaSO3 +3C → BaS+3CO (6)
【0029】溶媒溶液としては吸収塔を通って循環する
同じ溶液の一部を用いることができる。再使用の前に該
溶液は予備のろ過に供される。
【0030】本発明の特徴と利点を一層よく理解するた
めに実質的に上記に定義された本発明の方法を添付図面
のフロースキームを参照しながら以下に一層詳細に述べ
る。
【0031】精製しようとするガスを吸収塔の底部に供
給してそれらを塔の頂部側から著しく微細な滴の形態で
散布される水性BaS溶液と緊密に接触させる。該溶液
は低濃度でも高濃度でも活性脱硫化剤として作用する。
塔内で次の反応が順次急速に生じる。
【0032】 2BaS+2SO2 +2H2 O → 2BaSO3 +2H2 S (1) 2H2 S+SO2 → 3S+2H2 O (2)
【0033】次の包括的反応が導かれる: 2BaS+3SO2 → 2BaSO3 +3S (3)
【0034】沈澱物中には、BaSO3 及びSに加えて
更に1−20%量のBaSO4 が見出されるが、これは
ガス流中に含まれる空気の酸化作用によって亜硫酸塩か
ら形成される。本法ではBaSO3 と共にBaSO4
存在することは何らの問題もない。というのもそれは亜
硫酸塩の還元と同時にBaSに還元されてしまうからで
ある。
【0035】BaSのなくなった溶液から混合沈澱物を
分離するために該溶液をろ過に供する。処理済ガス中の
SO2 と相溶性が最も小さい沈殿した物質の結晶特性及
び本法中に沈殿するそれらの量から、ろ過工程は急速且
つ容易である。
【0036】この分離によって未反応BaSを含む溶液
を吸収剤溶液循環タンクに戻すことが可能である。一方
で混合沈澱物は硫黄抽出のために溶解器へ送られる。
【0037】その目的のために10%の(NH4 2
を含有する溶液を好ましくは1:4の固体:溶液比で次
の反応に従って用いられる。 (NH4 2 S+nS → (NH4 2 n+1 (4)
【0038】ポリスルフィド形成と共に硫黄の溶解は室
温でおよそ30分以内で完了する。スラリーをろ過して
バリウム硫黄塩のケーキ(これは再生におくられる)及
び清澄なポリスルフィド(NH4 2 n+1 の溶液(こ
れは蒸留に送られる)を得る。
【0039】蒸留により次の精製物が得られる:更なる
量の硫黄の溶解に再使用される(NH4 2 Sの溶液;
及び市場性の高い形態に処理されうる元素状の硫黄。
【0040】ポリスルフィド溶液の蒸留は損失なしに初
期スルフィド溶液を回復させ、そしてかなり高純度レベ
ルで硫黄を得ることを可能にする。
【0041】最終処理工程は吸収手段の再生である。本
工程において亜硫酸バリウム及び硫酸バリウムはスルフ
ィドに還元される。
【0042】還元炉内で生じる反応はそれぞれCO及び
CO2 を生成する。亜硫酸塩に対して: 2BaSO3 +3C → 2BaS+3CO2 (5) BaSO3 +3C → BaS+3CO (6)
【0043】硫酸塩に対して: BaSO3 +2C → BaS+2CO2 (7) BaSO4 +4C → BaS+4CO (8)
【0044】事実上、代表的な反応は上記両結果の間の
中間にあり、よって、後者の反応を吸収工程で生じる全
体の反応と結合させることにより本発明に従う全体の処
理は次の反応に要約することができる: SO2 +C → S+CO2 (9) SO2 +2C → S+CO2 (10)
【0045】全体の処理を総括すればSO2 を硫黄及び
炭素酸化物に変換することにある。バリウム硫黄化合物
を硫化バリウムに還元するために20%の石炭を加えて
混合された亜硫酸バリウム及び硫酸バリウムを炉に入れ
て1100℃で1時間保持する。
【0046】生成物は粉末(粒状)形態にあり、同じ溶
液により再使用タンクから直接に浸出されうる。富Ba
S溶液は存在しうる石炭及び未反応亜硫酸塩を補捉する
ためにろ過される。ろ過ケーキは炉に送り返し、清澄な
溶液は均一組成物溶液を得るために再使用タンクに送ら
れ、そしてそこから吸収塔へ送られる。
【0047】
【実施例】本方法の実際的実施の例を非限定的に説明す
る。
【0048】幾つかの方法試験の結果、次の原料が使用
可能であった:その溶解度に相当して亜硫酸塩の形態で
1リットル当たり3.55gのBa2+を含む消耗した吸
収溶液;及び、バリウム硫黄塩の還元炉から得て72.
66%のBaS、24.68%のBaSO3 、2.66
%のBaSO4 及び不活性物質を含む粉末材料。
【0049】上記粉末15gを消耗した吸収溶液250
mLに溶解させて30分攪拌した後に混合物をろ過し
た。非溶解残渣4.1gと溶液250mLが得られて、
該溶液は1L当たり43.6gのBaSを含んでいた。
【0050】この溶液中にSO2 (Na2 2 5 とH
2 SO4 を反応させるKipp装置により発生させたも
の)をバブリングさせた。
【0051】溶液は直ちに曇り、沈澱物は淡黄色に変わ
り、そして試験の間にこの色は最初に白色に次いで再び
淡黄色へ変化した。溶液中にもはやBaSがなくなるま
でSO2 を供給した。ここで供給を中断して沈殿物をろ
過し、洗浄し、そして乾燥した。
【0052】吸収工程の包括反応に従って計算した理論
的重量17.08gに対して、16.1gを得た(収率
94.3%)。
【0053】本試験より得た溶液には更に18.1gの
利用可能な粉末が溶解していた。
【0054】この溶液を30分攪拌の後にろ過して非溶
解残渣4.9g及び1L当たり52.8gのBaSを含
む溶液250mLを得た。
【0055】先行試験と同様にこの溶液にKipp装置
で発生させたSO2 を、溶液がBaSを含まなくなるま
でバブリングさせた。そこでSO2 の供給を中断し、溶
液をろ過して沈澱物を洗浄し乾燥させて計量した。
【0056】上記のように計算した理論的重量20.6
9gに対して19.9gを得た(収率96.2%)。消
耗した吸収溶液250mL中には1L当たり3.37g
のBa2+が依然亜硫酸塩として存在した。
【0057】先行試験の分も合わせた総重量36gの沈
澱物を1L当たり100gの(NH 4 2 Sを含む溶液
150mL室温で30分処理した。
【0058】非溶解性の白色残渣は重量が29.5gで
あり、洗浄/乾燥後、該物質は炉内での還元(所謂「吸
収剤再生」)に供される準備がされた。
【0059】抽出溶液を蒸留しそこから(NH4 2
溶液130mL及び純粋な硫黄6.35gを回収した。
【0060】硫黄抽出後に得た白色沈澱物29.5gを
石炭粉5.9gと混和してグラファイトのるつぼに入れ
て石炭粉1gで覆った。るつぼをマッフル炉中に110
0℃で1時間保持した。
【0061】還元工程からの生成物は24.5gであ
り、次の組成を有した: BaS 19.3g 78.77% BaSO3 4.7g 19.19% BaSO4 及び不活性物質 0.5g 2.04% 24.5g 100.00%
【0062】還元収率は低いが(83.9%)、未反応
の亜硫酸塩は全て後続バッチで還元炉中へ戻されるので
本発明の目的に関して問題とならない。
【0063】上記より従来技術を超える本発明の利点が
明らかであろう:本発明の方法は唯1つの生成物すなわ
ち通常市場性が高く、保存が容易で、確定された価値を
有する純粋硫黄を生成する;上記硫黄の生成は第1の工
程すなわちSO2 吸収の間に直接に生じる。再処理を必
要とする別の生成物及び処分を必要とされる廃物質のい
ずれをも生じない;操作は少なく直線的である。投資コ
ストは抑えられうる;選ばれた吸収剤の高い反応性、使
用済溶液の希釈、吸収の種類及び反応速度により高いガ
ス脱硫比が確保される。
【0064】上記説明より当業者には次の態様が容易に
想定されよう。 1.(a)SO2 含有ガスをBaSの水溶液と反応式: 2BaS+2SO2 +2H2 O → 2BaSO3 +2H2 S (1) 2H2 S+SO2 → 3S+2H2 O (2) に従って反応させてBaSO3 及びSを含む沈澱物を形
成させ次いでこれをろ過する工程; (b)元素状の硫黄は溶解しBaSO3 を未変化のまま
に残す反応剤で該沈澱物を処理して得た溶液を固体残渣
と分離する工程;
【0065】(c)工程(b)からの該固体残渣を加熱
下に例えば石炭のような元素状炭素で反応式: 2BaSO3 +3C → 2BaS+3CO2 (5) BaSO3 +3C → BaS+3CO (6) に従って処理して形成させたBaS溶液を上記工程
(a)で再使用するために回収する工程;及び (d)純粋な形態の硫黄を回収するために上記工程
(b)から得た溶液を希釈する工程;を含むことを特徴
とする二酸化硫黄を含むガスからそれを除去する方法。
【0066】さらに上記工程(b)において硫黄溶解反
応物として、反応式: (NH4 2 S+nS → (NH4 2 n+1 (4) に従って硫化アンモニウム(NH4 2 Sの水溶液を用
い、ポリ硫化物(NH42 n+1 の溶液を得、これを
上記工程(d)の蒸留に供し、工程(b)で再使用され
る(NH4 2 S溶液及び純粋な形態の元素状硫黄を得
ることを特徴とする前記第1記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法の流れ工程図。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)SO2 含有ガスをBaSの水溶液
    と反応させてBaSO3 及びSを含む沈澱物を形成さ
    せ、次いでこれをろ過する工程; (b)元素状の硫黄は溶解するがBaSO3 は未変化の
    ままに残す反応剤で該沈澱物を処理し、得た溶液を固体
    残渣と分離する工程; (c)工程(b)からの該固体残渣を加熱下に元素状炭
    素で処理し、形成させたBaS溶液を上記工程(a)で
    再使用するために回収する工程;及び (d)純粋な形態の硫黄を回収するために上記工程
    (b)から得た溶液を蒸留する工程;を含むことを特徴
    とする二酸化硫黄を含むガスからそれを除去する方法。
  2. 【請求項2】 上記工程(b)において硫黄溶解反応剤
    として硫化アンモニウム(NH4 2 Sの水溶液を用
    い、ポリ硫化物(NH4 2 n+1 の溶液を得、これを
    上記工程(d)の蒸留に供し、工程(b)で再使用され
    る(NH4 2S溶液及び純粋な形態の元素状硫黄を得
    ることを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 上記工程(a)において更に硫酸バリウ
    ムを形成させて工程(b)において硫化バリウムBaS
    3 と共に該固体残渣中に残すことを特徴とする請求項
    1記載の方法。
  4. 【請求項4】 上記工程(c)においてBaSO3 とC
    が反応してBaSとCO2 を形成する反応及びBaSO
    3 とCが反応してBaSとCOを形成する反応を生じさ
    せることを特徴とする請求項3記載の方法。
  5. 【請求項5】 上記工程(c)を石炭粉を用いておよそ
    1100℃の炉の中で行うことを特徴とする請求項1記
    載の方法。
  6. 【請求項6】 上記工程(c)で形成した該BaS溶液
    をろ過して未反応の硫化バリウム及び炭素を除去して、
    次いでBaSを上記工程(a)で再使用することを特徴
    とする請求項1記載の方法。
  7. 【請求項7】 上記工程(a)で形成させた沈澱物のろ
    過後に得た未反応BaS含有溶液を再使用タンクを通し
    て上記工程(a)に戻すことを特徴とする請求項1記載
    の方法。
JP8035898A 1995-02-24 1996-02-23 元素状硫黄の直接生成によりso2 を含むガスからso2 を除去する方法 Pending JPH08252427A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

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IT95/A000357 1995-02-24
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