JPH08251510A - 頭部装着型映像表示装置 - Google Patents

頭部装着型映像表示装置

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JPH08251510A
JPH08251510A JP7050998A JP5099895A JPH08251510A JP H08251510 A JPH08251510 A JP H08251510A JP 7050998 A JP7050998 A JP 7050998A JP 5099895 A JP5099895 A JP 5099895A JP H08251510 A JPH08251510 A JP H08251510A
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JP
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image
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Application number
JP7050998A
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English (en)
Inventor
Motohiro Atsumi
元宏 渥美
Yoshihiro Maeda
義浩 前田
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 観察者が装置を装着した状態で装置周辺を観
察でき、また長時間電子映像を見ていても疲労が少な
く、また左右の電子映像にずれの生じない頭部装着型映
像表示装置を提供すること。 【構成】 枠部材により左右の映像表示素子を一体に固
定された本体の外装部(筐体1)の一部に斜面部(1
a)または面取り部を形成して、外界観察を妨げないよ
うにしたもの。また、観察者が直視する映像拡大用光学
素子(凹面鏡7)の位置を水平方向より3度〜10度下
向きにして、リラックスして映像観察できるようにした
もの。また、枠部材を介して左右の電子映像表示素子及
び左右の光学系保持部材を一体的に設け、左右の映像に
ずれが生じないようにしたもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡下外科手術する
際等に使用するもので、術者(観察者)が頭部に装着し
て使用する頭部装着型映像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】頭部装着型映像表示装置(以下、HMD
と略称する)は、ゴーグル型、眼鏡型等の装置を頭部に
装着し、ケーブルを介して送られてくる映像、音響を視
聴するものである。立体映像、ステレオ音響を屋内、屋
外を問わず楽しむことができるものとして、若年層を中
心に注目されてきている。一方、医療分野での利用も注
目を浴びてきている。これは、外科手術等の医療現場
で、医師(観察者)が患者の手術、治療部位に関する映
像情報を見ることによって、肉眼観察できない情報を得
ることを目的としている。本発明は、この医療分野で使
用するHMDに関する。
【0003】上記のようなHMDは医師が医療分野で使
用中、装着した状態でHMD周辺から外界を観察するこ
とがある。つまり、医療行為中に周囲の人の動きや各種
装置のデータ等を見ているのである。また、医療行為が
長時間にわたる時は、映像表示部材である映像拡大用光
学素子に対し目を水平方向に保ちながら観察している。
また、上記のようなHMDは、電子映像表示部材が左右
別々の光学系保持部材に取り付けられている。そして、
これら光学系保持部材は接続部材によって連結され、外
装部材に取り付けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例は、HMDの外装部材が医師の目の前を大きく遮るよ
うに張り出している(例えば、特開平6−133253
号公報)。したがって、医師がHMDを装着した状態で
HMD周辺から外界を観察しようとしても、視野がHM
Dの外装部材により遮られており周囲の人の動きや各種
装置のデータ等を見ようとしてもそれは不可能であっ
た。
【0005】また、上記従来例は、眼球を水平方向に保
ちながら映像表示部材を長時間見ているので、疲労が蓄
積しやすい。また、上記従来例は、電子映像表示部材を
左右別々の光学系保持部材に取り付けているので(例え
ば、特開平3−214872号公報)、左右の取り付け
が適正な状態を欠くことがあり映像ずれを生じることも
少なくなかった。さらに、部品点数の増大による不都合
も招いていた。
【0006】本発明は、上記不具合を解決すべく提案さ
れるもので、観察者がHMDを装着した状態でHMD周
辺から外界を観察できる頭部装着型映像表示装置、さら
に、長時間映像表示部材を見つめていても疲労しにくい
頭部装着型映像表示装置、また、左右の映像表示部材の
映像ずれを生じないとともに部品点数削減を図れる頭部
装着型映像表示装置を提供することを目的としたもので
ある
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記不具合を
解決すべく提案されるもので、 1.観察者の右眼に送る映像を表示する右眼用映像表示
素子と、観察者の左眼に送る映像を表示する左眼用映像
表示素子とを設けた本体部と、前記本体部を観察者の頭
部に装着できるように前記本体部に接続された装着手段
とを有する頭部装着型映像表示装置において、前記本体
部が前記左右各々の映像表示素子を一体的に固定する枠
部材を有すると共に、観察者の目に対向する前記本体の
外装部の一部に、外界観察を可能とする傾斜面又は面取
り部を形成した。 2.観察者の右眼に送る映像を表示する右眼用映像表示
素子と、観察者の左眼に送る映像を表示する左眼用映像
表示素子とを設けた本体部と、前記本体部を観察者の頭
部に装着できるように前記本体部に接続された装着手段
とを有する頭部装着型映像表示装置において、前記映像
表示手段を形成するとともに観察者が直視する映像拡大
用光学素子の位置を、水平方向より3度〜10度下向き
位置とした。 3.観察者の右眼に送る映像を表示する右眼用映像表示
素子と、観察者の左眼に送る映像を表示する左眼用映像
表示素子とを設けた本体部と、前記本体部を観察者の頭
部に装着できるように前記本体部に接続された装着手段
とを有する頭部装着型映像表示装置において、前記映像
表示手段を形成する左右の電子映像表示素子を配設する
電子映像表示素子固定部と、これら電子映像表示素子固
定部に対応する左右の光学系保持部材を固定する光学系
保持部材固定部を有する枠部材を設け、この枠部材を外
装部材に固定した。
【0008】
【作用】前記第1項では、観察者は本体の外装部材の斜
面部または面取り部近傍を通して周辺の人の動きや計器
のデータ等を観察する。前記第2項では、観察者は映像
表示手段である映像拡大用光学素子を目線を3度〜10
度下向きにして観察する。前記第3項では、枠部材を介
して左右の電子映像表示素子、光学系保持部材が一体的
に本体外装部材に固定され、観察者は左右の映像ずれを
生じない電子映像を観察する。
【0009】
【実施例】以下、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明していく。図1は、第1実施例に係る装置を装着し
た状態を示した断面図である。筐体1の内部に、電子映
像を観察するための映像表示手段が配設されている。上
部に基板2、フレキシブル基板3が設けられ、バックラ
イト基板4に付設されたバックライト5で照明されたL
CD(電子映像表示素子)6の映像が後述する光学系の
光路を通って拡大され、観察することができるようにな
っている。なお、7は映像信号を供給するケーブルであ
る。
【0010】上記LCD6の映像は、下方に配設されて
いるハーフミラー8で反射され、さらに凹面鏡9で反射
され拡大された後、前記ハーフミラー8を透過し、接眼
窓10を透過して観察者の眼球11に入射する。前記筐
体1の底部1aは、観察者から見て前下がりの斜面に形
成されている。
【0011】以上のごとく構成されているので、観察者
は電子映像を観察できるとともに、周辺の状況を観察し
たい場合は目線をA方向に下げることにより、下方の外
界を観察することができる。したがって、観察者である
医師が手術を行っている際、電子映像による情報を得る
とともに、必要に応じ患者の手術部位も肉眼観察するこ
とができ効率的な手術を行うことができる。この場合、
電子映像を観察する目線とA方向を見る目線との角度θ
ができるだけ小さくなるように筐体1の底部1aを形成
すればよいことはいうまでもない。
【0012】ところで、前記ハーフミラー8で反射せず
透過したLCD6からの光は、筐体1の底部の内面で反
射し、この反射光は観察者の目に入りゴースト現象を生
じるおそれがある。ところが、本実施例では筐体1の底
部1aは斜面に形成されているので、光は矢印で示すよ
うに筐体1前方へ反射され、装着者の目に有害光として
入射することを防止できる。
【0013】図2は、上記有害光をより効果的に防止す
るための構成を示した部分断面図である。この実施例で
は、独立して構成した筐体1の底部1aを結合させてい
る。底部1aを斜面に形成し第1実施例と同様の効果を
奏するようにしていることはいうまでもないが、前記ハ
ーフミラー8で反射せず透過したLCD6からの光の反
射を効果的に減少させるために、底部1aの内面1bに
遮光溝1cを形成している。遮光溝に代えて反射防止用
塗装を施してもよい。
【0014】図3Aは、面取り部1fを筐体1の後面左
右隅部に形成したもので、上方から見た断面図である。
筐体前カバー1dに対して筐体後カバー1eを接合し、
両者を連通するネジ穴12aに前記面取り部1fに形成
されたビス孔12bから(図示していない)ビスを差し
込んで固定するようになっている。
【0015】このように構成されているので、観察者の
目線Xは、電子映像を観察するための直視線Yに近づ
き、左右方向の外界観察視野が広がる。また、筐体前カ
バー1dに対して筐体後カバー1eを固定する際にビス
を差し込むが、このビスまわりの筐体構成を小さくでき
るとともに短いビスで足り、装置の軽量化を図ることが
できる。つまり、図3Bに示す従来のように面取り部の
ない筐体であると、筐体が大きいとともに、長いビスを
用いて固定するようになるので、装置の軽量化を妨げ
る。
【0016】図4は、第1実施例の変形例を示したもの
である。図3に示した面取り1fに対応する箇所を示し
ており、この変形例では面取り部1fに突起1gを形成
している。このように構成することによって、観察者の
眼球11に入ってくる外界光Zは突起1gで遮ることが
できる。したがって、外界光により面取り部1fが光っ
て見えることがなくなるので、外界の安定した観察がで
きる。なお、観察者の目線Xは、突起1g先端を通るも
のであることはいうまでもない。前記突起1gは、表面
に黒色を施すことにより、反射防止を一層効果的にする
ことができる。
【0017】図5は、第2実施例を示したもので、筐体
1の内部に映像表示手段を眼球11から見て前下がりに
斜めに配設している。このように構成することにより、
眼球11から水平方向に向けられた目線A1から略3度
〜10度前下がりにθだけ傾いた目線A2の線上にLC
D6の映像を拡大反射する凹面鏡9、および反射光が透
過するハーフミラー8、接眼窓10の中心が位置するよ
うになっている。筐体1の底部1aを前下がりに斜面形
成して、下方の下界を広く観察できるようにした点は第
1実施例と同様である。通常、人間の視線は水平方向に
向くより眼球をやや下方に回転させて見た方に向いた方
が自然であり、したがってリラックスした状態で対象を
観察できる。つまり、映像を見る場合もこの状態で見て
いると長時間の観察でも疲労が少ない。
【0018】図6は、第2実施例の使用状態を示したも
のである。筐体1には装着手段である支持部材13が設
けられており、筐体1はこの支持部材13を介して観察
者の頭部に装着されるようになっている。さらに、筐体
1の上部には補助支持部材14が設けられこの補助支持
部材14に弾性部材15が固着されており、前頭部を押
さえるようになっている。なお、支持部材13は、頭部
に水平方向に位置させ後頭部でバックル等により締めつ
け固定するようになっている。
【0019】このようにHMDを頭部に装着して使用す
るので、確実かつ安定した装着状態を維持できるととも
に、映像表示手段は前下がりに配設されているのでリラ
ックスした状態での電子映像観察を行うことができる。
また、第1実施例と同様に下方の外界を観察することが
できるので、手術を行っている医師は電子映像を観察し
ながら、手術部位も肉眼観察することができる。この場
合、電子映像は下方に見えているので、下方の外界観察
には視線B1までわずかαだけ眼球を振ればよい。した
がって、外界観察を迅速に行うことができる。
【0020】ところで、肉眼観察範囲は視線B1から視
線B2までにわたるが、手術中に血液が医師の顔等に付
着することがあるので、肉眼観察範囲にわたり筐体1に
ガード部材16を付設しておくとよい。したがって、こ
のガード部材16は、医師の外界観察を妨げないように
透明な材質のものであることはいうまでもない。
【0021】図7は、第3実施例を示したもので、支持
部材13に対して筐体1が回動できるように構成したも
のである。図示のように、支持部材13の前端に回動支
点部17を形成し、筐体1は後方上部が回動自在に支持
されている。他の構成については第1実施例と同様であ
る。このように構成されているので、頭上に照明具があ
る場合、図7Bのように筐体1を傾けて使用すると光が
接眼窓10で反射して眼球11に入ってしまう時は、図
7Aに示すように筐体1を回動させて立て直すと、外光
が眼球11に入ってしまうことを防止できる。
【0022】図7Bに示すように、筐体1を傾けて使用
するのは、内部の映像表示手段を前下がりに傾斜させ電
子映像をリラックスして観察するとともに、下方外界を
迅速に見たいためであるので、筐体1は図7Aのような
傾かない位置に固定し、内部の映像表示手段を図5に示
すように配設しておけば一層使用上便利なHMDとなろ
う。
【0023】図8は第4実施例を示したもので、前記筐
体の内部に設けるLCD6a,6b、光学系保持部材1
9a,10bと枠部材18の斜視図である。図示のよう
に、枠部材18には左右のLCD6a,6bをはめ込み
固定できるように凹部18a,18bが形成されてい
る。左右の光学系は図示されていないが、それぞれ光学
系保持部材19a,19bに保持されて枠部材18に固
定され、一連の映像表示手段が形成される。
【0024】図9は、枠部材18の平面図である。図示
のように、凹部18a,18bには位置決め当てつけ部
20aとずれ防止部20bが一体形成され、さらに押し
つけ部21がはめ込まれた左右のLCD6a,6bをバ
ネ力により押しつけ固定するように形成されている。そ
して、前記のように枠部材18の下側に光学系を有する
光学系保持部材が固定される。このように構成されてい
るので、映像表示手段の映像確認をし、必要に応じて映
像調整をする際は枠部材18に対してLCD6a,6b
あるいは光学系保持部19a,19bを動かして行うこ
とができ、組み立て時の調整が簡単にできる。その後、
HMD本体の外装部材にネジ22を介して取り付ける
(図8)。
【0025】以上のごとく、本実施例によれば、LCD
等から成る映像表示手段は枠部材18に一体に取りつけ
られるので、左右の映像表示部材の取りつけに適正さを
欠き、映像ずれを生じさせてしまうというような問題を
回避できる。また、枠部材18の構造が箱体であるの
で、軽量化を図ることができるとともに、上下左右に対
する曲げ剛性の高くすることができる。
【0026】図10は、第4実施例の変形例を示したも
ので、枠部材18の凹部18a,18bにLCD用枠2
2a,22bが上下動移動可能に設けられるようになっ
ている。上下動移動可能にするために、LCD用枠22
a,22bの側部に突起23a、23bをそれぞれ形成
してあり、枠部材18の凹部18a,18bには前記突
起23a、23bと適合するように受け部24a,24
bが形成されている。したがって、LCD用枠22a,
22bは受け部24a,24bをガイドとして上下動で
きる。こうして、上下動させることにより、観察者の左
右の目の視度調整が可能となる。
【0027】図11は、第4実施例の別の変形例を示し
たもので、前記変形例では別々だったLCD用枠22
a,22bが一体に形成されており、一つのLCD用枠
22が枠部材18に対して受け部24a,24bをガイ
ドとして上下動できるようになっている。したがって、
LCD6a,6bを左右同時に上下動させながら観察者
の視度調整を行うことになる。
【0028】図12は、第4実施例のさらに別の変形例
を示したもので、LCD6a,6bを定置させるLCD
用枠22a,22bを設け、LCD用枠22a,22b
を配設する枠部材18には長さ方向に長いガイド孔25
a,25bを形成している。前記LCD用枠22a,2
2bは、枠部材18に載置した後、光学系保持部材19
a,19bの上部に設けてあるボス19c,19dを前
記ガイド孔25a,25bに覗かせる。そして、LCD
用枠22a,22bに形成されている取り付け孔22
c,22d、ガイド孔25a,25b、ボス19c,1
9dの穴を通してネジ26螺入し固定するようになって
いる。
【0029】図13は、こうしてLCD用枠22a,2
2bと光学系支持部材19a,19bとを仮止めした状
態を示した断面図である。ガイド孔25a,25bは、
長孔であるので、LCD用枠22a,22bと光学系支
持部材19a,19bとを矢印方向に移動させることが
できる。そこで、観察者の目幅に合わせてLCD用枠2
2a,22bと光学系支持部材19a,19bを移動さ
せることにより目幅調整を行える。調整後、ネジ26で
最終固定すればよい。
【0030】図14は、光学素子を光学系保持部材に組
み込む状態を示した断面図、及び分解斜視図である。光
学系保持部材19は、装置の軽量化を図るため各面の肉
厚をできるだけ薄く形成している。したがって、光学系
保持部材19だけでは充分な剛性を保てなくなってい
る。そこで、凹面鏡9、ハーフミラー8といった光学素
子を組み込むことにより光学系保持部材19自体の強度
を保つように構成している。このようにすることによ
り、光学系保持枠の縦、横、ねじりの剛性が向上する。
【0031】また、光学系保持部材19には、取り付け
相手部材との位置決め用のボス27と取り付け用のネジ
穴28が設けられている。なお、取り付け用のネジ穴2
8を図12に示した光学系保持枠19a,19bのボス
19c,19dのように形成し、図13に示すようにし
て取り付け相手部材との間で目幅調整を行えるようにし
てもよい。また、凹面鏡9、ハーフミラー8といった光
学素子はプラスチックでもガラスでもよく特に限定され
るものではない。
【0032】以上の実施例に記載された内容は、以下の
発明として捉えることができる。 1.観察者の右眼に送る映像を表示する右眼用映像表示
素子と、観察者の左眼に送る映像を表示する左眼用映像
表示素子とを設けた本体部と、前記本体部を観察者の頭
部に装着できるように前記本体部に接続された装着手段
とを有する頭部装着型映像表示装置において、前記本体
部が前記左右各々の映像表示素子を一体的に固定する枠
部材を有すると共に、観察者の目に対向する前記本体の
外装部の一部に、外界観察を可能とする傾斜面又は面取
り部を形成したことを特徴とする頭部装着型映像表示装
置。第1項によれば、観察者は電子映像を観察できると
ともに、周辺の状況を観察したい場合は目線をわずかば
かり下げることにより、患者の手術部位等の外界を容易
に観察することができる。
【0033】2.前記斜面部または面取り部の内側に、
反射防止具を形成したことを特徴とする第1項記載の頭
部装着型映像表示装置。第2項によれば、接眼窓下側に
位置する斜面部または面取り部の内側で反射する不要光
が接眼窓を透過して装着者の目に入射することを防止で
きる。
【0034】3.前記斜面部または面取り部の外側に、
斜面部または面取り部表面における反射光が目に入射す
るのを防止させる突起を形成したことを特徴とする第1
項記載の頭部装着型映像表示装置。第3項によれば、斜
面部または面取り部により外界の視野領域を拡大した際
に、斜面部または面取り部表面における反射光が目に入
射するのを防止して外界を観察しやすくできる。
【0035】4.観察者の右眼に送る映像を表示する右
眼用映像表示素子と、観察者の左眼に送る映像を表示す
る左眼用映像表示素子とを設けた本体部と、前記本体部
を観察者の頭部に装着できるように前記本体部に接続さ
れた装着手段とを有する頭部装着型映像表示装置におい
て、前記映像表示手段を形成するとともに観察者が直視
する映像拡大用光学素子の位置を、水平方向より3度〜
10度下向き位置としたことを特徴とする頭部装着型映
像表示装置。第4項によれば、下方に向いた映像拡大用
光学素子を直視することにより、観察者はリラックスし
た状態で映像観察を行うことができる。
【0036】5.前記映像拡大用光学素子からの電子映
像を透過させる接眼窓は、装着者の顔面に対して略平行
に対向させたことを特徴とする請求項4記載の頭部装着
型映像表示装置。第5項によれば、映像拡大用光学素子
は3度〜10度下向き位置としてリラックス状態で観察
できるようにするとともに、接眼窓を装着者の顔面に対
して略平行に対向させているので外光が接眼窓で反射し
て観察者の目に入射するのを防止できる。
【0037】6.観察者の右眼に送る映像を表示する右
眼用映像表示素子と、観察者の左眼に送る映像を表示す
る左眼用映像表示素子とを設けた本体部と、前記本体部
を観察者の頭部に装着できるように前記本体部に接続さ
れた装着手段とを有する頭部装着型映像表示装置におい
て、前記の映像表示手段を形成する左右の電子映像表示
素子を配設する電子映像表示素子固定部と、これら電子
映像表示素子固定部に対応する左右の光学系保持部材を
固定する光学系保持部材固定部を有する枠部材を設け、
この枠部材を外装部材に固定することを特徴とする頭部
装着型映像表示装置。第6項によれば、電子映像表示素
子および光学系保持部材は枠部材に一体に取りつけられ
るので、左右の映像表示部材の取り付けに適正さを欠
き、映像ずれを生じさせてしまうというような問題を回
避できる。
【0038】7.前記映像表示素子固定部にガイドを形
成し、ガイドを介して光軸方向に移動可能に前記映像表
示素子を配設したことを特徴とする第6項記載の頭部装
着型映像表示装置。第7項によれば、ガイドを介して映
像表示素子を光軸方向に移動させることにより、視度調
整を行うことができる。この場合、左右の映像表示素子
が一体的に移動できるように構成すれば、左右同時に視
度調整できる。また、左右の映像表示手段が独立して移
動できるように構成すれば、左右別々に視度調整でき
る。
【0039】8.前記枠部材に、枠部材を挟んで連結さ
れる前記映像表示素子と前記光学系保持部材とが目幅方
向に移動可能に目幅調整用ガイド孔を形成したことを特
徴とする第6項記載の頭部装着型映像表示装置。第8項
によれば、映像ずれを生じることのないように配設され
た左右の映像表示素子を固定前の仮止め時に目幅調整用
ガイド孔に沿って移動させることにより、目幅調整を行
うことができる。
【0040】9.光学系保持部材を形成する枠体に、光
学素子を枠体の一部を形成するように組み込んだことを
特徴とする頭部装着型映像表示装置。第9項によれば、
光学系保持部材を形成する枠体の軽量化を図りながら、
光学素子を組み込んで光学系保持部材を形成し、強度、
精度を図ることができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば以
下の効果を奏する。請求項1の頭部装着型映像表示装置
によれば、観察者は電子映像を観察できるとともに、周
辺の状況を観察したい場合は目線をわずかばかり下げる
ことにより、患者の手術部位等の外界を容易に観察する
ことができる。請求項2の頭部装着型映像表示装置によ
れば、映像拡大用光学素子は3度〜10度下向き位置と
して観察者はリラックス状態で観察できる。請求項3に
よれば、電子映像表示素子および光学系保持部材は枠部
材に一体に取りつけられるので、左右の映像表示部材の
取り付けに適正さを欠き、映像ずれを生じさせてしまう
というような問題を回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る装置を装着した状態
を示した断面図である。
【図2】有害光をより効果的に防止するための構成を示
した断面図である。
【図3】面取り部を筐体の左右隅部に形成した構成の上
方から見た平面図、比較例の部分断面図である。
【図4】第1実施例の変形例を示した部分断面図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例に係る装置を装着した状態
を示した断面図である。
【図6】同使用状態を示した側面図である。
【図7】本発明の第3実施例の使用状態を示した側面図
である。
【図8】本発明の第4実施例の分解斜視図である。
【図9】同枠部材の平面図である。
【図10】第4実施例の変形例の分解斜視図である。
【図11】第4実施例の変形例の分解斜視図である。
【図12】第4実施例の変形例の分解斜視図である。
【図13】同調整状態を示した断面図である。
【図14】光学系保持部材の組み立て状態を示した断面
図、分解斜視図である。
【符号の説明】
1 筐体 1a 底部 1b 内面 2 基板 3 フレキシブル基板 4 バックライト基板 5 バックライト 6 LCD 7 ケーブル 8 ハーフミラー 9 凹面鏡 10 接眼窓 11 眼球

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 観察者の右眼に送る映像を表示する右眼
    用映像表示素子と、観察者の左眼に送る映像を表示する
    左眼用映像表示素子とを設けた本体部と、前記本体部を
    観察者の頭部に装着できるように前記本体部に接続され
    た装着手段とを有する頭部装着型映像表示装置におい
    て、 前記本体部が前記左右各々の映像表示素子を一体的に固
    定する枠部材を有すると共に、観察者の目に対向する前
    記本体の外装部の一部に、外界観察を可能とする傾斜面
    又は面取り部を形成したことを特徴とする頭部装着型映
    像表示装置。
  2. 【請求項2】 観察者の右眼に送る映像を表示する右眼
    用映像表示素子と、観察者の左眼に送る映像を表示する
    左眼用映像表示素子とを設けた本体部と、前記本体部を
    観察者の頭部に装着できるように前記本体部に接続され
    た装着手段とを有する頭部装着型映像表示装置におい
    て、 前記映像表示手段を形成するとともに観察者が直視する
    映像拡大用光学素子の位置を、水平方向より3度〜10
    度下向き位置としたことを特徴とする頭部装着型映像表
    示装置。
  3. 【請求項3】 観察者の右眼に送る映像を表示する右眼
    用映像表示素子と、観察者の左眼に送る映像を表示する
    左眼用映像表示素子とを設けた本体部と、前記本体部を
    観察者の頭部に装着できるように前記本体部に接続され
    た装着手段とを有する頭部装着型映像表示装置におい
    て、 前記映像表示手段を形成する左右の電子映像表示素子を
    配設する電子映像表示素子固定部と、これら電子映像表
    示素子固定部に対応する左右の光学系保持部材を固定す
    る光学系保持部材固定部を有する枠部材を設け、この枠
    部材を外装部材に固定することを特徴とする頭部装着型
    映像表示装置。
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