JPH08251820A - 建物内の単相配電方式 - Google Patents

建物内の単相配電方式

Info

Publication number
JPH08251820A
JPH08251820A JP7079945A JP7994595A JPH08251820A JP H08251820 A JPH08251820 A JP H08251820A JP 7079945 A JP7079945 A JP 7079945A JP 7994595 A JP7994595 A JP 7994595A JP H08251820 A JPH08251820 A JP H08251820A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phase
voltage
power distribution
low
distribution transformer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP7079945A
Other languages
English (en)
Inventor
Mataaki Makabe
又敬 真壁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Engineering and Construction Co Ltd filed Critical Toshiba Engineering and Construction Co Ltd
Priority to JP7079945A priority Critical patent/JPH08251820A/ja
Publication of JPH08251820A publication Critical patent/JPH08251820A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/50Arrangements for eliminating or reducing asymmetry in polyphase networks

Landscapes

  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 大規模ビル等の配電系統の信頼性を維持しな
がら、単相配電用変圧器系統の設置面積および設置費用
を減少し、且つ運転効率を向上できる単相配電方式を提
供すること。 【構成】 この単相配電方式は、3相高圧幹線から分岐
された複数の3相高圧幹線(13、14)と、各3相高
圧幹線の2相間にそれぞれ相間バランスを取りながら複
数ずつ接続された単相配電用変圧器(25)と、各単相
配電用変圧器の2次側に接続された低圧母線(30)
と、異なる3相高圧幹線の同一相間に1次側が接続され
る単相配電用変圧器からの低圧母線間を連絡する連絡線
(33)と、それに設けられた開閉手段(34)とを備
えている。そして各単相配電用変圧器の定格容量は、負
荷設備容量が平均化されて接続される低圧母線の負荷容
量のほぼ2倍とされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は大型ビル等の建物内にお
いて、3相高圧幹線から複数の単相低圧母線に電源供給
する単相配電方式に関する。
【0002】
【従来の技術】ビルなどの建物においては、外部の特別
高圧系統(22/33KV)または特別高圧系統(66
/77KV)から受電・降圧し、低圧幹線で各階層群の
低圧電気設備に供給することが多い。従来は蛍光灯の照
明用として240V/415Vの3相4線式の配電が多
用されていたが、照明器具の変化や事務機器類の増加に
伴い、105V/210Vの単相配電方式が重要視され
るようになってきた。一方、超高層ビルなどの大規模ビ
ルでは負荷容量が極めて大きく且つ広範囲に負荷が分散
しているため、このような単相の低圧幹線を各階層群に
延設すると電圧降下が大きくなり、配線スペースが増加
するという問題がある。そこで大規模ビルなどの単相配
電方式としては、ビルの各階層群に単相配電用変圧器を
設置した2次電気室を設け、3相高圧幹線から供給され
る高圧を単相配電用変圧器で降圧して低圧母線に供給す
る方式が採用されている。
【0003】図9は従来の大規模ビルにおける単相配電
方式を示す電気系統図である。ビル地下階(GF)に設
置された受電設備1から、例えば6.6KVの3相高圧
幹線2が各階層群(1F〜4F,5F〜8F,9F〜1
2F,・・・)の2次電気室3に供給される。2次電気
室3には一般に2系列の単相配電用変圧器4、5とその
付帯設備が設置され、それらの2次側に低圧母線6が接
続される。そして各低圧母線6に複数の負荷配線7が接
続されている。なお図では、遮断器や保護継電器等は省
略されている。2基の単相配電用変圧器4、5のうち1
基は平常運転用とされ、他の1基は保守点検時または故
障時などの予備用として使用される。このように配電設
備を重複して設けることにより、停電による混乱や被害
が通常のビルに比べて著しく大きい大規模ビルにおいて
も安定な電源供給を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記のように単
相配電用変圧器等の配電設備を2系列設ければ配電系統
の信頼性は高くなるが、設備の設置面積と費用が増加
し、さらに保守点検作業等も増えるという問題があっ
た。また受電設備から各2次電気室に供給される3相高
圧幹線の保守点検や事故には対処できないという問題も
あった。さらに各2次電気室に設置される単相配電用変
圧器の定格容量は、その低圧母線に接続される負荷設備
容量に若干の余裕を持って決められるので、効率のあま
り良くない範囲で長期間運転することが多かった。すな
わち一般に単相配電用変圧器の損失は鉄損と銅損が主な
もので、そのうち鉄損は負荷の大きさに係わらずほぼ一
定であるが、銅損は負荷の2乗に比例する。そのため一
般には単相配電用変圧器を定格容量の50〜60%付近
で運転する場合に総合損失が最も低い。しかし上記のよ
うな従来方式では2基設けた単相配電用変圧器のうち1
基のみを常に最大負荷付近で運転することになるので、
当該単相配電用変圧器の運転効率はそれほど高くならな
い。さらに、3相高圧幹線から単相配電用変圧器を複数
接続する場合には、相間の負荷不均衡が問題になる。そ
こで本発明はこのような問題を解決する単相配電方式を
提供することを課題とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明の建物内の単相配電方式は、3相高圧母線から分岐さ
れた複数の3相高圧幹線と、各3相高圧幹線の2相間に
それぞれ相間バランスを取りながら複数ずつ接続された
単相配電用変圧器と、各単相配電用変圧器の2次側に接
続された低圧母線と、異なる3相高圧幹線の同一相間に
1次側が接続される単相配電用変圧器からの低圧母線間
を連絡する連絡線と、その連絡線に設けられた開閉手段
とを備えている。そして各低圧母線の負荷容量が平均化
するようにそれぞれの低圧母線に負荷配線が接続され、
各単相配電用変圧器の定格容量が前記負荷容量のほぼ2
倍とされていることを特徴とするものである。
【0006】本発明の好ましい実施態様においては、単
相配電用変圧器に接続される3相高圧幹線の2相間を切
り換えるための切換手段が設けられている。本発明の他
の好ましい実施態様においては、3相高圧幹線の2相間
に接続される予備用の単相配電用変圧器と、その予備用
の単相配電用変圧器からの出力と平常用の単相配電用変
圧器からの出力を切り換えるための予備切換手段がさら
に設けられる。本発明のさらに他の好ましい実施態様に
おいては、建物の各階層群に2次電気室が設けられ、そ
の2次電気室に当該階層群に電源供給する単相配電用変
圧器が設置される。
【0007】
【作用】本発明の単相配電方式は、異なる3相高圧幹線
の同一相間に1次側が接続される単相配電用変圧器から
の低圧母線間を開閉手段を設けた連絡線で連絡し、その
開閉手段を開閉することによって、低圧母線を独立また
は他の低圧母線と連絡のいずれかで運転できる。したが
って、低圧母線に電源供給している単相配電用変圧器系
統の保守点検や故障などが発生したときは、他の運転し
ている単相配電用変圧器からその低圧母線に電源供給す
ることができる。さらに、それら単相配電用変圧器が接
続されている3相高圧幹線を保守点検するとき、または
その故障時などにおいても、他の運転している単相配電
用変圧器から同様にして電源供給することができる。
【0008】また、夜間や休日などの低負荷時などにお
いても、一部の単相配電用変圧器の配電系統を休止さ
せ、残りの単相配電用変圧器から低圧母線に電源供給す
ることができるので、単相配電用変圧器を効率良く運転
できる。さらにまた本発明の単相配電方式では、各単相
配電用変圧器の定格容量は従来の方式より大きくなる
が、設備全体の設置面積と費用が減少し、保守点検作業
等も少なくなる。さらに平常時に各単相配電用変圧器は
定格容量のほぼ50%程度で運転されることになり、長
期にわたる総合効率も高くなる。また、複数の3相高圧
幹線の2相間にそれぞれ相間バランスを取りながら複数
の単相配電用変圧器が接続されるので、3相高圧幹線に
おける相間の負荷不均衡が生じない。
【0009】
【実施例】次に図面により本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の単相配電方式の1例を示す電気系統図で
ある。ビル地下階などの受電設備に設けられた変圧器1
0で、例えば受電した66KVの特別高圧が6.6KV
の高圧に変換され、その2次側から遮断器11、12を
経て2つの3相高圧幹線13、14が各階層群に延設さ
れている。3相高圧幹線13、14にはそれぞれ過電流
継電器のような保護継電装置15、16が設けられ、3
相高圧幹線に短絡事故等が発生したときに遮断器11ま
たは12を開路するようになっている。図1の例ではビ
ルの24階までが示されそれ以上は省略されている。図
示された1〜24階に対して一例として4階分程度の各
階層群にそれぞれ設けられた2次電気室17〜22に、
遮断器23、開閉器24、単相配電用変圧器25、過電
流継電器や地絡継電器などの保護継電器26、および必
要により設けられる電力方向継電器27がそれぞれ設置
されている。そして第一階層群、第三階層群、第五階層
群の2次電気室17、19、21に3相高圧幹線13が
導入され、第二階層群、第四階層群、第六階層群の2次
電気室18、20、22に3相高圧幹線14が導入され
ている。なお2次電気室17と18、19と20、21
と22の各対の単相配電用変圧器には、3相高圧幹線1
3と14の同一相が導入される。
【0010】遮断器23は保護継電器24の作動により
開路することができ、高圧回路の短絡保護等を行う。電
力方向継電器27は低圧母線相互を連絡した際に低圧回
路に発生した接地事故などにおける事故点を確立するた
めに設けられる。開閉器24は保守点検等のために2次
電気室に設置された機器類を分離するために使用される
が、これは遮断器であってもよい。単相配電用変圧器2
5の2次側は2線式(例えば105V)でも3線式(例
えば105V/210V)のいずれでもよい。しかし電
圧降下の抑制と負荷の自由度等を考慮すると3線式が好
ましい。
【0011】2次電気室17〜22からの低圧配線にそ
れぞれ低圧母線30が接続され、各低圧母線30から複
数の負荷配線31が接続され、各負荷配線31には遮断
器32が設けられている。さらに同相関係にある2次電
気室17からの低圧母線30と2次電気室18からの低
圧母線30の間、2次電気室19からの低圧母線30と
2次電気室20からの低圧母線30の間、2次電気室2
1からの低圧母線30と2次電気室22からの低圧母線
30の間、がそれぞれ連絡線33で連絡されており、そ
れら連絡線33に開閉器や遮断器などの開閉手段34が
設けられている。そしてこれら開閉手段34を閉路する
ことにより、1対ずつ並列運転をすることができる。な
お開閉手段34は例えば奇数階層群の各2次電気室内に
それぞれ収容することができる。
【0012】各低圧母線30における負荷配線31は、
その電気設備の容量合計が低圧母線間で平均化するよう
に接続される。一般にビルの照明等の電気設備は各階層
群ほぼ同じである場合が多いので、通常はそのまま各階
層群の負荷配線群を低圧母線に接続すればよい。しかし
電気設備の容量が大きい特定の階層群がある場合は、そ
の階層群に複数の2次電気室を設け、それらの負荷配線
を振り分けて平均化するか、またはその一部を隣接する
他の階層群用の低圧母線に振り分ければよい。各単相配
電用変圧器の定格容量は、そのように平均化された負荷
容量、すなわち低圧母線の負荷容量のほぼ2倍に設定さ
れる。
【0013】図2は図1における一部の単相配電用変圧
器系統の配線図であり、図中保護継電器は省略してい
る。単相配電用変圧器25は2次側が中間タップ式の3
線式を使用し、その中線を接地している。図2には3相
高圧幹線13または14から2次電気室17〜20への
接続が示されている。2次電気室17は3相高圧幹線1
3のR−S間、2次電気室18は3相高圧幹線14のR
−S間、2次電気室19は3相高圧幹線13のS−T
間、2次電気室20は3相高圧幹線14のS−T間とい
うように、3相高圧幹線13と14を交互に、且つ、相
順をずらせて接続し、相間の負荷バランスを維持するよ
うになされている。
【0014】図3(a)(b)は単相配電用変圧器に接
続される3相高圧幹線の2相間を切り換えるため、単相
配電用変圧器の1次側に切換手段を設けた例であり,2
次電気室17の場合が例に示されている。このような切
換手段28を設けることにより、後述するように低圧母
線間を連絡する場合における相関係の制約を解消するこ
とができる。図3(a)は単相配電用変圧器25の1次
側における遮断器23の接点と3相高圧幹線13の間に
切換手段28が設けられている。切換手段28は2つの
切換器28a、28bを有している。図示の状態では単
相配電用変圧器25がR−S相に接続されているが、切
換器28bのみを反対側に切り換えることによりR−T
相に接続され、切換器28aと28bをそれぞれ反対側
に切り換えることによりS−T相に接続される。図3
(b)は単相配電用変圧器25の1次側と遮断器23の
接点との間に切換手段28が設けられている。この切換
手段28も2つの切換器28a、28bを有している。
図示の状態では単相配電用変圧器25がR−T相に接続
されているが、切換器28bのみを反対側に切り換える
ことによりR−S相に接続され、切換器28aのみを反
対側に切り換えることによりS−T相に接続される。
【0015】図4は2次電気室に図3(a)のような切
換手段28を設けた場合の低圧母線間の連絡例を示す電
気系統図である。この場合には3相高圧幹線からの相関
係の制約を切換手段28により解消することができるの
で、全ての低圧母線30間に連絡線33および開閉手段
34が設けられている。それによって任意の低圧母線を
連絡して並列運転することができる。
【0016】図5は図4の他の実施例を示す電気系統図
であり、この例では2次電気室17〜20の他に同様の
構成からなる単相配電用変圧器系統を設置した予備用の
2次電気室40を設けたものである。予備用の2次電気
室40には予備用の単相配電用変圧器25とその付帯設
備である遮断器23、開閉器24、切換手段28および
図示しない保護継電器等が設置されている。2次電気室
17〜20の1つが使用できないときは、図1のような
構成で対応できるが、2つの単相配電用変圧器系統が保
守点検または故障等により使用できないときには、その
うちの1つの代わりにこの予備用の単相配電用変圧器系
統に低圧母線を切り換え、負荷への電源供給を継続する
ことができる。そのため2次電気室17〜20からの単
相低圧配線路に例えば遠隔操作のできる切換スイッチの
ような予備切換手段41が設けられ、2次電気室17〜
20からの単相低圧配線のいずれかと予備用の2次電気
室40からの単相低圧配線とを切り換えて低圧母線30
に接続することができる。
【0017】図6は図1の単相配電方式を高層ビルのよ
うな高い建物に適用した例を示す模式図である。建物5
0の地下階GFに受電設備が設置され、3相高圧幹線1
3、14は各階層群を上下に通る配管等の通路により各
階層群の2次電気室17〜22に導入される。2次電気
室17〜22からの低圧母線の連絡用の開閉手段34は
奇数階層群の2次電気室に収容されている。図7は図1
の単相配電方式を高層ビルのような高い建物に適用した
他の例を示す模式図である。この建物50は図8に示す
建物平面図のように、左右に2つの建屋51が配置さ
れ、その間を共通部52で連結する構造になっている。
共通部の地下階GFに受電設備が設置され、3相高圧幹
線13、14は各階層群を上下に通る配管等の通路によ
り各階層群の2次電気室17〜22に導入される。2次
電気室は17と18、19と20、21と22のように
対になって同階層群に設置され、それぞれが左右の建屋
に電源供給している。なお低圧母線間の連絡用の開閉手
段34は図面左側の2次電気室に収容されている。図6
または図7において、もし図5に示した予備用の2次電
気室40を設ける場合は、各階層群のいずれかまたは地
下階に設置される。
【0018】次に図1における単相配電方式の作用を説
明する。 (1)平常時 各連絡線33に設けた開閉手段34を開路するかまたは
閉路することにより、各低圧母線30をそれぞれの単相
配電用変圧器により独立して運転するか、または複数の
低圧母線を連結してそれらを並列運転するかを選択する
ことができる。並列運転する場合は一対の負荷低圧母線
毎の負荷が平均化されるという利点がある。そしていず
れの場合も各単相配電用変圧器は定格容量のほぼ半分の
負荷で運転されるので効率が高い。
【0019】(2)特定の単相配電用変圧器の系統の保
守点検または故障時 例えば2次電気室17の単相配電用変圧器系統の保守点
検をするとき、またはその系統が故障したときは、その
系統の遮断器23と開閉器24を開路して系統分離す
る。その際、連絡線33の開閉手段34が閉路されてい
なければそれを閉路する。その状態で運転継続している
2次電気室18の単相配電用変圧器系統から2次電気室
17に接続していた低圧母線30にも電源供給される。
このとき2次電気室18の単相配電用変圧器25の定格
容量は、平均化された負荷設備が接続された1つの低圧
母線30の負荷容量のほぼ2倍、すなわち上記両方の低
圧母線30に電源供給できる値とされているので過負荷
にはならない。他の2次電気室が使用出来なくなったと
きも同様に、それと対をなす2次電気室から代わりに電
源供給することができる。
【0020】(3)3相高圧幹線の保守点検または故障
時 例えば3相高圧幹線13の保守点検をするとき、または
故障したときは、3相高圧幹線13が導入されている2
次電気室17、19および21における遮断器23また
は開閉器24を開路すると共に、各連絡線33に設けら
れた開閉手段34を閉路する。これにより運転継続して
いる2次電気室18、20および22の単相配電用変圧
器系統から、それらの低圧母線30と共に2次電気室1
7、19および21からの低圧母線30にも電源供給さ
れる。このとき2次電気室18、20および22の単相
配電用変圧器は、上記のように各低圧母線の負荷容量の
ほぼ2倍に電源供給できる定格容量を有しているので過
負荷にはならない。
【0021】(4)深夜または休日などの低負荷運転時 深夜または休日などは通常極めて低負荷で運転される。
本発明の単相配電方式によれば、そのような場合に対に
なっている一方の2次電気室からの電源供給を停止し、
残りの2次電気室からの電源供給により運転することが
できる。例えば負荷が半分になった場合は、上記(3)
の3相高圧幹線の一方が故障したときと同じような形態
で電源供給することができる。このような電源供給形態
を2系統の3相高圧幹線について交互に行うことによ
り、3相高圧幹線およびそれに接続される配電設備の運
転時間を平均化できるという利点がある。
【0022】次に図4における単相配電方式の作用を説
明すると、この場合には2つの2次電気室からの低圧母
線の連絡による並列運転は勿論、それ以上の並列運転を
することができる。しかし操作の容易性や安全性からは
3つまでの並列運転が好ましい。その場合の相関係の一
致は各2次電気室おける切換手段28により行う。もし
そのような相の一致操作をせずに低圧母線間を連絡する
危険性がある場合は、相一致を条件に連絡線における開
閉手段を閉路できるようにしたインターロック手段(図
示せず)を設けることが好ましい。なお図5に示す予備
用の単相配電用変圧器への切換に際しても、上記に準じ
て行うことができる。
【0023】以上説明した例では3相高圧幹線が2系統
の場合であるが、3系統または4系統、さらにそれ以上
の3相高圧幹線を設ける場合にも本発明の単相配線方式
は適用できる。そのような場合には各階層群の2次電気
室へ各3相高圧幹線を順に繰り返し、且つ相順を考慮し
て導入すればよい。その場合の連絡線およびその開閉手
段なども上記の例に準じて設ければよい。
【0024】
【発明の効果】以上のように本発明の単相配電方式は、
異なる3相高圧幹線の同一相間に1次側が接続される単
相配電用変圧器からの低圧母線間を開閉手段を有する連
絡線により連絡し、その開閉手段を開閉することにより
低圧母線を独立または他の低圧母線との連絡のいずれか
に選択できる。したがって、低圧母線に電源供給してい
る単相配電用変圧器系統の保守点検や故障時などが発生
したときは、他の運転している単相配電用変圧器から電
源供給することができる。さらに、それら単相配電用変
圧器が接続されている3相高圧幹線を保守点検すると
き、またはその故障時などにおいても、他の運転してい
る単相配電用変圧器から同様な方法で電源供給すること
ができる。
【0025】また、夜間や休日などの低負荷時などにお
いても、一部の単相配電用変圧器の配電系統を休止さ
せ、残りの単相配電用変圧器から低圧母線に電源供給す
ることができるので、単相配電用変圧器を効率良く運転
できる。さらにまた本発明の単相配電方式では各単相配
電用変圧器の定格容量が従来の方式より大きくなるが、
設備全体の設置面積と費用が減少し、保守点検作業等も
少なくなる。さらに平常時に各単相配電用変圧器は定格
容量のほぼ50%程度で運転されることになり、長期に
わたる総合効率が高くなる。また、複数の3相高圧幹線
の2相間にそれぞれ相間バランスを取りながら複数の単
相配電用変圧器が接続されるので、3相高圧幹線におけ
る相間の負荷不均衡を生じることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の単相配電方式の1例を示す電気系統
図。
【図2】図1における一部の単相配電用変圧器系統の配
線図。
【図3】単相配電用変圧器に接続される3相高圧幹線の
2相間を切り換えるため、単相配電用変圧器の1次側に
切換手段を設けた例を示す。
【図4】2次電気室に図3のような切換手段28を設け
た場合の低圧母線間の連絡例を示す電気系統図。
【図5】図4の他の実施例を示す電気系統図。
【図6】図1の単相配電方式を高層ビルのような高い建
物に適用した例を示す模式図。
【図7】体操配電方式を高層ビルのような高い建物に適
用した他の例を示す模式図。
【図8】建物50の平面図。
【図9】従来の大規模ビルにおける単相配電方式を示す
電気系統図。
【符号の説明】
1 受電設備 2 3相高圧幹線 3 2次電気室 4 単相配電用変圧器 5 単相配電用変圧器 6 低圧母線 7 負荷配線 10 変圧器 11 遮断器 12 遮断器 13 3相高圧幹線 14 3相高圧幹線 15 保護継電装置 16 保護継電装置 17 2次電気室 18 2次電気室 19 2次電気室 20 2次電気室 21 2次電気室 22 2次電気室 23 遮断器 24 開閉器 25 単相配電用変圧器 26 保護継電器 27 電力方向継電器 28 切換手段 28a 切換器 28b 切換器 30 低圧母線 31 負荷配線 32 遮断器 33 連絡線 34 開閉手段 40 予備用の2次電気室 41 予備切換手段 50 建物 51 建屋 52 共通部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 3相高圧母線から分岐された複数の3相
    高圧幹線(13、14)と、各3相高圧幹線の2相間に
    それぞれ相間バランスを取りながら複数ずつ接続された
    単相配電用変圧器(25)と、各単相配電用変圧器(2
    5)の2次側に接続された低圧母線(30)と、異なる
    3相高圧幹線の同一相間に1次側が接続される単相配電
    用変圧器(25)からの低圧母線(30)間を連絡する
    連絡線(33)と、該連絡線(33)に設けられた開閉
    手段(34)とを備え、各低圧母線の負荷容量が平均化
    するようにそれぞれの低圧母線(30)に負荷配線(3
    1)が接続され、各単相配電用変圧器(25)の定格容
    量が前記負荷容量のほぼ2倍とされていることを特徴と
    する建物内の単相配電方式。
  2. 【請求項2】 単相配電用変圧器(25)に接続される
    3相高圧幹線の2相間を切り換えるための切換手段(2
    8)が設けられている請求項1の建物内の単相配電方
    式。
  3. 【請求項3】 3相高圧幹線の2相間に接続された予備
    用の単相配電用変圧器(25)と、該予備用の単相配電
    用変圧器(25)からの出力と平常用の単相配電用変圧
    器(25)からの出力を切り換えるための予備切換手段
    (41)がさらに設けられた請求項2の建物内の単相配
    電方式。
  4. 【請求項4】 建物の各階層群に2次電気室を設け、該
    2次電気室に当該階層群に電源供給する単相配電用変圧
    器(25)が設置される請求項1〜3のいずれかの建物
    内の単相配電方式。
JP7079945A 1995-03-10 1995-03-10 建物内の単相配電方式 Pending JPH08251820A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7079945A JPH08251820A (ja) 1995-03-10 1995-03-10 建物内の単相配電方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7079945A JPH08251820A (ja) 1995-03-10 1995-03-10 建物内の単相配電方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH08251820A true JPH08251820A (ja) 1996-09-27

Family

ID=13704453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7079945A Pending JPH08251820A (ja) 1995-03-10 1995-03-10 建物内の単相配電方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH08251820A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1331292C (zh) * 2003-03-26 2007-08-08 株式会社日立制作所 配变电设备
JP2011101564A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Chugoku Electric Power Co Inc:The 三相配電線の電圧不平衡の解消方法、及びこの方法に用いる情報処理装置
JP2011101566A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Chugoku Electric Power Co Inc:The 三相配電線の電圧不平衡の解消方法、及びこの方法に用いる情報処理装置
CN102354999A (zh) * 2011-10-13 2012-02-15 张颢 一种低压配电网单相负荷平衡分配方法
CN103545827A (zh) * 2013-10-25 2014-01-29 国家电网公司 一种适用于低压配电网的三相不平衡负荷分配方法
JP2015213381A (ja) * 2014-05-01 2015-11-26 三菱電機株式会社 三相切替装置および三相切替システム
CN108155590A (zh) * 2016-12-05 2018-06-12 特变电工智能电气有限责任公司 一种智能模块化台变
CN108493963A (zh) * 2018-03-31 2018-09-04 华南理工大学 考虑两相有功功率平衡的相间电纳配置方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN1331292C (zh) * 2003-03-26 2007-08-08 株式会社日立制作所 配变电设备
JP2011101564A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Chugoku Electric Power Co Inc:The 三相配電線の電圧不平衡の解消方法、及びこの方法に用いる情報処理装置
JP2011101566A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Chugoku Electric Power Co Inc:The 三相配電線の電圧不平衡の解消方法、及びこの方法に用いる情報処理装置
CN102354999A (zh) * 2011-10-13 2012-02-15 张颢 一种低压配电网单相负荷平衡分配方法
CN103545827A (zh) * 2013-10-25 2014-01-29 国家电网公司 一种适用于低压配电网的三相不平衡负荷分配方法
JP2015213381A (ja) * 2014-05-01 2015-11-26 三菱電機株式会社 三相切替装置および三相切替システム
CN108155590A (zh) * 2016-12-05 2018-06-12 特变电工智能电气有限责任公司 一种智能模块化台变
CN108493963A (zh) * 2018-03-31 2018-09-04 华南理工大学 考虑两相有功功率平衡的相间电纳配置方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2397590C2 (ru) Преобразовательная подстанция
US4467220A (en) Power switching apparatus
KR102169232B1 (ko) 전기고장에 의한 감전 및 화재방지 장치와 방법
JPH08251820A (ja) 建物内の単相配電方式
KR102664843B1 (ko) 삼상 배치 차단기 및 이를 이용한 네트워크 배전 계통
JP2728398B2 (ja) スポツトネツトワーク受変電保護装置
US4484086A (en) Switching network
KR101813673B1 (ko) 단락전류 저감 장치 및 이를 이용한 차단 장치, 분전반 및 케이블 릴 장치
CN104218460A (zh) 500kv大容量变电站的220kv侧接线结构
JPH08251822A (ja) 建物内の配電方式
US1893356A (en) Electrical distribution system
KR0185242B1 (ko) 스폿-네트워크 배전시스템 및 그작동방법
JPH0583817A (ja) 配電盤制御装置
CA1157933A (en) Power switching apparatus
CN210224772U (zh) Gis接线及布置结构
JPH0556521A (ja) 配電用変圧装置
JPH0491636A (ja) 産業用電源系統
JPH09261875A (ja) 低圧母線並列式の高圧受電設備
JP2000032670A (ja) スポットネットワーク受電設備
JPH08308095A (ja) 受配電設備
JPS5836201Y2 (ja) 導体連絡装置
JP2001268803A (ja) 受電設備
JP3641567B2 (ja) 配電用変電所の地絡保護装置
JPH0779532A (ja) 交直変換器の保護方法およびその装置
Chiu et al. Protection Scheme for the HK Electric's New 132kV and 22kV Busbar configurations